研究ノート
ベ ル ギ ー 国 内 交 通 体 系 の 変 化 と 現 状
日 本 と の 比 較 1
村 尾 質
211
︿目次﹀
はじめに
一ベルギーの国民経済ー1規模と水準
一一経済成長と国内・客貨輸送量
三国内旅客輸送の推移と現状
四国内貨物輸送の推移と現状
五貨物輸送の産業組織
六モータリゼーション進展度のベルギー・日本間の差異の原因
について
七生産力の発展田資本蓄積と労働力の集中
八ベルギー国鉄(SNCB)の略史と現況
はじめに
ベルギ1という国について︑その自然も歴史も︑その社会と
政治と経済についても︑わが国では余りよく知られていないよ
うに思われる︒たしかにベルギーは後述するように︑わが国に 較べて国土も人口も硝割程度の小さい国であり︑またわが国と
の文化と経済の交流もそれ程密接ではなかったから︑それもや
むをえないことかもしれない︒
だが私は︑当大学の昭和五八年度短期在外研究生としての研
究の場としてベルギーを選んだ︒
ベルキーは規模は小さいながら後述するように︑わが国のレ
ベルを超える先進国であるといえよう︒それゆえそこでは︑筆
者の専攻する交通の分野ではモータリゼーションが大いに進行
している︒だがベルギーでは︑本論で明らかにするように人間
交通面でのモータリゼーシ謹ンはわが国以上に進んでいるが︑
貨物輸送の面ではむしろわが国のほうがモータリゼーションが
進行しているのである︒
このような傾向はベルギーだけでなく(貨物モータリゼーシ・
ンが深まっているイギリスを例外として)他の欧米先進諸国に共通
の現象である︒そうだとすれば︑前述のような人間交通と貨物
ベルギー経済の事情について︑ここではその規模と産業構造
および国民所得の水準という点に焦点を絞って簡単に述べるこ
ととする︒
ベルギー国民経済の規模はわが国よりかなり小さく︑全体と
してほぼ日本の一〇分の一程度とみてよいであろう︒すなわち
表1にみるように︑人口︑国上面積ともペルギーは日本の約八 ベルギーの国民経済
1 模 と 水 準 規
本展度の日差とのン11と進ーョシゼリターモるけおに送輸りわけ貨物についてーを生ずる原因を︑ベルギーについて明ら
かにすることは︑欧米諸国全体との差を明らかにすることにも
通ずるであろう︒この点を明らかにすることが︑今回の私の在
外研究の最大の目的であった︒さらにわが国では余りよく知ら
れていないベルギーの交通経済について︑多少なりとも知識を
学界に提供することが第二の研究14的であったわけである︒
今回の筆者の 仕外研究の本拠を︑ベルギi交通省(≦コ一︒︒態.
"窃Oo霞昌β包S二〇コ巴の撫質料センター(Oφコ耳①島Φ08仁日Φコ雷甑o昌)に
置かして頂いたのであるが︑同セソタ1では考えうる最良の研
究条件を筆者に与えて下さったものと感謝している︒しづわけ
資料センター所畏のトンベール氏(ζさ↓Oン田男O)には公私に
わたって懇篤な指導とお世話を頂き︑心から感謝している︒そ
のほかの同センター職員︑関係官・庁︑国鉄(SNCB)︑団体︑
研究所など多くの方々の指導と協力を頂いたことを記して謝意
を表したい︒
表1ベ ルギー と 日本の経 済的諸指標 比較
区 分
人 口(a)
国 土 面 積(b>
人 口 密 度(a/b)
国 民 所 得
1人 当 り国民 所 得 国 内 旅 客 輸 送 量 国 内 貨 物 輸 送 量
単 位
1,000人 km' 人/km2 100『万 米 ドル
米 ド ル ユ00万 人 キ ロ 100万 ト ン キ ロ
ベ ル ギ Fサ 本 比
実 数 小f則 実 数 帥 寺 期
率 (A!B)
9,8Fi3 30,519
3'13 108,026
10,956 7fi,091 30,627
1981.1.1 ]981.1.1 zssli.1 1980年 度 1980年 度
・:i年 度 1980年 度 i
117,060 377,728・
310 909,059
7,729 782,031 439>064
1980.10.I X951.10.1
i
ill蹴ll
1980年 度 1980年 度 1980年 慶
8.4%
