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膵胆管合流異常症における胆道粘膜の病理組織学的研究

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Academic year: 2021

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58 1.家兎実験転移性肝癌に対する界面活性剤使用に よる動注療法 安康 晴博(消化器病センター外科) 目的:冠動脈的な転移性肝癌の治療 方法:まず動注塞栓療法の効果増強のために界面活 性剤として静注用脂肪乳剤に使用されているsoya− lectithinを用い徐放性にすぐれたadrialnycin in・oil emulsionを調整した.次に磐本剤の勿痂。での有効 性を確認するため,家兎でVX・2による転移性肝癌を 作製し6種類の実験群を施行した. 成績:製剤の基礎実験にてlecithin O.5%含有 adriamycin in−oil emulsionクま粒子径25∼50μmでほ ぼ均一であり,すぐれた徐放効果を示した.家兎によ る動物実験においても本製剤は他の治療群に比し肉眼 および組織的にも良好な抗腫瘍効果を得た. 考察:lecithinは発癌性,人毒性等に問題は無く,こ れを使用し簡単に徐放効果のすぐれたwater in−oiユ elnulsionが作製でき,臨床的にも応用できると思われ る. 2.膵胆管合流異常症における胆道粘膜の病理組織 学的研究 延島 茂人(消化器病センター外科) 1986年迄に当センターで経験した膵胆管合流異常症 は106例で,胆道癌併存率は35例33%と高率であった. そこで前癌病変ともいえる本症胆道粘膜の特徴を明ら かにする目的で,病理組織学的検討を行った.その結 果本症胆道癌併存例では癌周囲非癌部上皮に過形成, 化生,異形成が高率にみられた.これらについて本症 非癌例を胆石症,正常胆嚢と比較すると,過形成は本 症のみに高率にみられ,化生は本症,胆石症では出現 頻度は加齢と共に高くなっていたが,正常胆嚢では加 齢による変化はなかった.異形成は低頻度で,すべて 炎症性異型であった.胆管癌併存のまれな非嚢腫状拡 張群胆管粘膜では過形成,化生は軽微であった.以上 より過形成が本症に特徴的であったが,癌の背景病変 としては,過形成,化生いずれも重要と考えられた, 3.血管造影・CTからみた膵頭部癌の治癒切除可 能性に関する検討 松山 秀樹(消化器病センター外科) 目的:膵頭部癌に対する霜除の適応にまつわる回外 進展状況,さらには肉眼的治癒切除の可能性について, CT,選択的腹部血管造影(以下SAG),手術所見から retrospectiveに検討した. 検討対象:局所因子のみによって切除性を検討し得 た膵頭部癌症例66例を対象とした. 方法:主占居部位別に①手術所見(A,PV, Rp)か ら治癒切除の可能性を検討した.②CT, SAGからA, PV, Rpの診断能について検討した.

結果:①治癒切除可能性はA(一)RpO∼1では

100%,A(一)Rp2では膵頭上部で高く下部で低かっ た.A(+)では17例中1例のみであった.②Aは全 例正診し得た.PVは無所見正診率がやや低かった. RpはRp1からRp2の診断が困難であった. 4.肝腫瘍に対するアンジオ・エコー法の有用性に 関する検討 中川 昌之(消化器病センター外科) 1986年6月より肝動脈内炭酸ガス注入によるangio echo法を136症例について行った.腫瘍部のenhanced pattern分類を①positive enhance,②negative enhance,③non enhanceとした. HCC切除例36症例 の検討では主腫瘍はangio echo法で36病巣とも全て

positive enhanceであり, plain echoで36病巣

(100%),CTで30病巣(83.3%)の描出であった.肝 内転移巣ではangio echoで26結節positive enhance であり,plain echo14結節(53.8%), CT 4結節 (/5.3%)の描出率であった.Angio echoのみで摘出 された結節は6∼13mm平均8mmであった.本法で非 一部にも特徴的な画像が得られ検討した.切除標本非 四部とenhanced patternおよびwashou亡tilneを比 較検討した結果,非硬変群ではwashoutが早く,硬変 群で遅延する傾向があり,enhanced patternでは甲型 肝硬変で特徴的なpatternを示す傾向にあった.今後, HCCの診断のみならず肝非癌部の病態把握の一助に なると思われる. 5.食道アカラジア手術Jekler法における術中食 道内圧測定の意義 金原 文英(消化器病センター外科)

Jekler法の理論は, Long myotomyによるLES機 能の十分な破壊と,Fundopexyによる新しいLESの 形成であるが,術中にこれらの効果を判定することは 難しい.食道内圧測定を術中に施行することで,各手 術操作の確実性を,客観的に評価することが可能であ ると考え,14例の食道アカラジア症例に,術中食道内 圧測定検査を施行してその有用性を検討した.

その結果,食道内圧引き抜き曲線においてLong

myotomyや食道の筋層粘膜剥離は, LSE圧を確実に 減少させ,FundopexyやHiH法による腹部食道形成 は,LES長を確実に延長させることが確認された.以 一996一

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