人胎 盤 中 に含有す る特 異 蛋 白の血 清免 疫 学 的研 究
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(2) 2932. 楠. 元. 博. 文. し,胎 盤 蛋 白 は肝 蛋 白 よ り腎 蛋 白に 近 親 度 つ. と唱 え られ た が,近 年 わ が 国 で は該 想 定 の も. よ く,肝 お よ び腎 蛋 白の近 親性 を み とめ た.. とに 各 方 面か ら胎 盤 に 関 す る血 清 免 疫 学的 研. さ らに 沈 降 反 応 よ り胎 盤 後 血 な らび に褥 婦 血. 究 が 真 執 に お こな わ れ,多 大 の実 績 を あげ て い る.加 来 教 授22)(1947)は 妊娠 中 毒 症 が人. 中に 胎 盤 蛋 白 を証 明 し,ま た 妊娠3ケ. 月以 後. の妊 婦 血 清 中 に胎 盤 蛋 白を証 明 した が,臍 帯 血 中 には 証 明 で き る こ と もあ り一 定 しな か つ た と報 告 して い る.城 戸16)(1938)も. また 胎. 胎 盤 中 の 多糖 体 に よ るア レル ギ ー性 疾 患で あ ろ う と い う仮 説 に よ り,同 門 下 の 橋 本23) (1951)は. 人 胎 盤 か ら比 較 的 純 粋 の 多 糖 体. の 食塩 水 乳 剤,類 脂 体,蛋 白 質 成. (HPS)を 抽 出 し,該 多糖 体 の試 験 管 内 お よ び 生体 内 の過 敏 症 誘発 抗 原 性 を み と め,武. 分 等 に つ い て沈 降 反 応,補 体 結 合 反 応 お よ び. 田24)は同 多糖 体 を 用 い妊 婦,妊 娠 中 毒症 患者. 吸 收 試 験 等 を お こな い,こ れ ら三 臓 器 間 の 近. 血 清 と沈 降 反 応 を こ ゝうみ,妊 娠 中 毒症 患者. 似 性 をみ とめ たが 糖 原 質 に つ い ては ほ とん ど. 血 清22例 中, 15例 に該 多糖 体 に た いす る抗体. 特 異 性 を 示 さなか つ た と云 う.登 倉17)(1936) は胎 盤 の 異性 抗 原 性 に つ い て動 物 の 種 属 を 問. を み とめた と発 表 して い る.つ ゞい て松本25). わ ず 胎 盤 は微 量のForsmann氏. の抗 原 性 をみ とめ,岩 元26)は(KPS)に. 盤,肝,腎. 抗原を含む と. (1954)は 別 個 の 方 法 で抽 出 した 多糖 体(KPS) たい. 同時 に 別 個 の特 殊 異性 抗原 性 を有 して お り,. す る抗 体 が 妊 娠 中 毒症 患 者 血 清 中 に存 在 す る. しか も該 異性 抗 原 性 は 類脂 体 に あ らず して蛋. こ とは疑 いな き事 実 と報 告 して い る.し か る. 白に よ る もの であ り,ま た 該 異 性 抗 原 は 母体. に木 村29)(1954)は. 血 球 には み とめ られ ず,胎 児 血 球 に 有 す る こ. る加来 教 授 の,い わ ゆ る加 来 多糖 体 を使 用 し. 自家抗 原 性 を 有す る とす. とか ら主 と して胎 盤 の 胎児 組 織 に お け る蛋 白. て加 来 教 授 門 下 の証 明 した 自家 抗体 を検 出す. に よ る もの で あ ろ うと の べ て い る.池. べ く追 試 した が,沈 降 反 応 に お い て時 に 加来. (1956)は. 胎盤,肝,腎. 田18). か ら各 種 の抽 出 法 で. 物質 にた いす る抗体 をみ とめ た が,正 常 妊婦. 得 た エ キス抗 原 に よ る家 兎 免疫 血清 は,そ れ. と中 毒症 患 者 血 清 間 に差 異 をみ とめず,ま た. ぞ れ の該 当 す る臓 器 エ キス との 間 に のみ 特 異. Schultz‑Dale反 応 に お いて も妊 婦,中 毒症 患. 的 に 沈 降 反 応 お よび 補体 結 合 反応 を あ らわ し,. 者 血 清 中 に抗 体 の 証 明 はで きな か つた と報告. 異種 臓 器 か ら得た 抗 血 清 との間 には 低 度 の 類. して い る.一 方,真 柄,楊 李28)(1938)ら. 属 反応 が み とめ られ た と発 表 して い る.. 胎 盤 水 溶性 物 質 に よ る抗 血 清 を もつ て妊 婦 お. 而 して 胎 児血 液 あ るい は 臓器 細 胞 につ い て. は. よび 子 癇 患者 血 中 に 胎盤 抗 原 の 存 在 を確 証 し,. の血 清 学 的研 究 も多 々 あ り,所 謂 胎 生 期 性 抗. また 胎 盤 を もつ て 感作 した モル モ ッ トにつ い. 原 に関 して 鈴木19)(1930, 1932)は 胎 児 臓 器 エ キス の 抗 血清 を 用 い,こ れ ら抗 血 清 が 胎 生. 用 して 同 様胎 盤 抗 原 の 存在 を み とめ た.近 年. 期 性 抗 原 の抗 体を 有 す る もの とし,こ の 抗 原. 高 岡29)(1950)は. 物 質 は 類 脂体 を要 素 とす る物 質 な ら ん と報 告. 胎 盤 で 免 疫 した場 合 に 産 生す る抗 体 は 胎盤 エ. した が,山 内20)(1943)は. キス,正 常 人 血 清 な らびに 人 ヘ モ グ ロ ビ ン,人. 人 胎 児血 球 家 兎免. て過敏 性 反応 お よびSchultz‑Dale反. 応を応. 胎 盤 蛋 白 の抗 原性 に つ いて,. 疫 血清 を 用 い沈 降 反 応 に よ り胎 生期 性 抗 原 を. ミオ グ ロ ビン に反 応 し,血 清 沈 降 素 お よびHb. 追 求 し,該 抗 血清 が つ ね に臍 帯 血 血 清 と反 応. 沈 降 素 を 吸 收 して なお 該 抗 血清 中に 特 異的 な. し また 人 胎児 臓 器,人 胎 児 腸 内 容物,人 胎 便. 胎 盤 沈 降 素 の 含有 をみ とめ,同 時にMb様. 中に 成 人 の それ と反 応 しな い別 種 の沈 降 原 性. 降素 の 存 在 を 報告 し て い る.而 して健 康妊 婦. 蛋 白成 分 の存 在 に 由来 す る と して,蛋 白成 分. 血 清 中 に は毎 常 胎盤 抗 原を み とめ,臍 帯血 中. に 基 く胎 生 期性 抗 原 に つ き報 告 して い る.. には そ の 存在 が不 定 で あ る と発 表 して い る.. さ てSckmorl21)が1893年. に子 癇 患 者 臓 器. 沈. その 他,長 谷川30)(1948)岡 本31)(1954)平 松32). 中に 絨 毛 細胞 の侵 入 を 発 見 して 以来,妊 娠 中. (1953)ら の他,胎. 盤 に つ い ては 以 上 に類 似 し. 毒 症 は 胎 盤 に よ る ア レル ギー性 疾患 で あ ろ う. た多 数 の 血 清 免 疫学 的 研究 業績 が み られ る..
