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心電図からみた早朝覚醒前後における心拍変動の意義

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Academic year: 2022

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(1)人問科学研究. Vo1.18,Supp1ement(2005). 修士論文要旨. 心電図からみた早朝覚醒前後における心拍変動の意義 MeaningofHeartRateVariabi1ityBefore andA血erArousa1 inthe Ear1yMorningMeasuredwith E1ectrocardiography 勝村. 貴行(Takayuki. Katsumura). 指導:坂本. 静男教授. Conと比較しExeにおいて、顕著に高強度活動量が増加. 【緒言】スポーツの現場において、起床時心拍数(HR)が. 疲労とともに増加するという報告から、コシディションの. し、就寝時VASにおいて、顕著に高値を示した。しかし、. 指標として、起床時HRが非常に多く用いられている。そ. 運動実施翌日の起床時VASにおいて、Exeでは就寝時VAS. れにもかかわらず、その変化が意味するところは明確に. に比べて有意に低下し、ConとExeとの間に差はなくなっ. なっていない。起床時「心拍数」という循環器系の最終的な. た。このことから、本研究における疲労は、急性疲労であっ. アウトプットだけではなく、起床時「心拍変動(HRV)」を. たといえる。. 先行研究において、疲労症状が高まると同時に起床時. 解析し、評価することで、疲労が与える自律神経活動への. HRが急激に増加したと報告している。これに対し、起床. 影響をより明確に評価できると考えられる。. 本研究では、自律神経活動に影響を与えると考えられる. 時HRには変化がなかったとの報告もある。このことから、. 高強度持久性運動を実施することで、起床時のHRVがどの. 起床時HRはConと比べ、Exeでは高値になるか、変わらな. ように変化するかを検討することを目的とした。. いものと考えられている。しかしAP直前のHRは、Exeに. 【方法】健康な成人男性7名を対象に、長時間心電図記録計. おいて有意に低値を示し、AP後のHRにおいても個人差が. を用いて、まず各被験者が一般的な活動量である日を選ん. 大きいため統計的な有意差は認められないが、Conに比し. で、長時間心電図を記録した(Con)。7〜1O日後に、運. てExeが低値を示し、最大で9.4±6.2bpmもの差が生じた。. 動負荷を実施し、同様に長時問心電図を記録した(Exe)。. 起床時HRのIObpm以上の増加は、疲労が蓄積した状態で. 同時に、加速度計を用いて強度別活動量(高強度・中強度・. あると考えられていることから、この10bpm近い差は重要. 低強度)を、VAS法を用いて就寝時及び起床時における主 観的疲労度を測定した。被験者には、本研究の内容、目的. な差であると考えられる。しかし、運動負荷を実施した翌 朝のHRが減少 したことは、これまでの報告とは逆の反応. をよく説明し、同意を得た上で研究に参加してもらった。. であつた。. 副交感神経活動の指標であるHFは、ConではAP直前に. HRVの解析は、イベントボタンによってホルター心電図 に記録された起床時問を確認し、その直前のRR間隔カミ急速. おいて減少し、その後増加したのに比べ、Exeにおいては. に小さくなる点を見つけ、その点を基点(以下AP)として、. AP前後での変化が認められなかった。このことから、AP. その前後5分間を1分間隔にて、APの前後1分間はlO秒間. 直前でのHRの低値は、副交感神経活動の抑制が妨げられ、. 隔にて、周波数解析を行い、各指標を求めた。また同時に. HRの上昇を抑制し衣結果であると考えられる。. 起床時における副交感神経活動の急激な抑制を妨げ、. HR(bpm)を求めた。 周波数解析によって得られたパワースペクトルから、交. HRの急激な上昇を防ぐことが、高強度の持久性運動に. 感神経活動の指標としてLF(0.04〜O.15Hz:ms2)を、副. よって生じた疲労による自律神経活動の変調を制御するた. 交感神経活動の指標としてHP(O.15〜O.4Hz:ms2)を求め. めに備えられた防御反応であると考えると、しばしば臨床. た。さらに、交感神経と副交感神経のバランスを表現する. において観察されるオーバートレーニング症候群における. と考えられているHFとLFの比であるLF/HFを求めた。. 起床時HRの増加は、この防御反応が破綻し、HRの上昇を. 各指標についての変化の検討には、一元配置分散分析を. 抑制できなくなった状態であるとも考えられる。それは、. 用いた後に、有意差のあった項目に対し、反復測定による. 熱中症によって体温調節機構が破綻をきたし、体温上昇が. 多重比較検定を行った。身体活動量、VASの変化及び群間. 抑制できないことと類似している。. 本研究における一過性の高強度持久性運動による急性疲. 差の検討には、対応のあるサンプルの丁検定を行った。統 計学的有意水準は5%とした。. 労により、覚醒時におけるHRの増加反応及び副交感神経. 【結果・考察】本研究において、一過性の高強度持久性走運. 活動の抑制反応が低下することが示され、この変化は疲労. 動が起床時の自律神経活動にどのような影響を与えるかを. からの回復または疲労に対する防衛反応である可能性が示. 検討した。. 唆された。. 一87一.

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