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地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ァ プ ロ ー チ とネ ッ トワ ー ク形 成
オ ー ス トラ リア ・ホ ー ン ズ ビ ーACAT(高 齢 者 ケ ア 評 価 チ ー ム) の 事 例 ・そ の1
副 田 あ け み
〔 要 約 〕
地 域 ケ ア の 展 開 に 必 要 な チ ー ム ア プ ロ ー チ や ネ ッ トワ ー ク形 成 の 方 法 を 探 る た め に 、 シ ドニ ー に あ る ホ ー ン ズ ーACATの チ ー ム ア プ ロ ー チ を 事 例 分 析 し た 。 そ の 結 果 、 地 位 が 確 立 して い る 専 門 職 か ら成 る 多 職 種 チ ー ム は 、 公 式 に は 、 メ ンバ ー の 意 思 決 定 に よ る 自主 性 を 重 ん じ る が 、 非 公 式 に は 、 チ ー ム 内 相 互 作 用 に よ っ て メ ン バ ー の 意 思 決 定 や 行 為 な ど を 管 理 す る と い う チ ー ム ア プ ロ ー チ を と っ て い る こ と が あ き ら か と な っ た 。
〔キ ー ワ ー ド〕
地 域 ケ ア 、 チ ー ム ア プ ロ ー チ 、 ネ ッ トワ ー ク、ACAT(高 齢 者 ケ ア 評 価 チ ー ム)、
在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー
1本 稿 の 目的 と研 究 方 法
1)チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ ト ワ ー ク 問 題 関 心
1990年 代 、 「高 齢 者 保 健 福 祉10力 年 戦 略(ゴ ー ル ドプ ラ ン)」(1989年)に
基 づ き 、 在 宅 介 護 の 支 援 を 目的 と した 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー が 各 地 に 開 設 さ れ
て い っ た 。 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー は 、 地 域 生 活 を 営 む 要 介 護 高 齢 者 と家 族 介 護
者 へ の トー タ ル な 援 助 や 困 難 ケ ー ス 等 へ の 対 処 を め ぐ り、 セ ン タ ー 内 や 母 体 施
設 職 員 と の チ ー ム ア プ ロ ー チ 、 ま た 、 高 齢 者 サ ー ビ ス 調 整 チ ー ム や 自主 的 な 組
織 間 ネ ッ トワ ー ク の 活 性 化 を も た らす 契 機 と な っ た1)。
地 域 ケ ア の 目的 は 、 介 護 を 含 め 種 々 の 援 助 を 要 す る 高 齢 者 と そ の 家 族 介 護 者 が 、 で き る だ け 長 く地 域 社 会 に 参 加 し、 そ の 一 員 と して 暮 ら し続 け る こ と が で き る よ う支 援 す る こ と 、 と考 え る こ と が で き る 。 競 争 原 理 を 導 入 した 介 護 保 険 下 で も、 こ う した地 域 ケ ア を 実 現 して い くに は 、 チ ー ム ア プ ロ ー チ や 種 々 の ネ ッ
トワ ー ク を 活 用 した 支 援 が 不 可 欠 と思 わ れ る 。 チ ー ム ア プ ロ ー チ や ネ ッ トワ ー ク活 用 方 法 に つ い て 、 地 域 の 実 態 を 踏 ま え た 検 討 が 必 要 で あ る 。
チ ー ム ア プ ロ ー チ の 研 究
しか し、 これ ら に 関 す る研 究 は わ が 国 に お い て は 乏 しい 。 精 神 障 害 者 リハ ビ リテ ー シ ョ ン の 領 域 に お い て は 、 チ ー ム ア プ ロ ー チ に 関 す る実 践 報 告 等 が い く つ か 見 られ る 。 だ が 、 野 中 に よ れ ば 、 欧 米 に 比 べ る と 、 わ が 国 で は 医 療 保 健 福 祉 領 域 に お け る チ ー ム ワ ー ク の 研 究 は 驚 くほ ど少 な い2)。高 齢 者 の 地 域 ケ ア に 関
して も 、 実 情 は さ ほ ど変 わ らな い 。
こ こ で い う チ ー ム ア プ ロ ー チ と は 、 チ ー ム ワ ー ク を 活 用 した 利 用 者 や 家 族 に 対 す る チ ー ム と して の 支 援 活 動 と そ の 方 法 を 指 す 。 チ ー ム ワ ー ク に は 、 集 団 や 組 織 を 効 率 的 に 維 持 ・運 営 す る た め の 活 動 と い う意 味 と 、 利 用 者 に介 入 す る 臨 床 活 動 と い う意 味 が あ る3>。 チ ー ム ア プ ロ ー チ は後 者 の 意 味 で あ り、一 般 的 に は 多 職 種 に よ る チ ー ム ワ ー ク を 通 し た 援 助 活 動 の こ と を い う。
ま た 、 こ こで い う ネ ッ トワ ー ク形 成(networkdevelopment)と は 、 職 種 間 、 組 織 間 の 関 係 づ く り の 活 動 を 指 す 。 個 別 の 利 用 者 や 家 族 へ の 支 援 を 行 って い く さ い に 連 携 し共 同 す る こ と を 通 して 、 結 果 的 に こ う し た 関 係 づ く り が 行 わ れ る と い う場 合 もあ れ ば 、 個 別 の 支 援 活 動 と は 切 り離 さ れ た と こ ろ で 、 情 報 交 換 ・意 見 交 換 ・資 源 開 発 ・ソ ー シ ャ ル ア ク シ ョ ン な ど を 目 的 と し て 関 係 づ く り が 行 わ れ る場 合 も あ る。
類 似 の 用 語 に ネ ッ トワ ー キ ン グ(networking)が あ る 。 こ の 用 語 は ネ ッ トワ ー
ク形 成 の 意 味 だ け で は な く、 援 助 者 が 利 用 者 の 社 会 的 支 援 ネ ッ トワ ー ク(social
supportnetwork)の 形 成 ・維 持 を 支 援 して い く活 動 と い う意 味 を 含 む 場 合 が
あ る4)。本 論 で は 、 利 用 者 個 人 の 社 会 的 支 援 ネ ッ トワ ー ク形 成 の 支 援 と い う よ り
も 、 職 種 間 ネ ッ トワ ー クや 組 織 間 ネ ッ トワ ー ク の 形 成 ・維 持 に 焦 点 を あ て る の
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
39で 、 ネ ッ トワ ー ク形 成 の 用 語 を 用 い る。
職 種 間 お よ び 組 織 間 ネ ッ トワ ー ク を 意 識 的 に 活 用 した 、 利 用 者 に 対 す る支 援 方 法 は 、 ネ ッ トワ ー ク ア プ ロ ー チ と 呼 ぶ こ と が で き る 。 散 見 さ れ る チ ー ム ア プ ロ ー チ 論 で は 、 こ の ネ ッ トワ ー ク ア プ ロ ー も チ ー ム ア プ ロ ー チ で あ る と して い る も の が 目 に 付 く5》 。 しか し、 メ ンバ ー 資 格 や リー ダ ー責 任 な ど が 比 較 的 明 確 な チ ー ム と 、 そ れ らを 問 題 と しな い ネ ッ トワ ー ク とを 同 じに扱 う の は お か しい 。 支 援 の ア プ ロ ー チ と して は 、 両 者 を 区 別 して お くの が 望 ま しい と考 え る6)。
2)本 稿 の 目的 と調査方 法
ACAT(高 齢 者 ケ ア 評 価 チ ー ム)で の 研 修 機 会
上 記 の よ う な 問 題 関 心 を も っ て い た と こ ろ 、2年 前 に短 期 研 修 を 受 け た オ ー ス トラ リ ア の シ ドニ ー郊 外 に あ る ホ ー ンズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ病 院 で 再 度 研 修 を 受 け る機 会(2002年2月 か ら4月 半 ば)が 得 られ た 。
当 該 病 院 は 、1960年 代 か ら地 域 ケ ア 重 視 の 方 針 を 採 用 し、goodcommunity hospitalの 評 判 を と って き た 病 院 で 、訪 問 リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・チ ー ム やACAT
(AgedCareAssessmentTeam:高 齢 者 ケ ア評 価 チ ー ム)7)な ど 、 地 域 に 出 向 い て い くチ ー ム を い くつ も持 っ て い る 。 前 回 の 研 修 時(2000年3月)に は 、 ACATや 他 の 地 域 ケ ア 関 連 機 関 が 参 加 して ケ ア ・ トラ イ ア ル(CareTrial)と
い う連 邦 政 府 の プ ロ ジ ェ ク トを 実 施 し、 病 院 内 に 置 か れ た 評 価 部 署 が そ の 評 価 研 究 を 行 って い た8)。 これ は 、 わ が 国 が2000年4月 か ら実 施 す る こ と に な っ て い た 介 護 保 険 に 似 た 性 格 を もつ も の で 、 医 療 ・保 健 ・福 祉 の 財 源 統 一 シ ス テ ム と、 統 合 的 サ ー ビ ス 供 給 の た め の ケ ー ス マ ネ ジ メ ン トを 採 用 した プ ロ ジ ェ ク ト で あ る9)。ACATの メ ンバ ー を 初 め 、地 域 の 開 業 医 や サ ー ビス 組 織 の コ ー デ ィネ ー
