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図書館員の文献紹介と 資料の活用
⑤ 宇野毅 著
『現代イギリスの社会と文化:
ゆとりと思いやりの国』
(彩流社)
国民投票により、EU脱退が決まったのが記憶に 新しいイギリス。そんな、かつては「大英帝国」
と称されたイギリスでの生活や楽しみ方、そして それらに関する社会制度などを、著者の実体験か ら記されています。
同じ島国でありながら、イギリスと日本はこん な所が違う、という比較が興味深い本書。観光ガ イドブックとはひと味違う、どこかゆったりした 空気が流れているような、奥深いイギリス文化の 魅力の一端に触れられるエッセイ集です。(N. T.)
302.33‖Uno
⑦ 鈴木敏夫 著
『ジブリの仲間たち』
(新潮社)
本書の中で、スタジオジブリのプロデューサー を務める鈴木敏夫氏は、この30年間いかにしてス タジオジブリが作品を宣伝し、大ヒットを生み出 してきたのかを語っています。
現在ではほとんどの人が一度は目にした事があ る程有名なジブリ作品ですが、実は「となりのト トロ」までは、作品を作るので精一杯。本格的に 大ヒットを目指して宣伝するようになったのは、
「もののけ姫」からだそうです。試行錯誤の末に育 まれた宣伝論は、ぜひ多くの人に読んでもらいた い一冊です。(H. Y.)
778.77‖Suz
⑥ 千葉公慈 著
『知れば恐ろしい日本人の風習』
(河出書房新社)
日本には、昔から伝えられている風習が多くあ り、それらは恐ろしい由来が込められているもの がほとんどです。本書は、なぜ人々が恐怖から風 習を生み出し、現代まで伝えてきたのかを解き明 かし、日本人の精神の深層に触れていきます。
人々は、未知の存在や理不尽な出来事に恐怖を 感じ、風習を通してその恐怖と向き合うことで物 事の真実を見いだし、我が身を守ってきました。
このことから、「恐怖」 が古代から人々に与える影 響は大きく、生きていくために不可欠な感情であ ることを再認識させられます。(F. Y.)
382.1‖Chi
⑧ 加藤陽子 著
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
(新潮社)
本書は、歴史学者である著者が中・高校生に対 して行った5日間の集中講義をまとめたものです。
明治以来、四つの対外戦争を戦った日本の歴史に ついて史料を読み解きながら捉え直し、戦争の悲 惨さを認識しながら、なぜ次の戦争へと突入して しまったのかを考えさせてくれます。
「歴史」という科目が単なる暗記科目ではなくて、
様々な史料を基に組み立て直すことにより、より 良い未来を求めていく方法を学ぶ科目であるとい うこと、また、歴史は科学であるということが分 かり易く解説されていて、目から鱗という感動を 与えてくれます。 (F. O.)
210.6‖Kat
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