SPARC Enterprise
SAN Boot環境構築ガイド
– Oracle Solaris –
2014年4月
第1.7版
富士通株式会社
SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
Copyright 2006-2014 FUJITSU LIMITED
使用条件
著作権・商標権・その他の知的財産権について コンテンツ(文書・画像・音声等)は、著作権・商標権・その他の知的財産権で保護されています。 本コンテンツは、個人的に使用する範囲でプリントアウトまたはダウンロードできます。ただし、これ以外の利用(ご自 分のページへの再利用や他のサーバへのアップロード等)については、当社または権利者の許諾が必要となります。 保証の制限 本コンテンツについて、当社は、その正確性、商品性、ご利用目的への適合性等に関して保証するものでは なく、そのご利用により生じた損害について、当社は法律上のいかなる責任も負いかねます。本コンテンツは、予告な く変更・廃止されることがあります。商標について
UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。 SPARC Enterprise、SPARC64 およびすべての SPARC 商標は、米国 SPARC International, Inc.のライセンスを 受けて使用している、同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商 標です。
SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
はじめに
本書の内容
本マニュアルは、SPARC Enterprise に 4Gbps ファイバチャネルカード
(SE0X7F11F/SE0X7F12F/SE0X7F11L/SE0X7F12L)を搭載し、外付けディスクアレイ装置
(RAID 装置)から OS の起動を行う SAN Boot 環境を構築する手順を示しています。
PRIMEPOWER を使用した SAN Boot 環境の構築については、"PRIMEPOWER SAN Boot
環境構築ガイド"を参照してください。
8Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F21F/SE0X7F21L/SE0X7F22F/SE0X7F22L/
SE0X7F31F/SE0X7F31L/SE0X7F32F/SE0X7F32L/SE0X7F31X/SE0XF32X)、
4Gbps ファイバチャネルカード(SE1X7F11F/SE1X7F12F/XSEFC401AF/XSEFC402AF)、
Dual 8Gb FC Dual 1 GbE HBA in Express Module(SE5X7F22G/SE5X7F32G)または
Dual 10Gbps FCoE カード(SE0X7EF12F/SE0X7EF12L/SE0X7EC12F/SE0X7EC12L)、
Dual 10GbE FCoE Express Module(SE5X7FE1G/SE5X7FE2G)、デュアルチャネル 16Gbps フ
ァイバチャネル(SP1X7FAA2/SP1X7FBA2)を使用する場合には、本書に記載する構築手順は必
要ありません。
外付けディスクアレイ装置に OS をインストールする場合には、内蔵ディスクに OS をインストー
ルする手順と同じ手順で環境構築をおこなってください。
Solaris OS 標準機能マルチパス機能(MPxIO)、ETERNUS マルチパスドライバ 3.1.0(8G FC /
16G FC サポートドライバ)については、"SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
(Leadville ドライバ編) "を参照してください。
本マニュアルの対象者
本書は SAN Boot 環境の構築者および運用管理者を対象にしています。
構成
本マニュアルの構成は以下のとおりです。
「第 1 章 概要」
SPARC Enterprise SAN Boot 環境の概要
「第 2 章 ハードウェア/ソフトウェア構成」
SAN Boot 環境の構築に必要な構成
「第 3 章 注意事項」
SAN Boot 環境の構築時および運用時の注意事項
「第 4 章 構築方法」
SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
Copyright 2006-2014 FUJITSU LIMITED
SAN Boot 環境の構築手順
留意事項
本マニュアルで使用している表記法は以下のとおりです。
"Oracle Solaris 10"は "Solaris 10"と記載します。
実際のコマンド入力は太字で記述しています。
SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
目 次第
第
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章
章
概
概
要
要
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1.1 構成パターン...3
1.1.1 基本構成 ...3 1.1.2 PRIMECLUSTER GDS によるディスクアレイ装置間ミラーリング構成 ...4 1.1.3 PRIMECLUSTER によるクラスタ構成 ...5 1.1.4 ETERNUS のアドバンスト・コピー機能を使用する場合の構成...6第
第
2
2
章
章
ハ
ハ
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ウ
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ア
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2.1 ハード環境 ... 11
2.1.1 必須ハードウェア ...11 2.1.2 ブートディスク構成 ...112.2 ソフトウェア環境 ...13
2.2.1 必須ソフトウェア...13 2.2.2 オプションソフトウェア...14第
第
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注
注
意
意
事
事
項
項
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法
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4.1 ディスクアレイ装置にブートディスクを作成 ...22
4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法 ...22 4.1.1.1 ネットワークインストールサーバの作成...23 4.1.1.2 ネットワークインストールサーバの設定...24 4.1.1.3 ディスクラベル付け ...27 4.1.1.4 Custom JumpStart の設定...29 4.1.1.5 ファイバチャネルブートコードの設定 ...33 4.1.1.6 ネットワークインストールの実行...35 4.1.2 内蔵ディスクのブートディスクをコピーする方法 ...35 4.1.2.1 ディスクアレイ装置にブートディスクをコピーする準備 ...35 4.1.2.2 ブートディスクの作成 ...36 4.1.2.3 マウントテーブル情報の変更...36 4.1.2.4 ファイバチャネルブートコードの設定 ...37 4.1.2.5 サーバのリセット ...37SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
