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エタノール系化学工業廃水の UASB 処理 東北大学大学院環境科学研究科

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Academic year: 2022

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(1)土木学会東北支部技術研究発表会(平成23年度). VII-29. エタノール系化学工業廃水の UASB 処理 東北大学大学院環境科学研究科. OLR (gCOD/L/d). Ⅳ6h Ⅴ4h. 20 15 10. Gas production (L/L/d). 0 5 4 3 2 1 0 100 80 60 40 20 0 100. Gas conposition (%). 排液タンク. 李玉友. 5. 脱硫装置. ガスメーター. Ⅲ12h. Ⅱ24h. Ⅰ48h. COD removal rate ( %). 1. はじめに メタノール系化学工業廃水には高濃度のCODと 硫酸塩をともに含むケースがある。その嫌気性処 理において硫酸塩還元による影響は心配される。 本研究は,UASBプロセスによる高濃度硫酸塩含有 廃水処理の特性を把握することを目的として,酢 酸とエタノールを含む人工廃水を用いて連続実 験を行い,メタン生成と硫化水素生成に及ぼす CODと硫酸塩負荷の影響を明らかにした。また,メ タン生成と硫酸塩還元の競合についても定量的 に検討した。 2. 実験方法 UASB 反応槽の有効容積は6Lであり(図1で示 したように),槽内はウォータージャケットへ循 環する温水により中温(35±0.5ºC)に維持した。 発生したバイオガスはガスメーターで測定した。 用いた人工廃水は 1000mg/l の酢酸,1000mg/l のエ タノールおよび硫酸塩(R1:3000mg/l,R2:150 mg/l) を含むものである。. ◯胡勇,正会員. 80 60 CH4. 40 20. UASB反応槽. H2S. 0. 有効容積6L. 0 汚泥. 20. 40. 60. 80. Operation time (days) 図 2 連続実験の運転経過. 100. 図1. 実験装置. 本研究で,二つの UASB 反応器 R1 と R2 を用い て,HRT を 48h から 4h まで 5 段階に分けて段階的 に短縮し,高濃度(R1)と低濃度(R2)硫酸塩含有 エタノール系廃水の対照実験を行った。 3. 実験結果および考察 3.1 高濃度硫酸塩含有廃水の処理性能 高濃度硫酸塩含有廃水(R1:COD/SO42-=1)の 処理性能を図2~4で示した。図2に示すように, 段階Ⅰ(0~29 日)は連続実験のスタートアップ期 間である。実験段階Ⅱ以降, HRT を短縮し反応器 の容積負荷は 1.4g から 17.9g-COD/l/d まで上昇 したに伴い,ガス生成速度は 0.35l/l/d から. 80 60 40 20. 0 100 80 60 40 20 0 5. Gas production Sulfate removal rate (%) rate (L/L/d). 基質タンク. COD removal rate ( %). 100 加熱装置. 4 3 2 1 0 0. 5. 10. 15. Organic Loading rate (gCOD/L/d). 20. 図 3 処理性能に及ぼす COD 容積負荷の影響. キーワード:エタノール系廃水,UASB,硫酸塩,メタン発酵 E-mail:[email protected] Tel:022-795-4867 Fax:022-795-7464.

(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成23年度). 100. 13.5 COD転換率(%). 80. 26.7. Effluent H2S. 9.1. Sulfide CH4. 60. 40. 20. 0 Effluent. 100. Sulfide H2S. S転換率(%). 80. 63.0. 63.1. 69.1. 60 40 20 0. 48. 24 12 HRT(h) R1 における COD と S 変換のマスバランス. 図4 100. (a). 4.1. COD転換率(%). 80. Effluent H2S. 9.1. Sulfide CH4. 60. 40. 20. 0 100. (b) S転換率(%). 4.31l/l/d までに増加した。UASB 反応槽の HRT は 48h,24h,12h および 6h の段階で,COD 除去率は 86.5%以上に維持し,反応槽の安定運転を達成し た。HRT4h では COD 除去率は 73.7%まで低下した。 実験運転安定した後,CH4 含有率は 71.5%以上の 高濃度が得られた。H2S の含有率は 1.3~4.5%の範 囲で推移した。 図 3 は R1 の中で、ガス生成速度,COD 除去率お よび硫酸塩除去率に及ぼす COD 容積負荷の影響を 示している。COD 容積負荷の増加に伴い,ガス生成 速度は直線的に増加した。COD 除去率は,反応槽内 の容積負荷を増加するに伴い,除去率が若干低下 す る傾 向が見 られ た。硫 酸塩 の除去 率は 最高 43.5%(容積負荷平均 2.88g-COD/l/d)が得られ た。それ以上の負荷では,硫酸塩除去率は約 35% であった。 図4はHRT4~12hの条件における,高濃度硫酸塩 含有廃水処理中のCODとSのマスバランスを示す。 流入CODからメタンガスと硫化物(硫化水素ガス と水中硫化物)への転換率はそれぞれ,約50.8% と27.3%であった。また,人工廃水中の硫酸塩か ら硫化水素ガスと水中硫化物への転換率はそれ ぞれ,約3.9%と36.4%で,水中への溶解割合が大 きかった。 3.2 COD/SO42-の比率がメタン発酵に及ぼす影響 図5はHRT12hでCOD/SO42- の比率はメタン発酵に 及ぼす影響を示した。図5(a)はR1(COD/SO42-= 1)とR2(COD/SO42-=20)のCODバスバランスの比 較図である。同じ条件で,R1とR2の流入CODからメ タ ン ガ ス へ の 転 換 率 は そ れ ぞ れ , 約 47.5 % と 86.9%であった。R2はR1より,メタン生成に利用 されCODの比率は大幅に高かった。同時に,R2の中 に,流入CODから硫化物への転換率は僅かに1.6% であった。 図5(b)はR1とR2の硫酸塩マスバランスの比 較図である。R2の硫酸塩還元率は約62.9%であっ た。中に,硫化水素ガスと水中硫化物への転換率 はそれぞれ,約45.9%と16.9%で,R1より高い硫 酸塩還元率を達成した。 4. まとめ 本研究では,嫌気性処理による硫酸塩含有エタ ノール系廃水の対照実験を行い,以下の知見が得 られた。 (1)COD/SO42-の比率は1の場合,COD容積負荷と硫 酸 塩 負 荷 は , そ れ ぞ れ 平 均 12.2g-COD/l/d と 11.7g-SO42-/l/dの条件で,86.5%の高いCOD除去率 が実現できた。流入CODの約27.3%,また流入硫酸 塩の約40.3%が硫酸塩還元に利用された。 (2)COD/SO42-の比率は20の場合,流入CODからメ タン生成および硫酸塩還元への利用割合はそれ ぞれ,86.9%および1.6%であった。また流入硫酸 塩の約62.9%が硫酸塩還元に利用された。. 80. 33.7. Effluent Sulfide. 63.0. H2S. 60 40 20 0. R1(COD/SO42-=1). 図5. R2(COD/SO42-=20). COD と S 変換率に及ぼす COD/SO42-の影響.

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