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編  集  後  記

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Academic year: 2021

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信頼と「チームワーク」

 「チームワーク」という言葉が使われてひさしい。NST(栄養サポートチーム)や褥 瘡チーム、等々、枚挙にいとまがない。インフォームドコンセントまでチームとしてやる べきだ、という。それは医療そのものが医師とともにさまざまなパラメディカルから成り 立っていることを表現しているにすぎない。中心は患者さんであり、その抱えた疾患であ る。それを治療するために全員が力を尽くすチームなのである。

 しかし、「チーム」という言葉が安易に使われているかもしれないということには、現 場の関係者は常に注意を払うべきであろう。外科医が患者を手術するときには、外科の チームで行う。大学の場合、それを管理する教授以下のスタッフがおり、術後合併症が起 ればみなでその対応を考えるのである。合併症の軽重もさまざまで、机上に上がらないも のから、ミーティングの時間を割いてうんうん考えても、治すのに何ヶ月もかかることも ある。逆に、その何ヶ月の間に再手術などを戦略に入れ込んで、やっと治し終えた感慨は ひとしおである。この場合には、外科医相互の信頼感が最も重要である。長引く合併症の 患者をしばしばカンハランスの俎上にあげて検討するのは、あげる上司も大変だが、合併 症を作った外科医チームの面々、特に執刀医はたまったものではないだろう。教授は自分 に意地悪をしていると勘違いしてしまうこともあるだろう。けっしてそんなことはなく、

教授は患者をなんとかして治したい一心なのである。この点で外科医と外科医、教授と医 局員の相互理解がないと最良の治療はできない。うまくいかなければ俗な言葉をあえて使 えば「仲間割れ」の様相を呈し、患者の命に関わってくる可能性もある。

 つまるところいい治療をめざした「チーム医療の」根幹はここの人間同士の相互の究極 の信頼なのである。「信なくんば立たず」ということである。

編集委員長  木 村   理(平成26年2月記)

編  集  後  記

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