Copyright 2006-2014 FUJITSU LIMITED
4.1.2.6 ディスクアレイ装置からブート ...37
4.2 ブートディスクへのパスを冗長化 ...38
4.2.1 富士通 推奨 & セキュリティパッチクラスタ、PTF の適用および Enhanced Support Facility のインスト ール...38 4.2.2 ETERNUS マルチパスドライバの設定 ...38 4.2.2.1 シングルシステム(非クラスタシステム)の場合 ...38 4.2.2.2 クラスタシステムの場合 ...43
4.3 ブートディスクのミラーリング...48
4.3.1 PRIMECLUSTER GDS によるミラーリング ...48 4.3.2 PRIMECLUSTER 使用時の留意事項 ...49 4.3.2.1 クラスタシステムの構築手順 ...49 4.3.2.2 ブートディスク故障時のクラスタ切り替えについて ...50付
付
録
録
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A.1 OS 上で実行可能なコマンド ...51
A.2 OBP 上で実行可能なコマンド...53
付
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録
録
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B.1 OS 上で確認する方法...59
B.2 OBP 上で確認する方法 ...59
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録
録
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D.1 「4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法」にてインストールした場合
...63
D.2 「4.1.2 内蔵ディスクのブートディスクをコピーする方法」にてインストールした場合 ...64
付
付
録
録
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E.1 ファイバチャネルドライバのオートターゲットバインド機能 ...65
E.2 ファイバチャネルブートコードのオートターゲットバインド機能 ...66
付
付
録
録
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SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド
F.1 ETERNUS マルチパスドライバの場合 ...67
付
第 1 章 概要
SAN Boot とは、OS やアプリケーションを、サーバに内蔵されたディスクではなく、外部の SAN ストレージに格納 し、そこから起動(ブート:Boot)することをいいます。 本書では、サーバにファイバチャネルカードを搭載し、外付けディスクアレイ装置(RAID 装置)から OS の起動を行う SAN Boot 環境を構築する手順を示しています。 OS のブートディスクを外付けディスクアレイ装置に配置することにより以下のメリットが生まれます。 1. 可用性の向上 ○ 高信頼ディスクアレイ装置(RAID 装置)の使用 ブートディスクをディスクアレイ装置(RAID 装置)で管理することで、信頼性が向上します。 ○ バックアップ・リストア作業の効率化 ディスクアレイ装置のディスクコピー機能を利用することで、システムボリュームのバックアップ・リ ストアの際の業務停止時間を大幅に短縮できます。また、システムボリュームのバックアップ・リスト アの際のサーバ CPU 負荷が軽減できます。 詳細は"1.1.4 ETERNUS のアドバンスト・コピー機能を使用する場合の構成"を参照してください。 注意)ETERNUS (ディスクアレイ装置)のディスクコピー機能(アドバンスト・コピー機能)を使用するた めには、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager (ACM)または PRIMECLUSTER GDS Snapshot が必要です。
2. 運用管理性の向上 ○ システムボリュームの一括管理 複数台あるサーバのブートディスクを 1 台のディスクアレイ装置に集約することで、ブートディスクの 一括管理が可能です。 ○ 開発環境の世代管理 複数の開発環境を 1 台のディスクアレイ装置に用意して、必要に応じて切り替えて利用できます。開発 環境ごとにサーバを用意しなくてもよいので、サーバ台数や運用管理工数を削減できます。
3. 保守性の向上 ○ ディスク故障時の作業が簡素化 ディスク(システムボリューム)が故障した場合、システム管理者はサービスエンジニアに連絡すれば、 後はサービスエンジニアがディスクを交換して、システムは自動的に復旧します。そのため、システム 管理者の作業を軽減できます。 ○ パッチ適用作業の効率化 ディスクアレイ装置のディスクコピー機能を利用することで、パッチ適用前のバックアップ作業の際、 業務停止時間が削減できます。また、バックアップボリュームからブートできるように設定しておく (*1)ことにより、パッチ適用後に問題が発生した場合、サーバをリブートしてブートボリュームを切り 替えるだけで、パッチ適用前のシステムに戻すことができます。詳細は"1.1.4 ETERNUS のアドバンス ト・コピー機能を使用する場合の構成"を参照してください。 (*1)PRIMECLUSTER GDS Snapshot を使用すると、コマンドで簡単に設定できます。
1.1 構成パターン
次のファイバチャネル接続構成で、ファイバチャネルカードを使用し外付けディスクアレイ(RAID)装置から OS の起 動を行ってください。また、各構成での注意事項を記載します。1.1.1 基本構成
1. ディスクアレイ装置を一台のサーバから使用する場合 ○ サーバ - ディスクアレイ装置間は 2 経路以上のファイバチャネル接続を行い、ETERNUS マルチパスデ ィスクドライバを使用したマルチパス構成としてください。 ○ディスクスワップの発生により、アプリケーションのディスクアクセス性能が低下する場合があります。 ディスクスワップが発生する場合には、サーバに搭載するメモリを追加するか、 またはアプリケーシ ョンによるメモリ使用量を下げる等により、ディスクスワップの発生を回避してください。 ○ 内蔵ディスクを搭載していないサーバを使用する場合は、OS のインストールおよび、ブートディスク のリカバリのために、別途インストールサーバが必要です。 2. ディスクアレイ装置を複数のサーバから使用する場合 ○ ファブリック接続の場合○ FC-AL 直結接続の場合 ■ サーバ - ディスクアレイ装置間は 2 経路以上のファイバチャネル接続を行い、ETERNUS マル チパスディスクドライバを使用したマルチパス構成としてください。 ■ ディスクスワップの発生により、アプリケーションのディスクアクセス性能が低下する場合が あります。ディスクスワップが発生する場合には、サーバに搭載するメモリを追加するか、 ま たはアプリケーションによるメモリ使用量を下げる等により、ディスクスワップの発生を回避 してください。 ■ サーバのパニック発生時に、そのサーバと同じ RAID グループ内にブートディスクを配置して いる他のサーバは、ブートディスクへのディスクアクセス性能の低下が数十秒程度発生する場 合があります。 ■ 内蔵ディスクを搭載していないサーバを使用する場合は、OS のインストールおよび、ブートデ ィスクのリカバリのために、別途インストールサーバが必要です。
