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に灘甥蹴讐忌ヂカほどで脚灘欝ゼ灘裟馨糠鷺縣

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   》

       35

?w校における性教育の現状と その必要性についての検討

学校保健研究室 内  山   源

(昭和47年10月28日受理)

要性の内容はどのように把握したらよいのであろうか。

1 緒  言      学校教育における性教育の必要性につ、・ては,うんざ 新学習指導要領で,小学校は昭和46年4月から,中学  りするほど多数の「性教育実態調査」が示すように,こ 校は昭和47年4月から,新しい指導内容で保健の分野で  れでもかこれでもかといった量的把握が繰り返えされて

も多くの大きな荷を負って出発している。       いるもののその内容についての追究は少ない。

その一つに学級における保健指導を含めた保健指導相   ところで上記のように量的には,また,表面的には必 談がある。そしてその中で最大の困難な教育内容の一つ  要性が高まっているのだが,これらに対応すべき学校教

碓鮪である.      育における懇はどうな・ているのであ奄,うか・

思春期にある中学生では,表面的には教師に相談する  それは既に発表した小学校教員対象の調査からもわかる といったことも少ないが,この種の領域は困難なトラブ  ように,小学校教師の高率な必要性の意識があるにも拘 ルが少なくない。また,他の領域とは異って,秘事的で  らず,性教育の実践は全くといってよいほど対応してい あったり,タブーを伴ったりするため,情報源が特殊的  ない。

個別的なものによることが少なくない。そのため客観的   つまり,性教育の必要性が・学校教育の中での性教育 な知識や理解というよりも,部分的,独立的なインフォ  を局面的に捉えて,容認されていることは必ずしも教育 メイション・情報知(その主な情報源となる雑誌を列挙  実践と対応していることにはならないということであ してみると,漫画のプレイコミック,ヌード写真のパン  る。

チデラックス,セックス記事を売りものにしている週刊   この理由は性教育の実際的教育活動に内存する困難な 誌プレイボーイなど,女生徒向きには小説ジュニア,セ  問題をもつからであると同時に,外的には理論的側面も ブンティーン,ティーンルック,少女フレンド,マーガ  含めて,学校教育の目的,内容・機能の構造の中で,性 レットなど)によって好奇心を満足させたり,理解した  教育が「どこに」「どのように」位置し,構造的に関連 り判断したりしていることがみられる。        づけられているかにもよっているからである。

そのためか,とんでもないmisconcePtionで自己の   だから学校教育の果すべき多くの機能とか多くの問題 行動判断の基準としたり,悩んでいたりしている。    を全体的にみる場合は,局面的には性教育の必要性を十

そして,これらの解決には,再びこれらの新聞やラジ  分に容認するものの,問題解決のための実践活動のウェ オ,少女向き週刊誌,雑誌にみられる「セックスコーナ  イトやオーダーは必ずしも高いとはいえない。

一」「性の悩み」相談などが主なものとなっているよう   ここに学校教育における性教育実践の大きな問題があ である。      るわけである。したがって,「当校では性教育を実施し

そのような解決方法を一方においてとっていても,一  ています」という場合でも,これらの理論的側面は当然 般的にみると,学校における彼らの性教育に対する要求  のこと,現実的教育活動の組織的側面が先述のように学 は多くの調査結果が示しているようにかなり大きなもの  校教育機能の全体構造やその学校におかれる他の問題と のように考えられる。       の関連で明らかにされていないと,また,明らかにする これに対して,学校教育は,教師,父兄はその実践に  方向がもたれていないと,マスコミ・ブーム的根無し草 おいて,どのようにこたえているのであろうか。     的実践に陥りやすいことになるわけである。

確かに,学校における性教育の必要性については教師   それにしても生徒たちの現実的な要求や社会の教育的 において,ほぼ100%,父兄一般においてもかなりの高  問題解決的要求が高まってきている時点で,性教育の現 率で容譲繊1) 薪聞離誌,テレビなどでマスコミを賑わ 実はどのように醐して、・るのであろうか。

している。この教師にも,父母にも高率な性教育への必   先に保健指導は大きな荷を負ってと述べたが,それは

(2)

36      茨城大学教育学部紀要第22号

単に困難な教育内容,たとえば性教育がその中に入って   表2−1は「あなたの学校では性教育・純潔教育を学 いるからだということだけではなくて,新学習指導要領  校の全体作計画のもとに実施していますか」の問に対す では,正規に指導することが要求される指導担当教師の  る結果を示したものである。「実施している」と回答し 資質能力の問題をも指している。       た者は17%であり,「実施していない」が70.9%であ

