(1) 広報・啓発活動の推進
現 状 と 課 題
◇各地域で開催される行事の中で、地域福祉に関する理解が深まるよう働きかけています。
◇地域における行事などを地域の団体の情報交換の場としていますが、さらなる情報交換 の場が必要です。
◇「向こう三軒両隣」という意識が薄れているので、近所同士でのコミュニケーションを 活発にすることが大切です。●(WS)
◇地域行事への参加者が少ないという課題があります。
◇持ち家のある住民は地域とかかわる機会が多いですが、一方で、アパートなどの入居者 や若い人は地域活動へ関わる機会が少ないのが実情です。●(WS)
◇町内会や隣組などに加入しない人がいます。●(WS)
◇地域包括支援センターがもっと身近な存在となるよう、市民への認知度を高める必要が あります。
◇要介護状態などとなる可能性の高い高齢者を把握し、通所または訪問により要介護状態 となることを予防するための事業を行っていますが、さらに参加を促すための啓発が必 要です。
◇障がいや障がいのある人への基本的な理解を深める必要があります。
◇子育て支援センターや保育所、幼稚園、認定こども園、学童保育所などを積極的に活用 しながら、子育て支援などに関する広報・啓発を行っています。
◇生活保護業務について、民生委員・児童委員への制度説明、情報提供を行っています。
■福祉サービスや福祉活動に関する情報の入手先について
◇情報の入手先は、「市報「おおかわ」」が約7割と突出して多く、次いで、「新聞・テレビ・
ラジオ等」、「隣近所・知り合い」、「行政区の回覧板」の順となっています。わかりやすい市 報「おおかわ」の充実とともに、多様な手段で広報・啓発を図る必要があります。
【市民アンケート調査より】
■福祉サービスや福祉活動に関する情報の入手先
市報「おおかわ」
社協だより 行政区の回覧板 地域の 板 市 所の 口 社会福祉協議会の 口 ふれあい訪問員 隣近所・知り合い 民生委員・児童委員 新聞・テレビ・ラジオ等 イン ーネット、ホーム ージ
医療機関や紅 ティ ン ー・公民館 介護等サービス事業所 地域 支援 ン ー
学 特にない
その他 回答
%
全体
( 887) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0
99
11 3 11 3
11
33
11
1 3 1 3
99
11
11
55
8 8 8 8
13 13
1 8 1 8
59
第4編 主要施策の展開
施策の方向性
○福祉のつどいなどによる広報・啓発の促進
◇福祉や健康にかかわる団体が参加して開催される社会福祉協議会主催の福祉のつどいな どを通して、各種団体や市民に対し、地域福祉への理解をより一層深めていきます。
○地域活動への参加促進のための啓発
◇地域活動への地域住民の参加を促すとともに、参加者を増やすための啓発に努めます。
●(WS)
◇地域活動の改善を図るとともに、若い人をはじめ、町内行事や校区行事に参加されない 人の参加を促すための啓発に努め、多くの人の参加につなげます。●(WS)
○福祉に関する適切な情報提供と啓発
◇高齢者福祉や障がい者福祉、児童福祉に関する市民への情報提供、啓発・理解に努めま す。
◇地域の人に障がいや認知症などの病気に対する理解を深める機会を提供するとともに、
福祉に関する法律や福祉サービスの内容、手続きなどについて、適切でわかりやすい情 報提供を行います。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇ボランティア活動に参加しようという意識を持ちます。
◇地域住民に対し、あいさつや近所付き合いの大切さを伝えます。●(WS)
◇障がいのある人も積極的に情報を得ることができるよう、地域や行政に働きかけます。
◇障がいのある人の特性に応じた支援に努めます。
◇自分でできることは自分でするように心掛けます。●(WS)
◇年齢にかかわらず、生きる喜びを持ちます。●(WS)
○地域全体で取り組むこと
◇近所同士でのコミュニケーションを増やし、隣組への加入を促進します。●(WS)
◇地域の組織を活用して啓発活動に努めます。
◇高齢者や障がいのある人に思いやりの気持ちをもって一緒に情報を共有します。
◇地域住民に、障がいや認知症などの病気に対する理解を深める機会を提供します。
◇子どもたちのボランティア活動に対する、意識の高揚に努めます。
○行政が取り組むこと
◇福祉のつどいなどを通じて、各種団体や市民の地域福祉への理解を深めていきます。
◇地域住民の地域福祉活動への参加を促進するため、情報収集及び情報提供並びに啓 発に努めます。