1.1.2 PRIMECLUSTER GDS によるディスクアレイ装置間ミラーリング構成
● ディスクアレイ装置 1 台につき、1 枚のファイバチャネルカードが必要になります。上図の構成では、
ETERNUS 1 用の FC card と、ETERNUS 2 用の FC card の、計 2 枚のファイバチャネルカードが必要です。 1Gbps/2Gbps ファイバチャネルカード(PW008FC3)ではパス数分のファイバチャネルカードが必要でしたが、シ ングルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F11F/SE0X7F11L)およびデュアルチャネル 4Gbps ファ イバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)では、ブートディスクとして認識するディスクアレイ装置の設定 を複数行うことが可能であるため、2 枚のファイバチャネルカードで PRIMECLUSTER GDS によるディスクア レイ装置間ミラーリング構成を作成することが可能です。 ● サーバ - ディスクアレイ装置間は 2 経路以上のファイバチャネル接続を行い、ETERNUS マルチパスディスク ドライバを使用したマルチパス構成としてください。 ● ディスクスワップの発生により、アプリケーションのディスクアクセス性能が低下する場合があります。ディ スクスワップが発生する場合には、サーバに搭載するメモリを追加するか、 またはアプリケーションによる メモリ使用量を下げる等により、ディスクスワップの発生を回避してください。 ● サーバのパニック発生時に、そのサーバと同じ RAID グループ内にブートディスクを配置している他のサーバ は、ブートディスクへのディスクアクセス性能の低下が数十秒程度発生する場合があります。 ● 内蔵ディスクを搭載していないサーバを使用する場合は、OS のインストールおよび、ブートディスクのリカ バリのために、別途インストールサーバが必要です。
1.1.3 PRIMECLUSTER によるクラスタ構成
SAN Boot 環境を使用したクラスタシステムを構築することもできます。 1. 単体のディスクアレイ装置を使用したクラスタ構成2. 複数のディスクアレイ装置を使用したクラスタ構成
1.1.4 ETERNUS のアドバンスト・コピー機能を使用する場合の構成
内蔵ディスクからブートする従来のシステムでは、テープ装置を使用してバックアップ・リストアを実行している間、 業務を長時間停止する必要があります。
SAN Boot 環境で ETERNUS のアドバンスト・コピー機能(OPC/EC)を利用してバックアップ・リストアを行う場合、デ ィスク装置でコピー処理を実行している間も業務の運用が可能であるため、業務停止時間が大幅に短縮できます。
アドバンスト・コピー機能を利用したバックアップ・リストアには、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager (ACM)を使 う方式と、PRIMECLUSTER GDS Snapshot (GDS Snapshot)を使う方式があります。
● ETERNUS SF AdvancedCopy Manager (ACM)を使う方式 ACM を使う方式のメリットは以下のとおりです。 ・業務停止時間短縮
・複数サーバのバックアップ効率化(一元管理)
SAN Boot 環境で ETERNUS SF AdvancedCopy Manager を使用する場合
●PRIMECLUSTER GDS Snapshot (GDS Snapshot)を使う方式 GDS Snapshot を使う方式のメリットは以下のとおりです。 ・業務停止時間短縮
ACM と GDS Snapshot の特長は次の表のとおりです。 システムの要件に応じて、いずれかの方式を選択してください。 注意) システムボリュームを PRIMECLUSTER GDS で管理している場合のバックアップ・リストアは、ACM を使う方 式、GDS Snapshot を使う方式のどちらでも可能です。ただし、システムボリュームがソフトミラー構成の場合は、GDS Snapshot を使う方式を推奨します。 ACM と GDS Snapshot の特徴 ○: 優位点 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager (ACM) PRIMECLUSTER GDS Snapshot
操作サーバ - バックアップ・リストア対象サーバ以外に、バ ックアップ・リストア操作を行うためのサーバ が必要。 ○ バックアップ・リストア対象サーバで、バックア ップ・リストア操作を行うため、別のサーバは不 要。 バ ッ ク ア ッ プ 操作 ○ バックアップ対象サーバを一旦シャットダウン し、バックアップサーバから OPC を開始する。 物理コピーの完了を待たずに、バックアップ対 象サーバをリブートし、業務を再開できる。 - バックアップ対象サーバをシングルユーザモード でリブートし、OPC を開始する。物理コピーが完 了してからマルチユーザモードでリブートし、業 務を再開する。 リストア操作 (PRIMECLUST ER GDS でミラ ー リ ン グ し て いない場合) ○ リストア対象サーバを一旦シャットダウンして OPC を開始し、リブートする。物理コピー完了 を待たずに業務を再開できる。 ○ リブートしてブートボリュームを切り替えるだけ で業務が再開できる。 リ ス ト ア 操 作 (PRIMECLUST ER GDS でミラ ー リ ン グ し て いる場合) - OPC によるリストアの前後に、ミラーの切離し と再組込みが必要 - OPC 物理コピーが完了してから元のブートボリュ ームに戻して業務を再開する。
複 数 サ ー バ の バ ッ ク ア ッ プ 効率化 ○ 複数のサーバのバックアップを、一台のバック アップサーバで一元管理可能。 - バックアップ・リストア操作は、各サーバで実行 する。 バ ッ ク ア ッ プ ボ リ ュ ー ム か ら ブ ー ト す る 機能 - vfstab ファイルを編集してマウントポイントを 変更する必要がある ○ コマンドで簡単に設定できる
各方式の詳細については、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager および PRIMECLUSTER GDS のマニュアルを参照して ください。
ま た 、 OPC 物 理 コ ピ ー の 進 行 状 況 を 確 認 す る 方 法 に つ い て は ETERNUS SF AdvancedCopy Manager お よ び PRIMECLUSTER GDS のマニュアルに記載されています。
第 2 章 ハードウェア/ソフトウェア構成
ファイバチャネルカードを使用し外付けディスクアレイ装置から OS の起動を行うためには、本章に記載されたハード ウェア構成およびソフトウェア構成が必要です。2.1 ハード環境
2.1.1 必須ハードウェア
