2.2 ソフトウェア環境
4.1.1 ネットワークインストールサーバを用いて作成する方法
4.1.1.2 ネットワークインストールサーバの設定
1. ネットワークインストールサーバ上に、インストール対象マシンのIPアドレスおよびmacアドレスの登録を 行います。
○インストール対象マシンのIPアドレスの登録
/etc/hostsをテキストエディタで編集します。
インストール対象マシンのIPアドレスが”192.168.1.1”の場合は以下となります。
192.168.1.1hostname
○インストール対象マシンのmacアドレスの登録
/etc/ethersをテキストエディタで編集します。
インストール対象マシンのmacアドレスが” 0:80:17:28:1:f8”の場合は以下となります。
0:80:17:28:1:f8hostname
2. インストール対象のマシンをネットワークからブートするため、ネットワークインストールサーバ上で、
add_install_clientコマンドを実行します。
add_install_clientコマンドのパラメータはインストール対象のマシンモデルによって異なります。
SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440の場合
(INSTALL SERVER) #cd /export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/<RETURN>
(INSTALL SERVER) #./add_install_client hostname sun4v<RETURN>
SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000の場合
(INSTALL SERVER) #cd /export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/<RETURN>
(INSTALL SERVER) #./add_install_client hostname sun4u<RETURN>
3. ネットワークインストールサーバ上のOSインストールイメージに、ファイバチャネルドライバをインストー ルします。
この手順を行うことで、ファイバチャネルカードに接続されたディスクアレイ装置を認識できるようになりま す。ネットワークインストールサーバのCD-ROMドライブに「FUJITSU PCI Fibre Channel 4.0」を挿入し、以 下の手順を行ってください。
ファイバチャネルドライバのインストールはインストール対象のマシンモデルによって手順が異なります。
● Solaris 10 5/08以前の場合
SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440の場合 (INSTALL SERVER) #cd /cdrom/cdrom0<RETURN>
(INSTALL SERVER) #bin/pfcapkgadd.sh -R
/export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/Boot/ -p sun4v<RETURN>
SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000の場合 (INSTALL SERVER) #cd /cdrom/cdrom0<RETURN>
(INSTALL SERVER) #bin/pfcapkgadd.sh -R
/export/install/Solaris10_hostname/Solaris_10/Tools/Boot/ -p sun4u<RETURN>
●Solaris 10 10/08以降の場合
(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。
(INSTALL SERVER) #mkdir/tmp/work<RETURN>
(2) root_archive (1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。
/tmp/work/tmp/AdDrEm.lckがない場合は、無視して次の手順に進んでください。
(INSTALL SERVER) #/boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Solaris10_hostname /tmp/work<RETURN>
(INSTALL SERVER) #rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck<RETURN>
○unpackmedia実行時にエラーメッセージが表示される場合がありますが、無視して次の手順に進んでくださ
い。
umount: /tmp/mnt29984 使用中です。
rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使 用中です。
lofiadm: ファイル /export/install/Solaris10_hostname/boot/sparc.miniroot をアンマップできませ ん: デバイスは使用中です
rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使 用中です。
(3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、ファイバチャネルドライバをインストールします。
SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5140/T5220/T5240/T5440の場合 (INSTALL SERVER) #cd /cdrom/cdrom0<RETURN>
