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体育の社会学的研究課題§現代教師像〜体育教師を中心として〜

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大西:体育の社会学的研究課題 245

体育の社会学的研究課題

§現代教師像〜体育教師を中心として〜

大  西  国

(1968年11月12日受理)

一 序 論

二 調査の内容と対象 三 調査の処理と考察

 1.教師集団における体育教師の位置  2.体育教師像

 3.教師の生活認識

4.不足を感じている知識理論と指導技術  5, まとめ

四 むすび

 一 序   論

 現代の教師像を求めようとすれば,まず現代における教師のあるべき姿やその理想的教 師像について論ずることである。それは,現代における教育原理とそれにたつさわる専門 家としての教師(専門職である教育者)の立場と,現代社会における社会人としての教師

(教師もまた社会人である)の立場で論ずることである。

 その時代における教師像は,その時代の教育課程を研究し指導し努力することによって 形成される。その時代に応えるために自ら求めようとする態度こそ,やがて過去の教師の 姿から脱皮し,その努力の過程で新しい活動の領域を発見して次第に新しい教師像を形成

して行くのである。

 日本の教師像には,ながい日本の歴史の中で形成された社会的特性がある。この社会的 特性は,日本の政治,経済,思想の中で社会的位置づけによって形成されたものをいうので ある。従って,これから抜けだして新しい教師像を形成することは容易なことではない。

教師の社会的特性と新しい教師像の形成とは,相対的な立場で考察すべきである。

 すなはち,過去における教育と教師の姿を省みながら,現実の自己にせまり,現実をみ きわめることによってその問題点を摘出して行くことである。現代における新しい教師像

(2)

246 茨城大学教育学部諮要 第十八号

を刻むためには,過去の教育課程と社会的特性(教師の社会的位置)における問題点を抜 きとり,殻を破ってねりなおす努力を必要とするのである。

 新しい体育教師像を描こうとするときは,歴史的,社会的,知的,科学的な方面や精神 的,身体的,情緒的,経験技術的な各方面からその根底に触れながら,批判し検討して行 くべきである。このことは,体育教師の資質の問題に通ずることであり,研修の面に波及 する厳しい現実があることも明白である。

 かさねていえば,体育教師である以前に一般教師と同様に,教師集団の一員として教師 のもつべき活動,対象,条件をもつべきである。

       ※

 体育の教師が教師であるための条件として,浅井氏はD,一般的条件として,体育の教 師も,まず教師一般のもつべき条件によって制約されている。2),専門的条件として,体 育の専門家であり原理と方法について知っている。3),実践条件として,体育の学習法に 堪能であることが必須の要件であるといっている。

 現代における新しい体育教師像を求めようとするとき,伝統的な古い教師像は,捨象さ れなければならない。そして,伝統的教職観に対する取り組み方は,批判的であらねばな

らない。それは,人格が立派で学術, 技能がすぐれておりさえすれば教師となり得るかど うかの問題に関連する。

 体育科の教師を他教科の教師と比較し,特殊化する考えや特異なものとみる見方の存在 したことは,過去の通念や体育教師観として指摘される面が多いようである。このような 通念や教師観の成立については,過去の歴史的経過において学制,教科課程,教育観や教 育思想によって形成された面や,社会生活における官僚主義思想や経済思想に左右された 面が多かったといえる。

 それと同時に,体育教師自身の教育観,体育観に要因が求められることも否定できな い。すなはち,体育教師や体育科がおかれている教師集団内における地位,役割と教科内 の位置や価値判断は,体育教師自身の立場にその要因を求めることができる。

 教師が専門的職業として身分の保証を受けている現代において,体育教師の生活意識や 職業意識を考えてみるとぎ,それは何に影響されているであろうか。それは体育教師の認 識過程を社会的な面と個人的な面と(1.社会的,歴史的背景と 2.教師自身の主体的原 因)スポーツ的特技が体育教師の価1直基準とされて来た面(1.教育活動とスポーツ的技術

との価値的レベルに対する判断 2.職業選択(体育)に当っての思想性の欠乏)とがとり あげられるであろう。

  これらの事柄は「体育教師のあり方」という点で考えられることであるから,教師集団 における位置と役割のことや,役割の特異性のことから考えてみる事柄である。そして,

(3)

大西 体育の社会学的研究課題 247 このことは学校における教師集団の中での位置づけの面と,外社会が見ている体育教師の 位置づけの二面で考察すべき事柄でもある。

 ここでは,教師の生活意識,職業意識を診断し,同時に体育教師が教師集団の中でどの ように受け止められているかにつV・て調査することを企図した.鮪教師レ・対する過去お よび現在の通念や教師像鹸討することによって,鮪教師が教師集団のなかで正当な位 置と役割を占めること,そしてまた,正当な評価を得ようとすることである。

 一般教師は,体育教師に対してどのような見方をしているのか,具体的事象としてどの ような受け止め方をしているのであろうか。

※体育科鮪・1967(第15巻一第11号)灘浅一氏の「現代鮪教師像」を筆者が要約した。

 二 調査の内容と対象

 〔内 容〕

 この調査と研究では,体育科の教師に対して他の教科の教師が,どんな認識のもとに体 育教師を認めているか・どんなイメージ鵬きながら体育教師を眺めているか,教自礫団 の唄としてどんな事を体育教師に望んで・・るか,他教科の教師が描いている現代の体育 教師像はどんな姿であると考えているかについて考察することである。