8.1 104.2 11.9 141.8 9.7 7.0 (資 料)ベ ル ギ ー:人 口,国 土 面 積 … …"ANNALREDELABELGIQUE.1981"(ベ ル ギ ー ・
国 立 統 計 研 究 所INS,経 済 省 共 編)
国 民 所 得,1人 当 り国 民 所 得 … …r国 際 統 計 要 覧 ・1983』(総 理 府 統 計 局) 国 内 旅 客 輸 送 量,国 内 貨 物 輸 送 量 … …"LesTransportsEnBelgique1983"
(ベ ル ギ ー ・交 通 省 編)
日 本:人 口,国 土 面 積 … … 『経 済 要 覧 ・昭 和58年 版 』(経 済 企 画 庁 調 査 局) 国 民 所 得,1人 当 り国 民 所 得 … … ベ ル ギ ー に 同 じ 。
国 内 旅 客 輸 送 量,国 内 貨 物 輸 送 量 … …r運 輸 経 済 統 計 要 覧 ・昭 和58年 版 』 (運 輸 省 大 臣 官 房 情 報 管 理 部)
(注)ベ ル ギ ー の 国 内 貨 物 輸 送 量 は 日本 の 数 字 に 合 わ せ る た め,パ イ プ ラ イ ンrlYよ る輸 送 を 除 い て あ る 。
ペ ル ギ ー国 内交 通 体 系 の 変化 と現 状 213
%︑国民所得は約一二%(一九八〇年慶)︑国内旅客︑貨物の輸
送量はそれぞれ一〇%︑七%といった状況である︒人口密度は
日本(三}○人/平方㎞当り)よりやや高い(三二三人)が︑ペル
ギーは全国土がほとんど平地なので︑平地当り人口密度は日本
の数分の一程度であろう︒
ベルギーは産業構造の高度化した瞬である︒周民総生産の産
業別構成を表2によって見ると︑第一次産業の比重は二・五%
とわが国より小さく︑第三次産業の比重は六二%とわが国より
大きい︒とりわけ対家計サ!ビス関係(私立学校や老人ホームなど)
の比重が大ぎいのである︒そして製造業と建設業の比電がわ
が国より若干小さいため︑第二次産業の比重は三六努とわが園(四一努)より小さくなっている︒これは典型的な先進国経済の 型であるということがでぎよう︒
このような塵業構成の下で︑ベルギーの所得水準は高い︒前
出の表1に見るように︑一人当り国民所得水準は日本より四
割増であり︑世界的にみても第六位(フランスが第七位︒日本は第
一五位)にある(後掲衰20参照)︒
二経済成長と国内・客貨輸送量
表2国 民総生 産の産業 別構成(単位:%) 本ベ ル ギ ー 日
12.2
4.6 10。1
6.7
ii.4 8.5
1.7
(55.2)
100 3,4
(3.4}
0.5
29,4
8.6 2.8
{41.3)
・Mfl
l
(61.5)
2.5
(2.5) o.7 25.5
6.2
3.7 (36.1)i
lo.2…
5.6
5.5 9.2
13.5
9.9 17 .s
艦 業 別
農 林 水 産 業
(第1次 産 業 、,D
鉱 業
製 造 業
建 設 業
電 気 ・ガ ス ・水 道 業 (第2次 産 業 計)
卸 売 ・ 小 売 業
金 融 保 険 業
不 動 産 業
運 輸 通 信 業
サ ー ビ ス 業1
政 府 サ ー ビ ス
対 家 計 民 間 非 営 利
サ ー一一 ビ ス
(第3次 産 業 計)
ベルギ1における戦後の国晟総生産の推移は表3に示す通り
である︒これによると一九六〇年度H一〇〇として一九八一年
度にはこ一七と二倍強の伸びである︒わが国の場合は︑同期間
に約七.八倍の伸びであり︑経済成長のテンポの差はぎわめて
大きい︒これに対応して同じ表にみるように︑客貨の輸送量の
伸びにも差があるが︑しかしその差は国民総
合 計 100
(資 料)ベ ル̲r:"LesC・mpt・ ・Nati。n‑
auxdelaBelgique・1970‑1981,, (国 立 統 計 研 究 所:INS)p。8‑1α 日 本:『 経 済 要 覧 ・昭 和59年
版1(経 済 企 画 庁 調 査 局)p.52 絡3か ら 算 出 し た 。 (注)1.い ず れ も 名 目 価 格 に よ る 。