タ ー な ど が ケ ー ス マ ー ネ ジ ャ ー と して こ れ に 参 加 して い た 。
ACATは 、 わ が 国 の 在 宅 支 援 セ ン タ ー と規 模 も制 度 上 の 主 要 目 的 も異 な る が 、 果 た して い る機 能 に 関 して は 共 通 す る 側 面 が あ る 。 こ の プ ロ ジ ェ ク トが 事 業 と
して 展 開 され る よ う に な っ て か ら、ACATに ど の よ うな 変 化 が 生 じて い る の か
を 知 る こ と 、 ま た 、前 回 の 短 期 研 修 で は 十 分 な 理 解 が 得 られ な か っ たACATの
チ ー ム ワ ー ク の 実 態 や 、 メ ンバ ー の 業 務 遂 行 方 法 ・支 援 ス キ ル 、 地 域 の 諸 組 織
と の ネ ッ トワ ー ク形 成 の 方 法 を 学 ぶ こ と に よ り、 今 後 の 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー に よ る 同 法 人 内 居 宅 支 援 事 業 者 と の チ ー ム ア プ ロ ー チ や 、 地 域 組 織 と の ネ ッ ト ワ ー キ ン グ の あ り方 を 検 討 し て い く に あ た り、 な ん ら か の ヒ ン トを 得 られ る の で は な い か と考 え た 。
情 報 収 集 の 方 法
今 回 、 ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 のACATに 参 加 して ま ず 、 ケ ア トラ イ ア ル ・プ ロ ジ ェ ク トの そ の 後 に つ い て 話 を 聞 い て み た と こ ろ 、ニ ュー サ ウ ス ウ ェ ー ル ズ 州 で こ れ が 事 業 化 さ れ た の は2地 域 の み で 、 ホ ー ンズ ビー ク ー リ ンガ イ 病 院 の あ る 当 該 地 域 に お い て は 事 業 化 さ れ な か っ た と い う こ と で あ っ た 。 ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ンガ イ病 院 老 年 科 の カ ー ル 医 師 の 説 明 に よ れ ば 、 当 該 地 域 で は 統 制 群 と実 験 群 の あ い だ で サ ー ビ ス 利 用 や 通 院 費 用 な ど に か ん す る 差 異 が な い と い う評 価 研 究 結 果 が 出 た た め 、事 業 化 は 見 送 られ る こ と に な っ た 。 差 異 が 出 な か っ た の は 、 当 該 地 域 で は 、 プ ロ ジ ェ ク ト以 前 か ら適 切 な ケ ー ス マ ネ ジ メ ン トを 実 施 し て い た た め で あ る 。 プ ロ ジ ェ ク トは ペ ー パ ー ワ ー ク を 増 や した だ け と い う こ と で 、 プ ロ ジ ェ ク ト参 加 者 の あ い だ で も評 価 が 悪 か っ た 、 と い う こ と で あ っ た10>。
プ ロ ジ ェ ク トは事 業 と して 展 開 さ れ て い る に 違 い な い 、 と い う 自分 の 思 い こ み を 反 省 し、 研 修 中 はACATメ ンバ ー の 業 務 内 容 や チ ー ム ワ ー ク の 実 態 、 ネ ッ トワ ー キ ン グ の 方 法 を 、 観 察 や ヒ ヤ リ ン グ な ど に よ っ て 丹 念 に 調 べ る こ と に し た 。 観 察 は 、週3回 行 わ れ るACATの イ ンテ ー ク ・ミー テ ィ ングへ の 参 加 や 、ACAT メ ンバ ー と の 家 庭 訪 問 、 諸 サ ー ビ ス 組 織 訪 問 、ACATマ ネ ー ジ ャー と の 各 種 会 合 へ の 参 加 な どを 通 して 行 っ た 。 な お 、ACATメ ンバ ー と の 訪 問 で は 、 メ ンバ ー の 業 務 内 容 と各 内 容 に振 り当 て た 時 間 を 調 べ る た め の タ イ ム ス タ デ ィ調 査 も実 施 した'1)。
ヒ ヤ リ ン グ は 、ACATの メ ン バ ー や マ ネ ー ジ ャ ー 、地 域 の サ ー ビ ス 組 織(NPO) の コ ー デ ィネ ー タ ー 、 病 院 内 チ ー ム の ソ ー シ ャル ワ ー カ ー に 対 し て行 っ た 。 他
に も、病 院 内 各 セ ク シ ョ ン に所 属 す る9人 の ソ ー シ ャル ワ ー カ ー へ の ヒ ヤ リ ング
や 、半 日 も し くは1日 の業 務 の 参 与 観 察 を 実 施 。 病 院 内 の2つ の チ ー ム と地 域 の
サ ー ビ ス 組 織 に は 、 ヒ ヤ リ ン グ調 査 を 補 う た め の 簡 単 な 質 問 紙 調 査 も実 施 した 。
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
41さ ら に 、 短 期 滞 在 の 日 本 人 研 究 者 と と も に 、 あ る い は 単 独 で 、 複 数 の ナ ー シ ン グ ホ ー ム や ホ ス テ ル(NPOや 営 利 民 間 組 織 運 営)、 デ イ ケ ア セ ン タ ー(公 立 お よ び NPO運 営)、 イ ン デ ィ ペ ン デ ン ト ・ リ ビ ン グ ハ ウ ス や リ タ イ ア メ ン トハ ウ ス(NPO
お よ び 営 利 民 間 組 織 運 営 の 自 立 高 齢 者 の た め の 居 住 施 設)、 さ ら に イ ン デ ィ ペ ン デ ン ト ・ リ ビ ン グ ・セ ン タ ー(公 立 福 祉 機 器 展 示 お よ び 相 談 セ ン タ ー)、HACCフ ォ ー ラ ム(在 宅 サ ー ビ ス 組 織 の 連 合 体)、 ケ ア ラ ー ・ レ ス パ イ ト ・セ ン タ ー(民 間 非 営 利 組 織 で 介 護 者 の 休 息 サ ー ビ ス の 希 望 を 受 付 け 、 調 整 す る セ ン タ ー)、 ケ ア ラ ー ズ ・ ア ソ シ エ ー シ ョ
ン(介 護 者 協 会:政 府 の 補 助 を 受 け て い るNPO、 資 源 セ ン タ ー も 兼 ね る)な ど を 訪 問 し 、 観 察 や イ ン タ ビ ュ ー を 行 っ た 。
本 稿 の 目 的 は 、 こ う した 多 様 な 方 法 に よ っ て 収 集 し た 情 報 を も と に 、 ホ ー ン ズ ビー ク ー リ ン ガ イ 病 院 のACATが 行 っ て い る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成 の 実 態 を 整 理 し、 わ が 国 の 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー に よ る 同 法 人 内 の 居 宅 支 援 事 業 者 と の チ ー ム ア プ ロ ー チ や 、 地 域 の 居 宅 介 護 支 援 事 業 者 お よ び サ ー ビ ス 組 織 等 と の ネ ッ トワ ー ク形 成 に 示 唆 を 得 る こ と で あ る 。
本 稿 の 構 成 は 以 下 の と お りで あ る。 た だ し、 紙 幅 の 関 係 か ら今 回 は3の2)ま で を 掲 載 し、 残 り は次 号 も し くは 別 途 掲 載 す る 予 定 で あ る 。
1本 稿 の 目 的 と研 究 方 法
1)チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク 2)本 稿 の 目 的 と 調 査 方 法
2ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 とACATの 概 要 1)ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院
2)ACATの 概 要
3ホ ー ン ズ ビ ーACATの チ ー ム ア プ ロ ー チ 1)ホ ー ン ズ ビ ー‑ACATと い う チ ー ム
2)ク ラ イ エ ン ト ・パ ス ウ ェ イ か ら見 た チ ー ム ア プ ロ ー チ(以 上 、 本 号) 3)院 内 多 職 種 チ ー ム と の 違 い
4)地 域 ケ ア を 担 う 他 の 多 職 種 チ ー ム と の 違 い
4ホ ー ン ズ ビ ーACATの ネ ッ トワ ー ク 形 成 1)組 織 間 ネ ッ ト ワ ー ク 形 成 と ス キ ル
2)職 種 間 ネ ッ トワ ー ク と ネ ッ トワ ー ク ・ア プ ロ ー チ 3)専 門 職 ネ ッ トワ ー ク
5ま と め と 考 察
2ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 とACATの 概 要
1)ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 地 域
ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 は 、 オ ー ス トラ リア ・ニ ュ ー サ ウ ス ウ ェ ー ル ズ 州 の ホ ー ン ズ ビ ー 市 と ク ー リ ンガ イ 市(人 口 あ わ せ て252,500人)と の 境 界 線 近 く に あ る州 立 病 院 で あ る 。 最 寄 り駅 で あ る ホ ー ン ズ ビ ー 駅 は 、 シ ドニ ー 中 心 部 か ら北 に 電 車 で45分 て い ど の と こ ろ に あ り、 病 院 は 駅 か ら徒 歩10分 て い ど の 閑 静 な 住 宅 地 の 中 に あ る。 オ ー ス トラ リア は 多 文 化 国 家 で あ る が 、 そ の 中 で も シ ドニ ー は 人 口 数 が 多 く、 多 様 な 国 籍 や 文 化 を もつ 人 々 が パ ッチ ワ ー ク の よ う に地 域 を 分 け て 暮 ら して い る 。 両 市 は 、 オ ー ス トラ リア 生 ま れ の 比 較 的 裕 福 な 白 人 が 立 派 な 戸 建 て の 住 宅 に 多 く住 ん で い る地 域 で あ る 。
当 該 病 院 リハ ビ リテ ー シ ョ ン課 の ソ ー シ ャル ワ ー カ ー の 話 に よ れ ば 、 こ の 地 域 の 高 齢 者 は 経 済 的 に 恵 ま れ た 層 が 多 く、 自 分 の 生 活 は 最 後 ま で 自分 た ち で 責 任 を も っ て 行 う と い う 「自立 」 意 識 の 強 い 人 が 多 い 。 そ の た め 必 要 に もか か わ らず サ ー ビス を 拒 否 す る人 々 や 、 転 倒 骨 折 で ケ ア が 必 要 と な っ た と た ん に う っ 状 態 に 陥 る人 々 も少 な くな く、 時 間 を か け た 話 し合 い や リハ ビ リテ ー シ ョ ン前 の カ ウ ンセ リ ン グ が 必 要 と い う こ と で あ っ た 。 毎 日訪 問 活 動 に 出 るACATの メ ン バ ー は 、 住 居 は 立 派 で も 年 金 だ け で 細 々 と 暮 ら す 高 齢 者 も 少 な く な い こ と を 強 調 して い た 。
な お 、 住 居 に 関 して 言 え ば 、 道 路 か ら住 居 ま で の 距 離 ・段 差 ・石 段 、 玄 関 の
高 い ス テ ッ プ な ど 、 虚 弱 高 齢 者 や 下 肢 障 害 を もつ 高 齢 者 の 歩 行 ・移 動 に と って 、
物 理 的 障 壁 の 目 に つ く家 々 が 多 か っ た 。ACATメ ンバ ー と の 家 庭 訪 問 で 筆 者 が
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ ト ワ ー ク形 成
43会 っ た あ る女 性 は 、 自宅 内 で は 歩 行 器 を 使 っ て な ん と か 移 動 し て い た が 、 人 の 手 を 借 り て 外 出 す る の を 嫌 う の で 玄 関 の 石 段 を 下 り られ ず 、 完 全 な 閉 じ こ も り
(housebound)状 態 で あ っ た 。
ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院 の 概 要
当 該 病 院 は 、 州 立 病 院 と して は 中 規 模 で 、 ベ ッ ド数 は260(冬 季 は290)で あ る。 病 院 の 管 理 者 の 話 に よ る と 、 老 年 医 学 領 域 や リハ ビ リ テ ー シ ョ ン ・チ ー ム 、 ACATは 、 そ の 質 の 高 さ を 誇 る こ と が で き る が 、 そ れ 以 外 は 他 の 州 立 病 院 と あ
ま り変 わ ら な い と い う こ と で あ る。 筆 者 が 滞 在 中 に知 り合 い に な っ た 地 域 住 民 の 一 人 は 、 古 い 建 物 だ が 医 療 の 質 は シ ドニ ー の 有 名 私 立 病 院 に 劣 らな い 、 こ の 地 域 に住 む 人 々 は み な こ の 病 院 を 利 用 して い る 、 と話 して い た 。 病 院 の 周 囲 に
は 、 一 見 普 通 の 戸 建 に 見 え る 専 門 医 の 開 業 オ フ ィ ス が ず ら り と 並 ん で い る 。 前 病 院 長 の 病 院 経 営 方 針 は 、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン重 視 と地 域 社 会 に 開 か れ た 病 院 、 地 域 の 人 々 と と も に 作 る病 院 、 で あ っ た 。 これ は 現 在 も継 承 され て い る。
こ の 方 針 の 実 現 例 と して は 、 例 え ば 、 訪 問 リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・チ ー ム の 活 動 (退院後、病 院内 の作業療法士 、理学 療法士 、看護 士 か ら成 る訪 問 チーム)、 病 院 内 設 備 の 開 放(リ ハ ビリテ ー シ ョン用 プール をNPOが 運 営 す るデイサ ー ビスセ ンターの ア クテ ィビ テ ィの場 と して提供 す るな ど)、 病 院 ス タ ッ フ やACATメ ンバ ー に よ る地 域 の サ ー
ビ ス 組 織 所 属 専 門 職 へ の 教 育 ・研 修 ・ス ー パ ー ビ ジ ョ ン(病 院の作業療 法士 が ナー シ ングホームや ホステルの ダイバ ー シ ョナル ・セ ラ ピス トたちを指導 す るな ど)12)、中 高 年 に よ る 病 院 ボ ラ ン テ ィ ア(ピ ンク レデ ィと呼 ばれ る高齢 の婦人 た ちが病院 内で種 々の ボ ラ ンテ ィアを実施 、 これ は現在 、各地 の病 院で採 用 され てい る)、 地 域 ボ ラ ンテ ィ ア が 行 う配 食 サ ー ビ ス の 組 織 、 日本 を 初 め と す る 諸 外 国 か らの 見 学 ・研 修 の 積 極 的 受 け 入 れ 、 な ど を あ げ る こ と が で き る。
病 院 の 事 務 部 門 管 理 者 やACATの マ ネ ー ジ ャー な ど に言 わ せ る と 、 す べ て の 州 立 病 院 が こ の よ う に 外 に 開 か れ 、 地 域 と 密 接 な 関 係 を も っ て い る わ け で は な
い 。 こ の 点 は 、 当 該 病 院 の 大 き な特 徴 と言 っ て よ い 。
2)ACATの 概 要
ACAT(高 齢 者 ケ ア評 価 チ ー ム)の 役 割
ACATの 前 身 は 、1984年 に創 設 され た 老 人 ア セ ス メ ン トチ ー ム で あ る 。 高 齢 者 の 施 設 入 所 の 増 加 に よ る 財 政 負 担 を 抑 制 す る た め 、 ナ ー シ ン グ ホ ー ム 入 所 希 望 者 の 入 所 判 定 を 行 う と い う ゲ ー トキ ー パ ー役 割 を 果 た す チ ー ム と して 制 度 化
され た 。 これ が 、翌 年 、名 称 変 更 さ れ てACAT(高 齢 者 ケ ア評 価 チ ー ム)と な る13)。
ACATは 多 くの 場 合 、 州 立 病 院 な どの 地 域 の 基 幹 病 院 に 置 か れ て い る 。 医 師 (以 下 、Medica10fficerを 略 してMOと 記す、他 も同様)、 看 護 婦(NS)、 ソ ー シ ャル ワ ー カ ー(SW)、 作 業 療 法 士(OT)、 理 学 療 法 士(PT)な ど に よ っ て 構 成 さ れ る多 職 種 チ ー ム で あ る 。 病 院 内 の 職 員 が 兼 務 して い る 場 合 も あ れ ば 、 医 師 を 除 け ば メ ンバ ー 全 員 が 専 任 の 場 合 も あ る 。 専 任 の 場 合 で も 、 フ ル タ イ ム も い れ ば パ ー トタ イ ム もい る な ど、 い ろ い ろ で あ る 。SWを 含 め ど の 職 種 も専 門 職 と し て の 教 育 が 大 学 レ ベ ル で 行 わ れ て お り、 社 会 的 地 位 が 認 め られ て い る 。
ホ ー ンズ ビー ク ー リ ンガ イ病 院 のACATの 正 式 名 称 は 、AgedCareAssessment AndCommunityRehabilitationTeamで あ る 。 チ ー ム と して のACATは 施 設 入 所 の ゲ ー トキ ー パ ー 役 割 だ け で な く、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・サ ー ビ ス の 提 供 役 割 も果 た す 。 そ の サ ー ビ ス を 提 供 す る の はOTやPTで あ る14)。こ う し た サ ー ビ ス 提 供 は 、 ホ ー ン ズ ビ ー ク ー リ ン ガ イ 病 院ACAT(以 下 、 ホ ー ン ズ ビ ー ACATと 略 す)だ け が 行 う の で は な い と 聞 い た15)。
2001年 現 在 、ACATは 全 国 に124チ ー ム設 置 さ れ て い る。 ニ ュ ー サ ウ ス ウ ェ ー ル ズ州 は 、オ ー ス トラ リア全 人 口(19,707,000人)の 約34%を 占 め(6,664,000人)、
全 国 の4割 に近 い51チ ー ム が 置 か れ て い る。 キ ャ ッチ メ ン ト ・エ リア は 決 め ら れ て お り、 そ の 平 均 人 口 は16万 人 で あ る 。 ホ ー ンズ ビ ーACATの そ れ は25万 人 強 で 、 平 均 を か な り上 回 っ て い る。65歳 以 上 人 口 は33,737人(1999年12
月 現 在)で 、高 齢 化 率 は13.4%で あ る。 ホ ー ンズ ビ ーACATの キ ャ ッチ メ ン ト ・ エ リア は 面 積 も相 当 広 く、ACATメ ンバ ー は 移 動 を す べ て 病 院 の 車 に よ っ て 行