 また,教師集団の職業意識や職場意識にどのような傾向が見られるか,それは体育教師 や体育科の位置,役割と価値に対する認知に影響が見られるだろうか。

他教科の教師の・保健体育教科に対する取粥みや教材研究に対して,馴犬を調査し反 省することである。

 意図した調査の内容は,次のような項目にわけることができる。

イ),体育科の教師に対する評価(教師集団のなかにおける体育教師の位置)

ロ),他教科の教師がもつ体育科の教師に対する認識と期待(期待される体育教師像)

ハ),教師の生活意識(教職に対する認識)

二)・他教科の教師のもつイ腱体郁斗糖に対する自己反省(幣腿行するうえで,不足   を感じている知識・理論と指導・技術)

 〔対 象〕

 昭和43年度夏期(7月29日〜8月3日)現職教員認定講習会(茨城県教育委員会)参加 者313名に調査用紙を配布し,無記名によって回答を求めた。

 表,1の欄において主とは,当該課程の免許状を有する者であり,副とは,中学校教員 免許状を有するもので,小学校教員として勤務する者のように,当該免許状以外の学校に 勤務する場合を示すものである。

(4)

248 茨:城大学教育学部紀要 第十八号

表1調  査

学校幼稚副小学劇中学校 高 等 学 校

総劃 77 109 92 35

男女レ7

性別1 女

34 75 59 33 26 9

男    女 男    女    男    女

免許主同剛主副臨国副岡主圃臨国副臨国副剛主圖臨

勤務年

10

19 20以上

̀ 3

1

O

0 o

17

2

o 50

o

4

0 O

1

12

9 5

1

2

1 o

o

2

1 1

4 14

1 1

15

2

0

0 25

1

2

0 2

2

26 29

0

0

0

0 0

0

0

o 5

o

1

3 O

2

o

0 22

0

0

0

1

1

9

0 o

0

0 o

8

7

0 0

1

2

1

0 0

o

0 0

5

0 0

0

 臨とは,臨時免許状を有するもの(助教諭)であって,短大,高校,看護学院を卒業し たものである。中学校,高等学校の女子の場合は養護助教諭として,高等学校の場合は農 業実習担当の助教諭として勤務するものである。

三 調査の処理と考察

 1. 教師集団における体育教師の位置

 体育教師をとりまく情況のなかでA,体育教師の学校内部における地位B,体育教師の 社会における地位についてそれぞれ3項目を示し,あてはまると思う事柄について○印を つける方法によって調査した結果に考察を加えた。

 A.体育教師の学校内部における地位

「1.他教科の教師と同じである」と思うに答を付したものは73.8%であった。これは当 然予想される結果であるが,それに対して,軽視する傾向があると答えたものが7.6%あ

り,答を付すことができなかったものが11.5%あった点に着目する。

 従来,体育科の教師に対する考え方は,他教科に対する位置づけの面と,教科内容に対 する社会的評価の面に帰因することが多く見られる。

 このことは,教師集団の中における体育教師の位置を特殊化することであり,教師集団 内における孤立へと導くのである。体育科の果す役割が教育的に価値があり,活力のある 生活や生産的・創造的活動の根源となることができるものである,という認識の欠除から 生まれたものと考えることができる。

(5)

大西:体育の社会学的研究課題 249  このような風潮に対して,体育教師の取り組み方はどうであったか,そこには,体育教

師の役割がいかに重大であり価値のあるものであるか,という自覚の欠除があったとみら れている。それが,教師が自ら意欲的積極的な研修によって常に教師の資質を向上するこ と,教育の尊厳に対する敬度的態度を培うこと,教師としての義務と児童。生徒に対する 責務の重かつ大であること,の認識を少なくしたのではなかろうか。

 思考の過程と問題意識の取りあげ方に,反省すべき点があったのではないか。身体活動 という他教科に比べて特殊な教授の場における教育作業が思考の領域を狭少にし,あると きは反復の持続と徒弟的訓練の場であるかの如き指導の過程を生み,かえって一般社会か ら遊離し教師集団から脱し,自己卑下し逃避して行く結果となっている。

 これが,教師集団の中における体育教師の位置を特殊化させてしまったのである。ここ には体育教師が自らまねいて「軽視される傾向」のある体育教師をつくりだしたと見られ る要素をもっている。

 これは,歴史的推移における一般的解釈であるが,現在では,学校教育における体育科 の果す役割や教育に対する貢献の認識は,関係方面における研究発表機関や(教員養成機 関,研究所,研究集団,体育学会)スポーツ振興,体力養成,スポーツ少年団,野外教育 活動,レクリェーションや職場体育の奨励などによって深められつSある。

  1.教師集団における体育教師の位置

 表2      昭和43年8月3日調

A.体育教師の学校内部におけ   る位置

1.他教科の教師と同じである 2.他教科の教師に比べて高い 3. 軽視する傾向がある

(回答のなかった数)

幼 稚 園 男(・)k(77)

頻数

 37 48.0  3

3.8

 13

16.8

 24

31.1

小 学 校 男(3・)k(75)

 21 61.7

 7

20.5  66 88,0  4

5.3

中 学 校

男(59)1女(33)

