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会計とオートポイエーシスに関する一考察

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Academic year: 2021

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(1)

In this paper, we first prove that Accounting Systems are Autopoiesis systems. So,we study Bankruptcy, Consolidated Financial Statements and Internal Control from a viewpoint of Autopoiesis. Autopoiesis may give us new knowledge of Accounting.

1.はじめに

オートポイエーシスはマトゥラーナとヴァレラが「生命システム」を説明するために提唱した 理論であるが1 、ルーマンにより社会学に適用され2 、さらに法学3 、精神医学4 、教育5 、倫理6 など さまざまな分野に適用されてきた。 会計学においても、すでに適用が試みられているが7−11 、本稿においてもオートポイエーシス を会計に適用し、会計の仕組みを考察するとともに連結会計や国際財務報告基準の採択について も言及する。

2.オートポイエーシス

オートポイエーシスは日本においても河本により独自の研究がなされてきたが12−16 、研究者に よりその概念が微妙に異なっている。山下はマトゥラーナ、ルーマン、河本の定義を比較検討し、 より正確でより簡潔な定義を与えている17 。マトゥラーナの定義は18

会計とオートポイエーシスに関する一考察

A Study on Accounting and Autopoiesis

荒井 義則

ARAI Yoshinori

(2)

オートポイエティック・マシンとは、構成素が構成素を産出するという産出 過程のネットワークとして、有機的に構成された機械である。このとき構成素 は、次のような特徴を持つ。(!)変換と相互作用を通じて、自己を産出する プロセスのネットワークを、絶えず再生産し実現する。(")ネットワークを 空間に具体的な単位として構成し、またその空間内において構成素は、ネット ワークが実現する位相的領域を特定することによって自らが存在する。 であり19 、ルーマンの定義は オートポイエーシス・システムとは、その構成のみならず、システムがそれか らなる構成素をも、まさにこの構成素自身のネットワークにおいて産出するシ ステムである。 である20 。また、河本の定義は オートポイエーシス・システムとは、反復的に要素を産出するという産出(変 形および破壊)過程のネットワークとして、有機的に構成(単体として規定) されたシステムである。(!)反復的に産出された要素が変換と相互作用を通 じて、要素そのものを産出するプロセス(関係)のネットワークをさらに作動 させたとき、この要素をシステムの構成素という。構成素はシステムをさらに 作動させることによって、システムの構成素であり、システムの作動をつうじ てシステムの要素の範囲が定まる。(")構成素の系列が、産出的作動と構成 素間の運動や物性をつうじて閉域をなしたとき、そのことによってネットワー ク(システム)は具体的単位体となり、固有領域を形成し位相化する。このと きに連続的に形成される閉域(Selbst)によって張り出された空間が、システ ムの位相空間であり、システムにとっての空間である。 である21 。山下はこれらの定義を比較検討し、以下のようにオートポイエーシス・システムを定 義している22 。 ―38―

(3)

オートポイエーシス・システムとは、産出物による作動基礎づけ関係によって 連鎖する産出プロセスのネットワーク状連鎖の自己完結的な閉域である。閉域 形成に関与する産出物を構成素と呼ぶ。 どの定義も難解で抽象的であるが、この難解なオートポイエーシス・システムを理解するため のキーワードは、山下が指摘するように23 、 産出されたものがあれば、必ずそれを産出した働きがある。 である23 。 以上の定義(特に山下の定義24 )とキーワードより、オートポイエーシスとは 回帰的な「産出させる働き」の連鎖 であり、産出物(構成素も含む)は通常の空間に存在するが、「回帰的な産出させる働きの連鎖」 は(働きであるがゆえ)通常の空間に存在は存在せず、自ら張り出す「位相空間」という空間に 存在することが分かる。以下では、このオートポイエーシスの考え方をもとにして、「会計」を 解析する。

