景観にさぐる中世 : 変貌する村の姿と荘園史研究

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

景観にさぐる中世 : 変貌する村の姿と荘園史研究

服部, 英雄

九州大学大学院比較社会文化研究院 : 教授 : 日本史

http://hdl.handle.net/2324/21647

出版情報：1995-12-20. 新人物往来社 バージョン：

権利関係：

景観にさぐる中世

i

変 貌 す る 村 の 姿 と 荘 園 史 研 究

￨

目

次

は じ め 第 本

第 I 書

一 部 の 章 構

み 成 そ

さ

よ

じ

ゃ

第 二 章

(ガイダンス)

ラ

周防国仁保庄の荘園地名

i l

i l

‑ ‑

:

はじめに

27 

平子氏館とその周辺

27 

ニ滞文書・手継証文の史料批判

33 

まとめi浅地の養着と歯一嗣菩提寺長寿寺の立地が意味するもの!

39 

み

そ

く 考

はじめに

4¹ 

上野国

43  1 

群馬県邑楽郡大泉町下小泉の御正作

群馬県太田市強戸の三惣作

群馬県太田市沖之郷の一一一双作

栃木県足利高呈矢場の御正作

2  3 

下野国 4 

ララ

5 

の御正作

下総国

ラ8

6 

栃木県小山吉上梁の味正作

四

ラ9

7 

茨城県真壁露関城町船玉のみそさく

茨城県常陸太田市幡のミソフ作(ミソフ嬬)

8 

第三章

14  13  12  11  10  9  茨城県常陸太田市議竜町小野のミソウ作

茨城県水岡市渡患町坪の味噌作︿号︑プウサク)

茨城県那珂郡大宮町西境予のミソウ作 茨城県那珂郡大宮町下岩瀬の味相作

茨城県新治郡出島村牛渡上郷のミソザク

茨城県土浦市田村上舞の味惣作 五

甲斐国

74  15 

山梨県中巨摩郡敷島町中下条の御証作 むすび￨中間報告として

i

アラ

地名による中世常陸国真壁郡長岡郷一帯の景観復原・:・・

!ーーみそざくと叶

(か

のう

) 法じめに

78  呈の景観

79  1 

地名の収集

地名の特色

長岡の水田

下小幡の水田

白井の水田

3 2  4 

溜池の歴史 5 

89 

堀の内・前回と御正作(みそざく)

9¹ 

四

L U  

の

93  1 

焼畑地名・叶 焼畑地名が下々熔として検地帳に記載された意味 山の地名￨クポ・ホッキリ￨

3 2 

第四章

第五章 第六章

おわりに

9プ

遠江国初倉庄の荘園景観の復原

l

i

防 の 中 の ニ シ ョ ウ ダ ク

l i

‑ ‑

: :

:

局訪国与田保故地における用作

1 i 低地滞水域の開発をめぐって

i 1

・

:j‑‑:

・

・

・ 叫

は じ め に 叫 与問保故地に残る荘関関係地名川

タ作はなぜこの地にあるのか

四

滞水地帯の開発i

灸 川 と 堀 川

! 条 皇 遺 構 と の 関 連 川 地 頭 支 配 の 展 開 叫

歴史資料としての地名の錨値

11ラ

五

即」一・

防

長 の

ウ

ン/

ヤ

ク

はじめに

11ア 1 

良U

山口県防府市西佐波令・中河原郎の用着

山口県防府市大崎・漆の思尺 山口県佐披郡徳地町4

鯖河内・安養地の周作 山口県山口市小鱗・毛舗の幼若 山口県山口市平川・平井の用作 山口県山口市大内・奥小野の用作 山口県吉敷郡小郡町小郡上郷奥畑・木船の用尺 山口県熊毛郡関布施町宿井・石ノロの用作 山口県熊毛郡平生町大野・中村の用作