う 。OTやSWと の 家 庭 訪 問 や 他 病 院 の 訪 問 に 同 行 し た さ い の 片 道 ドラ イ ブ は 、 最 短 で5分 、 最 長 で40分 で あ った 。
ホ ー ンズ ビー‑ACATの マ ネ ー ジ ャ ー の 解 説 に よ れ ば 、 現 在 、ACATに 期 待 さ れ て い る 諸 役 割 は以 下 の よ う な もの で あ る 。
① 高 齢 者 の ケ ア の ニ ー ズ を ア セ ス メ ン トし、施 設 ケ ア(ハ イケ ァ ・ニーズの人 々
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
45を対象 とす るナ ー シングホーム、 ローケ ア ・ニ ーズの人 々を対 象 とす るホステル と、
現 実 には分 け られて いる)の 入 所 資 格 を 判 定 す る こ と
②CACPs(CommunityAgedCarePackages)と い う ロ ー ケ ア ・ニ ー ズ の 人 々 を 対 称 と す る在 宅 サ ー ビ ス(1人 の利用者 の家事 援助 を中心 とす る多 様 なニ ーズに1人 のヘルパ ーが柔軟 に応 え る)の 利 用 資 格 の 判 定
③ 施 設 ケ ア 、 在 宅 サ ー ビ ス に か ん す る 情 報 ・助 言 の 提 供
④ 必 要 に 応 じて ケ ア プ ラ ンの 作 成 や サ ー ビス 調 整
⑤ 高 齢 者 ・家 族 へ の 相 談 援 助
⑥ リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・サ ー ビ ス の 提 供
実 際 、 当 該ACATで は 、施 設 ケ ア やCACPs利 用 の ニ ー ズ 判 定 、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・サ ー ビス の 提 供 に と ど ま らず 、 介 護 や 生 活 相 談 、 カ ウ ンセ リ ン グ 、 サ ー ビス ・資 源 調 整 な ど の ソ ー シ ャル ワ ー ク 実 践 を 行 っ て い る 。 大 半 は 短 期 の 援 助 で あ る が 、 公 的 機 関 と い う こ と で 、 高 齢 者 虐 待 ・ネ グ レ ク トの 事 例 や 、1,2年 の 長 期 に わ た る 関 わ りが 必 要 な 「複 雑 事 例(complexcases)」 へ の 援 助 、 成 年 後 見 制 度 を 必 要 とす る事 例 へ の 援 助 な ど も求 め ら れ て い るis)。
サ ー ビ ス不 足 問 題
在 宅 サ ー ビ ス不 足 はACATメ ンバ ー だ け で な く関 係 者 の 多 くが 指 摘 して い た 。 ACATや ロ ー ケ ア 施 設(ホ ス テル)の 努 力 が 功 を 奏 して17)、全 般 的 に ハ イ ケ ア 施 設(ナ ー シ ング ホー ム)は 、人 生 の い よ い よ 最 後 の 段 階 に な って 入 所 す る施 設 と い う性 格 が 強 くな って い る。 ホ ー ンズ ビーACATの マ ネ ー ジ ャ ー の話 に よ る と、ホ ー
ンズ ビ ー ク ー リ ンガ イ地 域 で もナ ー シ ン グ ホ ー ム 入 所 者 の 半 数 近 くは 、 入 所1年 以 内 に亡 くな る た め 、 ナ ー シ ン グ ホ ー ム の 待 機 日数 は21日 と短 い 。
しか し、 そ の 分 、 ホ ス テ ル 入 所 や在 宅 サ ー ビス の ニ ー ズ が 多 く、慢 性 的 な サ ー ビ ス 不 足 の 状 態 に あ る 。 州 の 医 療 政 策 に よ っ て 病 院 ベ ッ ド数 の 抑 制 も続 い て い る た め 、 在 宅 サ ー ビ ス の 集 中 的 活 用 が 必 要 な 事 例 も 少 な く な い 。 マ ネ ー ジ ャ ー は 、 「高 齢 者 がr在 宅 で 暮 ら し た い 』 と言 っ て も 、 ナ ー シ ン グ に行 く しか も う方 法 が な い と言 わ ざ る 得 な い こ と が 多 く て 、 腹 立 た しい 」 と述 べ て い た 。
在 宅 サ ー ビ ス に つ い て 説 明 す る紙 幅 の ゆ と りは な い の で 、 そ の 種 類(表1)と 、
そ れ らの 関 係(図1)を 図 表 で 示 して お く。
表1オ ー ス トラ リアの 地 域 ケ ア プ ログ ラ ム
HACC(HomeandCommunityCare)連 邦 政 府 と 州 政 府 の 費 用 負 担 に よ る プ ロ グ ラ ム 。2000年 度 は サ ー ビ ス 組 織 に$
931mを 支 出 。 そ の う ち連 邦 政 府 分 は$567m(60%)で あ る 。 プ ロ グ ラ ム 管 理 、 優 先 順 位 設 定 な ど の 責 任 は 州 政 府
目 的 は 、 虚 弱 高 齢 者 や 若 年 障 害 者 の 地 域 生 活 を 支 援 し、 早 い 段 階 で の 施 設 ケ ア を 予 防 す る た め に 家 庭 管 理 や 支 援 サ ー ビ ス を 提 供 す る こ と 。 ま た 、 彼 ら の 介 護 者 を 手 助 け す る こ と
種 類 は 、 ホ ー ム メ イ ン テ ナ ン ス 、住 宅 改 修 、 ホ ー ム ヘ ル プ 、 食 事 サ ー ビ ス 、 介 助 、訪 問 看 護 、 移 送 、 レス パ イ ト ・ケ ア な ど
COPs(CommunityOptionProjects)
1987年 か ら開 始 。1992年 か ら正 式 にHACCに 導 入 さ れ た 。 ハ イ ケ ア ・ニ ー ズ を もつ 人 々 を 対 象 に 、 ケ ー ス マ ネ ジ ャ ー が ニ ー ズ ・ア セ ス メ ン トを 行 い 、 上 記 のHACCサ ー ビ ス の 利 用 や 、 連 邦 政 府 が 決 定 し て い る サ ー ビ ス 利 用 者1人 あ た り の 地 区 毎 予 算 内 で 他 の サ ー ビ ス ・福 祉 用 具 購 入 な ど の プ ラ ン を 作 成 、 サ ー ビ ス 組 織 と調 整 した り、 サ ー ビ
ス発 注 を 行 う(ケ ー ス マ ネ ジ メ ン ト ・サ ー ビ ス) CACP{CommunityAgedCarePackages)
複 合 ニ ー ズ を も っ て い て 、 そ れ が な け れ ば 長 期 ケ ア 施 設 入 所 を 余 儀 な く さ れ る 地 域 で 暮 ら す 人 々 の た め の 、 連 邦 政 府 補 助 金 に よ る パ ー ソ ナ ル ケ ア ・サ ー ビ ス
本 サ ー ビ ス 提 供 組 織 は 、 高 齢 者 へ の ケ ア を 開 発 し た り モ ニ タ ー す る た め に 、 ケ ー ス マ ネ ジ メ ン ト ・ア プ ロ ー チ を 活 用 す る
CACPの 大 き な 利 点 の 一 つ は 、 ニ ー ズ 充 足 の た め の サ ー ビ ス 提 供 が 柔 軟 に 行 わ れ る こ と
高 齢 者 は1人 の サ ー ビ ス 提 供 者 に よ っ て 、食 事 作 り、 電 話 使 用 、パ ー ソ ナ ル ケ ア 、家 事 、 移 送 な ど の 援 助 を 柔 軟 に受 け る こ と が で き る
εAO月 でExfθηdθdAgθdCareat月romθ ノ
1997年 のAgedCareActに 基 づ き 、1998年 度 か ら開 始 さ れ た パ イ ロ ッ ト ・プ ロ グ ラ ム 。 施 設 と 同 じ よ う な ハ イ レベ ル ・ケ ア を 自 宅 で 暮 ら す 人 々 に 提 供 す る 。 こ れ は ま だ 、290人 に 対 し10サ ー ビ ス と い う 限 定 さ れ た も の
サ ー ビ ス の 質 の 標 準 化 や 、 よ り よ い 管 理 と報 告 の た め の デ ー タ ー ・シ ス テ ム 開 発 な ど が 必 要 と 言 わ れ て い る 。
ACHA(AssistancewithCareandHousingfortheAgedProgram) ANRCP(NationalRespiteCaresProgram)
ACAP(AgedCareAssessmentProgram)(説 明 は 略)
DTCs(DayTherapyCentersProgram) NationalContinenceManagementStrategy CommonwealthHearingServiceProgram
Oa'θ 伽k(CommonwealthCare伽 幻
2001年4月 か ら実 施 。 地 域 サ ー ビ ス に 関 す る 情 報 を 一 本 化 し、 開 業 医 や サ ー ビ ス 組 織 、 介 護 者 な ど か ら の ア ク セ ス 相 談 に応 じ る
ACAT(AgedCareAssessmentTeam)
資 料:AustralianBureauofStatistics(2002)YearBookAustralia2002,Agedcareprogramof
theDepartmentofHealthandAgedcare、 国 際 長 寿 セ ン タ ー(1999)p.98
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ 回 一 チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
4700P3!
