長崎大学工学部研究報告第
1 0
号 昭 和5 2
年1 2
月7
ビーム波の回折問題に対するモード展開法の一応、用
辻 裕 邦 * 松 橋 正 道 * 田 中 和 雅 *
An A p p l i c a t i o n o f Beam Mode E x p a n s i o n Method t o D i f f r a c t i o n Problem
by
H i r o k u n i TSU]I , Masamichi MATSUHASHI and Kazumasa TANAKA
( D e p a r t m e n t o f E l e c t r i c a l E n g i n e e r i n g )
The beam mode e x p a n s i o n method which i s u s e d t o d i s c u s s t h e d i f f r a c t i o n o f a wave beam by an a p e r t u r e i s a p p l i e d t o t h e a n a l y s i s o f c o u p l i n g between r e c t a n g u l a r and c i r c u l a r wave beams t h r o u g h an a p e r t u r e . The c o u p l i n g c o e f f i c i e n t s a r e r e p r e s e n t e d a s an i n f i n i t e s e r i e s . The f i r s t term
,however
,g i v e s a good a p p r o x i m a t i o n t o t h e r i g o r o u s v a l u e o f t h e c o e f f i c i e n t e x c e p t when t h e r e c t a n g u l a r beam h a s an e x t r e m e l y o b l o n g f i e l d d i s t r i b u t i o n . Numerical r e s u l t s a r e shown f o r t h e c o e f f i c i e n t between r e c t a n g u l a r and c i r c u l a r f u n d a m e n t a l beam m o d e s . The optimum c o n d i t i o n s which maximize t h e c o e f f i c i e n t a r e a l s o shown f o r v a r i o u s a p e r t u r e r a d i i and f i e l d c o n f i g u r a t i o n s .
1.まえが き
物体による電磁波の回折あるいは散乱問題の議論 は,入射電磁界と境界を規定する物体の表面が,異なっ た座標系で記述されるとき,一般に複雑な計算を必要 とし,多くの場合,数値解析によらざるを得ないよう である.したがって,これまでは,主に入射波と物体 の表面とが同じ座標系で表わされる場合の取扱いがな されている.我々もこれまで,入射電磁界としてレー ザビームを考え,これが開口に入射した場合の回折問 題を,方形開口に対しては方形ビーム波を,円形開口
に対しては円形ビーム波を考えて議論してきた1)2)
しかし,最近の半導体レーザの発展,低損失光ファイ
ノfーの開発を考慮すれば,方形ビーム波が,円筒座標 系で記述される伝送路に入射する場合の問題を含め て,円形と方形のビーム波の結合問題が生じて来てい るようである3) 本論文では関口の場合を例にとり,
上記のように円形開口に方形ビーム波が入射する場合 を考察する.なお,入射ビーム波としては基本モード
*電気工学科
を仮定するが,この仮定の下では,円形ビーム波は方 形ビーム波の特別な場合になっているとみなせるの で4)ヘ方形開口による円形ビーム波の回折問題は,方 形ビーム波が方形開口に入射した場合の議論に帰着 し,これはすでに取扱われている1)なお入射ビーム波 は直線偏波しているとして,議論はすべてスカラーで 行なう.
2 .
回折界およびビーム展開入射波として ,
z
二おにビームウェイストを持ち,そ こで' x .
.l!方向に最小のスポットサイズ1‑1'1,U'2を持つ次 のようなビーム波を考える.仇伽州
o ( μ
仙ι
仏 川(
仇x
X丸'士争折伊材仇
σ
?旬似+中
t a n ‑I' ; 1 + t a n ‑I ' ; 2 ) }
(1)8 ビーム波の回折問題に対するモード展開法の一応用
ここで
ξ・一2(z−98チ1),
語 「(〜=1,2) (2)
ηゴ;勘、廊
σ9=1+ノξゴ ,
である.このビーム波は前述のように恥=地のとき円 形ビーム波と同じ分布になる.このビーム波が,z=z。
にある半径αの円形開口に垂直に入射し,その伝搬軸 が開口の中心を通るとすれば,そのときの回折界
%。(■,〃,z)は, Kirchhoff近似を用いれば, Fresnel領 域では次式で与えられる6}.
%・(・,θ,・)一2。(義。)・x・{一油(・一・・)}
∬ズπ輪〃・・為)・x・卜2(ノ々9一ZO)
{・・+・・2−2…c・・(θ一θ・)}]脚θ・
(3)
この積分は一般に複雑で,得られる結果も無限級数を 含んだ式で表わされる.したがって,その結果を使っ て解析的な議論を行ない,見通しの良い結果を引き出 すことは困難と思われる.そこで,ここでは,上式を 直接積分することを避け,まず入射ビーム波を円形 ビーム波の重ね合わせとして表わし,問題を円形開口 による円形ビーム波の回折の場合に帰着させ,これま でに得られている結果を利用しながら,し}まの問題を 考察するという方法をとる.すなわち,まず入射ビー ム波を次のように表わす.
