• 検索結果がありません。

底 泥 置 換 覆 砂 工 法 の 開 発

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "底 泥 置 換 覆 砂 工 法 の 開 発"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)VII-033. 底 泥 置 換 覆 砂 工 法 の 開 発 大成建設株式会社. 土木本部. 松木田 フェロー. 勝井. 正義 正 秀博. 小林. 峯男. 正. 上野. 成三. 同. 技術センター. 同. エンジニアリング本部. 正. 岡田. 和夫. 同. 北信越支店. 正. 丸山. 邦男. 1. はじめに 湖沼や内湾などの閉鎖性水域では,アオコ・赤潮の発生や貧酸素化問題に悩まされている.水質浄化対策とし て汚濁底泥の浚渫や覆砂が実施されているものの,浚渫土の処理場・捨場や砂の入手が困難という課題を抱えて いる.そこで,著者らは,浚渫土が生じないで現位置で底泥浄化が可能な「底泥置換覆砂工法」を開発中である. 本論文では,諏訪湖での現地実証実験と室内水理実験の結果を報告する. 底泥汚染の状況. 2. 底泥置換覆砂工法の概要. 栄養塩(窒素、リン)の溶出 溶存酸素の消費. 浚渫工法. 覆砂工法. 底泥置換覆砂工法. 栄養塩溶出の抑制 酸素消費の抑制. 栄養塩溶出の抑制 酸素消費の抑制 底生生物環境の改善. 栄養塩溶出の抑制 酸素消費の抑制 底生生物環境の改善. 底泥置換覆砂工法は,汚濁底泥の下に堆積す る砂質土をジェット水流により湖底上部へ浮上 させて,汚濁底泥の表層に砂質土層を形成させ. 砂質土層 汚濁底泥を除去. 汚濁底泥 シルト、粘土層. シルト、粘土層. 砂質土層. 汚濁底泥. 汚濁 底泥. シルト、粘土層 シルト 粘土層. る工法である.本工法の概念図と他工法の比較 浚渫土の処分場が必要。. を図-1 に示す.本工法は,従来行われてきた. 良質な砂の入手が困難。 湖底が浅くなる。. 浚渫や覆砂に比べて,汚濁底泥の除去が必要な いので浚渫土の処理場問題が解決できること,. 砂質土層. 処理土が発生しない。湖底の砂を利用。 湖底の高さが変化しない。. 図-1 底泥置換覆砂工法の概念図と他工法との比較. 底泥下部に堆積している砂を利用するため砂入 手の必要がないこと,湖底の高さがほとんど変化しないため貯水容量に影響しないこ となどのメリットがある.本工法による水質浄化効果・生態系修復効果として,以下 の点が期待できる. ①覆砂により,底泥の酸素消費量や栄養塩の溶出量が低減され湖水の貧酸素化・富 栄養化が抑制される. ②湖底環境が砂質土系の好気性環境に変わり底生生物や水生植物が主体の湖底生態 系が復活する. ③系外からの砂搬入が無いので外来種移入などの生態系撹乱の影響が小さい.. 3.諏訪湖における現地実証実験 (1) 実験方法 実証実験は平成 12 年 10 月 31 日から 11 月 1 日まで諏訪湖の北部水域で実施した. 台船上のクレーンにより,ジェットパイプと砂浮上用ガイドパイプを4セット設置し たユニットを吊り下げ,ジェット水流を噴射しながらユニットを湖底中へ貫入した. 主な実験諸元は,水深 4m,底泥層厚さ 2m,ジェット流量 400l/min(1 本当たり), ジェットパイプの間隔 1mである.現地実験状況を写真-1 に示す.覆砂結果はダイバー. キーワード:水質浄化,底質浄化,覆砂,浚渫,諏訪湖 連絡先:東京都新宿区西新宿 1-25-1 大成建設㈱土木本部土木技術部. -66-. tel03-5381-5076. 写真-1 実証実験状況. fax03-3346-9416. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) VII-033. 10. による目視と底泥コアの採取により確認した.底泥コアは 2cm間隔で. 10. 実験前 実験後. スライスし,粒度分布,含水比,pH,酸化還元電位,強熱減量,全炭素, 底泥層(cm). 全有機炭素 TOC,全窒素 TN,全リン TP,全硫黄を分析した. (2) 底質改善結果 本工法の覆砂状況として,ジェットパイプの周囲約 1mの範囲で厚さ 10. 実験前 実験後. 0. 0. -10. -10. -20. -20. 〜30cm の覆砂層がダイバーの目視により確認された.実験前後の中央粒 径 D50 ,TOC,TN,TP の鉛直分布を図-2に示す.底泥コアの位置は 4 本のジェットパイプの中心である.実験前では全層にわたり D50 が 0.02. -30 0.01. 〜0.04mm のシルト質土であったのに対して,実験後ではシルト質土の. -30 0.1. 1. 0. D50(mm). 20. 