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で あ り,主 と して 血管 疾 患 の 外科 治 療 を行 っ

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Academic year: 2022

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(1)17: 225 ≪ 第17回. 学術総会記録≫. シンポジウム(III)多. S‑III‑1. 発性 慢 性 粥 状 硬 化 性 疾 患 の 治療. 多 発性 慢 性 粥 状 硬 化 性 疾 患 の治 療 ‑各疾患群 の相互 関係 と対策‑ 金沢大学 第1外 科. 川. 筋. 道. 雄. 浦. 山. 高齢者の心臓血管領域の外科治療が増加す るにつれて. 博. 岩. の は16例. 喬. で あ り,主 と して 血管 疾 患 の 外科 治 療 を行 っ. 慢性粥状硬化性疾 患はます ます多発性の傾向を強めてい. た もの は56例. る.そ れ らの外科治療 において は各疾患群の特異性のみ な らず疾患相互 の関係 を十分 に把握 し,手 術時の対策を. 例,血 管 疾 患 の み を 合 併 した もの は5例,虚. 講 じることが治療成績 向上 のために重 要 で ある1〜3).心. お よび 血 管 疾 患 を 合 併 した もの は3例 で あ った.血 管 疾. 臓血管外 科領 域における慢性多発性粥状硬化症の各疾患. 患 の外 科 治 療 を 行 った56例. の相互 関係 と手術 時対策 につ いて検討 した.. 合 併 した もの は25例,虚. た16症. 例 の う ち虚 血 性 脳 疾 患 の み を合 併 した もの は8. の は25例,虚. 対象お よび方法. で あ った.冠 動脈 バ イ パ ス 手 術 を行 っ. 血性脳疾 患. の うち虚 血性 心 疾 患 の み を 血 性脳 疾 患 の み を合 併 した も. 血 性 心疾 患 お よ び脳 疾 患 を合 併 した もの. は6例 で あ った.. 昭和49年 以 降に教室で行 った心臓血管領域の外科治 結. 療患者 で粥状硬化性病変 による大動脈お よび末梢動脈疾 患(血 管疾 患),虚 血性心疾患,お よ び 虚血性 脳血管障. 果. 血 管 疾 患,虚 血性 心疾 患,虚 血 性 脳 疾 患の3疾 患 す べ. 害(虚 血性脳疾患)の うちいずれか2疾 患以 上を合併 し. て を 合 併 した症 例 は7例 で あ っ た(表1).全. た ものを多発性慢性粥状硬化症 と定 義 した.. あ り,平 均年 齢 は69歳. 対象 とな った多発性慢性粥状硬化症 は72例. である.. 例男性で. で あ った.心 筋 梗 塞 の 既 往 は3. 例 に あ り,ま た全 例 が脳 梗 塞 の既 往 を 有 した.症 例2と. 血管疾患 は血管造影によ り診 断 した.虚 血性心疾患 は狭. 4は 下 肢 閉塞 性 動 脈 硬 化 症 に対 して 人 工 血 管 を 用 いて バ. 心症,心 筋梗塞の既往 と冠 動脈 造影 によ り,ま た虚血性. イパ ス手 術 を行 った が手 術 中 に急 性 心 筋 梗 塞 を 発症 し失. 脳疾患は一過性脳虚血,脳 梗塞 の既往 とCT検 査 により. った.症 例7は3疾. 診断 した.主 として虚血性心疾 患の外科治療を行 った も. 症 例 で あ る.4年. 表1. ASO:閉. 塞 性 動 脈 硬 化 症,CABG:冠. 多発性慢性 粥状硬化症の外科治療(3疾. 動 脈 バ イパ ス手 術,PMI:手. 患 す べ て に対 して 外 科 治 療 を行 った 前 に脳 虚 血 症 状 を 認 め,脳. 患合併例). 術 近 接期 心筋 梗 塞. 血管 造 影.

