• 検索結果がありません。

この講座の目的 目標と説明方法 3 品質の向上とは 4 品質 生産性の向上 6 測定の 5S の定義 < 整理 > 7 測定の 5S の定義 < 整頓 > 8 測定の 5S の定義 < 清掃 > 9 測定の 5S の定義 < 清潔 > 10 測定の 5S の定義 < 躾 > 11 品質向上に測定の

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "この講座の目的 目標と説明方法 3 品質の向上とは 4 品質 生産性の向上 6 測定の 5S の定義 < 整理 > 7 測定の 5S の定義 < 整頓 > 8 測定の 5S の定義 < 清掃 > 9 測定の 5S の定義 < 清潔 > 10 測定の 5S の定義 < 躾 > 11 品質向上に測定の"

Copied!
39
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

品質向上のための測定の5S

☆ 愛知県計量士会 計量ワークショップテキスト ☆ ISO10012(計測マネジメントシステム)の部分的な利用方法の紹介 1 加工設備 ISO 10012 6.3.1 測定機器

人と測定データによって

生産現場を調整している

材料

電力等

良い製品

温度、湿度、照度などの環境

(2)

目次

• この講座の目的・目標と説明方法 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 • 品質の向上とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 • 品質、生産性の向上 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 • 測定の5Sの定義<整理> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 • 測定の5Sの定義<整頓> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 • 測定の5Sの定義<清掃> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 • 測定の5Sの定義<清潔> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 • 測定の5Sの定義<躾> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 • 品質向上に測定の5Sの必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 • 測定の5Sが必要な業務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 • 測定の5Sの実施方法<整理> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 • 測定の5Sの実施方法<整頓> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 • 測定の5Sの実施方法<清掃> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 • 測定の5Sの実施方法<清潔> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 • 測定の5Sの実施方法<躾> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 • 講習会のまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 参考 測定、誤差、精度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 参考 各種の国際規格の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 参考 ISO9001の計測関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 参考 ISO10012の5S(計測マネジメントシステム)関係 ・・ 36 終わり 講習会のフロー図 はじめ 講習会の目的・目標と説明方法 品質の向上とは 測定の5Sの定義 測定の5Sの実施方法 講習会のまとめ・参考資料 測定の5Sの必要性

(3)

この講座の目的・目標と説明方法

• 目的

– 品質の向上に貢献する。

• 目標

– 測定の5Sが品質と生産性の向上に貢献すること

を理解できるようにする。

– 測定の5Sの実施方法のヒントを提供する。

– 図面の加工公差に見合った測定の5Sの方法を気

付くようにする。

• 説明方法

– この講習会では、統計的なデータがないので経験

的な説明を行う。

– 測定の5Sの未経験者にも理解しやすいように

コーチング技法を取り入れて説明を行う。

3

(4)

品質の向上とはー1/2

4 規格 100±0.03 上限 下限 ヒストグラム

この講習会では、品質の向上とは「製品を作り出す源(工程)

を向上させる」ことである。

例えば、下図では規格からはずれることがなく、また、離れ小

島もつくらずに、中心に分布させることである。

規格はずれ

離れ小島

この図は、量産加工の場合の説明図

(5)

品質の向上とはー2/2

5 規格 100±0.03 上限 下限

この講習会では、品質の向上とは「製品を作り出す源(工程)

を向上させる」ことである。

例えば、下図では規格の中に入れることである。

規格はずれ

規格はずれ

一品加工といわれる少量生産の場合

(6)

6

整理

整頓

清潔

清掃

品質、生産性の向上

設備の適切な操作、管理資料の充実

経験と測定技

術による5

S

適正な測定データの提供

測定の5Sの要素と相互関係

(7)

5Sの定義: 整理 Seiri

測定業務の

整理

次の測定器を作業現場から撤去する。

• 使わない測定器。

• 故障している測定器。

• 測定作業の邪魔になる物。

7

一般業務の整理

必要なものと不必要なものを区別して、不必要

なものは処分すること。

(8)

5Sの定義:

整頓

Seiton

測定業務の整頓

測定作業をやりやすい状態にする。

・ 測定器と5S道具の置き場所

・ 取りやすい、置きやすい、探しやすい。

• 精度を維持して、見た感じが良い。

一般業務の整頓

必要なものをすぐ使えるように、身の回りを整え

ておくこと。

(9)

5Sの定義: 清掃 Seisou

測定業務の清掃

測定器の次の部分をきれいに掃除する。

• 測定面、基準面(定盤の場合は全面)。

• 目盛り(デジタル数字)。

• 作動部分(スピンドル、案内部)。

• 測定器置き場(載せ台)。

9

一般業務の清掃

職場および身の回りをきれいにすること。

(10)

