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<報告>大学における教授法と教育システムの開発(10) : X Eメールを活用した教授法 利用統計を見る

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<報告>大学における教授法と教育システムの開発

(10) : X Eメールを活用した教授法

著者

森 彰

著者別名

Mori Akira

雑誌名

経営論集

53

ページ

145-164

発行年

2001-03-22

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005557/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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経営論 集 第53号(2001 年3 月)

大学 における 教授法 と 教育 システ ム の開発(iO)

−XE

メールを活用した教授法-森 彰 はじ め に1 「イ ンテリ ジェ ント 教 室」 再論 (1) 教授法 の改革 (2) 専門科目 の改 革 (3)流 通論の 改革2 流通論 での 実験 (1)生涯 学習方 式 の講 義の 導 入 (2)受講 生と のコミ ュニ ケ ー ショ ン (3)講義 資料 のE メー ル送 付 (4)「レ ポート 執 筆要綱 」 に 準拠し たレ ポ ートを 作らせ る (5)教員 から受 講 生へ の手 紙3 ゼミ で の実験 (I)ゼミ 生募集 で の実験 (2)ゼミ の連絡 と指 導4E メー ルを活 用し た教 授 法 の一般 化 モデル (1) 時間 の制約 と対 処 の方式 (2) 空間 の制約 と対 処の 方式 お わ り に 145 は じ め に 「IT 革 命 」 とい う 言 葉が完 全 に 普及し た よ う に 。 私 たち の生 活 の非常 に多く の 領域 で 、 大 き な 変 革 が始 ま って い る 。 芸術 の世 界で もマ ルチ メデ ィ アが 使 わ れ、 新し い 芸術 が発 生し て き た 。 人と 人 との 間 の コミ ュ ニ ケ ーショ ンで も、 携帯 電 話 を 使っ たi モ ード のメール と か、 イ ンタ ー ネ ット を 使っ たE メ ール が 直 接的 な対 話 の量を 超 える ケ ー ス も見 う け られ るよ うなっ た。 イン タ ー ネ ット を 使っ て 海外 の 商品 を 購入 する のも 普通 にな っ た。YAHOO のよ う に、 一人で 始 め た零 細な 企業 が 数 年 で 世 界的 な 企 業 に 成長 する。 一一昔前 には 予 想 も 出来 な かう たよ うな スピ ード で 社会 が変 わっ て い る。 大学 教 育 に あ っ て は 、 パソ コン 、 マル チ メデ ィ ア 、 イ ン タ ー ネット な ど が導 入さ れ てき た とは

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146 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月 ) い え、 教育 の内 容 や方 式が 大き く変 わっ た とは 言 え な い。 大 学が時 代 の流 れに 適 応 せず にい たら 、 大 学 の社 会 的 使命 が果 たせ なく なる こ と は明 確 で あ ろ う。 歴史 の流 れに沿っ て 大 学 のあ り方 を考 え て 、 大学 を 改 革し なけ れば な らない 。 そ の た め には 、 非常 に難し いこ とでは あ る が 、 既 存 の 大学 の 制度そ の もの をご 破 算にす るく らい の覚 悟 が必 要 とな る。 論 者 は 大 学 の 制 度そ の も のをご 破 算 に す る く ら い の 権 限 は持 って い な い ので 、 こ の2 年 間 は 、 現 在 の大 学 制 度 の中 で許 さ れる 範囲で 、 経 営 学 部第2 部 経営 学科 の教育を 改革 し て き た 。 具 体的 に は 、 教育 の内 容を 「経営 学」 か ら 「経営 そ の も の 」に 切 り 替え 、カ リキュ ラ ム の9 割以 上 を 変更 し 、 専任 教員 と非 常勤 講 師 の大 部分を 入 れ替 え 、 経 営 の実 務 家 を大 量に 導入し 、 演習 関連 科 目 だ けで 卒 業 単 位 の 半分以 上 になる ほ ど演習 を 重 視し 、 海 外留 学な ど の オフキ ャン パス 教育 を充 実 さ せ た。 入 試 で も、 受 験 学力 で 選抜 する ので なく 、 本 人 の 持っ て い る 潜在的 な 力で 選抜 する 方 式 を 開 発し 、 一 部 導 入し て き た。 こうし た活 動は 、 全学 的 で は なく 、 経 営 学部 、と りわけ 、 第2 部 経営 学 科 とい う 狭 い 範 囲で の努 力で あっ た。 さ ら に 狭 い 範 囲 で考 え る と 、教 員 が 担 当し て い る 科 目 の範 囲内 で の改 革 もあ り 得 る 。 社 会 的 に 普及し て い る 情報 技 術、 大 学 のイ ン フ ラ、 と 与 え ら れた 環 境内 で新 しい 効果 的 ・効 率 的 な 大 学 教授 法を 開発 する こ と は可 能であ る。 本 論で は 、E メ ール を 活 用 する こと により 、 大 学で の 、 演 習 、講 義 、 実 習 、な ど が 様変 わり する 可能 性 を示 唆 し て い る。 具 体的 に は、 ネット ワ ー クと イ ン テ リ ジェ ント 教 室 とを 結 び つけ るこ と により 、 生 涯学 習 方 式 の講 義 が 導入 出来る こ と、 教 員 と受 講 生 と のコ ミ ュ ニ ケ ー ショ ン が 高度 化 する こ と、 講義 資 料 な ど はE メ ー ル送 付出来 る こと 、1 年 生 で も一 定品 質 以 上 のレ ポ ート を作 らせ る こと が出来 る こと 、 教 員 から 受 講 生へ の手紙 が学 生 に とっ て の動 機付 け にな る こ と、 等 であ る。 そ うし た方 法 を 組 み合 わ せ る こと によ り、 時間 と空 間 の 制約 を 解 消した 新し い 教 授 法 「E メ ールを 活 用し た教 授 法 の一 般 化 モデ ル 」 を考 える こ とが出 来 た。 1 「イ ン テ リ ジ ェ ン ト 教 室 」 再 論 (1) 教 授 法 の改 革 論 者 は 、1990年 以降 、 少人 数教 育を 推 進 す るた め に は、 大 人 数講義 を大 幅 に導 入 す る必 要 がある こと を 強 調 して き た1. と りわけ 、「大 学 にお け る 教 授 法 と教 育 シス テム の開 発(4)」で は 、「時 間と 空間 の 制 約 を 排 除 し た 教 授法 」 を 提案 し た。 具 体 的 に は 。 時 間や 空間 の 制約 へ の対 処 とし て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 緊 密化 を図 る た め の ツ ー ル を 考 え て い た 。電 子 掲 示 板や 電 子 メ ー ル 、 そ して フ ァ クシ ミ リ 、 な ど で あ る。・こ うし た 時 間 や 空 間 の制 約 へ の 対処 の 全 貌は 、同 資 料 の 図 一12 と 図 一2^ に まと め ら れて いる 。

