• 検索結果がありません。

ネットいじめ加害と親子関係および道徳的規範意識との関連

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ネットいじめ加害と親子関係および道徳的規範意識との関連"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)ネットいじめ加害と親子関係および道徳的規範意識との関連.. 【問題と目的】. 専 攻. 学校教育学専攻. コース. 臨床心理学コース. 学籍番号. M08062G. 氏 名. 寺戸武志. 中学生1年生∼3年生の5,357名(男子2,732名,.  N㎝cy(2007)はネットを利用したいじめ(以下. 女子2,536名,不明89名)。そのうち,分析対象者. 「ネットいじめ」)を「インターネットやその他のデ. となる有効回答者は1,652名(男子835名,女子. ジタル機器を用いて害のある残酷なものや言葉を. 795名,不明22名)であった。. 送ったり公開したりすることであり,ネット上で. 〈手続き〉質問紙による調査。学活時に担任が配. の社会的な攻撃。」と定義しており世界でも多くの. 布し記入。その場で回収する。. 研究が行われている。. 〈調査材料>.  Ybarr敏Mitche11(2004)は,ネットいじめと親子. ①フェイスシート:学年,性別,インターネット. 関係についての調査を行い,ネットいじめを行っ. 利用状況などを問う項目を設定。. たことのある者はない者と比較して,親子関係の. ②従来いじめ経験:岡安・高山(2000)に用いられ. 情緒的な絆とモニタリング行動が低く,支配的接. ている項目を加害・被害それぞれ3項目設定。. が高いことを明らかにした。. ③ネットいじめ経験:文部科学省(2009)のネット.  さらに玉田・松田・遠藤(2003)は道徳的規範意. 上のいじめの例を参考にしてネットいじめ加害・. 識と情報モラル課題との関連を調査した結果,r法. 被害経験を問う項目を作成したものを加害・被害. 律に違反する」「他人に迷惑をかける」といった項. でそれぞれ5項目設定。. 目には「思いやり・礼儀」「正義・規範」が関係する. ④道徳的規範意識:道徳的規範尺度(玉田・松田・. ことを明らかにしている。. 遠藤,2003)のうち「思いやり・礼儀尺度」と「正義・.  これらより,ネットいじめ加害行動には「親子関. 規範尺度」の2因子20項目設定。. 係」とr道徳的規範意識」に関連があると考えられ. ⑤養育者に対する子の信頼感:親子間の信頼感に. る。ところが,日本ではネットいじめの実態調査. 関する尺度(酒井ら2002,酒井2005)。1因子8項. (文部科学省,2009他)はあるものの,その背景要因. 目設定。. との関係を示唆する研究はまだ少なく,その加害. ⑥親子関係:Ybarraら(2004)に用いられた親子関. 者となる子どもの親子関係に注目した研究は見あ. 係尺度をback一血㎝slationの手続きを経て作成した. たらない。そこで本研究では,我が国における親. 日本語版3因子9項目を設定。ただし⑤⑥につい. 子関係・道徳的規範意識とネットいじめ加害行動. ては倫理上の問題を考慮して,対象を「あなたと日. との関連を明らかにすることを目的とする。. 常的な関わりの多い大人の人を2人思い描いて記. 【方法】. 入する」とし,人物選択の上記入を求めた。. <調査対象>A県のB市とC市の公立中学9校の. ⑦ストレス反応1永浦ら(投稿中)のいじめによる. 140.