2.ベ ル ギ ー一は 粗 付 加 価 値(ValeUr ajouteebrute)に よ り,日 本 は 国 内 総 生 産 に よ っ て 計 算 し た も の 。
生産の場合ほど大きいものではない︒すなわ
ち貨物の場合は指数にして日本はベルギーの
約二倍の伸びであるが︑旅客については一・
三倍弱の伸びにすぎないのである︒
なお付訂しておくなら︑前述のような国民
総生産の伸びにおけるベルギーと日本との大
きな差の大部分は︑一九六〇年代までに生じ
たのであって︑七〇年代に入ってからはそれ
程大きな格差はみられなくなっている︒それ
に応じて輸送量の伸びの差も大いに縮まった(特に旅客ではほとんど同程度の伸び﹀︒
表3ベ ルギ ーと 日本の国 民総 生産s国 内客貨輸送 量の比較
年 度
1955 sa 65 70 1975 sa 81
国 民総 生 産(実 質) ベ ル ギ ー
(1970年 価 格)
1・億FB陣
日 茸ぞ闇
(1975年 価 格)
臆 円 騨
国内旅客輸送量
ベ ル ギ ー 日 本
鷲1副 鷺 瞬
国内貨物輸送量
699.1 794.9 1,020.0 1,29L8 1,537.4 1,7fi2.3 1,?28.Q
87.9 100 128.3 162.5 193.4 221.?
217.4
ベ ル ギ ー 100万 ・
t‑km
1fi,598.4 25,389.3 68,991.9 117,591.4
66.6124,34881.7165,826
100i29・810100243・275 271.7…1,..1382,481
4fi3.2',57,574'Y93.11557,17S
147,654.711
1
i器:7s7065:1;4776:騨ll25511111:031338
i 58L617α6。4123a8レ1α711
F
68.2{7,788 iaaII9,76s
21,375157.2
241.4!27,440
292.127,08$
32.5
324.930,62730,059
指数
'11 goo 108.1
..
137.0 154.9 152.1
日 本
goat;
t‑km'指 数
81,787E58.9 138,901100 186,346134.2 350,656252.5
360,779;29.7 439,064316.i
427,487f307'.8 L̲̲̲一.̲
(資 料)L国 民 総 生 産;ベ ル ギ ー は ・L蕾「(;ompt・・N・ti・‑d・1・Betgiqu・ ・1970‑‑1981"
(国 立 統 計 研 究 所:INS),p.5… … 工965以 前 の 数 字 も 掲 載 さ れ て い る 。
日本 は 『経 済 要 覧 ・1983』(経 済 企 画 庁)。
2国 内 旅 客 お よ び 貨 物 輸 送 量=ベ ル ギ ー は 主 と し て"LesTransportsEnBelgique・
1983"(ベ ル ギ ー 交 通 省)に よ る 。
但 し 詳 細 に つ い て は 旅 客 は(表4),貨 物 は(表10)の 「資 料 」 の 欄 を 参 照 さ れ た い 。
日本 はr運 輸 経 済 統 計 要 覧 ・昭 和58年 版 』(運 輸 省 大 臣 官 房 情 報 管 理 部)。
(注)1.ベ ル ギ ー の 国 民 総 生 産 は1975年 度 か ら 基 準 価 格 年 度 が 変 更 に な っ た が,1970年 度 は 新 旧 両 価 格 で 表 示 さ れ て い るの で,1975年 度 以 降 も1970年 価 格 に 換 算 し て 接 続 さ せ た 。FBは ベ ル ギ ー ・フ ラ ン 。
2.国 内 貨 物 輸 送 量 に は 鉄 道 小 口 貨 物 を 含 む(ベ ル̲̲,日 本 と も)。 パ イ プ ラ イ ン に よ る 輸 送 は 含 ま な い 。
1輸送量の推移
ベルギーにおける国内旅客輸送量の推移を表4
に示す︒ここで留意を要することは︑国際旅行客
の扱い方について︑輸送手段の間に不統一がある
ことである︒すなわち国鉄についてはベルギー国