つまり,教育の実践においては資質能力が欠けていて  る。

も担当しているばかりに,また,担任であるばかりに大       表 2−1全体的計画的な性教育の実施状況

学養成機関で何ら性教育のための資質能力養成の機会も

なく,能力も自信もないままに指導の場に立たされてい o%

るという点である。 対 象 中学校r般教員

このことは保健指導(殊に小学校の場合であるが)… 実施の有無 7㌍=227 般についていえることであるが,性教育の場合は,さら 実  施

59 (1zo)

に一層きびしい条件となっている。

@というわけで,本調査研究では,性教育実践の現状を 非実施 161 (Zα9)

とらえ,問題点を明らかにしながら,学校教育の基本的 NA 28 (12.5)

なあり方を追求することを目的としている。本小論では

特に性教育の必要性について検討した。       表 2−2学級単位での実施状況

皿 研究対象と方法 o%

・ 象 中学校教員

1。調査対象はB県の中学校教員227名。 実施の有無 π=161 昭和43年7月下旬から9月下旬にかけて,多肢項目選 実  施 125 (7ス6)

択式に自由記述式を併用した質問紙法によって実施し

非実施 19 (11.8)

た。

調査対象の概況は表1のとおりである。 その他 6 (乙7)

NA 11 (6.8)

調査対象の概況 表 1

(90) 表2−3 回答者自身の実施状況 対象校規模 500人未満 501〜1,000人 1,001人以上 o:彩

児童数

π=184 16.8 アZ8 54 対 象 中学校教員

対象の役種 校  長 教  頭 一般教員 実施の有 π=125

7ト=181 0 1.7 ga3 実施・参加 55 (2ム4)

経験年数 0〜5年 6−15年 16−25年 20年以.L 非 実 施 58 (5α4)

π:=155 21.7 5皇8 54.0 4.5 NA 71 (4a2)

性    別

π=18τ 71.8 2a2 この値から,回答者1名が1校を必ずしも代表してい

鰻主事体験の

ないので,比率が実施校数に直接的に結びつくことには

右魁 π=可91

P 152 84.2 ならないが,性教育の全体的計画は実施校はおよそ15%

程度ではないかと推察される。

2.質問構成の観点は次の4っである。       もっとも,「全体的計画的に実施している」と回答さ

(1)性教育の実施状況,(2)性教育の内容,(3)性教育の方法       れた場合でも,後述の表5−1に示すように,年間に僅 媒体,(4)性教育の必要性と意義。       か1回の実施も含まれているので,その内容や組織等の

側面から追求すれば当然,差異が生じてくることにな

皿 調査結果とその考察       る。

1.性教育の実施状況      したがって,先の15%はこの程度のものも含めた値で ω 全体的計画的な性教育の実施状況         あるため,性教育の全体的計画的実施の条件をきびしく

(3)

内 山:中学校における性教育の現状とその必要性についての検討        37       、

7),8).9

設定するなら,この値はぐっと小さくなるわけである。  い」としている)中学校の場合は,内容がかなり広範囲         

「全体的計画的実施である」というからには,少なくと  に及んでいることは著明な差異といえる。

も実際活動面における全体的組織構造が学校教育の中で   もっとも,各項目を比率の面からみると,50%以上の 明確にされていなくてはならないし・さらに・理論的側  項は先の3項目程度で,他は低率であり,十分とは言え 面からの裏付けも必要とされる。というのは・この種の  ない。「その他」の中には「性のモラル」についてふれ 教育活動はマスコミブーム的・根無し草的な傾向があま  るものがあったが,この面は殆んど欠如しているとみて

りにも多いからである。       よい。

(2)学級単位での性教育の実施状況       このように,中学校の内容が比較的広範囲におよんで 表2−2に示すように「全体的に実施していない」と  いることは,多分に教科学習,特に保健学習の内容に依 回答した者161人の中・「学級単位で時をみて実施してい  るものと考えられる。

る」とした者は77・6%であり,「学級単位の指導も殆ん   したがって,保健や家庭科,理科学習によるものを除 どなされていない」は11・8%であった・        いたとしたら,独立した形での実質的な性教育は,特設

これを・さらに「あなた自身は学級で実施或は学習指  的学習指導が設けられているにしても,他の教科学習や 導に参加したことがありますか」の問で追求すると,表  教育活動と比較した場合,また問題の必要性,重要性の 2二3から明らかタように・「実施・参加」した者は,  割には,対応しない貧弱なものが一般的ではないだろう ぐっと低率となり26・4%である。これは・小学校教員を  か。

