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大川市地域福祉計画・地域福祉活動計画 全文

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(1)

大川市地域福祉計画・地域福祉活動計画大川市・大川市社会福祉協議会

地域福祉計画・地域福祉活動計画

大川市

[平成27年度∼平成31年度]

地域福祉計画・地域福祉活動計画

[平成27年度∼平成31年度]

みんなで

支え合う共生のまち

大 川

平成27年3月

大川市・大川市社会福祉協議会

平成27年3月

大川市・大川市社会福祉協議会

平成27年3月

大川市・大川市社会福祉協議会

平成27年3月

大川市・大川市社会福祉協議会

(2)

 近年、少子高齢化や核家族化が急速に進行し、価値観や生活 スタイルの多様化に伴う個人主義の広がりにより、地域での住 民相互の社会的つながりが希薄化し、介護や子育てへの不安、 高齢者の孤立、児童虐待への対応や障がい者の自立支援など求 められる福祉ニーズも複雑・多様化しています。

 本市においても同じような状況にあり、多様で複雑になる福 祉ニーズへの対応は、これまでの公的サービスのみでは難しい状況にあります。 また、東日本大震災や九州北部豪雨災害を契機として、あらためて近所付き合い や自治会活動をはじめとする地域の力や、地域のつながりや支え合いの重要性を 再認識させられたところです。

 これからの福祉のまちづくりにおいては、行政はもとより、地域社会を構成す る市民一人ひとり、町内会、各種団体、企業などが共に考え取り組み、年齢や性 別、障がいの有無などにかかわらず、すべての人々が尊厳を持ち、それぞれの役 割を果たしながら地域社会を築いていくことが求められています。

 こうした背景のもと、本市では地域住民の皆様と共に、各機関が協働で支え合 いのまちづくりを推進するための指針となる「大川市地域福祉計画」を策定しま した。

 本計画は、地域福祉推進の中心となる社会福祉法人大川市社会福祉協議会が策 定する「大川市地域福祉活動計画」を一体として策定することにより、地域住民 が地域福祉活動に主体的にかかわる「新たな支え合い」のしくみづくりを力強く 推進し、より実効性のある計画にしています。

 今後は、本計画の基本理念である「みんなで支え合う共生のまち 大川」を目 指し、地域住民の皆様や関係団体等の方々と協働で地域福祉の推進に努めてまい りたいと考えておりますので、より一層のご理解とご協力をよろしくお願いいた します。

 最後に、本計画の策定にあたり、多大なご尽力をいただきました大川市地域福 祉計画策定委員会の皆様をはじめ、市民アンケート調査、地域ワークショップ、 関係団体ヒアリング等にご協力いただきました市民の皆様並びに関係団体の方々 に、心から感謝申し上げます。

  平成27年3月

ご あ い さ つ

大 川 市 長

(3)

 近年、本格的な少子高齢化の進行や人口減少社会が到来して おり、その流れから核家族化も進み、古来の伝統的な家庭の機 能が弱体化し、また「共に支え合い・助け合い」といった地域 住民相互の社会的意識も希薄になってきているなど、地域を取 り巻く環境は大きく変化し、様々な生活課題が生じています。  このような状況の中、住民の皆様が住みなれた地域でいつま でも安心して暮らしていくために、ふれあいや支え合い・助け合いを目指すこと が必要となっています。そのためには、公的な福祉サービスの充実はもちろん、 住民自身が地域の生活課題を共有し、その解決に向けて取り組む地域福祉活動を 推進していくことが重要であります。

 そこで、大川市社会福祉協議会では、住み慣れた地域社会にあるさまざまな福 祉問題や新たな生活課題に対応するため、このたび市の「地域福祉計画」と一体 的に向こう5年間の「地域福祉活動計画」を策定いたしました。

 この計画は、基本理念である「みんなで支え合う共生のまち 大川」を実現す るために多くの皆様のご協力を得ながら推進していく地域福祉活動プランであり ます。今後の計画実現に向けて皆様のご支援をお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本計画の策定に当たり貴重なご意見やご提言を頂きまし た、大川市地域福祉計画策定委員会の委員の皆様、また、市民アンケート調査や ヒアリング調査にご参加・ご協力いただきました多くの福祉関係者や住民の皆様 に心より厚くお礼を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

  平成27年3月

社会福祉法人 大川市社会福祉協議会 会 長 

金 子 次 男

ご あ い さ つ

(4)

第1編 計画策定にあたって

……… 1

第1章 地域福祉の意義と役割……… 2

(1)…背景……… 2

(2)…地域福祉とは……… 2

第2章 地域福祉計画・地域福祉活動計画とは……… 3

(1)…計画策定の目的……… 3

(2)…計画の性格……… 4

(3)…総合計画及び各個別計画との関係……… 6

(4)…計画の期間……… 7

第2編 福祉をとりまく現状と課題

……… 9

第1章 本市の福祉をとりまく現状と課題……… 10

(1)…少子高齢化の進行……… 10

(2)…家族形態の多様化……… 11

(3)…支援を必要とする市民の状況……… 12

(4)…地域コミュニティの変容……… 17

第2章 地域福祉についての市民意向の把握……… 19

(1)…市民アンケート調査……… 19

(2)…地域ワークショップ……… 19

(3)…福祉関係団体ヒアリング……… 22

第3編 計画の基本的な考え方

……… 23

第1章 計画の基本的な考え方……… 24

(1)…基本理念……… 24

(2)…基本的な視点……… 25

第2章 計画の基本目標……… 26

(1)…計画の基本目標……… 26

(2)…施策の体系……… 28

大川市地域福祉計画・地域福祉活動計画   目 次

(5)