内で乗車券を購入した人がすぺて計上されている(外国からの客は含まれない)が︑人キロ表示の場合︑
国際旅行についてはベルギー領土内走行部分のみ
が計上され︑その列車が外国領土内に入ってから
の分は含まれていない︒これに対してパス(主と
して観光バス)および自家用乗用車については領土
外の走行部分も含まれているのである︒
なお国土の狭いベルギーでは︑国内交通につい
ては航空旅客はきわめて少ない︒このため統計も
国 内 旅 客 輸 送 の 推 移 と 現 状
ここで二つの現象に注目しておかなければならない︒その一つは︑日本では旅客と貨物の輸送量
の伸びがかなり並行しているのに対して︑ベルギ
!では旅・客の伸びのほうが明らかに貨物を上回っ
ていること︑第二にはわが国の客貨およびベルギ
ーの貨物の指数は国民総生産の伸びを下回ってい
るのに対して︑ベルギーの旅客輸送のみは国民総
生産の伸びを上回っているということである︒
215ベ ル ギー 国 内交 通 体 系 の変 化 と現状
表4輸 送 手 段 別 の 国 内 旅 客 輸 送 量 〔ベ ル ギ ー一〕
(単位:100万 人 キ ロ)
年 度
轟U匿り05
憺OFOハ0ρ0
91 0艮﹂01温ウ臼
77・ハ6QORΨ
鉄 道
国 釧 その副 計
7,047 7,583 7,sss 11.
7,567 7,650 6,963 7,0rs s,s7s
3,985 3,Q88 Z,109 Z,455
8fi4 756
?r6 751
1LO32 10,671 10,002 9,4fi3 8,431 8,406 7,?39 7,829
ノく
}ス 計
スパ光観
スパ合乗
2,485 8,218 5,225 5,758 6,673 5,758 5,487
1,181.
1,882 3,04Q 3,567 2,946 3,317 3,647 3,445
3,666 5,100 8,265 9,325 9,619
n 1V
9,134
自家 用 乗用 車 5,913 1Q,Q11 14,7D8
39,818 52,5?9 59,277
合 計
24,348 29,S10 C17,728) 57,574 70,so4 76,091 (16,963}
(資 料)"LesTransportsEnBelgique・1983"(ベ ル ギ ー 交 通 省)に よ る 。
{1盛1;ili湖 讐 牒 撫 騰 隷 よ る一
但 し 自 家 用 乗 用 車 に つ い て は,1950,55,60年 は"StatistiquesdesTransportsen Belgique・periocle1950‑19fiQ"(ベ ル ギ ー 交 通 省),p71に よ る 推 計 値 。
1970年 以 降 はF・BEFAHY氏 の 研 究 論 文LeTransportdeV。yageursparVoitures
AutomobilesenBelgique"(推 計 値)に よ る も の で,1980年 ま で し か 得 ら れ な か っ た 。 (注)1.ハ イ ヤ ー,タ ク シ ー お よ び 航 空 の 統 計 は 作 ら れ て い な い 。
2・ 鉄 道 の 「そ の 他 」 と はSNCV,STIな ど 地 方 お よ び 都 市 の 公 共 鉄 道 ・軌 道 で あ る 。 3.国 鉄 の 数 字 は 国 際 旅 行 客 を 含 め て,ベ ル ギ ー 国 内 で 乗 車 券 を 購 入 し た 人 数 に つ い て,
ベ ル ギ ー 領 土 内 走 行 キ ロ(領 土 外 走 行 部 分 は 除 く)を 乗 じ て あ る 。
4.バ ス(乗 合,観 光 と も)は ベ ル ギ ー で 登 録 さ れ た 車 両 に よ る も の の み で あ る が,外 国 の 領 土 内 走 行 部 分 も 含 ま れ る 。
5.自 家 用 乗 用 車 は 推 計 方 法 か ら み て 外 国 の 領 土 内 走 行 部 分 も 含 ま れ る も の と 推 定 さ れ る 。
6.… 印 は 不 明 の も の.
