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不飽和土のせん断挙動シミュレーション

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Academic year: 2022

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(1)III‑339. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 不飽和土のせん断挙動シミュレーション. 1.は じ め に. 茨城大学. 学生会員. ○満山 聖. 茨城大学. 正会員. 茨城大学. フェロー会員. 安原一哉. 茨城大学. 正会員. 小峯秀雄. 村上. 哲. μs は不飽和降伏係数で材料定数である.. 大都市部における地盤沈下対策として,地下水の. 軽部ら. 2)3). によって行われた不飽和土のせん断挙. 揚水が規制されたことにより,地下水位が急激に回. 動を調べた三軸圧縮試験結果を用いて,弾塑性構成. 復し,構造物が復水した地下水によって浮き上がり. モデルの検証を行う.実験に用いられた試料は,No.5. や沈下等の影響を受けている.このような影響を有. クレーと呼ばれるシルト質土である.解析に用いる. 限要素解析により検討するためには,地下水位が上. 材料定数を表−1 に示す.. 昇し,不飽和状態の地盤が飽和化されるときに生じ. 表−1. る力学特性を考慮した弾塑性構成モデルの確立が必. 圧縮指数. 膨潤指数. 要である.本研究では,不飽和状態により土骨格に. λ=0.0459. κ=0.0036. 作用する応力を,サクションと飽和度に関する内部. 限界状態応力比. 過圧密比. 拘束応力で考え,有効応力空間で議論した.弾塑性. Μ=1.333. OCR=2.10. 構成モデルは,下負荷面の概念を取り入れ,関連流. ポアソン比. 不飽和降伏係数. 動則を仮定したモデルを確立し,等方応力状態にお. ν=0.300. μs=0.0001. けるサクション載荷・除荷過程の挙動を表現できる. 解析に用いた材料定数. 下負荷面パラメータ. ことを確認した 1).. μR=15.0. サクション履歴(0→490→294(kPa)) を与え,圧密. そこで本文では,本構成モデルのせん断挙動につ. (20 → 294(kPa)) さ せ た 不 飽 和 土 と , 圧 密 (20 →. いて検証を行った結果を報告する.. 245(kPa))させた飽和土のせん断過程における応力 〜ひずみ関係と体積変化を図−1 に示す.なお,せ ん断中はサクション一定条件とした.. 挙動. ○ ◇. 確立した不飽和土の弾塑性構成式は,下負荷面の. 1200. 概念を導入し,関連流動則を適用して誘導した,式. 1000.     E n n E ijmn mn pq pqkl  ε& σ& ij′ =  E ijkl − kl  n kk U    nij E ijkl n kl + n ij σ ′ij  +   R     Dc E ijmn n mn µ s n kl σ ′kl + p& m  n kk U  n ij E ijkl n kl + n ij σ ′ij  +  R  Dc. ここで,. ∂f nij = ∂ σij′ Dc =. 主応力差 q(kPa). (1)に示す応力速度〜ひずみ速度関係式である.. (1). 不飽和土主応力差 解析結果. -10. 不飽和土体積ひずみ 解析結果. -8. 600. -6 飽和土主応力差 解析結果. 400. -4. 飽和土体積ひずみ 解析結果. 200. -2 0. 0. 5. 10. 15. 20. 2. せん断ひずみ ε(%). 図−1. 不飽和土と飽和土のせん断挙動の比較. 図−1 からわかるように,実験結果において体積. 不飽和土. 〒316-8511. -12. 800. -200. ∂f ∂ σ′. pm は内部拘束応力,λc は圧縮指数,κc は膨潤指数,. 連絡先. 不飽和土体積ひずみ実験結果 飽和土体積ひずみ実験結果. 0. λc − κc 1+e. キーワード. 不飽和土主応力差実験結果 □ 飽和土主応力差実験結果 △. 体積ひずみ v(%). 2. 等 方 硬 化 型 の 弾 塑 性 構 成 モ デ ル に お け る せ ん 断. ひずみが増分 0 となるまではうまく表現できている. 構成式 サクション せん断変形. 茨城県日立市中成沢町 4-12-1. 茨城大学工学部都市システム工学科. ‑677‑. ℡0294-38-5174.