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/ J/ 〆 ノダ ノ 〆 〆 〆¢ ダ 〆 ノノ ノ 〆 〆 〆 自 宅 で の 実 習 ゜/tソベソ コ ン ・宗 一 タ ベXX 実習 − ス 検索 学 内 の 塞 習 ← ト 実 習 室 の ぐ 一一 . | 開 放 利 用 χ11 − ︲ ︲1 ︲II ・ 指 導 員 の 配 置 ″ 一 11111111111 大 学 にお け る 教 授 法 と 教 育 シ ス テ ム の 開 発(10)

紆 齢 欝

・ファクシミリ

休み期間( 春休み、GW 、夏休み、学 園祭、冬休み、等) 多くの学生は帰省している 非 出 校 日 非 受 講 時 間 一 受 講 時 間 アルバイト時間 −−一一一一− 夜間 自 由 時 間  ̄ ̄へゝ ` ゝ ゝ 〕 ゛ ゛ ゛ ゛i4 講 の交 ど 率を高める4 て に 七 言 乱 謡 竺 如 ゛ コ 大画面プロジェクタ、等) | 一 一 一 I ^ シ -- 一一一一一--ヽ--- 一一一一一-- 一一) ・ 講 義 と 実 習 な ど と を 分 離 し ・ 講 義 を 中 心 と す る ・ 興 味 、 動 機 付 け を 中 心 に そ 一= ∽ ミミ 1 1 1 1 1 − 1 ︲ ﹁ 1 1 1 1 1 1 ・ 一 一 一 ` X 。 J 〉 … _I. 表彰< ――…-……」 ( 専 門 知 識 は 別 途 学 習 さ せ る) ・ 勉 学 成 果 の 点 検 . 評 価 、 発 表 . 図 一1 時 間 の 制 約 と 対 処 の 方 式 一一PC の 利 用 技 能 を 身 に つ け る ・ 操作 方 法の 体得 ・ト ラブ ル シ ュー ティ ング J /巳ユーツアーク'\-Å の 利 用 ( 書 籍 情 報 、 新 聞 記 事 、 雑 誌 記 事 百 科 事 典 、 辞 書 、 そ の 他 ) ・ 図 書 館 目 録 検 索 書 店 企 業 経 営 の 実 態 を 理 解 す る ー 尺りr£ 酋v ノ天 悉ぐこ 七s.午 ソ ’り ― ’i 四 「 / ・ 企 業 へ の 提 案 活 動 / / 図 書 館 アル バイト 先PC 室 講義 教 室 研 究 室 \ 自宅の 勉強 部 屋 1.-...シ 台 箱 等 石 響 鵠f ぐTT …“"- 一一"' ヽ文 献 調 査 ゛゛ヽ-、 、、 ・ ワープ ロ で のレ ポート 作成 ・電 子 メデ ィ アを 使っ た コ ミ ュニ ケー シ ョン そ の 他 − そ の 他 1 1 1 f / 1 l f 1 1 l j ゛ ゛ら 高度& 研゛とのふれあ い讐 背 面 畿 詐 ‰m ・ 教員の研究成果の閲覧 図 一2 空間 の 制約と 対 処の方 式 147

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148 経 営 論 集 第53 号(2001 年3 月 ) 1993年 は 、 パ ソ コ ン 通 信 が す で に 実 用化 さ れい 多く の と ころ で 使 わ れ始 め た 時 で あっ た 。イ ン タ ーネ ット は 、急 激 に知 られ る 前 で あっ た4.し たがっ て、 こ こ に 出て く る 電 子 メ ール と 言 う のは パ ソコ ン通 信 を使 っ た メ ールで あ り、現 在 のよ う なイ ンタ ー ネ ット を使 っ たE メ ール で はな い。 さ ら に 、電子 メー ル は 。そ の時 点 で は 。「一部 のゼミ で の実 験 の域 を 越 えず 、 一 般 的 な 教 授法 の開 発 に はい たっ てい な いト とい う状 況 で あっ た 。し たが っ て、 開発 の 視点 は ネ ット ワ ー クに至 ら ず、 教 室 内 のイ ン テ リジ ェン ト 化 に向 かっ てし まっ た5. 具 体的 には 、多 く の 教室 に 情 報 機 器6を ワ ンセ ッ ト で 設置 す る方 法 であ り 、東 洋 大 学で も 数多 く の教 室 に数 年 が か り で こ うし た 機 器が 設 置 さ れて いっ た。1990 年 代 の後 半 に な る と 、 イ ン タ ー ネ ット や マ ル チ メデ ィ アは 普及 し た 。 誰 も が 、 自 由 にイ ン タ ー ネット や マル チ メデ ィア を 使 う環 境 が整っ て き た。 さら に 、大 学 では 少 子化 の波 を受 け 、そ の 存 続 を かけ た 大 学 改 革 が 焦 眉 の 的 に な っ てき た。 そ うし た 流 れ の中 で 、 専 門 科 目 の改 革 の 中でE メ ール を活 用し た 新し い 教 授 法 の 開発を 試 み た。 (2) 専門 科 目の 改 革 商 学科 (2001年4 月よ りマ ーケ ティ ン グ 学科 と 名称 が変 更さ れる ) の2000年 度 カ リ キ ュラ ムは大 幅 に変 更 さ れた。 専 門 科 目で は 、 サイ バ ーマ ー ケテ ィ ング ・コ ー ス、 フ ァイ ナ ン ス ・コ ー スそし て アカウ ン ティ ング ・ コ ー ス の3 つ のコ ー スが 設 置さ れ た。 サイ バ ーマ ー ケテ ィ ン グ・ コ ー スで のi −2 年 生が 履 修す る 専 門科 目 は 半年 ベ ー スで6 科 目 となっ た 。 サイ バ イ ーマ ー ケ ティ ン グ論 、 サイ バイ ー マー ケテ ィ ン グ応 用 特論 流通 論A,B 商業 史A,B 論 者が 担当し て い る 流 通 論は サイ バ イ ーマ ー ケテ ィ ング ・コ ー ス に属 する 科 目 で あ り、 サイ バ ー マ ーケ テ ィン グ ・コ ー ス の 設置 と とも に 、そ の 中 身を 大きく 改 革し た。 (3) 流通 論の 改 革99 年度 まで の流 通 論は 、 経営 学 科 と 商学 科 の学 生全 員 のた め の入 門コ ー ス とい う位 置 付け であ っ た た めに 、伝 統的 な 流 通 論 の枠 内 で の網 羅的 な 講義 が なさ れて い た。 具 体的 には 。 流 通 機構 、小 売 機 構、 卸売 機 構、 流 通 機 構 の変化 の方 向 、 といっ た内容 で あっ た 。2000 年度 カ リ キュ ラ ムで は 、 流通 論 で は、 流 通に 関す る網 羅的 な基 礎知 識 を 教 授 する よ り は、 サ イ バ ー流 通 に学 生 の目 を 向 けて や る こ とが 使 命で ある と 考え た。 サイ バー 流 通 に 学生 が 関 心を 持て ば 、 伝統的 な 流 通 の基 礎 知 識く ら い は自 分 で学 ぶ はず であ る。 流 通 論A は 前期 に 割り 当 て られ てお