(complex
needs] i
highcareneeds
lowcarecomplexneeds
lowcareneeds
{▼
図1在 宅 ケ ア ・プ ロ グ ラ ム の 構 造 注 太 字 斜 体 の 活 字 が サ ー ビ ス ・プ ロ グ ラ ム 名
本 図 は ニ ュ ー サ ウ ル ウ エ ー ル ズ 大 学 で 行 わ れ たACAT会 議(2002年2月20‑22日) に お け るEdMcNamaraの 発 表 を 元 に 作 成 した
例 利 用 者 はCACPとEACHの 両 方 を 同 時 に利 用 で き な い CACPやEACH利 用 者 はHACC、COPsを 利 用 で き な い COPs利 用 者 はHACCを 利 用 で き る
3ホ ー ン ズ ビ ーACATの チ ー ム ア プ ロ ー チ
1)ホ ー ン ズ ビ ーACATと い う チ ー ム チ ー ム の 種 類
地 域 ケ ア に 携 わ る 多 職 種 チ ー ム の こ と を 、 ウ ー ベ ル バ イ トは コ ミ ュ ニ テ ィ 職 際 チ ー ム と 呼 び 、 これ を次 の よ う に定 義 して い る。 「一 般 に ク ラ イ エ ン トあ る い は地 域 住 民 の 保 健 ・社 会 ニ ー ズ に 対 応 す る と い う共 通 の 目標 に 貢 献 す る た め に 相 互 に 関 係 し合 っ て い る 専 門 職 や 機 関 か ら な る 」(②verviet,1999,p.72)。 そ して 、 これ を ① ク ラ イ エ ン ト ・チ ー ム 、 ② ネ ッ トワ ー ク組 み 合 わ せ チ ー ム 、 ③ フ ォ ー マ ル チ ー ム(公 式 チ ー ム)、 の3つ に 分 類 して い る 。
① は 、 ク ラ イ エ ン トご と に ケ ア マ ネ ー ジ ャ ー に よ っ て 編 成 さ れ る サ ー ビ ス 提
供 者 た ち か ら な る チ ー ム で あ る。 一 つ に ま と ま っ た ケ ア プ ラ ンに よ っ て 運 営 さ
れ る が 、 時 と と も に メ ンバ ー 構 成 は 変 わ る 可 能 性 が あ る 。 ② は 、 相 互 に ク ラ イ エ ン トを リ フ ァ ー(紹 介 、 委 託)し た り、 ク ラ イ エ ン トの た め に 仕 事 を 調 整 しあ う な ど の 目的 を も っ て 、 自 発 的 に 連 携 しあ う も の で 、 参 加 者 は 通 常 、 他 の 専 門 職 あ る い は マ ネ ー ジ ャー に 管 理 さ れ た チ ー ム の 一 員 で あ る18)。③ は 、安 定 した メ ン バ ー シ ッ プ 、 合 意 さ れ 明 示 さ れ た 方 針 と フ ォ ー マ ル な チ ー ム リー ダ ー の 地 位 を もつ チ ー ム で 、 メ ンバ ー は こ の 方 針 や リー ダ ー シ ッ プ に 従 う こ と を 求 め られ る 。 リ フ ァ ー ラ ル は チ ー ム メ ンバ ー に 対 して で は な く、 チ ー ム に 対 して な さ れ る。 ま た 、 リフ ァー を 受 け た り、 チ ー ム メ ンバ ー が 居 場 所 とす る本 拠 地 を もつ19)。
公 式 チ ー ム と し て のACATメ ンバ ー
上 記 の 分 類 で 言 え ば 、 ホ ー ンズ ビ ーACATは 多 職 種 か ら成 る③ の 公 式 チ ー ム で あ る。 メ ンバ ー は 表2の と お りで 、 事 務 ス タ ッ フ を 除 け ば合 計23名(内 訳 は 、 SW6名 、NS4名 、MO6名 、OT4名 、PT3名)、FTEs(フ ル タ イ ム換 算)に す る と11名 で あ る。 医 師 以 外 は 全 員 、 専 任 で あ る。 こ の う ち 、 施 設 ケ ア 利 用 資 格 判 定 権 限 を もつ メ ンバ ー(delegateと 呼 ばれ る)は 、 ア ス タ リス ク を つ け た 人 々 で 、 彼 らが 入 所 判 定 用 の ア セ ス メ ン ト用 紙 で あ る 「2624フ ォ ー ム 」 を 記 入 す る (「2624フ ォー 一ム」 は、利 用 者 が施 設入 所 す る さい に必 ず必 要)。 も っ と も実 際 に は 、 delegateで な い メ ンバ ー も こ の フ ォ ー ム に 記 入 し、記 入 者 サ イ ンだ け はdelegate に して も ら う と い う場 合 も少 な くな い 。
表2ホ ー ン ズ ビーACATの 職 種
マ ネ ー ジ ャ ー SW(ソ ー シ ャ ル ワ ー カ ー) 1(F1*)
臨 床 コ ー デ ィ ネ ー タ ー NS(看 護 師) i(F1*)
メ ン バ ー
MO(医 師) NS
OT(作 業療 法士) PT(理 学療法士) SW
6(F1*,P4}
3(F1,P1*,P1) 4(F2*,P1*,P1) 3(P1*,P2) 5(F3*,P2*)
小計 23(FTEs11)
事 務 ス タ ッ フ
4(F4)
注F=フ ル タ イ ム 、P=パ ー ト タ イ ム
*はstaffwithdelegationを 示 す
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ ト ワ ー ク形 成
49ACATの 本 拠 地 は 、 ホ ー ンズ ビー ク ー リ ン ガ イ 病 院 の 敷 地 か ら出 て 徒 歩2分 の と こ ろ に建 て られ て い る プ レハ ブ に あ る 。delegateで あ るMOた ち は 、 通 常 は 病 院 に い る が 、本 拠 地 で 開 催 さ れ る週3回 の イ ン テ ー ク ・ ミー テ ィ ン グ に は 、 ほぼ 週1て い ど の頻 度 で交 替 で参 加 して い た 。MOた ち は入 院 患 者 の 「2624フ ォ ー ム 」 を 記 入 す る が 、 多 くの 場 合 、 実 際 の 記 入 は病 棟 勤 務 のSWた ち で あ る。
チ ー ム の 仕 事 を リー ドす る チ ー ム リー ダ ー は 、 チ ー ム の マ ネ ー ジ ャー で 、 チ ー ム の 予 算 ・人 事 ・作 業 内 容 の 管 理 権 限 を も って い る。 彼 女 の 職 種 はSWで 、ACAT と病 院 のSW20人 か ら成 る ソ ー シ ャ ル ワ ー ク部 門 の マ ネ ー ジ ャ ー で もあ る(図 2参 照)。
[ネ ージ智 釧
i
lサ ブ ・マ ネ ー ジ ャ ー(F]
一F
‑F
‑F
‑F
‑P
‑P
一F m
‑P
‑P
一F
‑P 一F
‑P
一 一FF‑一 一
一P‑
‑P
精神医療棟 地 域精神保健ACAT一 般病棟 リハ棟
(外来担当なし)
図2ホ ー ンズ ビ ー ク ー リン ガ イ病 院 のSW部 門
PP
子 ども思春期棟
Feフ ル タ イ ム P軍 パ ー ト タ イ ム
SWと 同 じよ う に 、ACATのNS、OT、PTは 、 病 院 内 のNS、OT、PTそ れ ぞ れ の 部 門 に所 属 し、 そ れ ぞ れ の 部 門 の マ ネ ー ジ ャ ー の 管 理 を受 け る 。 つ ま り、
そ れ ぞ れ の メ ンバ ー は そ れ ぞ れ の 専 門 職 部 門 の 一 員 で あ る と 同 時 に 、ACATと い う公 式 の 多 職 種 チ ー ム の 一 員 で あ る 。 も っ と も 、 実 際 の 仕 事 の ほ と ん ど は 、 ACATメ ンバ ー と して の もの で あ る20)。よ って 、 メ ンバ ー は 、通 常 はACATの
マ ネ ー ジ ャー の 管 理 を 受 け る だ け で あ る 。 だ が 、 後 述 す る よ う に 、 専 門 職 と し
て の 病 院 内 で の 地 位 や 役 割 、 あ る い は 、 教 育 や 研 修 に 関 わ る よ う な こ と が テ ー
マ に な る と き に は 、 そ れ ぞ れ の 専 門 職 部 門 の マ ネ ー ジ ャ ー の 指 導 管 理 を 受 け る
こ と もあ る。
ホ ー ン ズ ビ ーACATの 基 本 方 針 は 、 エ ピ ソ デ ィ ッ ク ・ケ ア(当 面 の一 時 的 に 必 要 な ケ ア ・か か わ り)と い う用 語 に表 され て い る。ACATは 、施 設 ケ ア やCACPs 利 用 の 適 否 判 定 、 利 用 者 ・家 族 の 相 談 や 要 請 に応 じた 当 面 の 問 題 解 決 ・ニ ー ズ 充 足 の 援 助(解 決 ・充 足 の 目処 が 立 て ば 関 わ りを 終 結)を 行 う の で あ っ て 、 継 続 的 か か わ り(ongoing)を 基・ 本 と す る ケ ー ス マ ネ ジ メ ン トは 行 わ な い 、 と い う こ と で あ る 。 こ れ に 関 し、ACATは 一 本 化 さ れ た ニ ー ズ ・ア セ ス メ ン トの 窓 口 と して 情 報 を 集 中 さ せ る こ と が で き る もの の 、 ア セ ス メ ン ト後 の ケ ア の 継 続 ま で 責 任 を も た な い た め 、 全 体 と して サ ー ビ ス 組 織 間 の 調 整 、 連 携 が 必 ず し も
う ま く い っ て い な い 、 と い う指 摘 も あ る2')。
リ フ ァ ー ラ ル 数
ホ ー ンズ ビーACATが2001年 度 上 半 期 に受 け た リ フ ァー ラ ル 数 は1893で あ っ て 、 ニ ュ ー サ ウ ス ウ ェ ー ル ズ州 の チ ー ム の 中 で も も っ と も多 い(表3)。 キ ャ ッ チ メ ン ト ・エ リ ア が 広 い こ と 、 高 齢 化 率 が 相 対 的 に 高 い だ け で な く高 齢 者 の 実 数 も多 い こ と、 地 域 住 民 や 地 域 の 関 連 機 関 ・組 織 へ のACATの 周 知 度 が 高 く リ