対象とした調査結果とほぼ同ようである。       もちろん,教科学習や道徳,特活などと教育内容や方 2.性教育の指導内容について       法,計画が教育的に密接な関連を,学校教育全体として 表3は,中学校で実施している性教育の内容を示した       教育的な論理構造をもっているのなら,上記の議論は別 ものである。      である。しかし,現状は,形の上では,関連が保たれて

最も多いのは73.1%の「男女交際。デイト」であり,       いるかのようにみえても,実質は,教材の構造,一つを 第2位は58.8%の「生活全般にわたるもの」,第3位は,      取り上げてみても平板で羅列的の感が少なくない。今後,

ほぼ同率のものが3項目あり「思春期の心理」「思春期      教育内容に限らず計画,組織等も含めて研究検討改善さ の生理(身体の構造と機能)」「初潮指導」で,約5割      れるべきものと考える。

である。「性病」とか「恋愛」と結婚」「思春期の性的

次に,各項目の具体的内容について示す。

非行」については1〜2割程度の低率である。       「男女交際・デイト」の内容には,男女交際の正しい表 3 性教育の指導内容

o% あり方,エチケット,異性の正しい理解,男女交際の限 Eなどがあげられていた。「生活全般にわたるもの」で 対  象 中学校教員 は日常生活における性に関するしつけ・服装,みだしな

指導内容 π=119 み上の注意,入浴・公衆浴場での入浴と性病感染との関

初 潮 指 導 57  (4Z9) 係,入浴のしかた,深夜の外出。「思春期の心理」では

思春期の生理 58  (4a7) 反抗期,異性への興味,思春期の精神衛生,中学時代の

思春期の心理 65  (52.9) 行動の特徴と悩み。「思春期の生理」では男女の身体構 造の差異,身体の発達・成熟,男女の発達の差異,身体 性      病 24  (2α2)

の発達と栄養。「初潮指導」では適切な処置のしかた,

思春期の性的非行 13  (1e. 9) 初潮の意義の理解,入浴のしかた,生理期間のすごし方 男女交際・デイト 87  (75. 1) などがあげられていた。

悪愛 と 結婚 16  (154)

ちなみに,間宮氏の指導内容を示そう。      8)

生 活 全 般 70  (5a8) 中学1年,1「成長してきたからだ」2「男女のから だと健康」3「男女の反発と協力」中学2年,1「男ら そ   の  他 5  (2.5) しさ,女らしさとホルモン」2「月経の生理」3「男女

小学校における性教育の内容が,ほとんど初潮指導に の役割と協同」中学3年,1「男女の交際」2「結婚へ

  5)      6)

d点がおかれているのに対し・(間宮氏も神奈川県教委  の道」3「生殖の理解」4「人間尊重と純潔の尊さ」5 による調査結果をあげて,小学校における性教育の指導  「純潔の尊さ」これらは・指導内容の主要項目であり,

事項は「女子の初潮指導に限られているのが圧倒的に多  内容の中項目や小項目の詳細には,ここではふれられな

(4)

38       茨城大学教育学部紀要第 22号

いので,調査結果と関連づけて深く検討するわけにはい  り,第3位は「参考用テキスト」の45.1%となってい かないが,指導内容領域の広さとか教科学習との関連・  る。第4位はぐっと下り,ほぼ同率20%のものが2つあ 教材内容の教科聞での水平的垂直的関連,教材の系統性  り「掛図」と「ラジオ・テレビ」となっている。

などを考える面では多くの示唆的的内容を合んでいるも   先述の小学校の結果と著明な差があるのは「参考用テ のと思われる。      キスト」「ラジオ・テレビ」「掛図」の項である。また

このような厚く重い指導内容試案の提示がなされる背  中学校の場合は全体的にみて小学校の値より高率でもあ 景やその必然性を考える時,現実における形式的な,あ  る。ことは,前者については,保健や家庭科学習による

るいは無関連的なバラバラ教育のあり方は,その根本か  影響の大きいことが主な理由お考えられるし,後者につ ら・教科や道徳や特活等に便乗しない性教育のあり方が  いては,そのことと同時に教育内容が広領域に及んでい 問われ・改善されるべきものと考える・特にここで考慮  るため,その対応する方法・媒体もひろがり,さらに,