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大学 にお け る教 授法と教育シ ステム の開 発(10) 149 り 、流 通論B は後 期に 割 り当て ら れて い る 。 流 通 論A の 内容 は、 次 に示す よ う に、 パ ソ コン の 導入 から サイ バ ーモ ー ルで の シ ョ ッピ ング とし た。 ・パ ソ コン の 自宅 へ の設置 、イ ンタ ー ネ ット へ の接 続、E メ ール の 利用 ・検 索 エン ジ ンの利 用 、HP のブ ラ ウ ズ 、サ イバ ーモ ール の見学 ・サ イ バ ーモ ールで2 回以 上 の購 入 をし 、 そ れぞ れ8000宇以 上 のレ ポ ート を作 成 する。 流 通論B の内 容は 、次 に示 す よう に 、 海 外で の ショ ッピ ン グとし た 。 ・英 語 の検索 エ ン ジン の使 い方 、 翻 訳ソ フト サ イト とそ の使い 方 ・海外 のホ ーム ペ ージ の検 索 ・ 海外 のモ ール で商 品を 購 入し 、そ のプ ロ セス をレ ポ ート に まと める99 年 度 まで の 教育 と2000年度 カリ キ ュ ラ ム の教育 は まさ に様 変 わりし て い る 。 そ の 結果 、 流通 論 の 教育 の 成果 は 格段 に向 上し た と 評 価し て い る7 ! 年 生 だけ に限 る と 、受 講 者 数 は ほぼ1.3 倍 にな り 、単 位取 得 者数 は ほぼ4 倍にな っ て い る。 単 位取 得 率もそ れまで は30 %前 後 で あ っ た のが77 %に な っ てい る 。 言い 換え る と、 流通 論 の 人気 が多 少上 昇し 、そ れ以 上 に 、よく 勉 学 す る受 講 者 が増え 、 結果 的 に 教 育 の効 果 が 上が っ た と 言え よ う8 なお 、 成 績評 価 の 方法 は 、 こ れ ま で と ほ と んど 同じ で あ る9 流通 論で の実 験 の内 容は 次 の2 で示 し 、3 で は 論 者のゼ ミ で の実 験 の 内 容 を 示 す。 2 流 通 論 で の 実 験 (1) 生 涯 学習 方式 の 講義 の導 入1 ) 情 報イ ン フ ラの 整備 新 し い カリ キ ュラ ム が実 施に 移さ れ る 中 で。 流 通論 の改 革 の方 向を 検 討し た 。 論者 の問 題 意識は 大 学 教 授法 にあ る ので 、 当 然 のこ と な が ら、 革 新 的 な 教 授法 を 模 索 す る こ と に な る 。 新し いカ リ キ ュラ ムで は 、学 生 は漫 然 と科 目を 選 択 す る のでな く 、サ イ バーマ ー ケ ティ ン グ ・ コ ー ス の 設計思 想に 基づ い て科 目 を 選択 する はず で あ る。 し た がっ て、 サ イ バー 社会 へ の入 り 口 で あ る パソ コン と イ ン タ ー ネット に 関し ては 、 次 のこ と が 想定 でき た。 ① 学生 の多 く は イン タ ーネ ット に 強い 関心 を持 つ はず であ る。 ②サ イ バイ ー マ ーケ ティ ング 論 に総 論は 任 せ、 流 通論 で は新し い 流 通を 採り 上げ る。 ③サ イ バ ーマ ー ケテ ィン グ・ コ ース を 選 択 する 学生 を 教育 の主 対 象 と考 える 。 ④受 講 生全 員 がパソ コ ン をもっ て い る こ とを 前 提と する10。2 ) 流通 の最先 端 を経 験 させる 流 通 の最 先 端で あ るイ ンタ ー ネッ ト を 活用 し た 商取 引に 学 生がじ かに 触 れる こ とを 目 的 とし た。

