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J Waves for Predicting Cardiac Events in Hypertrophic Cardiomyopathy

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Academic year: 2021

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J Waves for Predicting Cardiac Events in Hypertrophic Cardiomyopathy

著者 津田 豊暢

著者別表示 Tsuda Toyonobu

雑誌名 博士論文要旨Abstract

学位授与番号 13301甲第4597号

学位名 博士(医学)

学位授与年月日 2017‑09‑26

URL http://hdl.handle.net/2297/00049651

doi: 10.1016/j.jacep.2017.03.010

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

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学位請求論文

掲載雑誌名

論文内容の要旨及び審査結果の要旨

受付番号 医学博士ぃ113第2593号 氏名 津田 豊暢 論文審査担当者 主査 •稲葉 英夫

副査 竹村 博文 山本 靖彦

J Waves for Predicting Cardiac Events in Hypertrophic Cardiomyopathy Journal of American College of Cardiology: Clinical Electrophysiology

平成29年(201 7年)掲載予定

肥大型心筋症(HCM)は心臓突然死 のリスクを有する特発性心筋疾患である。すでに提唱されている HCMの突然死のリスク因子として、 非持続性心室頻拍、 著しい心室肥大、 失神、 突然死 の家族歴、

運動中の異常血圧反応がある。 一方、 早期再分極所見(J波)は致死性不整脈イベント発症に関与す ると報告されている。 しかしながら、HCMにおける致死性不整脈イベント発症とJ波との関連につ いて検討は少ない。 我々はJ波がHCMにおける致死性不整脈発症および予後予測に有用かどうか検 討した。

当院およびその関連施設で診療されたHCM338例を後ろ向きに検討した。 エンドポイントは心イ ベント出現(突然死、心室細動検出、植え込み型除細動器の適切作動や持続性心室頻拍検出)とした。

対象338例のうち、突然死の家族歴を有する症例を39例(11.5%)、失神歴のある症例を32例(9.5%)、

非持続性心室頻拍例を94例(27.8%)、著しい左室肥大(壁厚3 0 mm以上)を8例(2. 4%)に認めた。

平均観察期間 4.9年の間に31名(9.2%) が心イベントを発症した。 イベント発症群とイベント非発 症群の患者特性を比較すると、 既にリスク因子として報告されている突然死の家族歴、 失神、 非持続 性心室頻拍をイベント発症群で高頻度 に認めた。特記すべきことに、 イベント発症群に おいてJ波を 高頻度に認め (35.5% vs. 11.4%, P=0.001)、 さらに下壁および側壁誘導両方に認めるJ波、 ノッチ形 態のJ波、 平坦ST部を伴うJ波を高頻度に認めた。 コックスハザドモデルでは、 従来報告されて いるリスク因子による調整後もJ波は独立した予測因子であった。 さらにカプランマイヤ法を用い た生存曲線では、J波群でイベント発症率が有意に高く、J 波を下壁および側壁誘導両方に認める群 はJ波を下壁誘導もしくは側壁誘導いずれかにしか認めない群と比較してイベント発症率が高い傾向 を示した。HCMの心イベントを予測する従来のリスクモデルと従来のリスクモデル にJ波を加えた 修正リスクモデルを作成し、netreclassification improvementを用いて比較したところ、修正リスク モデルはイベント予測能を有意に改善させた。

J波はHCMの突然死および致死性不整脈を予測する独立したリスク因子であり、予測能を改善させ る可能性がある。

以上のように、本論文は肥大型心筋症(HCM)患者の心イベントに対する予防処置の適応と患者予後 改善に関係する新たな知見を含んでおり、学位論文に値すると判断した。

参照

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