本書では、下記のハードウェア構成およびソフトウェア構成をサポートしています。 種別 装置名 備考 本体装置 SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000/ T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440 本体装置に搭載するファイバチャネ ルカード シングルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード SE0X7F11F/SE0X7F11L デュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード SE0X7F12F/SE0X7F12L ディスクアレイ装置 ETERNUS DX60 S2/DX80 S2/DX90 S2 ETERNUS DX400 S2 series ETERNUS DX8000 S2 series ETERNUS DX60/DX80/DX90 ETERNUS DX400 series ETERNUS DX8000 series ETERNUS2000 モデル 50/100/200 ETERNUS3000 モデル 80/100/300/500/700 ETERNUS4000 モデル 80/100/300/400/500/600 ETERNUS6000 モデル 500/700/900/1100 ETERNUS8000 モデル 700/800/900/1100/1200 ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 シリーズ 本体内蔵ディスクを搭載していない場合には、OS のインストールおよびリカバリのために別途インストールサーバが 必要となります。2.1.2 ブートディスク構成
SAN Boot では、システムディスクは ETERNUS ディスクアレイ装置上に配置されます。 ディスクアレイ装置上には そのサーバのシステムディスク以外にもさまざまなディスクボリュームが配置され、配置によっては、他のサーバの システムディスク、データベースなどのユーザデータディスクへのアクセス性能に影響を与えることが考えられます。 これらの影響を回避するため、以下の条件を満たすディスク構成としてください。
● システムディスク領域と他のサーバからアクセスされる領域(システムディスク、および、データディスク)
上記以外の構成では、次の問題が発生する場合があります。
● 複数のシステムディスクを 1 つの RAID グループに配置した場合には、ディスクスワップの発生により、同一
RAID グループ内のボリュームに対するディスクアクセス性能が低下する
● システムディスクと共有データ領域を 1 つの RAID グループに配置した場合には、サーバのパニック発生時に
2.2 ソフトウェア環境
次のソフトウェアが必要です。
2.2.1 必須ソフトウェア
次のソフトウェアは必須です。ソフトウェア 版数 備考
Oracle Solaris Solaris 10
●Solaris 10 11/06 以降
●SPARC Enterprise T5120/T5140/T5220 は Solaris 10 8/07 以降
●SPARC Enterprise T5240/T5440 は Solaris 10 5/08 以 降
●SPARC Enterprise M3000 は Solaris 10 10/08 以降 FUJITSU PCI Fibre Channel ド
ライバ 4.0 以降 ●パッチ 914583-10 以降が必要 ETERNUS マルチパスドライ バ 2.0.1 以降 ● パッチ 914267-04 以降が必要 ● ETERNUS2000 を使用する場合はパッチ 914267-05 以降が必要 ● ETERNUS DX60/DX80 を使用する場合はパッチ 914267-09 以降が必要 ● ETERNUS DX90/DX4xx/DX8xxx を使用する場合 はパッチ 914267-11 以降が必要 ●ETERNUS DX60 S2/DX80 S2/DX90 S2 を使用する 場合は、3.0.3 以降、または、3.0.2 以前 + パッチ 914267-13 以降が必要 ●SPARC Enterprise T5140/T5240/T5440 は、3.0.3 以降、 または、3.0.2 以前 + パッチ 914267-13 以降が必要
●Solaris 10 10/08 以降は、3.0.0 以降、または、2.0.X + パッチ 914267-07 以降が必要 ●Solaris 10 9/10 以前にカーネルアップデートパッチ 144500-19 以降を適用している場合は、3.0.4 以降、 または、3.0.3 以前 + パッチ 914267-14 以降が必 要 ●Solaris 10 8/11 以降は、3.0.4 以降
2.2.2 オプションソフトウェア
● システムボリュームのディスクアレイ装置間ミラーリングを行う場合には PRIMECLUSTER GDS が必要とな ります。 ソフトウェア 版数 備考 PRIMECLUSTER GDS 4.2 以降 ●4.2A00 の場合、以下のパッチが必要 - 必須パッチ:914423-03 以降 - ETERNUS2000 を使用する場合:914423-05 以降 - ETERNUS DX60/DX80/DX4xx/DX8xxx を使用する 場合:914423-10 以降 - ETERNUS DX90 を使用する場合:914423-17 以降 - 代替ブート環境を作成する場合:914423-08 以降 ● ETERNUS DX60/DX80/DX90/DX4xx/DX8xxx にシステ ムボリュームを配置し、PRIMECLUSTER GDS Snapshot と ETERNUS のアドバンスト・コピー機能を使用して システムボリュームのスナップショットや代替ブート 環境を作成する場合、以下のパッチが必要 4.2A00 の場合: 914423-26 以降 4.3A10 の場合: T006619SP-01 以降 ● クラスタシステムを構築する場合には以下の PRIMECLUSTER 製品のうち一つが必要となります。 ソフトウェア 版数 備考PRIMECLUSTER Enterprise Edition PRIMECLUSTER HA Server PRIMECLUSTER Lite Pack
4.2 以降 ● 本製品には PRIMECLUSTER GDS が同封されています ●4.2A00 の場合、以下のパッチが必要 - 必須パッチ:901201-06 以降, 914325-03 以降, 914468-01 以降, 914499-01 以降 ● ETERNUS の ア ド バ ン ス ト ・ コ ピ ー 機 能 を 使 用 し バ ッ ク ア ッ プ /リ ス ト ア す る 場 合 に は 、 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager または PRIMECLUSTER GDS Snapshot が必要となります。
ソフトウェア 版数 備考 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 13.0 以降 ● エージェント・マネージャとも Solaris 10 に対応 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager テープエージェントライ センス 13.0 以降
● ETERNUS SF AdvancedCopy Manager で Tape バックア ップをする場合に必要
● テープエージェントの台数分購入 ● テープエージェントは Solaris 10 に対応