2輸送手段別シェアの変化
前述のような輸送手段別輸送量の推移
を反映して︑ベルギーの輸送手段別輸送
量のシェアは表7のような変化をみせた︒
すなわち最大の伸びを示した自家用乗用
車は一九六〇年当時すでに四九%とちょ
うど半分の比重をもっていたのであるが︑
一九八〇年度には七八%つまり約八割ま
でシェアを伸ばした︒この自家用車の伸 公衷されていないのである︒
表4の数字を一九六〇年度旧一〇〇と
する指数に換算したのが表5である︒こ
れによると最大の伸びを示したのはやは
り自家用乗用車であり︑一九六〇年度か
ら一九八〇年度までに四倍の伸び(但し
非公式推計数値を含む)︑次いでパスが八割
の伸び︑そして鉄道計(都市内および地方
鉄道.軌道を含む﹀は八割弱(国鉄は九割弱)
に減少している︒
わが国の場合は同じ期間に自家用乗用
車は四九倍に伸びたが︑鉄道も七割の伸
びを示した点がベルギ1とは異なる(衰
6参照)︒
表5輸 送手 段別 ・国 内旅客輸送 量の推移 指数(1960年 度goo)〔 ベルギー〕
年 度 鉄 道
陣 鉄1そ の倒 計
ハUrOO﹃D
慶﹂じ0ρ0ρ0
9 OpOO19]
7・7・888
「'891v ・a. .3 96.1 Sao
101.5
95.9 96.9 88.2 89.7 87.2
189.4 146.4 10Q
69.0 41.U 35.$
36.8 35.6
X10.3 ユas.7 1QO
94.6
84.3 84.0 77.4 78.3
ノ ミ ス
乗合バ噸 光バス1計
77.2 100 162.4 178.9
?07.4 178.9 E'70.5
・s IOO 161.5
189.5 156.5 176.2 193.8 183.0
7Y.9 100 162.1 182.S 188.6 177.9 179,i
自家 用
乗 用 車 合 計
44.2 .:
loa
270.7 357.5 403.0
81.7 1Qfl
193.1 236.8 255.3
(資料)(表4)か ら算 出。
表6輸 送 手 段 別 ・国 内 人 間 輸 送 量 の 推 移 指 数(1960年 度=100)〔 日 本 〕
年 度
1955 60 65 7a 75 80 8ユ
鉄 道
国鉄 藩 計
73.6 iaa 140.4 153.0 173.6 255.8 155.0
74.3
×00 134.8 164.2 179.8 201.1
?05.fi
?3.8 100 138.5 156.7 1?5.?
170.6 1x1.5
ノぐ ス
篇業隊 用1計
54.0 100 Y71.7
×92.4 187.4 i73,a 171.4
19,I IQO 537.9 1,643.2 2,382.9 2,900.7 2,830.5
s3.a lQO 182.1 233.9 250.1 250.9 247.3
乗 用 車
騨1自 家用1計
47.8 iao 217.3 374.1 301.7 314.7 314.3
Zs.s loa 461.6 2,543.5 3,69?.8 4,788.5 4,898.4
36.2 goo 352.
1,572.5 2,174.9 2,755.9 2,$4G6.4
旅客船
74.8 goo 127.4 180.3 258.黛 229.7 229.?
