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熊大教育実践研究第22号,73-80,2005

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熊大教育実践研究第22号,73-80,2005

日米の家庭科(家庭経営分野)学習項目による 大学生と高校家庭科教師の意識の比較

八幡(谷口)彩子*・茂呂友子**

AConlparableStudyofConsciousnessbetweenConegeStudents

andHomemakingTeacllersmmgdlSchoolofLeannngnemsofHomeManagement mHomeEconomicsECIucationinJapanandtheUnitedStates

S

AyakoYZlHATA-TANIGucmandTomOkoMoRo

Abstract

lllepu1posesofthispaperarel)tograsptheleannngitemsofhomemanagementwhiCh homemakingteaChersmhigdlschoolconsidersignificant,2)toconsidereffectiveteaching/learn- ingmethodsandtechniquesmhomemanagement,and3)todiscoverwhathomemakingteachers shouldpayattentiontowhentheyteachhomemanagement.,

FortheSepurposes,1)wedistributedaqUestionnaireof“leamingitemsandleamingmelh odsmhomemanagement',tohomemakingteachersmhighschoolmOitaprefectule,2)ana- 1yzedlhedatastatisticaUy,and3)comparedtheresultswiththedataofthewiningnesstoleamof cOUegestudents.“

nleresultsareasfOUows:1)nachingSignificancemhomemanagementofhomemaking teacherswashighmthefieldsofwelfareoftlleeldedy,consumernving,andfami1yandfamily nvin9.2)Illeeffectiveteachingmedlodsandtechniquesinhomemanagementwhichhomemak- mgteachershavedonewereroleplaying,simulating,guestteaching,visitingmstitutions,andsoon、

TheyhaveusedmanykindsOfteaChing/leamingmethods、3)Theteachingsigmificancemhome managementofhomemakingteachersmhigdlschoolwasdifferentfromthewillinglesstoleamof conegestudents・ItisnecessaIytoreconsmlctteachingmaterialsortodevisewaystopromote higherwiningmesstoleam.

KeyWords:homeeconomicseducation,teachingsignificance,leamngitem,homemanagement,

homemakingteacher.

習項目による調査を実施し,その結果についてはす でに報告を行った'{

こうした大学生を対象とした調査による研究結果 を踏まえて,実際に高等学校で家庭科の指導にあ たっている教師(以下,本稿では「高校家庭科教 師」と記す)が,どのような方法で家庭経営分野の 指導にあたっているのかについて把握し,今後の家 庭経営分野の指導のあり方について検討する必要が ある.そこで,本研究では,高校家庭科教師を対象 にアンケート調査を実施し,高校家庭科教師と先に 報告した大学生の調査結果との比較により,高等学 校家庭科(家庭経営分野)の学習項目のあり方と指 導方法に関する検討を行うことにした.

本研究の目的は,1)高校家庭科教師が,家庭経 営分野のどのような学習項目に重点をおいて指導を 研究目的

小・中・高等学校の家庭科の中で,

筆者らは,小・中・高等学校の家庭科の中で,と くに実践的・体験的な学習内容・学習方法の充実が 求められている家庭経営分野の学習内容・学習方法 に関する検討を進めている.とくに,発達段階や興 味・関心に応じた家庭経営分野の学習項目を配置し たカリキュラムの構築と,Ⅱ学習者の興味・関心に応 じた指導法の開発は,この分野の検討課題であると 考える.そこで,これらの検討課題に関する基礎資 料を得,今後の指導に役立てることを目的として,

大学生を対象に日米の家庭科(家庭経営分野)の学

*家政教育学科

**大分県立宇佐産業科学高等学校

-73-

(2)

日米の家庭科(家庭経営分野)学習項目による大学生と高校家庭科教師の意識の比較

行っているのか,その実態を把握すること,2)高 校家庭科教師が,家庭経営分野において,これまで に行ってきた指導方法や工夫点,効果的な学習方法 について把握すること,3)すでに把握した大学生 を対象とした調査結果との比較により,高校生に家 庭経営分野の指導を行う際の留意点等について検討 すること,の3点である.

