CAI システムへの人工知能の適用
(第1報推論機能を具備したタッチタイプ・トレーニングシステム)
堀 内 征 治 堀 内 泰 輔 鈴 木 宏
1 . は じ め に
従来の CAI( Co mput e rAi de dl ns t r uc t i o n: コソピューク支援教育) システムは,学 習者の能力にそ ぐわずにカ リキ ュラムが進行または停滞 してしま うことが多 く身 受 け られ た・そのほ とんどは,教材 フレームの遷移ノ ミクーソが設計段階で固定 されてしま うことに起 因す る. CA I システムが学習者の能力や反応等を動的に とらえ,それ らに より,システム 自 身が学習者に最 も適 した フレーム箇所‑の遷移を推論 してい くことができれば,従来の CAI の弱点を補 った, より利用 し易いシステムへ と拡張す ることが可能である. さらに,学習者 一人一人の学習状態を履歴 とい う形で蓄積 し, システム始動 と同時にそれを検索 して遷移の 推論に利用すれば,学習者の経験 も考慮に入れたシステムとしてよりいっそ う評価価値が上 がるといえる・ここでの推論には ,AI( Ar t i 丘c i all nt e l l i ge nc e: 人工知能)手法を用いるが, これは時間の経過に伴 う経験の蓄積により信頼性が高 くなると考 えられる. また,その結果 を他の学習者にも適用でき. るとい う ,CA Iならではのシステムに発展 させ ることも可能 とな る・ さらに,学習者にとって最適なデータの提供やその生成 もシステムに委ねることに より, CA Iの真価が発揮 され よう.
本論では,学習状態をダイナ ミックに計測 しつつ,遷移条件を的確に変更 してい くための 推論機能を具備 した シ子テムを提案する. CA Iの対象 としては種 々の教材が考え られ るが, 本研究では来るべ き 「キーボー ド文化」に対応 して,今後必要性が高い とみ られ るタイピ ン
グ技術に着 日して, タッチタイプ式 のタイピング ・トレーニングを選択 した.
2 . システム概要
本 システムは,ユ‑ザのタイピング能力に応 じて, ブライン ドタッチ (キーボー ドを見な いでキーインする方法)のタイピング技術の早期取得を可能にし,それを より確実なものに することを狙 い としている.
タイプの練習は , 1 日 1‑ 2 時間 1 0 日間程度でタイピング技術の基礎がマスターで きると の想定に基づ き,キーを 9 種頬に分類 し 1 日 1 種ずつ重点的に練習す るとい う日と,文を重 点的に練習す る日とで,基準練習 日数を 1 0 日間 と定めた. また , 1 日分の教材は,教材の最 小単位である DPB ( Da i l yPr a c t i c eBl o c k) の複数集合か ら構成 される. 1 日分の教材の
* 昭和61 年 3 月 情報処理学会,第 32 回 ( 昭和61 年前期)全国大会において発表
** 機械工学科助教授
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横桟工学科助手
原稿受付 昭和61 年 9 月 3 0 日
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