5Sの定義: 清潔 Seiketsu

測定業務の清潔

測定作業とその周辺が綺麗に見えるようにする。

• 切り粉、油、及び温度の異常などから測定精度

が低下しないようにする。

• 5Sのパトロール、チェックリストなどを手順化し

て行う。

一般業務の清潔

3S(整理、整頓、清掃)を維持すること。

(11)

5Sの定義: 躾 Shitsuke

測定業務の躾

測定者に、次のことが習慣になる指導をする。

• 丁寧に使うこと。もし落下させた場合、必ず精

度確認を行う。又は検査を受ける。

• 格納箇所(保管場所)へ返す。

• 合格ラベルの無い測定器は使わない。

• 先輩がやってみせる(常に実行する)。

11

一般業務の躾

決められたルールを守ること。

(12)

品質向上に測定の5Sの必要性-1/6

測定の5S

正しい測定

品質の向上

・マイクロメータは、石定盤の上

に直接置いてあるので、置く

ときのショックで誤差がでる。

・マイクロメータのケースが黒

く汚れているので、定盤が汚

れて、ハイトゲージの測定に誤

差がでる。

・測定器の置き方が乱雑なため、

測定技能が低いので誤差がで

る。

以上のことから、この工程で

生産される製品の品質が悪い

と推測できる。

測定の5Sの必要な例

石定盤

汚れたケース

特に測定の5Sが悪い例

ハイトゲージ

(13)

品質向上に測定の5Sの必要性-2/6

品質の判定に測定の5Sが影響していた事例

肉眼では見えにくい製

品の汚れあり!!

製品の汚れによる測定誤差が大きかったために、厚さ寸法の

自動測定を二重に実施していた。

製品に汚れがなければ、二重検査は不要といえる。

加工機械

自動検査機

(自動測定器)

半自動検査機

廃棄

13

次工程

二重検査(測定)の実施

(14)

試作加工

検査・

良い工程設計

良い製品

良い製品

悪い工程設計 工程内不良発生 初品測定 良いデータ 悪いデータ 加工条件 正しい測定のため の検討事項 ・何処を計るか ・いつ計るか ・どのように計るか ・測定器は何か ・誰が計るか 良い加工条件 治具、刃具、取り付け力、切削速 度、温度、測定器、加工順序等 悪い加工条件 治具、刃具、取り付け力、 切削速度、温度、測定器、 加工順序等

測定の5S

品質向上に測定の5Sの必要性-3/6

初品加工の場合

(15)

量産加工

測定の5S

チェック・

次工程

OK

1.工程調整 2.手直し 3.特別採用 4.廃棄 ・自動測定、手作業測定のいずれ によっても、データが次の行動 を決定する

良い加工条件

治具、刃具、取り付け力、切削速度、加工 順序、温度、測定方法、作業環境

測定の管理状況

・定期検査・取り扱い・測定環境 ・5S(保管方法、汚れ、キズ、故障、カバーの 割れ) 15

NG

品質向上に測定の5Sの必要性-4/6

工程内チェックの場合

(16)

量産加工 顧客

検査・測定

の5S

納品 1.手直し 2.修理 3.特別採用 4.廃棄

NG

測定の管理状況 ・定期検査・取り扱い・測定環境 ・5S(保管方法、汚れ、キズ、故障、カバーの 割れ) 返品 良い加工条件 ・治具・刃具・取り付け力・切削速度・加工 順序・温度・測定方法・作業環境 クレーム対策 ・測定、目視、情報により内容確認 ・原因の究明 ・改善対策の改革、・・・・・ OK ・自動測定、手作業測 定のいずれによって も、データが次の行 動を決定する

品質向上に測定の5Sの必要性-5/6

量産加工の場合

(17)

品質向上に測定の5Sの必要性-6/6

17 測定の5Sの充実 測定作業の飛ばし 測定作業の能率 測定誤差大 加工不良の発生 直接的な影響 周辺の整理 適切な温湿度、照度 清 潔 清 掃 やってみせる 正しい使い方 躾 始業点検 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 製品の掃除 測定器の掃除 置きやすい場所 使いやすい置き方 整 頓 故障した測定器 使わない測定器 整 理 測定の5Sの主な要素 適切な管理データ 利益向上 受注増大 納期確実 品質向上 経営への良い影響 不適切な管理データ 赤字増大 受注減少 納期遅れ クレーム増大 経営への悪い影響 良い場合 悪い場合