研究結果および考察

高校家庭科教師が重点をおく学習項目。学習領域 図1に各学習項目に高校家庭科教師がどのくらい

「重点をおく」と答えたのか,4段階評価の結果に ついて示した.「特に重点をおく」と「重点をおく」

と答えた割合の合計でみると,「(1)自己理解」の中 の「③自分らしさ」(93%),「(2)人間発達」の「① 生涯発達と各ライフステージの特徴や課題」

(88%),「(3)親になること・保育」の中の「④親の 役割と子どもの人間形成」(90%),「⑤親の保育責 任とその支援」(95%),「(4)家族・家庭生活」の中 の「③現代の家族の特徴」(85%),「⑤自分と家族 や家庭生活とのかかわり」(83%),「(5)人間関係・

家族関係」の中の「⑨高齢者とのつきあい」

(85%),「(6)生活経営・家庭経営・資源管理」の中 のJ⑤資源(家族・時間・お金・エネルギーなど)

の管理」(85%),「(7)高齢者と福祉」の中の「①高 齢者の心身の特徴と生活の課題」(93%),「⑤高齢 化社会の現状と課題」(90%),「④介護の心構えと コミュニケーション」(88%),「②高齢者の自立生 活支援と福祉」(85%),「(8)消費生活」の中の「⑤ 信用販売(クレジット)」(95%),「⑥消費者の権利 と責任」(95%),「⑦消費者問題と消費者の保護」

(95%)などの割合が高かった.

さらに,表1には,「特に重点をおく」「重点をお く」と答えた割合が高かった領域を示しているbこ れによると,高校家庭科教師が重点をおく領域とし て,「(7)高齢者と福祉」「(8)消費生活」「(4)家族・家 庭生活」が高く,「⑩健康」「(11)職業」「uD地域・環 境」が低かった.

なお,高校家庭科教師の大学時代の専攻によって,

研究方法

高校家庭科教師への調査は,以下の方法で実施し た.

(1)調査時期:平成15(2003)年8月~9月

(2)調査対象:大分県下の高校家庭科教師

.(3)調査方法:郵送法によった.但し,調査票は,

大分県下の高校に1部ずつ配布し,1校に複数 の家庭科教師がいる場合は,各学校で人数分コ ピーして記入の上,返送してもらったJ

(4)調査票数:配布学校数53,回収学校数28,但 し,上記の調査方法により,分析に用いる調査 票数は41であった.

(5)調査対象者の属性:調査対象者の属性は〆調 査対象者41名全員が女性で,年齢構成は,30歳 代が20名で全体の48.7%を占め,20歳代,40歳 代,50歳代以上はいずれも7名(17.1%)で あった.大学時代の専攻については,食物学が 13名(31.7%),被服学が9名(21.9%),家政 学全般が7名(17.1%)のほか,家庭科教育学 が4名(9.8%),家庭経営学・生活経営学,保 育学・児童学がいずれも3名(7.3%),住居学 が2名(4.9%)であった.また,調査対象者 全員が,家庭経営分野の授業経験があった.

(6)調査内容:本調査では,まず,①大学生調査 で用いた日米の家庭科(家庭経営分野)に関す る12領域100項目の中で,どの項目に「重点を おくか」について,4段階評価で回答しても らった.さらに,②家庭経営分野について,こ れまで行ってきた指導方法や工夫してきた点に ついて自由記述で回答してもらった.③調査項 目とした12の学習領域について,指導するとし たらどのような学習方法が効果的か,15の選択 肢の中から各領域ごとに3つ以内で選択しても

らう方法により回答してもらった.

(7)集計方法:調査結果の統計処理は,年代別,

大学の専攻別に分類し,単純集計,クロス集計j

x2検定を用いて分析を行ったぶ

表1高校家庭科教師が重点をおく領域 順位 どこに重点をおくか

1(7)高齢者と福祉 2(8)消費生活 3(4)家族・家庭生活 4(3)親になること・保育 5(1)自己理解

6(2)人間発達

7(6)生活経営・家庭経営・資源管理 8(5)人間関係・家族関係

9(9)家庭経済 10(12)地域。環境 11(11)職業 12(10)健康

-74-

(3)

a m ma) s

n=41

BHMl'..-.i-...,.|^ia--....'..i... ■ .,. *~k'*~

70% 80% 90% 100%

-75 —

(4)

.

(»)CJB«»

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I

!