3.オートポイエーシス・システムとしての会計

本稿で考える「会計」は企業(主として株式会社)を対象とした財務会計である。会計の定義 については、議論の要するところであるが、ここでは「経済主体の経済的事象を貨幣単位で測定 し、記録し、報告する一連のプロセス」と考える。実際の財務会計での処理プロセスでは、複式 簿記が用いられ、簿記の一巡 取引 仕訳帳 元帳 財務諸表 仕訳 転記 決算 ―39―

(4)

により、測定・記録・報告が実行されるが、このプロセスは「正規の簿記の原則」からの要請で ある。また、継続企業の公準により会計期間の設定が必要となり、会計期間ごとに測定・記録・ 報告(簿記の一巡)が繰り返されることになる。 今井は青柳の理論2 はルーマンのオートポイエーシス論をもとにしており25 、また従来のシステ ムの延長上に会計オートポイエース論を構成していると指摘し26 、河本のオートポイエーシス論 をもとにして会計オートポイエース論を構成している27 。今井の理論は、会計をコミュニケーシ ョン・プロセスとみなし、オートポイエーシスを導入しているが28 、これは会計が有機体ではな いためであると述べている29 。本稿では、山下のオートポイエース論17、23 をもとに会計オートポイ エース論を構成するが、会計をコミュニケーション・プロセスと見るのではなく、産出システム として扱い、オートポイエーシスを導入する。 オートポイエースは産出する(破壊や変形も含める)という事実があれば、それ以外は問わな いので、必ずしも生命のような有機体ではなくてもオートポイエース・システムとみなすことが できる。すでに述べたように、会計は会計期間ごとに測定・記録・報告、具体的には簿記の一巡 を繰り返すので、『回帰的な「産出させる働き」の連鎖』となりうる。すなわち、会計システム はオートポイエーシス・システムとなりうる。 産出物(産出されるのも)は仕訳帳(仕訳)、元帳(転記)、財務諸表(決算)であり、これら は次の作動を引き起こすので、構成素となる。仕訳帳が元帳作成(産出)の元になり、元帳が財 務諸表作成(産出)の元になることは明らかであるが、財務諸表(決算)が次期の会計期間の簿 記一巡の産出の元になるというのは一考を要する。決算においては次期繰越額や当期の利益を計 算し、また費用・収益の見越し・繰延を行い、帳簿を締め切り、財務諸表を作成する。すなわち、 決算および決算において作成される財務諸表は次期への準備を含んでいる。「構成素が構成素を 産出する」のではなく、「構成素は次の産出プロセスの作動を基礎付けるだけ」であるから、財 務諸表は次の産出作動の構成素になりうる。会計オートポイエーシス・システムとなるのは、こ れらを産出する働きの連鎖(簿記一巡を起こさせる働きの連鎖)であり、構成素としての仕訳帳 (仕訳)、元帳(転記)、財務諸表(決算)はオートポイエーシス・システムには含まれない。 オートポイエーシス・システムは、その定義より、以下の4つの性質を備えている。 !個体性 "単位体としての境界の自己決定 #自律性 ―40―

(5)

$入力・出力の不在 会計オートポイエーシス・システムにおいて、!∼$の性質がどのように成立しているかを以 下で考える。 !個体性 企業会計は各企業が独自に行っているので、各企業の会計オートポイエーシス・システムの個 体性は明らかである。 "単位体としての境界の自己決定 単位体とは部分を持たないということである。財務会計の具体的な処理プロセスである簿記の 一巡を考えると、どの一部分をとってもそれだけでは会計処理とは言えず、一巡全体で会計に処 理プロセスとなっている。すなわち、部分に分割すると会計処理ではなくなるので、会計オート ポイエーシス・システムは単位体となる。 境界の自己決定の自己決定は個体性を考えれば明らかであるが、企業会計は独自に行われるの で、位相空間内においても他との区別は明瞭である。 #自律性 オートポイエーシスは『回帰的な「産出させる働き」の連鎖』であるから、位相空間内では閉 域となっている。すなわち、自分自身で完結している。簿記一巡を考えても、自分自身で完結し ており、会計オートポイエーシス・システムも自身で完結し、自律的である。 $入力・出力の不在 オートポイエーシス・システムは産出物の元になるものが必要であり、また構成素(と構成素 にならないもの)を産出する。会計においては、企業の経済事象をもとにして仕訳をするので、 「経済的事象」は必要であり、また、仕訳帳、元帳、財務諸表を産出する。入力も出力も存在し ―41―