1 1

一『V歪  5.8

 5丁 86.4

0 1  1   2 1.3  3.3

 4

5.3

OAU

3

9 3 9

 1 3,0  1 3.0

OO

高等学校

男(26)「女(9)

 20 76.9  1 3.8

3【」

1 1

 2

7.6

 5

55.5

00

0ハ)

 4

44.4 313

231 73.8

2 2

0 7

24

7.6

 36

11.5

 この調査の対象は,教師集団が体育教師に対して,全般的な傾向として抱いている考え を聴取したものである。それぞれの教師の接触する,体育科の教師および主に体育指導に 関係する教師の個人の性格,人柄のようなものに左右され,解釈も多様であるところから

「軽視する傾向」「無解答」を指摘したものが含まれると考える。

 「他教科の教師に比べて高い」と答えた7%の中にも,うえの事由が含まれていると思 うが,ここでも回答に当っての解釈の多様性が問題として残る。

(6)

250 茨城大学教育学部紀要 第十八署

 a.学校種別にみると

 「他教科の教師と同じである」と思う傾向については,中学校の方が小学校に比べて高 い傾向をもっている。「他教科の教師に比べて高い」と答えた割合いは,これと反する傾 向とみることができる。

 この場合には,小学校における体育科と中学校における体育科が,学校における教科内 における位置づけと,分科した専門科目としての位置づけによって担当教師の位置づけが なされ,小学校の場合には,他教科の教師という表現で体育教師の位置づけをすることに 無理を生ずる面がある。中学校では「他教科の教師と同じである」という理解となってあ らわれ,小学校では体育関係の教師の仕事の範囲,分担,活動の面で,いつれかといえば

「他教科の教師に比べて高い」位置を占めているという感じの受けとめ方になったと理解

する。

 b. 男女性別にみると

 小学校,中学校とも「他教科の教師と同じである」という傾向は女子に多く「他教科の 教師に比べて高い」と思う傾向は男子が強い。

 幼稚園(女子)の場合に「軽視する傾向」があるのは,問題のとらえ方や職場における 体育科に対する理解の差異を前提として考察すべきであろう。筆者は,私見として「体育 科の教師を社会的環境に接触した立場でとらえながら回答したものであり,体育教師の社 会における位置の解釈に近いものである」とみている。

 体育教師の学校内の位置に対する男女の傾向をみると,男女とも「他教科の教師と同じ である」と考え,男子の方は「他教科の教師に比べて高い」と考える傾向が女子よりも強 いようである。然し,この調査に対する各項目に関連する事柄として,体育教師に対する 解釈と教科に対する解釈の両面が交錯していると考えられるので,決定した傾向として断

ずるにはなお問題が残されている。

 B.体育教師の社会における地位

 前項「A,教師集団における体育教師の地位」に対する回答と同様の傾向が予想される が,対象者が敢て学校外社会の一員として体育教師に関する客観的な観察思考にたった場 合に,どのような解釈によって回答を寄せるだろうか,これが設問の趣旨となった。

 学校種別においても,男女性別においても前項「A,教師集団における体育教師の地 位」と同様の傾向を示した。これは,教育課程における教科を中心とした考え方をもとと した教師に対する同族的意識であり,社会に対しては教師集団という階層的職業的な同族 意識が先入主として存在し,社会人としての客観的解釈の立場にせい肘を受けたものと考

(7)

大西:体育の社会学的研究課題 251  えられないだろうか。

 社会においては,スポーツをプロ・スポーツとマス・コミの関連で考え,体育・スポー ツをプロ・スポーツとマス・コミの関係において同一視して考えがちである。体育教師が 人びとの生活レジャーにおける時間的充当者としての存在価値としか位置づけられない無 理解は,一般社会の支配的な考え方であり。

 それに対して,理解ある教師集団の一人として体育教師の位置づけがなされたと推察す る。このように,問題に対する思考の過程において「1.社会人は体育の重要性を認識し」

という前段の部分は,多様な解釈の仕方によって捨象され「1.他教科の教師と同じにみ ている」と同様の答となって表現されたものと推察される。

 このような考察は,他の項にも指摘できるのであって「A,体育教師の学校内部におけ る地位」と同様の傾向となって現われたものと見ることができる。

  「3.,知識尊重主義的傾向がまだ根強く,体育教師を低くみている」に関しては,上級 学校受験のための受験指導や,教育ママといわれる事象が生まれている。これは,教師集 団の教育的良識に対する抵抗として受けとめられる要素を内包していて,社会人が見る体 育教師の位置づけと,教師がみる体育教師の位置づけでは質的・量的に差異の生ずるとこ ろと考える。ただし,傾向として描かれる曲線は,相似のものがあるのではないか。すな はち,社会人は,他教科の教師に比べて体育教師を低くみる傾向があるのではないか。

 教育の命題は個人が社会の一員として,一個の人間として生活できる自覚と能力を開発 する責任を負うことである。そのためには教師としての専門的資質をもち,教職教養にす ぐれた力を発揮することが要求される。

 歴史的には,体育科の位置づけが教授,訓練,管理の角度から養護管理の面でとり上げ られた。知育第一主義の教育思潮と出世主義の当世主義による,時代に添ったものでなか ったと推論できる。