第4編 主要施策の展開

……… 29

第1章 みんなで共に支え合うしくみづくり……… 30

(1)…地域福祉のネットワークづくり……… 30

(2)…地域のつながりの強化……… 35

(3)…災害時及び緊急時の連絡・支援体制づくり……… 39

(4)…社会福祉協議会及び各種団体との連携強化……… 45

第2章 共生のまちづくり活動の拠点づくり……… 51

(1)…地域福祉活動の場づくり……… 51

(2)…地域資源の利用促進……… 54

第3章 共生の心と人づくり……… 57

(1)…広報・啓発活動の推進……… 57

(2)…交流機会の充実……… 61

(3)…福祉教育及び体験学習の推進……… 66

(4)…地域福祉の担い手の育成支援……… 69

(5)…ボランティア活動の推進……… 71

第4章 福祉サービス向上のためのしくみづくり……… 74

(1)…福祉サービスの適切な情報提供……… 74

(2)…相談支援体制の充実……… 79

(3)…権利擁護の推進……… 85

(4)…福祉サービスの質の向上……… 88

第5編 計画の推進に向けて

……… 95

第1章 計画の推進体制……… 96

(1)…協働による計画の推進……… 96

(2)…計画の評価・見直し……… 96

資 料 編

……… 97

第1章 資料編……… 98

(1)…大川市地域福祉計画策定委員会設置要綱……… 98

(2)…大川市地域福祉計画策定委員会委員名簿………100

(3)…大川市地域福祉計画・地域福祉活動計画策定経過………101

(4)…各地区の主な地域資源の状況………102

(5)…用語の解説(50音順)………108…

※資料編の「(5)用語の解説」に掲載している言葉には、本編において「*」印を付しています。

※本計画書では、「しょうがい」の表記については、「障害」と「障がい」を併用しています。固有名詞や

(6)

計画策定にあたって

1

(7)

1 地域福祉の意義と役割

(1) 背 景

 近年、急速な少子高齢化・核家族化の進展、家庭や地域においてお互いが助け合い、支 え合うという相互扶助機能の低下、また、市民のライススタイルの多様化やプライバシー の配慮などによる地域のつながりの希薄化など、地域社会をとりまく環境は変容しつつあ ります。

 こうした中、市民の福祉サービスに関するニーズは多様化してきており、従来のような 高齢者や障がい者、児童といった福祉の個々の制度の中で個別に対応していくだけでは、 多様なニーズに十分に応じられない状況が生じており、福祉のあり方も大きく変わってい く必要があります。

 また、地域には「制度のはざま」にある問題も存在しており、すべてを公的な福祉サー ビスでは対応できない状況や複合的な問題に対し公的サービスが総合的に提供されていな いという問題もあります。

 こうした現行のしくみでは対応しきれていない多様な生活課題に対応するため、地域福 祉をこれからの福祉施策に位置付けることが必要となっています。

(2) 地域福祉とは

 地域における多様なニーズへ的確に対応するため、地域社会における自立した個人が主 体的にかかわり、支え合う、「*新たな支え合い」の拡大、強化が求められています。  *ボランティアや*NPO、住民団体など多様な民間主体が担い手となり、地域の生活課 題を解決したりすることは、地域に「*新たな公」を創出するものとなります。

 「地域福祉」とは、共に支え合い、助け合う地域社会を基盤とした福祉のことで、地域 における生活上のさまざまな悩みや困りごとを解決するため、また、社会保障制度に基づ く公的なサービスだけでは対応できない多様な支援ニーズに応じるため、地域としての全 体的なつながりを深め、相互に支援し合うしくみを築き上げていこうとするものです。  住民たちが自分たちの発想で、主体的に活動に取り組んでいることそのものが活動の原 動力となり、住民による地域福祉活動は、社会貢献、自己実現の場でもあります。

注:*印を付した用語の解説は、「資料編 (5) 用語の解説(50音順)」に記載しています。(以下同様です。)

(8)

編 

3

2 地域福祉計画・地域福祉活動計画とは

(1) 計画策定の目的

 平成12年に改正された社会福祉法において、地域住民、行政、事業者が相互に協力して、 地域における社会福祉(地域福祉)の推進に努めなければならない旨が規定され、地域に おける福祉施策や住民の福祉活動を総合的に展開することを求めています。

 このため、市民の誰もが住みなれた地域で、安心して、健康で、生きがいをもって暮ら すことができるよう、地域福祉力を高める方向性、ビジョンを掲げ、その実現のための必 要な施策などを取りまとめるために「大川市地域福祉計画」及び「大川市*社会福祉協議 会地域福祉活動計画」を策定するものです。

 なお、平成27年4月から生活困窮者自立支援法が施行されますので、地域社会からの 孤立や排除などを背景として、複合的な課題を抱えたり制度のはざまに落ち込んだりして 生活に困窮している人々の自立を支援するための施策を、本計画に盛り込むことにしまし た。

