ここでは、マルチパス化されたブートディスクからブートした状態で、他のマルチパス化されたディスクとミラーリ ングする手順を示します。
4.3.1 PRIMECLUSTER GDS によるミラーリング
1. 上記図のとおり、FC Switchでゾーニングが行われていることを確認します。
2. OBP環境にて、ミラー先ディスクアレイ装置へのファイバチャネルカードの接続設定が正しく行われているこ
とを確認します。
okcd /pci@1,700000/fibre-channel@0<RETURN>
okPROBE fjpfca-info<RETURN>
Target -- DID 10500 210000e00040101d9 FUJITSU-E4000-0000 Target -- DID 10600 210000e00040101da FUJITSU-E4000-0000
3. OS をブートし、ミラー先ディスクアレイ装置へのファイバチャネルドライバの接続設定が正しく行われてい
ることを確認します。
#/usr/sbin/FJSVpfca/fc_info -p<RETURN>
adapter=fjpfca#0 :
port_id=0x010500 tid=0 wwn=210000e00040101d9 adapter=fjpfca#1 connected class=class3
port_id=0x010600 tid=0 wwn=210000e00040101da adapter=fjpfca#1 connected class=class3
4. ミラー先のディスクアレイ装置のマルチパスドライバの設定を行っていない場合は、ここで設定を行います。
「ETERNUS マルチパスドライバ ユーザーズガイド」を参照して、マルチパスドライバの設定を行い、ミラ
ー先のディスクアレイ装置(ETERNUS 2)にマルチパス化されたディスクを作成してください。
5. ETERNUS マルチパスドライバを使用する場合、ターゲットドライバの設定ファイル/kernel/drv/sd.conf にミラ ー先のディスクの定義を追加します。
例:ターゲットID16、ロジカルユニット1を認識する場合 name="sd" class="scsi" target=16 lun=1;
6. PRIMECLUSTER GDSのマニュアルを参照しインストールを行ってください。
7. 「PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書」を参照して、ミラー元とミラー先のディスクをミラーリング
してください。
○ PRIMECLUSTER GDS を使用してシステムディスクをミラーリングすると、ブート時に以下のメッセ
ージが出力される場合がありますが、影響はありませんので無視してください。
NOTICE: "forceload: drv/<ドライバ名> appears more than once in /etc/system.
※ <ドライバ名>には mplb, mplbt, sd のいずれかが出力されます。
このメッセージは、/etc/system ファイルの forceload の設定が重複している場合に出力されます。この メッセージが出力されないようにするには、重複している forceload の設定のうち、後の方を削除して ください。
forceload: drv/mplb
~
forceload: drv/mplb ← この行を削除する。
8. PRIMECLUSTER GDS Snapshotを使用してシステムボリュームのスナップショットを作成する場合は、スナッ
プショット用のディスクについてもミラー先のディスクと同様に 1.~5.の設定を行います。その後、
「PRIMECLUSTER Global Disk Service 説明書」を参照して、スナップショットの設定を行ってください。
4.3.2 PRIMECLUSTER 使用時の留意事項
4.3.2.1 クラスタシステムの構築手順
クラスタシステムの構築は、それぞれ以下の手順で行ってください。
4.3.2.2 ブートディスク故障時のクラスタ切り替えについて
ディスクアレイ装置上のブートディスクを参照できなくなった場合、システム状況により、PRIMECLUSTERの異常検 出機能が動作できなくなることがあります。
ブートディスクを参照できないノードは動作が不定のため、以下の方法でノードをパニックさせてください。
[該当ノード以外のクラスタノードにログインできる場合]
sdtoolコマンドを使用して、該当ノードを停止させてください。
#sdtool -k <該当ノード><RETURN>
<参照>
sdtool(1M)コマンドの詳細については、sdtool(1M)のマニュアルページを参照してください。
[いずれのノードにもログインできない場合]
該当ノードをパニックさせてください。操作方法については、本体装置の取扱説明書を参照してください。
付録 A ファイバチャネルのブートデバイス設定用コ マンド
ここでは、ファイバチャネルカード上のブートコードに対して行う設定コマンドについて記載しています。これらの コマンドはOS上で実行可能なコマンドとOBP上で実行可能なコマンドがあります。
なお、ここで記載しているコマンドはシングルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0XF711F/SE0X7F11L)およ びデュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)に対してのみ使用可能となります。
A.1 OS 上で実行可能なコマンド
操作を行う際は、OSを起動し、FUJITSU PCI Fibre Channel 4.0以降のパッケージがインストールされている状態で行 ってください。
1 fc_hbaprp
● 名前 fc_hbaprp
● 形式
/usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i adpname -f tgt_id -P WWN -f tgt_id -I PORT_ID -d tgt_id
-D [-y]
-w boot-wait-time -l linkspeed -t topology -v -s savefile -r|-R filename -c conffile -C [-y]
-b ENABLE|DISABLE
● 機能説明
ファイバチャネルカードのブートコードに対して各種設定を行います。
● オペランド
ファイバチャネルカードのブートコードに対しては以下の設定が可能です。
なお、全ての設定に-i adpnameを指定する必要がありますが、adpnameにはファイバチャネルドライバのイ ンスタンス名
を指定してください。
-i adpname -f tgt_id -P WWN -i adpname -f tgt_id -I PORT_ID
ターゲット装置に関する設定を行います。最大10エントリまで登録することが可能となります。
設定可能な値としては下記のものがあります。
tgt_id ターゲット装置のTarget_IDを10進数で指定します。
WWN ターゲット装置のWWPNを16進数で指定します。(WWPNによるブート装置の指定)
PORT_ID ターゲット装置のPort_ID(DID)を16進数で指定します。(Port_IDによるブート装置の指定)
-i adpname -d tgt_id