(3) 人胎 盤 中 に 含有 す る特 異蛋 白の 血 清 免疫 学 的 研 究. 第1編. 妊 娠各 月齢 別(2〜4,. 2933. 人 胎 盤 浸 出液 に よ る沈 降 素 産 生 に つ い て. 5, 6, 8お よび10ケ. 正常 妊 娠 経 過 中 の婦 人 の正 中静 脈 か ら採 血,. 月)の 胎 盤浸 出液 を免 疫 抗 原 と して10回 注 射. 血 清 を分 離 して非 働 化 後 カル ボー ル を くわ え. した 抗血 清 につ い て それ ぞ れ,主. て氷 室 に保 存 した.. ・副 沈 降 素. 価 な らびに沈 降素 量 を 測定 して そ の沈 降 素 の 産生 につ い て案 験 した.. e)成. 人 お よ び胎 児 ヘ モ グ ロ ビ ン液. (以 下 ヘ モ グ ロ ビ ンはHbと. 略 記 す る). 岩 手 医 科 大 学 黒 川教 授33)の法 に な らい,成 実 験材 料 な ら び に実 験方 法. 人 お よ び胎 児 の 赤血 球 を生 理 食 塩 水 で10数 回. 実 験材 料. 洗 滌 し,洗 滌 液 が ズ ル フ ォサ リチ ル酸 試 験 で. a)胎. 蛋 白 反応 陰 性 とな る まで 洗 滌 して血 清 を のぞ. 盤浸出液. 免 疫抗 原 お よび 反 応 抗原 として の胎 盤 浸 出. き,つ ぎに 赤血 球 に8倍 量の 蒸溜 水 を加 え充. 液 は,分 娩 直 後 また は 人工 妊 娠 中 絶術 後 の 款. 分 に溶 血 を起 こ させ,さ. 鮮胎 盤 をた ゞちに 臍帯 静脈 か ら水 道水 を もつ. 食 塩 水 を くわ え て遠 心沈 澱 に よ り血 球 不 溶 解. て灌 流,洗 滌脱 血 して 可 及的 に 血 液成 分 を 除 去す る.つ い で脱 落膜 お よ び大 血管 を のぞ き. 物 を除 き, Hb層 を分 液 漏 斗 に と り トル オー ル を くわ えて振 盪 し暫 時 放 置 す る.の ち最 下. つ ゝ絨毛 組 織 を細 切 し,こ れ を濾 紙 上 にお い. 層 のHbを. て水 分 をの ぞ きHomogeneizerを. 透 明 な10%Hb溶. もつ て乳 剤. らに1容 量 の8.5%. 採 取 して さ らに これ を濾 過 す る と 液 が 得 られ る.こ のHb. とな し,こ れ に この 乳 剤容 量 の5倍 量 の生 理. 溶 液 に適 当 量の トル オー ルを くわ え て氷 室 に. 的 食塩水 を くわ えて と き どき撹 拌 しな が ら一. 保 存 し,用 にの ぞ み トル オー ル を の ぞ い て実. 夜氷 室 に保 存,翌. 験 に 供 した.. 日これ を濾 過 し濾 液 を さ ら. に遠 心沈 澱 してそ の上 澄 を とる.面 して胎 盤. 実 験 方法. 浸 出 液 の毒性 を減 ず る意 味 か ら も56℃,. a)免. 分間 加 温後, 0.5%の. 30. 割 に カル ボー ル を くわ. 疫方法. 免 疫 方 法 は体 重2.5〜3.0kgの. 健常成熟家. えて氷室 に 保 存 し用 に 供 した.な お 妊娠 初期. 兎を 使 用 し,免 疫 開 始 前 に 予備 実 験 として 沈. 胎盤,す なわ ち妊 娠2〜4ケ 月の絨 毛 組 織 は水. 降素 産 生 な き をた しか め,胎 盤 浸 出液 を1回. に浸 洗脱 血 して脱 落 膜 を の ぞ き,以 下 同様 の. 4ccを2日. 処 置を もつ て作 成 した.. 射 し,最 終 注 射 日か ら7〜10日. b)胎. 児 血清 お よび臍 帯 血 血 清. 人 工妊 娠 中絶 に よる 胎児 か ら心 臓 穿刺 に よ り血 液 を採 取 し,ま た は分 娩 終 了 時 の臍 帯 よ り臍 帯血 液 を と り,い づれ も血 清 を 分 離 し 56℃, 30分 加 温 後, 0.5%の. 割 に カル ボ ール. を加 え て氷 室 に保 存 した. c)羊. 水. 妊 娠経 過 中,あ るい は分 娩 時 また は 人 工妊. 間 隔 を もつ て10回 耳 静 脈 内 に 注 目 に全 採 血 し. て 血清 を 分 離 し,非 働化 の後0.5%の. 割に カ. ル ボー ル を くわ え て氷 室 に 保 存 した. b)沈. 降 素 測定 術 式. 当教 室 の 慣 用 に した が い,抗 原 重 層法 に よ り主 ・副 沈 降 素価 お よ び 量を 測 定 した.抗 原 は いず れ もMerck製. 食塩 か ら 作 製 した 生 理. 的 食塩 水 を もつ て稀 釈 した.抗 血 清 の稀 釈 に は1.5%ア. ラ ビア ゴム溶 液 を使 用 し,反 応 は. 娠 中絶時 に,腹 壁 穿 刺 また は卵 膜 穿刺 に よ り. す べ て室 温 に お い て お こなつ た.判 定 は 反 応. 羊水 を採 取 し,前 記 同 様 に非 働 化 後 カル ボ ー. 抗 原 重 層 後15分. ルを 加 えて氷 室に 保 存 した.. (〓), 30分 を(〓),. d)妊. 婦 血清. 後 に 沈 降 反応 陽性 の も の を 60分 を(+)を. もつ て. あ らわ し, 2時 間 を 経 過 す る も陰 性 の ものは.