すべきことは,学習者・子どもの性に関する生活的認  より高い発達段階に応じたものと考えられる。

識,生活的概念からかけ離れた盛り沢山な教育内容を山   次に,媒体を選ぶ際の配慮について,自由記述の質問 積みしてはいないかということである。安易に「心身の  に対する回答内容の主なものを示してみよう高率なもの 発達段階に即応した教材」などという表現が学習指導要  から順に「表面的な興味本位にならないようなもの」

領をはじめとして随所に使われているが,性教育教材の   「生徒の心身の発達段階に即応したもの」「生徒の生活 場合でも全く同ようであり・この点は十分な研究による  環境.家庭環境を考慮して」「科学的な事実でも露骨に 教育的系統の追求が必要とされる。子どもの自己の身体  ならないもの」「動物や植物にたとえて」などであっ

の機能や構造に関する保健認識調査研究が示すように,       20),21),22)      た。

「心臓」や「胃」「腸」などの所在や構造・形態すらよ       次に個々の媒体の教材内容とその媒体を使用した場合 く把握されていないものが少なくないのに,まして,生      の「長所」と「短所」について主なものを示す。

理的機能面での認識は決して高くはないのに,「性の生      先ず,「スライド」では,その内容として「初潮,月 理機能や構造」だけを独立的に難しく広く設定してみた       経の生理」「身体の構造」などがあり,前者が圧倒的に ところで,学習が成立するはずはないからである。数少       多い。その長所としては,「理解しやすい」「取扱いや ないこの面の研究成果に視座をおくと「性教育の内容」       すい」「実感がわいてくる」「教師が話しにくいことを などといわれているものには,画餅にも等しいものが多       うまい表現で順序だてて説明してくれる」などであり,

いようである。       短所としては「観劇的な零囲気,気分で,学習が確かで 3.性教育指導における媒体      ない」があげられていた。「説明指導」では内容として

表4 性教育の媒体       「思春期の非行」「修学旅行前指導」「生理関係のもの」

o% 「男女交際のあり方」などである。長所としては「手軽 対  象 中学校教員 るにできる」「正確に理解させることができる」などで 媒  体 π=102 あり,短所としては「一時的で忘れやすい」「具体性が ス ラ イ ド 56 (5吐9) ない」などであった。「参考用テキスト」の内容は「身 体の構造と機能」「思春期の心理・悩み」「性病」「身 説     明 51 (5α0) 体の発達」「男女の交際と協力」などがあった。その長 映     画 59 (1a6) 所としては「何回も見なおすことができる」「家庭で母 掛     図 21 (2a6) 親と見ることができ話し合うことができる」「図や表に

プリント資料 17 (167) 適切な説明がついているので理解しやすい」などがあげ

テ  キ  ス  ト 46 (451) られていた。短所としては「機能的な理解が難しい」が

あげられていた。「ラジオ,テレビ」の場合は,その内 標     本 10  (98) 容として「男女の協力」「男女の交際」「思春期の心理」

ラジオ・テレビ 20 (196) などであり,男女の交際が圧倒的に多かった。その長所 そ  の  他 5  (4.9) としては「考えさせる場面の設定がよくできている」

「内容が精選されている」「理解しやすい」などあり,

表4に示すように最も多いのは54.9%の「スライド」  短所としては「あとで見なおすことができない」「時間 による指導である。第2位は50%の「説明指導」であ  的制限があること」などであった。

(5)

内 山:中学校における性教育の現状とその必要性についての検討        39

「その他」の媒体には「写真」「ニュースグラフ」「新  といわざるを得ない中学校教員の意識である。

聞のきりぬき」「生理帯についているしおり」などであ 次の表5−2は指導実施の定期惚・ついて示したもの った。       である。8割弱が「不定期」としているが,これは先述

4.性教育の実施頻度とその定期性      表 5−3 指導の定期性

表 5 性教育の実施頻度

o% o%

対象 中学校教員

@     π零58

   対象

闃﨎ォ

中学校教員

@     η声=95

頻度 21 (225)

1月に1回 6 (1α5) 定 期

s定期 72 (7Z5)

2回 0  (0)

1年に¶回 6 (1a5) の実施頻度の結果ととともに教育・学習効果の面で検討 2回 16 (2Z5) 改善されるべき点であろう。

T.学校における性教育の必要性とその検討 5回 24 (4t5) 「必要である」とした者は97.7%であった。この中,

4回 4  (ム8) 「特設は問を設けて実施すべき」としたもののは32.3%

6回 1  (乳7) であり,「随時に行えばよい」とうたものが57.7%であ

2年に1回 1  (t7) った。「必要ない」とうた者の理由には「純潔教育は家 庭で行なうべきものである」「遅進児に悪影響をおよぼ 表5−1に示すように・最も多いのは1月に1回で1°・3 キ」「鱒するなら校医}・」「鮪課程}・入る余地なう」