航 空
29.7 100 400.4 1,269.6 2,fiO8.7 4,044.7 4,227.8
合
十毎=口
68.2 goo 157.2 241.4 292.1 321.5 324.9 (資料)『 運輸 経済 統 計 要 覧 ・昭 和58年 版』 か ら算 出 。
(注)L航 空 は不 定 期 運 送 事業 に係 る輸 送 を含 む 。 2.人 キ ロに よる指 数で あ る。
表7国 内 旅 客 輸 送 量 の 輸 送 手 段 別 構 成 比 〔ベ ル ギ ー 〕(単 位:%)
年 度
εOAUPOnV
EOOU舜V7﹁
9
1 匡リハUーム
7響只りh6
鉄 道
国 釧 その他1計
31.1 26.5 045.2}
13.1 10.8 9.2 (41.7)
12.7 7.1 (R.2) X.5 1.1 1.0 (4.4)
43.8 33.6
×53.4) 14.6
11.9 1p.2 (4fi.2}
ノ ぐ ス
乗合バ梱 光咽 計
10.2 10.8 (29.5}
10.0
V‑
7.6 (3a3)
4.9 6.3 (17.1) 6.2 4.2 4.4 (21.5)
ームーエ)り白
・禽んり.5一了・β0ーユー←慶U‑⊥4(
13.fi 11.9 (53,8}
自家 用 乗 用 車
‑嘉リリ
で⊥Qげ﹂讐4
69.2 74.4 77,9
合 計
(資 料)(裏4)か ら 算 出 。
(注)Lカ ッ コ 内 は 自 家 用 乗 用 車 を 除 く構 成 比 。
2,ベ ル ギ ー の 領 土 外 走 行 部 分 の 扱 い 方 が 国 鉄 と バ ス, の 注3,4,5参 照)の で 注 意 の こ と 。
140 10D (100) zoo 100 Boa (1dO}
自家 用 乗 用 車 では 異 な る(表4
ベル ギー 国 内交 通 体 系の 変 化 と現 状 217
表8国 内旅客輸送量の輸送手段別構成 〔日本〕
(単 位=%)
航 空 合計 旅客船
車
用乗
スノ 、
自家 用1計 営業用
計
1自糊
用
縣
道計
民 鉄
100 ioa 100 100 104 100
O.1 (?.3
0.8
L6
2、7 3.8 1.2
1.1
0.9 0.8
1.0
O.81
2.5
4.7 10.6
30、9 35.31
41.1 1。0
2.6
T,7 27.fi
33.1 39,q
1.5 2,1 2.9 3.3 2.2 2.II 14.1
18.Y 21.0 17.5 15.
i4.1
α‑備稲錨翻"
13.9 17.6 19.2 14.0 11.3 9.4
27.1
24gl 鉄
国鉄
度
年
82.1
75。8
"1.3 66.8
16.9 15.3
49.2 45.6
15.5i40.21
鵬 ⁝ 魏 灘 ‑
ユ955 60 ha 7⑪ 75 80
(費 料)『.運 車愈筆罷済 竃充討'・芸き壁』二・卜i召不059歪{朔友』vこ よ る 。
̀注)1:}(表
6)に 同 じ.