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150 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月 ) パソ コンや イ ンタ ー ネッ ト は 高校 時 代 に経 験 する学 生 もい るが 、イ ン タ ー ネ ット を 使っ て 商品 を購 入す る 経 験を もっ て いる 学 生は ほ と んど い なく 、学 生 に流通 の 最先 端 に関 心 を 持 っ て も らう た めに は非 常 に良 い 入り 口で あ る と考 え ら れた。 さ らに、 海外 のサイ ト で 商品 も 購 入 さ せ 、 グ ロ ーバル な 流通 を 体験 させ たい と も考 え た。 そ のた めに は 、海外 のサイト をブ ラウ ズ す る 技 能 の 修 得も 不可 欠 で あ る。3 ) 勉学 の成果 を レ ポ ート に ま とめ る そ う し た勉 学 の成 果 をレ ポ ート に ま と める こと がで き れば 、 大 学1 年 生 の 勉 学 とし て は 十分 であ ろ う。 言 う まで も 無く 、 経 営 学部 で は 「レ ポ ート 執筆 要綱 」IIな る も の が あり 、 標 準 と する レ ポー ト の形 式 が決 めら れて い る。 こ の 「レ ポ ート 執筆要 綱 」に準 拠し たレ ポ ート が要 求 さ れ る。 なお 。 こう し たレ ポ ート を作 ら せ るの に は多 大 の指 導 が必 要 になっ て いた が、 後 述 す る よ う に 、E メ ール を使 う こと で、 手 間隙 掛け な い で充 分 な 指導 がで き るよ うに なっ た。4 ) 教壇 に立 つ学 生 新し い カ リ キュ ラ ム では 学 生 の 自 発的 な 勉 学 が要 求 さ れる よう に な る。 と い う こと は 、「教 わる だけ の学 生」 か ら 「自 ら学 ぶ 学 生」 を 経て 「積極的 に 情報 発 信す る学 生 」 へ と変 えて いく こと がで き るは ずで あ る。「 教わ るだ け 」で な く 、「指導 す る」 とい う 経験 をつ ま せ、 自 分 の知 識 や知 恵 をフ ル稼 働 させ 、 一人 で 物事 を考 え る 力 をつ け させ なけ れば な らな いだ ろ う。 論 者 が常 日頃 主張 し て い る 「大 学は 最 高 学 府で はな く 、 生 涯学 習 の始 まり で あ り 、『 教え る側 』 と 『教 わる 側 』がTPO に応じ て 立 場 を変 え る」 を 実 際に実 行し た。「教 わる 側 」 と 考 え られ てき た 学生 を 教壇 に立 て、 そ の 反対 に 、「教え る 側」 と 考え ら れてき た 教員 が 席 に 座り 、 学 生か ら教 わる、 と いう ス タイ ル の講 義 の方 式 を考 え た。 教壇 に立 つ 学 生は受 講 生が望 まし い が 、 そ こ まで は 一挙に 進 めな い ので 、 論者 のゼ ミ 生 であ る3 年 の越 田繁 (以 下 、ア シス タン ト と 呼 ぶ) に 毎週 のイ ンター ネ ット 指 導を 依 頼し た。 こ の 試 みは 大き な 成果 をあげ た と評 価でき る 。 以 下 。 ア シ スタ ント とのペ アで のE メー ルを 活 用し た 教育 の方 式 を 具体的 に 紹介 する 。 ア シ ス タ ント とし て 、 こ の実 験 で 採 用 し た 方 法 は(2)以 降 に示 す が 、「受 講 生 と の コミ ュニ ケー ショ ン 」、「講 義 資料 のE メー ル 送 付 」、「『レ ポ ー ト 執 筆 要綱 』 に 準 拠し た レ ポ ー ト を 作 ら せる 」、 「教員 か ら の手紙 」な どで あ る。 (2) 受 講生 と のコミ ュニ ケ ーシ ョ ン つ 受 講 生 のほ とん ど が新 入 生で あ る。 彼ら は講 義 を担 当し て いる 教員 に 直 接質 問 を する こ と には慣 れて いな い。 教員 と受 講 生 の間 にE メ ール を介 在 させ 、そ のE メ ール の管 理を ア シス タ ント にお 願 いし た。 具 体的 に は次 のよう に 簡単 な 対 処を す るだ けで あ る。

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大 学にお ける 教授法と教育 システム の開発(10) 151 ①受 講 生 のメ ー ル アド レ ス を ア シ ス タ ント の メ ール ソ フト の アド レ ス 帳 (OutlookExpress と かAL-MAiL ) に 入 力 し 。「流 通 論受 講 生」 と い う グ ル ープ を 作成 す る 。 こ れで 受 講 生 向 け のE メ ール はワ ン クリ ッ クで発 信 でき る。 ②教員 と アシ スタ ント のメ ール アド レ ス を受 講 生に 公開 す る。 質 問 があ る場 合 は 、 この いず れか にE メ ールす るよ う 話 す。 こ の1 年 間 で、 こ の方 法に 基 づ い た 受 講 生 から のE メ ー ル が論 者 に 来 た こ と は 無 い。 全 て のE メ ール は ア シスタ ント に 行く 。受 講 生 に とって は 、 大学 教 授 の敷 居は かな り 高 い も ので あ る12.そ の点 、3 年 生の 先 輩で あ れば、 ど ん な 質 問で もで きる と いう安 心 感 があ る。 こ の1 年 間に ア シスタ ント が受 信し たE メ ー ルは42通 に のぼ り、 そ の内 容は 、事 務的 な 連絡 が20 件で あっ た。 レ ポ ート の 作 り 方や パ ソコ ン の 使い 方 など 、 教 育 の 内容 に 関 する 質問 が22 件で あ っ た13. 回 答 を得 た学 生か ら 他 の学 生 へ情 報 が伝達 さ れ る効 果 も考 え る と、 こ の方 法は 教員 と受 講 生と の コ ミ ュ ニ ケ ー ション を 格段 に 良く す る こと が分 かっ た。 (3) 講義 資 料のE メ ー ル送 付 こ れ まで 、多く の教員 は 講義 の前 に印 刷室 で 何百枚 も のコピ ー をし て 、そ れ を 教 室 に運 んでい き 受 講 生 に配 布し て い た。「大 量に コピ ー を 配る 教 員 は熱 心 」と 受講 生 に 評 価 さ れる こ と も多 い。 し かし な が ら、 幾つ か の問 題 もあ る。 第1 の問 題 は、 教員 が 印 刷工 にな り コピ ー作 業をし て 、 さら に、 運 搬工 にな り印 刷 室 か ら教室 ま で印 刷 物を 運 搬し てい る。 そ こ まで は 良 い とし て も、 貴重 な講 義時 間 を 使っ て 配布 と 言 う物 理的 な 作業 をし て いる の はな ん と も無 駄 な 教 育 と思 わ れる。 第2 の問題 は 、講 義 に 出席し て い る 学 生に し か資料 は 配布 さ れない 。 欠 席し た 学 生 は翌 週や 翌々 週 、 さら に遅 れて 資 料 を 要求す る 。 毎週 、 過 去 に配布 し た資 料を 教 室に 携 える 必 要 が 出て く る。そ れ以 上に 問題 な のは 、長 期 に欠 席し て い る 学 生に は資 料 が渡 らな いこ と であ る 。受 講 をあ き らめた 学 生 がいる か もし れな い 。 病気 に なっ て い る 学生 がい るか もし れない 。 最初 の 数回 の講 義 で関 心を も てな かっ た 学生 がい る か もし れな い 。 コピ ーの配 布 は、 こう し た学 生 を 教室 に戻 す こ と には つな が らない 。 第3 の問 題は 、資 料 の 配布タ イ ミ ン グ であ る。 事 前 に資 料を 配布 する こ と は 難 し く 、 当 日に 教室 で し か資 料 を配 布す る こ とが 出来 な い。 こ うし た問 題を 解 決す る のがE メ ール で あ る。E メー ルを 活 用す るこ とによ り 、 ワ ン クカ ッ クで 長 期欠 席者 を 含 めた受 講 生 全員 に 資料 を 送 り 届ける こ と がで きる 。 ワン クリ ッ ク で 、 勉学 の 機会を 与え る とか 、 勉学 意 欲を そそ る こ とが 、 場 合 によっ て はで き る。 さら に 、 真夜 中で も 、日 曜 日で も、

