FEM による固有値解析
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(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成24年度). 5. 相関解析. FEM. Mode 1. OMA と FEM の相関解析は式(1)で算出した MAC(モ ード信頼性評価基準)に基づきモードシェイプ間の相 A1. 関を評価した。また, 固有振動数の差は式(2)で算出し た Difference で表した。図-2 に OMA と FEM のモード シェイプペア, 表-4 に OMA と FEM による相関解析結. OMA. Vertical 1. P1. 果を示す。. MAC = 0.224. MAC(𝜑𝑎 , 𝜑𝑏 ) = ({𝜑. ({𝜑𝑎}𝑇 {𝜑𝑏 })2 𝑇 𝑇 𝑎 } {𝜑𝑎})({𝜑𝑏 } {𝜑𝑏}). (1). Mode 2. 𝜑𝑎 :FEM のモードシェイプ 𝜑𝑏 :OMA のモードシェイプ. Difference =. 𝑓𝑂𝑀𝐴 −𝑓𝐹𝐸𝑀 𝑓𝐹𝐸𝑀. × 100 (%). (2) Vertical 2. 𝑓𝑂𝑀𝐴 :OMA の Frequency. MAC = 0.850. 𝑓𝐹𝐸𝑀 :FEM の Frequency. Mode 3 6. まとめ 本研究で得られた結果を以下に示す。 (1) OMA のモードシェイプには水害で損傷した補剛桁 部に FEM のモードシェイプには見られない複雑か. Vertical 3. つ局部的な応答や、支承部に橋軸方向やねじれの応. MAC = 0.320. 答が確認された。 (2) Mode 2 の MAC は 0.850 と比較的高い値が算出され. Mode 4. たが他のモードでは非常に低い値が算出され、全体 的な MAC の平均値は低い値となった。 (3) Mode 1 の Difference に 23.671%と大きな値が算出さ れたが、他のモードでは小さな値が算出された。 以上のことにより、被災後の橋梁のモードシェイプは健. Vertical 4. 全な状態のモードシェイプと大きく異なっており、局部. MAC = 0.350. 損傷が生じた補剛桁の剛性の低下が橋梁全体の振動特性 図-2 OMA と FEM のモードシェイプペア. に大きな影響を及ぼしていることが明らかとなった。. 表-4 OMA と FEM による相関解析結果. Mode. OMA (Hz). FEM (Hz). MAC. Difference (%). 1. 1.745. 1.411. 0.224. 23.671. 2. 3.090. 3.168. 0.850. -2.462. 3. 4.452. 4.592. 0.320. -3.048. 4. 4.904. 4.812. 0.350. 1.911. Average. 0.436. 5.018.
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