(18)

測定の5Sが必要な業務

正しい測定データの取得

測定の5Sの教育訓練

教育・訓練

10

品質、計量管理

顧客重視、目標・目的の全体

品質管理

品質、生産性の向上

精度の確認、合格ラベル

データによる適切な管理

探す、返却時間の短縮、作

業の間違いの防止

精度の劣化、故障の防止

破損、精度劣化、紛失防止

故障及び精度劣化の防止

測定器の劣化及び故障の

防止

備考

上記の業務の継続的な実施

継続改善

精度維持、調整、汚れ、キズの除去

定期検査

定期検査、保管、輸送・移動内容

台帳・記録

測定機器のサイズ、置き場

識別

ほこり、温度、湿度、振動、照度

環境

校正、定期検査、借用、返却

輸送・移動

取りやすく、置きやすく、清潔

保管

正しい測定方法

測定方法

内容

業務

No

上記は、ISO10012(計測マネジメントシステム)より抽出

(19)

測定の5Sの実施方法:

整理-1

19 測定器周辺の整理 該当 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象

ヒント

• ノギスの置き場を作る。

• 刃具の置き場を作る。

方法

•余分な物をかたづける。

対象に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(20)

測定の5Sの実施方法:

整理-2

方法

• 測定器と工具を区別する。

20 測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象

☆ ヒント

• 測定器専用とする

改善例

対象に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(21)

測定の5Sの実施方法:

整頓-1

悪い状態

改善状態

測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象

☆ 方法

• 測定器には、管理のための識

別番号を付ける。

• 測定器の置き方は、取りやす

く、置きやすくする。

☆ ヒント

• 測定器の載せ台、棚等の写

真を見せる。

21 状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(22)

☆ 方法

• 作業性が良くなるように細か

い改善を行う。

• 識別(サイズ、管理番号、合格

ラベル)。

測定の5Sの実施方法:

整頓-2

• Vカット・・・取り出しやすい。

ヒント

測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象 状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(23)

測定の5Sの実施方法:

整頓-3

方法

• 測定器がいつでも使える。

☆ ヒント

• 精度が狂わない。

• 取りやすい、置きやすい、探し

やすい。

• 見た感じがよい。

測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象

散ら

かって

いる

23 状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(24)

測定の5Sの実施方法:

整頓-4

測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清潔 製品の掃除 測定器の掃除 清掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整頓 故障した測定器 使わない測定器 整理 測定の5Sの改善対象

☆ 内容

種類、サイズ、使用頻度。

温度、湿度の悪影響を受けな

いようにする。

☆ ヒント

管理範囲をはずれたら、温度

の調整を行う。

状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(25)

☆ 内容

• 測定器の汚れ、錆を除去する。

• 測定誤差面規格の1/4以下に

する。

☆ ヒント

図面の公差に見合った清掃

や錆とりを行う。

測定の5Sの実施方法:

清掃-1

測定器周辺の整理 状態 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清 潔 製品の掃除 測定器の掃除 清 掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整 頓 故障した測定器 使わない測定器 整 理 測定の5Sの改善対象 25 状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(26)

測定の5Sの実施方法:

清掃-2

汚れている定盤

きれいな定盤

ヒント

写真は、USBマイクロスコープによる撮影である。

20倍の拡大写真は、製品の規格が厳しい場合に利用すると、

誤差の原因が理解できる。

(27)

測定の5Sの実施方法:

清掃-3

☆ 方法

次の部分を掃除し、汚

れの発生源を改善する。

• 測定面。

• 表示部分。

• 作動部分。

ヒント

• この部分の掃除が必要

である。汚れは故障の

原因になる。

測定器周辺の整理 該当 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清 潔 製品の掃除 測定器の掃除 清 掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整 頓 故障した測定器 使わない測定器 整 理 測定の5Sの改善対象 27 状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(28)

測定の5Sの実施方法:

清掃-4

(29)

測定の5Sの実施方法:

清潔-1

測定器に、ほこり

や油がかからな

いように、アクリ

ル板でケースの

作成。

29 測定器周辺の整理 該当 やってみせる 正しい使い方 始業点検 躾 切粉の飛散防止 油類の飛散防止 清 潔 製品の掃除 測定器の掃除 清 掃 適切な温湿度、照度 置きやすい場所 使いやすい置き方 整 頓 故障した測定器 使わない測定器 整 理 測定の5Sの改善対象

