• 検索結果がありません。

炭酸リチウム服用による心電図変化について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "炭酸リチウム服用による心電図変化について"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

艦麟,。第二55鞘)

炭酸リチウム服用による心電図変化について

東京女子医科大学神経精神科.(主任:柴田収一教授)

  田中朱美・高津明實

  タ  ナカ  アケ   ミ  タカ  ツ  アケ   ミ

(受付 昭和55年4月16日)

Electrocardiogra勲hic Cぬa皿ges during L五tbium Treatment  Akem五TANAKA, M.D. and Akemi TAKATSU, M.D.

Department of Neuropsych圭atry(Director:Pro£Syuichi SHIBATA)

  Dur量ng lithium treatment, about 35 per cellt of 45 patients developed characteristic changes in thelr

ECG.

  All patients de皿onstrated T−wave or ST ch乱nges. These changes appeared within l or 3 months a丘er treatment with lithium.

  The ECG changes, which were in all cases fhlly reversible, and did not produce any cardiac symptoms。

        1・はじめに

 向精神薬による心電図の変化については,1953 年Couryoisierら1)が最初に幸艮告し,次いで1954 年にMoyer2)らは心電図上T波の異常が認めら れたことを報告しているが,1963年にKe11y3)ら が大量のチオリダジン投与中の患老が著明な心電 図変化を起こして死亡した事を報告して以来クロ ーズアップされるようになった.一方,リチウム 塩の躁うつ病に対する有効性が再認識されつつあ る現在,それに伴う心循環系に対する副作用の報

告も見られるようになった.Sch・uら4)5)6>は,心

電図上T波の変化を約20%に認め,その変化はリ チウム塩治療開始後1〜2週間で出現し,中止に よって消失する可逆的なものであると報告してい

る.

 茨城県下の宮崎病院では,昭和51年3月から炭 酸リチウム(以後Liと略記)を使用するように なったが,それ以来従来の向精神薬に比し著しい 心電図変化が認められる事を経験したので,その

概略を報告する.

        亙L 対  象

 宮崎病院入院中の患者の内,昭和51年3月から54年6 月30日迄の期間に,Liを服用した症例で,少なくとも

3回以上心電図検査を施行した男21例,女24例の計45例 を調査対象とした.なお,これらの症例は,すでに長期 にわたって入院している者が多く,すべて向精神薬を併 用している.

       HI・結果と考察

 表1に性・年齢別の心電図異常出現数を 示し た.男21例中正常17例・異常4例,女24例中正常

4例・異常20例で,数の上からは女性がはるかに 上廻っているが少数例のため,有意とは言えな

い.

 次にこの異常24例について,Li投与前の心電 図所見を表2に示す.男4例中正常3例・異常1 例,女20例中正常13例・異常6例・描記無し1例 である.すなわち男3例,女13例の計16例は,

45例中Li投与後に心電図異常を呈したものであ

一543一

(2)

表1 炭酸リチウム投与例の性・年令別心電図所

 見

男 女

年齢

正常

異常 正常 異常 総計

20−29歳 4 1 0 5 10

30〜39歳 9 1 4 6 20

40−49歳 3 1 0 8 12

50〜59歳 1 o 0 1 2

60歳以上 0 0 0 1

17 4 4 20

計 21      24 45

表2 異常例の炭酸リチウム投与前の心電図所見

正常 異常 描記なし

3 1 0 4

女 13 6 1 20

計 16    7 1 24

り,その出現率は35。6%となり,Schouらの言う

2σ%よりははるかに多い.

 この理由については,私どもの症例がいずれも 他向精神薬との併用例であり,しかも長期服用者 であるためとも推測されるが,異常の殆どがしi 投与後1〜3ヵ月で発現したものであり(後述),

投与前後で併用薬量は殆ど変っていないことも あり,他剤との相乗的影響もさることながら,Li の関与がやはり大きな要因であろうと思われる.

 投与前に既に異常が認められた症例中1例を除 いては正i投与によりT平低にT陰性あるいは冠 性Tの出現,あるいはST−T降下の出現へと悪化 し,または,ST−T降下にT陰性が出現して来て いるため工iによる異常とした.投与前に描記し ていない1例はその後の変化がリチウム血中濃度

と並行するため,Liによる異常と判定した.

 以上から,Hによる心電図異常とは断定でき なかった1例を除いた23例について,更に追求し

た.