びによってバス
のシェアは(絶
対量の増大にもか
かわらず)一七%
から一二翻70へ縮
小し︑鉄道(絶
対的にも減少)よを
三四%から一〇
%へと︑バス以
下の地位に片ん
じなければなら
なくなった︒以
ヒの数字から︑
ベルギーの人間
交通におけるモ
ータリゼーショ
ンの進行の急速
さと鉄道の後⁝退
が読みとれよう︒
わが国の場合
は表8にみるよ
うに︑同じ期間
に自家用乗用車
のシェアが二・ 六%から三九%へと急増したが︑ベルギーに比ぺればなお半分
にすぎず︑鉄道(民鉄を含む)はなお四〇%とベルギーの四倍の
比重(ベルギーの一九六〇年当時より大きい)をもっている︒とりわ
け民(私)鉄は同じ期間に絶対量で倍増(表6)しており︑シェ
アでも一九七〇年以来一五%の線を堅持しているのである︒
以上の観察から︑わが国では人間交通面でのモータリゼーシ
ョンの進行はベルギーよりはるかに小幅なものであったことが
理解できよう︒
3ブリュッセルの都市内公共交通
mブリュッセルの公共交通体系
ブリュッセル市内および周辺地域にはトラム(路面電車i都
心部では多く地下に潜る)と.ハスの路線が縦横に張りめぐらされ︑
メトロ(地下鉄)が東西に一本(両端が二またに枝分れしている)走
っている︒
これらの交通機関はブリュッセル都市内交通公社(ω目舅"Ωρ8剛憲
儀①︒・↓﹃︒︒宏場暴霧①﹁8ヨヨ諺節¢図エ①6¢凄器剛寓)によって一元的に運営
されている︒したがって乗申券はトラム︑バス︑メトロに共通
である︒
これらの大鼠公共交通機関は運賃が安く運転間隔も頻繁(後
述)で︑市毘に親しまれ愛用されている︒このためブリュッセ
ル市内および周辺住民の生活にとってマイヵ1は不要であると
いえる(筆者の体験による)︒但しほとんどの市民がマイカーをも
っていることは事実であるが︒
商 経 論 叢 第20巻 第1号 218
表gsTIBの 活動 に関す る諸要 因
':1 X982
分 1970
区
150.a 258.S 24.4 433.2 1,948 392 405 61Q 80 LO95 6,486
17.5 20.7 3Q.2 84,248 ZI8,674 4,082 207,004
150.3 z60.s 11.7 422.8 2,028 379 445 so7 57 1,109 6,523
×7.2
1.9.7 30.7 9Q,599 117,658 4,341 21Z,598
175.6 196.7
一1 372.3
774 491
1.265 5,ll8 17.3 19.8 30.5 147,Q58
20,249 7,732 175,039
∫騨 車(ト線 路線延長(km)
1地 聯 ト・)
停 留 所(駅)数
駅 間 間 隔(m)
∫ 騨(ト ラ硬 車 両
/地下㌢ ト・)
従 業 員 数(人)
平腱 髄 幻 漿面醐 ト残
(km/h)/
地 下 鉄(.ト 。)
旅 客 数 傑 鶏 妻
(1,000人)/そ 罫 他
(資 料)̀̀RenseigziementsGenerauxetTechniques・1982',(Societe desTransportsintercommunauxdeBruxelles)p.1?,48.
4J.
②路線延長
STIBのトラムの路線延長は一九八二年現在︑表9にみる
ように一五〇㎞で︑これは一九七〇年の一七六㎞より一五%の
減少である︒しかしパス路線は同じ期間に三二%程伸び︑メト
ロはゼロから二四㎞となった︒これらを合計した路線では四三
三㎞で︑一九七〇年に比べて一六%の増加である︒
㈹車両数 同じく表9にみるように︑ 九七〇年度から八二年度ま
での間に︑トラムの車両数は五二%へほぼ半減した︒しか
しバスは二四%増︑メトロもゼロから八〇台増で︑これら
の合計では若干(一三%)の減少である︒
ω走行状態
ブリュヅセル都市内公共交通の運行状態はどうなってい
るのであろうか︒同じ表によって見ると︑平均運行時速は
トラム一七㎞︑バスニ○㎞︑メトロ三〇㎞となっている︒
この実績は一九七〇年以来変化していない︒
また運転間隔はトラム︑パス︑メトロを通じて︑市内で
は日中はほぼ五〜一五分以内である(筆者の体験にょる)︒
なおこれらの交通機関の平均停留所(駅)間隔は短く︑表
に見るように四〇〇m以下となっている︒筆者の体験でも︑
歩いて五分以内で必ずトラム︑バスまたはメトロのいずれ