 これにより、既存の制度では対応しきれていなかったさまざまな人々を地域から排除す ることなく包み込み、地域福祉が充実したまちづくりを進めることとします。

■社会福祉法における地域福祉を推進する主体と目的に関する条文■

(社会福祉法第4条:地域福祉の推進)

 (地域福祉の推進)

第4条 地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者 及び社会福祉に関する活動を行う者は、相互に協力し、福 祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一 員として日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆ る分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福 祉の推進に努めなければならない。

社会福祉法人、福祉サービスの提供をはじ めとする広範な社会福祉を目的とする事業 を経営するNPO法人・民間企業・生協・農 協などの事業者

ボランティアやNPO、*民生委員・児童委 員などの地域で福祉活動を行う人及びグ ループや団体

福祉サービスを必要としているす べての人(現在、サービスを利用 していない人も含む)

地域で生活を営む すべての住民

社会福祉法(抄)(昭和26年法律第45号)

(9)

(2) 計画の性格

①地域福祉計画

 本市が策定する「地域福祉計画」は、社会福祉法第107条に基づく「市町村地域福祉計 画」であり、地域福祉推進の主体である住民などの参加を得ながら、地域のさまざまな福 祉の課題を明らかにし、その解決に向けた施策や体制などを計画的に整備するための計画 です。

 これまでの福祉に関する計画は、「高齢者」「障がい者」「児童」などの対象ごとに策定 されていますので、福祉分野別の個別計画の中で掲げられている理念・目標を尊重しなが ら、「地域」という視点でこれらの対象ごとの福祉に共通する課題を整理し、共通する理 念や福祉ビジョンを定めるとともに、「自助・共助・公助」の観点から取り組みの方向を 定めます。

②地域福祉活動計画

 社会福祉法人大川市社会福祉協議会(以下「社会福祉協議会」という。)が策定する「地 域福祉活動計画」は、市全体としての地域福祉を推進するにあたり、その中心的な役割を 担っていく社会福祉協議会の事業運営に関して、社会福祉協議会の行動計画として定める 民間の活動・行動計画です。

 市民、社会福祉事業者、社会福祉活動を行う者などが相互に連携・協力して、地域福祉 活動を推進する上での目標と取り組みの方向を定めます。

■地域福祉計画に盛り込むことが求められる事項■

 (市町村地域福祉計画)

第107条 市町村は、地域福祉の推進に関する事項として次に掲げる事項を 一体的に定める計画(以下「市町村地域福祉計画」という。)を策定し、 又は変更しようとするときは、あらかじめ、住民、社会福祉を目的とする 事業を経営する者その他社会福祉に関する活動を行う者の意見を反映させ るために必要な措置を講ずるよう努めるとともに、その内容を公表するよ う努めるものとする。

  1 地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項

  2 地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項   3 地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項

社会福祉法(抄)(昭和26年法律第45号)

(10)

編 

5

③地域福祉計画と地域福祉活動計画の一体的策定

 市が策定する 「地域福祉計画」 は、地域福祉を推進するために必要なしくみづくりや基 盤づくりの計画ですが、社会福祉協議会が策定する 「地域福祉活動計画」 は、参画と*協 働を具体的に進める活動・行動計画であり、両計画とも「地域福祉の推進」という目的を 同じくする車の両輪のような関係にあることから、両計画の整合性を図って策定すること が必要であります。

 このため、本市では、市・社会福祉協議会の共同作業により「地域福祉計画」と「地域 福祉活動計画」を一体的に策定します。

④本計画における地域福祉推進のための生活課題への対応方向

 本計画では、地域福祉を推進するため、「市民自らが主体的に解決する力(自助)」、「地 域の資源との連携を活かす力(共助)」、「公的制度を活用する力(公助)」が連携して、市 民の生活課題に対応することを基本としています。

■地域福祉推進のための自助・共助・公助による生活課題への対応方向■

市民の主体的な取り組みに より解決できる領域

市民の生活課題群

□自らの生活課題解決への意識と主体的 な取り組み

□家庭の持つべき「力」の醸成と解決へ の取り組み

問題発見や自助・公助を補完する地域コ ミュニティとしての主体的取り組み

□高齢者福祉制度、*介護保険制度や障が い者福祉制度、次世代育成支援制度な ど公的なサービスによる対応

□全市的なサービスの調整や「自助」「共 助」のしくみを支える支援など

自 助

(自ら主体的に解決する力) (地域の資源との連携を活かす力)共 助 (公的制度を活用する力)公 助 地域*コミュニティとして行

政との協働により解決する 領域

個人や地域では対応困難、 または公的対応が有効であ る領域

(11)

(3) 総合計画及び各個別計画との関係

 大川市第5次長期総合計画とは、大川市のまちづくりの行政運営指針の最上位計画で、 まちの将来像や達成する目標などをとりまとめたものです。

 地域福祉計画は、大川市第5次長期総合計画の部門計画として、各個別計画の基本目標 の実現に向けた計画としています。

 また、地域福祉計画を各個別の福祉計画の基盤として横断的に位置付けることにより、 地域住民や団体などが取り組む地域福祉と、行政が取り組む福祉サービスを組み合わせ、 さまざまな課題に対して総合的に対応していきます。