 エiによる心電図変化としては,QT延長・洞 性頻脈も見られたが,その数はきわめて少なく,

それに対してST−Tの異常が異常の全例に見られ たので,このST−Tの変化に重点を置いて検討し た.その結果表3の如く,大きく三群に分けるこ とができた.すなわち,1群はT波のみの変化で 8例にみられ(T波の平融化のみ6例,T波の平 低化にT波の陰性化を伴うもの2例),π群はT 波の平二化にSTあるいはST・T降下を来たした もの(9例),皿群はST降下と共に二二Tが出 現したもので,6例に見られた.

表3 異常所見の種類

所  見 症例数

1群丁波のみの変化 8

  T波の平目化に

P群STあるいはST−T

@降下の加わったもの

9

  ST降下に冠性丁の皿群 加わったもの

6

計 23

 以上をまとめると,心電図学的には心筋の ischemia(虚血乏血)ないしinjury(傷害)の 所見が出現している.

 次にLi投与開始後心電図異常発現迄の期間を 表4に示した.1ヵ月未満が5例で,23例中18例 迄が3ヵ月以内であった.

表4 異常所見発現迄の期間

期  間 症例数

1ヵ月未満 5

1カ月 4

2カ月 7

3カ月 2

5カ月 3

6カ月 1

1年2カ月 1

計 Z3

 L三の拉与量と心電図異常との関係についてみ

ると,正常群との間にその量については差は無か

った.しかし,各々の症例においては,:量および

血中濃度との関係がありそうであるが確定はでき

(3)

表5 症例1

検査年月日 昭51.2.8

5i.4.10   5L5.13 1 51.6.9

51.8.26

Li投与日数 投与前 1カ月 2カ月 3カ月 中止後2カ月半

心電図所見

ST・TI、皿.皿1,

≠uF, V4.6↓

異常なし ST−TI,亜,∬[,

P劉誌羅.

洞性頻脈,STR,皿,aVF,V4.6↓,TI,皿,

?詹リ麗挙・

異常なし

しi投与量

@(mg)

12・・ 1 16・・

  800

i減量1日目)

Li血中濃度

imEq/L) 1.03 0.8 1.6

併用薬

@(lng)

LP 100 bP 100 eL  8

LPユ00 bP 200

LP 100

bP 200 LPユ00

bP 100 LP 100

oZC  8    LP:Levomepromazin, CP:Chlorpromazin, FL:Fluphenazin

なかった.なお,今回の調査対象に対しては,血 中電解質の検査を行なっていないため,電解質と 心電図異常との関係は確められていない.

 ここで異常所見を呈した症例の中から著変3例 について,その心電図変化と1・量との関係を表お

よび図で示す.

 (症例1)O・S.28歳男性.発病以来11年を経過し    ている慢性躁病(表5,図1〜図5)

 U投与前の心電図所見(図1)は,ST・Tの降下が見

られているが,投与後1ヵ月では(図2)正常である.

更に投与後2ヵ月 (図3)になると, ST−TI,虹,

皿,aVL, aVFの降下, Tv、.4の陰性化, Tv5の平低化

が出現.3ヵ月後(図4)の6月9日には,冠性Tが出 現し,この日から冠拡張剤を開始.6月17日H投与中

畑ヨ

      ロリマ も  へ   

一一 幽菱、鵯

≡曝駐;葺轟曝

・ξ塁i.慈・i−1『『

整セ.

