パルス再生細骨材の覆砂工への適用に関する研究 熊本大学
2
0
0
全文
(2) V-038. 土木学会西部支部研究発表会 (2011.3). 表-2. 試験条件. 試験生物. アサリ(体長 1.5-3.0cm). 試験器具. 15L 容ガラス製水槽. 試験期間. 96 時間(4 日間). 試験生物数. 20 個体/試験区. 水温. 24℃. エアレーション. 緩やかに実施. 照明. 室内灯による 16 時間明/8 時間暗. 給餌. なし. 図-1 pH の推移. (2)試験結果と考察 図-1、図-2 に pH と生存個体数の推移を示す。これ らのグラフより、pH の上昇に伴って生存個体数が減少 していくことがわかる。pH の上昇が著しかった CASE1 と CASE3 では白い物質の析出が認められた。この物質 を取り出し乾燥させ EPMA で分析した結果、炭酸カル シウムであったため、セメント水和物中のカルシウム イオンが水に溶出し、pH が上昇したものと考えられる。 図-2 生存個体数の推移. CASE1 は未処理の砂であるため、軽量分が多く含ま れており pH が上昇した。しかし、CASE3 では洗浄処 理をしたにも関わらず pH が上昇した。これは図-3 に あるように CASE3 に含まれる軽量分の割合が他のもの よりも多くなったためと考えられる。 したがって、2.5mm のふるいを通過し、1.2mm のふ るいに留まるものを取り除くことが望ましいと思われ る。しかし、CASE2 の結果にあるように全体に対する 軽量分の割合が小さくなるとその影響が小さくなり、. 図-3 粒度曲線. pH は上昇せず生存個体数は 96 時間後まで 20 を保った。 よって、ふるいわけをせず洗浄処理のみを施した砂が. サリ以外の底生生物や魚類でも同様の試験を行い、人. 生態への影響も少なく、前処理の手間が少なくて済む. 工干潟の造成材等への適用に向けてデータの蓄積を図. ためコストも低く抑えられると考えられる。. る必要があると考えられる。. 4.おわりに 回収したパルス再生細骨材でバイオアッセイ試験を 行った結果、pH の上昇が生存個体数に大きな影響を与 えることがわかった。また、洗浄処理をしただけの砂 でも生態への影響が少ないことがわかった。これによ り、パルス再生細骨材の覆砂への適用が十分可能と考 えられる。また、前処理の手間が少ないため低コスト で砂を処理することが可能となる。. 参考文献 1)環境省,有明海・八代海総合調査評価委員会:委員会 報告,2006. 2)重石光弘,浪平隆男ほか:パルスパワーによるコン クリートからの粗骨材の分離.回収,コンクリート 工学年次論文集,vol.28,No.1,pp1475-1480,2006. 付記. 本研究は独立行政法人科学技術振興機構によ. る研究成果最適展開支援事業(育成研究)、ならびに文 部科学省科学研究費補助金の助成を受けて実施したも. しかし、砂の洗浄に大量の水が必要となったため、. のである。. 今後は砂の洗浄方法を検討する必要がある。また、ア -708-.
(3)
関連したドキュメント
1.はじめに
この桜島の流下土砂を海砂の代替骨材として有 効利用するための検討を行ってきた 1) 。 これまでの研究成果より,流下土砂はコンク
再生骨材コンクリートを実構造物に適用するにあた っては大臣認定を取得し,認定に従って品質管理を実施
2.. , 200 1 ) ,後述のシロギスに おいては成熟期に雄の血中 Vg が上昇することが 観察されている。.
害虫の侵入を防止するためには, 害虫 よ りも小さい目合 の被覆資材を用いれば よ いことになる。 しかし, 寒冷紗 等の被覆は日
原コンクリートと同一配合で用いた再生粗骨材コンクリートは 原コンクリート以上の強度発現があった。再生 2 は原コンクリ ートと同一の設計基準強度のコンクリートで,材齢が
薄肉 ADI の残留オーステナイトに及ぼす黒鉛粒数と熱処理条件の影響 室蘭工大(院) ○尾崎 悠 室蘭工大 長船 康裕
CA I システムが学習者の能力や反応等を動的に とらえ,それ らに より,システム 自 身が学習者に最 も適 した フレーム箇所‑の遷移を推論 してい