大川市子ど

も ・

子育て支援事業計画

大川市障害者基本計画及び障害福祉計画

大川市長寿社会対策総合計画

地域福祉計画・地域福祉活動計画と各個別計画との関係

大川市第5次長期総合計画

健康・保健関連 環 境 関 連 教 育 関 連 都市・住宅関連 産業・交通関連 防災・防犯関連 そ の 他 連携

大川市社会福祉協議会 地域福祉活動計画

さまざまな福祉の課題に対して総合的に対応

個別計画を横断することにより分野のすき間を補完

大川市地域福祉計画

(12)

編 

7

(4) 計画の期間

 地域福祉計画及び地域福祉活動計画の計画期間は、平成27年度から平成31年度までの 5年間とします。

 ただし、社会経済情勢の変化や大きな制度改正などに対応できるよう、必要に応じて見 直しを行います。

(13)
(14)

福祉をとりまく現状と課題

2

(15)

1 本市の福祉をとりまく現状と課題

(1) 少子高齢化の進行

 平成2年から平成22年にかけての本市の人口(国勢調査の人口)の動きをみると、減 少傾向が続き、平成22年では37,448人となっています。人口構造を年齢3区分でみると、 0~14歳の年少人口は平成2年の8,547人から平成22年には4,488人と20年間で半減し ており、少子化傾向が顕著となっています。総人口に占める構成比も平成2年の18.7% から12.0%(全国13.1%)に低下しています。

 15~64歳の生産年齢人口は、30,747人から22,236人へと減少し、構成比は67.3%か ら59.4%(全国63.3%)に低下しています。

 一方、65歳以上の老年人口(高齢者人口)は、平成2年の6,388人から平成22年には 10,698人へと、4,310人の増加となり、構成比も14.0%から28.6%(全国22.8%)となっ ており、超高齢化が進んでいます。

■年齢別人口の推移■

単位 : 人 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 15歳未満 8,547 7,149 6,126 5,379 4,488 15〜64歳 30,747 28,768 26,573 24,130 22,236 65歳以上 6,388 7,424 8,613 9,701 10,698

年齢不詳 22 0 26 3 26

総人口 45,704 43,341 41,338 39,213 37,448 単位 : %

(割合) 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年

15歳未満 18.7 16.5 14.8 13.7 12.0

15〜64歳 67.3 66.4 64.3 61.5 59.4

65歳以上 14.0 17.1 20.8 24.7 28.6

注:(割合)は、総人口に対する各年齢階層別人口の比率です。小数点以下2位を四捨五入しています。

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000

平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 4 704

4 704

4 41

4 41 4141

11 7 447 44 10 10

4 4 4 4 701

701

4 1 0 4 1 0

7 7 11

7 7

1 1 7 4 4

7 4 4

7 7

7 14 7 14 0 747

0 747

47 47

資料:国勢調査

…年少人口

 (0~14歳)  (15~64歳)…生産年齢人口  (65歳以上)…高齢者人口

(人)

(16)

11

編 

(2) 家族形態の多様化

 本市の世帯数(国勢調査の世帯数)は、増加傾向が続き、平成22年では12,577世帯と なっています。一世帯あたりの人員は平成2年の3.83人から平成22年には2.98人(全国 2.42人)となり、減少しています。

 また、世帯類型別には、「核家族世帯」が増加し、平成22年では一般世帯数12,546世 帯の54.3%にあたる6,809世帯となっており、核家族化が進行しています。

 そうした中、65歳以上の高齢者単身世帯(一人暮らしの高齢者世帯)が増えており、 平成22年には1,081世帯となっているほか、高齢者夫婦のみの世帯も同様に増加し平成 22年には1,494世帯となっています。

 このように世帯数の増加と核家族化が進むことによって、一人暮らしの高齢者世帯や高 齢者夫婦のみの世帯が増加する傾向にあり、地域での見守りや支え合いの必要性が高まっ ています。

■世帯数と世帯人員の推移■

単位 : 世帯数(世帯)、1世帯あたりの平均人員(人) 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 世帯数 11,942 11,890 12,055 12,164 12,577 1世帯あたりの平均人員 3.83 3.65 3.43 3.22 2.98

■世帯類型別の推移■

単位 : 世帯 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 世帯数 11,942 11,890 12,055 12,164 12,577 一般世帯数 11,922 11,877 12,027 12,139 12,546 一般世帯のうち核家族世帯 6,703 6,500 6,694 6,738 6,809 一般世帯のうち単身者の世帯 1,143 1,387 1,680 2,025 2,688

65歳以上の高齢単身者世帯 381 479 649 785 1,081

65歳以上の親族のいる世帯 4,407 4,991 5,638 6,211 5,703

高齢者夫婦世帯 487 663 908 1,223 1,494

注1:核家族世帯:夫婦のみの世帯、夫婦と子供から成る世帯、男親と子供から成る世帯、女親と子供から成る世帯などのこと 注2:高齢者夫婦世帯:平成2年は、夫または妻のいずれかが65歳以上の夫婦のみの世帯、平成2年以外は、夫65歳以上、妻60歳以