40. 60. TOC(mgC/gDW). 上に D50 が約 0.2mm の細砂が厚さ約 10cm で覆砂されたことが分かる. 底質変化については,実験前では,全層にわたり TOC が 25〜40mgC/gDW,. 10. 10. 実験前 実験後. 実験前 実験後. TN が 3〜4mgN/gDW,TP が 0.8〜1.5mgP/gDW と有機汚濁化していたの 底泥層(cm). に対して,実験後では,表層 10cm の覆砂層部で TOC が約 10mgC/gDW, TN が 1mgN/gDW 以下,TP が 0.4mgP/gDW と大幅に減少した. 以上より,本工法により汚濁底泥上に砂層が確実に覆砂され,表層の. 0. 0. -10. -10. -20. -20. 有機物含有量が 1/3 以下に低下することが確認された.. 4.覆砂・にごり拡散の水理実験. -30 0. 本工法の覆砂状況とにごりの拡散範囲を調べるために水理実験を実施. 2. 4. -30 6 0. TN(mgN/gDW). 1. 2. 3. TP(mgP/gDW). した.円筒水槽(φ4.6m ×H 3m )内に砂層(厚さ 85cm ,D5096μm ),底 図-2 覆砂実験前後の底質変化. 覆砂厚の分布と濁りの拡散範囲を計測した.実験縮尺は諏 訪湖実証実験の 1/4 相当である.覆砂厚の断面分布を図-3 に示す.覆砂範囲は 20~30cm の範囲で,その厚さはジェ ットパイプの近傍で大きく,距離が離れるつれて減少した. また,ジェット流量の増大に伴い覆砂厚・範囲とも増大す. 現地実験でのダイバーの目視状況と一致する.以上より, 本工法によって発生するにごりの範囲は湖底の極近傍層に. 鉛直位置(cm). ほとんどにごりが発生しなかった.この状況は,諏訪湖の. 覆砂層 0 底泥層. -5. -30. ジェット流量:10l/分 -20. -10. 0. 10. 20. 30. 40. 5 覆砂層 0 -5. 底泥層. -10 -40. る.浮遊物質濃度 SS の鉛直分布を図-4に示す.高濃度の にごりは底面近傍の5cm に限定され,それより上層では. 5. -10 -40. 鉛直位置(cm). デルを構築し,ジェット流量は 10,15,20l/分と変化させて,. 鉛直位置(cm). ,水層(1m 水深)の 3 層モ 泥層(厚さ 15cm ,D505μm ). -30. ジェット流量:15l/分 -20. -10. 0. 10. 20. 30. 40. 5 覆砂層 0 -5. 底泥層. -10 -40. -30. ジェット流量:20l/分 -20. -10 0 10 水平距離(cm). 20. 30. 40. 限られることが定量的に示された.また,ジェット流量と 図-3 覆砂状況の断面図. 5.まとめ 現位置での底泥浄化が可能な「底泥置換覆砂工法」の現 地・室内実験を行い,良好な底質改善結果が確認できた. 今後,栄養塩溶出・酸素消費量の低減効果,底生生物・水 生植物の復元効果を検討する予定である.なお,本実験で は国土交通省土木研究所島谷室長,中村研究員から貴重な. 底面からの高さ(cm). 覆砂厚・範囲の関係が求まった. 25. ジェットパイプ からの距離. 20. 75cm 60cm 45cm 30cm 15cm. 15 10 5 0 0. 500 SS(mg/l)1000. 1500. 図-4 にごり拡散分布(ジェット流量 15l/分). アドバイスを頂いた.ここに謝意を表する.. -67-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(3)

参照

関連したドキュメント

5薄層覆砂工法 a概要 環境浄化を目的とした覆砂では,施工時の汚濁拡 散を極力抑えるとともに,均一の厚さで確実に底質

また,このような判断を下す際の診断情報として覆工形状計測を試みた.実施した解

覆土もしくは 舗装 H =7.0m 汚染土壌・岩石 L=12.0m 吸着層 土質遮水層 浸出水制御型(A盛土) L=12.0m 覆土もしくは 舗装 H =

地層モデルより粘土・シルト層の下に砂層が堆積 していることが分かった。それぞれの層厚は 5~10 m、10~20m程度であった。図-1 中の中央付近の表 層には、 N

後の断面形状である。いずれの場合も砕波帯内が侵食され、 x>200cm の範囲に砂洲が形成された。歪み砂れんは、case2 では case1

図11.摩擦速度と飛砂量との関係 7割減少した。

本手引きで対象とするコンクリート構造物の表層コンクリートの緻密性の目安を表 4-5 に示す。

   第4 章で は 、前 章のト ンネル 覆工内 温度下 におけ るトンネ ル覆工 内側表 面の円 周方向 応力oe 及び 延長方