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位端骨折診療ガイドライン策定委員会長をされていますので 2017 年 4 月に発刊予定のガイドライン改訂版についても言及していただけるものと思います ランチョンセミナーでは近畿大学整形外科教授の柿木良介先生に Dupuytren 拘縮に対する手術療法と酵素注射療法 その適応と限界 を講演していただき

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第 34 回中部日本手外科研究会を

開催するにあたって

      第34回中部日本手外科研究会       会長 

野口 政隆

      医療法人瑞洋会 田中整形外科病院  この度、第 34 回中部日本手外科研究会を平成 29 年 1月 28 日(土曜日)に高知市で開催させていただきます。 高知での開催は 24 年ぶりであり、伝統ある本研究会を 開催させていただきますことを大変光栄に存じます。  今回の研究会のテーマは、「私がすすめる(勧める、 進める)手外科治療」とし、講演以外の演題はすべて公 募とさせていただきました。また、手外科専門医を志す 若い先生方の研究発表の機会となりますように、一般演 題も募集しました。その結果、演題数は 44 題となり、 多くのエキスパートの先生方からも応募いただき、大変 感謝しております。  シンポジウムは「私がすすめる手機能再建方法」、主 題は「橈骨遠位端骨折」、「Dupuytren 拘縮」、「変形性関 節症」、「マレットフィンガー、腱機能再建」を予定しま した。一般演題として「神経、その他」、「症例報告」のセッ ションを設けております。どの演題も是非聞いてみたい、 見てみたいと思う内容ですが、1日での開催であり、時 間も限られていますので、一部を2会場での開催とさせ ていただきました。何卒ご容赦いただけますようお願い 申し上げます。  教育講演は2名の先生にお願いしました。特別講演と して、済生会下関総合病院の安倍幸雄先生に「橈骨遠位 端骨折診療のuptodate」を講演していただきます。今 後ますます使用頻度が高くなると予想される掌側ロッキ ングプレートの選択や手術手技に関してもお話しいただ けると思いますし、安倍先生は日本手外科学会の橈骨遠

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位端骨折診療ガイドライン策定委員会長をされています ので、2017 年4月に発刊予定のガイドライン改訂版に ついても言及していただけるものと思います。  ランチョンセミナーでは近畿大学整形外科教授の柿木 良介先生に「Dupuytren 拘縮に対する手術療法と酵素 注射療法―その適応と限界」を講演していただきます。 Dupuytren 拘縮の手術は神経損傷など合併症も少なくな く、リスキーな手術の1つと思われます。最近酵素注射 による治療報告が国内でも散見されるようになってきま したが、柿木先生には手術のポイントや酵素注射療法に ついての最新の知見をお話しいただけることと思います。  併設研究会として、同じ会場で兵庫医療大学リハビリ テーション学部の櫛部 勇会長主催による第4回中部日 本ハンドセラピイ研究会が開催されます。相互参加が可 能ですので、こちらの方へも足を運んでいただければと 思います。  坂本龍馬は「人間、好きな道によって世界を切り拓い ていく」という言葉を残しています。今回の研究会も手 外科が好きな先生方が、手外科の世界を切り拓いていく 手助けになればと願っております。  1月末は寒い時期ではありますが、南国高知は温暖な 日も多いかと思います。食事も鰹のたたきや皿鉢料理な ど、高知ならではのものを楽しんでいただければと思い ますし、近年有名となったひろめ市場も会場より徒歩圏 内にあります。なお会場は市内中心部にありますので、 はりまや橋や高知城などにも近く、小観光にも便利です。 研究会翌日には近くで日曜市も開かれますし、少し足を 延ばして桂浜を訪れていただき、そこに立つ大きな坂本 龍馬の銅像とともに広大な太平洋を望んでいただくと、 何かを感じていただけるのではないかと思います。多く の皆様方のご来高を心よりお待ちしております。

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第4回中部日本ハンドセラピィ研究会の

開催にあたって

      第4回中部日本ハンドセラピィ研究会       代表世話人 

櫛邉 勇

      (兵庫医療大学リハビリテーション学部)  このたび、第4回中部日本ハンドセラピィ研究会を平 成 29 年1月 28 日(土)に高知市において開催させてい ただきます。会場は「高知市文化プラザ かるぽーと」 にて、第 34 回中部日本手外科研究会と併催させていた だけることになりました。  本研究会を開催するにあたりましては、第 34 回中部 日本手外科研究会会長の野口政隆先生(医療法人瑞洋会  田中整形外科病院)をはじめ、中部日本手外科研究会の 諸先生方より格別の御高配ならびに御支援を賜り、また、 四国ハンドセラピィ研究会の諸先生方にも多大な御協力 を頂き、心より感謝申し上げます。  さて、第4回中部日本ハンドセラピィ研究会では、テー マを「ハンドセラピストの英知と工夫」とさせていただ きました。近年、手術手技や治療材料の進歩に伴い、早 期リハビリテーションが可能になってきています。また、 現在は手外科・ハンドセラピィ関連書籍や文献も多数出 版・報告されるようになってきました。一方で、実際の 臨床場面では、書籍や文献では知りえないセラピストの 工夫やセラピィを行う上での留意点を駆使して、セラピ ストが個々の患者様の治療を行っているのが現状ではな いでしょうか。  そこで今回は、シンポジウムをセラピストが臨床上治 療することの多い手指骨折・橈骨遠位端骨折・屈筋腱損 傷・伸筋腱損傷・RA をテーマに5名の臨床経験の豊富 なシンポジストに、より実践的な内容を講演していただ き、参加者の皆様に明日からの臨床に生かしていただき

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たいと思っております。  特別講演では、中部大学 岡野昭夫先生に末梢神経損 傷の評価のコツとピットホールについてご講演をいただ きます。昨年度より、SW テストが保険点数化され、正 確な評価とその解釈が必須となりました。末梢神経損傷 症例の正確な評価のコツや評価結果の解釈方法につい て、わかりやすく講演して頂けることを私自身も楽しみ にしております。  一般演題では、若手のハンドセラピストの育成を目的 に、演題発表の経験の少ない先生方にも発表の機会にな ればと思っておりました。高知での開催で、例年に比べ、 演題数も少ないのではないかと危惧しておりましたが、 逆に例年以上の 13 演題の登録があり、またその内容も 非常に高いレベルのものが数多くみられました。若手の セラピストのハンドセラピィに対する熱意を感じること ができ、また、セッション中の活発な討論も楽しみにし ています。  実り多き研究会になるように、石井誠二実行委員長、 有光幸生事務局長はじめ実行委員一同、努力して参りま すので、御支援、御協力のほどお願い申し上げます。  最後になりましたが、中部ハンドセラピィ研究会も今 年で、4年を迎えることができました。まだ発足して間 もない若い学術団体ではありますが、今後も中部日本手 外科研究会の諸先生方のご指導・ご鞭撻を賜りながら、 一歩ずつ着実に発展できるよう、中部日本ハンドセラ ピィ研究会の世話人一同、鋭意努力して参りたいと思っ ております。今後とも、ご支援・ご協力のほど、よろし くお願い申し上げます。

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− 17 − 第1会場(かるぽーと 2 階 小ホール) ●  開会の辞  (8:55〜  9:00) ● 特別講演  (9:00〜10:00)  座長:有田市立病院 和歌山手の外科研究所  谷口泰徳     『橈骨遠位端骨折診療のuptodate』     済生会下関総合病院 整形外科      安倍幸雄 先生  ● シンポジウム:私がすすめる手機能再建方法   (10:05〜11:25)  座長:市立奈良病院 四肢外傷センター 矢島弘嗣     名古屋大学 手の外科 平田 仁  S-1 屈筋腱引き抜きを伴った指引き抜き切断や手部     外傷に施行した腱移行術   大阪掖済会病院 手外科外傷マイクロサージャリーセンター   五谷寛之  S-2 両側 V-Y 前進皮弁(Kutler 変法)による指尖 部切断の治療成績   中京病院 整形外科 水島秀幸  S-3 我々の手指軟部組織欠損に対する遊離皮弁     移植のドナー選択法   奈良県立医科大学 玉井進記念四肢外傷センター   河村健二