上の夫婦のみの世帯

資料:国勢調査 11,400

11,600 11,800 12,000 12,200 12,400 12,600 12,800

平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 4.50 3 22 22

3 3 3 22 3 3 3 3

3 3 33

11 2

11 2 1111 1212

12 1 12 1

12 12

資料:国勢調査

…世帯数  …1世帯あたりの平 人員

(世帯)

(17)

(3) 支援を必要とする市民の状況

①要介護認定者数の動向

 介護保険第1号被保険者(65歳以上の人)のうち*要介護認定者数は、平成22年の1,688 人から平成26年には1,913人へと、225人の増加となり、認定率(認定者数÷第1号被 保険者数)は15.9%から17.0%(全国17.3%)へと増加しています。

単位 : 人 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

要支援1 260 262 253 290 299

要支援2 235 206 226 235 238

要介護1 367 379 359 415 436

要介護2 244 281 272 266 253

要介護3 210 221 223 222 224

要介護4 205 226 266 286 285

要介護5 167 168 187 179 178

  計 1,688 1,743 1,786 1,893 1,913 資料:介護保険事業状況報告・大川市調査 (各年3月31日現在)

単位 : 人、% 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 要介護認定者数(人) 1,688 1,743 1,786 1,893 1,913 65歳以上高齢者数(人) 10,623 10,591 10,737 10,958 11,237

認定率(%) 15.9 16.5 16.6 17.3 17.0

資料:介護保険事業状況報告・住民基本台帳・大川市踏査 (各年3月31日現在) 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

11 11 33 11

1 3

1 3 1 131 13 2 2 23 23 3 3 2 3 2 3 22 22 22 1 1 2

2 23 23 1 1 2 2 222 222 22 1 1 2 3

2 3 22 22 3 3 2 2 2 2 223 223 22 1 1 2 2

2 2 22 3 3 2 1 2 1 221 221 22 22 1 1 2

2 23 23 3 3 2 2 21 21 22 1 1

…要介護5  …要介護4  …要介護3  …要介護2  …要介護1  …要支援2  …要支援1

(人)

■要 護 者数の推移(第1 被保 者)■

(18)

13

編 

②障がい者の動向

 障がいのある人は、平成26年において身体障害者手帳所持者が2,062人、*療育手帳所 持者が266人、精神障害者保健福祉手帳所持者が166人となっており、それぞれの手帳所 持者は増加傾向にあります。

 身体障害者手帳所持者の障がい部位別では、聴覚・平衡機能障害、肢体不自由、内部障 害が増加傾向にあります。

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

55 411411 44

4 4 114 4 1 1

1 1 44 44 14

14 41 41

44 111 11

111 15 15

11

…身体障害者手帳所持者  …療育手帳所持者  …精神障害者保健福祉手帳所持者

(人)

■ がい 類別 がい者数の推移■

資料:行政報告綰・ 通知・大川市調査(各年3月31日現在) 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

45 45

1 4 1 4 54 54 5 5 1 1 1 1 44

44

1 154 1 154

55 15 15 4 4

4 4

15 15 55 1 154 1 154 441

441

11 44 44 1 145 1 145 411

411

11 44 1 1

…視覚障害  …聴覚・平衡機能障害  …音声・言語機能障害  …肢体不自由  …内部障害

(人)

■ 体 者手 者の がい 別■

資料:行政報告綰(各年3月31日現在) 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

(19)

 療育手帳所持者は、平成22年以降、最重度・重度は増加、中軽度は増加ないし横ばい 傾向で推移しています。

 精神障害者保健福祉手帳所持者は、平成22年以降、1級は横ばい、2級、3級は増加 ないし横ばい傾向にあります。

0 50 100 150 200 250 300

15 15

41

41 4444

141 141

1 5 1 5 1 1

1 1

11 11 1 1

1 1

11 11 11

11

11 11

11

11

(A1最重度・A2重度)  ( 1中度・ 2軽度)

(人)

■ 手 者の推移■

資料:大川市調査(各年3月31日現在) 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

111 111

11 1414

1 1

1 1 11

44

1 1 1 1

11 11

1 1 1

1 15

15

1 1

15 15

…1級  …2級  …3級

(人)

■ 者保 福祉手 者の推移■

資料:行政報告綰・ 通知・大川市調査(各年3月31日現在) 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

(20)

15

編 

③老人クラブの動向

 老人クラブの会員数は平成22年の5,938人から平成26年には5,637人に減少していま す。また、単位老人クラブ数は平成22年からほぼ横ばいで推移しており、平成26年には 102クラブとなっています。

④児童扶養の動向

 ひとり親家庭などの児童のための「児童扶養手当」の受給者は、少子化による子どもの 人口の減少にもかかわらず、平成22年の362人から平成26年には391人に増加していま す。

 精神または身体に障がいを有する20歳未満の児童の保護者に対して支給される「特別 児童扶養手当」の受給者は、平成22年の54人から平成26年には46人に減少しています。

⑤生活保護世帯の動向

 生活保護世帯は平成22年度の219世帯から平成26年度には262世帯に増加していま す。また、人員は平成22年度の313人から平成26年度には353人に増加しています。

