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フェロニッケルスラグ細骨材のコンクリート二次製品への適用

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Academic year: 2022

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(1)フェロニッケルスラグ細骨材のコンクリート二次製品への適用 鳥取大学大学院 学生会員. ○滝田 真哉. 鳥取大学 フェロー会員 井上 正一. (財)鳥取県建設技術センター 法人会員 松井 信作. 鳥取大学 正会員 黒田. 保. 鳥取大学 長谷川 明生 1.はじめに 鳥取県においては産業廃棄物のリサイクルの観点からフェロニッケルスラグ(FNS)の使用量増大と安定的 な利用を要望している。しかし,公共事業の縮減による生コンやコンクリート二次製品の出荷量の激減を考 慮すると,コンクリート中に占める FNS 骨材量をできる限り多くすることが重要となる。そこで,ここで は FNS 骨材のコンクリート二次製品への適用を想定し, 細骨材中に占める FNS 細骨材の置換率を 30~100% まで変化させたコンクリートの場合について配合設計,フレッシュ性状および硬化後の強度を検討した。 2.実験概要. 表-1 実験要因. 表-1 に実験要因を示す。本研究では, 細骨材に FNS 細骨材と砕砂の混合砂な. コンクリート の種類. 要因. FNS コンクリート. 普通コンクリート. (FNS+砕砂 or FNS). (普通砂(砕砂+陸砂)). いしは FNS 細骨材のみを使用した FNS. FNS 置換率 (%). 0,30,60,80,100. コンクリートと細骨材に普通砂(砕砂+. 水セメント比 (%). 35,45,55 0. 陸砂)を使用した普通コンクリートを対. 表-2 骨材の物理的性質. 象とした。なお,いずれのコンクリート 絶乾密度. 吸水率. (g/m3). (%). 普通砂. 2.62. 1.34. FNS1.2. 2.70. 細骨材の JIS 規格 FNS の JIS 規格. も,粗骨材には普通砕石,セメントには. 骨材. 普通ポルトランドセメント,化学混和剤 としてポリカルボン酸エーテル系化合物 の高性能減水剤を使用した。 3.実験結果. 微粒分量. (%). (%). 2.80. 56.5. 3.0. 0.54. 1.60. 58.2. 3.6. ≧2.50. ≦3.0. -. ≧54. ≦9.0. ≧2.70. ≦3.0. -. -. -. 物理的性質. FNS を含む各細骨材の物理的試験の結果(表-2)より,普通砂 および FNS1.2 細骨材(F100)の物性値はいずれも JIS の規格値 を満たす。一方,FNS 置換率 30,60%の細骨材(F30,F60)の 粒度分布は土木学会標準粒度範囲内にあるが,置換率 80,100 %(F80,F100)のそれは範囲から外れている(図-1 参照)。. 100 通過百分率 (%). 3.1. 細骨材. 実績率. F.M.. 80 40 20 0 0.15. 本研究は FNS の多量使用が目的であり,かつ骨材は簡便な. 土木学会標準粒. 0.3. FNS 置換率と最適細骨材率 2±1%のもとで,各 W/C,各. 細骨材(F30,F100 など)ごとに s/a のみ変化させた場合に得ら れるスランプと s/a との関係は上に凸な形状を示した。図-2 に FNS 置換率と最適 s/a の関係を示す。最適 s/a はいずれの W/C においても FNS 置換率が大きくなるに伴い小さくなり,さらに. 最適s/a (%). 単位水量. 2.5. 5. W/C = 35% W/C = 45% W/C = 55 %. 44 42 40 38 36 34 32 30 20. W/C=5%の増加に対して 1%低下することがわかる。 3.3. 1.2. 図-1 粒度分布. ことにした。 W=165kg/m3,空気量. 0.6. ふるい寸法 (mm). 形で用いたいため,F80,F100 についても無調整で使用する 3.2. N F30 F60 F80 F100. 60. 高性能減水剤量の使用量とスランプの関係. F60 における最適 s/a および二次製品工場側からの要請によ. 図-2. 40. 60. 置換率(%). 80. 100. FNS 置換率と最適 s/a の関係.