プログラム

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 S-4 手部重症感染症による組織欠損に対する血管     柄付き内上顆移植     国立病院機構 呉医療センター • 中国がんセンター 整形外科   蜂須賀裕己  S-5 血管柄付き尺骨神経移植術による正中もしくは     橈骨神経の広範囲欠損の修復   小郡第一総合病院 整形外科 服部泰典  S-6 エンテロウイルス急性弛緩性麻痺の治療経験   小郡第一総合病院 整形外科 土井一輝 ● 主題1:橈骨遠位端骨折  (11:30〜12:15)  座長:信州大学 整形外科 加藤博之  T1-1 背側転位型 volarrim 骨片を伴う橈骨遠位端 関節内骨折の治療   小郡第一総合病院 整形外科 坂本相哲  T1-2 背側転位型橈骨遠位端骨折に対する     背側プレートの適応と治療成績      大阪掖済会病院 手外科外傷マイクロサージャリーセンター   浜田佳孝  T1-3 橈骨遠位端骨折治癒後の遠位橈尺関節     不安定症   済生会下関総合病院 整形外科 安倍幸雄  T1-4 橈骨遠位端骨折の掌側 Lockingplate     固定術後の正中神経障害     −前向きコホート研究−   相澤病院 整形外科 篠根理孝

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− 19 −  T1-5 抑うつと橈骨遠位端骨折の術後成績との関連   相澤病院 整形外科 宮岡俊輔     ● 総会  (12:15〜12:25) ● ランチョンセミナー  (12:30〜13:30)  座長:広島大学 整形外科 砂川 融     『Dupuytren 拘縮に対する      手術療法と酵素注射療法―その適応と限界』     近畿大学 整形外科教授      柿木良介 先生 共催:旭化成ファーマ株式会社 ● 主題2:Dupuytren拘縮  (13:40〜14:16)  座長:関門医療センター 整形外科 伊原公一郎  T2-1 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法の     治療経験   北摂総合病院 整形外科 植田直樹  T2-2 Dupuytren 拘縮に対するコラーゲン分解     酵素による治療効果   広島大学 整形外科 四宮陸雄  T2-3 複数指デュピュイトラン拘縮に対する     コラゲナーゼ注射治療の経験   京都大学 整形外科 池口良輔  T2-4 デュプイトレン拘縮手術におけるdigitolateralflap を併用した皮膚延長の工夫   香川大学 整形外科 山口幸之助

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 主題3:変形性関節症  (14:20〜15:14)  座長:藤田保健衛生大学 整形外科 鈴木克侍  T3-1 私がすすめるすず合金製装具について   金沢大学 整形外科 多田 薫  T3-2 ヘバーデン結節に合併する粘液嚢腫に     対する経皮的交通孔作成術の試み   国吉病院 整形外科 谷脇祥通  T3-3 母指 CM 関節症に対する Kaarela 変法の     短中期成績   市立伊勢総合病院 整形外科 里中東彦  T3-4 母指 CM 関節症に対する DualMiniTight     RopeSuspensionplasty   高月整形外科病院 東京手の外科スポーツ医学研究所   河原三四郎  T3-5 動的 X 線撮影による母指内外転の可動域     評価(1)     −信頼性と健常女性での標準値の検討−   小郡第一総合病院 整形外科 服部泰典  T3-6 動的 X 線撮影による母指内外転の可動域     評価(2)     −母指 CM 関節固定術後の可動域の検討−   小郡第一総合病院 整形外科 服部泰典 ● 主題4 :マレットフィンガー • 腱機能再建   (15:25〜16:01)  座長:笠岡第一病院 笠岡手外科 • 上肢外科センター   橋詰博行

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− 21 −  T4-1 陳旧性腱性槌指に対する新しい手術療法   藤田保健衛生大学 整形外科 鈴木 拓  T4-2 骨性マレット指に対する石黒変法の治療成績   JA 愛知厚生連海南病院 整形外科 勝田康裕  T4-3 新たな腱縫合法による屈筋腱手術治療の成績     −渡邉法による腱縫合と早期自動屈曲運動療法−   名古屋掖済会病院 整形外科 • リウマチ科   太田英之  T4-4 手指狭窄性屈筋腱腱鞘炎における PIP 関節 屈曲拘縮の治療経験   西宮市立中央病院 整形外科 渡邉牧代 ● 一般演題:神経、その他  (16:05〜16:45)  座長:金沢医療センター 整形外科 池田和夫  O-1肘部管症候群に対する Osborne2 法による     術後成績   ハンズ高知フレッククリニック 中島紀綱  O-2 鏡視下手根管解放術における術後の手掌部痛 (PillarPain)と靭帯切離部位の関係   相澤病院 整形外科 篠根理孝  O-3 当院で Oberlin 法の成績不良例の検討   近畿大学 整形外科 田中寛樹  O-4 有痛性神経損傷に対する人工神経移植術   JA 広島総合病院 整形外科 鈴木修身

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 O-5 リウマチ手関節症に対する Lockingplate を      用いた部分関節固定術の試み

  倉敷成人病センター 整形外科 吉原由樹 

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− 23 − 第2会場(かるぽーと 11 階 大講義室) ●  開会の辞  (8:55〜  9:00) ● 一般演題1  (9:00〜  9:32)  座長:春江病院 中山 幸保  1 外傷後深指屈筋腱癒着に対する Blocking-board    の使用経験   清恵会病院 辻 陽平  2 早期運動療法を用いた手指屈筋腱断裂の治療経験   大阪府済生会茨木病院 大藪由照  3 高齢者の屈筋腱縫合・移行・移植後の早期運動 療法を含むセラピィ経験   愛野記念病院 田崎和幸  4 劣性栄養障害型表皮水泡症の皮膚合指に対し    手指瘢痕剥離術後の作業療法を実施した一例   神戸大学医学部付属病院 大川直子 ● 一般演題2  (9:40〜10:20)  座長:北摂総合病院 蓬莱谷 耕二  1 小指 PIP 関節開放性背側脱臼骨折に対し    スプリントを活用したセラピィ   ベリタス病院 垣下真宏  2 手指拘縮に難渋した左橈尺骨遠位端骨折症例に    対するハンドセラピィ   淀川キリスト教病院 永野貴之

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 3 複合組織損傷例のセラピィの小経験    〜職場復帰に向けて〜   神戸市立医療センター中央市民病院 柴田久美子  4 両手デグロービング損傷の一例    〜草野球復帰を目指して〜   神戸市立医療センター中央市民病院 坂口雄哉  5 全指切断例に対する手関節駆動型義手の手関節    背屈角度の検討   飯田市立病院 古田裕之 ● 一般演題3  (10:30〜11:10)  座長:高知大学医学部附属病院 藤原 亮  1 Dupuytren 拘縮に対するコラケナーゼ注入    治療後のハンドセラピィ経験   神戸労災病院 浅田雅樹  2 手指用牽引創外固定器を用いた PIP 関節内    骨折に対する術後セラピィ   河端病院 馬場 隆  3 基節骨骨折に対する経皮的 crosspinning 後の    PIP 関節伸展ラグに影響する因子の検討   名古屋掖済会病院 加藤晃一  4 中指内外転運動による母指対立動作に及ぼす    効果の検討   日本医科大学 千葉北総病院 我妻朋美

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− 25 − ● 特別講演  (11:20〜12:10)  座長:兵庫医療大学 櫛邉 勇     『末梢神経損傷の臨床的評価とピットホール』     中部大学生命健康科学部 作業療法学科      岡野昭夫 先生 ● 世話人会  (12:20〜12:50) ● シンポジウム:各外傷・疾患に対するセラピィの  工夫と留意点  (13:00〜14:50)  座長:星城大学   飯塚照史     兵庫医療大学 櫛邉 勇  1 手指骨折における成績向上のためのセラピィの    工夫   服部整形外科皮膚科 桂  理  2 橈骨遠位端骨折に対する治療介入の工夫について   愛媛十全医療学院 福田 靖  3 最近の当院における手指屈筋腱断裂の治療成績    −渡邉法による腱縫合と早期運動療法の工夫−   名古屋液済会病院 稲垣慶之  4 伸筋腱損傷のハンドセラピィにおける留意点と 工夫   聖隷浜松病院 原田康江  5 関節リウマチ患者に対する手術後のハンドセラピィ   金沢大学附属病院 堀江 翔