(4) 2934. 楠. (‑)で. あ らわ し た.ま. て 省 略 し た.な が,成. 元. た対 照 の記 載 は す べ. お 家 兎 は1群5〜10頭. とした. 績 は特 殊 の もの を のぞ き簡 略 の た め に. そ の 代 表 的 の も の を も つ て 表 示 説 明 し た. 実. 験. 成. 績. 回 注 射 免 疫 し て 得 た 抗 血 清 は,い. ず れ も沈 降. の 成 績 は 表1の. ご. と くで あ る. I.抗. 40.000,沈. 降 素 量80を 示 し,妊. 40.000で. あ り,妊 娠9,. 盤 浸 出液 に よ る抗. 抗 血 清 の ご と く,人. て 沈 降 素 価10.000,沈 表 し た 妊 娠5,. 血清にたいし. 降 素 量40を. 示 し,代. 7ケ 月 胎 児 血 清 に た い し て そ. れ ぞ れ 沈 降 素 価10.000,妊. 娠9,. 10ケ. 7ケ 月. 10ケ 月胎 児 臍 帯 血 血. した.成. 人Hb液. 児Hb液. に は 沈 降 素 価2.000に. 月胎. 反 応 し た.羊. 水 に た い し て は 沈 降 素 価80〜160を. 示 し た.. 而 し て 主 抗 原 た る 胎 盤 浸 出 液 に つ い て は,妊 娠6ケ. 月 胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価320, 8お よ ば10ケ 月胎 反応を示し. た. IV.抗. 妊 娠8ケ. 妊 娠8ケ. 月胎 盤 家 兎 免 疫 血 清. 月 胎 盤 浸 出 液 に よ る 抗 血 清 は35号. 抗 血 清 の ご と く,人 血 清 に た い し て 沈 降 素 価 20.000,沈. 降 素 量40,妊. 娠6,. 7ケ 月 胎 児 血. 児 臍 帯 血 血 清 にた い し て そ れ ぞ れ 沈 降 素価. 清 に た い し て 沈 降 素 価 い ず れ も20.000で. 10.000を. り,妊 娠9,. 胎 児Hb液. 示 し た.成. 人Hb液. に は 反 応 せ ず,. に は 沈 降 素 価1.000を. 示 し た.羊. 水 に た い し て は 沈 降 素 価80〜160に. あ. 10ケ 月 胎 児 臍 帯 血 血 清 に た い し. て も 同 様 沈 降 素 価20.000を. 反 応 し た.. 示. に た い し て は 反 応 せ ず,胎. 盤 浸 出 液 に た い し て は80〜160の. 妊娠 初期 胎 盤 家 兎免 疫 血 清 月)胎. 娠6,. 胎児血清 に た い し て 沈 降 素 価 は それ ぞ れ. 沈 降 素 量40を 示 し,同5,. 妊 娠 初 期(2〜4ケ 血 清 は8号. 文. 清 に た い し て も い ず れ も 沈 降 素 価40.000を. 妊 娠 月 齢 別 の 胎 盤 浸 出 液 を も つ て 家 兎 を10. 素 の 産 生 が み とめ ら れ,そ. 博. 示 し た.成. 人Hb. 液 に た い す る 反 応 は み と め ら れ ず,胎 液 に は 沈 降 素 価1.000に. 娠 初 期 胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価160,. い す る 反 応 は 沈 降 素 価40〜80を. 沈 降 素 量40,妊. 月胎 盤 浸. て 主 抗 原 た る 胎 盤 浸 出 液 に つ い て は,妊. 反応 を 示. ケ 月 胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価160,沈. 娠6,. 8お よ び10ケ. 出 液 に た い し て 沈 降 素 価160〜320の し た. II.抗 妊 娠5ケ. 降 素 量40で あ り,同5, 妊 娠5ケ. 月胎 盤 家 兎 免 疫 血 清. 40.000,沈. 血 清 に た い す る沈 降 素 価. 降 素 量80,妊. 娠5,. 7ケ. 月胎 児 血. 清 に た い し て 沈 降 素 価 い ず れ も44.000を 妊 娠9,. 示 し,. 10ケ 月 胎 児 臍 帯 血 血 清 に た い し て も. そ れ ぞ れ 盤 降 素 価40.000を. 水にた. 示 し た.而. し. 娠8. 6お よ び10ケ 月 の 胎. 盤 浸 出 液 に た い し て い ず れ も沈 降 素 価80を 示. 月 胎 盤 浸 出 液 に よ る 抗 血 清 は13号. 抗 血 清 の ご と く,人. 反 応 し た.羊. 児Hb. 而 し て 主 抗 原 た る 胎 盤 浸 出 液 に つ い て は,妊. し た. V.抗. 妊 娠10ケ. 妊 娠10ケ. 月胎 盤 家 兎免 疫 血 清. 月 胎 盤 浸 出 液 に よ る 抗 血 清 は45号. 抗 血 清 の ご と く,人 40.000,沈. 血 清 に た い して 沈 降 素価. 降 素 量80を 示 し,妊. 娠6,. 7ケ 月. 示 した.成. 人Hb. 胎 児 血 清 に た い し て い ず れ も沈 降 素 価20.000,. 液 に た い し て 反 応 は み と め ら れ ず,胎. 児Hb. 妊 娠9,. 液 に は 沈 降 素 価2.000に. 水 にた. 20.000の. 反 応 し た.羊. い し て は 沈 降 素 価160〜320に. 反 応 し た.而. し て 主 抗 原 た る 胎 盤 浸 出 液 に つ い て は,妊. 10ケ 月 胎 児 臍 帯 血 血 清 に た い し て も 沈 降 素 価 を 示 し た.成. 人Hb液. た い し て 本 抗 血 清 は 沈 降 素 価1.000に 娠. 胎 児Hb液. に は 沈 降 素 価2.000を. に 反 応 し,. 示 した,羊. 5ケ 月胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価320,. 水 に た い し て は 沈 降 素 価80〜160に. 沈 降 素 量40,妊. 而 して 主抗 原 た る胎 盤 浸 出 液 との反 応 は妊娠. 娠6,. 8お よ び10ケ. 出 液 に た い し て い ず れ も320の III.抗 妊 娠6ケ 妊 娠6ケ. 月胎 盤浸. 反 応 を 示 し た.. 月胎 盤 家 兎 免 疫 血 清. 月 胎 盤 浸 出 液 に よ る 抗 血 清 は23号. 抗 血 清 の ご と く,人 血 清 に た い す る 沈 降 素 価. 10ケ. 反 応 し た.. 月 胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価320,. 沈 降 素 量40を. 示 し,妊. 娠5,. 6お よ び8ケ. 月 胎 盤 浸 出 液 に た い し て 沈 降 素 価160に し た.. 反応.