● ETERNUS SF AdvancedCopy Manager テープサーバオ プションはテープサーバを使用する場合に必要 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager の詳細につきましては、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager のマニュア ルを参照してください。
● ETERNUS のアドバンスト・コピー機能、または PRIMECLUSTER GDS のコピー機能を使用し、システムボリ ュームのスナップショットや、代替ブート環境を作成する場合、PRIMECLUSTER GDS Snapshot が必要です。 ソフトウェア 版数 備考 PRIMECLUSTER GDS Snapshot 4.2 以降 ●本製品を使用する場合は、PRIMECLUSTER GDS が同封 されている PRIMECLUSTER 製品が必要です。 ●4.2A00 の場合、以下のパッチが必要 - 必須パッチ:914457-02 以降 - ETERNUS DX60/DX80/DX90/DX4xx/DX8xxx を使 用する場合:914457-03 以降 - Solaris 10 10/08 以降の OS を使用する場合: 914457-03 以降 - Solaris 10 10/08 以降相当のパッチ(137137-09 以降) を使用する場合:914457-03 以降
PRIMECLUSTER GDS Snapshot の詳細については、「PRIMECLUSTER Global Disk Service 説明書」を参照して ください。
第 3 章 注意事項
1. シングルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F11F/SE0X7F11L)およびデュアルチャネル 4Gbps フ ァイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)にはファイバチャネルカードに接続されたディスクアレイ装置 からブートを行うためのブートコードを搭載しています。このブートコードは初期設定では無効となっており、 ファイバチャネルカードを使用してブートを行う際、ブートコードを有効にする必要があります。 なお、デュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)でブート機能の有効/無効を 設定する場合、片側の port に設定を行うことで、もう一方の port へも設定が反映されます。片側の port のみの 設定変更はできません。関連事項
A.1 fjpfca-set-bootfunction
2. ブートディスクは、必ず対象のホスト上で OS のインストールにより作成したものを使用してください。 他のホストで使用しているブートディスクを dd コマンドや ETERNUS の EC(Equivalent Copy)または OPC(One Point Copy)などによりコピーして使用することはできません。 また、ブートディスクは本書に記載された以外の手順で作成することはできません。 3. ファイバチャネルに設定したブート関連の設定情報を記録し、保管しておいてください。 ブート関連の設定情報はファイバチャネルカードを交換する場合に、新しいカードに同じ値を再設定するため に必要となります。 保管する情報については"付録 C.SAN Boot 設定情報の記録について"を参照してください。 4. 同一の RAID グループ上に複数の異なるホストのブートディスクを配置しないことを推奨します。 詳細は"2.1.2 ブートディスク構成"を参照してください。 5. /tmp (tmpfs) に巨大なファイルや大量のファイルを作成しないでください。 /tmp (tmpfs) に巨大なファイルや大量のファイルを作成した場合、メモリ不足によるシステムのスローダウン が発生する可能性があります。
6. PRIMECLUSTER または PRIMECLUSTER GDS または Systemwalker Resource Coordinator を使用する場合には、 その他の注意事項について、システム構築前に必ず"4.3.2 PRIMECLUSTER 使用時の留意事項"を参照してくだ さい。
7. ETERNUS デ ィ ス ク ア レ イ 装 置 と ETERNUS SN200 フ ァ イ バ チ ャ ネ ル スイ ッ チ につ い て 以 下 の よ う な WWN(World Wide Port Name) によるアクセスパス設定を行うことを推奨します。
本設定を行うことにより、リソース管理ソフトウェア Systemwalker Resource Coordinator を使う場合、下記機器 の再設定が不要となり、移行がスムースに行えます。 ○ ETERNUS ディスクアレイ装置 ETERNUS の FC-CA ポートについてホストテーブル設定、またはホストアフィニティ機能を有効にし、 ホストワールドワイドネームとして、使用するファイバチャネルカードの WWN を設定します。 ETERNUS ディスクアレイ装置の設定は、各サーバ接続ガイドを参照してください。 ○ ETERNUS SN200 ファイバチャネルスイッチ ファイバチャネルカードの WWN とディスクアレイ装置の WWN を用いて、1 対 1 の WWN ゾーニ ングを設定します。
1 対 1 の WWN ゾーニングとはホスト側の HBA の Port の WWN と FC-CA の Port の WWN の 2 つの WWN を用いてつくられたゾーニング設定です。
注)本書で WWN と記載している場合は、Port Name のことを指します。
8. EFI(Extensible Firmware Interface)ディスクラベルを使用しているディスクは、ブートディスクには使用でき ません。
EFI ディスクラベルは、サイズが Solaris 10 5/09 以前では 1T バイトを超える、Solaris 10 10/09 以降では 2T バ イトを超える物理ディスクボリュームと仮想ディスクボリュームをサポートするものです。しかし、EFI ディ スクラベルを使用しているディスクからブートは実行できません。
9. マルチパス作成時に以下の WARNING メッセージが出力されますが、無視してください。
マルチパス構築時に発行される SCSI RESET をディスクアレイ装置が受けたという通知 SENSE であり、ディ スクアレイ装置やサーバの動作には影響はありません。
本メッセージが出力されるのは、新規構築時、あるいはディスクアレイ装置などの増設時のみですので、メッ セージ監視している場合は一時的に監視を止めるか通報されても無視してください。
WARNING: /pci@1,700000/fibre-channel@0/sd@10,0 (sd805):
Error for Command: write(10) Error Level: Retryable Requested Block: 5651696 Error Block: 5651696 Vendor: FUJITSU Serial Number: 0000080115 Sense Key: Unit Attention
ASC: 0x29 (bus device reset message occurred), ASCQ: 0x3, FRU: 0x1
10. PRIMECLUSTER GDS を使用してシステムディスクをミラーリングすると、ブート時に以下のメッセージが出 力される場合がありますが、影響はありませんので無視してください。
NOTICE: "forceload: drv/<ドライバ名> appears more than once in /etc/system.