フ ァ ー を 受 け や す い22)、と い っ た 理 由 が 考 え られ る。 主 要 な3つ の リフ ァー ラ ル 元 は 、 「サ ー ビ ス 組 織 」、 「家 族 」、 「開 業 医 」 で あ る23>。
表3チ ー一ム 別 リ フ ァ ー ラ ル 数
チ ー ム 名
計 新 規 リフ ァーラル 再 リフ ァー ラ ル 不明
1 Hornsby
1893(100.0%) 657(34.796) 944(49.9) 292(15.40
2 Sutherland
1843(100.0%) 678(36.8%) 1165(63.20 oco.o%〉
3 Gosford
1478(100.00 X65(38.20 913(61.7%) oco.o%〉
4 Newcastle
1429(100.0%) 696(4$.7%) 733(51.296) oco.o%〉
5 Kogarah
1178(100,0%) 473(40.196) 705C59,8%) 0(0.0%)
6 Liverpool
1137(100.0%) 475(41.8%) 662(58.20 0(0.0%)
7 ACT1126(100.00 539(47.9%) 587(52,1%) oco.o%〉
8 LowerNorthShore
1114(100.00 435(39.0%) 679(61.0%) oco.o%〉
9 Ryde
ilosclao.o%〉 452(41.00 644(58.396) 700.696)
10 Westmead
1038(100.0%) 597(57.5%) 441(42.5%) 0(0.0%)
注2001年 度 上 半 期 分ニ ュ ー サ ウ ス ウ エ ー ル ズ 州 のACATで リ フ ァ ー ラ ル 数 の 多 い 順 に10位 ま で 掲 載
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク 形 成
51リ フ ァ ー さ れ て き た ク ラ イ エ ン トの う ち の34,7%が 新 規 リ フ ァ ー ラ ル ・ケ ー ス で 、49.9%は 再 リフ ァ ー ラ ル ・ケ ー ス で あ る(表3)。 マ ネ ー ジ ャ ー の 説 明 で は 、 不 明 の15.4%は 、 初 回 か 再 リ フ ァー ラ ル か 明 確 に わ か ら な か っ た ケ ー ス で あ る が 、 こ れ ま で の 経 験 か らす れ ば 、 例 年 、 新 規 ケ ー ス が 約40%、 再 リ フ ァ ー ラル ・ケ ー ス が約60%と い う こ とで あ る。 他 のACATに 比 べ る と、や や再 リフ ァーL ラ ル ・ケ ー ス の 割 合 が 多 い よ う に見 え る。 そ の理 由 と して は 、ホ ー ン ズ ビーACAT が 、 エ ピ ソ デ ッ ク ・ケ ア を 文 書 化 し基 本 方 針 と して 明 確 化 して い る こ と 、 ま た 、
リ フ ァ ー ラ ル 数 が 多 い た め 継 続 的 な 関 与 が 実 際 に 困 難 で あ る こ とが 考 え ら れ る。
な お 、ACATは 高 齢 者 の ケ ア ニ ー ズ を 評 価 す る チ ー ム で あ る が 、 若 年 の 障 害 者 の ア セ ス メ ン トも行 っ て い る(表4)。 これ は 、 重 度 障 害 者 の 入 所 可 能 な 障 害 者 施 設 が 不 足 して い る た め 、 ナ ー シ ン グ ホ ー ム へ の 入 所 が 必 要 と な り、 「2624
フ ォ ー ム 」 に よ る ア セ ス メ ン トが 必 要 で あ る こ と 、 ま た 、ACATに は リハ ビ リ テ ー シ ョ ンの ス タ ッ フ が い る こ と 、 な ど に よ る。 若 年 の 重 度 障 害 者 の ナ ー シ ン グ ホ ー ム 入 所 に つ い て は 実 践 の 場 で も政 策 上 で も大 き な 問 題 と して 認 識 さ れ て い る24>。
表4チ ー ム別0〜64歳 の 障 害(児)者 リフ ァー ラ ル数
チ ー ム 名 全 リ フ ァ ー ラ ル 数 0〜64歳 分1 Hornsby
1893(100.0%) 110(17.20
2 Sutherland
1843(100.0%) 302<6.1%)
3 Gosford1478(100.096) 49<30.1%)
4 Newcastle1429(100.0%) 72(19.89K)
5 Kogarah1178(100.00 90<13.0%)
6 Liverpool1137(100.0%) 123C9.2%)
7 ACT1126(100.00 83<13.5%)
8 LowerNorthShore1114cloao%〉 59(18.896)
9 Ryde1103(100.0%) 81(13.60
10 Westmead
1038(100.00 84012.3%)
注2001年 度 上 半 期 分
ニ ュ ー サ ウ ス ウ エ ー ル ズ 州 のACATで リ フ ァ ー ラ ル 数 の 多 い 順 に10位 ま で 掲 載
チ ー ム 。マ ネ ジ メ ン ト
ホ ー ン ズ ビーACATの 近 年 の 悩 み は 、 リ フ ァ ー ラ ル 数 の 多 さ で あ る。 年 々 そ の 数 が 増 え て お り、 ア セ ス メ ン ト調 査 の ウ エ ィ テ ィ ン グ ・ リス トが 長 くな る と と も に 、 ク ラ イ エ ン トや 家 族 、 ま た 、 リ フ ァー 元 で あ る 関 係 組 織 か ら の 苦 情 も 増 え て き た 。 そ こ で 、 チ ー ム ・マ ネ ー ジ ャ ー が 中 心 と な り、2000年9月 に チ ー ム 内 で 対 策 会 議 を 開 催 。 デ ー タ ー を 基 に した 要 望 書 を 作 成 し、 病 院 を 通 して 州 当 局 に人 員 増 を 働 きか け た 結 果 、翌 年 か ら2人 分 の 予 算 を 獲 得 す る こ と に成 功 し た 。
こ の 予 算 を 用 い て 、 リ フ ァ ー さ れ て き た ケ ー ス を 要 訪 問 か 否 か 、 緊 急 か 否 か 、 な ど に 振 り分 け る 役 割 と 、 訪 問 の 遅 れ に 関 す る 苦 情 に 対 応 し、 こ れ に つ い て メ
ンバ ー に 優 先 的 対 処 を 求 め て い く、 と い う役 割 を 果 た す ポ ス トを 新 設 し、 チ ー ム 内 の ベ テ ラ ンNSを 配 置 した 。 こ の ポ ス トは 臨 床 コ ー デ ィネ ー タ ー と呼 ば れ て い る。 こ れ に よ り、 訪 問 不 要(電 話 によ る情 報 ・助言 提供 のみ)の ケ ー ス が 全 体 の 1割 ほ ど あ る こ と が 明 確 化 さ れ た 。
しか しそ れ で もな お 、 リフ ァー ラル の約9割 は訪 問 を 要 す る ケ ー ス で あ り、 リ フ ァ ー ラ ル 数 の 絶 対 的 増 加 と と も に 、 リ フ ァ ー ラ ル か ら訪 問 ま で の ウ エ ィ テ ィ ン グ 期 間 が 再 び 伸 び て き て い る 。2002年2月 の 段 階 で 、 そ れ は平 均5週 間 て い ど に な っ て い た25)。
2)ク ラ イ エ ン トの パ ス ウ ェ イ か ら 見 た チ ー ム ア プ ロ ー チ ク ラ イ エ ン トの パ ス ウ ェ イ と チ ー ム の 資 源 管 理
さ て 、 ホ ー ンズ ビ ーACATの チ ー ム ア プ ロ ー チ は ど の よ う な もの か 。 ウ ー ベ ル バ イ トの 「ク ラ イ エ ン トの パ ス ウ ェ イ と チ ー ム の 資 源 管 理 」 と い う考 え 方 を 基 に 整 理 して い く こ と に しよ う 。
ウ ー ベ ル バ イ トの 言 う 「ク ラ イ エ ン トの パ ス ウ ェ イ 」 と は 、 ク ラ イ エ ン トが
チ ー ム に よ っ て 引 か れ た ル ー トを た ど っ て い く小 道 を イ メ ー ジ した も の で あ っ
て 、 チ ー ム に 受 け 入 れ られ 、 ア セ ス メ ン トさ れ て 、 必 要 な サ ー ビ ス や 助 言 な ど
を 受 け る こ と が で き る 過 程 、 そ して 援 助 を 受 け る こ と を 終 了 す る と い う 過 程 を
示 す も の で あ る26)。チ ー ム の 立 場 に 立 って こ れ を 見 る と、 ① リ フ ァー ラル 管 理 、
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ ト ワ ー ク形 成
53② リ フ ァ ー ラ ル の 受 け 付 け 、 ③ ア セ ス メ ン トの た め の 受 け 入 れ 、 ④ ア セ ス メ ン トの た め の 割 り当 て 、⑤ ア セ ス メ ン トの 実 施 、 ⑥ 長 期 的 ケ ア の た め の 受 け 入 れ 、
⑦ 長 期 的 ケ ア の た め の 割 り当 て 、 ⑧ 措 置 お よ び/ま た は モ ニ タ リ ン グ 、 ⑨ チ ー ム の 見 直 し、 ⑩ 終 結 、 と い う過 程 と な る。 チ ー ム の 資 源 と は 、 メ ンバ ー の 労 働 時 間 、 メ ンバ ー の 提 供 す る サ ー ビ ス 内 容(種 類 、 量 、 密 度 、 方 法)・ 範 囲(幅 、・
