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小型CTスキャンとソフトを組み合わせ多彩な機能を提供

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Academic year: 2021

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2014.7 Laser Focus World Japan

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product

focus

JPCAショー

 ビームセンスはマイクロフォーカス X線透視装置・CT装置の「スマートレ ントゲン」シリーズを展開している。 同シリーズは最新のコンピュータ技術 を使い、X線画像をより広範囲に活用 できるX線透視装置・システムだ。は んだや溶接中に存在するボイドやBGA 形状など、また単なる透過画像だけで なく、チップ中の材料の識別および可 視化、3Dデータとしての活用なども可 能にする。X線の透視技術と高性能の X線センサ、そして解析技術というハー ドとソフト両面がそろって可能になっ たシステムである。  ラインアップは3種用意される。CT 機能も持つ世界最小クラスの「FLEX- M345」、卓上サイズの標準機でMサイ ズ基板の分析が可能な「FLEX-M863」、 鉄板 15mm の透過力をもつ「FLEX-MH867」である。FLEX-M345はエッ クス線装置としては非常に小型で、小 さいために筐体の剛性が上がり精度も 高いという。  同シリーズは2014年5月の時点で国 内を中心に87台出荷しており、ユー ザーからも高い評価を得ている。東南 アジアを中心に、欧米にも今年から来 年にかけて展開していきたいとしてい る。6月4〜6日に東京ビッグサイトで 開催されたJPCAショーへ出展し、半 導体パッケージング・部品内蔵技術展 部門において独創性や産業界における 将来性などを審査対象とする第10回 JPCA賞(アワード)を受賞している。

高濃度分解能が多機能化を可能に

 スマートレントゲンシリーズは、デ スクトップに置けるほど小型であるこ とのほかにも、高い濃度分解能という 大きな特長がある。これを可能にした のは同社の独自開発によるCCD撮像 センサだ。感度も非常によく誤差は10 %に収まり、同様のセンサでは珍しい という。X線透視画像のコントラスト は理論的には単純に線吸収係数と厚さ の関係により求められるが、このセン サが非常に高性能で低ノイズであるた め、その計算値は実測の濃度ラインと もよく一致するという。これらの性能 により、X線透過装置やCT装置という ハードと、データを解析してさまざま に使うことができるソフトとを組み合 わせた多彩な機能が実現されていると 言えるだろう。  X線源には高い安定度をもつマイク ロ焦点X線源を採用している。センサ のサイズは30×20mmとなり画素数は 1500×1000=150万である。画素サイズ は20μmであり、従来のものよりかなり 分解能を上げているという。測定は基 本的に1画像につき1秒程度となり、0.1 〜10秒の間で調節できる。積算回数は 最大100回である。小型のFLEX-M345 はX管電圧10〜70kV、筐体サイズは350 ×450×550mm、サンプルテーブルサイ ズは160×130mm、標準機FLEX-M863 加藤 まどみ

小型CTスキャンとソフトを組み合わせ

多彩な機能を提供

図1 スマートレントゲンシリーズの標準機 「FLEX-M863」 図2きる。上段:X線透視画像、下段:実装面とはんだ面を自動分離した画像。 両面基板銅箔パターン自動解析システムによって、裏面と表面を分離することがで

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は同じく10〜70kV、800×645×523mm、 350×270mm、一回り大型の FLEX-MH867は10〜130kV、800×650×650 mm、350×270mmとなっている。

多層基板の各層を自動分離

 同シリーズに用意される機能の一つ にステレオ撮影がある。サンプルを傾け ることで2方向からの画像を撮影する ものだ。視差を使って立体的に観察す ることができるが、見るだけで終わり ではない。産業技術総合研究所発のベ ンチャーと協力して、自動で視差を使っ て高さを算出することを可能にした。 そうして開発したのがプリント基板の 層分離のソフトウェアだ。たとえば両 面基板だと、表面と裏面で高さ方向の位 置が変わる。この差を使って裏面のは んだ面と表面の実装面を自動で分離で きる(図2)。さらに4層など多層基板の 分離もできるようよう研究開発中だ。

3D断層撮影による高機能化

 上記は視差を利用した立体認識だっ たが、CT機能により3Dでの透過率の 位置情報を取得する機能も持つ。また 単なる透過率だけではなく、解析によ り吸収係数の3D分布も算出できる。 これはすなわち材料分布を調べられる ということだ。分解能は3μm程度だ という。図3がMicroSDカード本体の 3D CTスキャン例だ。金線や銅、樹脂 といったものが吸収係数の違いによっ て分かる。これに赤は金、胴は青といっ た色を付けることもできるため、より サンプルの中身が把握しやすくなる。  ビームセンスはさらなるデータの活 用も追求している。CTで得られるデー タはボクセルデータとなるので、STLデ ータに変換して3Dプリンターによる出 力や3D CAD、3Dシミュレータへの活 用なども考えられる。ビームセンスは、 これらの拡張機能はものづくりの様々 な場面に活用できるとみている。また 医療分野では当たり前となっている可 視光の写真とCT画像の重ね合わせな どを、工学分野でも展開していきたい ということだ。

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図3 線吸収係数を算出 することにより、材料別 に色を付けた画像を作る ことができる。

参照

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