 すなはち,知育中心主義と官僚的出世主義から,身体活動,遊戯,スポーツは余暇的,

非生産的観念や現実社会から遊離した精神主義の範疇におきかえられ特殊化されてしまっ た。体育科の教師自身が自己卑下と,体育科の教師が教師集団における位置づけのために 積極的な取りくみをおこたったことがあげられる。

 現在では,関係機関の発展的努力,個人の自主的研究や積極的参加などによって体育科 に対する教育の価値的判断が高く評価されつXある。しかし,いまなお過去の官僚的出世 主義と上級学校進学教育の知的偏重に影響されるものが残されている。

 この調査では,まず体育教師に対する教育的社会的認識をみようとしたものであったが 前項Aにおいて述べたように,体育教師自身の立場からこの問題に解答したとき,どのよ

(8)

252 茨城大学教育学部紀要 第十八号

うな答えを得ることができるか,このことが次回の調査の趣旨となり課題となろう。

 1,教師集団における体育教師の位置

 表3       昭和43年8月3日調

B、体育教師の社会における位

 置は

1.社会人は体育の重要性を認  識し他教科の教師と同じに   見ている       _ 2.他教科の教師より高く見て   いる

3.知識尊重主義的な傾向がま   だ根強く体育教師を低くみ   ている

(答えのない数)

幼 稚 園 小 学 校

男(・)1女(7フ)男(34)1女(75)

数%  37  25

48,0  73,5

−つム

1

 5

14.7

中 学 校

男(59)1女(33)

8 4

3 8

0 6

0 0 8

 13

16.8

 26 33.7

 3

4.O  3   6 8,8  8,0

   6

 1 2.9

 3

5.O

7 自◎

1 1

8.0

− ◎

1

 27 81.8

ハU∩V

 4

12.1

 2

6.O

高等学校

男(26)1女(9)

 15 57.6

OO

 8

88. 8 00

 7

26.9 11.

 4

15.3

0{り

313

22Mo

70.2 12 3.8  41 13,0

 40

12.7

 2)体育教師像

 序論において,現代の教師像を求めようとすれば,まず現代における教師のあるべき姿 を論ずることである。また現代における新しい体育教師像を求めようとするとき,伝統的 な古い教師像は捨象されなければならないといった。

 一般教師は体育教師に対してどのような見方をしているか,具体的事象としてどのよう な受けとり方をしているかについて

 1. 体育教師の型(献身〜あきらめ型) 2.期待する体育教師像(体育教師の理想像,

a.教育技術主義〈指導力と運動技術>b.教育本質主義く科学性と研修>3.体育教師に対 する要求(教育モラリチィ〜教師のモラル)の角度からその実態を知ろうとした。

 この問題に回答する一般教師が,現代の教師像に対してどのような教職観で臨んでいる か「伝統的な教師像は捨象されなければならない」というために「伝統的教職観に対する 批判」を何に求めるかについて,理解をもっていることが必要である。そして,これにつ いてある共通的理解を得れば現在描いている(考えている)教師像によって新しい体育教 師像を構成することができる。このことは,社会構造の変化と教師像の変ぼうについて,

どのようなとらえ方をしているかによってきまる問題である。

 教育者(教師)も社会人であり社会の一員として生活するものである。教育労働者であ り,公務員であるという現代的思考にたった自覚,教師のモラルの確立についての見解,

教育の原理と方法,教養と思想に関すること,が回答の基礎になっていなければならない。

 また,体育教師像を描く場合には,体育教師のモラルの確立,自偬れと卑屈,知性と批 判の精神,体育の原理と方法について回答することである。これに加えて,体育科の教師

としての特殊な領域が考えられ,社会体育に対する協力と援助(行事団体的性格をもった

(9)

大西:体育の社会学的研究課題 253

体育諸団体への帰属意識が,学校および学校体育におよぼす影響)体育に対する深い思慮 と広い経験(多種目の経験と指導)コーチャーから教師へ,技術屋から教育者へというよ うな問題について見解を示すことである。

 1.体育教師の型

 一般的に体育教師に対する具像的な見方として,いま描いている(考えている)体育教 師に対する位置づけを試みようとした。ここには,体育担当教官に対する感情的なもの

も・批判的なものも含まれている。そして,体育教師の日常の行動や態度に対する評価が なされたとみることができる。すなはち,体育教師の生活意識の実態について答えを求め たのである。

昭和43年8月3日 2.体育教師像

表4

高等学校 313

男(26)1女(9)

男(59)1女(33)

男(34(1女(75)

稚 園

1女(77)

/10/

/0O/

/00/

/00/

/o0/

/00/

0/

/1

/00/

諦め

L

ll/

/10

/10/

/41/

/O4/

/20/

5/

/3

/03/

1/

消極 /O

/88/

/o0/

1/

0/ /1 2/ /0 2/ /1

/4

/02/

/20/

逃避

12/

0/ /13 O/ /o 1/ /1 4/ /1 4/ /1

/3 1/

2/ /2 利己 /4

10/

2/ /109 8/ /O

/8 16/

/9 24/

/26 15/

/24 12/

/14 26/

積極 /26

20/

0/ /106

/1 14/

/6 10/

/16 25/

/20 38/

/24 14/

/13 15/

献身 /23 L どうせ一生懸命やっても、

  給料は同じだし自分の地位   もあがるわけではない

2. 勤務だけは休まず,自分−M 直接関係のないことは余り 深入りしない

3 自己の権利を主張するため   に普段の勤務も適当にやっ   ておく

4・ 自分のためになるて得をず一   る)と思うことは,精出し   て参加する

5.自己の欲求を生徒やクラブ   に打ち込んで献身的に活動   する

6。何よりも児童生徒のため,

  教育のために献身的に奉仕   する

61/

7/ /72 2/ /7 2/ /6 4/ /7 M/ /9 2/ /17

/4 33/

(回答のなかった数) /22

      2つ選んで順位をつけた(第1位/第2位)