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152 経 営 論 集 第53 号(2001 年3 月) ワ ン ク リッ ク で資 料 の 配布 が 可 能 と な る。 学 生 にとっ て は 、講 義 に 関す る 詳 細 な 資 料 が 入手 でき る ので ある か ら 。講義 の内 容 を 理 解し 、 追加 的 な 情報 も 入手 でき る。 こ の こ と は講 義 の 生 産性 を 飛躍 的 に 増 すこ と にな る だろ う。流 通 論 で 実 際 に実 施し たE メ ール で の 資料 の配 布 の 内 容 を 注に 示し て お ぐ4 . ニ (4) 「レ ポ ート 執 筆 要綱」 に 準拠 し た レ ポートを 作 ら せる レ ポ ート はそ の内 容 が重 要 で あ るこ と は 当然で あ るが 、そ の形 式 も重 要 であ る 。 表 紙 の形式 、目 次 の形 式、「はじ め に」 の 内容 と 形 式 、本 文 の日 本語 の表現 形 式 、論 理 の 持っ て い き 方 の形 式 。「終 わり に」 の 内容 と形 式 、脚 注 の 形 式 、書 誌事 項 の記 述形 式、 ホチ キ ス止 めの 形 式 、 な ど多 々あ る。 こう し た形 式は ル ール を 何回 説 明し て も、 学生 は修 得で きな い こと が多 い 。 さ ら に 、 学 生の提 出し た レ ポ ート に赤を い れ て指 導し て も、 ほ と んど効 果 はない 。 一部 の 学生 を 除 い た 殆 ど の学 生 は、次 のレ ポ ート で も同じ 間 違え を 繰 り 返 すだ け であ る。 最 も効 果 的 な方 法 は 、 よく 出来 た レ ポ ート を見 本 とし て 学生 に配 布し て 、「形 式 は こ れを 真 似し て く ださ い 」 と一言 だ け 言う 方 法 であ る 。そ のた めに は大量 の コピ ーを す る 必 要 が あ っ た。 見本 と なる レ ポート が10 枚で あっ たと す る。 受 講 生 が300名い れば 、10枚×300 人=3000 枚 、 と高速 コピ ー 機を 使っ て ソ ータ ー機 能 を 使っ て も 長時 間 か かる。 見 本を 配れば よ い と 、理 屈 で は 考 え るが 、現 実 的 には 不可 能で あっ た 。E メ ール を 使 うと 、 こ うし た問 題 は 全 て 解消 する 。 見 本と なる レ ポ ート15を 流 通 論受 講 者 全員 に ワン クリ ッ ク で送 り 込 むこ とが で き る 。 見 本を 参 考 とし て 受 講 生 がレ ポ ート を 作 成し 提 出 の段 に な っ た とき に、プ ロ ジ ェ クタ ー を 使っ て レ ポT ト を 添 削し 、学 生自 身 に 修正 さ せ れば 品 質 の高いレ ポ ート にな る。 熱心 な 教 員が し て い たよ う に、 教員 が 数百 人の レ ポート を添 削 す る ので はな い。 教 員 は 数 人の レ ポート だ け を添 削 す る。 そ し て、 学 生が 自分 のレ ポ ート を添 削 す る よ う にし むけ れば 教員 が 学生 全員 のレ ポ ート を添 削し てい た のよ り も格 段に 高い 教育 成果 が 得ら れる16. (5) 教員 から 受 講生 への 手紙1 ) 作業 の内 容 教員 が一 方 的 に受 講 生 にE メ ール を 送 り込 む方 法 も考 えら れ る。 例え ば 、 講 義 メ モ 、 講義 に 関連 す る 各 種の 資 料 (例 えば 新 聞記 事 や デ ー タ ベ ース の 情報 )、 宿題 に 関 す る 指 示 、 新 刊 図 書 情報 、講 義 で もれて し まっ た 内 容、 そ の 他多 く の も のが 考え ら れる。 こ うし た 情報 が 教 員 か ら 学 生に 一方 的 に 送り こ ま れたと き に 、学 生 は ど のよ う に反 応 する だろ うか 。 もし 、 教育 上 、 問 題 が 無く 、 効果 が 期 待で きる な ら√ こ うし た 方 法 も 積極 的 に 導入 する こ とも検 討 す べき だろ う 。 個 別 の科 目毎 で は無

