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新生子牛の細菌性髄膜炎に関する病理学的研究

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Academic year: 2021

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Title

新生子牛の細菌性髄膜炎に関する病理学的研究( 内容の要旨

)

Author(s)

清宮, 幸男

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 乙第003号

Issue Date

1995-03-14

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1987

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 審 査 委 貞 清 宮 幸 男 (千葉県) 博士(獣医学) 獣医博乙第3号 平成7年3月14日 学位規則第4粂第2項該当 新生子牛の細菌性髄膜炎に関する病理学的研究 主査 岩手大学 教 授 岡 田 幸 助 副査 帯広畜産大学 教 授 中 川 辿 夫 副査 岩手大学 教 授 坂 本 司 副査 東京農工大学 教 授 桐 生 啓 治 副査 岐阜大学 教 授 柵 木 利 昭 論 文 の 内 容 の 旨 新生子咋の細菌性髄膜炎は一般には敗血症の後に起こり、髄膜、脈絡膜および脳室壁に おける線縦素化膿牲炎により特徴づけられ、これらの病変部から小枢神経系(CNS)実質へ の炎症の波及はまれであると言われている・本症の原因菌として、蜘〝ぺ ・物血w〝棚∽りな員伽ね〝どノねspp・および∠カ′ぬ叫ア/均脚部カヾ知られて いるが、∫一血肌なあるいは仙′ム7αりイ仇詔の感染と本症との関連については明ら かにされていない・また、有蹄頸新生子の木症において、CNS実質の梗塞性病変がまれに 存在することが知られているが、新生子牛に限定した本症のCNS実質の病変については明 らかにされていない. 申約者は、g〝ノノ感染例のCNS実質に枕察される梗塞性病変の病理学的意義ならびに ∫ゐめあるいは√αワ/α甘感染と木症との関連について検討するため、髄膜炎を有し、 それぞれの脳から戌■`り〟、∫ゐ承 √αⅣぬあるいはム叩ア触が叩離 された10例の新生子咋について病理学的検索を実施し、以下の成損を得た. 各検索例は沈鬱状態、糾0℃の発熱、食欲不振などを示し、g〝〟感染例では後弓反 張や眼球振漁などの菰筏な神経症状を、∫ゐめおよび√+αりイ仇詔感染例では両側性 の視力障害を伴っていた・剖検による主要な変化はCNSに認められ、脳脊髄彼の混淘と増 量ならびに髄膜の鬱血l、点状山血および混尚領域がみられた・さらに、gα〟感染例で は散発性の壊死巣が主として線条休と祝床に観察された・CNS以外の臓器および組織では ∫ゐめおよぴズ以アね〟感染例で眼房水の混淘と線維素性彦山物が眼球内にみられた. エ此耽喝祓相即即感染例では肝臓における粟粒大の壊死巣を併発していた. 組織学的に、髄膜炎が観察され、鬱血、甜管仕出血、線維素の析山および細胞浸潤によ

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-142-り特徴づけられた.髄膜の主たる浸潤細胞はム 叫′触感染例では中核細胞であ ったが、他の細菌感染例では好中球、マクロファージおよぴリンパ球であった.髄膜病巣 部の血管における血栓形成は戌丁 ∠Ⅵノノ感染例では頻繁に、他の細菌感染例ではまれにみら れた.様々な程度の脈絡膜炎および一般に軽度な脳室上衣炎が認められ、両者の変化は質 的に髄膜炎に類似し、さらに上皮細胞あるいは上衣細胞の剥離を伴っていた.CNS実質の 変化は軟膜直下および脳室上衣直下の脳実質に奴察された.軟腰直下の脳実質における炎 症の程度は軽微であり、少数の好巾球が大脳と小脳の分子層表層に散在していた.脳室上 衣直下の脳実質における炎症の程度もー般に軽度であり、好小球浸潤、神経網の疎転化お よび毛糾血管の増生がみられた.例外的に、1例のg。乃ノ′感染例の脳室上衣直下の脳実 質に顕著な線維素化膿牲炎が認められた.実質深部における梗塞性病変は、g`財力■感 染例のみに枕察され、線条体と祝床に好発していた.この壊死巣は血管壁の疎髭化や血栓 形成などの血管病変を伴い、山血、囲苛性発破・線維素性彦山、好小球浸潤、神経網の疎 酎ヒおよび神経細胞の変性により特徴づけられた.ム」卯肋叫〃初弾仇汀感染例では、中脳 の中心灰自質に単核細胞の小集抜染が認められた. CNS以外の臓器および組織では、内服球炎が ∫ 一血肌なおよび√ 叫γ/附感染例に観 察され、眼球内の線維素化膿性彦山ならびに虹彩と毛様体の問質における好巾球浸潤から 成っていた.ム 劇叩ア/御感染例では叩核細胞浸潤を伴う多発性巣状壊死が多数の 内臓詩風器に認められ、とくに、肝臓において顕著であった.他の細菌感染例では、化膿 性炎が幾つかの内臓諸臓器にみられた. これらの成績から、g 亡pノノ感染例のみに観察された梗塞性病変は、訓Sにおける血管 病変の高い山現頻度と関連し、他の細菌感染例との頸症鑑別の観点からも重要なCNS病変 であることが示された.また、∫ 一血肌ねおよぴ一明〃物形感染が新生子牛の細菌性髄 膜炎を惹起することが示された.その他、これまで我が国での報告のないヱ 彪〝クー 廟感染に起因する髄膜炎の発生例を確認した.以上のように新生子牛の各原因菌 による細菌性髄膜炎例の病理組織学的特徴を明らかにした. 審 査 結 果 の 旨 新生子牛の紬薗性髄膜炎は一蜘こは敗血症の後に起こり、髄膜、脈絡膜および脳室壁 における線維素化膿性炎により特徴づけられ、これらの病変部から暮・ト枢神経系(CNS)実 質への炎症の波及はまれであると言われている.本症の原因薗に閲し、J物/m仇ダ ゐめあるいは仙ノ血叫ア血糊の感染と本症との関連については明らかにされて いない.また、新生子J=こ限定した本症のCNS実質の病変についても明らかにされてい ない.申請者Iま、助〝〟感染例のCNS実質に観察される梗塞性病変の病理 学的意義ならびに∫ ゐ〃kあるいは√β町血闇感染と木症との関連について検討す るため、髄膜炎を有し、それぞれの脳から才 一乃〟、∫ 一如肌な、」仁`叩ハ物"あるいは ∠ノkね〃お劇耽ア物甜 が叩離された10例の新生子特について病理学的検索を実施し、 以 Fの成統を得た. 各検索例の剖検による主要な変化はCNSに認められ、脳脊髄彼の混淘と増員ならびに