※ <ドライバ名>には mplb, mplbt, sd のいずれかが出力されます。 このメッセージは、/etc/system ファイルの forceload の設定が重複している場合に出力されます。このメッセー ジが出力されないようにするには、重複している forceload の設定のうち、後の方を削除してください。 forceload: drv/mplb ~ forceload: drv/mplb ← この行を削除する。 11. ファイバチャネルドライバの設定における、リンクスピード(伝送路の速度)設定には自動選択を設定するこ とが可能ですが、これは接続性の容易さを重視した設定です。接続状態によっては、期待するリンクスピード にならないことがあります。このため、リンクスピード 4Gbps にて FC Switch やディスクアレイ装置と接続す る際は、ファイバチャネルドライバのリンクスピード設定を 4Gbps に設定してください。リンクスピードの設 定は/kernel/drv/fjpfca.conf に行います。 例:fjpfca0 のリンクスピードを 4Gbps に設定する場合 Port= "fjpfca0:nport:sp4";
設定方法については、「FUJITSU PCI Fibre Channel 説明書」を参照してください。
12. ETERNUS ディスクアレイ装置には、必ず Lun0(ホスト側が認識できる論理ユニット番号 0)を作成したうえで、 SAN Boot 環境を構築してください。
ETERNUS ディスクアレイ装置に Lun0 がない場合、SAN Boot 環境を構築することが出来ません。
なお本制限は、システムボリューム作成可能な Lun を制限するものではありません。Lun0 以外へシステムボリ ュームを作成することは可能です。 本問題は、ブートコード V12L50 にて修正されています。"付録 G ファイバチャネルカードブートコードの更 新方法"を参照し、ブートコードを更新してください。 13. Solaris 10 10/08 以降の OS を使用して、ディスクアレイ装置にブートディスクを作成する場合は、インストー ルサーバを Solaris 10 10/08 以降にするか、Solaris 10 10/08 以降相当のパッチ(137137-09 以降)を適用してくださ い。インストールサーバが Solaris10 5/08 以前、Solaris 10 10/08 以降相当のパッチ(137137-09 以降)未適用の場 合は、root_archive(1M)コマンドが入っていないため、Solaris 10 10/08 以降の OS イメージにファイバチャネル ドライバをインストールすることができません。 14. ファイバチャネルカード(SE0X7F11F,SE0X7F11L,SE0X7F12F,SE0X7F12L)に搭載されたブートコード V12L30 では、以下の条件の場合にブート処理でハングアップが発生することがあります。
○ SN200 シリーズの 8G ポートと接続した場合 ○ サーバ装置の電源投入から約 25 日以上が経過した後にブートした場合 本問題は、ブートコード V12L40 にて修正されています。"付録 G ファイバチャネルカードブートコードの更 新方法"を参照し、ブートコードを更新してください。 ハングアップが発生した場合には、サーバ装置の電源オフ/オンを行い、再度ブート処理を行ってください。 15. 512G バイトを超えるシステムボリューム構成は、サポートしていません。 本問題は、ブートコード V12L50 にて修正されています。"付録 G ファイバチャネルカードブートコードの更 新方法"を参照し、ブートコードを更新してください。 16. ファイバチャネルカードを交換した際は、"付録 G ファイバチャネルカードブートコードの更新方法"を参照 し、ブートコードの更新を行ってください。 17. ブートデバイスを冗長化している環境では boot-device を複数記述していても、故障検出時の動作によっては、 別のパスから起動できない場合があります。 OS 起動時に boot-device に最初に登録されているデバイスに全くアクセスできなかった場合、次に登録されて いるブートパスに切り替わって OS 起動処理が行われます。 ただし、いずれかのブートデバイスがアクセスでき、OS 起動処理が開始された後で問題が発生した場合は、 その他のブートデバイスから OS 起動処理は行われません。 18. システムボリュームに ZFS ファイルシステムを使用する SAN Boot 構成は未サポートです。
19. ETERNUS マルチパスドライバ 3.0.3 以前の版数と、Oracle Solaris 10 8/11 またはカーネルアップデートパッチ 144500-19 以降の組み合わせでパニックが発生することがあります。
Solaris 10 8/11 以降を使用している、または、Solaris 10 9/10 以前に、カーネルアップデートパッチ 144500-19 以降を適用している場合は ETERNUS マルチパスドライバ 3.0.4 以降を使用してください。
Solaris 10 9/10 以前を使用している、かつ、ETERNUS マルチパスドライバ 3.0.3 以前の版数をインストールし ている場合は、カーネルアップデートパッチ適用前に、914267-14 以降を適用してください。
20. SPARC Enterprise T5140/T5240/T5440 において、ETERNUS マルチパスドライバでマルチパス構築後や減設後に サーバを再起動すると、起動に失敗することがあります。
SPARC Enterprise T5140/T5240/T5440 を使用している、かつ、Solaris 10 OS 10/09 以前の場合、かつ、マルチパ スを構築済みの場合は、914267-12 以降が適用されていない場合は、142909-17 以降または該当する PTF/FJ RSPC 適用前に 914267-12 以降を適用してください。(914267-12 以降が既に適用されている場合は、142909-17 以降または該当する PTF/FJ RSPC を適用しても本現象は発生しません。)
SPARC Enterprise T5140/T5240/T5440 を使用している、かつ、Solaris 10 OS 9/10 以降である、または、カーネ ルアップデートパッチ 142909-17 以降を適用している Solaris 10 OS である場合は、914267-12 以降を適用し、 かつ、発生条件のサーバ再起動の前に、disks や devfsadm で内蔵ディスクのリンクを正常にしてください。 21. SAN Boot 環境において、I/O 処理中にブートコードの設定を変更した場合、I/O ハングアップが発生すること
があります。
第 4 章 構築方法
本章では、以下の事項について説明しています。 ● ディスクアレイ装置からの OS 起動環境の構築方法 本手順の実施前に、FC Switch のゾーニング設定(Fabric 接続の場合)、セキュリティ設定を行い、ディスクアレイ装置 をセットアップし、ブートディスク作成先の LUN を使用可能状態にしてください。 本体装置に内蔵ディスクを搭載していない場合には、"4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法" のみ使用可能です。FUJITSU PCI Fibre Channel ドライバが Solaris OS に含まれていないため、Solaris OS の CD/DVD を 使用して環境を構築することはできません。 本書に記載されている手順以外の方法でブート環境を構築することはできません。 "4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法"では、ブートディスク化するディスクアレイ装置の認 識方法を自動設定にすることが可能です。この方法では、ファイバチャネルドライバおよびファイバチャネルブート コードの設定が容易になります。詳細は、"4.1.1.2 ネットワークインストールサーバの設定"を参照してください。 なお、自動設定にてディスクアレイ装置を認識する場合は、FC Switch のゾーニング設定を行い、ファイバチャネルカ ードから複数のディスクアレイ装置に接続を行えない環境としてください。ファイバチャネルカードから複数のディ スクアレイ装置に接続を行える環境では、手動設定によるディスクアレイ装置の認識を行ってください。 クラスタ環境を構築する場合には、"4.3.2 PRIMECLUSTER 使用時の留意事項"を参照してください。 環境の構築は以下の流れで行います。"4.1 ディスクアレイ装置にブートディスクを作成"にて、OS のインストールを行いディスクアレイ装置上にブートデ ィスクを作成します。 次に"4.1.2.6 ディスクアレイ装置からブート"にて、シングルパスで OS をブートします。 最後に"4.2 ブートディスクへのパスを冗長化"にて、マルチパス構成の定義を行います。
4.1 ディスクアレイ装置にブートディスクを作成
ディスクアレイ装置にブートディスクを作成するには 2 つの方法があります。 1. ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法 2. 内蔵ディスクのブートディスクをコピーする方法 (内蔵ディスクを搭載している場合のみ可能)4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法
