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IRUCAA@TDC : №18:舌内部における神経の分布について

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№18:舌内部における神経の分布について

Author(s)

廣内, 英智; 北村, 啓; 小高, 研人; 芹川, 雅光; 福田,

真之; 阿部, 伸一

Journal

歯科学報, 114(5): 510-510

URL

http://hdl.handle.net/10130/3455

Right

(2)

目的:斜角筋群は頸椎の横突起から起始し,第一・ 第二肋骨に停止する。機能的には,頭頸部の側方屈 曲を担い,さらには第一・第二肋骨の挙上を行うこ とで呼吸補助筋として機能している。これまで斜角 筋群の形態学的観察結果から,そのバリエーション などについて報告され,機能的な役割も考察されて きた。しかしながら,斜角筋群それぞれの筋線維特 性について,これまで報告がみられなかった。そこ で今回,斜角筋群それぞれの筋線維特性を比較検討 することで,機能的な役割の違いについて考察を試 みた。 方法:観察材料は,東京歯科大学解剖学講座所有の 日本人新鮮遺体1体を用いた。標本は頚部に形態的 な損傷がないものを選択した。前斜角筋,中斜角 筋,後斜角筋から,それぞれ約10mm 四方の組織片 を採取し,筋線維束の走行方向が垂直になる様にコ ルク片にマウント後,液体窒素で冷却したイソペン タン液(−160℃)で急速凍結した。その後,実験 に使用するまで,試料は−80℃で冷凍保存した。連 続切片作製は,クリオスタットを使用し,筋線維に 直交する面で,8μm の凍結横断連続切片を作製し た。得られた連続切片をマウスモノクロナール抗

myosin heavy chain fast(MHCf)抗体,マウスモ ノクロナール抗 myosin heavy chain slow(MHCs) 抗体を1次抗体,FITC 標識ヤギ抗マウス IgG 抗体 を2次抗体として免疫染色を施した。観察・撮影に は Axio photo2を用いた。 結果および考察:今回観察を行った斜角筋群,そし て対象とした斜角筋と類似の機能を担う胸鎖乳突筋 は,すべて全筋線維の中で遅筋線維の占める割合が 大きいという事が明らかとなった。この事から,斜 角筋群は,胸鎖乳突筋と共に持続的な弱い力で頭位 を安定させる機能を主とするのではないかと考えら れた。次に全筋線維の中で速筋線維の占める割合を 比較してみると,対象となる胸鎖乳突筋が最も多 く,次いで前斜角筋,後斜角筋,中斜角筋の順で割 合は小さくなることが明らかとなった。この事か ら,これらの筋群が頭頚部の強い屈曲運動に関与す る際,主に胸鎖乳突筋がその機能の一端を担い,胸 鎖乳突筋の機能を斜角筋が補助する形をとっている 可能性が考えられた。今後は年齢による筋線維特性 の違いなども考慮し,さらに検討を続けていく必要 があると考えられた。 目的:骨格筋における神経終末は,筋腹中央に鎖状 に配列されていることが報告され,それは筋腹全体 の機能を考えるうえで合理的な構造を取っていると 考えられている。しかし人体には,筋線維束が一方 向のみに走行し筋腹を構成している組織だけでな く,舌のように多くの筋線維束が交錯して組織を構 成しているものも存在する。舌は,内舌筋と外舌筋 から構成され,機能的に内舌筋は舌の形や厚みを調 整しており,外舌筋は舌本体の大きな運動に寄与し ている。このように他の骨格筋と比較し,複雑な機 能を担う舌内部における神経終末の配列は,他の骨 格筋と同様であるかについては報告がなく,不明な 点が残されていた。そこで今回我々はヒト胎生中期 の舌を用い,舌筋内の神経終末の走行ならびに分布 を観察した。 方法:試料はチョンブク大学解剖学講座に献体され た,ヒト胎生中期の胎児8体を用い,チョンブク大 学の倫理委員会の承認を得て実験に用いた。それぞ れの個体から舌を採取し,10%パラホルムリン酸緩 衝液にて固定を行った。3日間 EDTA にて脱灰を 行ない,舌を中央にて矢状断した後に,通法に従い パラフィン包埋を行った。滑走式ミクロトームにて 同個体の舌片側を矢状断に,対側を前額断として連 続 切 片 を 作 製 し た。形 態 学 的 観 察 の 為 H-E 染 色 を,また免疫組織化学的手法を用い,神経終末の位 置を観察する為に S100タンパクの発現部位を観察 した。 結果および考察:形態学的観察では,CRL 180mm から CRL 240mm にかけて横舌筋と垂直舌筋が3 倍の厚みに成長していることが観察された。この成 長過程で,オトガイ舌筋が下縦舌筋に進入してくる 部位,すなわち筋線維束が一方向に配列している部 位と,垂直舌筋と横舌筋が交錯している部位で S100 タンパクの発現様式に大きな違いが形成されていく 事が明らかとなった。すなわち,オトガイ舌筋が下 縦舌筋に進入してくる部位では,他の骨格筋と同 様,S100タンパクの発現は筋腹中央に鎖状に配列 していく過程が観察された。しかし,垂直舌筋と横 舌筋が交錯している部位では,S100タンパクの発 現に鎖状構造は最後まで観察されず,筋線維束の交 錯部位を避けるように点状に S100タンパクの発現 がみられた。この事から舌内部では,筋線維束同士 の機能時の機械的ストレスを避けるために神経終末 が点状に分布した可能性が示唆された。

№17:斜角筋群の筋繊維特性に関する形態学的および免疫組織化学的研究

奈良倫之,北村 啓,梅澤貴志,山根茂樹,山本将仁,阿部伸一(東歯大・解剖)

№18:舌内部における神経の分布について

廣内英智,北村 啓,小高研人,芹川雅光,福田真之,阿部伸一(東歯大・解剖) 学 会 講 演 抄 録 510 ― 100 ―

参照

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