%である。頻度の最少は2年に1回の1名である。比率       などであった。

の面から・年に3回実施の…3%力鰯多・、,次は・年 これらの値は先}、賑した小学校獺対馳値と全く に2回の27・吻である・        とい。てよ、・ほど一致する値である。

・年に3回肝のものを合計すると約8害Uとなり詮  東京都教委の調査では教師の91%,父母の8・%が鰍 体的には性鞘の実鯛度はごく少ないことが示され @育の必難を認めているとしているが,その他の実糊る。このようにみてくると,いかに性教育が学校全体で       査でも,ほぼ近似した値が得られている。

計醐・実施されている場合でも,教育 学習効果とい@これらの高率な必難の理由についてみると,主なも う面で問題とされなければならない・また・この状態で

されない限り・効果への期待雌しいこと}こなる・  そしてこのような若者一の性病罹患の理由としては,

表5−2雌教育に腰な輔の時間数について乱 @①+代の縮が成長する生灘1・人工的雄的刺齢充 表5_2指導に腰な年間時磁     満していること,②家族形態の変貌該家族化などが子

o% ども対するおとなのしつけ・教育や世話をへらしている こと,③家庭や社会のモラル価値が現代では柔軟になっ    対象

條ヤ数

中学校敬負       物=119

ていること,④平均的な親たちは若者と性病を話し合う アとなど殆んど考えないこと,⑤性病にかかった若者は

¶岬 5 77 (647) 両親とか学校から殆んど性病についての知識を受けてい

6剣10 P1噌

32 (269)

P0  (a4)

ないこと,などがあげられている。

@この対策としては現在とこう教育が最良の武器である ニし,性病教育は小学校6年生から高校3年生にかけて

でも,

たものである。最も多いのは「1〜5時間」であり,

u一時問以上」としたものは僅かに8.4%である。

@  教育内容との関連をみると,効果という面で論外

    なされるべきであるとしてい奮,こご   ここでは,広範な性教育というよりも,きわめて現実

@   的な直接的問題解決とか対策のために性病そのものを対

(6)

40       茨城大学教育学部紀要 第22号

象とした狭い意味の性教育が要求されている。      え・これに対する対策が性教育,すなわち「将来,性の

に灘甥蹴讐忌ヂカほどで脚灘欝ゼ灘裟馨糠鷺縣

次に・中・高校生にみられる未婚の母や十代の母親,  る。

私生児,妊娠中絶の問題,これらについてはわが国の場   これほどの極論をうむ底には,それなりの理由がある 合は公的で信頼1生の高い資料は殆んどみられないが,ア  わけで,性犯罪・性的非行の近年の実態とか傾向につい メリカの事情をみるとかなり深刻な様子である。     ては多くの報告があり,法的に性犯罪の対象となる強姦

昭和46年未にアメリカの性教育の状況調査のために,  ・輪姦,わいせつで検挙された件数の増大とか,犯罪に

東部 南部 西部の8州の鮪墾会や繊校,大学・ いたらな、暢ド行・不縷鮫友などとい・たものの量研究所などを見学研修した烏谷氏によると「ニューヨー  的質的変化,たとえば車による機動性,遮断性を利用し

ク市の公立学校を訪れた際・全女生徒の1割にあたる約  た遊びとか共犯性を高める群集心理などがあげられてい 300名が1971年度に妊娠したとの話であった。ワシント  る。

ンDcにおいては中・高生で私生児を生んだ者が5,000   さらに,もっと軽徹で潜在的なものは,補導の対象に 名。性病に罹った者が3・000名あるとのこともそのとき  もならないようなもので,自からが悩み先述の雑誌など 教えられた」としている。      の「相談コーナー」にもちこむといったものがある。た 未婚母(IJnmarried lnothers)などについては近年,  とえば,キャンプの時に隣りねた高校生が年下の中学生

14)         15)

Journal of school Healthやその他の雑誌でも多く報  の「性器いじり」をしたといった「性のいたずら」では      ユ9)告され,アメリカにおけるこの問題の深刻さを物語って  あるが,誰にもいえず悩んでいるものである。