(2) 17: 226日 表2. 本 心 臓 血 管 外科 学 会 雑 誌. 多発性慢性 粥状 硬化症 の外科治療(CABG症. 17巻3号. 例). 表3. (1987) 血管手術近接期の急性心筋梗塞発症例. 吻合 に難 渋 した.症 例8は 腹 部 大 動 脈 瘤 を 合 併 した 冠 動 脈2枝 病 変 で あ る.左 前 下 行 枝 の 完 全 閉 塞 と回 旋 枝 の 90%狭. 窄 を 有 した.狭 心 痛 が 頻 発 す るた め冠 動 脈 バ イ. パ ス手 術 を 行 い,術 前 後 の 高 血 圧 に注 意 した.冠 動 脈 バ イパ ス手 術 に よ っ て 血 管 疾 患 が 悪 化 した症 例 は な か っ た. 虚 血 性 脳 疾 患 は10例. に 合 併 し,1例. の み術 後 に脳 虚. 血 症 状 の悪 化 を 一 時 的 に認 め た.症 例16は. ASO:閉. 塞 性 動 脈 硬 化 症,CABG:冠. 動 脈 バ イ パ ス 手 術,. STA‑MCA TEA:血. bypass:浅 栓内膜摘除術. 大 脳 動 脈 バ イパ ス,. 側 頭 動 脈‑中. 虚 血 を 認 め た.脳 血 管 造 影 で は,左 内頸 動 脈 と中大 脳 動 脈 に50%の. で 右 内 頸 動 脈 閉 塞 を 認 め た.脳 外 科 に お い て 浅 側 頭動 脈‑中 大 脳 動 脈 バ イパ ス 手 術 を 受 け症 状 は 改 善 した.2. 狭窄 を認 め た が保 存 的 療 法 が 妥 当 と考 え ら. れ た.合 併 症 な く冠 動 脈 バ イパ ス術 を施 行 した. 血 管 疾 患 の 外 科 治療 を お もに行 った56例. 年 前 よ り狭 心 症 を認 め,ま た1年 前 よ り間 欠 性 跛 行 を認. 術 例 の9.6%に. め た.冠 動 脈 造 影 で は 右 冠動 脈 に75%,左. 主 幹部 に50. は下 肢 閉塞 性 動脈 硬 化 症 が41例,大. %,左. 狭 窄 を 有す. そ の他2例. 前 下 行 枝 に75%,回. 旋 枝 に99%の. る3枝 病 変 で あ った.大 動脈 造 影 で は両 側 内腸 骨 動 脈 の. 57%に. 狭 窄 と閉塞,左. 例(17%)が. 外腸 骨 動 脈 の狭 窄,右 浅 大 腿 動 脈 の 閉 塞. 不安定狭心. 症 の 冠 動 脈3枝 病 変 例 で あ る.脳 梗 塞 の既 往 が あ り, 131I‑IMP法 に よ る局 所 脳 血 流測 定 で左 側 頭 頭頂 領 域 に. は全 血 管 手. あ た る.そ の 平 均 年 齢 は68歳. で,疾 患. 動 脈 瘤 が13例,. で あ った.糖 尿 病 ま た は高 血 圧 症 の 合 併 は. 認 め た.虚 血 性 心 疾 患 を合 併 した30例. の う ち5. 血管 手 術 の術 中 ま た は術 後 に心 筋 梗 塞 を 発. を認 め た.冠 動 脈3枝 病 変 に よ る狭 心 症 が増 強 して きた. 症 した.虚 血 性脳 疾 患 を合 併 した25例. た め,ま ず 冠 動 脈3枝 バ イパ ス手 術 を行 った.DSAで. %)が. グ ラ フ トの 開 存 を確 認 した後 に腸 骨 動 脈 血 栓 内膜 摘 除 と. ハ ビ リテ ー シ ョ ンに よ り回復 した.血 管 手 術 の 術 中 また. F‑Pバ. は 術 後 に 心 筋 梗塞 を発 症 した5例 の血 管 疾 患 は1例 が 腹. イパ ス術 を行 い完 治 した.. 多 発性 慢 性 粥 状硬 化 症 の冠 動 脈 バ イパ ス 手 術 症 例 は 16例 で あ り(表2),全. 冠 動 脈 バ イパ ス手 術 症 例 の6.7%. で あ った.