かまたは両方の停留所に到着できた︒
⑤運賃
STIBの運賃は次のようになっている(一九八三年九月
現在)︒
乗車券(一回分)⁝⁝三〇ベルギー.フラン
回数券(五回分)⁝⁝一一〇〃〃
〃(一〇回分)⁝一七〇〃〃
(一ベルギー・フランは約四・七円‑i一九八三・六・三〇現在
ーー東京銀行本店調)
これらの乗車券はトラム︑パス︑メトロに共通であり︑かつ
ベ ル ギ ー国 内交 通 体 系 の変 化 と現 状 219
市内および近郊の全路線に有効である︒回数券で乗車するとぎ
は︑車内または主要停留所に傭えつけられた乗車時刻スタンプ
機で乗車時刻を刻印し(乗客が回数券をスタンプ機に挿入すると自
動的に刻印される)︑その刻印時刻から一時間内の乗換えなら自
由である(乗車時刻を再度刻印しなくてよい)︒しかも刻印される
時刻は切上げ方式︑つまり一〇時〇五分に乗車すれば一一時と
刻印されるから︑その場合は最初から一時間五五分後の一二時
まで乗下車︑乗換え自由ということにな 旅客の種別人数では表9から分るように︑
期客五七%︑その他二%となっている︒
四 国 内 貨 物 輸 送 の 推 移 と 現 状
普通客四輔%︑定1貨物輸送量の推移
ペルギーにおける輸送手段別の国内貨物輸送量を表10に示す︒
これを一九六〇年度11一〇〇とする指数に換算したのが表11で
る︒だから買物など二時間足らずの用を︑
回数券によって一七ベルギー・フラン
(約八〇円)で足せる勘定になるのである︒
㈲乗客数
表9に見るように︑一九八二年度のS
TIBの乗客数は約二慮人である︒一日
当り約五五万人ということになる︒一九
七〇年度には約一・八億人であったから︑
この間のモータリゼーションの進行にも
かかわらず乗客数は一八%増加したこと
になる︒但し一九八〇年度に較べると八
二年度には三%減少している︒
トラム︑パス︑メトロ別の旅客数統計
はえられなかったが︑前述の車両数の推
移からみて︑おそらくトラムは減少︑パ
スとメトロが増大ということであろう︒
表10輸 送 手 段 別 の 国 内 貨 物 輸 送 量 〔ベ ル ギ ー 〕 (単位:100万t‑km) 年
度1鉄 道 トラ・ク幣 姻 瓠 引 合 言f
15,129 17,788 19,769 ai,sin 27,651
28,576 32,392 31,694 270
1,4?2 1,535 1,802 1,fi68
3,207 4,67 5,226
・i::
6,735 6,855 5,124 5,853 5,442
&>343 6,478 8,181 8,534 12,869
15,189 1fi,738
iz,oss 5,579
6,693 6,362 6,698 7,777 9,146 6,728 7,999 7,528 195Q
55 6Q
&5
?0 74 75 1 81
(資 料)1.1965‑一 一1981
"LesTran
sportsEnBelgique・1983"(MinistersdesCcrm‑
munica#ions)p.1.6?(鉄 道 の1974年 は,p.32)。
2.1950‑一 一1960
0国 鉄 は1)に 同 じ 。P.32(SN'CB),p.43(SNCV)。
Oト ラ ッ ク は"StatzstiquesdesTransportsenBelgique‑
periods1954‑1964"(MinisterstiesCommunications) p.1100
0内 陸 水 運 は1.に 同 じ 。p.93。
(注)1.国 際(輸 出 入 お よ び 通 過)貨 物 も ベ ル ギ ー 領 土 内 走 行 部 分(外 国 の 輸 送 手 段 に よ る も の を 含 む)の み は 含 ま れ て い る 。
2.ベ ル ギ ー の 航 空 貨 物 は ほ と ん ど 国 際 貨 物 で あ る た め 省 略 さ れ て い る 。
3.1974年 は 鉄 道 の 戦 後 最 高 値 で あ る た め 記 入 し た がrト ラ ッ ク に つ い て は 上 記(注>1の 条 件 を 満 た す 数 値 が 入 手 で き な い(輸 出 入 貨 物 の ベ ル ギ ー 領 土 外 走 行 部 分 も 含 ま れ る 数 値 の み)た め 不 明 。
4.ベ ル ギ ー に お け る 「年 度 」 は 暦 年),r同 じ.