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チ モ シ ー 草 地 へ の ア カ ク ロ ー バ の 追 播

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Academic year: 2021

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(1)

北 海 道 草 地 研 究 会 報 第20号 :66~69 (1986) 

チ モ シ ー 草 地 へ の ア カ ク ロ ー バ の 追 播

第 3報 1番草刈取り後の再生期聞とパラコート によるチモシーの生育抑制

竹田 芳彦・寒河江洋一郎(新得畜試)

筆者らは乙れまでにアカクローパの追播時にチモシーの生育を抑制するため除草剤パラコートの散 布量,散布時期,散布時の現存量について検討してきた1.2)。今回は 1番草刈取り後の再生期間を変え,

一斉l乙パラコートを散布してチモシーの生育抑制がどう変化するか検討した。

材料および方法

試験区設計は分割区法2反復で, 1区12.5 nlとした。 主区は1番草刈取りからパラコート散布ま での再生期間で35日区(刈取り1985年6月20日) , 25日区(同7月1日)および10日区(同7月15日) の3処理である。刈取り高さは約10cmとした。細区はパラコート散布量で50,100, 300および500 mt/lOaの4水準である。パラコートは全区とも7月25日に散布した。 8月3日アカクローパ「サッポ

ロJ0.5kg/10aおよびチモシー「センポク」

播種した。

供試草地は6年目のチモシー主体草地であ るが,地下茎型車種も若干混入していた。表 1にはパラコート散布時の既存牧草の再生状 況を示した。

早春に 8‑9 ‑,‑7 ‑Okg/lOa (N‑P205 

‑K20MgO),追播時に

o

‑20‑6 ‑7.5  kg/ 10 aと炭カル240kg/10aを施用した。

1. 5 kg/ 10aを追播機(パワーテイノレシーダ)を用いて 表1 パラコート散布時の再生状況

刈取り 再生期間 冠 部 被 度 % 草丈cm 月・日 (日数) T Y   R T   裸地 T Y   6.20  35  80  20 

40  7.  1  25  84  8  8  30  7. 15  10  '60  7  33  21 

注)7月25日調査。

T Yはチモシー RT'まレッドトッフ。

結 果

追播したチモシーは早ばつのため定着不良となった。本報で述べるチモシーは全て既存のチモシー である。

図1にはパラコート散布後のチモシ一地上部の緑葉被度を示した。 4日目の緑葉被度は10%以下で あり,地上部のほとんどが枯死していた。薬量聞には 1労水準で有意差が認められ低薬量ほど被度が 高かった。再生期間の聞には有意差は認められなかった。緑葉被度は26日目, 51日目と一部の区を除 き高まった。処理問では低薬量ほど高かった。再生期間では10日区で顕著に高く, 35日区と25日区で

は前者が若干高かった。

図2には再生チモシーの草丈を示した。再生期間では10日区が明らかに高く,薬量では低薬量ほど 高かった。

p o  

円 ︒

(2)

20号(1986) 北海道草地研究会報

散布4日目 (729日) 100 

50 

d

50 

度 。 100  ( cm) 

50 

50 100 .300 500  50  100 300 500  50  100 300 500  ノマラコート (m&/lOa)

35日間再生 25日間再生

10日間再生 1番草刈取り後の再生期間およびパラコート散布が チモシーの緑葉被度に及ぼす影響

図l

10日間再生

d i ‑ ‑

,..¥ 

‑ .

.   