(2) 15. 減水剤の添加量との関係を図-3 に示す。図より,高性能減水剤 の添加量を増加させることによりスランプは直線的に増加する こと,同一スランプを得るための高性能減水剤の添加量は最適 s/a+3%は最適 s/a よりも多く,W/C の増加に伴って多くなる。 以下の試験においては,単位水量. 165kg/m3,スランプ. スランプ (cm). り最適 s/a+3%としたコンクリートに対してスランプと高性能. 10 5. W/C=55% W/C=45% W/C=35%. 0 0.3. 8±. 0.5. FNS 細骨材を用いたコンクリートのフレッシュ性状. が大きいほど,FNS 置換率が大きいほど増大することがわか る。しかし,W/C=35%では FNS 置換率の大小がブリーディン グ率に影響を及ぼさないこと,さらに F30 においては,いずれ の W/C においてもブリーディング率が最も小さくなった。. 15 ブリーディング率 (%). 図-4 より,FNS コンクリートのブリーディング率は,W/C. W/C = 55 % W/C = 45 % W/C = 35 %. 10 5 0 0. 図-5 より,凝結時間はいずれのコンクリートも W/C が大き くなるほどが長くなること,同一 W/C では FNS 置換率が大き. (1)蒸気養生による圧縮強度 蒸気養生(前置き時間:2~3h,昇温:20℃/h,最高温度:65℃, 保持時間:1h)を施した W/C=45%のコンクリートの材齢と圧縮 強度の関係(図-6)より,製品強度である 14 日圧縮強度は,FN. 900 800 700 600 500 400 300 200. 始発. 図-5. (2)標準水中養生による 28 日圧縮強度. 20. 40. W/C=45% 40 30. F30 F60 F80 F100. 20 0. 7. が 15%であったが,60%程度までは品質が変わらず,それ以上 の置換率であっても製品化が図れる可能性があることが明らか となった。. 図-6 材齢と圧縮強度の関係 70 圧縮強度 (N/mm2). 現在,FNS を用いたコンクリート二次製品は,FNS 置換率. 14. 材齢 (日). から次式により予測できる。. 4.まとめ. 100. FNS 置換率と凝結時間の関係. 準水中養生をした F60 のコンクリートの材齢 28 日における圧. f c'14, F    0.0022   0.897   ( 0.741 f c' , F 60  8.542). 80. 10. ンクリートの製品強度(蒸気養生後の材齢 14 日圧縮強度)は,標. f 60. 60. 50 圧縮強度 (N/mm2). 以上,(1),(2)の結果より,FNS 細骨材の置換率が  %のコ. 100. 終結. 恒湿室(温度 20±2 ℃,RH60%)に保存している。. があることがわかる。. 80. FNS置換率 (%). くなっていることがわかる。なお,蒸気養生後の供試体は恒温. に影響を受けずほぼ同一であること,C/W との間には直線関係. 60. W/C=55% W/C=45% W/C=35%. 0. S 置換率が大きいほど蒸気養生直後からの強度発現がやや大き. 28 日圧縮強度は,同一 C/W においては FNS 置換率の大小. 40. FNS 置換率とブリーディング率の関係. 図-4. 終結時間 (分). FNS 細骨材を用いたコンクリートの圧縮強度. 20. FNS置換率 (%). くなるに伴って長くなることがわかる。. 縮強度 f c' ,. 0.9. 図-3 スランプと高性能減水剤の添加量の関係. 述べる。. 3.5. 0.7. 高性能減水剤の添加量 (%). 1.5%,最適 s/a+3%としたコンクリートについて行った結果を 3.4. 最適s/a+3%. F60,W=165kg/m3. 60 N F60. 50. F30 F80. 40 1.6. 1.8. 2. 2.2. 2.4. 2.6. 2.8. 3. セメント水比. 図-7 セメント水比と圧縮強度の関係.

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