(5) 表1. 妊 娠 各 月 令 別 人 胎 盤 免 疫 に よ る 沈 降 素 産 生. 人 胎盤 中に 含 有す る特 異 蛋 白 の血 清 免 疫学 的 研 究. 2935.
(6) 2936. 楠. 元. 博. 文.
(7) 人 胎 盤 中 に 含有 す る特 異蛋 白 の血 清免 疫 学 的 研 究. 2937. くに 思 考 された. 小. 括. 2.抗. 妊娠各 月齢 別 の胎 盤 浸 出液 を免 疫 抗 原 とし. 胎 盤家 兎免 疫 血 清 の成 人 な らび に 胎. 児 血 清 に た いす る沈 降 素 価 な ら び に沈 降 素 量. て10回 注射 した家 兎抗 血清 につ いて,成 人 血. に つ い て は 著差 な く,各 月齢 別 に よ る差 異,. 清,胎 児血 清,臍 帯血 血 清,羊 水 お よび胎 盤. 特 徴 は み とめ られ な かつ た.. 浸 出液等 に つ いて 沈 降 素 の産 生状 態 を検 査 し た成績 を小 括 す る とつ ぎ の ごと くで あ る. 1.胎 盤 浸 出液 に は 毒作 用 物 質 の存 在 す る. 3.抗. 胎 盤 家 兎 免 疫血 清 は 妊 娠10ケ 月胎 盤. 浸 出 液 に よ る抗血 清45号 をの ぞ く各 抗 血 清 に お い て,成 人Hb液. との反 応 は み とめ られ な. に よるか 免 疫途 中 に お いて 家 兎 の 斃死 す る も. か つた が,高 岡29)は胎 盤 浸 出 液 の特 殊 免 疫 法. の多 く,沈 降 素作 製 に 困難 が 多 く,か つ そ の. に よ り人Hb液. 抗原性 も劣 弱 であ つ た が, 10回 注 射免 疫 に よ つて比 較的 高価 な 成 人 な らび に 胎児 血 清 等 に. 内 外 に反 応 す る抗血 清 を 得 た と称 して い る.. たいす る沈 降 素を作 製 す る ことが で きた.而. に お い て胎 児Hb液. に た い して,沈. 降 素価2.000. 而 して高 岡29)は触 れ てい な い が,著 者 の 実験 にた い し全抗 血 清 が 反応. して妊娠 初 期 胎盤 の浸 出液 の抗 原性 は 中期,. す る こ とが み とめ られ た こ とは,き わ め て興. または後 期 の それ に 比 較 して 幾 分 劣弱 の ご と. 味 の存 す る と ころで あ る.. 第2編. 人 胎 盤 中 に含 有 す る特 異 蛋 白 に つ い て. 第1編 に お いて のべ た各 抗 胎盤 浸 出液 家 兎 免疫 血清 に つ いて,人 血 清 を もつ て吸 收 試 験 を施 行 し各抗 血 清 に 含有 す る特 異抗 体 につ い て種 々検 索 した. 実験 材 料な ら びに 実 験方 法 実 験材 料 実 験材 料 はす べ て前 編 に お い て 表示 した 抗 血清 な らびに 反応 用抗 原 を 使 用 した.吸 收 原 としては混 合 成 人血 清,胎 児 血清 お よ び胎 児 Hb液. を使 用 した .. 実験 方法 吸收 試験 は 抗血 清 の原 液 に適 量 の混 合 成 人 血清 あるい は胎 児 混 合 血 清 お よび 胎 児Hb液 を くわ え て37℃,. 60分 間 とき どき振 盪 しな. が ら静 置 し,さ らに 一 夜 氷室 に放 置 して の ち 遠 心沈 澱 し,そ の上 清 に つ い て各 反 応 原 に た いす る沈 降 素価 を測定 した. 実. 験. 成. 績. 人血清 に よる吸 收 試験 を上 記 月齢別 抗胎 盤 家 兎免疫 血清 につ い て お こな つた が,そ の成 績 はつ ぎの ご と くで あ る. I.抗. 妊娠 初期 胎盤 家 兎 免 疫血 清 に た いす. 表2. 人 血 清 に よ る吸收 試 験.