垂#弊覇

慨、・循二『

ヒ紳一一

lT藺丁 一τ一

一 p十 ド罰魎 1一[ ■一L罰F 聖 盧 1一一    一手    

『騨ご溝鼠「←,・

鑑泣:三論二聴 妻#薫 +≒→脇 町耳

葺☆_」・∵こ

≒嫡灘≒湾窪

    の       、一一        ・ザ 一』「

一一一『T『. 『 一 … 一一一』一『『『 u一 T   曽冒冒1一一一「}「17}

マ      の      り リ  ニ  マ コ   リロ ロ       コ  へ    ロ

護瓢箪義

==囲−@,・1    ∵工二二.:『−二㌢− …・ .:ウゴ 図1 症例1。28才男.昭和51年2月28日.ST・TI,

 II,III, aVF, V4−6L降下

壬一一:一五・一マ…『ξ∵  1一=一r帯・五薦†素i.}・1・4≒と;垂

磨1:;郭‡ご‡響丁工面=三;二=ζτ琢Fマ7地

帯藍蓬釜嘗i≧薯墾月一融L順子

丁三丁

      鋸    ≦i禦冨

二子窪賑・曄藝.,

 庶「丁三..しこ.∴.冨ま._,_肩一:⊥L一∴L]Lヰニ 一一 し    コば     ミ ホ  ユ ロロニミロアき     ドきコ

tユτ「}丁一『._↓. 1LL.⊥瓦「「=====葺 羅i『

      縣銀・嚇緯,

嚢≒築善藝癩

睡釜1肇側妻臨驚蝿一

       ・1 ir・2一 幽

間エ福 . ・・…;鰐皐爾

セー:・

二二;一

,・{÷,軸 ・…

ィ・避三 新≠津=・..1流一瓢輩骨_1藷妊肇

窪≒i獣;蓼難撫嚢i熱冷

立=,.− #.1− :しら二一

  図2 症例1.51年4月10日.正常

一545一

(4)

「1   マ ヨア  てロア じ       ヨ

、壬.__ゴー_一よゴ=噛=.一÷1−

         1

P→?___1二一

     1  l I        L十〒_⊥「___

一L占 

法ト   1   †『

一一一_D  ・一一一一一一ニ十重耳一L_⊥

      一 __一L    _↓ 一

ヨー犀一;;1}_爆=こ喧=『=

       _  _L

ニュー叶1一一τ±血.i±

『㍗一「一一

u一 一+一u   司

汗πニー…一冨一;=7江≡一−「π掃1ぞ

]一一一一

Aヨ鎌脚⊥掲鷲

イ       

二,.三二二ご〒= 一    Pよ== 」=

  ロ ヒ   コ        の コ  コ   ヨ         ユ    し 

±斗}盛 [一一   =・ 益網羅善

誤三叢i蓋1 耳飾耳7「嘆一

レbl

一L⊥⊥工__

図3 症例1.51年5月13日.ST・TI,11,III, aVL, aVF  降下.Tv1.4陰性, Tv5平低

ピー一㌦二二=π  }㎜『一     酌セー 、

?ウ二ニーニ…∴

D  _コ「驚「働一     一       一       一

軍に=r執 …

訓」」正し『㎜…一一

讐 5

噤D 一  二

Q  一 占臨 一  噌_

Q_@ _  皿_

@ 断

二二__._.一__一.

三.__._._・一

蚕諏罵

図5 症例1.51年8月26日.正常

r囚一一回一

弔     一「

「 1  一『  i  写     1

聖 r    正  「 十

「       「  1_一  一     「  _      1「 1

ギ ア      コ  り

     O P

聖 卜「      ,

   τ−      μ  田 }    iユ桂

         マほ       ア

;.魂与‡噛

 i11㌔   一乙 [ 一

二一工⊥二 ⊥ユロ L1一_ L__

イコ      ト アや     ト         に

   一一 一 一目寸一一

   ll       r ユ      し

       r

   コ      コ 

一  _    レ7      i  lレf }  1__

筆筆画ダ州虐}・ど輪

コー

yゴードL事」㌃、・=…≡

晃≒ヤ曇計一〕「≧置

_       _    _      _    __    _」

由 ←←一一   一』」唄一十『↑}

図4.症例1 51年6月9日.洞性頻脈.STII,III,

 aVF, V4.6降下. TI,11平低, TIII, aVF, Vエー5陰性  (V2.3冠性T)

一546一

        1   ・」・コ=ゴゴ±

1立、.二{「一=「:Lヨー1一蝕甚b=

    ロ      ア ヒ アナ  コ         コ  ロ   す  コ 

†目→ 匹一,二呼ユぬ⊥Lチ門訓

⊥刃・_L一」LンL心血」慈」一」・

_、         毒し團一 i

   虞       {   』      醒       一

図6 症例2.58才女.昭和51年12月22日.T平低

欝讐讐欝

 →    一   ir ぎrユ 」 一㌔ド 4二〔

 り        は

誰≒嘘†ご

謎盤塾

(5)

表6 症例2

検査年月日 昭51,9.10 51.12.22 52,1.21 52.5.15

Li投与日数

投与前

20日後 1カ月半 5カ月半

心電図所見 異常なし

T平低 T平低

rTv 56↓

T平低

庶O遷・↓

Li投与量

@(㎎) 600 600 12GO

Li血中濃度

imEq/L) ヒ0.53 0.62 1.2

併用薬

@(mg)

MP 20

baP 150 CP 400

oP  32

CP 400

oP 32

CP 200

oP 16

MP:Metyl碑ridol, CaP:Car画pramine, CP:Chlorpmmazin

PP=Perpherlazine

子 …

鎧霊趨曝

罪葺警「・Lエ「愛護平館

←1〒・』LL 1幽

  ,一汁一1∴「卜÷一≒÷

.:㌘一「一「二丁「

 等i、.,、},il    耐       振

      闇÷;蛙        「1 一       ロ て     コ

⊥.     1 、 躍「一i一,

臨4・:弟◎撒ll諸等き葺珪

トー一一一一一…L∴一…一・⊥一、_回_⊥一一一...L⊥__⊥」⊥」」一

二『「 @ 』 FT

霊凶事華華甥

L二,.