20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

— 76 —

(5)

八幡(谷口)彩子・茂呂友子

こうした重点のおき方に違いがみられるのかについ て分析した結果,2領域3項目で,いずれも5%水 準の有意差がみられた.まず,「(6)生活経営・家庭 経営・資源管理」の「③生活経営の手順」では「家 庭経営学・生活経営学」と「住居学」を専攻した高 校家庭科教師が「特に重点をおく」と答えた割合が 高く,同じく「④生活』情報の収集・選択と活用」で も「家庭経営学・生活経営学」と「住居学」を専攻 した教員が「特に重点をおく」と答えた割合が高 かった.「伽職業」における「⑧資源管理に関する 職業(金銭・消費者・環境など)」では「家庭経営 学・生活経営学」と「住居学」を専攻した教員が

「特に重点をおく」と答えた割合が高かった.

「(8)消費生活」や「(9)家庭経済」などではこのほか に「視聴覚教材」や「調査研究」という回答が多 かった.領域により,効果的な学習方法としてあげ られた内容が異なることから,各領域にふさわしい 指導方法を選択する力量が教師に求められていると 考える.このほかに,回答数は少なかったが,IT 社会と言われ各学校に設備として整えられている

「コンピューター活用」も「視聴覚教材」同様効果 的に活用できるのではないかと考えるa.

大学生調査との比較

つぎに,大学生調査と高校家庭科教師を対象とし た今回の調査結果を比較する.大学生が「学びた い」と答えている学習領域と,高校家庭科教師が

「重点をおく」と答えた領域の関係について表4に

示している.

これによると,大学生が「学びたい」と答え〉高 校家庭科教師も「重点をおく」と答えた割合がとも に高い領域は「(3)親になること・保育」と「(7)高齢 者と福祉」と「(8)消費生活」であった.

また,大学生の意欲はみられるものの,高校家庭 科教師の重視度が低い領域は「⑩健康」と「(、)職 業」と「(12)地域d環境」であった.「(10健康」「⑪職 業」の領域は,現在の小・中.高の学習指導要領に はみられない領域であるが,アメリカでは家庭科で 学ぶ領域の1つであり,今後日本の家庭科の内容と

しても重視されていくのではないかと考える.

さらに,大学生の意欲は低いが高校家庭科教師が 重視する領域は,「(1)自己理解」と「(2)人間発達」

と「(4)家族■・家庭生活」であった.このうち,「(4) 家族・家庭生活」については,高等学校家庭科の教 科目標にも「家族・家庭の意義,家族。家庭と社会 とのかかわりについて理解させ」とあり,人間や家 族・保育を重視する方向に変化しているJこうした 領域では,高校生の学ぶ意欲を高めるために,効果 的な学習方法として高等学校家庭科教員の意見が多 かった「擬似体験学習」「問題解決学習」「討議法」

などを活用しながら,生徒の興味・関心を引き出す 教材開発が必要だと考える.

さいごに,大学生の意欲が低く,高校家庭科教師 の重視度も低い領域は「(5)人間関係・家族関係」と

「(6)生活経営・家庭経営・資源管理」と「(9)家庭経 済」であった.

このように領域によって,学習者と指導者の意欲 や重点の置き方に違いがみられたbなお,大学生の 意欲が低い領域や高校家庭科教師の重視度が低い領 域については,学習や指導の意義が感じられる教材 の再検討を行ったり,学習者の意欲を高めるための 家庭経営分野の指導の際,これまで行ってきた指導

方法や工夫点

表2に,高校家庭科教師が家庭経営分野の指導の 際,これまで行ってきた指導方法や工夫点として記 した内容について学習方法別にまとめた.

家庭経営分野の指導方法や工夫点として出された 結果をまとめると,「擬似体験学習(ロールプレイ ング,シミュレーションなど)」,「外部講師・施設 訪問」,「新聞・ビデオ・冊子」の利用,指導方法・

授業内容の「具体例」に分けられた.記述の中には

「実体験を身近な具体例として考えさせるのに個人 のプライバシーの面で苦労する」という悩みや,そ の反面,どれだけ生徒に「実生活に近い形で考えさ せられるか」というものがあった.