 あなたが描いている(考えている)体育教師の型は,次のどれにあてはまるか,2っえ らんで()の中に順位をつけて下さい。という質問に対して,献身型(6.何よりも児 童・生徒のため教育のために献身的に奉仕する)積極型(5.自己の欲求を生徒やクラブ に打ちこんで献身的に活動する)と答えたものが大部分であった。なお,利己型(4.自 分のためになる〈得をする〉と思うことは精出して参加する)と消極型(2,勤務だけは 休まず・自分と直接関係のないことは余り深入りしない)が僅少ではあったが,ほぼ同数 の頻度をもっていた。

(10)

254 茨城大学教育学部紀要 第十八号

 この結果は当然予想されたが,教職を聖職と考える献身型や,自己の欲求を満たすため の積極型の存在について,検討すべき余地が残された。

      ※

 宇土正彦は「ILO・ユネスコ勧告とこれからのクラブ活動」のなかで,これからのク ラブ活動を,依然として教師の奉仕活動で支えることの問題点を指摘している。これまで のクラブ活動も,基本的には教師の奉仕活動で支えられて来たのであったが,ILO八七 号条約の批准につぐILO・ユネスコ勧告の受入れによって,この問題に関連する従来の いろいろの見方について述べている。

 「当然説」ある程度,教師としての当然の役割とみる見方「趣味説」好きでやっている 趣味活動とみる見方「聖職説」損得や義務権利から離れた教育愛の発露としてみる見方を あげているが,しかし,現代的センスでの理解がしだいにむつかしくなった。わが国の青 少年のクラブ活動は,学校教育の一環として関係教師の奉仕活動に支えられながら確固た

る伝統を築きあげてきたのである。

 この問題は,教師集団の中で共通な考え方に立たなければ,利害得失を離れた積極的献 身的な意識のうえに立って指導に当る教師の像を型つくることはできない。しかも,これ は体育管理や学校管理に当るがわの,教育経営体としての組織の確立を必要とすることで

もある。

※体育科教育,1967(第15巻〜第9号)宇土正彦氏の「ILO・ユネスコ勧告とこれからのクラブ  活動」参照・引用

 2. 期待する体育教師像

 体育教師に望む理想像として,他教科の教師が期待する体育教師像をみつめようとし た。ここでは,a型,技術指導を中心とした指導法の面と, b型,教育原理にたちかえっ た本質論的指導と研修の面から項目をとりあげた。現場における体育教育実践者として何 が一番のぞまれるのか,主観的要素を含めて解答を求めたものとなった。

 2.体育教師像

  表5       昭和43年8月3日

2.期待する体育教師像 1.指導法(どのように教えた   らよいか)がすぐれた教師

なを よ重う占…

のに

(かど)

かる るえ 教で教え教師 な目おぜ的く

2.

3.特にすぐれた運動種目をも   ち,指導にもすぐれている   教師

幼 稚 園

i女(77)

指導

(の

的の 目(

特技

(a)

/119/

19/

/9

13/8

^

小 学 校

男(34)1女(75)

10/

/6 1/

/2

/56/

23/8

^

14/

/4

/108/

中 学 校

男(59)1女(33)

19/

/4

/44/

10/11

^

高等学校

男(26)i女(9)

/4 8/

1//1

1/

/o

/2 2/

/2 2/

/14/

/01/

/14/

/20/

133

71/

/34 45/

/22 43/

/39

(11)

大西:体育の社会学的研究課題 255

4.科学性をもった説得力のあ  科学   る教師       (b)

5.多くの運動種目の技術にす       多技   ぐれていて,その指導もで       (a)

  きる教師

6. 研究活動を実践指導に発展  研究   させる教師         (の

(回答のなかった数)

8//3

21/12

^

% % 2//5 0//2

聯司%医

% % % %

% %

1/  1/

/6 /1

67/1/43 1

38/1

/99

       2つ選んで順位をつけた(第1位/第2位)

 あなたが体育教師であれば・次のことがらのどれが望ましいと思いますか,2つえらん で()の中に順位をつけて下さい。という質問に対して,第1には指導法にすぐれてい ること・第2には多種目の運動を経験すること,第3には目的的指導と特技の運動種目を もつことがあげられている。第2位では,第1には実践研究を指導に展開すること,第2 には多種目の運動を経験すること,第3には特技の運動種目をもつことと指導法にすぐれ ることをあげている。

 これを要約した言葉で置きかえると,指導法がすぐれた教師であって,研究活動を実践 指導に展開するために,多くの運動種目の経験が豊富であることが,体育教師としてまつ 必要な資質である。そのうえで,教科指導の目的論に迫って指導し,得意な運動種目をも つことが要求されている。

 体育教師としてはa型,技術指導を中心とした指導法の面(運動技術と指導技術)がま つ期待されることである。しかし,ここでも教師の指導法に関連して,技術的な面と態度 や人格や情熱や年令・性別など多様な解釈と,多角な実践面をもっていることを否定でき