州 眉 一封‡… 一一

影  嘘⊥

一一一:

F一一

P

l一・

Trr一一斗=:1=Fご      マロ

ー二三=〔=三=コエ

縫讐藷

図7 症例2.52年1月21日.T平低, STv5−6降下 止.中止後2カ月半(図5)では正常に戻っている.

 この症例では,ST・T降下および冠性Tの所見を示

し,血中濃度1・6mEq1しの時セこ心電図変化が著しい(表

5).

  (症例2)K.T.58歳女性.発病以来30年を経過し ている慢性躁病(表6,図6〜8)

 Li投与前の心電図は正常.投与後20日(図6)には 全誘導でTの平二化が見られ,1ヵ月半(図7)では,

Tの平戸化に加え,STv5.6の降下が出現して来ている.

∬コ五工・1・t置t廿「置・

  .一』_二.LL一レー 二.、__・

モモ・1…;1州一_.捗

図8 症例2.52年5月15日.TI,II,III, aVR, aVL,

 aVF平低, ST−Tv4.6降下, Tv4陰性

投与後5カ月半目の5月15日目図8)には,ST−Tv4.6の 降下・Tv4陰性化が出現して来たため,冠拡張剤投与開 始.6月21印こは正常に復した.

 その後工iは一時投与を中止し,再び使用している

が,再開直後に心電図異常が見られ,再び中止後6ヵ月 半で正常となった.

 この症例ではT波の変化から姶まり,次第にSTの変

化へと進んで行く過程を示した.

一547一

(6)

表7 症例3

検査年月日 昭50.12.14 51.4.9 51.5.13 51.6.9 51.7.8 51.10.20 52.1.21

L1投与日数 投与前 1日目 1カ月 2カ月 中止1日目 再開20日目 約4カ月

心電図所見

異常なし 異常なし T平低Tvレ3陰性Tv 2.3耐性T 丁平町Tv 1−4陰性Tv 2.3冠性T T平低Tv 1.4陰性

・性T消失

T平低STv 5鼻6↓ T平低Tv 1陰性Tv 2.5二相性

Li投与量

@(mg) 600 1200 1200 0 600 600

L重血中濃度

imEq!L) 1.19 0.9 α93 0.48 0.36

併用薬

@〔mg)

LP 40

bP 100

oP 16

gP  6

LP 100 bP lOO

oP 16 gP 12

LP 100 bP 100

oP 16 gP l2

LP 100 bP包00

oP 16

gP 12

LP 100 bP 100 oP 16

LP 100

bP 200 LP 100 fP 200

LP:Levomepromaz in, CP:Chbrpromazin, PP:Perp1£nazkle HP:Halo鉾ridol

響汗羅聾無

難、晶、丘羅無縫1i韮疏註 簸翼…:: {i罫盤繕葬纒

一1       「一   「

 」  士コエ  け†† 1・瞥

華懇嶺鍵翻lll筆鎌継墾嚢薄

聾黎擶識r「 @藁葺巨

油;1{罪陣賄

       ドレロ       ト  =口.二」 ・こ

H

  一廻四温一1

1 ;』 =7 「「竃

P一ホ一[

離農輝、

ユ し    ロ

圭・讃

1巨」ゴ=ニー1,」!コ[「

騨1

平}ゴ聖耳平田:算一一再再+』恥

.嘆,./1・二!『1」.曹仁丁 .止..二.

一_一.−.9._ .

 % 7τア『 L

    アド     れロ     ノ

・・一・@ =一一一・広匹一一r・ ・

.』一一 﨟x』一.一一.

