縮尺模型岩盤せん断試験による不連続性岩盤のせん断挙動の異方性
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(2) III‑458. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 3.模型実験結果 図−3 に模型実験結果得られたせん断応力―せん断変位, 1.5 せん断応力 (MPa). 垂直応力―せん断変位関係を示す.流れ目と差し目のせん断 方向の違いにより,全く異なるせん断挙動を示すことがわか る.せん断応力―せん断変位関係においては,流れ目の場合 にはせん断応力1MPa 前後で変曲点が現れ,その2〜3段階 後のせん断荷重載荷時に破壊する.一方,差し目の場合には せん断初期のせん断応力 0.05MPa 程度でせん断応力―せん 断変位曲線に変曲点が現れ,それ以降は延性的なせん断挙動. Case 1-1 Case 2-1 Case 3-1 Case 1-2 Case 2-2 Case 3-2. 1.0. 0.5. 0.0. を示して破壊に至る.垂直荷重とせん断荷重の合力の方向は,. 0. 1. 2 3 せん断変位 (mm). 4. 5. 0. 1. 2 3 せん断変位 (mm). 4. 5. せん断荷重の載荷に伴い鉛直下向きから反時計回りに回転す 1.5. る.前述の変曲点が現れる時の載荷荷重合力の作用方向を求 垂直変位 (mm). めると,図−4に示すように,流れ目におけるせん断応力 1.0MPa の時は不連続面にほぼ直交する方向に,差し目にお ける 0.05MPa は不連続面とほぼ同じ方向になる.これは載 荷荷重の合力が,流れ目では摸擬地盤表面(自由面)側に不. 1.0 0.5 0.0. 連続面を変形させる方向まで回転したときに,差し目では板 -0.5. 状の摸擬地盤材料を背面側にトップリング変形させる方向ま. 図−3. で回転したときに,それぞれ変曲点が生じることを示す.図 −5に破壊時のせん断変位,垂直変位の比 較を示す.Case 1,Case 3,Case 2 の順序. 垂直荷重. せん断荷重. 模型実験結果 垂直荷重. せん断荷重. で不連続面間隔は密になるが,流れ目,差 し目ともに,不連続面が密に分布するとせ. 90°. ん断変位,垂直変位は大きくなる.これは,. 70°. せん断ブロックの直下部のみならず背面側. 70°. 図−4. 載荷合力と不連続面の方向関係. 強度の比較を示す.破壊時のせん断応力と 垂直応力の比( = τf/ σf )は流れ目では変わ らないが,差し目では不連続面が密になる. 3.0 流れ目. 4.0. 差し目. 2.0. 0.0 Case 1. 面の影響が小さくせん断ブロック直下の基質部のせ. 差し目. 1.0. 0.0. と小さくなる.これは,流れ目では不連続. 流れ目. 2.0. Case 3. 図−5. Case 2. ん断ブロック直下の基質部のトップリングそして曲げ引張り破壊. 5.0. が起こり易くなることが原因と考える.この結果,流れ目は差し目. 4.0. τf / σf. 6.0. 【参考文献】1)斉藤孝三,片山博:ダム基礎岩盤の原位置せん断試験値. Case 3. 2.5. 流れ目 差し目 せん断強度比. 2.0 1.5. 3.0 1.0. 2.0. 0.5. 1.0. と地質岩盤分類別特性に関する考察,土木技術資料,Vol.31,No.12 ,pp3 〜9,1984 .2)溝上建,江崎哲郎,三谷泰浩,椎野修: 2 系列不連続面を 有する縮尺模型岩盤のせん断試験に関する研究,第 31 回岩盤力学に関 するシンポジウム講演論文集,pp8〜1 4,2001. ‑916‑. Case 2. せん断変位,垂直変位の比較. ん断破壊が支配的であること,差し目では不連続面が密になるとせ. の 1.5〜2 倍程度のせん断強度を発揮する.. Case 1. 0.0. 0.0 Case 1. 図−6. Case 3. Case 2. せん断強度の比較. せん断強度比( = 流れ目/差し目). れることが原因と考える.図−6にせん断. 6.0. 破壊時垂直変位 (mm). せん断変形もせん断ブロックの変位に含ま. 破壊時せん断変位 (mm). の模擬地盤に存在する不連続面の圧縮変形,.
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