(INSTALL SERVER) #bin/pfcapkgadd.sh -R /tmp/work/ -p sun4v<RETURN>
SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000の場合 (INSTALL SERVER) #cd /cdrom/cdrom0<RETURN>
(INSTALL SERVER) #bin/pfcapkgadd.sh -R /tmp/work/ -p sun4u<RETURN>
(4) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。
(INSTALL SERVER) #mkdir -p /tmp/media/Solaris_10<RETURN>
(INSTALL SERVER) #/tmp/work/boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work
<RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。
(5) /tmp/media配下のファイルと、インストールサーバ上のOSインストールイメージ配下のファイルを置き換
えます。"umount -f","lofiadm -d"コマンドは、"df -k"で表示される適切なデバイスを指定してください。
/dev/lofi/Xが表示されない場合は、次の手順に進んでください。
(INSTALL SERVER) #cd /tmp/media<RETURN>
(INSTALL SERVER) #find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio -pdum /export/install/Solaris10_hostname
<RETURN>
(INSTALL SERVER) #umount -f /dev/lofi/1<RETURN>
(INSTALL SERVER) #lofiadm -d /dev/lofi/1<RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。
4. ファイバチャネルカードの実装位置とドライバインスタンス番号の対応確認
インストール対象のマシンをネットワークからブートします。このとき、-sオプションを指定し、シングルユ ーザモードにて起動してください。
okboot net -s<RETURN>
5. 以下を実行し、ファイバチャネルカードのデバイスパスとドライバインスタンスの対応を確認します。
#grep fjpfca /tmp/root/etc/path_to_inst<RETURN>
"/pci@1,700000/fibre-channel@0" 0 "fjpfca"
"/pci@2,600000/fibre-channel@0" 1 "fjpfca"
このコマンドの出力は、デバイスパス、インスタンス番号、インスタンス名となっています。
上記例では、デバイスパス/pci@1,700000/XXXX@0に搭載されたファイバチャネルカードのドライバインスタ
ンスはfjpfca0であることを示しています。
デバイスパスと本体のスロット位置との対応について、各装置の取り扱い説明書に記載されています。上記以 外の本体装置を使用する場合、または、取り扱い説明書を参照できない場合には、次の手順で対応を調べます。
6. ドライバインスタンスに対応するファイバチャネルカードの LED を点滅させます。シングルチャネル 4Gbps
ファイバチャネルカード(SE0X7F11F/SE0X7F11L)ではファイバチャネルカードの実装位置を確認することがで き、デュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)ではファイバチャネルカード の実装位置、およびドライバインスタンスに対応するPort位置を確認することができます。fjpfca0のLEDを 点滅させるには、以下のとおり実行します。LINKのLEDが3分間点滅します。
#/usr/sbin/FJSVpfca/fc_adm -l fjpfca0<RETURN>
LEDの点滅を中断するには、Ctrl-c(Ctrlキーを押しながら、cキーを押す)を入力してください。
fc_admの使用方法については、「FUJITSU PCI Fibre Channel 説明書」を参照してください。
7. システムをOBP環境に移行します。
#/usr/sbin/shutdown -i0 -g0 -y<RETURN>
8. ネットワークインストール時のブートで使用される定義ファイルに対して、あらかじめ設定を行います。
Solaris 10 10/08以降のOSをインストールする場合は、以下の手順を事前に実行してください。
●Solaris 10 10/08以降の場合
root_archive (1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。
(INSTALL SERVER) #/boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Solaris10_hostname /tmp/work<RETURN>
○ unpackmedia実行時にエラーメッセージが表示される場合がありますが、無視して次の手順に進んでく
ださい。
umount: /tmp/mnt29984 使用中です。
rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使用中で す。
lofiadm: ファイル /export/install/Solaris10_hostname/boot/sparc.miniroot をアンマップできません: デバ イスは使用中です
rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントであるか、または使用中で す。
ネットワークインストールサーバ上で次の設定が必要です。
○ ファイバチャネルドライバの設定ファイル
●Solaris 10 5/08以前の場合
{インストールサーバ上のOSインストールパス}/Tools/Boot/kernel/drv/fjpfca.conf
●Solaris 10 10/08以降の場合 /tmp/work/kernel/drv/fjpfca.conf
ファイバチャネルドライバの設定ファイル(fjpfca.conf)では、ブートディスクを作成したいディスクアレ イ装置をファイバチャネルドライバが認識できるよう設定を行います。
直結(FC-AL)の場合には、port、fcp-auto-bind-functionおよびfcp-bind-targetの指定は必須ではありません。
fjpfca.confの設定については、「FUJITSU PCI Fibre Channel 説明書」を参照してください。
ファブリック接続(FC Switch 使用)にてディスクアレイ装置を認識する方法は、自動設定と手動設定が あります。ディスクアレイ装置を認識する方法を自動設定とした場合、以下のメリットがあります。
- ディスクアレイ装置をブートデバイスとして使用するホストが複数ある場合でもインストールサ
ーバのSolaris OSインストールイメージを共有して使用することができる。
- ファイバチャネルドライバの設定が容易となる。
以下にディスクアレイ装置の認識方法を記述します。
a. [自動設定の場合]
例:fjpfca0 に対して、トポロジをファブリック接続、リンクスピードを4Gbps、ディスクアレイ 装置の認識方法を自動設定にする場合
port=
"fjpfca0:nport:sp4";
fcp-auto-bind-function=1;
■ port 接続するトポロジ種別、リンクスピードを定義します。
■ fcp-auto-bind-function ディスクアレイ装置の自動認識設定を行います。
自動認識機能については、付録Eファイバチャネルドライバ/ブートコードのオートターゲット バインド機能を参照してください。
自動設定にてディスクアレイ装置を認識する場合は、FC Switchのゾーニング設定を行い、ファイ バチャネルカードから複数のディスクアレイ装置に接続を行えない環境としてください。ファイ バチャネルカードから複数のディスクアレイ装置に接続を行える環境では、手動設定によるディ スクアレイ装置の認識を行ってください。
FC Switchのゾーニング設定方法については装置のマニュアルを参照してください。
b. [手動設定の場合]
例:fjpfca0 に対して、トポロジをファブリック接続、リンクスピードを4Gbps、ディスクアレイ 装置をターゲットID16にバインドする場合
Port=
"fjpfca0:nport:sp4";
fcp-bind-target=
“fjpfca0t16:0x210000c0004101d9”;
■ port 接続するトポロジ種別、リンクスピードを定義します。
■ fcp-bind-target ターゲットのWWNを指定します。
○ ターゲットドライバの設定ファイル
● Solaris 10 5/08以前の場合
{インストールサーバ上のOSインストールパス}/Tools/Boot/kernel/drv/sd.conf
● Solaris 10 10/08以降の場合 /tmp/work/kernel/drv/sd.conf
ターゲットドライバの設定ファイル(sd.conf)では、ブートディスクを作成したいディスクアレイ装置の ロジカルユニット(LUN)を認識できるよう設定を行います。ディスクアレイ装置のブートディスクのみ 定義してください。認識するディスクアレイ装置のロジカルユニットの定義がすでにある場合、設定を 記載する必要はありません。
例:ターゲットID16、ロジカルユニット0を認識する場合 name="sd" class="scsi" target=16 lun=0;
● Solaris 10 10/08以降のOSをインストールする場合は、以下の手順も続けて実行します。
(1) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。
(INSTALL SERVER) #mkdir -p /tmp/media/Solaris_10<RETURN>
(INSTALL SERVER) #/tmp/work/boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work
<RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。
(2) /tmp/media配下のファイルと、インストールサーバ上のOSインストールイメージ配下のファイルを置
き換えます。"umount -f","lofiadm -d"コマンドは、"df -k"で表示される適切なデバイスを指定してください。
/dev/lofi/Xが表示されない場合は、次の手順に進んでください。
(INSTALL SERVER) #cd /tmp/media<RETURN>
(INSTALL SERVER) # find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio -pdum /export/install/Solaris10_hostname
<RETURN>
(INSTALL SERVER) #umount -f /dev/lofi/1<RETURN>
(INSTALL SERVER) #lofiadm -d /dev/lofi/1<RETURN>
実行時にエラーメッセージが表示されることがありますが、無視して次の手順に進んでください。