長 さ 、 深 さ)な ど の こ と で あ る 。 チ ー ム の 資 源 を 、 以 下 で は チ ー ム 内 資 源 と 呼 ぶ 。
こ の ① か ら⑩ の そ れ ぞ れ の 位 相 に お い て 、 チ ー ム と して の 意 思 決 定 が な さ れ チ ー ム 内 資 源 の 管 理 が チ ー ム と して 行 わ れ て い る の か 、 そ れ と も専 門 職 で あ る 各 メ ンバ ー の 意 思 決 定 が 尊 重 さ れ て い る の か を 見 る こ と で 、 ど の て い ど チ ー ム と して 「職 際 的 な 仕 事 」 が 行 わ れ て い る の か を 理 解 す る こ とが で き る27)。つ ま り、
多 職 種 に よ る チ ー ム ア プ ロ ー チ が ど の よ う に 行 わ れ て い る の か を 把 握 す る こ と が で き る 。
図3と して掲 げ た5種 類 の チ ー ム は 、 ウ ー ベ ル バ イ トが 上 記 の 視 点 に も とつ い て チ ー ム の パ ス ウ ェ イ の あ り よ う を 理 念 型 と し て 分 類 した も の で あ る。 簡 単 に 説 明 す る と 、パ タ ー ン(1)は 、 チ ー ム リー ダ ー や 秘 書 に リ フ ァー が な され 、 そ の 人 に よ っ て そ れ が チ ー ム の 会 議 に か け ら れ る か 、 あ る い は 、 チ ー ム の メ ンバ ー が そ れ ぞ れ リ フ ァ ー を 受 け 、 自 分 で そ の ケ ー ス を 担 当 しな い 場 合 に 、 チ ー ム の 会 議 に か け る と い う場 合 で あ る 。 チ ー ム と して の 意 思 決 定 を 行 う の は 、 会 議 に 出 さ れ た ケ ー ス を ア セ ス メ ン トや 介 入 の た め に ど の メ ンバ ー に 割 り 当 て る の か 、 と い う④ の 位 相 だ け で あ る 。
パ タ ー ン(2)は 、 パ タ ー ン(1)と 似 て い る が 、違 うの は 、 ④ の 位 相 の 割 り当 て 会 議 の 前 に 、 チ ー ム と して リ フ ァ ー さ れ て く る ケ ー ス を 受 付 け 、 情 報 提 供 だ け で す む よ う な ケ ー ス と ア セ ス メ ン トが 必 要 な ケ ー ス と を 分 け る と い う ケ ー ス 管 理 を 行 う 点 で あ る 。 パ タ ー ン(3)は 、 パ タ ー ン(2)の 過 程 に 加 え て 、 メ ン バ ー に よ る ケ ア セ ス メ ン ト報 告 書 を チ ー ム に提 出 させ 、 そ れ を も と に チ ー ム 会 議 で 、 介 入 を 、 と くに ケ ア プ ラ ン作 成 か ら始 ま る長 期 的 な 仕 事 と して の 介 入 を 誰 に 割 り
当 て る の か と い う決 定 を 行 う と い うパ タ ー ン で あ る 。 パ タ ー ン(4)は 、 さ ら に 、
メ ンバ ー に よ る 介 入 後 、 モ ニ タ リ ン グ結 果 を チ ー ム 会 議 に 提 出 させ 、 そ れ を も
と に 、 見 直 しを す る か 、 終 結 を ど の 時 点 に す る か を 決 定 す る 、 と い う もの で あ る 。 パ タ ー ン(5)は 、基 本 的 に パ タ ー ン(3)を と りな が ら、 い つ で も他 の チ ー ム に よ る 専 門 的 サ ー ビ ス を 受 け 入 れ る と い う もの で あ る 。
パ タ ー ン(1)と(2)は 、 チ ー ム に よ る チ ー ム 内 資 源 管 理 の て い どが 相 対 的 に 弱 く、 メ ンバ ー の 決 定 が よ り尊 重 さ れ る パ タ ー ン、(3)と(4)、(5)は 、 チ ー ム 内 資 源 管 理 の て い どが 相 対 的 に強 い と言 え る 。 専 門 職 に よ る 多 職 種 チ ー ム が 、 チ ー ム 内 資 源 管 理 と メ ンバ ー の 専 門 性 に も とつ く 自主 的 な 意 思 決 定(自 主 性)の 尊 重 と の バ ラ ン ス を ど の よ う に と っ て い く か 、 と い う こ と で パ タ ー ンが 決 ま る。
委 託 元 ア セ ス メ ン ト 介 入
)̀
\弊ン \
\ チ ー ム メ ン バ ー へ の 割 り 当 て }
\X\
一
\
/ζ ム リーダー
,
チ ー ム 会 議
割 り 当 て 後 は チ ー ム は 関 係 な く な る
レく
秘書
パ タ ー ン(1):割 り 当 て,ま た はu郵 便 ポ ス ト開 型 チ ー ム
受 付 け ア セ ス メ ン ト 介 入
,ノ
\弊ン \
ン く. 誉
/ ア ユ ー テ ィ チ ー ム 会 議 7\ チーム・・一 の割り当て くX\レ
ワ ー カ ー チ ー ム
, ,く
パ タ ー ン(2)1受 け 付 け ・割 り 当 て チ ー ム
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
受 付 け ア セ ス メ ン ト 介 入 \
,ノ 瞥 \
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ン く \/
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デ ュ ー テ ィ チ ー ム 会 議 ワ ー カ ー チ ー ム
1\ チーツA廻 り当て
チ ー ム会 議 は
介 入 の割 り当 て決 定 と
、
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パ タ ー ン(3)
受 付 け
ア セ ス メ ン ト報 告 書 を 受 け入 れ る
:受 け 付 け ・ ア セ ス メ ン ト ・割 り 当 て チ ー ム
終 結 ア セ ス メ ン ト 介 入
今 後 の 業 務
ア ユ̲ア ィ チ ー ム会 議 チ ー ム 会 議 は
ワ ー カ ー チ ー ム 介 入 の 割 り 当 て 決 定 と 見 直 し報 告 書 の ア セ ス メ ン ト報 告 書 を チ ー ム会 議 受 け 入 れ る
パ タ ー ン(4):受 け 付 け ・ア セ ス メ ン ト ・割 り 当 て ・見 直 し チ ー ム
受 付 け ア セ ス メ ン ト 介 入 \
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一
ア セ ス メ ン ト報 告 書 を 受 け 入 れ る
チ ー ム メ ンバ ー は 専 門 的 サ ー ビ ス を 平 行 的 に 行 う 一 彼 ら は い つ で も チ ー ム を 差 し向 け る
図3
(例 え ば 精 神 病 治 療 チ ー ム)
パ タ ー ン(5):平 行 的 な パ ス ウ ェ イ の チ ー ム
ク ラ イ エ ン ト の パ ス ウ ェ イ:5つ の パ タ ー ン 資 料 出 所 のvretveit,J.(1993)pp.109‑110
55
ホ ー ン ズ ビーACATの パ ス ウ ェ イ
ホ ー ン ズ ビーACATの パ ス ウ ェ イ を 、上 記 の ① か ら⑩ に あ て は め て整 理 し、そ れ が 上 記 の ど の パ タ ー ン に近 い の か 見 て み よ う 。
① リ フ ァ ー ラ ル 管 理 の 位 相
ど の よ う な 状 態 や ニ ー ズ を もつ 人 がACATに リ フ ァ ー さ れ る べ き か に つ い て チ ー ム 内 に 合 意 が あ り、 そ の 合 意 を 関 係 組 織 や 住 民 に 周 知 さ せ る努 力 が チ ー ム と して な さ れ て い る 。 ま た 、 関 係 組 織 が リフ ァ ー の さ い 使 用 す る書 式 も作 成 さ れ 配 布 され て い る 。 これ ら に つ い て 、 メ ンバ ー 個 人 の 意 思 が 働 く余 地 は ほ とん ど な い 。
後 述 す る イ ン テ ー ク ・ ミー テ ィ ン グ に お い て 、 特 定 の 痴 呆 性 老 人 の 事 例 や 重 度 障 害 者 の事 例 を 、ACATが 引 き受 け るべ き か ど うか 議 論 に な る こ と が あ る。 ク ラ イ エ ン ト ・グ ル ー プ の 定 義 の 問 題 で あ る28)。ACATは 入 所 判 定 だ け で な く、総 合 相 談 窓 口 的 な 側 面 も持 って い る た め四)、種 々 の 事 例 が リフ ァ ー さ れ て くる 。 あ る 日 の ミー テ ィ ン グ に お い て 、 リ フ ァ ー さ れ た 事 例 を す べ てACATで 引 き 受 け て い て は 仕 事 が 回 ら な くな る 、 線 引 き は 明 確 に す べ き だ 、 と い う意 見 を 若 い メ ンバ ー が 出 した 。 こ れ に対 して 、 痴 呆 性 老 人 で も強 い行 動 障 害 や 精 神 障 害 が あ る 場 合 に は 、 病 院 の 精 神 科 お よ び 成 人 精 神 科 チ ー ム が 、 重 度 障 害 者 で も ナ ー シ ン グ ホ ー ム 入 所 判 定 で は な く継 続 的 な ケ ー ス マ ネ ジ メ ン トを 要 す る場 合 に は 、州 の 障 害 者 担 当 部 が 関 与 す べ き だ 、 しか し、 痴 呆 性 老 人 の 場 合 は 、 か な りの サ ー ビ ス を 老 人 ケ ア に 求 め る こ と に な る の で 、ACATが 関 与 せ ざ る を 得 な く な る の も事 実 だ 、 と最 終 的 に マ ネ ー ジ ャ ー が ま と め た 。 こ う した リ フ ァー ラ ル 基 準 に 関 す る合 意 づ く り は 、 折 に 触 れ て チ ー ム で 行 わ れ て い る よ う で あ る。