(8) 2938. 楠. 元. る吸 收 試験 第8号. ご と く で あ る.す. なわち. 人 血 清 に た い す る 反 応 は 消 失 す る が,代 よ び7ケ. 表妊. 月 胎 児 血 清 に た い し て沈 降 素. 価 い ず れ も160,同9お. よ び10ケ. 月胎児 臍帯. 血 血 清 に た い し て い ず れ も80に 反 応 し た.成 人Hb液 び7ケ. と は 反 応 し な い が,代 月胎 児Hb液. 娠 初 期,. 文. 羊 水 に た い して も同 様 の沈 降素 価 を 示 す各抗. 抗 血 清 を 混 合 成 人血 清 の適 当量 で 吸. 收 し た 成 績 は 表2の. 娠6お. 博. 表 胎 生6お. に は80に. 体 部分 の残 存 が み とめ られ た.妊 婦 血清 とは 反 応 しなか つ た. さ らに これ を 胎 児血 清 を もつ て吸 收 した結 果 は 表4の. ごと くで あ る.す な わ ち胎 児血 清. に た い して は 勿 論,臍 帯 血 血 清,胎 盤 浸 出液 な らび に羊 水 に た いす る各 反 応 は いず れ も消. よ. 失 した.. 反 応 し た.妊. 表4. 胎児 血 清 に よ る吸 收 試 験. 6お よ び10ケ 月 胎 盤 浸 出 液 に た い し. て は8〜16稀. 釈 に 反 応 し,羊. 沈 降 素 価16に. 反 応 した.妊. 水 に た い し ては 娠3,. 4, 6,お. よ. び10ケ 月 の 各 妊 婦 血 清 に た い し て は 妊 娠4ケ 月 の 妊 婦 血 清 に た い し て の み 沈 降 素 価2を し,他. つ ぎ に 如 上 特 異 抗 血 清 を10%胎 (胎 生6ケ. 児Hb液. 月)で 吸 收 し た 結 果 は 表3の. くで あ る.す. な わ ち 胎 児Hb液. 応 は 消 失 す る が,胎 も40,臍. 示. は い ず れ も陰 性 で あ つ た.. ご と. にた いす る反. 児血 清 にた い して い ずれ. 帯 血 血 清 に は20に 反 応 し,妊. 娠 初 期,. 6お よ び10ケ 月 胎 盤 浸 出 液 に は4〜8倍. 稀 釈,. 表3. 胎 児Hbに. よ る吸收 試 験 II.抗 妊 娠5ケ. 月胎 盤 家 兎免 疫血 清 に たい. す る吸 收 試 験 第13号 抗 血 清 を 混 合 成人 血 清 の適 量 で 吸收 した 成績 は 表5の ご と くで あ る.す なわ ち成 人 血 清 にた い す る反 応 はみ とめ られ な くなつ た が,代 表妊 娠5お. よび7ケ 月胎 児血 清 にた. い して は80〜160に. 反 応 し,同9,. 10ケ 月胎. 児 臍帯 血 血 清 には い ず れ も40に 反 応 した.成 人Hb液. との 反応 は み とめ られ ず 代 表妊 娠6. お よび7ケ 月胎 児Hb液. とは それ ぞれ80の. 沈 降 素価 をみ とめ た. 妊 娠5,. 7お よび10ケ 月胎 盤 浸 出液 に たい. して は8〜16稀 応 した.妊 娠3,. 釈 に 反 応 し,羊 水 に は16に 反 5, 7お よび10ケ 月の各妊 婦. 血 清 にた い す る反 応 は,妊 娠7ケ. 月妊 婦血 清. にた い して の み沈 降 素価2を 示 し,他 は いず れ も陰 性 で あ つ た. つ ぎに 如上 特 異抗 血 清 を10%胎 (胎 生7ケ. 児Hb液. 月)で 吸收 した 結 果 は 表6の ごと.
(9) 人 胎盤 中 に含 有す る特 異 蛋 白 の血 清 免 疫 学 的 研究 表5. 表6. 人 血清 に よ る吸收 試 験. 表7. くで ある.す なわ ち胎児Hb液. 2939. 胎 児Hbに. よ る吸收 試 験. 胎児 血清 に よ る吸收 試 験. にた い す る反. 応は消 失す るが,胎 児血 清 に は沈 降 素価40に 反応 し臍 帯血 血 清 に た い し て20に 反 応 した. 妊娠5, 7お よび10ケ て各 々4〜8稀. 月胎 盤 浸 出 液 に たい し. 釈,羊 水 に た い して4〜8の. 沈降 素価 を示 す 各抗 体 部 分 の 残存 がみ とめ ら れた.妊 婦 血 清 とは す べ て 反 応 し なか つ た. さらに これ を胎 児 血 清 を もつ て吸 收 した 結 果 は表7の ご と く,胎 児 血 清 にた い して は勿 論,臍 帯 血血 清,あ. るい は各 胎 盤浸 出液 お よ. び各 羊水 に た いす る反応 はす べ て 消 失 した . 160,同9お. III.抗 妊 娠6ケ. 月胎 盤 家 兎 免 疫血 清 に た い. す る吸 收 試験 第23号 抗 血 清 を混 合 成 人 血 清 の適 当量 で 吸 收 した成 績 は表8の. よ び10ケ. い し て は 各 々80に. 月胎 児 臍 帯 血 血 清 に た. 反 応 し た .成. 人Hb液. と. は 反 応 し な か つ た が 代 表 胎 生6な. ら び に7ケ. 月胎 児Hb液. 160に. に は そ れ ぞ れ320,. ご と くで あ る.す な わ ち 成 人血 清 にた い す る 反応 は 消 失 す る が,代 表. に た い し て は16〜32の. 妊娠6お よび7ケ 月胎児 血 清 に は 沈 降 素 価. に は16に. し た,妊. 娠6,. 8な ら び に10ケ. 反 応 し た.妊. 反応. 月胎 盤 浸 出 液. 沈 降 素 価 を 示 し,羊 娠3,. 5, 7な. 水. らび に.