=二==」. =.7

サ 難癖無

電盤醗需i墨i、ll

晦}三三:圭濃陛圭丁目±;止±:ゴ=

       1   ,』  」.馳

  L・ILL 一.一     ア  

歪驚鱒、

華葺 藩

主密丑葦葺壬醗

やで引

鷺馨

  …

慧膿

図9 症例3.30才女.昭和51年4月9日.正常

図10 症例3.51年5月13日.TI,II,III, aVR, aVエ,

 aVF, v4平低, Tv1−3陰性(Tv2−3冠性T)

 (症例3)Y.S.30歳女性 発病以来7年を経過し ている慢性躁病(表7,図9〜14)

 Li投与前の心電図は正常である.投与1日目(図9)

では,胸部誘導でT波がjuvenile pattemを示し, V4.5 でjunktional Depressionを僅かに認めるが一応正常範囲

とした.投与後1ヵ月(図10)には,余り著明では無い がTの三三化,Tv、.3の陰性化. Tv2.3で冠性丁の所見が

見られる.投与後2カ月目の6月9日(図11)でも,T

の平押化,Tv1.4の陰性化, Tv2.3で冠性Tが見られる

ため,6月9日から冠拡張剤投与開始.Li投与中止1

日目(図12)で冠性Tは消失.H投与再開20日目(図 13)にはSTv5.6の降下が出現し,約4ヵ月後(図14)

には,Tv、の陰性化, Tv2−5の二相性化へと変化してい

るが,4ヵ月葦葺には正常に戻った.52年6月3日Li

投与を一時中止したが,6土工7日再開.心電図は正常の

ため,6月27日で冠拡張剤投与中止.その後H400〜

一548一

(7)

L..一  _  一 一__     ニー一一一 ;

『 = .二_二_三_  _   _ __q匹_ メ

      」

一…一…=一一二 ㍉

      「

皿   一        一      一

ゴー P

 

一 一

     一 一      一      5

      リキ

誤阿闘二ニレ凋囚一

=1

     曝      v写

       ら       ロ

ピr一「}「 一」k↓」一階

     引ノ{↓

     一      一一一一「一一一一一  n

       }一等

ゴー11出ア..一面一_塗f

砿し、」  _嘘壁ご

 一 _    僻じ=二 二     。         一}一        てワし }     ・    一一一〒尋一一

       サ     サ

」〆}冒が戸刈ピー嘩悪

二『τ 一一士一=r=___.._

一一@  一一 ロー 一  一一一 一一唖 一 一一

壺一]L趣操喪

ト= =一    一    二_一一一一      一一  一一  

   _匹_ _」+_」∠L畢__ ___

士費兜海量,

・十 一一R口       一τ

         E

垂   噛

r

±

聾へ偏去・』_講

一十一一一一一一

『  =石ココエ

」十一一一一一   r一

1〔=左=一

図11症例3.51年6月9日.TI,王1,ln, aVR, aVL,

 aVF平低, Tv、一4陰性, Tv2−3冠性T

ト潟 「 H

一1−

P一一一一一一一

@「卜 4」 iユ⊥一

   @へ      ド    し

弄「ミニき韮1ユ讐1

−F

│L一ニー昏二.u卜し−1一二一玉甲に=一

轟一ぼプ華三

  へ    へ    り         へ      し

==士↓ず⊥一一丘三三二=

 へ へヘ @   ト    二____  _ _   コ

5

 二二=輩=.=二

 一     __ _   P

」      「 ■  一_

虻出」±出中十ト馬脳胱一

塁竺唱『㍉臼壷世

一   一眼   一  一   l  lr4一四一

♂ピ.三筆ん屯し」叢

_1@ ゴ  .l  J  rI I    一

一一_.㌧一†二」L■口11ユ」:亡吐

    ロ    ア コ    ト    ド      ナ 

      コ

ニ結 ゾ9一ビ㌧     ∵ら

〆h{ケ》甥園Lレ_し_↓_{義_

ゴ=:一・二丁二==廿±五rl  rT4_

     一一  L       一■口

図12症例3.51年7月8日.T平低, Tv、.4陰性

図13症例3.51年10月20日.T平低, STv5−6降下

一 し

#, _

_B lこ㌧㌧ユ{

一「r一+一L秩<S‡

一」嘱

1____一1_____∠_______!一

一   一 一一一一 皿    __       _   ____ _

託{・=

 轟一i

剃三1

.⊇

十一十

二一ト 回 し二

1一トー一

圃「ヅ、

℃「

耳一=

/一

 一「 t

》δ    1

  1

   ヨ・, 1     

β一 u1

凹†一、

  r 1

一山

  し 51     世

T

 L

一549一

μ}6躯十r

、抽脚爆

図14 症例3.52年1月21日.TI,II,III, aVR, aVL,

 aVF, V6平低, TVI陰性, Tv2−5二相性

(8)

600mgを投与しているが,心電図は正常と異常(T平 低化・丁陰性化・ST降下などの出現)の問を変動す

る.