いる。      この場合の加害者は上級生とか先輩,顔見知りの男,

そして未婚母はその大部分がTeell−age motherで  同級生が主なもので中学生は小学生に対して,高校生は あり,またそのことがAdolescent Pregnancyにつな  中学校にといった加・被害の関係が最も高くなってい がっている。ここに未婚母,十代母親の問題があるわけ  る。

である。      以上は男子の場合であるが,女子の場合にも異質の性 Philip Keev66)らは「17才以下の少女の妊娠は母親に  被害が指摘され,「どういう男が危険か」「どうやって とっても子どもにとっても劇的で危険の多い事態であ  男からのがれるか」などの対策が強調されている。

る。これらの妊娠の大部分のものは不適切な時に望まれ   このように性犯罪,性非行に対する性被害防ILを基調 もしない妊娠である」とし,17才以下の出産者について  においた根拠はかなり一般的とみられる。

1958年から10年間を追跡調査し,12才から16才の母親が   そして,四番目には性企業・ポルノ,ダーティ・フィ 19才になるまでに再び妊娠したものは凡そ60%であっ  ルム,アダルト・ショップなど,また,これらに関連す たと述べている。       るマスコミの中での子どものmisconception・性に関す

思春期の妊娠が発育,生理学的に問題があることは多  る偏った認識,誤解などからくる悩みとか生活行動面で く指適されるところであるが,この他,人格,社会的適  のギャップなどである。

応,精神発達の面でも重大な問題をのこしている。妊娠   この他,父母からの理由には,家庭でなすべき性のし や生徒の怠学や強いられた状態での学校生活は健康な心  っけとか教育が困難であるため,それを学校側にひき受 身の全面発達にとって良い影響はある筈がないからてあ  けてもらうという形で認めているものもある。

る。      っまり,本来なら,上記のような聞題状況が現われて

 この他,社会的に家庭不和・生活破壊,自暴自棄,経  いるため,家庭教育として,しっかりとおさえておくべ      11)済的依存,職業適性欠如などと不幸につながる問題は大  きものが困難であったりう不可能とされたりすることか

きい。      ら「家庭教育に入るものも,学校でやってくれたら」と 次にあげられるものは性的非行,性被害の問題であ  いう理由から必要を表わしているものもある。

る。      以上が,性教育の必要性の根拠として一般的にあげら 先ず極端なものではあるが,性教育は性被害防止のた  れているものであるが,これらは社会と教育における性 めといったものがある。ここでいう性被害とは「性病が  の問題を,消極的側面について捉えているものと考えら まん延し,性犯罪や性的非行が増加していることは,い  れる。すなわち,「性病に羅らないように」「性病に罹っ いかえれば性の被害者が増加していることである」と捉  たら早く治療するように」といった(Preventive aSP一

(7)

内 山:中学校における性教育の現状とその必要性についての検討        41

ect)予防・治療的側面とか,「不幸な妊娠をしないよう  変って来ることになる。

に」とか「性的被害者とならないように」「性的非行に   つまり,性教育実施以前の段階でも「教育内容の構 陥らないように」といった性に関するマイナス面の予防  成」との関連で「必要性」の内容も程度も異ってくるわ

・治療を性教育必要の論拠としたものである。      けである。

性の教育における問題の意味はもっと人間の全面的発   これがさらに実践の段階に移ると・また多くの問題点 達とか,女性の解放,性に関する入間関係・人間形成に  をもつことになる。すなわち一子どもの側のあらゆる面 関わる広範で積極的なConstructive aspectが必要と  での学習内容・性に関する知識・認識理解能力・興味関 されなければならないが,本小論では省くことにする。  心好奇心・態度信念,生活における行動の変容・性的行 さて,話をもどして,必要性の論拠とともに考えてお  動,習慣,パーソナリティなどといったものが学校だけ くべきことは必要陸を支える条件についての考慮がなさ  でなく家庭,地域社会で評価されることになる。

れているかということである。次にその主なものをあげ   また,個々の学習内容とか成果ではなく,これらが教 てみると。      育効果として蓄積されたかをみる一つの教育計画が,実

その1つは,わが国の場合,スウェーデンやアメリカ  践のプロセスをも含めて,評価がフィードバックされる にみられるような性教育の実践が殆んどなされていない  ようになると,これらの評価は単に学校教育の枠の中に こと。そのため,性教育で学校教育に期待するものは,  止まれず,地域の,文化,社会の人間関係におけるモラ 実践によって発生するマイナス面には殆んど深い配慮も  ル。生活行動における秩序とも関連しするようになり・