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大 学 に お け る 教 授 法 と 教 育 シ ス テ ム の開 発(10) 153 く 、 学科 や 学 部単 位で 一 種 のメー ル マガ ジン のよ う な学 生へ の情 報提 供 の シス テ ム を考 え るこ と も で き る だろ う 。ニ学 生 の 反応 を探 る た め、 論 者 が作 成し た 「南 米訪 問 日 記 」17を 夏 休 み 中 、毎 日 、受 講 生 に送 り つけ て みた。 そ の目 的 は 、 ほか に も、 いく つ か有る 。 ・ 外国 で は、 経営 学 部 の大学 生 が い か に勉 強をし て いる か を知っ て も らう ・ 外国 で の効果 的 ・効 率 的な 英 語 教育 の方 法を知 っ て もらう \ ・「語 学」 は難し く と も 「外国 語 」 は 難し く ない こ とを実 験し 学 生に 理 解し て も ら う ・外 国で の生活 が 面 白い こと を 知っ て も ら う 論者 か ら はメ ーリ ング リ スト の 機能 を 担 当し てい る アシ スタ ント にE メー ル を 送 る 。 アシ スタ ン ト は、 流通 論 の受 講 者全 員 に論 者 のE メ ー ル を転送 す る。 こ れだけ の 作業 で あ る 。 こ うし た教員 の 海外 で の 経験 談な ど が学 生 に伝 え ら れる こ と に関し て 、学 生 の意見 を 聞き 、 今 後 の 教 育 の改 革 に生 し て いき た い と考 え た。 調 査はE メー ル を 送っ た全 員 に対し て質 問 表 をE メ ー ル で 送 り込 んだ。 回 答 は 、 調 査 票 の 中 の カ ッ コ 内 に 書 き 込 み .E メ ー ルで 、 森 へ直 接 戻 し て も ら っ た。「南 米 訪 問 日 記」 は次 のHP に 掲載 さ れて いる 。http://www.toyonet.toyo.ac.jp/ akira/ 2) アン ケ ート 集計 の 結果00 年11月i 日に 調査 のE メ ール を 出し 、11月30 日まで に回 収で き た回 答 を集 計し た。 発 送 数は78 通 、有 効 回 答数 は33通 、有 効回 答 率 は42 %で ある 。 毎週 の講義 への 出席 数 は大 体50 名 程度 であ り、 熱 心な 学 生 が多い ので 、こ のよ う な 低い 有 効 回答 率 の原 因は2 つ 考え ら れる 。 第1 の原 因 とし ては、E メ ール で の回答 の方法 が 分か ら ない こ とが 考え ら れる。 第2 の原因 とし て は 、 配 布さ れたE メー ル が あ ま り に も、 大 量で 、 読 み にく い ので 、 学 生は 頭 に来 て 、「南米 訪 問 日 記 」 を読 む のを 拒否し た と考 え ら れる。 こ の点 に 関し て は後 述 す る。 有 効 回 答33 通 の うち 、1 年生 は26 名 。2 年 生が7 名で あ り 、流 通 論 が 主 と し て1 年 生 に 履修さ れて いる こ と がわ かる 。以 下 、 アン ケ ー ト の集 計 結果18を示 す。Ql :あ な た は、 私か ら の一 連 のE メ ー ルを 受 け取 って 、 どのよ う に感 じ まし た か。 一 連 のE メ ール を評 価し ない 学 生 は6 人で あ る。 こ の6 人が 否定 的 な評 価 を し た 最 大 の理 由は、 後 述す る よ うに 、E メ ール 自体 が 非常 に 読 みづ らい こ とだろ う。 論 者 自身 が 帰 国 し て 論者 の 出したE メー ル に 目を 通し た ら、 読 むに 耐 え ら れな い ほど 読 みにく い形 式 のE メ ール で あっ た。E メール を 評 価 して く れ た学 生は21 人 にのぼ る 。 全体 的 には 、こ の種 のE メ ール は 学 生 に とっ て も有 益であ る と 思 わ れる。 犬Q2 : 今回 の 一連 のE メ ール に対 す る 感 想 をお 教 え下 さい。 十

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多 く の意見 が寄 せ ら れた が 、そ のう ち の最大 の意見 は 、E メ ール の 形式 に関 す る も ので あっ た。 論 者 はこ れ まで にE メ ール の添 付フ ァイ ル はWORD 形式 を主 張し て き た が、 一 部 の 教員はWORD の添 付フ ァイ ル を 拒 否し て 、 テ キ スト フ ァイ ル の添 付 を主 張し て い た19. そ こで 、今 回 は 、大 量 の 文 書 をWORD の添 付フ ァイ ルで な く 、 テ キスト フ ァイ ルで 送っ て みた 。 も う ひ と つ の理 由は 、E メ ール を受 け 取っ た 学 生の多 く は 「解 凍 」す る こと が出 来な いか もし れな い こ と で あ る20。 そ の結果 は、 学 生 の 「こ んな 読 み に く いE メ ールは 困 る」 とい う 反応 と なっ た 。 後で 、 自分で 見 て も不 愉快 にな る ほ ど見 にく かっ た 。 文 字は 小さ い。 文字 と文 字 の間 に は ス ペ ー ス が殆 ど 無く文 字 と文 字 と がく っ つ いて い る。 行 間 も 狭く 読み づら い。そ うし た 見 にく いE メ ー ル が 次 から 次 へと、 何十 とな く 送り 込 ま れてく る。E メ ー ル の行 数 が5 行 く ら い な ら 、 読 み にく さ は気 にな ら ない が、 数 ペ ー ジ に わ た る テ キス ト 形式 の文 書で は 読 む気 が 失わ れ て いく 。 さ らに 、読 む気 を 失わせ る原 因 があ っ た。 ア シスタ ント は 夏 休 み の前 半は 論者 か ら のE メ ール をチ ェ ッ クしな かっ た。20 日後 に 、 自分 の メ ール ボ ッ クスに た まっ てい たE メ ール を見 て 、そ れ ら の20 日分 のE メ ール を受 講 生に 一 括し て 送 り 込 んだ ので ある。 数 十 ペー ジ の読 みにく い 文 書 が受 講 生 に送り 込 ま れた のであ る か ら、受 講 生 は まず びっ く りし た だ ろ う。 そし て 読 みつ づけ る う ち に、 目が チカ チ カし始 め 、不 愉快 と な り、 最 後 に は 読 む気 を 失っ て いっ たよう だ。Q3 : 教員 か らの こう し た 本 音 の情 報 は、 あ な たに とって 役 に立 つ と思 い ま す か。