(6)

ているように見えるが、これらは会計オートポイエーシス・システムの入力でも出力でもない。 オートポイエーシスは産出する「働き」をもとに構成されるので、産出物は構成素も含めてシス テムには属さない。したがって、産出物(仕訳帳、元帳、財務諸表)はシステムの出力ではない。 また、会計オートポイエーシス・システムは通常の空間とは異なる位相空間で閉域をなしている ので、(通常の空間で生起する)経済的事象は入力とはなれない。すなわち、会計オートポイエ ーシス・システムに入力・出力は存在しない。 以上の考察により、会計システムはオートポイエーシス・システムであることが示された。

4.会計オートポイエーシス・システムの特徴

ここでは、オートポイエーシスの特徴を会計オートポイエーシス・システムにおいて考察する。 !観察不可能性 オートポイエーシスは産出する「働き」を基礎にしている。「働き」はシステム外部の観測者 からは観察することができない30 。会計オートポイエーシス・システムにおいても、同様のこと が起こるが、産出物である仕訳帳、元帳、財務諸表などは外部の観測者から観測できるので、会 計処理ができないわけではない。(会計)オートポイエーシス・システムが記述できるのは、シ ステムからの視点で観察した場合であり、外部の観測者からは観測できない。 "環境と相互浸透 オートポイエーシス論では、オートポイエーシス・システム以外のものを全て「環境」という。 構成素の元になるものは環境に属しているので、産出された構成素には環境が取り込まれている (環境が産出に関与している)。逆に見れば、オートポイエーシス・システムが構成素を通して 環境を取り込んでいる。このような関係を「相互浸透」という。ただし、環境は構成素を通して 関与しているので、オートポイエーシス・システムの入力とはならない(構成素はシステムでは ないので31 )。 ―42―

(7)

会計オートポイエーシス・システムにおいては、会計の対象である企業の経済的事象はシステ ムの外部、すなわち環境に属しているが、仕訳という形で構成素(仕訳帳)に取り込まれ、産出 に関与している。したがって、会計オートポイエーシス・システムと企業の経済的事象は相互浸 透している。企業の経済的事象はシステムに入力することはできないが、このような形で会計オ ートポイエーシス・システムに関与しており、したがって、会計処理が可能となる。 !攪乱と破壊的影響 相互浸透の下で、環境からの影響でオートポイエーシス・システムが変化することを「攪乱」 といい、さらにオートポイエーシス・システムが消滅することを「破壊的影響」という(マトゥ ラーナとヴァレラは「破壊的相互作用」と呼んでいる)。環境から影響は受けるものの、システ ムの動作を決定するのはシステム自身であり(自律性)、また、システムが環境に対応している わけでもない。 会計オートポイエーシス・システムにおいては、企業破産が「破壊的影響」の例になる。企業 は破産し、破産処理後は企業が存続しないので、会計オートポイエーシス・システムも消滅する。 "コードと構造的ドリフト オートポイエーシスにおける「コード」とは全構成素とその産出の順序を規定するものである。 コードが変化すれば、構成素や構造は変化するが、システムの同一性は保たれている。この現象 は「構造的ドリフト」と呼ばれる。 青柳は会計システムにおけるコードを「会計原則・会計基準・会計方針」と定めているが、コ ードは会計システムの全体を一義的に規定する設計図ではなく、単にシステムにより産出される 構成素の産出順序を規定するだけであるから、「会計処理の順序」さえ定めておけばよい。設計 図は最初からシステムの構造全体を一義的に定めるが、コードは作業した結果としてシステムの 構造が定まる。 会計基準・会計方針の追加・変更はコードの変更を伴い、システムの構造も変化するので「構 造的ドリフト」が生じているが、会計システムとしての同一性は保たれている。また、国際財務 報告基準が採用されれば、会計の大変革が行われ、コードも大きな変更を受け、構造の変化も大 きくなるが、この場合でも、会計システムとしての同一性は保たれている。 ―43―