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● 症例報告1  (15:00〜15:44)  座長:兵庫医療大学 リハビリテーション学部   藤岡宏幸  C1-1 美容師に発生した稀な Carpometacarpal      boss の1例   有田市立病院 整形外科 辻本修平  C1-2 腱鞘炎様症状を呈した小指中節骨の      brachyphalangism   近畿大学 整形外科 橋本和彦  C1-3 非定型抗酸菌性 DIP 関節炎に対して      骨釘による関節固定を行った1例   神戸大学 整形外科 片岡武史  C1-4 化膿性手関節炎に伴う手根骨欠損に対し      Masquelet 法による再建を行った1例   神戸大学 整形外科 乾 淳幸  C1-5 小菱形有頭骨関節症を合併した第 2,3CM      関節症に対して関節固定術を行った1例   兵庫医科大学 整形外科 高木陽平 ※ C1-6 尺骨急性可塑性変形を伴った橈骨頭脱臼の      2例   南和歌山医療センター 整形外科 北野陽二 ※ C1-7 疼痛を伴う手指皮下血管増生の 3 例   国家公務員共済組合連合会 東海病院 整形外科   牧野仁美

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− 27 − ● 症例報告2  (15:45〜16:28)  座長:国吉病院 整形外科 谷脇 祥通  C2-1 第3中手骨基部剥離骨折に合併した      示指伸筋腱皮下断裂の一例   相澤病院 整形外科 宮岡俊輔  C2-2 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート 固定後に全指屈筋腱断裂を生じた1例   市立岸和田市民病院 整形外科 大谷和裕  C2-3 中指深指屈筋腱皮下断裂に対して端々縫合を 施行した1例   藤田保健衛生大学 整形外科 長谷川正樹  C2-4 母指 MP 関節掌側脱臼の 1 例   藤田保健衛生大学 整形外科 前田篤志 ※ C2-5 長母指外転筋半採腱を用いて靭帯修復した      反復性母指 CM 関節脱臼の 2 例   京都第二赤十字病院 整形外科 松木正史  C2-6 腕立て伏せによる横紋筋融解症の 1 例   藤田保健衛生大学 整形外科 黒岩 宇  C2-7 動脈内へ誤投与されたジアゼパムによる      末梢壊死の 1 例   和歌山県立医科大学 整形外科 下江隆司 ● 閉会の辞  (16:30〜16:35)

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『橈骨遠位端骨折診療の up to date』

 済生会下関総合病院 整形外科  安倍 幸雄 先生   〈学 歴〉  昭和 62 年 宮崎医科大学医学科卒業 〈職 歴〉  昭和 62 年 福岡医療団千鳥橋病院研修医    平成3年 山口大学整形外科入局(医員)  平成7年 愛媛労災病院整形外科 副部長  平成 12 年 ConnecticutCombinedHandSurgeryService       (Dr.H.KirkWatson,CT,USA)Clinicalfellow  平成 13 年 小郡第一総合病院 整形外科・リハビリ科部長  平成 15 年 済生会下関総合病院 整形外科・リハビリ科部長  平成 24 年 山口大学整形外科臨床准教授 〈学会関係〉  日本整形外科学会会員、専門医  日本手外科学会会員、代議員、専門医  日本マイクロサージャリー学会会員  日本骨折治療学会会員、評議員  日本肘関節学会会員、評議員  ASSH(アメリカ手の外科学会)会員  EWAS(ヨーロッパ手関節鏡学会)会員 等

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橈骨遠位端骨折診療の up to date

 済生会下関総合病院 整形外科  安部幸雄  橈骨遠位端骨折は手外科医にとって日常頻繁に遭遇す る外傷であり,日手会や日本骨折治療学会では,本骨折 に関するセッションは常に盛況を呈しているほどに注目 度も高い.診療医は手外科専門医とは限らず,一般整形 外科医,研修医であることも多く,その観点から診療ガ イドラインの意義は重要である.今回,橈骨遠位端骨折 診療ガイドライン 2012 の改訂作業を行い,2017 年4 月の日手会開催に合わせ改訂版を発刊予定である.改訂 過程において感じたことは,内固定材料の変化,有効性 の立証,多岐にわたる合併症の存在,エビデンスレベル の高い論文の散見,などである.依然エビデンスは得ら れていないものの,内固定材料の有効性の立証から高齢 者に対する手術治療の適応の変化も感じられた.今後 益々使用頻度が高くなると予想される掌側ロッキングプ レートを,合併症を生じず使用するには丁寧な手術手技 の標準化が重要となる.一方,最高の手術成績を求める と鏡視下手術の併用による様々な負の因子の克服が必要 とも考えられる.本講演では診療ガイドラインの改訂経 過,いくつかのクリニカルクエスチョンの解説,掌側ロッ キングプレート手術手技の標準化,ならびに演者が一貫 して取り組んでいる鏡視下手術併用手技について述べた い.

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ランチョンセミナー

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『Dupuytren 拘縮に対する手術療法と

  酵素注射療法−その適応と限界』

 近畿大学医学部 整形外科教授  柿木 良介 先生   〈学 歴〉  昭和 59 年 高知医科大学医学科卒業 〈職 歴〉  昭和 59 年 京都大学医学部付属病院研修医    平成6年 音羽病院整形外科部長  平成8年 米国ミネソタ州        MayoClinic 留学(AllenBishop 教授)  平成9年 公立豊岡病院整形外科医長  平成 11 年 京都大学医学部理学療法部(整形外科)助手  平成 15 年 京都大学医学部理学療法部(整形外科)院内        講師  平成 19 年 京都大学医学部理学療法部(整形外科)助教授  平成 26 年 近畿大学医学部整形外科教授(上肢外科、微小        血管再建外科) 〈学会関係〉  日本整形外科学会会員、専門医  日本手外科学会理事、専門医  日本リハビリテーション学会会員、指導医  日本マイクロサージャリー学会理事  日本末梢神経学会理事  中部日本整形災害外科学会評議員  日本運動器科学会評議員  AAOS(全米整形外科学会)会員  ASSH(アメリカ手の外科学会)会員 等

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口演発表演題

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シンポジウム:私がすすめる手機能再建方法 S - 1 屈筋腱引き抜きを伴った指引き抜き切断や 手部外傷に施行した腱移行術 大阪掖済会病院 手外科外傷マイクロサージャリーセンター  ○五谷寛之、浜田佳孝、田中祥貴、佐々木康介 静岡理工大手微小外科先端医工学  ○五谷寛之 【はじめに】手指屈筋腱の引き抜きを伴う手部のデグロー ビング損傷や手指切断において複数の静脈移植などによ り再接着の技術は向上しているが、機能再建、特に手指 屈筋腱の再建は重度の軟部組織損傷の故に困難を伴う事 が多い。我々は再建に隣接指の屈筋腱等を腱移行に用い ておりその成績について報告する。 【対象及び方法】症例は7例9指で、前腕の完全切断1例、 手関節部での引き抜き損傷1例、指の引き抜き5例であ る。症例の内訳は小指の FDP に環指の FDS を手関節部 で移行した症例3指、小指の FDP と環指の FDP を縫合 したもの2指、手関節部でのデグロービングで FCU を 環指と小指の FDP に分割して移行した2指、前腕の完 全切断に対して中指の FDS を APB と示指の FDS に同 時移行した2指であった。初回手術時に腱移行を行った 症例は5指であり、二期的に腱移行を施行した例は4指 であった。さらに腱剥離を要した症例は4指であった。 術後評価は Chen の分類によって行った。 【結果】最終観察時に Grade1 が1例2指、Grade2 が3 指、Grade3 が4指であり、Grade4 はなかった。局所 皮弁追加例が3例、伸筋腱剥離追加3例であった。 【考察とまとめ】手部のデグロービング損傷や手指切断 の治療は、生着を目指すのみでなく、ピンチや把持機能 の再建が重要である。この観点から、皮膚や周囲組織の 状態により腱剥離が必要な症例はあるが、隣接する腱か らの手指屈筋腱への腱移行は有用である。