なくスタート以前の幻想的な性教育をイメージとしても  子どもや教育内容・方法の条件だけでなく教師の側の条 っていること。      件・資質・能力,モラール・生活態度にも大きな困難が

その2には,わが国の場合,性教育の実践がごく少数  予想されることから,「必要性」は「教育内容・方法」

校で,その緒についたばかりであるため教育内容や教育  や「実践」の評価・困難渡・問題性によって変わること 計画とか子どもの習得した学習内容に対する評価もなけ  を十分に認識しなければならない。

ればフィードバックによる計画・内容修正改善のための   事実,アメリカではSIECUS(全米性知識教育協議 問題点の指摘などが一般化されていないこと。     会),AASEC(全米性教育カウンセラー養成協議会)・

ォ鞘が実践されているという場合でも先の調酷藁ASHA(学校保鶴議会)などが学校における騰育を

から明らかなように,従前から部分的にはなされていた  支緩し・着々と教育活動が拡大伸展し,定着したかのよ

「初潮指導」「月経時の手当て,処理,心構え」などが  うにみえたが・たとえば,ASHAのThe Jou「nal of 性教育の主要部を占めており,学校全体で計画的になさ  School Healthには幼稚園富ら高校三年生までの系統 れているという場合でも年に1〜2回の実施も含まれて  的な性教育の実1生教育の内容などが既に1967年に出され いることから,新しい形の欧米諸国にみられたものは殆  ており性教育の実践面で大きな役割を果している。

んど入っておらず,むしろ,家庭・母親から好意的に受   ところがである。このような性教育活動が学校教育の け入れられ必要性が高く評価されている。       なかで実施され始めると,かなり強烈な反対運動が各州

その3として上言己のよう雄鞘への鮪や認謝ミで打ち出されてきてい鷲である・

?驍ニき,家庭における性のしつけや教育の現実は,性   先の烏谷氏のレポートによると「ビラ」では「①授業 の氾濫の中にある子どもという表現にも示されるよう  中生徒をストリップにして,それを実証させたり,黒板 に,きわめて厳しく困難な条件の下にあるため,家庭に  に自分の性器を書かせていることに,あなた方父兄は我 おける父母としての教育的能力に自信を失ない,限界を  慢できますか。②下品なスライド,フィルムを映写した 感じ,家庭における父母の教育的役割を学校教育に転嫁  後,マスターべ一ションやペッティングや性交の技術等

・肩代りを願う意識が少なからず存在していることであ  を討論させている。そんな狼談は許せるでしょうか」と る。       いったものである。

したがって,かりにスウェーデン方式の教育内容が採   これらは,明らかに性教育の内容や方法に関わる反対 りあげられ,小学校の高学年段階で「人の性交」や「人  運動の一面を示している。

の性器の構造と機能」「人の出産」などについてスライ   そして,このような反対運動の結果,現在のアメリカ ドやフィルム,模型,標本モデルで教育内容が構成され  では十九州において性教育がストップし,後退し,カリ るということになれば,これが国家的一般化や,まして  フォルニアとテネシーでは性教育システムは完全に崩壊 実施直前の段階では「性教育の必要性」を支える条件は  してしまったということである。

(8)

42       茨城大学教育学部紀要 第22号

したがって,性教育の実践を考究し,計画する場合は  4.性教育の実施頻度は月に1回が最高であり,最低は 単に教師や父兄,まして・生徒だけの性教育への要求や  2年に1回であった。また,「定期的な実施をしてい 必要性意識を表面的に取り上げて,或は性教育必要の根  る」とした者は僅かに23%であった。

拠を現実的問題解決の一面からのみアプローチすること  5・学校における性教育が「必要である」とした者は98 は片手おちであり,一方において,必要性を裏付ける教  %であったが,その内「特設時間を必要」とした者は僅 育理論・教育目的論的立場や学校教育機能論的立場から  かに32%であった。

の検討が十分になされることが,それこそ必要と考え

る。

だからといって,後者にのみ力点をおくときれいごと        参 考 引 用 文 献 の教育目的・目標,たとえば「性教育は……人聞尊重の

精神を身につけ」とか「男女が……敬愛し協力する態度   1・佐藤正;純潔教育は必要か,P5, No.27,学校経 を養iう」などといったきれいごとの羅列に終ってしまう         営・1968。

わけで,でこれらは現実的実践的側面とギヤ・アップし   2・岡田寅治;学校における実際的性教育,No.170,健 ながら慎重な研究と実践計画がなされねばならないもの         康教室・1965・

