生物学概論 はじめに
●後藤8回
+前田7回 (前田が前だった時も)
●評点:50点
+50点、合計60点以上で合格
原則として再試なし – 大講義室定員288名 (30名程度の落第可能) ●座席指定の理由
●最後部でも「見えるよう」「聞こえるよう」授業する
●成績に前方席、後方席による違いはない
●授業開始前の混雑を回避
– 席とり競争?の回避 – 席選択に伴う全ての判断が不要 ● あの子の隣はいや、とか。 – 通路側でない学生は早めに着席 ●出欠確認の簡素化
– 出欠簿に署名があるのに、そこには誰もいないことも – 欠席がちな学生は学務課に報告(生活難の可能性) ●視力が弱く、見えづらい学生は相談に応じます
–得点(定期試験、後藤分)
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 0 20 40 60 80 100 120 1 9 73 111 55 12 3 2 0 2 02012 生物学概論
得点台(~以上) 人 数基本参考書
●Essential 細胞生物学
http://amzn.to/19cU9di
– ❶「細胞とは」、❷「細胞の化学成分」を前提 – 科目『細胞生物学』(獣医は必修)では教科書 ●その他、後藤のホームページ『生命を考える』➜
http://bit.ly/KGrhythms
– また、同サイトに『授業資料のページ 』 http://bit.ly/155l0FW があり、その他の参考書 ● 昨年度のパワーポイント(予習) ● 今年度のパワーポイント(復習用:授業終了後upload) ● 過去問+「復習と発展」問題 – また、同サイトに『生命とは何か』シリーズ http://bit.ly/1fmSzL2 がある。その他、参考のために
●後藤の
HP
http://bit.ly/KGrhythms
●Email to euglena00@gmail.com
件名に、生物学、学籍番号、氏名を明記のこと – 成績の問い合わせには応じない ●検索式 自由エネルギー
site:obihiro.ac.jp
自由エネルギー
site:ac.jp
●細胞生物学の世界へようこそ(東京医歯大)
●福岡大 機能生化学 講義資料のページ
●生物学 全体の構成
生物学概論でなく ●方法による分類
生物物理学、生化学、分子生物学、細胞学、生理学、 遺伝学、形態学、生態学、、、 ●生物現象に基づく分類
– 細胞学、遺伝学、生理学、発生学、免疫学、神経学、分 類学、進化学、生態学、、、 ● 更に細かく、、、時間生物学、光生物学、放射線生物学、スト レス生物学、セルサイクル生物学、、、 ●生物対象に基づく分類
– 細胞学、細菌学、微生物学、原生動物学、植物学、動 物学、昆虫学、哺乳類学、鳥類学、魚学、藻類学、、、 ●生物学は、生物学内部で学際的だ。
生物学概論前半の趣旨
●講義テーマの取捨選択基準
とても難しい – 生物学の基礎の基礎は何だろうか? – という疑問に答えるためには? ● ☞生命とは何か、に答えるための知識は何か? – という疑問に答えるためには? ● 動物だけ、植物だけ、という生命現象がある ● すべての生命に普遍的な生命現象は何か? ● 細胞説:細胞が生命の基本単位 – 細胞なくして生命活動はありえない;生命は細胞から構成されている だけでなく、全ての生命活動の根底には細胞活動がある – ☞生物学の基礎学力を構成するものの一部を提供 – ☞生命を包括的に理解するための視点を提供 – ☞生物学全体(生命)を俯瞰するには・・・を考えること生物学概論 前半の構成
● ()内数値はEssential 細胞生物学 (第2版、南江堂)の対応する章 ● 第3版では、20 19➜ 生命のつながり ECB 1, 9, 20 – 自然淘汰と生命史 ECB 1, 9, 20 – 生命の秩序 ECB 3, 13 – 生体膜とイオン輸送 ECB 11-12 – 生体膜とATP生産 ECB 14科学の学習について
●初回講義レジュメ
pdf flie☞
http://bit.ly/16eRjlb
●単位
– 講義の一こまは2時間(実際は90分だが) – その2倍(3時間):『授業外』に必要な学習時間 ●板書ノート
– 見た目が綺麗な板書ノートを作成することに意義があるか – 板書ノートを整理することは復習の大切なポイントになるが、より一層 重要なことは、『考える』ことである。 ●考えるとは、どういうことか?
– 生きた知識と死んだ知識 ● 思考に使える知識と使えない知識 ● 復習・発展問題を解くこと – 思考は知識の組換え過程廃用萎縮
disuse atrophy(医学用語)
●使わない器官は退縮する(長期入院と筋肉萎縮など)
●思考しなければ「考える力」は退縮する?