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− 40 − シンポジウム:私がすすめる手機能再建方法 S - 2 両側 V-Y 前進皮弁(Kutler 変法)による指尖部 切断の治療成績 JCHO 中京病院 整形外科  ○水島秀幸 【はじめに】演者は指尖部横切断の症例については両側 V-Y 前進皮弁(以下 Kutler 変法)が良い適応であると考 えている。今回指尖部横切断に対し Kutler 変法にて治 療を行った症例の検討を行ったので報告する。 【症例と方法】対象は演者自身が 2009 年3月より 2016 年2月までの7年間に手術を行った 22 例である。男性 21 例、女性1例、平均年齢は 46 歳(20 〜 70)、受傷 指は母指1例、示指 6 例、中指7例、環指4例、小指4例、 平均経過観察期間は 21.3 週(3〜 42)であった。手術 方法であるが、残存した末節部の橈側および尺側に逆方 向の三角形の皮弁をデザインし、皮下脂肪の連続性を可 及的に保ったまま皮弁を挙上、前進させ指尖部の被覆を 行った。 【結果】皮弁は全例完全に生着した。術後しびれを認め た症例が 10 例、知覚過敏を認めた症例は2例であった。 知覚低下を認めた症例は 6 例であったが、知覚消失した 症例は認めなかった。物に強く当たった時などの痛みを 認めた症例が3例、coldintolerance を認めた症例が1 例であった。 【考察】Kutler 変法は可及的に指長を保つとともに、知 覚のある皮弁により切断端を被覆できる有用な方法と考 えられるが、今回の調査ではしびれや知覚低下を認めた 症例が少なからず存在した。これらの症状は皮弁を前進 する際にかかる神経の緊張により生じていると推察され るため、皮弁の緊張に十分配慮することが重要であると 考えられた。

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S - 3 我々の手指軟部組織欠損に対する遊離皮弁移植の ドナー選択法 奈良県立医科大学 玉井進記念四肢外傷センター  ○河村健二、林 智志、田中康仁 市立奈良病院 四肢外傷センター   矢島弘嗣、村田景一 奈良県立医科大学 手の外科   面川庄平 【目的】有茎皮弁では対処困難な手指軟部組織欠損に対 しては遊離皮弁移植が適応されるがドナー選択に対する 決まった見解はなく、一般的には整容、知覚、機能、ドナー 障害を考慮して治療法を決定する。我々のドナー選択法 について報告する。 【対象】MP 関節以遠の手指軟部組織欠損に対して遊離 皮弁移植を行った症例を対象とした。症例は 32 例で、 用いた遊離皮弁は wraparoudflap(WAF)が 11 例、 hemipulpflap(HPF)が 10 例、腓骨動脈穿通枝皮弁(PPF) が 10 例、thenarflap(TF)が1例であった。それぞれ の皮弁移植を選択した理由、結果について検討した。 【結果】皮弁は PPF の1例を除く 31 例で生着した。 WAF は全例男性の母指に移植しており、爪を含む軟部 組織再建のために使用した。HPF は男性9例、女性1例 で、移植指は母指 6 例、示指3例、環指1例であった。 爪の再建を必要とせず知覚が重要な指腹部の再建のため に使用した。PPF は男性8例、女性2例で、示指5例、 中指3例、環指1例、小指1例の知覚が重要でない指背 部から側部の再建のために使用した。TF の1例は女性 の示指指腹部の動静脈瘻切除後の再建に HPF を希望し なかったために使用した。WAF はドナー部位を全例で 気にしていた。HPF はドナー部の違和感を訴える症例が 存在した。 【考察】知覚、整容を重視すれば足趾からの移植が最適 と思われるがドナー障害は無視できず、部位によっては PPF などのドナー障害のない穿通枝皮弁が有用である。

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− 42 − シンポジウム:私がすすめる手機能再建方法 S - 4 手部重傷感染症による組織欠損に対する 血管柄付き内上顆移植 国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンター 整形外科  ○蜂須賀裕己、濱田宜和、下瀬省二、濱崎貴彦、   泉田泰典、藤森 淳、森 亮 【目的】手部に骨髄炎を伴う重症感染症が生じ,患者が 温存を希望した場合には,再建は必ずしも容易でない. その理由として,1)手・指に適合した大きさの血行の 豊富な骨組織を移植する必要があること,2)皮膚・腱・ 関節などの同時組織再建を要すること,3)良好な整容 を要すること.などが挙げられる.当科では大腿骨内上 顆からの血管柄付き組織移植により良好な成績を得てい るのでこれを報告する. 【方法】症例は4例4手で,平均年齢 55 歳.罹患部位は 中・末節骨1例,基・中節骨2例,手関節1例,平均経 過観察期間は 10 ヶ月である.全例 MRSA 感染で,緑膿 菌複合感染が1例であった.骨主体の病巣掻爬を行い, 創外固定器や鋼線による仮固定で軟部組織を可及的に温 存後,二期的に組織再建を行った.指体部再建+関節固 定が2例,手関節固定が1例,骨膜移植(折り紙法)に よる関節再建が1例である.評価項目は画像所見,臨床 経過,握力,DASH とした. 【成績】全症例において術後4週で早期の骨癒合が生じ, 最終経過観察時には感染再発や骨委縮を認めなかった. 3例は原職に復帰し,1例は接客業に転職した.握力は 患健側比 78.5%,DASH は 12.8 点であった.関節固定 を行った女性2例では整容的満足度が低かった. 【結論】機能面,採取部位合併症が少ないという点で本 法は優れた術式である.女性では DASH が低く,再建 手術までの軟部組織の温存法や組織のデザインなどの面 で,今後検討を要すると考えた.

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S - 5 血管柄付き尺骨神経移植術による正中もしくは 橈骨神経の広範囲欠損の修復 小郡第一総合病院 整形外科  ○服部泰典、坂本相哲、土井一輝 【目的】重度上肢外傷で、正中もしくは橈骨神経の広範囲 欠損の修復に血菅柄付き尺骨神経移植術(vascularized ulnarnervegraft, 以下 VUNG)を使用しているので、 その成績について報告する。 【方法】過去 20 年間に VUNG を用いて正中もしくは橈 骨神経を修復したのは4例であった。男性3例、女性1 例で、平均年齢は 37 歳(25-58)であった。3例は血 行再建を必要とする上腕もしくは肩での不全切断であ り、1例は神経損傷を伴う前腕コンパートメント症候群 であった。修復神経は、正中神経と橈骨神経がそれぞ れ2例で、神経欠損は平均 15cm(10-20)であった。 VUNG は受傷当日に行った1例以外は、平均 4.3 ヶ月(3 - 5)で行った。3例は有茎で、1例は遊離で移植、移 植神経は平均 17cm(11-25)であった。尺骨神経は全 例で広範囲に欠損し、修復不可能と判断した。 【結果】全例で2年以上の経過観察が可能で、修復した 正中もしくは橈骨神経による前腕筋の筋力は、少なくと も M3 以上に回復した。 【考察】VUNG は、C8,T1 神経根の節前損傷を有する 腕神経叢損傷の再建に繁用されている。Spareparts surgery の概念であり、手術手技も容易で、信頼できる 血管柄付き神経移植の供与部位である。症例は限定され るが、上腕切断再接着術などの重度上肢外傷の主要神経 再建においても有用である。

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− 44 − シンポジウム:私がすすめる手機能再建方法 S - 6 エンテロウイルス急性弛緩性麻痺の治療経験 小郡第一総合病院 整形外科  ○土井一輝、服部泰典、坂本相哲 【目的】急性弛緩性麻痺(acuteflaccidparalysis,AFP) は下気道感染症状などの後に脊髄前核細胞の傷害と二次 的な末梢運動神経の変性から、知覚障害はないが、四肢 に重篤な運動麻痺を生じる疾患の総称で、エンテロウイ ルス D-68 型との関連が疑われ ,2015 年に本邦で流行し た。過去にもAFPの機能再建例の報告はあるが、私達 は、今までに 16 例の本疾患の治療経験を得たので、上 肢例8例について報告する。 【方法】上肢麻痺8例の発症時年齢は,5.8 歳(4〜 16) で、麻痺型は、C2 〜 C6:3例、C5 〜 T1:2、C56:1, C567:1,C56,T1:1であった。2014 年以前発症の 3例には筋肉移植(FMT)と神経移行術(NT)を行い、 2015 年発症5例には NT のみ行った。NT は、副神経・ 肩甲上神経 : 3例、対側 C7・副神経:3、Oberlin:2 などである。手術施行時期は、発症後平均 8.6 ヶ月であっ た。 【結果】術後経過期間は、長期経過例3例は、55〜91ヶ月、 短期5例:平均 4.4(2〜8)である。長期経過例は、 FMT,NT とも満足すべき成績が獲得できている。短期 例は、まだ、成績判定には早すぎるが、筋電図再支配も 認められ、順調な機能回復をしている。 【結論】AFP の麻痺は、外傷性腕神経叢麻痺とは異なっ た麻痺型を呈することが多い。手術成績は、小児である ため、比較的良好であるが、AFP の存在および機能再建 術の可能性が周知されていないために、NT の手術時期 を逸する傾向にあるので啓蒙が必要である。