ネットワークインストールを行うには、ディスクアレイ装置をブートデバイスとして使用するホスト(インストール マシン)の他にインストールサーバが必要となります。Dual GigabitEthernet カード[SE0X7GD1F/X, SE0X7GD2F/X],Quad GigabitEthernet カード[SE0X7GD2F/X]、デュアルチャ ネル Ultra320 SCSI カード[SE0X7SC1F/X, SE0X7SC2F/X]を使用する場合は「インストールサーバ構築ガイド I/O デ バイスドライバ編(SPARC Enterprise)」に記載されたインストールサーバ設定を行ってください。
インストールマシンでの作業は、インストールマシンのコンソールから行います。また、インストールサーバでの作 業は、ターミナルから行い、本書の記載例では(INSTALL SERVER)と記載します。
4.1.1.1 ネットワークインストールサーバの作成
ネットワークインストールのためのインストールサーバの設定を行います。インストールサーバの作成方法の詳細に ついては、Oracle Documentation の Solaris 10 インストールガイドを参照してください。
なお、ディスクアレイ装置をブートデバイスとして使用するホストが複数ある場合には、ホスト毎に OS イメージを作 成する必要があります。ただし以下の場合については、一つのインストールイメージを共有して使用することができ ます。
- ファイバチャネル接続構成が AL 直結で使用するターゲット ID および max throttle 値が共通な場合 - FC Switch 接続にてディスクアレイ装置を自動設定で使用する場合、かつ、ターゲット ID および max throttle
値が共通な場合
- 共有するホストのアーキテクチャ・タイプが同じ場合
なお SPARC Enterprise には、以下のアーキテクチャ・タイプがあります。
SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440 アーキテクチャ・タイプ:sun4v SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000 アーキテクチャ・タイプ:sun4u
注意)PRIMEPOWER で使用するインストールイメージとは共有することはできません。 以下に、Solaris10 OS のイメージを作成する場合の例を記述します。
ここでは、OS イメージを作成するディレクトリ名の例として/export/install/Solaris10_hostname を使用しています。 1. インストールサーバ上でスーパーユーザになります。
(INSTALL SERVER) % su - <RETURN> Password: password
2. OS イメージを作成するディレクトリを作成します。 (INSTALL SERVER) # mkdir /export/install <RETURN> (INSTALL SERVER) # cd /export/install <RETURN>
(INSTALL SERVER) # mkdir Solaris10_hostname <RETURN>
作成するディレクトリ名にインストールマシンのホスト名 hostname を含め、ホスト毎に管理できるようにし ます。
(INSTALL SERVER)# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools <RETURN>
(INSTALL SERVER)# ./setup_install_server /export/install/Solaris10_hostname <RETURN>
4. Solaris 10 Operating System の複写が完了したら、DVD-ROM を取り出します。 (INSTALL SERVER)# cd / <RETURN>
(INSTALL SERVER)# eject cdrom <RETURN>
4.1.1.2 ネットワークインストールサーバの設定
1. ネットワークインストールサーバ上に、インストール対象マシンの IP アドレスおよび mac アドレスの登録を 行います。 ○インストール対象マシンの IP アドレスの登録 /etc/hosts をテキストエディタで編集します。 インストール対象マシンの IP アドレスが”192.168.1.1”の場合は以下となります。 192.168.1.1 hostname ○インストール対象マシンの mac アドレスの登録 /etc/ethers をテキストエディタで編集します。 インストール対象マシンの mac アドレスが” 0:80:17:28:1:f8”の場合は以下となります。 0:80:17:28:1:f8 hostname 2. インストール対象のマシンをネットワークからブートするため、ネットワークインストールサーバ上で、 add_install_client コマンドを実行します。 add_install_client コマンドのパラメータはインストール対象のマシンモデルによって異なります。 SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440 の場合(INSTALL SERVER) # cd /export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/ <RETURN> (INSTALL SERVER) # ./add_install_client hostname sun4v <RETURN>
SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000 の場合
(INSTALL SERVER) # cd /export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/ <RETURN> (INSTALL SERVER) # ./add_install_client hostname sun4u <RETURN>
3. ネットワークインストールサーバ上の OS インストールイメージに、ファイバチャネルドライバをインストー ルします。
この手順を行うことで、ファイバチャネルカードに接続されたディスクアレイ装置を認識できるようになりま す。ネットワークインストールサーバの CD-ROM ドライブに「FUJITSU PCI Fibre Channel 4.0」を挿入し、以 下の手順を行ってください。
ファイバチャネルドライバのインストールはインストール対象のマシンモデルによって手順が異なります。
● Solaris 10 5/08 以前の場合
SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440 の場合 (INSTALL SERVER) # cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>
(INSTALL SERVER) # bin/pfcapkgadd.sh -R
/export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/Boot/ -p sun4v <RETURN> SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000 の場合
(INSTALL SERVER) # cd /cdrom/cdrom0 <RETURN> (INSTALL SERVER) # bin/pfcapkgadd.sh -R
/export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/Boot/ -p sun4u <RETURN>
●Solaris 10 10/08 以降の場合
(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。
(2) root_archive (1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。 /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck がない場合は、無視して次の手順に進んでください。
(INSTALL SERVER) # /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Solaris10_hostname /tmp/work <RETURN>
(INSTALL SERVER) # rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck <RETURN>
○unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示される場合がありますが、無視して次の手順に進んでくださ い。 umount: /tmp/mnt29984 使用中です。 rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使 用中です。 lofiadm: ファイル /export/install/Solaris10_hostname/boot/sparc.miniroot をアンマップできませ ん: デバイスは使用中です rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使 用中です。 (3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、ファイバチャネルドライバをインストールします。 SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440 の場合
(INSTALL SERVER) # cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>
(INSTALL SERVER) # bin/pfcapkgadd.sh -R /tmp/work/ -p sun4v <RETURN> SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000 の場合
(INSTALL SERVER) # cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>
(INSTALL SERVER) # bin/pfcapkgadd.sh -R /tmp/work/ -p sun4u <RETURN> (4) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。
(INSTALL SERVER) # mkdir -p /tmp/media/Solaris_10 <RETURN>
(INSTALL SERVER) # /tmp/work/boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work <RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。
(5) /tmp/media 配下のファイルと、インストールサーバ上の OS インストールイメージ配下のファイルを置き換 えます。"umount -f","lofiadm -d"コマンドは、"df -k"で表示される適切なデバイスを指定してください。 /dev/lofi/X が表示されない場合は、次の手順に進んでください。
(INSTALL SERVER) # cd /tmp/media <RETURN>
(INSTALL SERVER) # find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio -pdum /export/install/Solaris10_hostname <RETURN>
(INSTALL SERVER) # umount -f /dev/lofi/1 <RETURN> (INSTALL SERVER) # lofiadm -d /dev/lofi/1 <RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。
4. ファイバチャネルカードの実装位置とドライバインスタンス番号の対応確認
インストール対象のマシンをネットワークからブートします。このとき、-s オプションを指定し、シングルユ ーザモードにて起動してください。
ok boot net -s <RETURN>
5. 以下を実行し、ファイバチャネルカードのデバイスパスとドライバインスタンスの対応を確認します。 # grep fjpfca /tmp/root/etc/path_to_inst <RETURN>
"/pci@1,700000/fibre-channel@0" 0 "fjpfca" "/pci@2,600000/fibre-channel@0" 1 "fjpfca" このコマンドの出力は、デバイスパス、インスタンス番号、インスタンス名となっています。 上記例では、デバイスパス/pci@1,700000/XXXX@0 に搭載されたファイバチャネルカードのドライバインスタ ンスは fjpfca0 であることを示しています。 デバイスパスと本体のスロット位置との対応について、各装置の取り扱い説明書に記載されています。上記以 外の本体装置を使用する場合、または、取り扱い説明書を参照できない場合には、次の手順で対応を調べます。 6. ドライバインスタンスに対応するファイバチャネルカードの LED を点滅させます。シングルチャネル 4Gbps
ファイバチャネルカード(SE0X7F11F/SE0X7F11L)ではファイバチャネルカードの実装位置を確認することがで き、デュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)ではファイバチャネルカード の実装位置、およびドライバインスタンスに対応する Port 位置を確認することができます。fjpfca0 の LED を 点滅させるには、以下のとおり実行します。LINK の LED が 3 分間点滅します。
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_adm -l fjpfca0 <RETURN>
LED の点滅を中断するには、Ctrl-c(Ctrl キーを押しながら、c キーを押す)を入力してください。 fc_adm の使用方法については、「FUJITSU PCI Fibre Channel 説明書」を参照してください。
7. システムを OBP 環境に移行します。 # /usr/sbin/shutdown -i0 -g0 -y <RETURN>
8. ネットワークインストール時のブートで使用される定義ファイルに対して、あらかじめ設定を行います。 Solaris 10 10/08 以降の OS をインストールする場合は、以下の手順を事前に実行してください。
●Solaris 10 10/08 以降の場合
root_archive (1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。
(INSTALL SERVER) # /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Solaris10_hostname /tmp/work <RETURN> ○ unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示される場合がありますが、無視して次の手順に進んでく ださい。 umount: /tmp/mnt29984 使用中です。 rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使用中で す。 lofiadm: ファイル /export/install/Solaris10_hostname/boot/sparc.miniroot をアンマップできません: デバ イスは使用中です rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使用中で す。 ネットワークインストールサーバ上で次の設定が必要です。 ○ ファイバチャネルドライバの設定ファイル ●Solaris 10 5/08 以前の場合 {インストールサーバ上の OS インストールパス}/Tools/Boot/kernel/drv/fjpfca.conf ●Solaris 10 10/08 以降の場合 /tmp/work/kernel/drv/fjpfca.conf ファイバチャネルドライバの設定ファイル(fjpfca.conf)では、ブートディスクを作成したいディスクアレ イ装置をファイバチャネルドライバが認識できるよう設定を行います。 直結(FC-AL)の場合には、port、fcp-auto-bind-function および fcp-bind-target の指定は必須ではありません。 fjpfca.conf の設定については、「FUJITSU PCI Fibre Channel 説明書」を参照してください。
ファブリック接続(FC Switch 使用)にてディスクアレイ装置を認識する方法は、自動設定と手動設定が あります。ディスクアレイ装置を認識する方法を自動設定とした場合、以下のメリットがあります。 - ディスクアレイ装置をブートデバイスとして使用するホストが複数ある場合でもインストールサ ーバの Solaris OS インストールイメージを共有して使用することができる。 - ファイバチャネルドライバの設定が容易となる。 以下にディスクアレイ装置の認識方法を記述します。 a. [自動設定の場合] 例:fjpfca0 に対して、トポロジをファブリック接続、リンクスピードを 4Gbps、ディスクアレイ 装置の認識方法を自動設定にする場合 port= "fjpfca0:nport:sp4"; fcp-auto-bind-function=1; ■ port 接続するトポロジ種別、リンクスピードを定義します。 ■ fcp-auto-bind-function ディスクアレイ装置の自動認識設定を行います。 自動認識機能については、付録 E ファイバチャネルドライバ/ブートコードのオートターゲット バインド機能を参照してください。