このように,家庭科の授業の中で実際に体験する ことや,ある場面におけるロールプレイングをする こと,現在の社会問題を考えることなどを通じ,生 徒が学習の主体者として自ら学びながら,人や環境 とのかかわりのなかで,何がよいかを判断する意思 決定能力や課題を解決する問題解決能力などを育成 していると考える.家庭科が目指している社会の変 化に主体的に対応し,各自の生活課題を解決してよ りよい生活を創造することができる人間の育成に向 け,今後の指導方法に活用したい.へ

各領域の効果的な学習方法。指導方法

表3は,高校家庭科教師が,各領域ごとに効果的 な学習方法として選択肢の中から3つ以内であげた 項目についてまとめたものである.

効果的な学習方法として多くあげられていたのは

「(3)親になること・保育」や「(7)高齢者と福祉」で は「見学・観察」や「実地体験学習」,「(4)家族・家 庭生活」や「(5)人間関係・家族関係」では「疑似体 験学習」や「問題解決学習」や「討議法」であった.

-77-

(6)

日米の家庭科(家庭経営分野)学習項目による大学生と高校家庭科教師の意識の比較

表2これまでに行ってきた指導方法・工夫点

指導方法の開発や工夫などが求められている分野と 考えたい.

まとめ

高校家庭科教師を対象に,日本の現行学習指導要 領やアメリカの家庭科教科書による学習項目に対す る重点のおき方,これまでに行ってきた指導方法や 工夫点,領域ごとの効果的学習方法について調査を 実施した結果,1)高校家庭科教師が「重点をお く」と答えた割合が高かったのは,「(7)高齢者と福

社」「(8)消費生活」「(4)家族・家庭生活」であった.

学習項目についてみると,「親の保育責任とその支 援」「信用販売(クレジット)」「消費者の権利と責 任」「消費者問題と消費者の保護」などが「重点を おく」と答えた割合が高かった.2)高校家庭科教 師が,これまでに行った指導方法や工夫点として挙 げたのは,とりあげることや遭遇するのが難しい実 際の生活・場面に近づけて学んでいく「擬似体験学 習」,「外部講師・施設訪問」,問題意識を高める

「新聞・ビデオ・冊子」の利用などであった.食物

-78-

挺似体敗学西(ロールプレイング、シミュレーションなど)

*グループで1つの家族になり、家族の欲求を満たす家計管理のシミュレーションをする。

*将来一人暮らしをするにはというシミュレーション。(住居の分野とドッキングさせる)

*理論だけでなく、実習を取り入れながら体験をさせる。

*自分で問題提起し、解決するよう努力し、自分の意志を出せるかという点の重視。

*疑似体験を多く取り入れる。

*生徒の近し$将来の場面として、一人暮らしを取り上げ、予算の立て方や消費生活、住居

などの学習につなげる。

*ロールプレイ(カード破産や悪徳商法の手口に関して)

*家族のモデル(サザエさん一家など)を使いながら、家族関係を考える。

*演習を取り入れた授業

(生活設計やそれに基づいた経済計画など)

*未来年表、未来すごろくの作成

。。

外部鷺師・施殴肋間

*沐浴実習の際、既婚の男性教諭に頼んで見本を見せてもらった。

*様々な施設の訪問。

*児童福祉の授業では、保育園訪問や乳幼児検診見学。

新田・ビデオ・冊子

*社会問題になっていることは、(児童虐待など)新聞記事を利用する。

*最近の出来事など(事件・ニュース)を取り上げて、興味を持たせる。

*ビデオや映画などを見せ、人間関係について考えさせる。

*いろいろな所から刊行されている冊子の利用。(消.贄生活、保険、青年期の生き方など)

具体例

*調べ学習

*KJ法

*悪徳商法、クーリングオフを特に詳しく扱った。

(自分の責任が大きくなり、自由なお金ができることでねらわれやすくなるから)

*夏のHPとして、高齢者への聞き取り調査やハンディキャップ体験などの実施。

*自分をみつめ、家族をみつめることを中心にしたプリント学習

*自分の生き方として考えさせるために、デイベートやグループ討蟻。

*自分と家族、今の自分、これからの自分、家族の中の自分を中心に考えた。

(親に対してどう思っているかなど、自分の言葉で文にまとめた)

(親に対する一行詩をみんなで意見交換した)