② リ フ ァ ー ラ ル の 受 付 け の 位 相+
③ ア セ ス メ ン トの た め の 受 入 れ の 位 相
各 方 面 か ら送 付 さ れ て き た リ フ ァ ー ラ ル の 用 紙 や 、 相 談 ・訪 問 依 頼 等 の 家 族
か ら の 電 話 を ま ず 受 付 け る の は 事 務 担 当 者 で あ る 。 電 話 で の 簡 単 な 問 い 合 わ せ
な ど に つ い て は 彼 ら の と こ ろ で 処 理 さ れ 、 チ ー ム と して 受 付 け る ケ ー ス 、 と く
に 新 規 ケ ー ス に 関 す る必 要 な 基 本 的 情 報 は そ こ で 収 集 さ れ る 。 そ の 後 、 受 付 け
た ケ ー ス に つ い て 、 先 述 した 臨 床 コ ー デ ィ ネ ー タ ー が さ ら に 要 訪 問 事 例 か 否 か
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ア プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
57を 区 別 す る 。 必 要 な ら ば さ らに 情 報 を と る な ど して 、 要 訪 問 事 例 か ど う か を 判 断 し、 割 り 当 て 会 議 で あ る イ ン テ ー ク ・ ミー テ ィ ン グ に 送 る 。 こ の 区 別 の 基 準 は 、 明 示 的 な もの で は な い が これ ま で の チ ー ム の 体 験 を 基 に合 意 した もの で あ っ て 、 臨 床 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 個 人 的 判 断 基 準 に 基 づ く もの で は な い 。
④ ア セ ス メ ン トの た め の 割 当 て の 位 相
週3回(月 、 水 、 金)、 朝8時 半 か ら9時 ま で の30分 間 行 わ れ る イ ン テ ー ク ・ ミー テ ィ ン グ に お い て 、 ア セ ス メ ン トの た め の 割 当 て が 行 わ れ る。 メ ンバ ー は SW、NS、OT、PTの そ れ ぞ れ の 職 種 の 中 か ら必 ず 一 人 は 出 席 す る と い う ル ー ル が あ る。 毎 回7,8人 の メ ンバ ー と マ ネ ー ジ ャ ー お よ び 臨 床 コ ー デ ィ ネ ー タ ー が 出 席 す る 。 先 述 した よ う に 、 毎 回 で は な い がMOも 参 加 す る。 そ の 日 ま で に 要 訪 問 と判 断 さ れ た リ フ ァー ラル ・ケ ー ス に つ い て 、 出席 者 全 員 が(MOも 含 め) 1例 ず っ リ フ ァ ー ラ ル ・シ ー ト1枚 を 読 み 上 げ3。 》 、 全 員 で どの 職 種 が 担 当 す る か 決 定 して い く。
大 半 の ケ ー ス は 即 決 で あ る が 、 や や 込 み 入 っ た事 例 の 場 合 、 情 報 交 換 や 議 論 に 時 間 が か け られ る 。 例 え ば 、 疾 患 や 障 害 状 況 に 関 す る 専 門 的 な 知 識 ・意 見 は MOやNS、PT、OTか ら、 ア ル コ ー ル 依 存 症 者 へ の 対 応 や 家 族 問 題 へ の 対 処 法 な ど に 関 す る意 見 はSWか ら 出 さ れ る 。 多 職 種 チ ー ム の 意 義 を確 認 で き る 場 面 で あ る 。 再 リ フ ァ ー ラ ル の 事 例 で は 、 す で に 知 りえ て い る 情 報 が 以 前 関 与 した メ ンバ ー か ら出 さ れ る。 ミー テ ィ ン グ は 、 ケ ー ス 数 が 多 くて も決 め られ た30分 で 終 了 す る 。 筆 者 が 参 加 した ミー テ ィ ン グ7回 の う ち 、時 間 延 長 した の は複 雑 事 例
の 議 論 に と くに 時 間 が か か っ た1回 の み で あ っ た 。
割 当 て の 基 準 は 、新 規 リフ ァー ラル ・ケ ー ス の 場 合 、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン ・サ ー ビス の ニ ー ズ や 移 動 能 力 を 判 定 して 欲 しい と い っ た ク ラ イ エ ン トはPTに 、手 す りを つ け て とか 風 呂 場 を 見 て 欲 しい 、 福 祉 機 器 の 紹 介 を と い っ た ク ラ イ エ ン ト はOTに 、 「2624フ ォ ー ム 」 に よ る施 設 入 所 判 定 やCACP利 用 の 希 望 が 明 確 な ク ラ イ エ ン ト、 あ る い は 介 護 相 談 事 例 な ど はSWとNSに 、 と い う もの で あ る 。 つ ま り 、PTとOTは 、 そ の 専 門 的 知 識 に基 づ い た ア セ ス メ ン トと サ ー ビ ス 提 供
と い う ス ペ シ ャ リス ト、SWとNSは 、 ど の よ う な ク ラ イ エ ン トに 対 して も総 合
的 な 評 価 と介 護 相 談 が で き る と い う ジ ェ ネ ラ リス ト、 と い う役 割 モ デ ル が チ ー
ム の 公 式 モ デ ル で あ る 。 た だ し、 介 護 以 外 の 生 活 問 題 や 家 族 問 題 の あ る ク ラ イ エ ン ト、 ア ル コ ー ル 依 存 症 の ク ラ イ エ ン ト、 高 齢 者 虐 待 の 事 例 、 成 年 後 見 制 度 活 用 の 必 要 性 が あ る事 例 な ど はSWに 、 とい う よ う に 、SWに ス ペ シ ャ リス トを 期 待 す る 場 合 も あ る 。
OTやPTの サ ー ビ ス もSWあ る い はNSの 訪 問 も必 要 と判 断 さ れ る場 合 に は 、 通 常 、OTやPTが 単 独 で 先 に訪 問 し、 そ の 後SWあ る い はNSが 訪 問 す る 。 ま
れ に複 数 の 職 種 で の 訪 問(joint)も あ る 。2回 目以 降 の リ フ ァ ー ラ ル ・ケ ー ス の 場 合 、 以 前 に 担 当 した メ ンバ ー 、 あ る い は 関 連 情 報 を も っ て い る人 が い れ ば そ の 人 に割 当 て 、 い な け れ ば 初 め て の ケ ー ス の 基 準 を 適 用 す る の が 原 則 で あ る 。 特 定 の メ ンバ ー を 指 名 して リ フ ァ ー が あ っ た 場 合 に は 、 指 名 さ れ た 人 が 担 当 す
る よ う に割 り当 て が 行 わ れ る 。
PTとOTに 割 り 当 て られ た ケ ー ス の リ フ ァー ラ ル 用 紙 は 、 そ れ ぞ れPT、OT と朱 書 き さ れ て ミー テ ィ ン グ に参 加 して い たPT、OTに 渡 さ れ る 。SWとNSに 割 り 当 て られ た ケ ー ス の 用 紙 は 、 〈SW/NSケ ー ス 〉 の バ ス ケ ッ トに 入 れ られ
表5イ ン テ ー ク ・ ミ ー テ ィ ン グ に お け る 割 り 当 て
計 SSW/NSA
〈PT+OT>2月25日
実数
比率
17 100.0°rb
11 64.7
6 35.3
2月27日
実数
比率
36 100.0%
24 66.7°/a
12 33.3
3月1日 実数
比率
21 100.0
11 52.4
10 47.6
3月8日 実数
比率
36 100.0
27 75.0
9 25.0
3月23日
実数
比率
2a iao.oi
14 70.ai
6 so.ai
4月3日 実数
比率
35 100.0
27 77.1
8 22.9°/a
4月13日
実数
比率
25 100.0
16 64.0
9 36.ai
平均 実数
比率
27.1 100.0
2・
68.6%
8.6 31.7
地 域 ケ ア に お け る チ ー ム ァ プ ロ ー チ と ネ ッ トワ ー ク形 成
59る 。PT、OTとSW/NSに 割 当 て られ た ケ ー ス 数 は 、 筆 者 が 参 加 した イ ンテ ー ク ・ ミー テ ィ ン グ に 関 して 言 え ば 、 表5の と お りで あ っ た 。PT、OTに 割 当 て られ た ケ ー ス と 〈SW・NSケ ー ス 〉 と の 割 合 は 、 平 均 で み る と お お よ そ3対7 で あ る 。 表6の 上 段 は 、2001年 の1年 間 に各 職 種 が 担 当 し た 数 、 下 段 は 配 置 職 種 数 を フル タ イ ム換 算 で 示 した も の で あ るが 、 そ れ ぞ れ の 割 合 は ほ ぼ 同 じに な っ て い る 。 あ ら か じめ 計 算 して ケ ー ス を 割 当 て た わ け で は な い の に 、 結 果 と して
は 見 事 に 職 種 の 配 置 数 に応 じ た振 り分 け に な って い た 。
表6職 種別担 当数 ・フル タイム換算配 置数(2001年)
計 SW/NS
PT OT MOjoint
担 当数 割合
3148 100.0
1903 60.3
250 t'.
709 22.6
1s7 5.2
119 3.8 FTEs
割 合
11 100.oi
6.5 59.1°r6
1.5 13.6%
2.5 22.7
0.5 4.5