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宗教心と人格形成

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Academic year: 2021

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宗教心と人格形成 専 攻 人 間 教 育 コース 現代教育課題総合 氏 名 福 山 晶 子 はじめに 陪髄の所幸子一 現荘、日本は家庭、教育、地域などに関係し た数多くの問題を抱えている。いずれの問題も 規範意識、倫理観といった人間の内面が問われ ることが多く、人々のモラルの低下や欠如がそ の根底にあると言われる。言うまでもなく、内 面的部分は人の生き方・在りかたに大きく関わ っており、上記の諸問題を解決、減少させるた めに、まず人格の形成が蛍見されねばならない のである。 それゆえ、規範意識が必要だとも言われて久 しい。そして例えば、学校教育では「生きる力J、 豊かな心を育む試みが総合学習や道徳、各教科 等でなされてきている。しかし「生きる力んあ るいは豊かな心とはどのようなものであろう

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それらによって育まれる人間性とはし、かなるも のであり、人格が完成されるということはどう いうことなのか、精神的な成長とは何なのか。 第一章宗教心 人間は自らの生や死を考えるが、そのときに しばしば宗教に考えが行き着く。 日本人は、基本的には神と人間の領域の境界 が明確ではない。だから屑りの日常的なことに 宗新子為が溢れているのである。そして日本人 にとっては神の教えや戒律を守ることではなく、 いかに調和しているかということが大事なので ある。 指 導 教 員 太 田 直 塩 ナパホ族には「宗孝むとし寸言葉はなく、生 活そのものが宗教と一体になっている。そして 自然との調和を重んじている点では日本と似て おり、そうすると日本人の生活も宗教心が根付 いているのではないだろうか。 宗教心は性質上二つに分類することができる。 ①意識的宗教心超越的桐生を無条件に受け入 れ、崇め、信仰をする。人聞が作り出したもの で信仰やそれに関する行事などに対して、意識 的なものである。 ②無意識的宗教心特定の宗教や宗派にとらわ れず、人間のより自然な感情に基づくもので、 もともと人間に備わったものである。 人間の人格も二つから成り立っている。第一 に意識、およびそれを包括するものすべて、第 二に無意識である。また、さらに無意識は無意 識と意識的無意識の二つに分けられる。 無意識の中にも意識は柄生するということか ら、無意識的宗教心は無意識的宗教心でありな がら意識的宗教心の要素も含んでいるというこ とではなし泊、 意識的宗教心は、人間が作り出したものであ り、自然なものではない。そこから得られるも のは癒しと安心であるが、真理でないものを真 理として受け入れてしまう危険性が存在するた め、無意識的宗教心が必要となってくるのであ る。 日本は神仏習合で、この日本的良さが無意識 - E ム ウ i

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的宗教心から生じていると言える。そして、わ れわれの生活の中に宗耕桁為が存在するので ある。 第二章 自然科学と無意謝旬宗教心 日常的に宗教心問猷Lている。特に死は、避 けることのできないものとして宗教に関わる事 柄の中で最も身近なものである。 自然は人間にとって必要不可欠なもので、祈 りを捧げるときに、自然の一官3である自らとい う存在を見て、思いを馳せている。それゆえに、 無意識的宗教心は自然そのものに対して畏怖の 念を抱かせるため、意識的宗教,じ~.I2f,上に自然と 密接にかかわっている。 科学は宗教とはまったく相容れないものであ るように思われる。しかし、実は何らかのつな がりを持っている。 宗教も科学も人間存在に深いかかわりを持っ ている。パートランド・ラッセ/レは「もともと 科学は自然科学から成り立っているもので、自 然科学と言う時の「自然jとは、基本的に人為 的ではないもののことであり、人聞は自然の一 部であるからこそ人間の心も自然の一部と考え られているとも述べている。j 自然科学の中でも人聞に一番共通する部分が 自分自身の生と死をどのように受け止めるかと いうことである。 われわれは無意識のうちに生と死を受け入れ るが、そのことに気づき、考え自分の生き方を 模索することが自然科学的探究に他ならない。 第三章宗教心と人格形成 生と死を考えるということが、人間の本質的な 行為であり、その生死への思いは宗教心と関係 がある。そして自分自身の成長にかかわってく るものである。 意識的宗教心・無意識的宗教心と人格形成に ついて考えた場合、意識的宗教心から得られる ものは信仰を通じて得られる人格であり、無意 識的宗教心から得られるものは信仰ではない、 超越的なものに対する人開のより自然な畏敬の 念から生じるものから得られる人格と言える。 少なくとも、無意識的宗教心の重要性を認め、 人聞が存在するに思いを馳せるならば、限りあ る命を自覚し、死が近づいてきているのを意識 する中で、考え方や生き方が変わってゆけるで あろう。よりよく生きてゆくことも可能になる であろう。そして、自分自身のことから他人へ と視野を広げて人間関係の充実へ、人間に関わ る点で活かせていくことができるはずである。 おわりに 人聞は誰でも宗教に行き着く。しかし、宗教 となるとどこカ構えてしまうように思われる。 これまでに宗教心が人間の根本的な部分に関 わっており、日本人の日常的な生活の中には数 多くの宗耕桁為がある。そして無意識のうち に参加しているのである。しかし大事なことは 意識されることのない宗教心が存在するという ことである。そこから自らの生と死を考えるこ とがよりよい生につながるのである。 無意識的宗教心によって導かれるものはより 良い生だけではなく、豊かな人格形成へと推進 力を生みだす。そして、宗教に対する関係も人 間同士の希薄化と同じようにニーズにかなった 個人的な関係となってきている。だからこそ、 自らの内面に目を向ける必要がある。 ワ ム 司 t

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