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FIP1L1を介して生じる白血病融合遺伝子FIP1L1RARA, FIP1L1PDGFRAの機能解析

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 岩﨑 純子

主査 教授 野口 昌幸

審査担当者 副査 教授 豊嶋 崇徳

副査 教授 藤田 博美

副査 教授 佐邊 壽孝

学 位 論 文 題 名

FIP1L1 を介して生じる白血病融合遺伝子 FIP1L1-RARA, FIP1L1-PDGFRA の機能解析

(Functional analysis of FIP1L1-RARA and FIP1L1-PDGFRA; the leukemogenic fusion genes

associated with FIP1L1.)

FIP1L1 を介する白血病原因融合遺伝子の解析により、FIP1L1-RARA ではFIP1L1の FIP1 motif

がホモ 2 量体形成に必要な領域であることを同定し、FIP1L1-PDGFRA では PIAS1 による SUMO 化修

飾により細胞増殖が促進され、増殖抑制には SUMO 化阻害剤が有用であることが報告した。

この論文の内容に関して副査の佐邊壽孝教授から、FIP1L1-PDGFRA 陽性白血病は稀な疾患であ

る上、標準治療薬存在下での新規治療研究の意義について質問があり、申請者は現治療の問題点

や他疾患への応用を挙げ、臨床応用へ向けての研究は有用と回答した。

副査の藤田博美教授から、FIP1L1-PDGFRA野生型と T674I変異体でのギンコール酸 50μM での

アポトーシスの差の解釈について質問があり、申請者は両者に差があるかは判断できないと回答

した。

副査の豊嶋崇徳教授から、FIP1L1-RARA でのホモ 2 量体形成能とレチノイン酸応答抑制能との

関連の確認法について質問があり、申請者は他法での検討も考慮すると回答した。

主査の野口昌幸教授より、FIP1L1-PDGFRA 発現下での imatinib 投与による内在性 PIAS1 の発現

レベルの解釈について質問があり、申請者は回答困難のため再度検討すると回答した。また、SUMO

化阻害剤の正常組織への影響について質問があり、申請者は今後 in vivo での評価が必要と回答

した。

この論文は FIP1L1 を介する 2 種類の白血病原因融合遺伝子において、FIP1L1-RARA では初めて

FIP1L1 の機能領域を同定し、FIP1L1-PDGFRA では細胞増殖促進経路として SUMO 化修飾の関与を明

らかにした点で高く評価され、今後の白血病治療の貢献が期待される。

審査員一同はこれらの成果を高く評価し、申請者が博士(医学)の学位を受けるのに十分な資

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