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主題1:橈骨遠位端骨折 T 1 - 1 背側転位型 volar rim 骨片を伴う橈骨遠位端関節 内骨折の治療 小郡第一総合病院 整形外科  ○坂本相哲、土井一輝、服部泰典、高橋洋平、   林 洸太 【目的】月状骨窩掌側 volarrim 骨片を伴う橈骨遠位 端骨折で、骨片の掌側皮質部分が小さく、遠位背側に openwedge で転位するような場合、プレートや裸子で の固定は困難であり治療に難渋する。今回、背側転位型 volarrim 骨片(marginalfracture,volarlunatefacet fracture)を伴う骨折において縫合糸による締結法によ り良好な成績がえられた2例を経験したので報告する。 【症例】症例1、34 歳男性、高所より転落して受傷、

AO:B3-3、関節内 3parts、掌側 rim 骨片の掌側皮質部 分の高さは CT 計測7mm であった。症例2、49 歳男性、 崖から転落して受傷、AO:C3-1、関節内 3parts、掌側 rim 骨片の掌側皮質部分は5mm であった。手術はヘン リーアプローチで展開、まず橈骨茎状突起を含む骨片を 整復し K 鋼線2本で固定する。次に掌側 rim 骨片を整 復し、rim 骨片の掌側の縁の部分に K 鋼線で2カ所骨孔 を作成、中枢掌側の皮質にも2カ所骨孔を作成し、pull out 法で末梢から中枢へ糸を通し、締結固定した。 【成績】症例1は術後3年で Mayowristscore100 点、 症例2は術後2年で 90 点であった。 【結論】volarrim 骨片は shortradiolunateligament が 付着し、月状骨を支持する重要な部位であり確実な整復 固定が必要である。骨片が小さい場合、スクリューでは 粉砕する危険性があり、背側転位型に対してフック型プ レートや鋼線での固定では屈筋腱との摩耗の危険性もあ る。本法ではそれらの問題も回避でき有用であった。

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− 46 − 主題1:橈骨遠位端骨折 T 1 - 2 背側転位型橈骨遠位端骨折に対する背側プレート の適応と治療成績 大阪掖済会病院 整形外科 外傷マイクロサージャリーセンター  ○浜田佳孝、五谷寛之、田中祥貴、佐々木康介 徳島県鳴門病院 整形外科   日比野直仁、佐藤亮祐 きたじま田岡病院 整形外科   高井宏明 【目的,方法】橈骨遠位端骨折の手術は,掌側ロッキン グプレート(VLP)が標準で,伸筋腱合併症等で背側ロッ キングプレート(DLP)の使用は少ない.橈骨遠位端骨 折プレート使用例中 12%:24 例の DLP(H 型9例,L 字型 15 例)の適応,手術手技を検討した. 【結果,考察】DLP 使用例は以下の2つの型に分類できた. 1型 : 掌側の骨折線が Watershedline 以遠での背側転 位型で天蓋・辺縁・陥没骨片等を伴う.2型 : 骨折部位 別に,全例 Die-Punch 骨片(DUC)に,radialcolumn (RC)87% か,転位の無い掌側を横切る骨折線(VFL) 40% が合併した DUC+RC(+VFL)型(MullerAO 分 類 23-B1+B2 を含む).手術方法展開は,背尺側コラム から閉創を予測し3つの伸筋支帯と1つの骨膜弁を常に 作成した.整復 / 固定は,1型は背側 H 型 DLP を用いて, 天蓋骨片はバッドレス効果で整復し,陥没骨片は背側の 間隙から拳上した.辺縁骨片は遠位を曲げて圧迫固定し た.2型は背尺側のみ展開し L 字型の小プレートで近位 からバッドレス効果で整復し,RC は橈骨茎状突起から 対側骨皮質まで中空螺子で固定した.DLP の使用は整復 精度と固定性に優れ,術後6M 評価で1例を除きメイヨ スコア:good 以上が得られた.DLP 使用例は,平均 46 歳と VLP65 歳より有意に若く,特に2型で,性差なく, 高エネルギー外傷が多かった.若年以外は抜釘していな いが,エコーで認めた ECRB・L の腱鞘炎以外,伸筋腱 断裂等はなかった. 【結論】DLP は軟部組織の扱いに注意し,上記骨折型を 適応とすれば有力な選択肢であった.

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T 1 - 3 橈骨遠位端骨折治癒後の遠位橈尺関節不安定症 済生会下関総合病院 整形外科  ○安部幸雄、藤井賢三 【はじめに】橈骨遠位端骨折(DRF)は日常よく遭遇す る骨折で掌側ロッキングプレートの出現以降,良好な治 療成績が報告されているが,しばしば成績不良例にも遭 遇する.その原因は様々であるが,今回骨折治癒後に遠 位橈尺関節(DRUJ)不安定症による二期的手術を必要 とした症例を検討した. 【対象】症例は6例,全て女性で年齢は 13 〜 74 歳,平 均 51 歳,右1例,左5例であった.3例は変形治癒(1 例は骨端線離解後),1例は尺骨茎状突起偽関節を呈して いた. 【結果】全例で全麻下にて尺骨頭の著明な不安定性を認 め,鏡視下に TFCCの尺骨小窩への縫合(縫縮)を施行 した.3例の変形治癒例ではいずれも背屈変形で矯正骨 切りを行った後に,尺骨頭の不安定性が残存し TFCCの 手術を必要とした.尺骨茎状突起偽関節の症例では偽関 節を骨接合したのちも尺骨頭の不安定性が残存し同様に 縫縮を行った. 【考察】今回 DRF 治癒後の DRUJ 不安定性を生じた病 態は背屈変形,TFCC尺骨小窩断裂,尺骨茎状突起偽関 節であった.それぞれ矯正骨切り,偽関節の骨接合に加 え,全て TFCCの尺骨小窩への縫合(縫縮)を必要とし た.DRF治癒後の DRUJ不安定症の病態は様々であり, 注意深い検索が必要である.

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− 48 − 主題1:橈骨遠位端骨折 T 1 - 4 橈骨遠位端骨折の掌側 Locking Plate 固定術後の 正中神経障害 −前向きコホート研究− 相澤病院 整形外科  ○篠根理孝、山崎 宏、宮岡俊輔、磯部文洋、鳥山義郷、   村上成道 長野市民病院   橋本 瞬 【目的】末梢神経伝導検査(NCS)を用いて前向きに検 討し、掌側 LockingPlate 固定術(VLP)後の正中神経 障害の関連因子を求める。 【対象】VLP 後の 102 例中 80 例 80 手(78%)、男 15 例、 女 65 例、平均 63(17 〜 83)歳 【評価】短母指外転筋の遠位潜時(DML)と、示指の感 覚神経伝導速度(SCV)を測定し、NCS 重症度を Bland 分類で評価した。患者因子は性別、年齢、身長、体重、 骨折型、利き手受傷、尺骨茎状突起骨折の有無、Plate の種類とした。 【方法】NCS 重症度の関連因子を重回帰分析で求めた。 CTS 患者の特徴を検討した。 【結果】NCS 施行時期は術後平均 25(10 〜 33)週であっ た。DML(ms)は患側 3.9 ± 1.1、健側 3.7 ± 0.8 と患 側で遅延していた(P=0.03)。SCV(m/s)は患側 49.3 ± 8.3、健側 50.1 ± 7.9 であった(P=0.48)。NCS 重 症度の悪化因子は年齢が高い・尺骨茎状突起骨折が無い こと、であった。CTS 発症例は 11 例(14%)で、有意 に身長が低かった。 【考察】患側で DML が遅延しており、術後に正中神経障 害が生じていることが示唆された。年齢が重症度の関与 因子であり、受傷前からの神経の伝導遅延や易損傷性が 原因と思われた。低身長が CTS 発症の増加因子であり、 骨格に比べて Plate が大きいことが要因と思われた。

