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論 文 内 容 の 要 旨

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 の 要 旨

論 文 提 出 者 (氏名) 梶原 弘一郎

The promotion of nephropathy by Porphyromonas gingivalis lipopolysaccharide via toll-like receptors

(論文内容の要旨)

Porphyromonas gingivalis lipopolysaccharide(PgLPS) が糖尿病環境で TLR の活性化による腎症を 引き起こす可能性を調べた。ストレプトゾトシン投与1型糖尿病マウス頬粘膜に PgLPS (Wako) およ び TLR4 阻害剤エリトラン (Eisai USA) を定期的に投与、血清検査 (尿素窒素 BUN ・クレアチニン CRE) と尿検査 (糖、タンパク、潜血) を調べた。また、腎の TLR2、 TGF-β、Ⅰ型コラーゲンおよび STAT3 の蛍光免疫染色を行った。今回使用した PgLPS は TLR2 活性化を引き起こすが TLR4 活性はほ とんどないことが確認された。PgLPS 投与糖尿病マウスは血清 BUN/CRE と糸球体 TLR2, TGF-βおよ びⅠ型コラーゲンが増加し、腎組織切片で TLR2 発現の転写因子 STAT3 の核内移行が観察され、PgLPS 投与健常マウス生存期間内にすべて致死した。エリトランは Pg-LPS 投与糖尿病マウスの BUN, CRE, TLR2, TGF-βおよびⅠ型コラーゲン、ならびにTLR2シグナリング上流のSTAT3を減少させ、しかもLPS 投与糖尿病マウスの生存率を改善しなかったことからTLR4活性化因子も腎に入っている可能性を示唆 すると思われた。すなわち、糖尿病環境での長期の Pg-LPS 免疫は腸内細菌に対する免疫を誘発し、

E.Coliが壊れて発生したLPSが腎循環に入りTLR4を活性化すること、エリトランはこれを抑制するが

Pg-LPS感作による敗血症のような全身状態は改善できなかったと考えた。以上より、Pg-LPSは糖尿病

において糸球体のTLR2活性化による腎症を引き起こすこと、また、糖尿病環境での長期のPg-LPS 疫は腸管のE.Coliに対する免疫を誘発する可能性が示された。

参照

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