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比抵抗に着目したフライアッシュの活性度指数の推定方法

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Academic year: 2022

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(1)

比抵抗に着目したフライアッシュの活性度指数の推定方法

電源開発㈱ 正会員 ○佐藤 道生 電源開発㈱ 正会員 橋本 敦美

㈱開発設計コンサルタント 正会員 安田 幸弘

1.目的

フライアッシュの製造,品質管理上の問題のひと つとして,材齢

28

日の活性度指数を早期に評価でき ないことが挙げられる.一般的にポゾラン反応は材 齢

28

日以降に活性化するとされていることから,材 齢

28

日の活性度指数をより早期に推定するためには,

若材齢のポゾラン反応を鋭敏に評価する手法が必要 である.筆者らは健全度を評価する指標として比抵 抗(電気抵抗率)に着目し,モルタルやコンクリー トを対象に長期モニタリングを実施している 1).計 測結果の一例を図―1に示す.フライアッシュを多 く混和した配合(図中では黒丸)ではポゾラン反応 により比較的早期に比抵抗が増加することが判明し た.また,フライアッシュを混和したモルタルの比 抵抗と細孔溶液のイオン強度の関係(図-2)によ るとフライアッシュを混和した配合は混和しない配 合と比べイオン強度が低下するとともに比抵抗が増 加する傾向を示す.以上からフライアッシュ硬化体 の比抵抗を測定することにより,早期のポゾラン活 性を推定できるのではないかと推察した.

本研究は比抵抗からフライアッシュの

28日指数活

性度を迅速に評価する手法を検討したものである.

2.試験方法

ポゾラン活性の評価にあたり,アルカリ刺激剤に はセメント由来のアルカリを用いる方法もあるが,

セメントの水和速度が影響する可能性があることか ら,0.5N NaOH水溶液を使用した.試験条件を表―

1に示す.NaOH 水溶液とフライアッシュを混合し てパテ状にした後,

4

本の端子を配置したアクリルケ ース(長さ

110mm,幅 80mm,高さ 33mm)中に入

れて密封し所定材齢まで所期の温度で養生した.ブ リーディングによる影響を防ぐため端子の一部に絶 縁処理を施した他,増粘剤を適宜添加した.試験体 の概要を図-3に示す.

W/(C+F)=45%

0 50 100 150 200

0 10 20 30 40 50

材齢(日) 比抵抗(Ωm F/(C+F)=0% F/(C+F)=10%

F/(C+F)=20% F/(C+F)=30%

材齢14日以降比抵抗が増加する

図―1 比抵抗の経時変化 材齢91日

0 50 100 150 200 250 300 350

0 100 200 300 400

イオン強度(mmol/l) 比抵抗(Ωm Fa=0%

Fa=10%

Fa=20%

Fa=30%

黒:W/(C+F)=45%

灰:W/(C+F)=55%

白:W/(C+F)=65%

図―2 細孔溶液のイオン強度と比抵抗

表―1 試験条件

項目 内容

水粉体比 質量比30%

アルカリ刺激剤 0.5N NaOH水溶液 養生温度 40℃、50℃、60℃

測定材齢 1日、2日、3日、7日

図―3 試験体概要

キーワード フライアッシュ,活性度指数,品質管理,比抵抗

連絡先 〒253-0041 神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎 1-9-88 電源開発(株)茅ヶ崎研究所 TEL 0467-87-1211 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度)

‑631‑

Ⅴ‑316

(2)

使用したフライアッシュの物性値を表-2に示す.より 広い範囲の活性度指数を検証するためにフライアッシュ は電気集塵器において段別に収集したものを複数使用し た.比抵抗の計測は,「四電極法による断面修復材の体積 抵抗率測定方法(案)JSCE-K562」に準拠し,交流電源電圧 装置により両端の電極に交流電流(電圧

3V,周波数 70Hz)

を印加した後,両端電極間の電流値と周波数および中央電 極間の電圧をデジタルマルチメータにて計測した.比抵抗 は,親本らの検討2)を参考に式(1)により算出した.

. R i

. × × φ = × π ×

π

ρ= 100

9 10 100

9

10 Δ

(1)

ここに,Δφ:電位差(V),i:電流値(A),ρ:比 抵抗(Ωm)

3.試験結果

各養生温度での比抵抗と活性度指数の関係を図―4~

6に示す.養生温度

40℃ではすべての材齢において比抵

抗と活性度指数が比例関係にあるが,50℃及び

60℃では

材齢が長くなるほど両者の相関は低くなる傾向を示した.

材齢

7

日では活性度が低くブレーン値の小さいフライア ッシュほど比抵抗が高くなる傾向を示していることから,

乾燥の影響により比抵抗が増加した可能性も考えられる.

養生温度

40℃,材齢 3

日における比抵抗値と

28

日活性度

指数との回帰直線は相関係数が

0.9

程度であり,推定値の

誤差は

5%程度であった.更に精度向上に向けては,複数

の材齢における比抵抗からの推定の他,ブレーン値など粒 度に関する指標を併せた手法を検討する必要がある.

4.まとめ

アルカリ刺激を与えたペーストの比抵抗を計測するこ とで,材齢

28

日の活性度指数を迅速に推定できる見通し が得られた.今後は筆者らが実施している積算温度方式に よる推定手法 3)などとの比較を通じて,より実務的な推定 方法を検討する予定である.

参考文献

1)佐藤道生ほか:フライアッシュを混和したコンクリート

及びモルタルの比抵抗の経時的変化,コンクリート工学年 次論文集,vol.32,No.1,pp695-700,2010

2)親本俊憲ほか:モルタルの電気抵抗特性に関する電気化

学的検討,コンクリート工学年次論文集,vol.27,No.1, pp.

907-912, 2005

3)石川嘉崇ほか:フライアッシュの活性度指数に関する積

算温度方式を適用した簡易推定法の提案,第

65

回セメン ト技術大会講演集(投稿中),2011

表―2フライアッシュ物性値

密度 ブレーン比表面積 28日 91日 (g/cm3) (cm2/g)

EP1段目 77 88 2.2 2,420

EP2段目 81 96 2.3 3,530

EP3段目 87 100 2.4 4,600

EP4段目 89 104 2.4 5,480

EP1段目 76 86 2.2 2,720

EP2段目 79 91 2.2 3,480

EP2段目 85 99 2.3 4,620

活性度指数(%) 名称

M火力発

養生温度40℃

75.0 80.0 85.0 90.0

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

比抵抗(Ωm)

28日活性度 材齢1日

材齢2日 材齢3日 材齢7日

直線、点線は回帰直線

図-4 比抵抗と活性度(養生温度 40℃)

養生温度50℃

75.0 80.0 85.0 90.0

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

比抵抗(Ωm)

28活性度指 材齢1日

材齢2日 材齢3日 材齢7日

図―5 比抵抗と活性度(養生温度 50℃)

養生温度60℃

75.0 80.0 85.0 90.0

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

比抵抗(Ωm)

28日活性度指数 材齢1日

材齢2日 材齢3日 材齢7日

図-6 比抵抗と活性度(養生温度 60℃)

土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度)

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参照

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