博士学位論文審査の要旨
【学位論文審査の要旨】
提出された学位論文「Small bowel motility function: assessment using MR imaging(小 腸の運動機能:MRIを用いた評価)」は、小腸の収縮運動を高速撮像法による MRIにて記録 し、その結果をコンピュータで自動解析する小腸機能評価法を開発することを目指したも のであり、同時に、小腸運動に関する生理学・内科学的考察を加えるとともに、従来の小 腸機能解析法を研究、概説している。
学位論文を構成する主論文では、正常ボランティアを用いて、小腸収縮周波数を求める 手法として、提案する自動計測法を手動計測(gold standard)と比較してその精度を評価 した。提案する自動計測法は、MRの連続画像からsuper-pixel segmental methodを用いて 腸管係蹄を自動抽出し、その経時面積変化をフーリエ変換することにより消化管収縮周波 数を算出する方法である。両者の結果はよく一致し、提案する自動計測法の有用性が示さ れた。
平成29年9月7日に行った最終試験での口述試験および口頭試問では、研究成果につい て明快なプレゼンテーションを行い、また質疑に対しては的確な応答を行った。
以上から、試験担当者は一致して、Nguyen Dai Hung Linh 君は首都大学東京大学院 人 間健康科学研究科放射線科学域 博士後期課程の論文審査および所定の最終試験に合格し たと判定し、博士(放射線学)の学位を授与することが適当であることを報告する。