☆ 内容

測定器と製品を汚さない、ま

た、製品と測定器は同じ温度に

する。

☆ ヒント

図面の公差に見合った測定精

度を確保する

状態に印を付ける。 ○:よい、△:少しよい、×:悪い

(30)

測定の5Sの実施方法: 躾-1

海外視察チームに参加し、GTE様

の見学で次の質疑があった。

質問:

「5Sが大変良い状態ですが、どん

な取り組みをされましたか」

説明:

「日本から5Sのやり方の指導を受

けたことが良かった」

海外視察チーム 中部品質管理協会(2007年3月)

内容

測定器は、丁寧に取り扱い、故障を起こさないようにする。

測定の5Sの躾には、教育訓練が必要である。

(31)

測定の5Sの実施方法:

躾-2

内容

躾は、先輩が手本を見せることがスタートと継続である。

1.自分の心の中に、いつも光りをもつこと。心が明るいと、必

ず人に希望の光りを与えることができる。

2.どんな人の話でも、自分が強い関心を持って聞いてあげ、

深く理解してあげること。

3.話すときは、相手に分かるようにいうこと。

4.世の中のためになるような、学問、芸術などの芸を一つで

も行うこと。

5.人に正しい健康法や医療などを教えること。

「声を出して覚える般若心経」

大栗道榮著

31

(32)

• 測定の5Sは、TPMの進んでいる事業所でも改善

の必要性を感じる場面をよく見かける。

• 整頓は、うまい方法を考えることが難しく、また、

棚を作るにも費用がかかるが、効果が大きいので

積極的に取り組むとよい。

• 測定の5Sの効果を意識している人が少ないと思

わるので、測定の5Sの効果に気付くためにコー

チング技法を取り入れて説明をしたが、如何で

あったか。

• 品質と生産性を向上させるには、測定の5Sが必

要なことと、その実施方法のヒントを掴んでいた

だけたら幸いです。

講習会のまとめ

32

(33)

測定、誤差、精度

測定値:

測定によって求めた値。

誤差:

測定値から真の値を引いた値。

精度:

測定結果の正確さと精密さを含めた、測定量の真の値

との一致度合い。

JIS Z 8103

参考 測定の不確かさについて、 校正成績書には、測定誤差の代わりに“測定の不確かさ”が使用されている。 33

(34)

各種の国際規格の関係

事業所

納入メーカ

顧客

JCSS,ISO/IEC17025 成績書

ISO10012

ISO9001

ISO14001

計測マネジメント システム 品質マネジメントシステム 環境マネジメントシステム その他の規格 各種の法律 2008年版から9001と10012 は分離した 参考 34

ISO10012(計測マネジメントシステム)は、ISO9001 の2008年版から独立した

別の規格になり、JIS Q 10012が2010年8月に発行される予定である。

(35)

ISO9001の計測関係

7.6 監視機器及び測定機器の管理 定められた要求事項に対する製品の適合性を実証するために、組織は、実施すべき監視及び測定を 明確にしなければならない。また、そのために必要な監視機器及び測定機器を明確にしなければな らない。 組織は、監視及び測定の要求事項との整合性を確保できる方法で監視及び測定が実施できることを 確実にするプロセスを確立しなければならない。 測定値の正当性が保証されなければならない場合には、測定機器に関し、次の事項を満たさなけれ ばならない。 a) 定められた間隔又は使用前に、国際又は国家計量標準にトレーサブルな計量標準に照らして校 正若しくは検証、又はその両方を行う。そのような標準が存在しない場合には、校正又は検証に 用いた基準を記録する(4.2.4参照)。 b) 機器の調整をする、又は必要に応じて再調整する。 c) 校正の状態を明確にするために識別を行う。 d) 測定した結果が無効になるような操作ができないようにする。 e) 取扱い、保守及び保管において、損傷及び劣化しないように保護する。 さらに、測定機器が要求事項に適合していないことが判明した場合には、組織は、その測定機器でそ れまでに測定した結果の妥当性を評価し、記録しなければならない。組織は、その機器、及び影響を 受けた製品すべてに対して、適切な処置をとらなければならない。 校正及び検証の結果の記録を維持しなければならない(4.2.4参照)。 規定要求事項にかかわる監視及び測定にコンピュータソフトウェアを使う場合には、そのコンピュータ ソフトウェアによって意図した監視及び測定ができることを確認しなければならない。この確認は、最 初に使用するのに先立って実施しなければならない。また、必要に応じて再確認しなければならない。 注記 意図した用途を満たすコンピュータソフトウェアの能力の確認には、通常、その使用の適切 性を維持するための検証及び構成管理も含まれる。 参考 35