◇高齢者の介護予防事業への参加を促進するため、介護予防に資する基本的な知識を 普及・啓発するための事業の充実を図ります。
◇高齢者が気軽に相談できるように地域包括支援センターのPRを行い、市民の身近 な存在として認知されるよう積極的に地域における講座などを実施します。
◇福祉に関する制度やサービスの内容・利用手続きなどについて、広報紙やガイドブッ ク、パンフレットなどを活用し、各福祉分野に応じたわかりやすく、適切な情報提 供を行います。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇社会福祉協議会では「おおかわ社協だより」(年2回発行)を発行し、情報の提供に努 めていますが、広報紙のみでは不十分であるため、新たに社協ホームページを開設し、
より多くの情報を市民に提供する必要があります。
◆役割と方向性
◇「おおかわ社協だより」を全戸に配布し、福祉情報などの提供に努めていきます。
◇社会福祉協議会の事業活動などをより多くの人が気軽に閲覧できるように、社協ホーム ページの開設に向けた取り組みを進めていきます。
◇住民に福祉への関心を深めてもらうために、行政関係機関団体と連携して福祉のつどい を開催します。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇おおかわ社協だより発行 <継続事業>
◇福祉のつどいの開催 <継続事業>
◇社協ホームページの開設 <今後取り組む事業>
61
第4編 主要施策の展開
(2) 交流機会の充実
現 状 と 課 題
◇地域における活動、地域介護予防事業(ゆうゆう会)、子ども会活動、福祉関係団体の 交流会など、地域での交流行事を進めるための活動支援を行い、交流できる機会・場の 充実を図っています。
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)により交流の機会はあるものの、仕事をしている多く の高齢者は老人クラブに加入しておらず、コミュニケーションが満足に図れていません。
●(WS)
◇一人暮らしの高齢者などの増加に伴い、閉じこもり予防や交流機会のさらなる確保が必 要となっています。
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)や老人クラブのグラウンド・ゴルフなどは、今後も継 続していく必要があります。●(WS)
◇少子化により、同年齢の子どもたちの横のつながりとともに、縦のつながりの重要性が 増しており、学童保育などを通して、学年を越えた児童の交流を促進しています。
◇地域の異なる世代の人たちが交流し、助け合いや支え合いのしくみをつくることが必要 となっています。
◇地域行事のマンネリ化が懸念されています。●(WS)
◇小学校での米づくり指導や子ども会とのじゃがいもづくりなどをしています。●(WS)
◇子どもと高齢者との交流の場を増やすこと、隣組への加入を促すことでより多くの人が 交流できる環境をつくる必要があります。●(WS)
◇障がいのある人については、地域のさまざまな行事に参加できるよう支援する必要があ ります。
■地域の行事や活動などへの参加状況について
◇地域の行事や活動などへの参加状況は、「機会があれば、参加・協力している」が約4割で 最も多く、これに「進んで参加・協力している」2割弱を加えた『参加・協力している』人 は6割弱となっています。
■地域の行事や活動などに参加しない理由について
◇地域の行事や活動などに「関心はあるが、参加していない」と回答した人(197人)に、参 加しない理由を尋ねたところ、「仕事を持っているので時間がない」が約3割5分で最も多く、
次いで、「健康や体力に自信がない」の順となっています。
【市民アンケート調査より】
■地域の行事や活動などへの参加状況
4回答 進んで参加・
協力している 2
機会があれば、
参加・協力している 4
参加することは あるが、協力する ことはあまりない 関心はあるが、
参加していない 22 2
関心がないので、
参加していない 協力している
■地域の行事や活動などに参加しない理由
その他
仕事を持っている ので時間がない
3
家事や育児に しくて 時間がない
2
家族の支持・理解がない
人・高齢者等の 介護で時間がない
2 健康や体力に
自信がない 22 3 行事や活動に
関する情報がない 4
人間関係が わずらわしい
4 子どもをみてくれる
人や施設がない 身近なところに 活動の場がない 味の持てる 活動が見つからない
2 一 に活動する 夽間や友人がいない
活動に経 がかかる
ので時間がない
子どもをみてくれる
4回答