(10) 2940. 楠. 表8. 元. 人 血清 に よ る吸 收試 験. 10ケ 月の 各妊 婦血 清 との反 応 は 妊 娠3な に7ケ 月妊婦 血 清 に そ れ ぞれ2,. 博. 文. 表9. 胎 児Hbに. よ る吸收 試 験. 表10. 胎 児 血 清 に よ る吸收 試験. らび. 4稀 釈 に 反. 応 し他 は陰 性 で あつ た. つ ぎに 如 上 特 異抗 血 清 を10%胎 (胎 生7ケ. 児Hb液. 月)を もつ て吸 收 後 の 成 績 は,表. 9の ご と くで あ る.す なわ ち 胎 児Hb液. にた. いす る反 応 は 消 失 した が,胎 児 血 清 に た い し て80,臍 帯血 血 清 には40に 反 応 が み とめ られ た,妊 娠6,. 8な らび に10ケ. 月胎 盤浸 出液 に. た い して は8あ る いは16の 沈 降 素価 を 示 し, 羊 水 に た い して も8〜16稀. 釈 の 各 抗体 部 分 が. 残 存 した.妊 婦血 清 とはす べ て 反 応 は み とめ られ なか つ た. さ らに 胎児 血清 を もつ て吸 收 した 結 果 は 表. IV.抗 妊 娠8ケ. 月胎 盤 家 兎免 疫血 清 に たい. す る吸收 試 験 第35号 抗血 清 を混 合 成 人 血 清 の適 当量 で吸 收 した の ち の 成績 は 表11の ご と くで あ る.す. 10の ご と く,胎 児 血 清 にた い す る反 応 は 勿論,. な わ ち 成 人血 清 にた いす る反 応 は 消 失す るが,. 臍 帯 血 血 清,各 胎 盤 浸 出液 あ るい は 羊 水 に た. 代 表 妊娠5,. い す る各 反応 もす べ て み とめ得 な くな つ た.. い し て は それ ぞ れ80, 160, 160に 反 応 し,臍. 6な らび に7ケ. 月胎 児血 清 に た.
(11) 人 胎盤 中に 含 有 す る特 異 蛋 白 の 血清 免 疫 学 的 研 究 表11. 人血 清 に よる吸 收 試 験. 帯 血 血 清 に は40の 沈 降 素 価 を み とめ た.成 Hb液. との 反 応 は み とめ ら れ ず,代. な ら び に7ケ. 月胎 児Hb液. に 反 応 し た.妊. 娠6,. 胎 盤 浸 出 液 に は8あ 妊 娠6お 応 した.妊. よび8ケ 娠3,. 2941. 表12. 胎 児Hbに. よ る吸收 試験. 表13. 胎児 血清 に よ る吸收 試 験. 人. 表 胎 生6. に は い ず れ も160. 8な らび に10ケ る い は16稀. 月の 各. 釈 に 反 応 し,. 月羊 水 に は い ず れ も8に 6, 8な ら び に10ケ. 反. 月の各 妊. 婦血 清に た い して は いず れ も反 応 をみ とあ な か つ た. つ ぎ に 如 上 の 特 異 抗 血 清 を10%胎 (胎生7ケ. 月)で. な わ ち 胎 児Hb液. る反 応 は 消 失 す る が,胎 反 応 し,臍. 勿 論,臍 帯 血 血 清,胎 盤 浸 出 液 な らびに 羊 水 にた い す る各 反 応 は い ず れ も消 失 した.. 帯 血 血 清 に た い し ては 娠6,. ら び に10ケ 月胎 盤 浸 出 液 に は 各 々4〜8稀 9な らび に10ケ. も 同 様4〜8の. 果 は 表13の ご と くで,胎 児血 清 にた い し ては. に たい す. 児 血 清 に た い し て. 10の 沈 降 素 価 が み と め られ た .妊. に,同5,. さ らに これ を 胎 児 血 清 を もつ て吸 收 した 結. 吸 收 試 験 後 の 成 績 は 表12の. ご と くで あ る .す. は20〜40に. 児Hb液. 8な 釈. 月羊 水 に た い し て. 各 抗 体 部 分 の 残 存 を み とめ た.. V.抗. 妊娠10ケ 月胎 盤 家 兎 免 疫血 清 に た い す る吸 收 試 験. 第45号. 抗血 清 を混 合 成 人 血 清 の 適 当 量 を. もつ て吸 收 試 験 後 の 成績 は表14の. ご と くで.
(12) 2942. 楠. あ る.す. 元. な わ ち 成 人 血 清 との 反 応 は 消 失 す る. が 代 表 妊 娠6お. よ び7ケ. て い ず れ も160,妊. て160,代. 表 胎 生6お. に は い ず れ も640に. 表14. 文. 表15. 胎 児Hbに. よ る吸收 試 験. 月胎 児血 清 に た い し. 娠9お. 帯 血 血 清 に た い し て に,そ 降 素 価 を 示 した.而. 博. よ び10ケ. 月胎 児 臍. れ ぞ れ40,. し て 成 人Hb液 よ び7ケ. 80の 沈 にたい し. 月 胎 児Hb液. 反 応 し た.. 人 血清 に よ る吸 收試 験. 価 を 示 した.妊 娠 初 期, 6な らび に10ケ 月の 胎 盤 浸 出 液 に は4あ るいは8に 反 応 し,妊 娠 5, 7お よび10ケ. 月の 各 羊 水 には そ れ ぞれ8. 稀 釈 まで 各抗 体 部 分 の 残存 をみ とめ た.妊 婦 血 清 とは すべ て 反応 しな かつ た. さ らに 胎児 血 清 に よ る吸 收 試 験 後 の結 果 は 表16の ご と くで あ り,胎 児血 清 に た い して も 表16. 妊 娠 初 期, 6お よび10ケ 月の 各 胎 盤浸 出液 に た い して は,い ず れ も16に 反 応 し,同7な らび に10ケ 月羊 水 に は それ ぞれ,8, 16に 反応 し た.妊 婦 血 清 に た い して は,妊 娠3お. よび. 7ケ 月妊 婦 血 清 に の み2の 沈 降 素 価 を み とめ 得 た が他 は 陰 性 で あ つ た. つ ぎ に如 上 の特 異抗 血 清 を10%胎 児Hb液 (胎 生7ケ. 月)を もつ て 吸 收 した結 果 は 表15. の ご と くで あ る.す なわ ち胎児Hb液. にたい. す る反応 は す べ て 消 失 した が,な お 胎児 血 清 に は40,臍 帯 血 血清 に た い し ては20の 沈 降素. 胎 児 血 清 に よ る吸 收 試 験.