*今までクレジットに重点をおいていたが、これからはインターネット分野でのトラブル

も増えるので、考えなくてはと思っている。

*保育の分野でも家庭につながる所が多いので、夫婦の(家族の)役割、分業についても

学習している。

*各家庭のコミュニケーションの取り方のちがいの比較。

(7)

八幡(谷口)彩子・茂呂友子

表3領域別効果的な学習方法

表4大学生の学習意欲と高校家庭科教師の重視度

-11:]

や被服分野のような実習形式の授業展開が難しい家 庭経営分野において,各教師がそれぞれ工夫をして 授業に取り組んでいることがうかがわれた.なかで もこの分野における体験的学習方法としてシミュ レーションやロールプレイなどによる擬似体験学習 には注目できる.3)領域ごとの効果的な学習方法 として多くあげられていたのは,「(3)親になるこ と・保育」や「(7)高齢者と福祉」では「見学・観 察」や「実地体験学習」,「(4)家族・家庭生活」や

「(5)人間関係・家族関係」では「擬似体験学習」や

「問題解決学習」や「討議法」,「(8)消費生活」や

「(9)家庭経済」などではこのほかに「視聴覚教材」

や「調査研究」という回答が多かった.このように,

領域や学習題材によって多様な学習方法が採用され ており,各領域にふさわしい指導方法を選択する力

4)今回の 量が,教師に求められていると考える5

調査結果を大学生を対象として行った調査結果と比 較すると,大学生が「学びたい」と答え,高校家庭 科教師が「重点をおく」と答えた割合がともに高い 領域として,「(3)親になること・保育」「(7)高齢者と 福祉」「(8)消費生活」,大学生の意欲はみられるが高 校家庭科教師が重視しない領域として,「00健康」

「(1,職業」「(l》地域・環境」,大学生の意!;kは低いが

高校家庭科教師が重視する領域として「(1)自己理 解」「(2)人間発達」「(4)家族・家庭生活」,大学生の 意欲が低く,高校家庭科教師が重視しない領域とし て「(5)人間関係・家族関係」「(6)生活経営・家庭経 営・資源管理」「(9)家庭経済」に分類できた.この ように,学習者と指導者の意欲や重点の置き方には 領域によって違いがみられた.とくに,大学生の意

-79-

領域

学’

課題解決学習 問題解決学習 プロジェクト学習 実験

実 習

調査・研究 見学・観察 翫一疑似体験学習

プログラム学習》 討識法 実地体験学習 地域の人材活用 視聴覚教材 コンピューター活用 その他

(1)自己理解

10 15 19 0

(2)人間発達

(3)親になること・保育

0 17 24 11 18 11

(4)家族P家庭生活

12 0 22 11 0 0

(5)人間関係典家族関係

17 5 0 0 1 26 0 17 1 1 6 0 0

(6)生活経営・家庭経営・資源管理

13

(7)高齢者と福祉

10 28 16 0 2 23 10

(8)消費生活

10 11 16 18

(9)家庭経済

13 3 13 1 10 2 2 0 2 8 4 0

`(10)健康

3 10 12

(11)職業

2 12 19 0 15 19 0

(12)地域・環境

12 11 9 16

高校家庭科教師「重点をおく」

高 低

「学びたい」 大学生 高

(3)親になること・保育 (7)高齢者と福祉 (8)消費生活 (1)自己理解 (2)人間発達 (4)家族・家庭生活

(10)健康 (11)職業 (12)地域・環境 (5)人間関係・家族関係

(6)生活経営。家庭経営・資源管理

(9)家庭経済

(8)

日米の家庭科(家庭経営分野)学習項目による大学生と高校家庭科教師の意識の比較

欲が低い領域や高校家庭科教師の重視度が低い領域 については,学習や指導の意義が感じられる教材の 再検討を行ったり,学習者の意欲を高めるための指 導方法の開発や工夫などが求められる.

なお,本研究の一部は,日本家庭科教育学会九州 地区会2004年度第8回研究発表会において発表した.

最後に,調査にご協力いただいた大分県下の高等

学校家庭科教員の皆さんに心より深謝いたします.

文献

l) 八幡(谷口)彩子・茂呂友子(2004).家庭科(家庭経 営分野)の学習項目の検討:系統的カリキュラムの構 築へむけて.《熊本大学教育学部紀要自然科学編,53.

115-122.

-80-

参照

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