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IRUCAA@TDC : 歯周炎におけるPD-1/PD-L1機構を介したT細胞制御および破骨細胞分化調節の解明

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯周炎におけるPD-1/PD-L1機構を介したT細胞制御お

よび破骨細胞分化調節の解明

Author(s)

今村, 健太郎

Journal

歯科学報, 120(4): 488-488

URL

http://hdl.handle.net/10130/5383

Right

Description

(2)

歯周疾患は細菌感染とそれに対する宿主応答のバランスが関与する炎症性疾患であり,全身の健康にも悪影 響を及ぼす。歯周炎の病態は,歯周病原細菌による感染と,その生体反応と捉えられており,特にグラム陰性 嫌気性桿菌である Porphyromonas gingivalis は,様々な形で病因に関与している。例えば,P. gingivalis は宿主 細胞へ侵入し,免疫応答から逃れることで,組織損傷に寄与する事や,細胞遊走および増殖を阻害することが 報告されている。このことより,P. gingivalis は潜在的な歯周炎の病原因子であると考えられている。我々 は,P. gingivalis における免疫応答回避システム解明の次なるターゲットとして,がん免疫の分野で研究が進 んでいるプログラム細胞死-1(programmed death-1,PD-1)/PD-リガンド-1(PD ligand-1,PD-L1) 機構に着眼した。PD-1/PD-L1機構は,がん細胞に発現している PD-L1が活性化 T 細胞の細胞膜上に発現 する PD-1を介し,T 細胞の免疫応答を抑制している。さらに興味深いことに,宿主細胞における PD-L1の 発現上昇は,炎症の慢性化にも寄与している。慢性歯周炎患者を対象に行った研究では,健常者と比較して中 等度歯周炎患者の歯周組織で PD-L1の発現が上昇し,歯周組織の損傷へ影響することが示唆されている。ま た,P. gingivalis の感染および P. gingivalis の外膜や内膜の刺激が,ヒト扁平上皮がん細胞における PD-L1の 発現を上昇させたことが報告されている。しかしながら,歯周炎の発症・進展における PD-1/PD-L1機構の 関与については未だ明らかになっていない。そこで,歯周炎局所における PD-1/PD-L1機構を介した T 細胞 制御および破骨細胞分化の関連を解明することを目的とし,研究を進めている。 実験方法としては,マウス実験的歯周炎モデルを用い,歯周炎を惹起させた絹糸結紮周囲の歯肉組織を採取 し,PD-L1の遺伝子発現変化を確認した。in vitro ではヒト歯肉上皮細胞株に P. gingivalis を感染させ,PD-L1 遺伝子発現量の変化や T 細胞との相互作用を検討している。さらに,PD-L1の破骨細胞分化に及ぼす影響に 関しても検索を行っている。 本シンポジウムでは,これまで得られた知見と今後の展望について紹介する。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 2011年3月 東京歯科大学歯学部卒業 2015年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科 (歯周病学)修了 2015年4月 東京歯科大学歯周病学講座助教 2016年4月 ニューヨーク大学客員研究員 2019年4月 東京歯科大学歯周病学講座講師

歯周炎における PD-1/PD-L1機構を介した

T 細胞制御および破骨細胞分化調節の解明

東京歯科大学歯周病学講座

今村健太郎

顎骨疾患プロジェクト・東歯学会共催シンポジウム

「東京歯科大学における新たな研究の展開」

∼New research fields of Tokyo Dental College∼

学 会 講 演 抄 録 488

参照

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