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T 1 - 5 抑うつと橈骨遠位端骨折の術後成績との関連 相澤病院 整形外科  ○宮岡俊輔、山崎 宏、篠根理孝、磯部文洋、   鳥山義郷 【背景】四肢外傷患者の多くに抑うつ状態を伴うといわ れ、抑うつは機能予後に影響することが知られている。 【目的】抑うつと橈骨遠位端骨折(DRF)術後の長期成 績の関連を明らかにする。 【対象】掌側プレート固定を行った 129 症例。経過観察 期間 48 週。 【評価】抑うつ評価は疫学研究用うつ病尺度(Centerfor EpidemiologicStudiesDepressionScale:CES-D)を用 いた。評価時期は術前(受傷後〜入院までの期間)・術後3・ 6・12・24 週 とし た。 術 後 成 績 は QuickDisabilities of the Arm Shoulder and Hand Score(Q-DASH)、 Patient-RatedWristEvaluation(PRWE)を用いた。患 者因子(年齢、性別、労災や交通事故)、骨折因子(骨折型、 受傷機序、利き手受傷、尺骨茎状突起骨折)を評価した。 【方法】重回帰分析を行い術後成績に関連する因子を求 めた。 【結果】CES-D は術前:平均 8.97(SD:8.2)、術後3週: 10.8(8.19)、 6週:9.8(7.8)、 12 週:7.8(6.5)、 24 週:6.8(6.7)であった。術後 12 週までは差は無く、 24 週で有意に低下していた。術後 24 週での Q-DASH の成績悪化因子は、術後3週と 12 週での CES-D であっ た。術後 24 週での PRWE の成績悪化因子は、術後3 週の CES-D と性別(男性)であった。術後 48 週での Q-DASH の成績悪化因子は、術後6週での CES-D と労 災であった。術後 48 週での PRWE の成績悪化因子は、 術後6週での CES-D であった。 【考察】橈骨遠位端骨折における抑うつ傾向は、術後の 上肢機能改善の予測に有用であった。

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− 50 − 主題2:Dupuytren 拘縮 T 2 - 1 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法の治療経験 北摂総合病院 整形外科  ○植田直樹 【目的】2015 年9月から保険適応となった Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法(コラーゲナーゼ注射療法) の使用経験を報告すること 【対象及び方法】2015 年 11 月から8月までに酵素注射 療法で治療した5例6手で、全例男性、60 〜 76 歳(平 均 72 歳)。Meyerding 分類では grade2 が2手、grade 3が4手であった。対象注射部位は、環指 MP 関節が1 手、小指 MP 関節が3手で、小指 PIP 関節が2手で、注 射翌日に手関節ブロックと局所麻酔併用下に徒手伸展処 置を行い、以後可動域訓練と夜間装具療法を指導した。 注射前後の伸展不足角、注射の効果、合併症を調査した。 【結果】 伸展不足角の平均は、術前 MP 関節 -36°PIP 関 節 -23°が伸展処置後 MP 関節6°PIP 関節 -7°で、最終 調査時 MP 関節0°PIP 関節 -12°と改善した。注射の効 果としては注射部位を含めて拘縮索は広範囲に消失し、 全例拘縮索の断裂音を認め伸展可能となった。合併症は 全例に皮下出血を認め、水泡は3例に認め、1例は水泡 が破裂した。皮膚裂創を1例に認めた。 【考察】今回の結果では、伸展処置後より最終調査時に 伸展不足角が悪くなっていた。とくに PIP 関節にその程 度が強かったことより、PIP 関節罹患例には術後の装具 療法やリハビリに留意していく必要がある。 【結語】この酵素注射療法は Dupuytren 拘縮の治療法の 一つになり得る。

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T 2 - 2 Dupuytren 拘縮に対するコラーゲン分解酵素によ る治療効果 広島大学 医学部 整形外科  ○四宮陸雄、中島祐子、増田哲夫、吉塚将昭、   安達伸生 広島大学大学院 上肢機能解析制御科学   砂川 融 【目的】Dupuytren 拘縮に対する注射用コラゲナーゼの 治療効果を報告する. 【方法】Dupuytren 拘縮に対して注射用コラゲナーゼを 使用した 10 名 16 指を対象とした.平均年齢は 75.9 歳, 拘縮関節は MP 関節;7関節,PIP 関節;9関節,注射 後平均経過観察期間は 5.2 か月であった.注射を行った 拘縮索を調査し,治療効果について伸展不足角度を用い て検討した.16 指中 11 指は超音波検査を行い注射後の 拘縮索の変化を調査した. 【成績】MP 関節拘縮7例は全例 pretendinouscord へ 注射が行われた.注射前の伸展不足角度は 49.2 ± 18.8 度,伸展処置時に全例他動伸展0度が得られた.最終 経過観察時 -2.1 ±3.9 度で注射前と比べ有意に伸展不 足角度は改善した.一方,PIP 関節拘縮症例9例中2例 は centralcord,7例は spiralcord へ注射が行われた. 注射前の伸展不足角度は 47.7 ±16.0 度,伸展処置時に 全例他動伸展0度が得られた.最終経過観察時 27.7 ± 23.4 度で注射前と比べ有意に伸展不足角度は改善した. 最終経過観察時の伸展不足角度は有意に PIP 関節拘縮症 例で大きくなっていた.超音波検査では 11 指中9指で 伸展処置を行った後も拘縮策の連続性を認めた. 【結論】注射後も拘縮索の連続性は残存する傾向にあり, 拘縮索の軟化が症状改善に関与している可能性がある. 一方,伸展不足角度の改善に乏しい PIP 関節症例でも伸 展処置直後は他動伸展0度が得られており,拘縮索以外 の要因が成績に関与している可能性が考えられた.

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− 52 − 主題2:Dupuytren 拘縮 T 2 - 3 複数指デュピュイトラン拘縮に対する コラゲナーゼ注射治療の経験 京都大学 整形外科  ○池口良輔、太田壮一、織田宏基、淘江宏文、竹内久貴、   松田秀一 近畿大学 整形外科   柿木良介 【目的】本邦でもデュピュイトラン拘縮に対するコラゲ ナーゼ注射治療が 2015 年に導入され、適正使用講習修 了医により施行されている。複数指デュピュイトラン拘 縮に対する使用の報告は少なく、2例を経験したので報 告する。 【方法】対象は 2015 年 12 月から 2016 年5月までに経 験した複数指デュピュイトラン拘縮2例(65 歳男性、67 歳男性)である。拘縮索の認められるそれぞれの指に、1ヶ 月以上の間隔を空けて1指に対して1回のコラゲナーゼ 注射治療を行った。 【症例1】65 歳男性。右中指環指小指デュピュイトラン 拘縮。それぞれの指に拘縮索が認められ、環指拘縮索に 対してコラゲナーゼ注射治療を行い、6週間後小指拘縮 索に、8週後中指拘縮索に1回ずつ合計3回のコラゲナー ゼ注射治療を行った。1回目と2回目に皮膚裂傷が認め られた。Tubiana 基準による術後評価では good であっ た。 【症例2】67 歳男性。既往症として気管支拡張症あり。 左環指小指デュピュイトラン拘縮。1年前に反対側の右 中指環指小指デュピュイトラン拘縮に対しては拘縮解離 術を施行されている。左環指拘縮索に対してコラゲナー ゼ注射治療を行い、4ヶ月後小指拘縮索に1回ずつ合計 2回のコラゲナーゼ注射治療を行った。皮膚裂傷はなかっ た。Tubiana 基準による術後評価では good であった。 【結論】複数指デュピュイトラン拘縮に対してのコラゲ ナーゼ注射治療は、患者にとって支払う医療費としては 高額となるが、概ね満足度は高かった。