ターゲット装置の設定を消去する。設定可能な値としては下記のものがあります。
tgt_id ターゲット装置のTarget_IDを10進数で指定します。
-i adpname -D [-y]
ターゲット装置の設定を全て消去します。
-yを付加しないと設定の消去を確認するメッセージが表示されます。
-yを付加すると無条件に設定の消去を行います。
-i adpname -w boot-wait-time
ブート遅延時間の設定を秒単位にて行います。設定可能な値としては、下記のものがあります。
boot-wait-time ブート遅延時間を10進数で指定します。0秒(boot-wait-timeなし)または180~86400秒 が設定可能となります。
-i adpname -l linkspeed
リンクスピード設定を行います。設定可能な値としては下記のものがあります。
1G|1g : 1Gbpsに設定を行います。
2G|2g : 2Gbpsに設定を行います。
4G|4g : 4Gbpsに設定を行います。
AUTO|auto : AUTOに設定を行います。
-i adpname -t topology
トポロジ設定を行います。設定可能な値としては下記のものがあります。
NPORT|nport : NPORT接続するときに使用します。
ファイバチャネルスイッチに接続する際に行う設定です。
AL|al : FC-ALトポロジで設定するときに使用します。
AUTO|auto : 自動設定を行います。
-i adpname -v
設定内容の表示を行います。以下の情報を表示します。
項目 値 説明
boot function DISABLE/ENABLE ブート機能の有効/無効
Target_ID 例)0(10進数) バインド設定したTarget_ID
Target WWN 例) 210000e0004101d9(16進数) バインド設定したターゲット
Target DID 例)010111(16進数) バインド設定したDID
topology AL/N_Port/AUTO 設定されたトポロジ。AUTOは自動設定を意味する
link-speed 1G/2G/4G/AUTO 設定されたリンクスピード。AUTOは自動設定を意味する
boot wait
time DISABLE、または数値(10進数) 設定されたブート待ち時間。数字の単位は秒となる
DISABLEは、ブート時に待ち合わせは行わない
interval time DISABLE 本項目の使用、および変更はできない
boot wait msg DISABLE 本項目の使用、および変更はできない
-i adpname -s savefile
設定内容の保存を行う。以下の設定内容を保存する。
項目 値 説明
boot function DISABLE/ENABLE ブート機能の有効/無効
Target_ID 例)0(10進数) バインド設定したTarget_ID
Target WWN 例) 210000e0004101d9(16進数) バインド設定したターゲット
Target DID 例)010111(16進数) バインド設定したDID
topology AL/N_Port/AUTO 設定されたトポロジ。AUTOは自動設定を意味する
link-speed 1G/2G/4G/AUTO 設定されたリンクスピード。AUTOは自動設定を意味する
boot wait
time DISABLE、または数値(10進数) 設定されたブート待ち時間。数字の単位は秒となる
DISABLEは、ブート時に待ち合わせは行わない
interval time DISABLE 本項目の使用、および変更はできない
boot wait msg DISABLE 本項目の使用、および変更はできない
-i adpname -r|-R filename
-sで保存した設定内容をファイバチャネルカードのブートコードに反映します。
-rの場合はboot functionを含めない設定内容の反映を行います。
-Rの場合はboot functionも含めた設定内容の反映を行います。
-i adpname -c conffile
ドライバ設定ファイル(/kernel/drv/fjpfca.conf)の設定内容をファイバチャネルカードのブートコードに 反映します。
-i adpname -C [-y]
ブート機能の有効/無効の設定を除く全ての設定内容を消去します -yを付加しないと設定の消去を確認するメッセージが表示されます。
-yを付加すると無条件に設定の消去を行います。
-i adpname -b ENABLE|DISABLE
ファイバチャネルカードのブート機能の有効/無効を設定します。設定可能な値としては下記のもの があります。
ENABLE : ブート機能を有効化します。
DISABLE : ブート機能を無効化します。
● 注意事項
デュアルチャネル 4Gbps ファイバチャネルカード(SE0X7F12F/SE0X7F12L)でブート機能の有効/無効を 設定する。
場合、片側のportに設定を行うことで、もう一方のportへも設定が反映されます。片側のportのみの設 定変更はできません。
● 使用例
#/usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -f 0 -P 0x210000e0001014d9<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -f 1 -I 0x10c00<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -d 0<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -D<RETURN>
delete all bind registration ? [y(Y),n(N) ]y<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -w 180<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -l 4g<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -t nport<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -v<RETURN>
boot function : ENABLE topology : N_Port link-speed : 4G
boot wait time : 180 ( interval time : DISABLE , boot wait msg : DISABLE ) bind-target: Target_ID=0,WWPN=0x210000e0001014d9
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -s savefile<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -r savefile<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -c /kernel/drv/fjpfca.conf<RETURN>
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_hbaprp -i fjpfca0 -b ENABLE<RETURN>