 この症例では冠性T,Tの二相性を示し,血中 濃度の高い時期に異常所見も顕著であると言う傾

向を示している.

 以上の症例で,注目すべき点は,冠性Tを認め たこと.そしてその変化が1〜2ヵ月の間に著し く改善されていること.また,全ての変化が可逆 性であることなどである.更にまた,これらの患 者が臨床的には全く無自覚に経過していることも

注目に値いする.

 以上のことから,H投与によって心筋に器質 的傷害が招来されたとは推定しがたく,むしろ Liを含めての向精神薬併用投与による非特異的 なST−T変化とみなすことが妥当であろうと思わ

れる.

 いずれにしても,L三投与に当っては心電図上 の変化に注意し,異常を認めた場合には早期に対 処することが必要であり,今後のLi投与に当っ て留意すべき問題と思われる.

        IV・ まとめ

 1.炭酸リチウム服用者のうち,少なくとも3 回以上心電図検査を施行している男21例,女24例 の計45例を調査対象とした.

 2.炭酸リチウム投与後に心電図異常が出現し たものは,45例中16例で,その出現率は35.6%で ある.しかも女性に多い.

 3.炭酸リチウムによる心電図異常と判定し た23例は,心電図変化としては,QT延長・洞性 頻脈・TおよびSTの変化が見られ,殊にST・T

の変化は全例に見られた.

 4.ST−Tの変化は

 a)Tのみの変化(平低化・陰性化)

 b)STの降下

 c)STの降下と共に冠性Tの発現したもの

に分けられる.

 5,異常の発現は,炭酸リチウム投与後1〜3 ヵ月が多く,また,その異常は可逆性のもので ある.そして臨床的には全く無自覚に経過してい

た.

 稿を終るに臨み,ご校閲頂きました柴田収一教授に深 謝いたします.またご指導を頂きました宮崎病院松村起

男先生および田中和義先生に心から感謝の意を表しま

す.

        文  献

1)Courvo董sier, S. et a亙.3 Propi6t6s pharmo−

 codynamiques du chlorhydrate de chloro−B  (dimethyl−amino−3−prGpyl)一10−ph6nothiazine  (4560RP). Arch Int Pharmacodyn 92305  (1953)

2)Moyer, J・H・et a五.;Laboratory and clinicaI  observation on CPZ(SKI−2601−A);Hemody−

 namic and toxicological studies. Amer J Med  Sci 272283 (1954)

3)Kelly, H。G. et aL=Thioridazine hydrochl−

 oride(Me玉leril);Its e既cts on the ECG and  arcport of two fatalities with ECG abnor−

 Inalities・canad Med Assoc J 84546(1963)

4)Schou, M.3 Electrocardiographic changes  during treatment with lithium and with drugs  of the imipramine−type, Acta Psychiat Scand

 38331〜336(1962)

5)Sc血ou, M。=Normothymotics, Mood−Nor−

 malizer ,;are Iithium and the imipramine−

 drugs specific fbr af琵ctive disordcrs P Brit J  Psychiat 109803〜809(1963)

6)Schou, M・, A・Amdr量sen and J. Trap−

 Jensen:Lithium poisoning. Amer J psychiat  125520〜527(1968)

参照

関連したドキュメント

心電図からみた早朝覚醒前後における心拍変動の意義 MeaningofHeartRateVariabi1ityBefore andA血erArousa1 inthe Ear1yMorningMeasuredwith E1ectrocardiography

PTE と診断した症例 17 例 (年齢 72±12 歳) を対象とし,入院時心電図所見において Sreeram らの PTE 心電図基準 7

 学校保健法施行規則が改訂され,平成7年度から小

FDLを正極に用いて充電した際のセル内圧力変化 を調べたところ, 250 mAh g −1

3 問題の所在と本研究の目的

• アーチファクトとは、「人工産物」という意味で、ノイ ズともいい、心電図に混入する心電図以外の現象

同時に単層カーボンナノチューブ (SWNT) が形成できることが報告された [7,8] 。 触媒として 2 at.% の Fe 、あるいは Co をグラファイトロッドに混合した陽極を用 いて、 He ガス雰囲気下

心磁図による心臓疾患診断のための心臓磁場計測システム