「E メー ル は必 要 無い 」 とい う 意 見 は 無い 。「E メ ール は迷 惑ト と 言 う 意見 も 無い 。「教 員か らのE メ ール を待っ て お り、 教員 と の コミ ュ ニ ケ ー ショ ン も 希望 し て い る 」 と い う 意 見 が合 計23件 も あっ た。 で は実 際 に教 員 と のコ ミ ュ ニ ケ ー ション に踏 み 切る かと 言う とそ う で も な い。 こ の一 連の 「南 米 訪問 日記 」 に対 して 学 生 か ら 論 者 への 返 信は3 件し かな かっ た 呪Q4 :ど のE メー ルが 一 番面 白 か っ たで す か。Q5 :ど のE メ ー ルが 一 番役 に 立 ち まし た か。Q6 :一 番く だ らな い と思 わ れ たE メ ール は 何です か 回 答 を見 て 、 ま ず 感じ る の は 、 最 初 の方 のE メ ール に対 し ては 反応 があ る が 、 終 わ り の方 のE メ ー ル で は 反 応 が 少 な い 。 と言 う こと は 、 最 初 は興 味 を持 っ て 呼 んだ が 、「 あ ま り に も 読 み づ ら い 」 ので、 読 む気 を 失 い、 だ ん だ ん読 ま なく なっ た よう に思 え る。 つぎ に、 学 生の 関心 は多 様 で あ る こ と だ。 学 生 が面 白 い と思っ た の が 、「こ ん な に 綺 麗な 英 語を 使う 若 い女 性」、「自 分 の 名前 」、「現地 人 の食 堂でぼ ら れた 話」 であ り 、 自 分 の 生活 と 直 接的 に 関連 す る内容 の よう だ。「一 番 役 に 立っ た 」 と 思っ た のは 、「予 防接 種」、「こ んな に綺 麗 な 英 語を 使う若 い 女 性 」で 、 将来 の海 外 旅 行 に 関す る 情 報だ っ た。Fく だ らな い」 と 思 っ た のは 、 お 礼状 と か 私信

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大 学 に お け る 教 授 法 と 教 育 シ ス テ ム の開 発(10) 155 の類 であ っ た。 こう し た 傾向 が多 少は 見 ら れるが 、 教員が 学 生にE メ ール す る こ とは 、そ の内 容如 何を 問わ ず 大切で あ り 、E メ ール に対 する 学 生か らの 反応 に対 応 す るこ と も望 ま れる だろ う。 3 ゼ ミ で の 実 験 (1) ゼミ 生 募集で の 実験 商学 科で は、 ゼミ 生を 募集 す る た め に、 説明 会 の掲示 をし 、 説明 会 を 開い て い る 。 とこ ろが、 こ の方 法 には 問題 もあ る 。 第1 に 、長 期 間 大学 にき てい な い学 生、 掲 示 板を 見 落 とし た 学生 、たち に は 説明 会 の 情報 す ら伝 わ らな い。 説明 会 にた とえ 参加し て も、 会 場 で説 明 を 口 頭 で受 け るだ けで 、 十 分 に理 解 する こ と は難 し い だ ろ う22. さ ら に、1 回 きり の 説明 会 で は 、 高校 ま で に は 無い大 学 特 有 の 制度で ある ゼミ の重 要 性は 、 ど れ だけ 学生 に 伝わる か 疑問 で もあ る。 今年 度 のゼミ 生 募集 で は 、 論 者 のゼ ミ で は、E メー ルを 商 学科 の1 年 生 と2 年 生 の 全員23に送っ て みた。 そ の 結果 、 他 の活 動と あ い まっ て24、 大き な効果 が ある こ と が判 明し た25. (2) ゼミ の連 絡 と指 導 定 めら れた 授業 時 間 だ けで ゼミ は 運 営 でき ない のが 普 通だろ う 。そ れぞ れ の ゼ ミ は、 サブ ゼミ を 開く とか 、昼 休 み時 間 をゼ ミ の時 間 に 組 み込 むと か、 色 々な工 夫 をし て い る。 論 者 のゼ ミで も同じ で 、 工夫 の1 つがE メ ール の活 用 で あ る。4 年 生は 、ゼ ミ の 授業 時 間で の報 告 に先 立っ て、 論 者に 報告 レ ジ ュメ をE メ ー ルし 、 論者 の点検 を受 け 、指 摘さ れ た とこ ろ を修 正 し 、ゼ ミで 報 告す る。 し たがっ て、 教 室で の 教 員か ら の欠点 の指 摘 は まっ たく 無 い。4 年 生 の報 告 は完 全 で、 一 人あ た り5 分位 で完 了 する 。 そ れ を見 て、 下級 生は 完 全なレ ジ ュメ を作 る こ と がで き る4 年 生 のすご さ を感じ る だろ う 。3 年 生 は4 年 生 のレ ジュ メを 真似 し なが ら レジ ュ メ の 作 り方 も 学 ん でい く こ とに なる 。 こう し た 指 導 もE メ ー ル があ るか ら26可 能 と なっ た。 ゼミ の時 間 の主 た る 活動 は3 年 生 の研 究 発 表であ る 。 論者 のゼ ミ には 常 時 外 国 か ら の留学 生かお り 、 留学 生は英 語 、 母国 語 、 日本 語 の3 ヶ国 語で報 告 する。 日本 人学 生 は 、 日 本 語 と英 語と で報告 す る。デ ィ スカ ッ ショ ン も 可能 な 限 り英 語 を 使わせ て いる。 し た がっ て 、 報告 やデ ィ ス カッ ション の時 間が 日 本語 だけ のそ れ に比 べ る と何 倍 もか かる 。1 時 間 半で は時 間 が足 り な い のは 当然で 、不 足 する時 間 は次 の時 間 帯 に まで 延び て い く。 そ れで も足 りな い。 そ の足 りな い 部 分はE メール でカ バ ーし てい る27. 次 の段 階と し て は ゼミ の メ ーリ ン グ リス ト28を作 っ て そ ち ら に コミ ュニ ケ ーシ ョ ン 機 能を 移そ うと 考 えて い る。