そ の 平均 年 齢 は61歳 幹 部病 変 が2例,3枝. で,冠 動 脈 病 変 は左 主. 病 変 が11例,2枝. 病 変 が3例 で. 部 大 動 脈 瘤 で4例 が 下肢 閉塞 性動 脈 硬 化 症 で あ った.5 例 中4例 が 死 亡 した(表3). 虚 血 性 心 疾 患 と血 管 疾 患 を合 併 した 症 例 に対 して 外 科 治 療 を行 った の は35例. あ り,重 症 多 枝病 変 が 多 い傾 向 に あ った.虚 血 性 脳 疾 患. 管 手 術 の み を施 行 し,1例. は10例. 手 術 を 同 時 に 施行 し,2例. に合 併 し,血 管 疾 患 は8例 に合 併 した.症 例1. の う ち3例(12. 術 後 脳 梗塞 を 発症 した が死 亡 例 はな く,術 後 の リ. で あ った.こ の う ち30例. は血. は冠 動 脈 バ イパ ス手 術 と血 管 は冠 動 脈 バ イパ ス手 術 の 後 に. は 冠 動 脈3枝 バ イパ ス 手 術後 に下 肢 閉塞 性 動 脈 硬 化 症 に. 血 管 手術 を施 行 し,2例. 対 してY字 グ ラ フ ト移 植 を行 った.症 例2は 上 行 大 動 脈. 行 した.血 管 手 術 の み を行 った30例. 瘤 の人 工 血 管 置 換術 と同 時 に冠 動 脈 バ イパ ス術 を 施 行 し. を した1例 が術 中 ま た は術 後 に心 筋 梗 塞 を 発 症 した.血. た が術 中梗 塞 で 失 った.症 例14は. 前 述 した.そ の 他 の. 症 例 は冠 動 脈 バ イパ ス 手 術 の み を行 った.3例. は上 行 大. 動 脈 壁 の硬 化 肥 厚 が著 し く,冠 動 脈 バ イパ スの 中 枢 側 の. は冠 動 脈 バ イパ ス手 術 の み を 施 中5例 と同 時 手 術. 管 手 術 時 に 心 筋梗 塞 を発 症 した5例 で は術 前 に冠 動 脈 病 変 の 評価 が な さ れて い な か った..

(3) シ ンポ ジ ウ ム(III)多. 発 性 慢 性 粥 状硬 化 性 疾 患 の 治 療. 17: 227. あ る.そ こで 現 在 で は虚 血 性 心疾 患 を 合 併 す る血 管 疾 患 考. 案. に対 して は術 前 に冠 動 脈 造 影 を 施 行 し血 管手 術 時 の リス. 慢 性 粥 状 硬化 症 は程 度 の差 は あ るが 全 身 疾 患 と考 え る. クを 診 断 し,冠 動 脈 病 変 に 対 して 外 科 治 療 が 必 要 で あ れ. べ き もの で あ り,心 臓 血 管 領 域 の外 科 治 療 が 高 齢 化 す る. ば これ を先 行 させ て い る.冠 動 脈 バ イ パ ス 術 を行 わ な い. に つ れ て ま す ま す多 発 性 の傾 向 を強 めて い る.多 発 性 慢. 場 合 に は血 管 手 術 中 にnitroglycerinの. 性 粥状 硬 化 症 の外 科 治 療 に お いて は疾 患 相 互 の 関 係 を 把. nifedipineの. る.こ の 併 用 療 法 は冠 動 脈 ス パ ズ ム を 防止 す る と と もに. 握 す る こ とが 重要 で あ る1,2). 多 発 性 慢性 粥状 硬 化 症72例. の う ち7例 は血 管 疾 患,. 前 負 荷,後 負 荷 を 軽 減 し心 筋 の 酸 素 需要 を 低 下 させ 心 筋. 虚 血 性心 疾 患,虚 血 性 脳 疾 患 の3疾 患 す べ て を 合 併 し,. 梗 塞 の 予 防 に有 用 で あ る4).