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慢性カドミウム中毒の実験的研究

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慢性カドミウム中毒の実験的研究

一特にラッチにおけるCdの体内蓄積について一

〔1〕 Cd 50 ppmを含む飲料水を与えた実験

金沢大学医学部衛生学講座(主任 石崎有信教授)

    田   辺    釧

(昭和42年10月3日受付)

 1.Cd中毒研究の歴史

 Cdは元素周期表の第2群の中で亜鉛と水銀にとな りあっているものであるが,合金に広く使用せられ,

化合物は耐熱性で,塗料,陶器や硝子着色料,電池,

軸受など用途が広く,工業上では粉塵やフユームの吸 引による中毒が近頃多くなった.なお,以前は罐詰の 罐の防銃塗料としてCdが用いられていたが,果汁な どの弱酸類にも溶けて急性胃腸症状を呈するので,今 日では禁止せられている有毒な金属である.

 急性中毒については,Legge 1)の1923年に出した 報告をはじめ種々の報告2)3)4)5)6)がある.経口的急性 中毒では悪心,嘔吐,下痢,腹痛など消化器系症状が 主要症状であるが,Cdの催吐作用のため吐き出すの で,強い中毒は起きないとされている.吸入による 場合には呼吸器系の刺激によるはげしい咳轍にはじま

り,20〜30時間後には呼吸困難i,胸痛,激烈な咳噺,

血痩など肺水腫の症状を呈し,さらに気管支肺炎,肝,

腎障害が起り,予後は悪く死亡率は15%ほどで,Cd 曝露後5〜7日に死亡する.

 慢性Cd中毒に関する報告は1888年Tracinski 7)が 亜鉛鋳造工にみられた胃腸症状と高度の蔽痩がCdに より起ったものといい,30年後の1920年Stephens 8)

が腎炎,心肥大,体重減少,気管支炎になり,鉛中毒 の補償をうけていた亜鉛鋳物工の屍体の肝臓に多量の 亜鉛及びCdの蓄積をみつけ, Cd及びZnが原因で あると記述した.その後しばらく慢性Cd中毒の報告 がなく1942年フランスのNicaud, Lafitte, Gros 9)

及びアメリカのPrinci lo)によって報告がなされ,

またそのすぐ後で同じアメリカのHardy, Skinner 11)らにより実質的な研究がはじめられた.即ちNi・

caudらは慢性Cd中毒で四肢のロイマチス様二二を 訴えるものがあり,従業者約20名のCd工場で労働し たもののうち6名にMilkmannの帯状影を肩目甲骨,

恥骨,大腿骨などにX線上認めた.Milkmannの症 状とは,彼が1933年に食物中のCa, P及びVitamin Dの不足が骨へのCa, Pの供給を滅少させる結果起 る骨の変化の症候i群で,いわゆるHungerosteopathie として記載したものである.腰部下肢の疹痛と歩行障 害が現われ,X線写真には骨の藍島化の像の他に, X 線透過性が高く,骨の長軸に対して横走する帯状のす

じがみられるというものである.

 PrinciはCd製錬工について調査し歯に黄色輸状 の変化がみられる外には何の症状もないことを報告し ている.そのすぐ後でH:ardyとSkinnerがCd被 覆ベアリング製造工について,疲労,胃腸障害,時折

りみられる呼吸器の異常,軽度の貧血などを発見し,

これが慢性Cd中毒ではないかと報告した.

 またFribergは1948年12),1950年13)にはじめてス エーデンにおいてCd蓄電池工場の労働者を調査し,

その尿中に分子量2万〜3万の低分子の蛋白質が排泄 されるものが多く,煮沸及びPicrin酸では陽性にな らず,25%trichlor畑田,3%Sulfosalicy1酸で沈 澱することを報告し,これを慢性Cd中毒の特異な症 状と考え,職歴8年以上のCd工43名中8q%にこの症 状を認めた.その後ヨーロッパの他の国々における Cd取扱者を調べ,この現象を確認した. ドイツの Baader(1951)14)がアルカリ蓄電池工場の工員に,

英国のBonnell(1955)15)が銅カドミウム合金工場の 工員にともにこの蛋白尿を認めている.また蛋白尿と ならんで肺気腫もFriberg, Baader, Bonne11らに  Experimental Study of Chronic Cadmium Poisoning Especially About the Accumu・

lation in the Bodies of Rats No.1An Experiment of Giving Some Drinking Water Including 50 ppm Cd. Sen Tanabe, Departmellt of Hygiene(Director:Prof. A. Ishi−

zaki), School of Medicine, Kanazawa University.