~

島生 40 

草 30 

20 

(仰)~

10 

93  41  58  . 71  散布後日数(日) 再 生 期 間 の 平 均 34 

93  41  58  71  散布後日数(日) パラコート散布量の平均 34 

1番草刈取り後の再生期間がパラコート散布後のチモシーの 草丈の伸長に及ぼす影響

注)散布後71日目に刈取った。

t

FO

 

図2

(3)

北 海 道 草 地 研 究 会 報 第20号(1986)

表2 1番草刈取り後の再生期間および、パラ コート散布が再生草量に及ぼす影響

(パラコート散布71日目の草量) 再生期間 ノマラコート散布量 mt/l0 a 

(日数) 50  100  300  500  平均 35  23  45  3  1  18  25  18  8  7  9  11  10  79  78  24  28  52  平 均 40  44  '11  13 

15 

10 

l

注)パラコート無散布の除外6区の生草量平均566

kg/lOaを100とする指数。 10月4日 調 査 。 ( 明 )

表2,乙はパラコート散布71日目の再生草量を 示した。処理間差は前述の緑葉被度およびチモ シーの草丈と同様であった。

越冬前における追播したアカクローパの株数 は全区平均で約120株/nf,で処理聞に一定の傾 向は認められなかった。

図3には追播したアカクローパの草丈を示し

34  41  58  71  93  散布後日数(日)

図3 1番草刈取り後の再生期間がノマラコート 散布後に追播したアカクローパの草丈の 伸長に及ぼす影響

注)パラコート散布量50,100, 300, 500mt/l0a  の平均。散布後71日目に刈取った。

た 。 散 布 薬 量 聞 に は 有 意 差 が な か っ た の で

再生期間別の草丈を示した。アカクローパの草丈はパラコート散布までの再生期間が長いほど、短かか f

図4,乙は越冬前における草種別冠部被度を示した。 35日区および25日区の裸地率は全般に高かった。

100 

50 

(%) 

裸地

50  100  300  500  50  100  300  500  50  100  300  500  パラコート散布 mt/ 10 

35日間再生 25日間再生 10日間再生 図4 1番草刈取り後の再生期間およびパラコート散布が晩秋に

おける追播草地の草種別冠部被度に及ぼす影響 注)10月26日調査。

T Yはチモシー, RCはアカクローノイ, R Tはレッドトッフ。。

o

pn

u 

(4)

北海道草地研究会報第20号(1986)

チモシーは10日区では,いずれの薬量でも優占していたのに対して.35日区および25日区では50""‑'100  d区で40""‑'50%であった。アカクローパは薬量聞に5 %水準の有意差があり,高薬量ほど被度が高か

った。しかし,再生期間処理には有意な差は認められなかった。

考 察

本試験の結果はパラコートの生育抑制作用が刈取り後の再生期聞によっても異なることを示した。

チモシ一「センポク」の場合1番草の出穂分げつ率が高く,再生分げつの多くは節間伸長茎基部の肢芽 に由来する3)。これらの分げ、つの伸長は非出穂の分げ、つの再生よりも遅いため株全体としてみれば再 生当初の分げつの伸長程度はふぞろいとなっていると考えられる。したがって10日区では未伸長の分 げつが抑制を受けずに再生した乙とが考えられる。

前報1)において刈取り高さによって現存量を変えた場合,パラコート散布後の再生量は現存量が多 いほど多い傾向にあった。乙れは現存量が多くなるほど、パラコートが分げつ基部に付着しにくくなる ためと考えられた。 25日区より35日区の再生が若干多くなった原因も現存量の差にあると考えられる口

追播したアカクローパの草丈はチモシーの再生期間が長いほど低かった。乙の理由としてパラコー ト散布で枯死した葉がアカクローパの幼植物を覆い,生育を抑制した乙とが考えられる。 25日区より 35日区で草丈が低いのは枯葉の量に関係しているものと思われた。

以上の乙とから8月初めまでに追播を完了する場合,パラコート散布までの再生期間は25日程度が よく,また,パラコート散布量は100mtj10a以下でよいと考えられる。しかし,前報12)の結果等を 考えれば,パラコートの散布効果の安定性について,不安が残る。

引 用 文 献

1 )竹田芳彦・蒔田秀夫(1985).北草研会報.19:  143 ‑ 145  2)竹田芳彦・寒河江洋一郎(1986) :北草研会報.20 

3)竹田芳彦(1981) :北草研会報.15: 51‑54 

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