最 近 の3年. この うち1例 は3疾 患す べ て に対 して 外 科 治 療 を 受 け完. の 心 筋 梗 塞 を 認 め て い な い.. 治 した.多 発性 慢 性 粥 状 硬 化 症 で 冠 動 脈 バ イパ ス 手 術 を. 結. 行 う際 に 上行 大 動 脈 の 硬 化 肥 厚 が 著 し い 場 合 は大 動 脈 side clamp時. 点 滴静注 と. 舌 下 投 与 を併 用 し 心 筋 梗 塞 を 予 防 して い. に ア テ ロー ム に よ る塞 栓 を 生 じる危 険 性. 1). 間 で血 管 手 術 時. 論. 心 臓 血 管 外 科 領 域 に お い て,粥 状 硬 化 性 病 変 に よ. が あ るた め,大 動 脈 遮 断下 に中 枢 側 吻 合 を 行 うな どの 工. る血 管 疾 患,虚 血性 心 疾 患,虚 血 性 脳 疾 患 の うち いず れ. 夫 を要 す る.ま た下 肢 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 はIABPバ ル ー ンの 挿 入 を 困 難 にす る.虚 血 性 脳 疾 患 を 合 併 した症 例. か2疾 患 以 上 を合 併 した多 発 性 慢 性 粥 状 硬 化 症72例. の 冠 動 脈 バ イパ ス手 術 に あ た って は 術 前 に 核 医 学 的 局 所 脳 血 流 測 定 やDSAを. 行 い 重症 度 を評 価 す る とと もに,. 脳 血 流 低 下 に よ る脳 卒 中発 症 の危 険 が考 慮 され な けれ ば. 虚 血 性 心 疾 患 を合 併 した 血管 疾 患30例. の うち5例 は. 術 中 ま た は術 後 に心 筋 梗 塞 を発 症 した.血 管 手 術 に伴 う 心 筋梗 塞 は手 術 中 の み な らず 術 後1〜2日. 2). で も発 症 す る. 危 険性 が あ る.動 脈 瘤 あ る い は閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 の 患 者 で は運 動 負 荷 試 験 は行 い に くい た め 術 前 評 価 が 不 十 分 と な りや す い.ま た 血 管 手 術 時 の 心 筋 梗 塞 の起 因 と して冠 動 脈 の器 質 的 狭 窄 の みな らず スパ ズ ム も考 慮 す る必 要 が. 虚 血 性 心 疾 患 の合 併 は血 管 手 術 時 の 危 険 因 子 で あ. り,冠 動 脈 造 影 に よ る術 前 評 価 と術 中 術 後 の 心 筋 梗 塞 の 予 防 が必 要 で あ る. 3). な らな い3).. に. つ い て検 討 した.. 虚 血 性 脳 疾 患 の 合 併 は虚 血 性 心 疾 患,血 管 疾 患 の. 手 術 時 の 危 険 因子 で あ り,脳 血 流 測 定 や 脳 血管 造 影 に よ る術 前 評 価 が 必 要 で あ る.. 文 献 1) Foster, E.D. et al.: Ann. 42, 1986. 3) Jones, Surgery, Publisher, 32: 734,. 2) Goldman, L.: Ann. E.L. et al.: Difficult ed. by Roberts, A.J., Chicago, 1985. 4) 1984.. Thorac. Surg. 41: Intern. Med. 98: 504, 1983. Problems in Adult Cardiac p. 117, Year Book Medical 川 筋 道 雄 ほ か:日 胸 外 会 誌.

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