φoo(κo,〃。,Zo)=ΣD論ηψ●η。(γo,θo,Zo) (4)
切,η=0
ここで,聾。(7,θ,z)は円形ビーム波を表わし,次式で 与えられる.
砂一(・,θ,・)一。、。(篇),ex・{一団為)}
η(ηγ)加1,禦(η272)
・x・{一去η2σ2・2
+ノ(2η+〃z+1)tan−1ξ}cos(〃zθ)
(5)
ただし
・・一{ll瀦
ξ一2(9−zε々1〃2) (6)
η= ,五華
躍(冒x)はLaguerreの多項式である.これはz=z・に
ビームウェイストを持ち,そこで最小のスポットサイ ズが〃であるビーム波を表わす.式(4)で用いられる円 形ビーム波ψ●伽のビ74ウェイストが,φ。。のそれと一 致する必要はなく,任意の位置に取ることが出来るが,
ここでは,両ビーム波のビームウェイストの位置は,
同じ点z=為にあるとする.
式(4)を(3)に代入すると,回折界y6。(γ,θ,ξ)は次の ようになる.
レも。(ノ ,θ,z)=Σ1)i鰹ση。(1 ,θ,z) (7)
η〜・η=0
ここで,砺。(7,θ,z)は, z=g、にある半径召の円形開口 に,円形のビーム波ψ 加。(γ,θ,g)が入射した場合の Fresnel領域における回折界で,次式で与えられる1)
齢,θ,・)一。、。(2ηノナ十〃z),2,濃。)
…(吻θ)・x・{一ノ々(・一轍)
+ブ(2η+〃z+1)tan−1ξo
−2(ブ々72y一ZO)}{2衡(1≒)}1
臨臨(一1)q(ρ十(〜十〃z (1)十〃z)!4!)!(腸土7)
{と月・η♂護一。。ア}ρ
即…)(2β2)・・9一土1
{1一・x・(一斗・8β2・2)
響÷(η02号202)・} (8)
ただし,ξ。,η。等は,式(6)で与えまれるパラメータの,
g二z。での値を表わし,、4は任意のパラメータ,Bは次 式で与えられる量である.
ガー・8+,1(ノ々Z−ZO)午2,8月・護一ぴ (9)
この0η。(7,θ,のをさらに円形ビーム波望「臓(7,θ,g)の 重ね合わせとして,次のように表わす.
の
び臓(γ,θ,乙)=ΣC魏ψ 禰(7,θ,z)「 (10)
れカニむ
このとき,展開係数{c綴}は,さきに現われたパラメー タ五を適当に選べば,次式で与えられることがわかっ
ている2).
一. 〃! 宛!
c瀦=δ痂
(〃十〃2)! (宛十励)!
exp{ノ(2η一2戸)tan−1ξo}
禽禽(一1)等甥+溺)!(劣亡7)(劣±7)
{1−exp(一η02α2)ρ罫(η誓)s} (・・)
辻 裕邦・松橋正道・田中和雅 9
ここで,δ痂はKroneckerのデルタである.
以上の結果を用いれば,回折界%。(7,θ,のは次のよ うになる。
ロ の
レ㌔。(7,θ,9)=ΣD認{ΣC纏ψ 痂(ナ,θβ)}
ηε,η=0 一一 ηZ,π=0
(12)
係数{C瀦}については,これまで詳しく議論されてい るので,ここでは,式(4)で現われた{D品 }を得ること が問題となる.この係数は,関数{4「η。}の正規直交性 を用いれば,次式で与えられる.
D灘一∬∫2πφ・・(・・,〃・,・・)
ψ●加姦(70,θo,90)704π04θo (13)
ただし・は,複素共役を示す.これにφ。。,砂襯を代入し て積分を行えば,次式を得る.
躍一 烽P総1!・x・{壕(・an−16・
一+一tan−1ξ20)一ブ(2η+〃z+1)tan−1ξo +ノ誓}禽(η十2吻 η一ρ)(一1)ρ(1ナ2勉 )!
れレヰ カキユ
η18・謄1麟(・・/・・) (14)
ここで,〃2=2扉(偶数)で,〃zニ2〃z 一1(奇数)のとき,
D謝=0となる.また,式(14)の中のパラメータは,次 式で与えられる.
・・一÷(η%σ多。十η30σ書。一}一2η8σぎ*)
・・一÷ノ嚇一斑)
γ。=濡
また,P (X)はLegendreの陪関数である.