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T 2 - 4 デュプイトレン拘縮手術における digitolateral flap を併用した皮膚延長の工夫 香川大学 医学部 整形外科  ○山口幸之助、加地良雄、中村 修、飛梅祥子、   山本哲司 【目的】デュプイトレン拘縮における腱膜切除術におい ては YV 形成や Z 形成などを用いた皮膚の延長が一般的 に行われる。しかし、多少の皮膚の緊張が残存し、術後 早期から積極的な伸展訓練が行えないために伸展制限が 残存する症例をしばしば経験する。最近、我々はこの問 題を解決するため、YV 形成に加え PIP および MP 関節 に対する digitolateralflap を追加することで、指を完全 伸展しても皮膚の緊張が生じないようにし、術後早期か ら装具を用いた積極的な可動域訓練を行い、良好な成績 を得ているので報告する。 【方法】対象はデュプイトレン拘縮に対し部分腱膜手術 を行い、皮膚の短縮に対して YV 形成と digitolateral flap を併用した4例(PIP 2例、MP 1例、PIP + MP 2例) で、平均年齢は 67.8 歳、Meyerding は grade1 が2例、 grade3 が2例であった。これらに対して手術翌日から アウトリガー指伸展装具、夜間指伸展装具などを併用し た積極的な可動域訓練を施行した。評価は Tubiana の 評価基準および拘縮改善率を調査した。 【結果】用いた皮弁は1例で一時的なうっ血を認めたが、 全例で生着した。Tubiana の評価基準は verygood が 3例、good が1例であり、拘縮改善率は3例で 100%、 1例で 91.9%であった。 【考察】本法では手術翌日から指の完全伸展が可能であ り伸展制限残存の予防につながったと考えられる。また、 十分な可動域が得られることで、術後の屈筋腱の癒着予 防にも有利であると思われる。

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− 54 − 主題3:変形性関節症 T 3 - 1 私がすすめるすず合金製装具について 金沢大学附属病院 整形外科  ○多田 薫、山本大樹、中嶋宰大、土屋弘行  ヘバーデン結節例に対する装具療法は良好な成績が報 告されているが、治療に対するアドヒアランスは決して 良好ではない。我々は装着が容易であり整容性に優れて いることがアドヒアランス、ひいては治療成績を向上さ せると考え、すず合金製の指輪型装具を開発した。今回 その治療成績について報告する。  対象はヘバーデン結節例の 17 例であり、年齢は 54 〜 85(平均 71)歳であった。装具はすず合金製であり、骨 棘部が装具と接触しない指輪型のデザインとした。S,M,L の3サイズを患指の大きさに応じて処方し、疼痛に応じ て自由に装具を使用するように指示した。装具装着前お よび装着後1か月に VASscale、Hand20 による評価を 行うと共に、装具の装着の容易さ、整容面についても 10 段階の満足度評価(0が不満、10 が満足)を行った。  VASscale は 装 着 前 54.1 ± 5.3 か ら 装 着 後 1 か 月 25.7 ± 5.9 となっており、有意な改善を認めた。Hand 20 は装着前 34.9 ± 6.2 から装着後1か月 29.5 ± 5.3 と なっていたが、有意差は認めなかった。装着の容易さに 対する満足度は 9.0 ± 0.4、整容面に対する満足度は 7.5 ± 0.6 となっていた。装具に関する有害事象は認めなかっ た。  すず合金製装具には疼痛を緩和する効果があると考え られた。すず合金は適度な可変性を持ち装飾性に優れた 金属であることから、装着の容易さや整容面に対する満 足度が高くなっていたと考えられる。今後は自然経過に 対する優位性についても評価を行いたい。

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T 3 - 2 ヘバーデン結節に合併する粘液嚢腫に対する経皮 的交通孔作成術の試み 国吉病院 整形外科  ○谷脇祥通 【目的】ヘバーデン結節に合併する粘液嚢腫に対する新 しい治療法として、経皮的交通孔作成術を行ったので報 告する。 【対象と方法】対象は男性1例1指、女性8例 10 指で、 平均年齢は 60.2 歳、罹患指は母指が1指、示指が2指、 中指が6指、小指が2指であった。これらの症例に対し て指神経ブロック下に 22G 針を用いて嚢腫の底面と関 節包が連続するように穿刺を行った。処置後は特に活動 制限は設けず、1週程度で再診し嚢腫が消失していない 例には再度処置を行った。 【結果】11 指全てで嚢腫は消失した。嚢腫が消失するま でに1回の処置ですんだものが7指、2回が3指、3回 が1指であった。嚢腫の消失後に再発した例はなかった。 【考察とまとめ】ヘバーデン結節に合併する粘液嚢腫に 対する治療法としてこれまで嚢腫切除と皮弁による被 覆、骨棘切除術、関節固定術などが報告されている。一方、 類似する疾患であるガングリオンに対しては関節鏡下交 通孔拡大術の有効性が報告されている。同様の考え方で 粘液嚢腫に対してアプローチしたが、手指 DIP に対して 鏡視下手術は技術的に困難であるため今回はブラインド の操作となった。そのために1回の処置では嚢腫が消失 しない例が存在したが、上手く交通孔が作成できた例で は速やかに嚢腫は消失し、短期ではあるが再発は認めて いない。今後長期成績の調査は必要であるが、これまで の治療法と比べて非常に侵襲が小さく、有用な方法と思 われた。

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− 56 − 主題3:変形性関節症 T 3 - 3 母指 CM 関節症に対する Kaarela 変法の短中期成績 市立伊勢総合病院 整形外科  ○里中東彦、鈴木慶亮、吉田格之進、原 隆久 三重大学大学院 運動器外科   辻井雅也、須藤啓広 【目的】われわれは母指 CM 関節症に対して Kaarela 法 に靭帯再建を追加した Kaarela 変法を行っており,その 治療成績について報告する. 【対象】Kaarela 変法を施行した7例7関節を対象とし, 男2例,女5例,手術時平均年齢 59 歳であった.手術 は Kaarela 法に追加して APL 半裁腱の断端を第2中手 骨基部へ縫合固定した.評価項目は疼痛 VAS,可動域, ピンチ力(対側比),単純 X 線像における大菱形骨腔 / 第1中手骨長の比(T/M)とした. 【結果】疼痛 VAS は術前平均 71mm から最終 9.3mm へ 有意に改善し,可動域は術前後で有意差はなかった.ピ ンチ力は指腹つまみが術前 60% から最終 86%,側方つ まみが術前 61% から最終 85% へ有意に増加した.T/M は術直後 0.25,最終 0.22 で有意差はなかった. 【考察】Kaarela 法では経過中に母指列の短縮を生じる ことが多いが,Kaarela 原法に第1・2中手骨間の靱帯 再建を追加することで suspension 効果が得られ,短縮 を最小限にすることができたと考えられる.

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T 3 - 4

母指 CM 関節症に対する Dual Mini TightRope Suspensionplasty 高月整形外科病院 東京手の外科スポーツ医学研究所  ○河原三四郎  母指CM関節症に対する比較的新しい術式である、Mini TightRope を使用した suturebuttonsuspensionplasty は、大菱形骨全切除もしくは部分切除後に、第1・第2 中手骨間を suturebuttonconstruct により安定化させ るものである。この方法は、自己腱を用いた靭帯再建 や腱球移植などを併用しなくてもよいという利点があ り、手技も比較的容易である。術後成績に関する海外の 文献はまだ多くはなく、経過観察期間も2年程度ではあ るが、いずれも良好な成績が得られている。オリジナル の術式は、MiniTightRope を1本使用するものである が、Kakar らは、2本使用する “DualMiniTightRope” 法を報告している。DualMiniTightRope 法の利点は、 非常に強固な suspensionplasty であるがゆえに、術後 の外固定をほとんど行わずに早期から可動域訓練が開始 できることである。さらに手術手技の特性より、Mini TightRope の過度の締め付けすぎ(overtightening)に よる第1・第2中手骨のインピンジメントが起こりにく いとも考えられている。著者は DualMiniTightRope suspensionplasty を 2015 年5月より今日までに 15 例 行い、全例で術後数日より可動域訓練を開始し、殆どの 症例で外固定を使用せずに良好な短期成績を得ている。 DualMiniTightRope 法の詳細と術後成績、およびその 課題について報告する。