■老人クラブの推移■

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 会員数(人) 5,938 5,993 5,812 5,762 5,637 単位老人クラブ数

(クラブ) 102 103 103 102 102

資料:大川市調査 (各年3月31日現在)

■児童扶養手当受給者数の推移■

単位 : 人 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

受給者数 362 407 401 397 391

資料:大川市調査 (各年4月1日現在)

■特別児童扶養手当受給者数の推移■

単位 : 人 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

受給者数 54 48 53 46 46

資料:大川市調査 (各年4月30日現在)

■生活保護の被保護人員・世帯数の推移■

平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度

世帯数(世帯) 219 222 252 271 262

人員(人) 313 309 343 365 353

保護率(‰) 8.4 8.2 9.3 10.0 9.8

資料:大川市調査 (各年度内平均値、平成26年度のみ8月31日現在) 注:保護率(‰ )とは、保護人員の人口千人当たりの比率のこと

(21)

⑥児童虐待相談件数の動向

 児童*虐待相談件数は、平成22年度は8件、平成25年度は15件となっています。

⑦DV相談件数の動向

 *DV相談件数は、平成21年度は2件、平成25年度は8件となっています。

⑧自殺者数の動向

 自殺者数は、平成21年は4人、平成25年は2人となっています。

■児童虐待相談件数の推移■

単位 : 件 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

児童虐待相談件数 8 15 22 15

資料:大川市調査

■DV相談件数の推移■

単位 : 件 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

DV相談件数 2 1 3 1 8

資料:大川市調査

■自殺者数の推移■

単位 : 人 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年

自殺者数 4 6 8 7 2

資料:地域における自殺の基礎資料

(22)

17

編 

(4) 地域コミュニティの変容

 本市には地域コミュニティの単位として大川地区、三又地区、木室地区、田口地区、川 口地区、大野島地区の6地区があります。それぞれの地区で支援を必要とする市民に対し、 地域として一体的に取り組む課題は数多く、多様化しています。

 また、地域コミュニティそのものが人口減少や少子高齢化、生活環境の変化などに伴っ て大きく変容しています。

 このような状況に対して、市民にとって身近な問題である福祉分野において、隣近所を はじめとして、市内6地区の地域単位で*地域資源を活用しながら、主体的に諸課題の解 決に取り組むことが期待されています。

■地区別の人口・世帯数など■

  

総人口 65歳以上高 齢 者 数 高齢化率 15歳未満児 童 数 世帯数

(人) (人) (%) (人) (世帯)

大 川 地 区 10,930 3,444 31.5 1,112 4,299 三 又 地 区 5,303 1,537 29.0 709 1,867 木 室 地 区 5,288 1,496 28.3 653 1,832 田 口 地 区 5,990 1,770 29.5 699 2,092 川 口 地 区 6,373 2,089 32.8 644 2,288 大 野 島 地 区 2,628 900 34.2 219 911 全 地 区   計 36,512 11,236 30.8 4,036 13,289 地 区 平 均 6,085 1,873 30.8 673 2,215

資料:大川市調査 (平成26年3月31日現在)

(23)
(24)

19

編 

2 地域福祉についての市民意向の把握

(1) 市民アンケート調査

 計画の策定にあたり、地域福祉に関する市民の意向、問題、課題を吸い上げ、計画に反 映させていく際の基礎資料とすることを目的として実施しました。

 なお、市民アンケート調査結果については、第4編主要施策の展開に記載しています。

■調査の実施方法と有効回収状況■

調 査 対 象 大川市に居住する15歳以上の市民2,000人 調 査 の 時 期 平成26年1月~平成26年2月

調 査 の 方 法 郵送による調査票の配布・回収

回 収 数 と 回 収 率 有効回答数:887  有効回収率:44.4%

(2) 地域ワークショップ

 計画の策定にあたり、市民のみなさんの生の声を聞き、計画づくりの段階から、市民の みなさんのご意見を取り入れていくことを目的として、地域*ワークショップを実施しま した。

 また、地域ワークショップでは、参加者同士が自分たちの地域の福祉への取り組みの現 状や課題などについて、自由、活発に話し合うことで、“今後の地域住民による助け合い、 支え合いのきっかけ”をつくることも目的としています。

■地域ワークショップの実施概要■

実 施 内 容

◇大川、三又、木室、田口、川口、大野島地区ごとに1グ ループ5~7人程度で6グループを編成。

◇1回に3地区のグループに集まっていただいてワーク ショップを実施。

開 催 時 期 と 回 数 ◇平成26年8月に各地区2回ずつ実施。

参 加 者 ◇各地区から、市民、区長、民生委員・児童委員、福祉団 体関係者などのみなさんに参加していただきました。

(25)

■各グループの参加者数■

地区 参加者数

大   川 市民7名 市職員2名

三   又 市民6名 市職員2名

木   室 市民6名 市職員2名

田   口 市民5名 市職員2名

川   口 市民6名 市職員2名

大 野 島 市民6名 市職員2名

■各グループの実施経過■

開催年月日 回 地区 開催場所

平成26年8月 5 日 第1回 大川、三又、木室 大川市文化センター 平成26年8月 6 日 第1回 田口、川口、大野島 大川市文化センター 平成26年8月19日 第2回 大川、三又、木室 大川市文化センター 平成26年8月20日 第2回 田口、川口、大野島 大川市文化センター