(2)

182

よって慢性中毒において起ることが認められた。

 もう1つ重要な所見は腎機能異常で,Fribergは 蛋白尿,肺気腫,腎機能障害の3つを慢性Cd中毒に 共通する症状といっている. この腎機能障害はイヌ リンクリアランスの減少,濃縮試験異常が報告されて おり,腎生検では尿細管の変性がみられている。Fri・

bergはうさぎにCdを投与して尿細管の変性を起す ことに成功し,さらに貧血,骨髄変化のみられること もみている.Bonne11も同様の実験によりこれを確 認しているがPrinciの報告は否定的である.

 以上のように欧州においては慢性中毒の存在が確認 されたのであるが,一方Princi, H:ardy, Skinner らアメリカの研究者は依然としてその存在を否定して いる.この重大なくい違いを解明するために,1956年 に米国及びスエーデンの学者により協同研究が行なわ れAhlmark, Friberg, Hardyが参加したが,結論 はえられず両国のCdの水溶性に違いがあることを認 めたにすぎなかった.

 1961年のPerry 16)らの報告によると職業上Cdの 曝露されていない人々の腎臓におけるCd量は一般に 年令とともに増加し,記入になると不変になるが,そ の量は国により異なり,アフリカ,スイス,インド,

アメリカ,台湾,タイ,日本の順に高く,日本が最:も 多いとしている.

 最近の文献としてSchroeder(1962)17)によると,

離乳したラッチに少量のCdを投与することにより雌 では6〜8カ月後に収縮期性の高血圧を生じると述べ

ている.      ・

 1963年18)にはCdは生長と生存に必須な金属ではな く,若いマウスに5ppmを水に溶かして与えると18 カ月まで変化はみられないが,その後は人間より組織 中の量が少ないのにもかかわらず死亡率が高くなると 述べている.

 Powe11(1964)19)は子牛での実験で症状が亜鉛欠乏 に似ているといっている.

 Schroeder(1965)20)21)は全世界より死体材料をあ つめ腎のCd, Zn比を測定して死因が脳血管障害,

高血圧症のものは他の原因で死んだものより腎のCd が高かったと述べ,ラッチを使い高血圧を起す実験を 行なっている.

 我が国におけるCd中毒の研究としては,急性中毒 の文献は2,3あるが,慢性中毒が注目されたのは富 山県の神通川流域に多発したイタイイタイ病の原因に 関してである.同病の原因としてCdが最も疑わしい と小林22),吉岡23),萩野によって主張されたのにはじ まる.

 著者ら24)も,イタイイタイ病発生地区ではX線所見 で同病を疑われた者の尿中にCdが対照地区の人より はるかに多く排泄されることをみた.また同地区のX 線所見で健康と診断された者でも尿中にCdが多いこ

とや,発生地区の米及び豆には対照地区のものにくら べてCdの含有量が多いことから,イタイイタイ病発 生地区はCdによって汚染されていると考えざるを得 ないことを報告した.

 実験的研究25)としてはラッチにCdを300 ppmの 濃度で飲料水に混じて与えると100%腎尿細管に変性 を起すこと,また低Caの飼料とCd投与とを併用す ると,約半年で大部分の動物の骨に著しい脱石灰の現 象がみられて,明らかに骨軟化症といえるものもあっ たことを報告した.

 皿.本実験の目的

 Cdの慢性中毒の様相を明らかにするためには,ま ずこの金属の動物体内への吸吸,蓄積,或いは排泄の 関係を明らかにする必要がある.

 はじめラッチを使ってCdの吸収及び排泄の状態を 観察する目的で,尿中及び尿中のCd量を分析するこ とを試みたが,Cdが消化管より吸収される量及び尿 中より排泄される量は,はなはだ微量で分析誤差の範 囲とほとんどかわらない程度にすぎぬため,正確な結 果は期待できないのでこの方向の実験は中止し,Cd をある期間投与したのちに投与を中止し,その後期間 をおいて実験動物を殺し,体内蓄積量の低下が認めら れるかいなかをみることによって,体内に蓄積された Cdが排泄された状況を知ろうと試みることにした.