(2) III‑339. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). が,それ以降はほとんど一致していない.これは,. パラメータを新たに加えた.. 限界状態線近傍の挙動が,本構成モデルではうまく. 誘導異方性パラメータ(1). mα=3.8. 誘導異方性パラメータ(2). μd =−0.1388,−0.011. は,応力誘. 導異方性を表現した弾塑性構成モデルにより,飽和. 解析結果と実験結果の比較を図−3 に示す.. 土の限界状態線近傍の挙動について数値的な検討を. ○ ◇. 行った.これによれば,応力誘導異方性の生じ易さ. 1200. が,限界状態線近傍の挙動に影響を与えているとし. 1000. することにより,体積ひずみ挙動が表現できると考 え,その適用を試みた. 3. 応 力 誘 導 異 方 性 を 考 慮 し た 弾 塑 性 モ デ ル に お け. 主応力差 q(kPa). ている.本研究においても,応力誘導異方性を導入. 不飽和土主応力差実験結果 □ 飽和土主応力差実験結果 △. -12. 不飽和土主応力差 解析結果. 「応力誘導異方性」とは,せん断方向や主応力回転. 800. -8. 600. -6 飽和土主応力差 解析結果. 400. 5). を参考に,. 新たに回転硬化の概念を加えた弾塑性構成モデルに 修正した.. 限界状態線. -2. -200. 0. R ・ R b ・ p y′. p y′. 図−2. 15. 20. 2. 不飽和土と飽和土のせん断挙動の比較. このように,不飽和土の体積変化量は飽和土より. は,このことを定量的にも定性的にも表現できてい. η α. ると考えられる.. R b・ p y ′. 4. ま と め. 飽和土の 正規降伏面 平均有効応力. 図−3. 5 10 せん断ひずみ ε(%). 案した応力誘導異方性を考慮した弾塑性構成モデル. 不飽和土の 正規降伏面. 1 0. 0. 飽和土体積ひずみ 解析結果. 大きな負のダイレイタンシー(膨張)が生じるが,提. Μ 1. 下負荷面. -4. 200. 方向,つまり異方的な初期応力によって引き起こさ れる性質である.構成モデルは,橋口. -10. 不飽和土体積ひずみ 解析結果. 0. るせん断挙動. 不飽和土体積ひずみ実験結果 飽和土体積ひずみ実験結果. 体積ひずみ v(%). 表現できていないためと考える.村上. 4). 不飽和土のせん断挙動では,応力誘導異方性の概. p'. 構成モデルの概念図. 念を導入した弾塑性構成モデルにより,変形挙動を. 内部拘束応力一定条件に限定した場合に得られる. 表現できることが分かった.今後,室内試験により. 応力速度〜ひずみ速度関係は以下に示す通りである.. 応力誘導異方性に着目し,不飽和土の力学特性を検. (. σ& ′ij = Eijkl − ここで, p Dijkl. p Dijkl. )ε&. (2). kl. <参考・引用文献>. ˆ m nm ˆ rs Erskl Eijmnm = ˆ pq E pqrs mˆ rs + D m ˆ m. 1)満山聖,村上哲,安原一哉,小峯秀雄:不飽和土の弾塑性.   ˆ2 1 η U D = 3 Ap ′η ˆij − αij lˆij + f (σ ˆ , Mα ) nijδij − Lαijlˆij +  2   D R Mα  c  . mˆ ij = ηα =. ∂f 1 ∂f − α kl δ ij ∂σˆij′ 3 ∂σˆ ′kl 3 αijαij 2. Dd =. µd 1 + e0. 討していく予定である.. L=. 3 Dd A 2 Dc ηα. A = (M. L. 構成関係とサクション載荷・除荷過程のシミュレーシ ョン,第 37 回地盤工学会(投稿中),2002. 2 )加藤正司,軽部 大蔵,本田道識,藤原照幸:不飽和土の圧縮特性に及ぼす 間隙水分布の影響に関する研究 ,土木学会論文集 , No.. − η α )ηˆ. 554 /Ⅲ-37,pp.57-69,1996. 3 )軽部大蔵,本田道識,加藤正 司,鶴ヶ崎和博:不飽和土のせん断挙動と間隙水の状態. E ijkl は弾性定数テンソル,α kl は誘導異方性を表現す. の関係について,土木学会論文集,No.575/Ⅲ-40, pp.49 -. る塑性履歴によって変化する変数,μd は応力誘導異. 58, 1997. 4 )村上哲:応力誘導異方性を考慮した弾塑性. 方性に起因する体積変化に関する係数である.. 構成モデルによる限界状態線近傍の挙動解析 ,第 33 回. 応力誘導異方性を考慮した弾塑性構成モデルの検. 地盤工学研究発会 ,pp.541-542,1998.5 )橋口公一:下負荷. 証を,上の実験条件と同じ条件で行う.解析に用い. 面および回転硬化の概念に基づく土の弾塑性構成式,. る材料定数は,以下に示す応力誘導異方性に関する. 土木学会論文集,No.547/Ⅲ-36,pp.127-144.. ‑678‑.

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