(26)

21

編 

■地域ワークショップ結果から浮かび上がる各地区の主な共通課題■

項目 主な共通課題

高齢者対策

◇高齢者への声かけや見守りをする必要がある。

◇子どもと高齢者などの交流・ふれあいを盛んにする 必要がある。

◇高齢者のごみ出しを支援する必要がある。

障がい者支援 ◇公共施設や道路を*バリアフリーにする必要がある。 子育て支援 ◇子どもの見守り、声かけをする必要がある。

◇子どもの遊び場・遊び環境を整備する必要がある。

交流・近所付き合い

◇大人のあいさつが少ないので、自分からあいさつし、 コミュニケーションを図る必要がある。

◇運動会や祭りその他のイベントなどの交流・ふれ合 いを盛んにする必要がある。

◇転入者をはじめとした住民に隣組への加入を促す必 要がある。

地域活動への参加促進 ◇学生さんなどの若者やアパート居住者をはじめとし た住民に地域活動への参加を促す必要がある。 交通手段と日常生活

支援の充実 ◇買い物の手助けなどの生活支援や福祉バスの運行を 充実する必要がある。

交通安全対策 ◇歩道を整備する必要がある。

(27)

(3) 福祉関係団体ヒアリング

 計画の策定にあたり、市内で活動する福祉関係団体・組織の責任者や実務者などに参加 していただき、福祉関係団体ヒアリングを実施しました。

■福祉関係団体ヒアリングの実施概要■ ヒ ア リ ン グ 調 書 の

記 入 ・ 収 集 ◇対象団体長あてに、「ヒアリング調書」を事前に送付、記入 のうえ提出していただきました。

福 祉 関 係 団 体 懇 談

◇各団体から選ばれた人たちが一堂に会して、自由な雰囲気 で話し合いをしていただきました。

◇ヒアリングは懇談会形式で1回実施。時間は2時間程度。

大川市社会福祉協議会     事務局長 古賀 良一 大川市民生委員児童委員協議会 会長 西村 善吾 大川市老人クラブ連合会    会長 横田 善之 大川市コミュニティ協議会   田口コミュニティ協議会        事務局長……古賀 辰雄 大川障害児保護者会めぶき会  会長 岡 美代子 大川市身体障害者福祉協会   会長 平田 勝政 懇 談 会 実 施

日 時 ・ 場 所 日時:平成26年9月30日(火) 14時00分~16時00分 場所:大川市役所 3階 大会議室

■福祉関係団体ヒアリングにおける地域福祉に関する主な意見■

項目 主な意見

大川市の高齢者、弱者に

やさしいまちづくり ◇高齢者、弱者にやさしいまちづくりの目玉施策が必要である。

◇老人クラブによる高齢者世帯の訪問を今後も継続する必要がある。 地区社協の設置 ◇地区毎に社協活動を進めていくことを検討する必要がある。 福祉委員制度の創設 ◇民生委員だけでは限界があり、*福祉委員制度が必要である。 地域とのつながりづくり ◇向こう三軒両隣や地域のつながりが必要である。

◇行政、地域、各種団体のつながりが必要である。

◇生活困難家庭と地域社会とのつながりが必要である。

◇隣組への加入を促進する必要がある。

交流の促進 ◇子ども会と老人クラブの交流をする必要がある。

障がいをもつ人への対応 ◇親がいなくなった時を含めて、障がいをもった人にあたたかい 家庭的な施設が必要である。

災害時の対応 ◇災害時に要援護者の安否確認をする必要がある。

◇災害時要援護者リストは65歳から情報を開示する必要がある。

◇災害時の避難訓練を万が一に備えて実施する必要がある。 施設整備の検討 ◇地域福祉の拠点施設整備を検討する必要がある。

(28)

計画の基本的な考え方

3

(29)

1 計画の基本的な考え方

(1) 基本理念

 今日、福祉サービスに関するニーズは複雑・多様化しており、虐待や*認知症、生活困 窮者などへの対応を含め、これまでの施策だけでは対応が難しいことが増加しています。  これからの福祉のあり方は、市民自らが自分らしく生きることを前提に、支援が必要と なったときには、適切なサービスを利用でき、安心して暮らせる環境を市民みんなの力で 築き上げていくことが求められています。

 市民の誰もが安心して、生きがいをもって暮らすことのできる地域社会を確立するため にも、行政サービスだけではなく、地域住民や福祉サービス事業所との連携によるサービ スの質・量の両面にわたる充実を図る必要があるとともに、市民一人ひとりが地域のこと や隣近所・周囲の人に関心をもち、共に支え、支えられる関係が地域の中で形成されるこ とが何よりも大切となります。

 また、地域福祉の取り組みにおいては、市民自らが取り組むとともに、地域の中の多様 な考え方、存在を認め合い、お互いの基本的人権を尊重しながら共に生き、共に進めてい くことが重要となりますので、地域住民との協働、福祉サービス事業所との連携などによ り、地域における自助、共助、公助の役割を明確にし、地域コミュニティの再生と併せて 地域福祉を推進していく必要があります。