と考える。       3・問宮武;学校における性教育の領域を展開,P7〜

これまで必要1生の内容やその条件についてながながと       11月号・健康教室・1964・

      4・域谷正雄;性問題から性教育へ,P22〜VoL 19,述べてきたが,そして再びくり返すことになるが,性教

       No・1,体育科教育,1971。育の必要性を具体的な実践計画の中で考慮する場合,漠

      5・ 内山 源;小学校における性教育実施状況に関する調然と性教育が必要であるといったものではなく「どんな

       査研究,第3号,茨大教育研究所紀要,1970。性教育」が必要であり,そこでは教育内容や方法として      6・ 間宮 武;現代の新しい性教育,P12〜, VoL 45,「何を」求めているかが明らかにされなくてはならない       No.6,家庭科教育,1971。

し,さらに,子どもや父兄が必要としているものは教育   乳 CLAnderson;School Health practicq 316〜

的に価値あるものかが理論的に追究検討されなくてはな        328,The C.秘M。by Comμ1968。

らない。       8・American School Health Association;Growth 子ども・学習者の要求や父兄一般・社会の要求に即応        Patterns and Sex Education,1967。

する教育の形で性教育がなされるとすれば,再び「はい   9°Flo「ence B・Benell;Eliminating Ba「「ie「s to まわる経験主義学習」の二の舞をなすことになるわけで        sex・P68〜No・2・Jof School Heal庶 あり,全面発達の一環として行われるべき性教育はその         1968°

発展的姿勢を失うことにもなるわけである。       10 Flo「ence B°Benell;Ove「coming Teache「

ということで,子どもの学習条件・性に関する認識の         Reluctancy t°wa「¢VD Education 発達などとか教育の内容や方法との関連を十分追求した         P483・Nα9・Jof School Health・

Disease Through Education, P996〜

w要約      1踊山他、繋1騰鷺1焙ll産敦論

1. 「学校全体で計画的に実施している」は17%であ         1972・

り,全体的には実施していないが「学級単位で行なって   13・鳥谷正;アメリカ性教育界の現状と問題点・P104 いる」が71%であった。しかし,その中で「自身が実施         〜No・1・性教育研究・1972・

している」とした者は働・に26%であ。た。    14J°a焦EM°「ge・th・n・Tee姫A・・M・・her・P353

       〜Jof School Health,1968。2.性教育の指導内容については「男女交際・デイト」      15.George, Murdock;The unmarried Mother andが最も多く73%であった。第2位は59%の「生活全般に       The School System, P2217, Vo1.58,

わたるもの」であり,第3位は50%前後の「思春期の心       No.12, A. J. P. H.1968。

理」「思醐の生理」「初謝旨導」であ・た・   16.J。 Phili, K。av。,。,。L、F。,、ili、y。xp。,i,。ce 3・性教育の媒体は「スライド」が最も多く・次いで         of Juvenile girl亀P2185〜Vol.阻

「説明指導」,第3位は「参考用テキスト」であった。         Nα1aA.J.RH.1969。

(9)

内 山:中学校における性教育の現状とその必要性についての検討        43

17.Joseph L. Rauk, et a1;The management of      P357〜No・115,学校保健研究,1969。

Adolescent Pregnancy, P72, Vol.86,   21. 内山,迫田;人体の生理・心身相関に関する認識の発 No.1, HSMHA Health Report 1971。      達, P99〜養護教育の職務研究,第4集,

18.岸 堅一;性教育における教育学的反省,P12.       東山書房。

Vo1.8. No.11,学校保健研究,1966°     22. 内山,京極;人体の生理・防衛機能に関する発達,

19.大山昭男;男子の性被害,P33〜No.250,健康教室,      P105〜養護教諭の職務研究,第4集,東山 1971。      書房。

20,内山,畠山;人体の構造と機能に関する認識の発達,

ASurvey of Sex education programs of juniQr high schoois Gen Uchiyama

Abstract

Designing sex education alld fitting it into the school curriculum is neither sensational nor dramatic, yet the quality of teaching is dependent upon the planning that precedes it.

      L

olanning for sex education may be more c6mplicated than planning for other academic

sしlbject areas.

Surveying, analys董ng, and recognizing of existing Sex education program and needs toward sex education of individual teachers are fundanlental to effective planning.

The main ofjectives are as follows

、1) To determine the current status of sex education program.

2) To Iearn the number of schools in which there was a program in operation.

3) To dertermine the degree of acceptance of the program by teachers.

The result indicate that there are increasing numbers of school in the process of initia一

ting, developing programs of sex education.      ,

b

参照

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