山口県熊毛郡平生町咽尾国の用作

周 防 の ヨ ウ ジ ャ ク 2  3  4 

3 P 

7 6  10  9 8 

第七章

22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11 

︒ ︒

山口県豊浦郡菊川町上保木の用借

山口県豊浦郡菊川時下関枝・茶屋の用構

山口県農諾都菊川町時新・行政の周作

山口県豊浦郡菊川町大字古賀・防迫の用作

山口県豊浦郡畿北町粟野・郷土の用作

山口県豊浦郡豊浦町一淳母郷の用作

山口県厚狭郡山陽町山野井・栗田の用尺

山口県摩狭郡楠町舟木・伏付の用作

山口県宇部市東須恵・中野の用尺

均口県宇部市如意寺・渡瀬の用作

山口県阿武器阿東町生雲東分・持坂西の用着

山口県美禰郡秋芳町嘉万・桔木の用作 長門のヨウジャク

用作部の形態i

ま と め に か え て

￨

Zラア

筑後川下流域・クリ!ク地帯における荘園景観と淡水濯甑::・

!i

筑後国三瀦庄と肥前国神崎圧

l i

滋庄荒木村の中世耕地景観と大井手(非クワーク地帯) はじめに

168  1  四

草川流域の用水の歴史

一瀦町田川の用作柄

大木町奥牟田の立野の用作

城 島 町 橋 津 諏 訪 の 用 作 市

佐賀県神埼郡千代田町用作

186 

2 

180 

五

中世神崎庄における干潟の新聞開発

筑後川河口津である神崎庄津・蒲田博と用作

クリーク景観はいつ形成されたのかl景観の遜及1

1八院・白垣の現景観

2揚水器具の発達史

3アジア各地のデルタ地帯の淡水潅瓶

中世文欝からみた筑後山下流域松浦山代文書にみる白恒村と締約縄池

i

筑後川下流域の中世景観とその形成￨むすびにかえてi川

地名の史料学::::

はじめに

明治地租改正と小字の決定￨￨北浦定政の業績によせて

i i

‑・ :

播磨国鵠庄の嘉踏絵図と小地名・::

近江国遡保庄図にみえる小地名の検討

ji

‑‑

‑

山城国乙訓郡(小塩庄)条里図による小地名変遷の検討::

￨￨条里図に対する史料批判

i!

乙訓郡条里地域における小地名収集とその史料的価値

::

ji

‑‑

::

:j

i‑

‑:

jJ

J

・ ‑ :

哨

ーi

あわせて久我庄等の荘国景緩を復原する

i i

第 H 部

第一章

第 一

一 章

第 一

一 一

章 第四章 第五章

2 

ノ ¥

191 

七

200 

自 /¥ 

通称地名︿旧小学﹀の収集

条 里 制 と の 関 連 か ら 切

久我庄故地における景観復原と地名

その他の乙訓郡域わ藍史地名明

zラ0

第六 第七章 第八章 第九章

大和盆地における小地名の変遷

‑e

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

‑‑

*

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・ 小 川 蕊麗地名のうち︑名地名の意味するもの・:

龍登国万行保・奥原保故地における中世の村の復原:::::・

i l 消された小字を建らせる

￨l

l

肥前悶神崎庄故地における条里村落と地名

:j

ji

‑‑

:

・ :

l

i

界 に よ り 決 定 さ れ る 村

!

￨

万行保奥原保

残 さ

れ た

課 題

: :

: :

: ・

第 m

部 荘 霞 景 観 の 遡 及 的 復 原 法 : 第 一 章 荘 園 景 観 の 遡 及 的 復 原 法

・

は じ め に 明 現地調査はなぜ必要か!播磨国福井庄樋守・肥後国八代庄井樋を素詩として￨

294 

播磨国福井庄の汐浜干拓と樋守

肥後国八代庄八千担村における汐浜干拓と井題

荘園景観の遡及的護家法￨播磨国大部庄を素材として￨

2 1 

3¹⁰  l 

準備作業

近世景観の措定

中世的景観の復原

3 2  集落形態の検討と考古学

3²ラ

l 

散村から集村へ

古文書に記されなかった屋敷￨考古学の成果!

2 

第 一 一 第二章 第四章 一

備 後 層 地 耽 庄 の

復 ー 原

m 的 研

l7"r‑. 

