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法 律 ウ オ ッ チ ャ ー

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16 SCAS  NEWS  2013 -Ⅱ

最近の環境関連行政の動き

環境事業部 長谷川 あゆみ

1 はじめに

 環境関連の法規制は数多く,多岐にわ たります。法令遵守の徹底が進められて いる中,法規の制定・改正や動向の情報 収集は重要度を増しています。昨年度も 多くの法改正や関連の通達がありまし た。今回は,ここ最近の環境関連行政の 動きについて概説します。

2 作業環境関連の法規

 物質の毒性と曝露量から行うリスク評 価を基に,様々な取り扱いでリスクが高 いと認められる物質は規制される一方,

リスクに応じた合理的な管理ができるよ う規制緩和も行われています。

(1)インジウム化合物,エチルベンゼ ン,コバルト及びその無機化合物の健康 障害防止措置義務付け

 平成22年度に実施された詳細リスク 評価の結果から,インジウム化合物,エ チルベンゼン,コバルト及びその無機化 合物は,多くの事業場の作業工程に共 通して高いリスクが考えられ,労働者の 健康障害防止措置が義務付けられまし た(平成25年1月1日施行)。管理濃度 はコバルトは0.02mg/m

3

,エチルベン ゼンは20ppmと定められました。イン ジウム化合物は管理濃度の設定はあり ませんが,局所排気装置の制御風速が,

1.0m/sに規定されています。作業環境 測定方法では,はじめて誘導結合プラズ マ質量分析装置(ICP-MS)の使用が規 定されました。そのほか,健康管理の詳 細など関連する一連の内容が定められて います。

(2)多様な有害物発散防止抑制設備の 導入緩和

 職場で取り扱う化学物質の種類・工程 の多様化,複雑化に対応し,特定化学物 質障害予防規則,有機溶剤予防規則など の一部が改正されました(平成24年7月 1日施行)。これまで義務づけられてい た局所排気設備以外の多様な発散防止設 備の導入が認められ,リスクに応じた合 理的な管理が可能になりました。

3 水質関係:水生生物を考慮し た対応の強化

 生物多様性を考慮したものとして注目 される環境基準の追加や新たな水質評価 法の検討が行われています。

(1)水生生物の保全に係る環境基準の 追加

 環境基本法に基づく水質汚濁に係る生 活環境の保全に関する環境基準のうち,

水生生物の保全に係る環境基準に直鎖 アルキルベンゼンスルホン酸とその塩 が追加されました(平成25年3月27日 施行)。本基準では,亜鉛,ノニルフェ ノールに次ぐ3項目となりました。

(2)生物応答を用いた排水管理の検討  これまで物質ごとに排水基準の濃度 が制定されてきましたが,ミジンコ・藻 類・魚類といった生物の応答を指標とし て個別の物質ではなく全排水を評価する 手法の導入が検討されています。

4 大気関係:PM2.5粒子への 対応

  中 国 の 大 気 汚 染 の 問 題 を 契 機 に,

PM2.5粒子への対応が進んでいます。環 境基準値は平成21年9月に「1年平均値 15μg/m

3

以下かつ1日平均値35μg/m

3

以下」と定められていますが,環境省は都 道府県などから住民へ注意喚起を行う暫 定的な指針値を,1日平均値70μg/m

3

と 設定しました。主な曝露経路は大気中の PM2.5粒子の吸引で,不要不急の外出 や屋外での長時間の激しい運動をでき るだけ減らすなどが行動の目安となりま した。現在,午前5時〜7時の平均値が 85 μ g/m

3

を超えた場合,午前8時に防災 無線等で注意喚起が実施されています。

5 廃棄物:PCB特別措置法施行 令の一部改正

 PCB特別措置法施行令の一部が改正 され(平成24年12月12日付け),PCB 廃棄物の処理期限が平成39年3月31 日に延長されました。これは,環境省の

「PCB廃棄物適正処理推進に関する検討

委員会」においてPCB廃棄物の処理の進 捗状況等の検討結果から,当初の平成28 年7月までの処理完了が困難であり,新 たな処分の期間を設定することが適当で あるとの報告を踏まえられたものです。

6 環境負荷物質:製品中に副生 するPCBの管理強化

  一 部 の 有 機 顔 料にお い て 製 造 工 程 で非意図的に微量のPCBが生成する こ と が 判 明し た た め ,国 際 的 な 基 準

(50ppm)を超える有機顔料につい て,その製造,輸入及び出荷を停止する よう経済産業省が指導していますが,最 近輸入品のジフェニルシランジオール中 にもPCBが含まれることが判明し,有機 顔料と同様に,継続的に低減できること を行政が確認できるまでは輸入を停止す るよう求めています。

7 おわりに

 近年の環境管理は,規制に対応するだ けでなく自主的なリスク評価と結果に応 じた対策の立案といった自主管理も求め られるようになってきました。当社は,環 境管理がより複雑化し,専門性を増して いるなか,信頼ある情報と技術がご提供 できるよう努めてまいりたいと思います。

長谷川 あゆみ

(はせがわ あゆみ)

環境事業部 参考資料

厚生労働省:インジウム化合物、エチルベンゼン、

コバルト及びその無機化合物に係る規制の導入 http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/

          anzeneisei48/

環境省:水生生物の保全に係る水質環境基準の項目 追加等に係る環境省告示について

http://www.env.go.jp/press/press.php?

        serial=16494 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関 する特別措置法施行令の一部を改正する政令」の 閣議決定及び意見募集の結果について

http://www.env.go.jp/press/press.php?

        serial=16073

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参照

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