 このような本市の地域福祉の課題や方向性を踏まえ、大川市第5次長期総合計画の地域 福祉分野の目標を勘案し、市民の誰もが住みなれた地域で、安心して、健康で、生きがい をもって暮らすことができるよう、みんなと共に支え合うまちづくりを進めるため、本市 の目指す地域福祉の将来像を、

「みんなで支え合う共生のまち 大川」

とします。

本市の目指す地域福祉の将来像

みんなで支え合う共生のまち 大川

(30)

25

編 

地域福祉の

ネットワーク活動

安心して暮らせる 地域づくり

(2) 基本的な視点

 

「みんなで支え合う共生のまち 大川」

の実現を支える基本的な視点(考え方) として、次のとおり「自助(市民一人ひとりの心掛け、取り組み)」「共助(地域全体での 取り組み)」「公助(行政の取り組み)」を掲げます。

基本的な視点 意味すること

自   助

(市民一人ひとりの心掛け、取り組み)

市民一人ひとりの自立であり、市民は福祉サービスの受け 手としてだけではなく、自らが地域福祉の担い手であると いう認識を持ち、地域の課題の解決に向けて自分でできる ことを主体的に行うこと。

共   助

(地域全体での取り組み)

行政区、コミュニティ協議会、民生委員児童委員協議会、 社会福祉協議会、福祉サービス事業所、ボランティアなど さまざまな組織が、協力して共に地域の福祉課題の解決に 向けて取り組み、地域全体の力、福祉力などをつけること。

公   助

(行政の取り組み)

行政としての責任と役割を果たすとともに、市民の自立の 支援や地域の福祉力向上のための環境整備を行うこと。

 地域福祉を推進するためには、「自助」「共助」「公助」、これら3つの支えが適切に連携 しながら地域の福祉課題に取り組むという視点が必要であり、これらの緊密な連携が不可 欠となります。

自 助

公 助

共 助

共助とは・・・

「地域のさまざまな人や組 織が協力して解決していき ましょう!」ということです。

公助とは・・・

◦自助や公助では解決できないこ とを行政が支援することです。

◦自助、共助の力を広げるための 行政による支援です。

◦公助は、自助と共助をしっかりと 支えていきます。

自助とは・・・

「自分たちでできることは 気分たちでやってみましょ う!」ということです。

(31)

 地域福祉を推進するためには、地域で暮らす誰もが、地域のことや隣近所・周囲の 人に関心をもち、共に支え、支えられる関係が地域の中で形成されることが重要です。 そして、地域の支え合いをより一層高めるためには、身近な地域単位で、市民や関係 団体が連携し、地域の課題を解決するための*ネットワークづくりが必要となります。  このため、地域の実情を理解した市民や社会福祉協議会をはじめ、地域の事業所・ 団体、ボランティアなどへ呼びかけて、ネットワークを形成し、地域の実情に即した 効果的な支援策を展開します。

2 計画の基本目標

(1) 計画の基本目標

 「基本理念」の実現に向けて、以下の4つの基本目標を設定し、市民と行政・社会福祉 協議会が協働して取り組んでいきます。

みんなで共に支え 合うしくみづくり

共生の心と 人づくり 福祉サービス

向上のための しくみづくり

共生のまちづくり 活動の拠点づくり

≪基本目標1≫

みんなで共に支え合うしくみづくり

みんなで支え合う

共生のまち

大川

(32)

27

編 

 身近な地域単位で地域福祉を推進するためには、市民や関係団体が連携し、地域の 課題を解決するための活動の拠点づくりが必要となります。

 このため、地域のコミュニティセンターや*公民館など既存の地域資源を活用し、 活動に参加しやすい環境整備を支援します。

 みんなと共に支え合うまちづくりを実現するための基本は、地域の中で共に支え合 い、助け合う意識づくりや、支え合いの活動を担う人づくりです。

 このため、年齢や性別、障がいの有無などに関係なく、同じ地域に住む人同士が知 り合い、支え合う意識を自然に育むことができるような地域での交流の場・機会づく りを進めるとともに、市民がお互いを理解し、尊重し合うことができるよう、福祉教 育の充実を図ります。

 また、地域福祉を支えるのは、市民一人ひとりの活動です。人と人とが助け合い、 支え合う福祉の心を基本として、活動の推進役となる地域リーダーをはじめ、ボラン ティアやNPОなど活動にかかわる人材の確保・育成を図ります。

 市民一人ひとりが住みなれた地域で、安心して暮らせるためには、支援が必要なと きに適切な福祉サービスを、身近で気軽に利用できることが大切であることから、こ うした環境をつくることや利用者本位の福祉サービスを確保することなどが求められ ています。

 このため、地域におけるさまざまな福祉ニーズを的確に把握するとともに、支援を 必要とする人が地域の中で安心して自立して生活できるよう、適切なサービス利用に つながる情報提供や相談体制の充実、*権利擁護の推進、福祉サービスの質の向上に 取り組みます。

 また、さまざまな理由で働くことが困難な状況にある人が、地域で経済的にも自立 した生活を送ることができるよう相談支援に努めます。

≪基本目標2≫

共生のまちづくり活動の拠点づくり

≪基本目標3≫

共生の心と人づくり

≪基本目標4≫

福祉サービス向上のためのしくみづくり

参照

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