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ー143-髄膜の鬱血、点状山血および混繭領域がみられた.さらに、g α7〟感染例では散発性 の壊死異が主として線条休と祝床に観察された.CNS以外の臓器および組織では、∫ ゐめおよび√ 仇げ/〝冴感染例で眼房水の混濁と線維素性彦山物が眼球内にみられた. ム戯耶ア触感染例では肝臓における粟粒大の壊死巣を併発していた.組織学的に、 髄膜炎が観察され、鬱血、朗管性山血、線維素の折山および細胞浸潤により特徴づけら れた.髄膜の主たる浸潤細胞はエ 〟〝ク仁ア触感染例では単核細胞であったが、他 の細菌感染例では好巾球、マクロファージおよびリンパ球であった.髄膜病巣部の血管 における血栓形成はg 亡り〟一感染例では頻繁に、他の釦薗感染例ではまれにみられた. 様々な程度の脈絡膜炎および一般に軽度な脳室上衣炎が認められ、両者の変化は質的に 髄膜炎に類似し、さらに上皮細胞あるいは上衣細胞の剥離を伴っていた. CNS実質の変化は軟膜直下および脳室上衣直 Fの脳実質に蜘察された.軟膜直下の脳 実質における炎症の程度は軽微であり、少数の好小球が大脳と小脳の分子層表層に散在 していた.脳室上衣直下の脳実質における炎症の程度も一般に軽度であり、好小球浸潤、 神経網の疎髭化および毛細血管の増生がみられた.例外的に、1例の戌■`p〟感染例の 脳室上衣直下の脳実質に新著な線維素化膿性炎が認められた.実質深部における梗塞牲 病変は、g 〝〟感染例のみに観察され、線条体と祝床に好発していた.この壊死巣は 血管壁の疎髭化や血栓形成などの血管病変を伴い、出血、卵管性栗液・線維素性彦山、 好巾球浸潤、神経網の疎髭化および神経細胞の変性により特徴づけられた.ム 〟〟クー cr/聯〝甜感染例では、中脳の・=l】心灰自質に中核細胞の小集族巣が認められた.CNS以 外の臓器および組織では、内眼球炎が∫ ゐ〃kおよび√■αりイ仇詔感染例に批蒸され、 上郷ア/御感染例では中核細胞浸潤を伴う多発性巣状壊死が多数の内臓諸臓器に 認められた.他の細菌感染例では、化膿性炎が幾つかの内臓請臓器にみられた. これらの成続から、g 〝〟感染例のみに観察された梗塞性病変は、CNSにおける血 管病変の高い出現頻度と関連し、他の卸商感染例との頬症鑑別の観点からも重要なCNS 病変であることが示された.また、∫ 一ゐ肌なおよび才甜ア/α甘感染が新生子牛の細 菌性髄膜炎を惹起することが示された.その他、これまで我が国での報告のないム 戯御仁γ御感染に起因する髄膜炎の発生例を確認した. 以上のように新生子牛の各原因菌による細菌性髄膜炎例の病理組織学的特徴を明らか にした. 平成7年川27日における学位論文審査会および提山論文、ならびに既発表論文(学 位論文の基礎となる学術論文4編、その他既発表学術論文18編)を5人の学位論文蕃査 員が慎重審議した結果、岐阜大学大学院迎合獣医学研究科の学位論文としてふさわしい ことを認めた.

参照

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