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2.実験方法および測定方法 2.1.中空型枠

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Academic year: 2021

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1.本研究の目的

建設途中の建築物は常に躯体自身が風雨に さらされている状態である。したがって鉄筋コ ンクリートスラブ上はそれにより水が貯留す る場合が多い。この貯留水の浸透に対してコン クリートの水密性が要求される。

本研究は特にブリージングによりコンクリ ートの水密性の低下が予想される中空スラブ 用円筒中型枠下側のコンクリートの水密性に ついて実大中空スラブ試験体を用いて実験検 討した。

2.実験方法および測定方法 2.1.中空型枠

  中空型枠は図1に示すとおり全長 900mm の間に3箇所φ3 の細孔を設けたものである。

2.2.コンクリート

  表1に配合および品質を示す。W/C=56.5%

の AE コンクリートである。

表1−1  配合 単位量

(kg/m3) W/C

(%) SL (cm)

Air (%)

C W

56.5 18 4.5 315 178 表1−2  用いたコンクリートの品質

圧縮強度

(N/mm2)

拡散係数

(c

㎡/sec×10

-4)

f’28(標準)  29.9

現場気中 36.2 425

3.試験体

  試験体の概要を表 2 および図 2 に示す。

2  試験体寸法

試験体名 試験体幅 中空型枠

VSO-325 325mm 100×200 VSO-350 350mm 125×225

試験体は 250H×1000L で試験体幅 が中空型枠により 325・350mm の 2 種、各 3 体の計 6 体とした。

  試験状況を図 3 に示す。試験体は 20℃,65%で保たれた恒温室内に静置 し、型枠内部の空洞を満水状態にし、

中空型枠の細孔よりコンクリートに浸 透させる方法により浸透試験を行った。

100

200 150 300 300 150

図1  中空スラブ型枠

中空 RC スラブの中空型枠界面におけるコンクリートの水密性評価に関する研究

Watertight Evaluation of Hollow Slab on Steel Pipe  Hiroyuki MOMINOKI, Shigeo KOSHIGAWA, Yoshiya ITOH 

  ㈱栗本鐵工所  ○椴木  浩行   日大生産工   

○越川  茂雄

  日大生産工   

○伊藤  義也

2  試験体

50 100×200(水抜き穴つき)

7510075 250

62.5 62.5

900 50 200

325

配力筋 D13@150

B‑B断面 A

B

B A

主筋 2‑D13

A‑A断面

パイプ受け台 パイプ受け台

パイプ端より150mm位置で据付け ワインディングパイプ

細孔φ3

現場気中養生(材齢

254

日)

(2)

水密性の評価は水位測定用パイプの水頭高 さの変化を目視測定し行った。また、透水試験 期間中は試験体下面のコンクリートの含水率 変化の測定も行った。

なお、今回の対象は実大スラブの部材を考慮 し、試験体周囲に防水処理を行い、側面からの 水の蒸発を抑えている。

4.実験結果および考察 4.1.水密性について

図4に浸透期間 200 日の水頭高さの 変化を示す。この結果によれば高さが 100,125mm と 2 種類の中空型枠を用 いたコンクリートの水頭高さの減少は 約 2mm 以下とごく小さく、ほぼ同等 の水密性を示した。良質のコンクリー トを用いたことと、あらかじめ設けた 細孔周辺がコンクリート打設時には脱 水型枠の作用が働き、コンクリートの 品質の確保および硬化後には脱水され 中空型枠内に滞留した水の自己養生作 用による緻密効果と考えられる。

4.2.表面コンクリートの含水率変 化について

図5に浸透期間と含水比の関係を示す。

この結果によれば浸透期間 200 日まで の含水比変化は試験体の種類にかかわ らずほぼ同じ性状で試験開始 50 日以 降ほぼ一定値となることを示した。また含

水比の減少は約 2%以下と若干であった。この ことはコンクリートが十分緻密であることを 示すものである。

 

5.まとめ

  本研究で得られた主な成果をまとめると以 下のとおりとなる。

1.細孔を有する中空型枠周囲のコンクリート の水密性は中空型枠の大きさにかかわらず充 分な水密性を有する。

2.コンクリートの含水比は中空型枠の種類に かかわらず、その減少は浸透期間 200 日で 2%

と小さい。

謝辞:本研究の遂行において大学院生 山口晋君, 卒業研究生 金飛雄馬君,鈴木剛君など多くの学 生の協力を得ました。ここに記し各位に謝辞を表 します。

3  試験状況

チューブパイプ

250

1000

パイプピッチ 水投入口

水位測定→

防水処理(側面のみ)

0 1 2 3 4 5 6 7

0 50 100 150 200

浸透期間(日)

コンクリート表面 含水比We%

VSO350h-1 VSO350h-2 VSO350h-3 VSO325h-3 VSO325h-5 VSO325h-4

図5 浸透期間と含水比の関係

-2.5 -2.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0

0 50 100 150 200 250

浸透期間(日)

水頭変化(mm)

VSO350h-1 VSO350h-2 VSO350h-3 VSO325h-3 VSO325h-5 VSO325h-4

図4 浸透期間と水頭高さの関係

参照

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