ない。

 技術指導の面で児童の欠陥を適切に教示し,明確な評価をする敏腕な教師であり,適確 にしてすみやかな指示を行い明解な説明によって児童のつまづきや欠点を排除し,時間の 配分や指導のテンポについても,掌を指さすごとく計画された指導がある。そしてまた,

技術と熱意で,生徒にまじって一緒になって運動する若い真面目な教師もある。スポーツ 技術の指導と選手養成が上手な教師もある。これらの点は期待する体育教師像を描くとき 等閑視できない事柄であろう。

※体育科教育法,1967(第15巻〜第H号)影山健「体育教師とモラル」

 3・体育教師に対する要求

体育教師が,教師集団における位置については,他教科の教師と同様であることがわか ったが,それでもなお,体育教師の専門性,特殊性に関する考え方が残っている。体育教

(12)

256 茨城大学教育学部紀要 第十八号

師の特別活動指導,クラブ活動指導,体育関係団体参加,社会体育参加や援助など,これ に伴っておこる勤務の放漫や出張と授業時数の確保困難などが問題としてうかんで来る。

 あなたが体育教師に要求するとすれば,次のうちどれが望ましいと思いますか。2つえ らんでOの中に順位をつけて下さい。という質問に対する回答のまとめが,表6である。

 これによると,第1位の項目順では,(4)体育教育に献身的に奉仕すること・次で(1)教育 者として品位と威厳を保つこと,(2)地域社会の文化の発展に協力することが上位を占め,

第2位の項目順では(6)常識人としての教養を身につけること,(4)体育教育に献身的に奉仕 すること,(5)研究活動を積極的に行なうことの順で上位を占めている。

 これを要約して表現すれば,体育教師に要求される理想的教師像は,「責任ある行動と愛 情ある指導をもって,体育教育に献身的に奉仕する。そのためには,人間性の面で情緒の 安定した常識人としての教養を身につけることであり,体育教師も教師集団の一一員として 教育者としての誇りをもって品位と威厳を保つことが必要である。そうして,創造的,科 学的研究活動を積極的に行うと同時に,地域社会の運動文化発展のために卒先協力するこ

とができる教師」であるということができる。

2.体育教師像

表6 昭和43年8月3日

3.体育教師に対する要求 1.体育教師の地位は他の教師   の地位でもある,誇りをも   って教育者としての晶位と   威厳を保つこと

2.地域社会の運動文化発展の   ため,卒先協力すること 3.先輩後輩の関係ばかりでな   く,相手の立場を考えた人   間関係をもつこと

幼稚園小学校

k(・・)男(34)1女(75)

(頻数)}%1%

/7 5/

4「 モ伍ある行動と愛情ある指 1   導をもって,体育教育に献   身的に奉仕するこ並一.一___一一

5.創造的。科学的研究活動を   積極的に行なうこと

/4 2/

41/

/13

2//6

2//4

17/9

^

/6 一5/

一/2

1/

6.情緒の安定した常識人とし一   ての教養を身につけている   こと       1

10/

/28

/4 3/

(答えのない数) 5/ 1/

/6 /3

中 学校

男(59)女(33)

16/

/2

6//1

4/ 11/ 5/

/7 /8 /3

/2 5/

39/

/13

/197/

/25 8/

/4 5/

/11/

27//14

/142/

/152/

/5 0/

/3 2/

11/10

^

/4 5/

4//10

0//2

高等学校

男(26)k(9)

/42/

/3 5/

/3 3/

16/4

^

/5 0/

/6 0/

0//・1

/11/

0//1

/01/

/2 4/

/o1/

/31/

/2 1/

313

49/

/22 32/

/35 18/

/17 157/

/65 21/

/60 28/

/91 12/23

^

       2つ選んで順位をつけた(第1位/第2位)

 教師の教育に対する情熱と,美しい心情でおほわれている奉仕的,献身的活動が,前掲 の,宇土・影山両氏の配慮にあるような「奉仕活動に対する認識の仕方」の問題として考 察しておく必要が残されている。

(13)

大西:体育の社会学的研究課題 257  影山健氏の言を引用すれば「教職を聖職と考え,私生活を投げうって子どものために尽

そうとする。大へんまじめで努力主義の先生ζして校長にも信頼され,子どもたちにも強 く慕われている。しかし,そうしない他の先生方には強い批判をもち自分だけが一生懸命 になっていると考えている。いわば,モラリズムによって支えられている体育教師である。

もちろん,体育教師の「生き方」はこれだけではないし,完全に上のようなタイプの教師 がいるわけでないかもしれない。しかし,この中には,現代の体育教師が職業倫理として もっている問題的傾向の二つが示されているように思われる。すなわち,1つは教育技術 主義の克服であり,もう一つは,モラリズムの克服である」というような点を,論理的に 整理し具体的な条件整備を指導管理の責任体制として確立しておくことが,学校管理者の 必須要件であろう。

   ※       ,

(資料)体育教師のうち71%のものが,他教科の教師と比較して忙しいと答えているが,

他教科の教師の場合も56%のものが忙しいと答えている。その理由として,体育教師は クラブ活動指導と校内の保健体育的行事をあげ,他教科教師の:場合は,教科の準備,点検 をあげている。