– テレビ鑑賞:主体的努力なく取得できる知識 – 深く考えなければ習得できない知識もある – 考えることを積み重ねると・・・思考は知識の組換え過程
●パスカルも同様に言明
● ●減数分裂とのアナロジーがある。
– 減数分裂過程で遺伝子が組み換わる ● 減数分裂は有性生殖に必須、無性生殖では不生起 ● 遺伝子組換えによって、これまでにないゲノムが誕生 – 有性生殖では受精も新しい遺伝子セットを生む – 以下、少々、減数分裂の話細胞は細胞から
相同染色体 組換え
自分が存在することの不思議❶
①自分を生んだ一つの配偶子:組換えなしを仮定すると
22対の相同染色体1対の性染色体 – 23本の染色体が一個の配偶子にランダムに分配 – 分配の種類数 223 = 10x ➜ x =23log2 = 6.9 ➜約千万②自分を生んだ一つの配偶子:組換えあり
23対すべてで一箇所、 一本当り千遺伝子を仮定すると、、、 – 新規な染色体は一対当り千種類 – 23対全体では23 x 103種類のゲノムセット – ①とあわせ、2.3 x 1011、約2千億通り③自分を生んだ一つの配偶子
②が精子と卵子で生ずるから、(2.3 x 1011)2④父母が誕生したこと、巡り合ったことの希少性
その祖先の希少性も加算していくと、、、???⑤自分が今、ここに、存在することは、
偶然の中の偶然でしかない。地球の拡がり(宇宙の拡がり)、地球史・生命史
の時間の拡がりの中で、
–自分の位置を想像してみよう
自分が存在することの不思議❷
思考は知識の組換え過程
●思考(
or
新ゲノム
)は知識
(or
遺伝子
)の組換え
● ●では、知識
(or
遺伝子
)はどのようにして生まれるか?
– – 新規遺伝子の創造☞テーマ2『生物進化と自然淘汰』 – 新知識の創造☞以下科学は科学的知識を創造する
●新しい知識はどのようにして得られるか?
伝統知、、、科学的知識
– 科学的真理を発見する、と同義 ●科学の射程は技術的世界(科学は技術に依存)
– (近代)技術は科学の応用によって作られる ●技術:(一つの定義)労働手段の体系
– もう一つの定義:人間の肉体的限界を補足・拡充する 道具 – 人間は技術に絶対的に依存する唯一の哺乳類(by バーソロミュー)(再)
科学の学習について
– 初回講義レジュメ pdf flie☞http://bit.ly/16eRjlb – 単位 ● 講義の一こまは2時間(実際は90分だが) ● その2倍(4時間):『授業外』に必要な学習時間 – 板書ノート ● 見た目が綺麗な板書ノートを作成することに意義があるか ● 板書ノートを整理することは復習の大切なポイントになる が、より一層重要なことは、『考える』ことである。 ●考えるとは、どういうことか?
– 生きた知識と死んだ知識 ● 思考に使える知識と使えない知識 ● 復習・発展問題を解くこと – 思考は知識の組換え過程(再)
廃用萎縮
disuse atrophy
● 使わない器官は退縮する(長期入院と筋肉萎縮など) – 思考しなければ「考える力」は退縮する? ● テレビ鑑賞:主体的努力なく取得できる知識 ● 深く考えなければ習得できない知識もある ● 考えることを積み重ねると・・・ ●『若さ』とは知識の貪欲な吸収欲
●『知る』とは、新たな『知らないこと』を発見すること
– 科学の対象は無限(人知は有限、と等価) – 無知の知、知への愛 philosophy ●基礎学力をつけよう(足腰を鍛えよう)❶
●芸術や運動競技の基本
:『足腰を鍛えること』
– 科学は例外たり得るか? ●柔軟性、応用力、創造的飛躍の源泉
– 科学的教養 – (人間的)教養?基礎学力をつけよう(足腰を鍛えよう)❷
●
一般家
generalistと専門家specialist (生態学用語)
●誕生年代が古い生物種
speciesほど絶滅しにくい
●
以上、
2013/10/04
●
以下、残りは
10/11の予定
●生物学と物理学・化学・数学(1)
●能動輸送:『濃度勾配に逆行する輸送』は正しいか?
– 非荷電性分子(グルコースなど)にのみ通用する定義 – イオン輸送の駆動力:膜電位と濃度勾配の合算効果 – 陽イオン(K+など)の場合 ● 細胞膜電位は内側が負のとき➜内向き駆動力 ● 細胞内濃度が高いとき➜外向き駆動力 ● どちら向きの輸送が能動輸送だろうか? ● ΔGX 外⇒内 = ΔG膜電位 + ΔG X 濃度勾配生物学と物理学・化学・数学(
2)
●生物学における指数と対数
●生物はネズミ算的に増える:生物は指数成長する
– 増殖は生命の4大特徴の一 – 環境問題(生態系保全など)の基本は生物増殖 ●化学反応の駆動力
– 反応物と生成物の濃度比ではなく、 – 濃度比の対数に比例する ● ΔGX 外⇒内 = ΔG膜電位 + ΔG X 濃度勾配= 0.023zVm + 1.36log(Xin/Xout) (kcal/mol)