本実験はこのような目的をもって行なわれたのであ

る.

実 験 方 法 1.実験動物及び実験時期

 市販の雑種のラッチを購入後約1カ,月間オリエンタ ルの繁殖用固型飼料NMFで飼育し,雌雄とも150 g 前後になったものを使用した.

 Cd水の投与を開始してから,経過をおいて一部ず つ殺して蓄積状況を観察し6カ月読後にCd水投与を 中止し,その後も経過をおいて,一部ずつ殺して観察 した.実験動物数は雄16,雌14匹である.飼料かごに は雌雄別々に2匹あて入れて飼育した.

 観察時期は次頁に示す通りである.

 Cd水投与後1カ月に雌,4カ,月に雄が各1匹ずつ

死亡したのは実験から除外した.Cd水中止後9カ月

頃に自然に死亡するものが急にふえて来たが,これは

実験期間も長いので実験例に加えることにした.

(3)

雄雌    後ーカ月 ㏄投与中止

6ヵ月後 4カ月後

3カ月後

㏄投与ーカ月後

(1)

1

1

(1) 2 2

2 2

後6カ月

後3カ月

2 2

2 2

後9カ月

6(4)

3(1)

()内死亡例 皿.飼  料

実験準備期に用いたのと同じものを用い自由に摂取 させた.飼料の栄養素の分析値は表1に示す.

 歯及び骨の灰化は硫酸を用いると沈澱が多くなるの で,硝酸と過塩素酸のみを用いた.筋肉は二部より一 部分とった.

 皮及び毛は背部より一部分とり表面についている Cdをおとす目的で,5:95の硝酸でよく洗い,アルコ ールで3〜4回,エーテルで1回脱脂後,湿式灰化を

行なった,

表1 飼料分析値100g中

柱姻気心糖劇P Ca

Mg

28・3g15・3g137…ig6・m・1158・mg126・m・

皿.Cd投与法

 塩化Cdを量にして50 ppmの割合に水道水にと かし,給水瓶に入れて与えた.6カ月半後からはもち ろん水道水だけに変えた.

IV.体重測定

 Cd投与前に感度2gの計器で体重測定を行ない,

その後だいたい1カ月1回の間隔で行なった.

V.骨のCa及びPの分析法

 いわゆるイタイイタイ病患者の骨は骨軟化症様の病 像を示すのであるから,本実験においても脱石灰の傾 向がみられはしないかと考えて,特に骨のCa, Pの 分析を行なった,ラッチの大腿骨を摘出し,軟組織を 除去して,硝酸,過塩素酸による湿式灰化を行ない,

Caについてはヂルコニウム塩で除燐する方法26)で 分析しPはAIIen法27)によった.ただしこの分析を

行なったラーッテは.Cd一投与.3一力;月5一一6..カ:月一後のもの三一

び中止後9カ月後のもののみである.

VI. Cdの分析方法

 Cdが体内に入ったとき,注射したとき28)でも経気 道のとき29)30)も,経口的に与えたとき19)31)32)33)も主と して肝臓と腎臓に貯溜するとされているので肝臓と腎 臓の蓄積を重点的に調べたが,他の臓器め蓄積関係を みるため,6カ月目と中止後1カ月のものは,肝臓

.腎臓一一脾臓一 B臓,肺臓,歯,骨,筋肉,毛,皮,心

臓睾丸,精嚢,卵巣のCdの分析を行なった.

 各臓器はとりだした後ただちに秤量し,300ccの ケールダルコルベンに入れ,硝酸,硫酸,過塩素酸に よる湿式灰化を行なった.Cdの分析はCholak and HubbardのDi亡hizon法34)によった.

・実 験 結 果 1,体重曲線

 図1abに示すようにもちろん雄の方が発育がよい が,初期発育の様子はDonaldson(1924),木村,和 田(1930)35)の発育曲線とくらべてみても別におとら ないが,Cd投与3カ,月頃から5カ月頃までの闘発育 停止がみられるようで,5カ月後からまたいささか回 復している.Cd投与中止後はわずかずつ体重が増加 する傾向を示している.

∬.骨のCa及びPの含有量

 面骨1g当りのmg数で表わしたのが図2である.

Cd投与後3カ月と6カ月後,中止後6カ月目及び9 カ月目のものをくらべてみたが,上記の順序に,Ca 値もP値もわずかずつ高くなっていた.これは年令に ともなう化骨の進行によるものであると解釈され,脱 灰傾向と思われるものは何もなかった.