(8)

!構造的カップリング 複数のオートポイエーシス・システムが相互浸透し、互いに影響(攪乱)を与えている状態を 「構造的カップリング」という。カップリングしている複数のオートポイエーシス・システム全 体が一つのオートポイエーシス・システムになることがある。この新しいオートポイエーシス・ システムは「第二次のオートポイエーシス単位体(セカンド・オーダーのオートポイエーシス・ システム)」と呼ばれる。 連結財務諸表の作成は、基準性の原則より、個別財務諸表を基準にして作成される。この作成 を、オートポイエーシス論的な見方でとらえると、次のようになる。親会社・子会社の会計オー トポイエーシス・システムが構造的カップリングし、全体として新たなオートポイエーシス・シ ステム(連結会計オートポイエーシス・システム)が生成され、連結財務諸表が産出される。 "自己言及 山下はマトゥラーナ、ルーマン、河本の自己言及概念を比較検討し、オートポイエーシス論の 枠内で確定する定義 自己言及とは、オートポイエーシス・システムのそれまでの作動が、新たな構 成素の産出に際して、攪乱を与え、その構成素の状態がシステムそのものの作 動を反映することである を提唱している32 。また、システムの自己言及によって構成素に生じる攪乱をコードとして作動 する新しい産出プロセスがオートポイエーシス・システムになるとき、このシステムを「一階言 及システム」と呼んでいる。一階言及システムは、その現在の構成素において、元のシステムの 構造の過去の状態をあらわす32 。 内部統制は財務会計の分野で議論され、財務諸表監査の分野で用いられてきたが、田端により オートポイエーシス・システムであることが示された11 。会計はオートポイエーシス・システム であるから、単位体であり、部分システムとして内部統制システムを包含することはできない。 内部統制システムは会計オートポイエーシス・システムの過去の構造(財務諸表)を監査できれ ば十分であるから、内部統制システムを会計オートポイエーシス・システムの一階言及システム ―44―

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として構成すれば十分である。ただし、内部統制システムは会計オートポイエーシス・システム 自身を観察することはできない点に注意する必要がある。内部統制(財務諸表監査)は会計自身 を監査することは不可能である。 !無目的性と認識システム 会計の主な目的は「利害調整」と「情報提供(意思決定支援)」であるが、オートポイエーシ ス・システムはただ産出を続けるだけであり、目的というものを持たない。その理由は目的とい うものはシステムを外部との関係で見る観測者のみに存在するからである。会計オートポイエー シス・システムも目的を持たないが、そうなると会計の目的はどうなるのであろうか。この問題 を解決するために「認識システム」を考える。 山下はオートポイエーシスとしての生命システムの一階言及システムとして「意識システム」 を、「意識システム」の一階言及システムとして「認識システム」を導入している。「意識システ ム」も「認識システム」もオートポイエーシス・システムである。生命体として「人」を考える と、「認識システム」は「人の認識システム」となる。 「人の認識システム」を会計オートポイエーシス・システムの観察者と考えれば、会計の目的 を認識することができ、問題点は解決される。「人の認識システム」は会計オートポイエーシス・ システム自身を観測することはできないが、その構造は観測できるので、会計の構造は認識でき る。