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− 58 − 主題3:変形性関節症 T 3 - 5 動的 X 線撮影による母指内外転の可動域評価(1) −信頼性と健常女性での標準値の検討− 小郡第一総合病院 整形外科  ○服部泰典、土井一輝、坂本相哲 【目的】母指内外転の可動域計測は、母指 CM 関節症の 重要な評価項目であるが、従来の角度計による計測の信 頼性は決して高くない。本発表では、われわれが行って いる動的 X 線を用いた可動域評価の信頼性と健常女性で の標準値を検討したので報告する。 【方法】動的 X 線は、自動運動での母指の最大橈側内〜 外転および掌側内〜外転での X-P を合計4枚撮影し、第 1・第2中手骨の角度(以下、M1M 2)をそれぞれ計 測した。信頼性の検討は、健常女性8例 16 手と CM 関 節固定術後の 14 例 14 手の計 30 手の X-P を、日整会 専門医2名により2回計測し、級内相関係数(ICC)と Bland-Altman 解析を行った。標準値の検討には、平均 年齢 23 歳の健常女性 28 例 56 手の X-P を計測した。 【結果】ICC は検者内・検者間ともに、橈側内転・外転 および掌側内転・外転の全てにおいて 0.90 以上であり、 信頼性が確認できた。Bland-Altman 解析は、95%CI で の LOA は全てにおいて0を含み、加算誤差はなかった。 健常女性の標準値は、橈側内〜外転の M1M 2は 17 〜 41°(アーク:24°)、掌側内〜外転は6〜 41°(アーク: 35°)であった。 【結論】動的 X 線は母指の可動域を簡便に評価すること ができ、その信頼性も確認できた。しかし、CM 関節 の動きは3次元であり、より正確な可動域の評価には 3D-CT などによる動的解析が必要である。

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T 3 - 6 動的 X 線撮影による母指内外転の可動域評価(2) −母指 CM 関節固定術後の可動域の検討− 小郡第一総合病院 整形外科  ○服部泰典、土井一輝、坂本相哲 【目的】母指 CM 関節固定術(以下、固定術)術後の可 動域を、動的 X 線を用いて検討した。 【方法】術後2年以上経過し、動的 X 線で可動域を評 価した 55 手を対象とした。男性5例、女性 40 例、手 術時年齢は平均 63 ±9歳、Eaton-Glickel 分類は全て stage3 であった。動的 X 線は、母指の最大橈側内〜外 転および掌側内〜外転での X-P をそれぞれ撮影し、第1・ 第2中手骨の角度(以下、M1M 2)を計測した。母指 MP 関節での代償運動を検討するために、母指基節骨と 第2中手骨の角度(以下、P1M 2)も同様の方法で計 測した。 【結果】橈側内〜外転の M1M 2と P1M 2は、それぞれ 30 〜 41°(アーク:11°)と9〜 52°(アーク:43°)であっ た。掌側内〜外転の M1M 2と P1M 2は、26 〜 33°(アー ク:8°)と 11 〜 42°(アーク:31°)であった。 【考察】固定術後の母指の運動は、STT 関節の可動域が 増えることと、MP 関節での代償運動による。STT 関節 の運動は M1M 2で示され、橈側と掌側とも約 10°の可 動域が得られていた。MP 関節での運動は、M1M 2と P1M 2の差であり、橈側では 32°、掌側では 23°の動き があった。本研究により、関節固定術後の真の可動域が 確認され、術後リハビリにおける STT 関節の可動域の 向上の重要性が示唆された。また、固定術の至適固定角 度の決定にも参考になると考えられた。

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− 60 − 主題4:マレットフィンガー • 腱機能再建 T 4 - 1 陳旧性腱性槌指に対する新しい手術方法 藤田保健衛生大学 整形外科  ○鈴木 拓、鈴木克侍、志津香苗、黒岩 宇、    長谷川正樹 愛光整形外科   早川克彦 藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 整形外科   寺田信樹 【背景】陳旧性腱性槌指に対して,これまでに多くの手 術方法が報告されている. われわれは陳旧性腱性槌指 に対して新しい腱移植術を施行したので,その臨床成績 を報告する. 【対象と方法】陳旧性腱性マレットに対して本法を施行 した4例を対象とした.症例は男性2例,女性2例,年 齢は平均 56歳,受傷から手術までの期間は平均5ヵ月, 術後平均経過観察期間は 14ヵ月であった.全例,術前 に伸展位装具の保存加療が行われていた.手術は採取し た長掌筋腱を末節骨に縫着した後に,長掌筋腱を二つ折 りにし,横支靱帯の下を通した後に基節部レベルにて両 側の側索に縫合した.DIP 関節の仮固定を4週行った後 に DIP 関節の可動域訓練を開始し,夜間伸展装具も併用 した.DIP 関節の平均自動運動可動域は術前が伸展-55°, 屈曲 75°であったが,最終観察時においては伸展- 5°, 屈曲 70°と改善した.蟹江の評価基準では優3例,良1 例であった. 【考察】本法では解剖学的に側索および終末腱を再建し, 力源を近位の側索に求める術式であり,比較的良好な成 績が得られた.

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T 4 - 2 骨性マレット指に対する石黒変法の治療成績 JA 愛知厚生連 海南病院 整形外科  ○勝田康裕、関谷勇人、藤浪慎吾 名古屋市立大学病院 整形外科   岡本秀貴 【目的】石黒変法にて治療した骨性マレット指における 治療成績について検討したので報告する。 【対象と方法】対象は、受傷後6週以内に石黒変法にて 手術施行した、骨片の背側骨皮質の長さが3mm 以上の 骨性マレット指 16 指とした。術式は全例、坪川らの方 法に準じて施行した。受傷時年齢は平均 29 歳、罹患指 は母指1指、中指6指、環指7指、小指2指であった。 受傷から手術までの期間は平均 10 日で、術後経過観察 期間は平均 98 日であった。評価は X 線所見による骨癒 合、整復状態、遺残変形ならびに関節可動域について行っ た。術後成績は蟹江の評価基準に従った。 【結果】骨折型は小西池分類で、Type21指、Type37指、 Type48指であり、69%の症例で DIP 関節の 50%を越 える大骨片を伴っていた。骨片の背側骨皮質の長さは平 均 3.5mm であった。術後 X 線写真にて骨片の背屈転位 等の整復不良例は認めず、全例骨癒合を得た。最終観察 時の遺残変形は全例認めず、伸展不足角は0°から9°(平 均 1.4°)、DIP 関節可動域は 35°から 80°(平均 63.9°) であった。蟹江の評価基準では、優 13 指、良3指であり、 可、不可の症例は認めなかった。 【結論】我々は第 57 回日本手外科学会にて、大骨片を 有する骨性マレット指のうち骨片の背側骨皮質の長さが 3mm 以上の症例に対する坪川らの方法の有用性を報告 したが、その後の追試においても良好な成績を得ること が出来た。

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− 62 − 主題4:マレットフィンガー • 腱機能再建 T 4 - 3 新たな腱縫合法による屈筋腱手術治療の成績 − 渡邉法による腱縫合と早期自動屈曲運動療法 − 名古屋掖済会病院 整形外科・リウマチ科  ○太田英之、渡邉健太郎 【緒言】当院では従来、4及び6strandsuture による手 指屈筋腱縫合を行い、平成 26 年からは術後後療法に早 期自動運動療法を導入してきた。多くの症例は良好な経 過をたどったものの若干数の成績不良例が存在した。そ こで平成 28 年より8strandsuture による新たな屈筋 腱縫合法(渡邉法)を導入したうえで、修正した早期自 動運動療法を導入した。今回本法の臨床成績と工夫につ いて報告する。 【対象と方法】対象は渡邉法にて腱縫合を行った Zone 1ないし2の手指屈筋腱断裂5例5指で、平均年齢 37 歳、男性4例、女性1例で損傷指は示指3例、中指1例、 環指1例であった。固定肢位は手関節中間位、MP 関節 70°屈曲位、PIP、DIP 関節伸展位を基本とし、術翌日よ り早期自動運動療法を開始した。最終成績は Strickland 評価にて判定した。 【結果】平均 TAM は156°、対健側比 91% で全例 excellent であった。再断裂例はなかった。 【考察】渡邉法は早期自動屈曲運動に耐えうる強度であ りながら腱滑走を妨げない利点がある。このことから術 後各時期での可動域の目標値を設定したうえで訓練強度 の調整を行い、再現性の高い早期自動屈曲運動療法を継 続できることで短期的ではあるが良好な結果を得た。今 後症例を蓄積することで後療法の計画もさらに再現性の 高いものにすることが可能なものと考える。

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