皿.Cdの体内貯溜及び排泄について

 表2,3は各臓器の投与6カ月と中止1カ月後の分 析結果を示したものであるが,肝,腎についで多いの は,膵,脾で中止1カ月後でも脾,膵臓における貯溜 量は,ほとんど変りない.一方肺臓,筋肉,皮,心 臓,睾丸などにはかなりの低下がみられ,骨の℃d髭 もわずかながら低下しているようである.

 図3は雌雄別の各時期の肝臓及び腎臓における生の 重量1g一についてのCdの7数である.実線は雌雄 こみの平均値の変化を示したものである.その実測値 は表3に示した.Cdは最終的には腎に主として貯溜 する傾向がみられ,肝臓その他の臓器には一時的に貯 溜するものであって,流動性があるのではないかと思 われる.Cd投与中は当然のことながら貯溜量は増加 し,g当りでは肝より腎の方がはるかに高い.1投与中 止後1ヵ月目では腎臓における濃度はなおも高くな

り,肝臓においてもわずかではあるが上昇がみられ る.これは他の器官より移動して来たものであろうと 考えられる.

 上述の如く肝及び腎の貯溜量はなかなか低下しない

が,投与中止後9カ月の値では平均値でみると,腎臓

では明らかに低下がみられ,肝臓においてわずかであ

(4)

184

るが値が低くなっている.このことから動物体内に貯 溜したCdも微量ずつ排泄されるものと推察される.

 腎臓のCd貯溜量の変化は,ばらつきが多く例数 が少なく確実ではないが,平均値でみると投与期の最 後の腎臓では9当りCd量は8.72,中止1カ月後は 11.41,3カ月後は11.26,6カ月目は12.01,9カ,月

目は減少し9.21γとなっている.

考 察,

1958年Decker, Byerrumら32)が幼弱ラッチに経

ロ的に50ppm Cd水を投与したとき,3カ月目より 発育障害を起したと報告しているが,本実験のラッチ はかなり成熟したものであったが,ほぼ同様の傾向が えられた.しかしその後6カ月目には体重増加が回復 している.この原因はCdに馴れたものか或いは他の 環境条件の動きによるものかもしれない.    :  Cdは経ロ的に与えた場合でも,その他どのような 経路で体内に入った場合でも,肝臓と腎臓に貯溜さ:れ ているが,本実験においてもg当りのCd量にしてみ ると最も多く貯溜した臓器は腎臓であり,次に肝臓で

図1a体重曲線(雄)

9 400

300

200 ド中止

0 100 200 300 400日

図1b体重曲線(雌)

goo  4

300

200

り \

陪中止

0 100 200 300 400日

(5)

ある.

 図3,表3に示されたようにCd水投与を中止した 後でも,肝臓及び腎臓,特に腎臓のCd貯溜量が増加 したことは注目されてよい.肝臓中のCd量はわずか

P介ーーー1一.

100

50

図2 骨のCa及びPの分析値        (生骨1g当りのmg)

♂ ♀

図 ⑭

Cd水3か月

凹 ● Cd水6か月,中止後3か月

ロ     図

○ Cd水6か月,中止後9か月

@  ●口  ●   o

F&。♂

f

  100

一→Ca

150

ではあるが上昇したように見られるが他の臓器では投 与中止後明らかに低下がみられた.故に他の臓器に貯 溜していたCdが移動して肝蔵及び腎臓に,最終的に はことに腎臓に沈着したものと推察される.

 KagiとVallee 36)は馬の腎臓には特にCd濃度が 高く,その皮質からCd(2.9%), Zn(0.6%)とS

(4.1コ口を含んだ特異な金属蛋白質を分離したという 報告をしているが,ラッチにおいてもこれに似た機構 で腎臓にCdが沈着するものであろうと考えられる.

 人体の剖検:例によると膵臓,脾臓における濃度が高 いとされているが,このラッチの実験では他の臓器よ りは確かに高いが肝臓,腎臓に比較してはるかに低い 漂渡であった・

 腎臓に沈着したCdも微量ずつではあるが,次第に 排泄されるものらしく,投与中止後,9カ月目にはか なりの低下がみられる.