(2) 心身反応調査票(PTSB)に一部加筆・修正を加えた. 結果,ネットあり群はネットなし群と比較して,. ものを4因子20項目設定。ただし学校へのフィ. 「思いやり」「正義」「規範」が有意に低かった。. ードバック用のため,分析には含まない。. (4)養育者に対する子の信頼感. 【結果】.  母親に抱く信頼感において,両方群は従来群及.  上記の⑤⑥で父母のペアで選択している者、家. ひなし群と比較して有意に低かった。また父親に. に使用できるネット機器があると答えた分析対象. 抱く信頼感において,なし群は他のすべての群と. 者を,「ネットいじめ加害のみ群(ネット群)」「従来. 比較して有意に高い値となった。. いじめ加害のみ群(従来群)」「両方いじめ加害群(両. (5)父母の養育態度の差. 方群)」r加害なし群(なし群)」としたいじめ加害4.  親子関係尺度日本語版の各因子得点の母親得点. 群と,rネットいじめ加害経験有り群(ネットあり. と父親得点との差(母有意度)を求め,同様にいじ. 群)」「ネットいじめ加害経験無し群(ネット無し. め4郡との分散分析を行った。結果,いじめ4群. 群)」としたネットいじめ加害2群の2通りに群分. による主効果が見られた。多重比較の結果,ネッ. けを行い,以下の尺度得点との比較を行った。. ト群は情緒的絆でなし群及び従来群と比較して有. (1)保護者の把握度と機器の習熟度. 意に高く,両方群と比較して有意に高い傾向を示.   いじめ4群を独立変数,ネット利用内容の保. した。支配的接で他の3群すべてと比較して有意. 護者の把握度ならびに習熟度を従属変数として,. に低く,唯一ネット群のみが負の値を示した。. それぞれ1要因分散分析を行った。結果,どちら. 【考察】. もいじめ4群による主効果が見られた。多重比較.  ネットいじめ加害を行う者は,ネット行動の親. の結果,把握度は,両方群とネット群はなし群と. の把握度が低く,機器の習熟度が高く,思いやり・. 比べて有意に低い傾向が見られた。習熟度は携帯. 正義・規範といった道徳的規範意識が低いという. 電話においてはネット群と両方群とがなし群と比. 特徴が示唆された。また親子関係は,アメリカと. べて有意に高く,また両方群は従来群と比べても. 同様の傾向があることが示唆された。ネット群は. 有意に高かった。パソコン・インターネットにお. 父親に抱く信頼感が低く,父親の支配的撲は母親. いても,両方群はなし群と比べて有意に高かった。. よりも高く,情緒的絆得点が母親よりもかなり低. (2)親子関係との比較. いということが示唆された。.  ネットいじめ2群を独立変数,親子関係尺度日.  またいじめ加害の形態と同じ形態のいじめ被害. 本語版の3因子のそれぞれの因子得点を従属変数. に多く遺っていること,両方の加害群はその他の. として,独立サンプルの下検定を行った。結果,. 加害群と比較して,親子関係及び道徳的規範意識. ネットあり群はネットなし群と比較して、情緒的. が最もネガティブな傾向にあることも示唆された。. 絆とモニタリング行動が有意に低く,支配的蟻は. 【今後の課題】. 有意に高かった。.  親子関係とネットいじめ加害行動との関連が示. (3)道徳的規範意識. 唆されたが,その問をつなぐ媒介要因についての.  因子分析を行った結果r思いやり」r礼儀」「正義」. 研究が今後の課題である。. r規範」の4因子構造となった。その4因子とネッ.         主任指導教員  冨永良喜. トいじめ2郡との独立サンプルの下検定を行った.         指導教員    冨永良喜. 141.

(3)

参照

関連したドキュメント

PAR・2およびAT1発現と組織内アンギオテンシンⅡ濃度(手術時に採取)の関係を

This device has been designed to comply with applicable requirements for exposure to radio waves, based on scientific guidelines that include margins intended to assure the safety

学術関係者だけでなく、ヘリウム供給に関わる企業や 報道関係などの幅広い参加者を交えてヘリウム供給 の現状と今後の方策についての

不変量 意味論 何らかの構造を保存する関手を与えること..

分野 特許関連 商標関連 意匠関連 その他知財関連 エンフォースメント 政府関連 出典 サイト BBC ※公的機関による発表 YES NO リンク

 親権者等の同意に関して COPPA 及び COPPA 規 則が定めるこうした仕組みに対しては、現実的に機

信号を時々無視するとしている。宗教別では,仏教徒がたいてい信号を守 ると答える傾向にあった

EC における電気通信規制の法と政策(‑!‑...