(13) 人 胎 盤 中 に含 有 す る特 異蛋 白 の 血清 免 疫 学 的研 究. 2943. 勿 論,臍 帯 血 血 清,胎 盤 浸 出液 な らびに 羊 水. た家 兎免 疫 血 清 の血 清免 疫 学 的 性状 につ い て. に たい す る各 反 応 は いず れ もみ とめ 得 な かつ. 総 括 考 按 す る とつ ぎ の ご と くで あ る.. た.. 1.人. 胎盤 が抗 原 性 を有 す る こ とは す で に. Liepmann4)の 研 究 以 来 み とめ られ てお り,可 小. 括. 及的 に 血 液成 分 を 除 去 した胎 盤 浸 出 液 を もつ. 妊 娠各 月齢別 の胎 盤 浸 出 液を 家 兎 に10回 注. て免 疫 した家 兎抗 血 清 は,胎 盤 沈 降 素 以外 に. 射免 疫 し,得 た抗 血 清 を人 血 清 を もつ て吸 收. なお 人血 清沈 降 素 を 多 量に 含 有 して い る こ と,. し,さ らに胎 児Hb液. す な わ ち所 謂 非 特 異性 反 応 の存 す る こ とは 知. お よ び胎 児血 清 を もつ. て吸收 して,胎 盤 蛋 白 と成 人血 清蛋 白,胎 児. られ て お り,こ の こ とは 胎 盤 の抗 原 性,こ. 血 清蛋 白 さらに 胎児Hb等. に特 異性 の 検 索上,幾 多 の 先 人が 痛 嘆 し てい. の関連 性 につ い て. 観 察 した 成績 を 小 括す るとつ ぎ の ご と くで あ る.. と. る と ころで あ る. 著 者 は 妊娠 各 月齢 別 人 胎盤 浸 出液 に よ る抗. 1.抗 胎 盤 家兎 免 疫 血 清 を人 血 清 を もつ て 吸收 す る と,な お胎 盤 浸 出液 と反 応 す る抗 体. 血 清 に お い て,沈 降 素 の産 生 状 況,あ わせ て. の残 存が み とめ られ る.こ れは 先 人 に よ り所. 妊 娠 月齢別 の胎 盤 に 差 異 な きや を 観察 した が, いず れ の 場合 も人 血 清,胎 児 血 清,臍 帯 血 血. 謂特 異性 胎 盤沈 降 素 と呼 ぼ れた もの で あ る.. 清 さ らに胎 盤 浸 出液,羊 水 お よび胎 児Hb液. さ らに本 抗 血 清 は胎 児 血清,臍 帯 血 血清,羊. に た いす る沈 降 素 の産 生 をみ とめ た.し か れ. 水な らび に胎 児Hb液. と も反 応 す る.而 して. これ は妊娠 初 期 胎 盤(2〜4ケ. 月の絨 毛 組 織. ど も該 浸 出液 に は臓 器 毒 作 用 を有 す るた め か, 免疫 途 中 に お い て斃 死 す る家 兎が 多 く,か つ. の混 合 した もの)か ら妊 娠10ケ 月に至 る各 月. 胎盤 中の 蛋 白含 量 の微 量 に も原 因 す るの か,. 胎 盤浸 出 液を 免 疫抗 原 とした 場合 に得 られ た. 沈 降 素 価 の たか い抗 血 清 を得 る こ とは か な ら. す べ ての抗 血 清 に共 通 す る もので あつ た.そ. ず し も容 易 では なか つ た.こ の こ とは 先人 に. して また 胎児 血 清 あ るい は臍 帯 血 血 清 を反 応. よ る特 殊 免 疫法,た. 抗原 とした 場 合,臍 帯血 血 清 の反 応 は 胎児 血. 吸 着 法 な どに よ り比 較的 容 易 に抗 血 清 が 得 ら. 清 の反応 に比 して多 少 劣 る ものの よ うで あ る.. れ る とい う実 験 に よつ て も窺 知 し得 る.ま た. なお妊 婦 血 清 には 反 応 す る もの と,し ない も. 胎 盤 の妊 娠 月齢別 の免 疫 原 性 の差 異 につ い て. のが あつ た.. も と くに著 差 を み とめな か つ た.. 2.こ. の抗 胎 盤 家 兎免 疫 血 清 を 人血 清 を も. 2.而. とえ ば アル ミナ ク リー ム. し て抗 人 胎盤 家 兎 免 疫血 清 の特 異 性. つて吸 收す る こ とに よつ て証 明 され る胎 盤 特. を 検 索す べ く,人 血 清 を もつ て 試 験管 内 飽 和. 異蛋 白部分 に よ る抗 体 を胎児 血 清 を もつ て 吸. 吸 收 法 あ る いは 生体 内飽 和 吸 收 法 に よ つ て先. 收 す る と,胎 児 血清 にた い す る反応 は 勿 論,. 人 等 は所 謂 特 異性 胎 盤 沈 降 素 血 清 を得,該 血. 胎盤 浸 出液,臍 帯 血 血 清 な らび に羊 水 に た い. 清 が胎 盤 に 反 応 す る ほか に 臍帯 血 液,胎 盤 後. す る反応 もみ とめ得 な くな る こ とよ り,該 特. 血 あ るい は 妊 婦血 液,妊 婦 尿 あ るい は 人Hb. 異 蛋 白部分 は これ らに 共 通す る抗 原 と思 考す. な ど に特 異 的 に反 応 す る こ とを 報告 し てい る. る.. が,こ れ 等 反応 抗 原 に た い す る成 績 は 一 致 し. 3.ま 児Hbに. た 胎盤 特 異 蛋 白 部分 に よ る抗 体 は 胎 よつ て吸 收 され ない ことか ら,該 抗. 体 と胎 児Hbに. 由来 す る抗 体,す なわ ち沈 降. 素は 同一性 状 の もの とは み とめ られ な い. 総 括 な らび に 考按 以上 妊 娠 各 月齢 の 人胎 盤 浸 出 液 を抗 原 と し. て いな い. 著者 も また前 述 の各 抗 血 清 につ い て人 血 清 を もつ て 試 験管 内 吸 收 試 験 を こ ゝうみ,人 胎 盤 浸 出液,胎 児 血 清 お よび 臍帯 血 血清,羊 水 な らび に胎 児Hb液 を み とめ た.而. に反 応 す る沈 降素 の残 存. して胎 児 血 清 な らび に 臍帯 血. 血 清 を反 応 抗 原 と した場 合 の両 者 の反 応 は,.