 イタイイタイ病の骨に多:量のCdが含まれていたと いう報告22)があるが,これははげしい脱石灰現象のた めに正常な灰分をほとんど失った患者の骨の灰分中の 表2 肝臓及び腎臓における蓄積量の変化

肝平均

腎平均

重   :量9 Cd総 :量9

  γ/9

重   :量9

Cd総 量9

  γ/9

Cd投与

3カ月後

12.75 30.39 2.39 2.30 13.52 5.88

6ヵ月後

15.52 45.78 2,95 2.72 23,72 8.72

投 与 中

ーカ月後

13.49 49.10 3.64 2.74 31.26 11.41

3ヵ月後

15,62 49。83 3,19 3,00 33.78 11.26

6カ月後

11.75 40.30 3.43 2.82 33.87 12.01

9カ月後

13.34 37.75 2.83

3.32 30.58 9.21

表3 各臓器における蓄積量(7/g)

臓器矧副割副酬司肺図繋筋国皮隊1細卵巣

Cd 水 6カ月

Cd水中止 1ガ月後

  均

小○小O

  平 3轟

1.81 1.93 1.87 3.45 5.32 4.39

6.99 5.98 6.49

0.51 0.42 0.47 8.86 0.39 9.82 0.66 9.34 0.53

0.42 0.13 0.28

0,17 0.15 0.16

脇5 0.36io.。8   1

0.18 0.13 0.16

2.44 1.62 2.03   1 0・07P0・13   0.33 0.08 P 0.08[0.23

0.34 0.39 0.37 0.17 0.27 0.22

0.07 0.04 0.06

3。33 3.54 3.44 0 0.11 0.07 0.56 0.04 0.34

0.10 0.07 0.09 0.04 0,09 0.07

0.19

・0,14 0,17

0.18 0.15 0.17 0,06 0   1 0・07 奄n・28 0・0710・14

増 高↑1↑

℃d 水

6カ月

;鞠

3.9210.53 4.1211.37 4.0210.95

↑Dl↓い}↓1↓1↓1↓1↓1↓1↓i

0.7010。93 0.57 0.59 0.64 0.76

0.11 0.13 0.12

0.21 0.17 0.19

2.24 4.22 3,23

0.33 0.51 0.42

0.03 0.04 0.04

4.32 4.54 4.43

0.12 0.20 0.16

0.25

0.56

0.41

(6)

置86   田

図3 箭臓及び腎臓における蓄積量の変化

2/9

115

、1◎

5

肝 腎

o .

   σ

ド準

o

00

OO ロロ

      ●

回口

O響 口O

8

 口● ロO ︒争ゴ

0 100 200 300 400 500日

量のことであって,生の重量については,どの程度であ るかわからない.Pb中毒では骨にPbが沈着する が,Cdの場合には骨への沈着は少量であり,特に骨 に対する直接的作用を考える必要がないと思う.

 Cd水6カ月投与直後には,歯及び毛にかなりの Cd量がみられたが,中止後1カ月目では著しく低下 しているどころから みると,大部分は単に付着してい たものとして説明できるようである.

 成熟ラッチにCd水(50 ppm)を6カ月間与えた 後投与を中止し,期間をおいてその後の貯溜量の変化 を観察したところ,中止後1カ月目はかえって腎臓中 のCd量は多くなって・いた.肝臓もわずかではあるが 増加する傾向がみられた.これらは他の器管にあった Cdが移動して来たものと推察される、

 中止後6ヵ月頃までは肝及び腎の貯溜量が減らぬ が,9カ月目には減少がみられ特に腎臓における減少 の著しいことかち,わずかずつではあろうがCdは腎 臓を通じて尿中にも排泄されるもののようである.

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      Abstract

   Same Water including Cd(50 ppm)was given to full−grown rats for six mon・

ths and then it was stopped.

   And after a certain period we ob$erved some changes in the accumlatiQ且of Cd.

In consequellce, the accumlation of Cd. ill the kidney w鋪 五6und to be on the increase after the first month.

   In like manner with the lever the same tendellcy was observed, though in SmaUer qUantities.

   It was presumed that Cd., having accumlated in other organs, moved into these organs・

   Durillg the first six months, the accumulation of Cd. in liver and kidney did 皿ot decrease in qualltity, but after nine months some decrease was found, being especially remarkble in the kidney.

   As a result, it may be presumed that Cd, is excreted into、 urine, though in

small quantities, through the kidney.

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