5.終わりに

本稿では、会計がオートポイエーシス・システムであることを「産出プロセス」という面から 証明し、オートポイエーシスの観点から会計的事象を考えた。オートポイエーシスは従来の観測 者の視点とは異なり、システム自身の視点でシステムをとらえるシステム論であり、会計を内部 からとらえることができるシステムである。本稿はオートポイエーシスを会計に用いる研究の序 論に過ぎないが、より詳細な研究は次の機会に行いたい。 ―45―

(10)

注 1. H.R.マトゥラーナ、F.J.ヴァレラ(著)河本英夫(訳)『オートポイエーシス』国文社、1991。 2. ニクラス・ルーマン(著)佐藤勉(監訳)『社会システム理論(上・下)』恒星社厚生閣、1993−1995。 3. G.トイプナー(著)土方透、野崎和義(訳)『オートポイエーシス・システムとしての法』未来社、 1994。 4. 河本英夫、L.チオンピ、花村誠一、W.ブランケンブルク『精神医学』青土社、1998。 5. 山下和也『オートポイエーシスの教育』近代文芸社、2007。 6. 山下和也『オートポイエーシスの倫理』近代文芸社、2005。 7. 青柳文司「会計と非会計」全在紋、永野則夫(編著)『現代会計の視界』中央経済社、1992。 8. 今井敏博「「オートポイエーシスと会計」試論」『函館商学論究第28巻第2号』261頁、1996。 9. 今井敏博「オートポイエーシスと会計言語」『函館商学論究第30巻第1号』77頁、1997。 10.堀口真司「オートポイエーシス・システム論に基づく会計研究の可能性」『第50巻第3号』17頁、2003。 11.田畑哲夫「オートポイエーシスとしての内部統制」『東海学園大学研究紀要第12号』77頁、2007。 12.河本英夫『オートポイエーシス―第三世代システム』青土社、1995。 13.河本英夫『オートポイエーシスの拡張』青土社、2000。 14.河本英夫『オートポイエーシス2001』新曜社、2000。 15.河本英夫『メタモルフォーゼ オートポイエーシスの核心』青土社、2002。 16.河本英夫『システム現象学 オートポイエーシスの第四領域』新曜社、2006。 17.山下和也『オートポイエーシス入門』ミネルヴァ書房、2010。 この著書では、各研究者の提唱するオートポイエーシス論を検討し、より明確なオートポイエーシ ス像を打ち出している。 18.本稿では、オートポイエーシスはマトゥラーナとその共同研究者であるヴァレラが提唱したとして いるが、山下はオートポイエーシスの発想そのものはマトゥラーナ1人の独創であるとして、「マト ゥラーナとヴァレラの定義」ではなく「マトゥラーナの定義」としている。 19.注1、70頁。

20.Niklas Luhmann, Die Gesellschaft der Gesellschaft, Frankfurt am Main, 1997, p.65. 21.注13、25頁。 22.注17、18頁。 23.山下和也『オートポイエーシスの世界』近代文芸社、7頁、2004。 注17、19頁。 24.山下はマトゥラーナ、ルーマン、河本の定義の問題点を指摘している(注17、22頁)。本稿では、 山下の定義を用いてオートポイエーシス・システムを考察する。 ―46―

(11)

25.注8、262頁。 26.注8、275頁。 27.注8、262頁。 28.注9。 29.注8、273頁。 30.山下は化学反応を例に取り説明している(注23、46頁)。化学反応においては、変化している物質 と変化している様子は観測できるが、物質を変化させている化学反応という働き(変化させている 働き)を観察することはできない。オートポイエースも「産出する働き」をもとにしているので、 外部の観測者がオートポイエース自体を観察するのは不可能である。 31.構成素と構成素の全体からなるシステムの構造はオートポイエーシス・システムには属さないが、 産出の元になっているので、環境とはいわない。 32.注17、86頁。 ―47―

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