フし

四

古道を歩む人々

地離庄の山内言藤氏

はじめに 鎌倉期の山内首藤氏

南北相初期の山内一族の動向￨貞和七年

1 

族 一 撲

￨

地眺正本郷の景観復原 2 

3ラI

滑長谷

藤木谷ほか

高山内田とその周辺

大地(おうのL池)・別所池ほか

田原溝

田原土屠

地頭館と平山域

残された課題

3 2  4  5  6  8 7  質入担長となった備後国地枇圧

383  1 はじめに

研究史とその問題点

l

文応二年千光寺領目録の疑点

i

2領家方史料について

3

地歌定荘欝領主とその変遷

4

鍛 銭 に よ の 移 動

l

文書の伝来 むすび

安芸国三入庄の復原的研究・:

伯者国国延保の復原的研究:::・

はじめに

第五章

四

醍酪寺蓮議長領国延保の沿革 貞 和 五 年 下 地 中 分 仰 貞和二年中分取帳錯簡の修正 直延保の耕地景観と名の復原

416 

豊前田金田庄故地における中世景観の復原::

iii

南北朝期の名の存在形態

i l

436 

はじめに

正口

︑

JA守

の沿革 司J

Aサ

金田正の初見史料

金田正の缶領

金田圧の正平十一t

二年 3 2  金田村設地における条里制耕地の復原 金田村田昌拝付類の整理と復原

448  1 

中一 克寺 山川 左岸 にお ける 条里 制

彦山民主岸︑弁城・迫・宝珠地区における条里制

赤池可高津︑石松周辺の条里

上金昌・東金田の条里制

金田・宝見・里山尾の条里制

3 2  4  5  四

金田村における名と耕地

461  ア

四郎丸名南木久永名

宮得名

石松名・土内名

久永名

ウ イ コ オ 二

第六章

カ 黒王丸名 用王丸名 末里名 得松名 成松名 正弘名 直方村

キ ケ ク シ サ 二I

は 肥

長 tE

庄 長

0)  47⁰

嶋

7 P ^庄

丁 と

根 _{橘 一 一}

会 薩

莞 摩

領 一

去 族

群 像

小括と残された問題 むすび

l

名と勧農

47¹  1 

権門領(前段階)長嶋庄の寄進主体蓮花王院領長嶋庄の成立

長嶋圧入部までの橘薩摩氏 2 

481  2 

出自

御家人橘薩摩公業 条里制耕地の復原作業

484  2 

坪並の復原

条里(里名)の復原

四 花 嶋 村 地 頭 の 所 領 構 成

￨ 名 と 十 楽 浮 田

￨

498 

五 地頭橘薩摩一族による村々の支配 2 

公員流 公助流

七 ノ ¥

3  公義流

村立事

i長嶋庄における南北朝の動乱i

ラ18

文書の伝来

i

む す び に 代 え て

￨

残 さ

れ た

課 題

: :

・

j e

‑ ‑

: :

第 W

部 中 世 城 館 の 研 究 視 角

j i

‑ ‑

第 一 章 中 世 城 館 論

s $3 8

8 55 i

j

近世城郭への連続と非連続

Ili‑‑

中世城館の

中世城館の機能

A 

交通との関係

集落との関係

中世域舘の日常的な支配機能

らの考察

B  C  D 

ラ69

第二章

飛脚聾によせて

ラ69

のろしマラソンl飛騨聾i

近世の﹁のろし﹂史料

1  和 土 薩 天 佐 福 長 雨 萩 歌 佐 摩 革 質 問 時 山 藩 山 藩 藩 の 藩 藩 罵 藩 の

〈 の の 場 の の 辺 の 紀 場 場 合 場 場 の 場

州 合 合 合 合 峰 合

火

藩 江 台

。〉

場

メL

ロ

2  3  4  日

へ廿四時￨

7 6  8  9 

四

弘前藩の場合

西蝦夷地の場合

琉球東閣の場合 飛 勝 旗 州

法語と鐘・太鼓

Q〆

12  11  10 

ラ9⁰

むすび

成稿の過程

吋 /

:ny 

州︑ ノ

あ と が き

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

0

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .  

︐ ....•••••••••...•...••••••••••••.•••••••••••••••••••.••••

叫J

f o  

図抜作成/佐藤信行