(36)

ISO10012

(計測マネジメントシステム)

の5S関係

6.3.1測定機器

規定の計量要求事項を満たすために必要なすべて

の測定機器は,計測マネジメントシステムで利用可能

で,かつ,識別されなければならない。測定機器は,確

認される前に有効な校正状況になければならない。

測定機器は,管理されている環境又は,有効な測定

結果を保証するために必要な範囲であるとわかって

いる環境で使用しなければならない。計測マネジメ

ントシステムには,影響を与える量の監視及び記録に

使用する測定機器が含まれていなければならない。

参考

(37)

ISO10012

(計測マネジメントシステム)

の5S関係

指針

計量要求事項の違いによって,測定機器は,特定の測定プロセスに使用できると

確認できても,それ以外の測定プロセスに使用できると確認されないことがあ

る。測定機器の計量要求事項は,製品又は,校正し,検証し,確認すべき機器に関

する規定の要求事項から導き出される。

最大許容誤差は,測定機器製造業者の発行済み仕様書を引用しても,又は計量

機能が指定してもよい。

測定機器は,計量確認を実施する計量機能以外の組織が校正してもよい。

標準物資のキャラクタリゼーションは,校正に関する要求事項を満たすことがあ

る。

計量機能の管理者は.測定機器の誤用,悪用,損傷及びその計量特性の変化を防

止するために,機器の受取り,取扱い,輸送,保管並びに発送に関する手順書を定

め,維持し,使用しなければならない。計測マネジメントシステムに導入される測

定機器又はそこから除外される測定機器の処理に関しては,手順が定められて

いなければならない。

参考 37

(38)

6.3.2 環境

計測マネジメントシステムで扱う測定プロセスの効果的運用に必要

な環境条件は,文書化しなければならない。

測定に影響を及ぼす環境条件は,監視及び記録しなければならな

い。環境条件に基づく修正は,記録して,測定結果に適用しなければ

ならない。

指針

測定結果に影響を及ぼす環境条件には,温度,温度変化率,湿度,照

明,振動,防塵,清浄度,電磁障害,及びその他の要素が含まれる。機

器の製造業者は,通常,機器の正しい使用法に関して,範囲及び最

大負荷,並びに環境条件の制限事項を示した仕様書を提供する。

ISO10012

(計測マネジメントシステム)

の5S関係

参考

(39)

日高鉄也 日高計量士事務所 代表 コーチISO有限責任事業組合 代表 一般計量士、QC検定合格(4,3,2級)、プロフェッショナル認定コーチ合格、(財)ISO /IEC17025 審査員、元ISO9000審査員、元QS-9000審査員 ☆実績 適正計量管理事業所指導(6社)、ISO9001認証取得コンサルタント(10社)、 ISO9001審査(5 2件)、ISO14001認証取得コンサルタント(3社)、 QS-9000審査(25件)、ISO/IEC17025 技術審査(12件)、 JCSS登録事業者の経営及び品質管理責任者(日高計量士事務所)、 面接 コーチング 業務改善4社、 公開ISOコーチングセミナー開催3回、企業出張セミナー3回、 中国 (佛山市内S有限公司)グループコーチング1回、西尾商工会議所ビジネスコーチング勉強会(3 回) 著者 簡単な測定の5Sガイド 初版 2009年5月7日発行 品質向上のための測定の5S 改称 2009年8月16日 作成、発行 日高計量士事務所 444-0305 愛知県西尾市平坂町辰御当2番地1 日高鉄也 tel 0563-59-7250 fax 0563-59-9047 e-mail tetsuya.hidaka@m-hidaka.com HP URL http://www.m-hidaka.com/

参照

関連したドキュメント

・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)

目標 目標/ 目標 目標 / / /指標( 指標( 指標(KPI 指標( KPI KPI KPI)、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュールの の の の設定

また、視覚障害の定義は世界的に良い方の眼の矯正視力が基準となる。 WHO の定義では 矯正視力の 0.05 未満を「失明」 、 0.05 以上

出来形の測定が,必要な測 定項目について所定の測 定基準に基づき行われて おり,測定値が規格値を満 足し,そのばらつきが規格 値の概ね

  BT 1982) 。年ず占~は、

・例 4月8日に月1回の空気中放射性物質濃度測定

       資料11  廃  棄  物  の  定  義  に  つ  い  て  の  現  行  の  解  釈.

で、測定の際の管理の品質が低下しないよう、当社の委託した放射線管理員は、汚