3.モード結合係数
前節で行なった議論は,回折界%。を求めるための 解析法を示しているが,回折界の分布そのものを調べ るには,このモード画趣法は,必ずしも最適な方法と は言えない.すなわち,無限級数で表わされた式(12)
から得られる界分布が,式(3)から直接数値解析によっ て得られる結果と一致するためには,一般に,・多数の モードを重ね合わ.せる必要があり,計算機を用いても その収束があまり早くないため,.正確な値は容易に得 られない.しかし,ここで展開された手法を,見方を かえて円形開口を通して方形ビーム波φ。。と円形ビー ム波罫「禰が結合され,その結合係数がΣD灘C魏で与 えられると考えると,これには別の応用が考えられる.
すなわち,方形系から出たビーム波が円形系に入射し て,その系の固有モードを励振する時の議論がこの結
果から得られる.この場合,円形系の固有モードΨ顧 が予め決められており,入射ビーム波φ。。のパワーのう ち,どれだけがそのモードに移るか等の議論もただち に行える.ここでは実用上薬もよく用いられる基本 モード皿。。を例にとり,モード結合の問題を考察する.
この場合,z=g。にある半径αの円形開口を通しての ビーム波φ。。と,ψb。の結合係数を8。。とすれば,これは 次式で与えられる.
の
Boo=ΣD88 C82 (16)
η=0
数値的な議論を行なうためには式(16)を用いるが,こ のうち{C89}については前述のように詳しく検討され ているので,ここでは主に{1瑠}について調べる.
Fig.1(a)〜(d)にFO〜4に対する1)88のグラフを示 す.ここでは,方形ビーム波を円形ビーム波の重ね合 わせとして表わす位置として両方に共通なビームウェ イストを選んでいる.すなわちξ。=9。である.Fig.1に おいて〃2/〃1=1.0の場合,入射ビーム波は円形ビーム 波に帰着する.したがって2〃/助=LOのときはD88のみ が1となり,D88=0(ηキ0)となることは物理的にも明 らかであり,また解析的にも示される.比3〃2/〃1が1以 外の時,D88はりF痂「のとき最大となることは容 易に示されるが,このとき他の係数D8ぎ(η‡0)は一般 に非常に小さくなっている.特にZ珊は為=gεと選ん だとき〃=石砺(これを最適条件と呼ぶことにす る)では零となることが示される.比地んノ1が1よりず れるにしたがって,方形ビーム波は円形ビーム波の形 からずれてくるから,D88はすべてのηについて次第に
・小さくなり,ηについての値の差が〃ん・1の値にかかわ らず小さくなる.このことは,その方形ビーム波を円 形ビーム波の重ね合わせとして表わすには,多くの
ビームモードを必要とすることを示している.ここで 示した図では,〃2ん・、は1.0以下であるが,1.0以上の場 合については,方形ビーム波のκ軸と〃軸を変換して考 えれば,ここでの結果がただちに利用出来ることがわ
「かる.Fig.2, Fig。3にはそれぞれ018,1)38を示して いるが,これから高次モードの展開係数は一般に急速 に小さくなっていることがわかる.これは,式(4)が数 式では無限級数となっているが,実際上,はじめのい
くつかの項を考慮すれば,十分良い近似値が得られる ことを示している.以上で得られた展開係数{D品 }を 用いて,開口によるビーム波の回折界の議論に現われ たL8・・1について計算した結果を, Fig.4(a)〜(d)に 示す.これらの各図には;1β。。1の収束を調べるため に考慮に入れた項数Nの種々の値に対する変化も示
10 if ‑ l), 21ili a) @)EFf maee e: N'3‑ 6 e ‑ F R ca iilk (D ‑‑‑・JJE re
Dg:
to
05
o
‑O.5 nt4
n:2
n.:O
t
n;2 n.
z=zs
te, =t,o
D::
,o
i
O.5
nt4 uc,
n:3
n:l
1,O 2.0' 3.0 ,4.0 s.o o
‑O.5
ft:o
nst nsi.s
W,=O.5Z=k
n#4
uz
to 2.0 3,O 4.0 5.0
(a) w2hlli=1.0
(b) w,hv,=O.5
Dg:
1.o
O.5
o
‑O.5
n#o n:t
V,=O・25Z=k
# ts
nt4
"
l.O 2.0 3.0 4.0 5.0
Dgn,
LO
O.5
o
‑O.5 n:o
Z=k
ee;O.t25
n n=
x
as n:t
s.o 2,O 3.0 4.0 5,O
(C) W2fu7i=O.25 (d) w,/w,=O.125
Fig. 1 Coupling coefficients between rectangular fundamental beam mode TEMoo and circular beam mode TEMo.. wi and w2 are spot sizes of the rectangular wave beam in x and y directions, respectively, and w is the spot size of the circular wave beam.