 平日の勤務時間をみると,6時以後に下校するものは,体育教師は40%に達している。

クラブ活動を毎日指導している体育教師が約70%あることから考えると,体育教師がクラ ブ活動についやす時間は相当多いことがわかる。

※高等学校体育教師の生活,愛知県立芸術大学,西頃完彦,1968(日本体育学会)

 5. 教師の生活認識

 教師が教育労働者であり,公務員として奉仕する考え方にたって生活すべき現代的感覚 を必要とすることに触れて来た。従来の古い伝統に裏打ちされた物の見方,考え方,それ に関する行動様式について検討すると同時に,現代の社会構造や生活機能のなかで,自己 の活動領域に対してどのような認知構造をもっているかについて,教師の生活認識の面か ら調査したものである。

 1.職業に対する意識

 仕事の満足度について質問している。問題は,圧倒的多数を占めている「1.不満だが つづける」という層の「不満点」とは何かということである。たとえば,今日の教育制度 や教育政策に不満というものと,教育という仕事そのものが不満であるが,他によいとこ ろがないからつづけるというものとの差はあきらかに異質のものであるということができ

る。

(14)

258 茨城大学教育学部紀要 第十八号

 この質問項目においては「仕事に満足」というものについても,その解釈によっていく つかの見方がなりたつのであって,質的な区分を明らかにすることはできないが,かなり 概括的なとらえ方によって,教育労働者がどの程度の満足度によって仕事に従事している

かということを量的に把握することは可能であったと思う。

 日教組が昭和42年12月に集約した「仕事についての意識」の調査によると「満足」が 24.4%「不満だがなんとかつづける」が67.6%「他の仕事にかわりたい」が6.3%「やめ たい」が0.7%となっている。これでみると90%以上が転職の意志をもっていないことに なる。従って,満足層は全体の%であり,%のものがいまの仕事をつづけるといいながら 不満の点を指摘していることが注目される。この傾向は,今回の調査においても同様であ

って,「満足」が29.7%「不満だがなんとかつづける」が63. 9%であった。(表7より)

  3.教師の生活認識

  表7      昭和43年8月3日

1.職業に対する意識

1.いまの仕事に満足している 2,不満な点もあるが,なんと   かつづけていく

3.不満な点が多すぎるので,

  よいところがあれば他の仕   事にかわりたい

4. おもしろくないのでやめた   い

(答えのない数)

幼 稚 園

男(・)1女(77)

数%  25 32.4

小 学 校 中学劃高等学塗

男(34)t女(・5)1男(59)1女(33籾26)1女(9)

      o 11

32.3 2

7 6

47 O 6

ーハ∠

 2

2.5

 2

2.5

 18 24.O  52 69.3

 29

49.1

 29

49.1

 3

9.0

 28 84.8

 7

26.9  15 57,6

 8

88.8 313

 2

5.8

 0

o

 2   1 2.6  1.6  0   0  3

4.O o

 1 3.0

 0

 1 3.O

 3

11.5

93 7 9 2

200 63,8 0 @10

t3.1

Ol   O

 1 3.8

 1

11.1

 2

0.6  菖

2,5

 a. 男女別,学校種別にみると

 仕事の満足度を男女別にみると,小・中学校では「満足」のものは男子の方が女子より も多く「不満だが続ける」では女子の方が男子の方よりも多くなっている。

 学校種別にみると,小学校の方が中学校よりも比較的に「満足度」が少なくなっている 点を注目すべきであろう。(前掲の日教組の調査報告によると,男女とも高校では「満足」

のものが相対的に多く,ついで小学校,中学校の順になっている)高校の場合は,十分な 資料が得られなかった。

 b.教職経験年数別にみると

 [〜4年」22.6%,「5年〜9年」29。フ%,「10年〜19年」36.9%,「20年〜以上」46. 1%

と経験年数の増加につれて満足度が上昇する傾向を示し,これに反して「不満だがつづけ

(15)

大西 体育の社会学的研究課題 259 る」については,経験年数の増加につれて下降する傾向がみられた。(表8,図1による)

3. 教師の生活認識

表8 昭和43年8月3日調

1.職業に対する認識

L いまの仕事に満足してい   る

2.不満な点もあるが,なん   とかつづけていく

3.不満な点が多すぎるので   よいところがあれば,他   の仕事にかわりたい

幼 稚  園 小学校1中学校i高等学校

経験1女(77)1男(34)1女(・・)男(59)女(33)1男(26)1女(9) 313

〜4年

5〜9

10〜19 20〜

〜4年

5〜9

10〜19 20〜

〜4年

5〜9 ho〜19

20〜

18/ 2/

/52 /5 5/

/17 2/

/6

O/

/0

32/

/52

/17H/

4/

/6

1/

/25/

/16 3/

/11 3/

/5

1/

/2

 6/

∠41 4/

/76/

/15 4/

/10 37/

/41  3/

一∠7

%1ノ話

%%「%

0/

/52 1/

/17 0/

/6O/

/o

4 おもしろくないので,や めたい

(回答のなかった数)