(14) 2944. 楠. 元. 博. 文. つね に前 者 が 後 者 に 優 るよ うで あ つ た.妊 婦. 実 験 に お い て は10回)免. 血 清 に は反 応 す る血清 と,し な い もの とが あ. 胎 児 血 清,臍. つ た.す なわ ち,該 特 異抗 体 は 妊 娠2〜4ケ. ら び に 胎 児Hbに. 月 の初 期 胎盤(絨 毛 組 織)か ら妊 娠 末 期 に至. こ とが で き る. 2.該. る各 月胎盤 浸 出液 を 免 疫抗 原 とした す べ て の て この こ と よ り人 胎 盤 に は勿 論,人 血 清 と同 一 性 状 の 蛋 白 部分 も含 有す るが 人 血 清 に は 存. 羊 水,胎. 在 し ない 特 異 蛋 白部 分 が 存在 し,こ の特 異 蛋. の と が あ つ た.. 3.胎 Hb液. 児Hbに. 児 血 清,臍. 帯 血 血 清,. 反 応 す る 沈 降 素 が 残 存 す る.. 而 して妊 婦 血 清 に は 反応 す る もの と しない も. 3.さ. 白 部分 に よ る抗 体 は 胎 児血 清,臍 帯 血 血 清, も反 応す る もの と思 考. 水な. 沈 降 素 血 清 を 人 血 清 を もつ て 吸 收 す. 抗 血 清 に 共通 した 事 実 と思 わ れ る.し た が つ. され る.. 血 清,. 盤 浸 出 液,羊. た い す る沈 降 素 を 作 製 す る. る と人 胎 盤 浸 出 液,胎. 羊 水 お よび胎 児Hbに. 疫 す る と,人. 帯 血 血 清,胎. Hb液. らに 該 吸 收 後 の沈 降 素 血 清 を 胎 児 に よ り吸 收 し て も,人. 胎 盤 浸 出 液,胎. 児 血 血清 お よ び臍 帯 血 血清 な らび に羊 水 に た. 盤特 異蛋 白部 分 に よ る 抗 体 を 胎 児. を もつ て吸 收 す る と,胎 盤 浸 出 液,胎. い し て 特 異 沈 降 素 が み と め ら れ た が,胎. 児血. 清 を もつ て 吸 收 す る と こ の 残 有 沈 降 素 は 消 失. 児 あ るい は 臍帯 血 血 清 お よび羊 水 に た い す る. す る.す. 反 応 はな お み とめ られ た.さ. し な い 特 異 蛋 白 部 分 が 存 在 し,こ. らに胎 児 血 清 を. なわ ち人 胎 盤 中 には 成 人 血清 に は 存 の特 異蛋 白. もつ て吸 收 す る と,胎 児 血 清 に は勿 論,臍 帯. 部 分 は 当 教 室 の 平 瀬1)の 発 表 に よ る,胎. 血 血 清,胎 盤 浸 出液 お よび 羊 水 にた い して も. 清 中 に み とめ ら れ た 特 異 蛋 白 部 分 と 同 一 性 状. 反 応 はみ とめ られ な くな る こ とか ら,該 胎 盤. 物 と思 考 さ れ,さ. 特 異蛋 白部 分 は これ らに 共 通す る ものの ご と. 中 に も含 有 す る も の と思 考 さ れ る. 4.胎. くで あ り,さ きに 平 瀬1)に よ り発表 され た 胎 児 血 清 中 に 含有 す る胎 児 特 異 蛋 白部 分 と同 一 性 状 の もの と推 測 され る もの で あ る.こ の こ. Hbに. 児血. らに 臍帯 血 血 清 お よび羊 水. 盤 特 異 蛋 白部 分 に よ る 抗 体 と 胎 児 よ る 抗 体 と は,同. 一 性 状 の もの とは み. とめ られ な い.. とはす で に 平 瀬1)も 胎 児 血 清 中 に含 有 す る特. (本論 文の 要 旨は 昭和30年 第55回 九 州 医師 会医 学. 異蛋 白の 血 清 免疫 学 的 研 究 の論 文 に おい て,. 会 な らび に 昭和31年 第40次 日本 法 医学 会 総会 に おい. これ を示 唆 して い る.. て 発 表 した). 4.ま. た 上 記胎 盤 特 異 蛋 白部 分 に よ る抗 体,. す なわ ち 沈 降 素 と胎 児Hbに よ るそれ とは 同 一性 状 の もの とは み とめ られ な い. 結 1.人. 謝 意 を さ さ げ る と共 に,御 助 力を い た だい た城 教授. 胎 盤 浸 出 液 を もつ て家 兎 を 頻 回(本. 平 瀬 純 之 助:鹿. 児 島 大 学 医 学 雑 誌,. 要. 9(1),. 引 143. (1957). 2) Veit:. を 辱 け の う した 恩 師三 上 芳 雄教 授 に衷 心 よ り深 甚 の. な らび に教 室 員 各 位に 深 謝 い た し ます.. 論. 主 1). 擱 筆 に あた り,終 始 御 懇篤 な る御 指 導 と校 閲 の労. Zeitschr. f. Geb. u. Gyn.,. Bd. 44,. S. 466 (1901). 用 文. 5) Weichardt:. Deutsch. med. Wochenschr., 28. (51), 911 (1902). Deutsch. med. Wochenschr., 28. (35), 624 (1902) 6) Opitz: Ebenda. 29 (34), 597 (1903) 7) Wormser:. 3) Scholten: Centralb. f. Gynakol., 26 (7), 169 (1902) 4) Liepmann:. 献. (1),. 8) Frank: 07) 9). 川 添:. Munch.. med.. Wochenschr.,. 51. 7 (1907) Jour. Zit,. Exper. Med., 9 (3), 263 (19. Magara台. 湾 医 学 会 雑 誌,. 43(11),.
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(16) 2946. 楠. 元. 博. 文. not contained in the adult human sera, were contained in the human placental extract. As J. HIRASE in our laboratory confirmed that , the fetal blood sera contained some specific protein fractions, it was also considered that these two fractions were the same. It was sug gested by this author that the specific antibody was not the same with the reacting antigen of fetal hemoglobin. (Author's Abstract).
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Maximilian Edelbacher, Schutz: vor Drogen , currently available as train- ing script for legal experts of the police , July 1995, Federal Police Headquarters