D::
O,4
O.2
o
‑O.2 n=o n=2
"UP, =05z;zs
w,
o.l
D::
O.05
n o
tu5 nst
1.o 2.0 3.0 4.0 5.0
‑O.05
‑2 n:e
pa1
n"
NMZ=kifiI:o,s
w,
1.0 2.0 3.0 4.0 5.0
Fig. 2 Coupling coefficients between rectan‑
gular fundamental beam mode TEMoo and circular beam mode TEM2n.
Fig. 3 Coupling coefficients between rectan‑
gular fundamental beam mode TEMoo and circular beam mode TEM4n・
i! ta;K・taes[ilEpt・ N Ii$UglE 11
lBeol 1,O
O.5
N:1 N:2
&/;l.OZe=k
・Y!!= O.5 Wl
ng
.N=4
N=6
N:t
‑vvlw
o
1.0 ' 2.0 3.0
(a) IBool as a function of the ratio wbei where w is the spot size of the circular wave beam and wi is that of the inci‑
dent wave beam in x direction.
IBool l.O
O.5
N=l6 t".2 Ntt
Zo=Zs Z:l.o
wl W2.0.5 wt
g
wto
1.0 2.0
(b) IBool as a function of the ratio a/wi where a is the radius of the aperture and wi is the spot size of the incident wave beam in x direction.
IBool
l.O
O,5
N=1 N=2
k= Zs W,=c.o
e,= i.o
Y!L2
o wt
IBool
l.O
O.5・
N=l.
N:l6
Zo= Zs W,=O.5 eel=l・O
vewt
O・5 l.O l.5 O O.5 l,O L5
(c) IBool as a function of the ratio (d) IBool as a function of the ratio u'2/wiwhere za;i and ii,2 are spot sizes u,2/wi for the case u?/u,i=O.5. The of the incident wave beam in x and y parameters u,i and u,2 are the same as directions, respectively. The ratio in Fig.4 (c).
w/u・, is 1.0.
Fig.4 Coupling coefficient between rectangular and circular fundamental beam modes through a circular aperture. N is the number of terms considered in calculating the sum given by Eq. (16).
12 ビーム波の回析問題に対するモード展開法の一応用
している.これらの結果から,回折界の展開に用いる 円形ビーム波の最小スポットサイズ ・が小さいとき は,ほとんど第1項を用いて議論してもよいが,【B。。1 が最大となる〃の値から大きくなるにつれて,次第に 四三をたくさん用いなければならないことがわかる.
これは開口半径αが与えられたとき,血肥/勘=一定の 下で励〃1が大きくなるにしたがってηが大きくなって も,D88は急速には減衰しないことに起因している.
Fig.4(b)には開口半径を変化させた場合を示してい るが,このときのパラメータをFig.1(b)で調べれば,
D38≒0.9でD88(η≧1)はηが大きくなると急激に小さ くなること,およびα/〃1→。。のとき開口がない場合に 相当するから,B。。=D88=0,9に漸近することがわか る.この収束の速さは最適条件〃=偏とすればよ り良くなるはずである.
Fig.5にB。。の最大値を与えるときの〃/勘と〃、/〃1 の関係を示す.ただしここでは,B。。としてD88C88のみ を考慮している.最適条件〃;偏(破線)とのずれ は,開口および1)88(η≧1)の高次モードの影響を示し ている.
1.5
LO
0.5
W
Zb=Z8
ノ
!
!
! ノ
!
!
!!
! o・ ! 且=2.O
煽●OD!!
Wl
!!
!!
&・1・。
島・α5
蟄W匿 3.O
ば方形ビーム波から完全な円形ビーム波を得るには,
かなり精密な調整を必要とする.本論文では,この状 態からずれた場合の影響を,ビーム波のモード展開法 を用いて行なった.これは,開口によるビーム波の回 折を議論するとき,あるいはレーザ増幅器の雑音軽減 装置として開口を用いたときの作用を解析するときに 用いた方法で,ビーム波を記述する関数系の直交性を 利用した簡便な方法である.ここで得られた結果から,
方形ビニム波を円形ビーム波の重ね合わせとして表わ す場合,必要なモードの個数のめやすを知ることが出 来た.これを用いて方形系から円形系ヘビーム波を入 射させるとき,あるいはその逆のとき,高次モードが 発生する割合を知るには,その境界面での入射,反射 の影響を考慮すればよい.このような問題の解析もこ の手法により行なえる.
おわりに,日頃御指導御間捷いただく,九州大学福 光教授に深謝する.
o 1.o 2ρ
Fig.5 The condition which maximizes IBool.
The dotted line shows the optimum condition 〃=偏 which maxi−
mizes the coupling coefficient D88.
4.む す び
レーザビームの形は円形,方形いずれのものもよく 用いられるが,この間の変換には,通常cylindrical lensを用いている.しかしこれを厳密に行ない,例え
参考文献
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IEEE Trans., Vol. MTT−20, No.11, pp.749−755 (Nov.1972).
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Optical Wavelength Masers, B. S. T. J., Vol・40,
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