    2/

〜4年   /52 5〜9

10〜19 20〜

0/

/17 O/

/色

0/

/0 2

0/

/50/

/2

0/

/16 2/

/11 2/

/41 0/

/70/一

/15 0/

/10 0/  0/

/5 /41 0/

/2

0/

/16 0/ト

/11

 0

0/

/70/

/15 0/

/10

 2

0/

/2

0/

/2

2/  5/

/271/9

12/

/Z6_

17/

/29

ワ≦ 0/

/8

/8

/1 2/

0/

/O

/2 O/

0/

O/ 33/

/6 /146

/2/2 2∠2/

14/

/26 ll/

/29 O/

/2

 0/

_/2 0/

/26

0/ 11/

/1 /39 O/ 27/

/1 /73 0/ 24/

/0[/52

/1 4

1/

塑L%レ笠

ノ引ノ釧/

 T/7

_/1

1108//146

 4/

∠8

26/

/39 44/

/73

ノ≦r%1%1%

 1/

∠27 0/

∠2

 o/

∠91/

 O/i /8

    2/

.∠⊥「/8

届1%,%

0/  0/

/2 /2ア

夕引一π

0/

/26 0/

/29

 0

/1 0/

/2 1

/9/8 0/0/

 0/

_∠一旦

0/

/0  1

0/  3/

/6 /146 0/  2/

/1i/39

 O/.∠1 0/

/o

o/

/60/

/1

/1 Q/

O/

/0 1 2/

/73 3/

/52 2/

/146 O/

/39 O/

/73 0/

/52

 7

      (回答人員/対象人員)

 これらの傾向によっていえることは,性別,校種別によって仕事の満足度については,

かなり異った特徴を示すことである。然し,年令別にみてこれらの特徴をどのように解す べきであろうかということになると,断定すべき明確な根拠を得ることは不可能というべ きであろう。

 多義的な解釈を要するこれらの傾向について,敢て筆者個人の解釈を加えれば,経験は 浅いが,若い教員がエネルギッシュに仕事への情熱をかたむけ,教育の仕事に打ち込んで いるあいだは,仕事に満足すべきものを考えているが,やがて,教育をとりまく周囲の状 況を「不満」と考えるようになり,年がたつにつれてそのような状況に対する「不感症」

が,中高年令になれば転職も容易でない(資料参照)という社会的制約とあいまって,ふ

(16)

260

 仕事の満足度 図1

茨城大学教育学部紀要 第十八号

22.6 28.2

36.9 46.1

  173・9170.2       60.2   1 48.1

         〜4  5〜9 10〜19 20〜        〜4  5〜9  10〜19 20〜

       1,いまの仕事に満足している   2.不満な点もあるがなんとか        つづけていく

たたび「満足」と答える立場で考えることもできるのではなかろうか。

 これとは別に,若い時に「不満」が多くて,経験を経るとともに教育の仕事の重要性を 認めて来るような解説もできるのであるから,この種の解釈は個人的な経験推移の過程で あり,現時点で教員全体の体験を個人的な立場に置きかえて解説することは困難であると いう点をもっている。

 しかし,調査の結果のような観点は全面的に否定できない要素が存在する,といわざる を得ないのであり,この種の解答をうらづける客観的な把握の仕方や,尺度のようなもの を考えてみることが課題として残るであろう。なお,調査の対象者が現職教員認定講習受 講者であり,研修に参加したものである点も付記する。

 参考として,総評が昭和42年2月〜3月に行った「民間労働者の賃金企業意識調査」の なかの仕事の満足度と転職の意志についての調査結果を引用※してみると,この調査では 学歴が高いほど「満足」が多くなっているということである。大学卒では30%,短大卒で は24%,高校卒では15%が「満足している」と答えている。

 これに対して 今回の調査では「満足している」と答えたものが約30%であり,民間の 大学卒とほぼ同率であった。

(前掲の日教組の調査報告では,調査対象全体でみると「満足している」が約24%で民間 の短大卒労働者の割合と見合っている。そして,民間の大学卒の労働者より教員の方が

「不満」が強いという結果になっている)

※日教組調査部,賃金意識と要求P.52(1968.3.21)

 資料(茨大との懇談会資料)昭和43年5月1日小中教職員課

参照

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中国に比べて肯定的な回答をした率が一番低い。日本の高校生が,かなり厳しい認識

( 1 ) Information ( 2 ) Comprehension ( 3 ) Arithmetic ( 4 ) Similarities ( 5 ) Vocabulary (6) Digit Span ( 7) Picture Completion (8) Picture Arrangement ( 9) Block Design

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 在籍者 9 13(2) 11(2) 15(4) 18(5) 21(9) 24(9). 新入生 9 7(2) 3(0) 7(3) 9(3)

モナ・カサンドラ 牡牛座  4/20 ∼ 5/20 双子座  5/21 ∼ 6/21 蟹座  6/22 ∼ 7/22 牡羊座  3/21 ∼ 4/19 山羊座  12/22 ∼ 1/19 水瓶座  1/20 ∼ 2/18 魚座  2/19 ∼

8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月. 2008年

49% 80% 78% 46% 53% 39% 43% 34% 19% 13% 12% 30% 27% 31% 34% 24% 20% 5% 5% 18% 16% 23% 19% 30% 5% 1% 2% 3% 2% 4% 3% 6% 4% 1% 2% 1% 1% 2% 1% 5% 2% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 0% 10% 20%

№ № 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11 11 12 12 13 13 14 14 15 15 16 16 17 17 18 18 19 19 20 20 21 21 22 22 23 23 24 24 25 26 27 28 29 30 31 32