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156 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月 ) 4E メ ー ル を 活 用 し た 教 授 法 の 一 般 化 モ デ ル 論者 の 限定さ れ た 実験 の 結果 によ る と、E メ ール を活 用し た 教 育 は効 果 があ る こ とが分 かっ た。 こ こ では 、E メ ール を 活用 し た 教 授 法 の 一般 化 モデ ルを 検 討 す る 。 先 の 図 一1 と 図 一2 と に 立ち 返っ て 、E メール が時 間 と空 間 の制 約を い かにし て 解 決す るか を 考え て みよ う 。 (1) 時 間の制 約 と対 処 の方 式1 ) 受 講時 間 学 生が 講義 に 割 いて い る 時 間 は 、 学 生 の可 処分 時 間 のうち2.2 %で し か な い29. こ の2.2 %の中 に 全て の履 修科 目 の受 講時 間 が 含 ま れる の であ るか ら 、1 つ の科 目で は 、 せい ぜ い0.22 %でし かない 。 こ の0.22%の講義 時 間 の中 で 講 義 の成 果 をあげ る た めには 。効 果 と 効 率 を徹 底 的 に 高 める必 要があ る 。 高める た めのE メ ール の 活 用方 法 は 、基 本的 には 、E メ ール に よ る資 料 の 配 布 だろ う。 具体的 には、 次 のよう に な るだ ろう 。 ①講 義で 使う 資 料 は事 前 にE メ ール で配 布し 予 習を させ てお く 。 ②講 義で は伝 え ら れな かっ た詳 細 なデ ータを 講義 後 にE メ ール す る の も効果 的 だろ う。 ③講 義時 間中 に 学生 の研 究発 表 を する 場 合に は 、発 表す る学 生 は 事 前にプ レ ゼ ンテ ーシ ョン資 料 を 全受講 者 にE メ ール する 。 ゼミ の 場合 は 、 先 に 実 験 し た よ う に。 学 生 間お よ び 教員 と 学 生 と の 間 の コミ ュニ ケ ー ショ ン の ツー ル とし て フル に 活用 す る こ と がで き よう 。2 )非受 講時 間 学 内に はいる か受 講し て は い ない 時 間帯 で 、学 生 間 の対 面 のコ ミ ュ ニ ケ ーシ ョ ン に 当てる 、図 書 館 や実 習室 で勉 学 に 励む 、と い っ た 大 学で 無け れば 出 来 ない 活動 の時 間で あ る 。 こ こで 、無 理し てE メ ールを 使う 必 要は 無 い だろ う 。3 ) アル バイト 時 間 こ こで も無 理し てE メ ール を 使 わ なく と も良 い だろ う。4 )自 由時 間 こ の時 間が 現代 の 大学 教育 か ら すっ ぽ り と抜け 落 ちて いる 時 間 であ る と 言 える 。 こ の時 間は 学生 の可処 分時 間 の 殆 どを 占 め て い る30。 こ の時 間を 大 学 教育 に活 か す とし た ら、E メ ール など を 使っ た遠 隔 指導 によ る 教育 と なる だ ろ う 。 ゼ ミ の場合 に は、 自 由時 間中 に ゼ ミ 生か らE メ ール がき て も、 殆 ど 迷惑 に は な ら ない だろ う。 な ぜな ら、 ゼミ 生は 指 導 教員 の充 分 な 指導 を受 け てお り 、ゼミ の指 導 教員 に 迷 惑 に な るよ うなE メ ー ル は 出さ ない だろ う。

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大 学におけ る教 授法と教育 シ ステ ム の開 発(10) 157 講 義 科 目 の場合 には 、受 講生 が数 百 人 にな り 、 複数 の講 義 科 目を 持っ てい る 場 合に は1000 人以 上 の学 生 か ら ランダ ム にE メール が入 る こ とに な る。 こ れで は 教員 は 落ち 着い て研 究に い そし む事は 出来 ない だろ う。し かし な がら 、大 学 教育 に とっ て は、 こ の自由 時 間は 未開 拓 の 分野 で はあ る。 膨 大な マ ー ケット に なり 得る 。大 学が 生き 残 って 発 展して い く た めには 、 こ の自 由時 間 マ ー ケ ット を いか に し て 取 り 込 んで く る かが 大 き な 課 題 と な る。 とは い え、 現 行 の 組 織や 教 育 方 式で は、 こ の マ ー ケッ ト を取 り 込む こと は出来 な いで あ ろう 。 大 学 の新し い 教育 事 業を 考 え 出し 、そ のた めの組 織 を作 る と 言っ た、 大学 経営 の問 題 とな る だろ う 。 (2) 空 間 の制 約と 対処 の方 式D 講 義 教室 講 義 で のE メ ール の活用 法は 前項 で 検 討し た。2 ) 専 門 領域 の研究 の場 教 員 の 研 究 室や 書 斎 と 学 生の 自 宅 の 勉 強 部 屋 を 意 味 す る。 こ こで は 、E メ ー ル に 限 ら ず 、イ ン タ ー ネ ット で 提供 さ れてい る多く の サ ービ ス が フル 活用 さ れるだ ろ う。デ ー タ ペ ース の 検索 、プ ラ ウ ジ ンク に よっ て 必要 な資 料を 入手 する 、 教 員や ゼミ 生 へ の資 料 の 送付やE メ ール の 送 付、 な どが な さ れ る 。 こ うし た傾 向 を延 長 す る と、 学 生 の 自宅 の 勉 強 部 屋は 一 種 の 教室 も し く は 研 究 室 に変 わって い く と 思 わ れる。 教員、 学 生、 職員 が 「大 学 に来 る 」 ので は なく 、「サイ バ ー 空 間 の中 」 で 大 学が 運営 さ れ るこ と も、 他の大 学で は 実 現し つ つあ る 。3 ) 資 料 収集 の場 十 図 書 館 や 書 店 を 意 味 する 。 すで に 図 書 館 は 高 度 にデ ジ タ ル化 さ れ 、自 宅 か ら イ ン タ ー ネ ッ ト を 使っ て 図書 の検索 がで き るよう に なっ てい る 。 ま た書 店 も アマゾ ン・ド ット コム に見 ら れるよ う に、 イ ン タ ー ネット 上 で書 籍 が購入 でき 、 自宅 もしく は 最 寄 り のコ ンビ ニや 書店 で 現 物を 受け 取る こ と もで きる よ う になっ て いる 。 研 究や 勉 学 の場 におい て 、目的 と する 資 料 を効 率的 に 収集 する た め の方 法とし て は 、 メ ーリ ング リ スト31や ネ ット ニ ュ ース の活用 が あ る。 教育 の場 にお い て も 、 学生 の 自発 的な 勉学 を 促 進 さ せる た め にも 、こ うし たメ ー リ ングリ スト を サ イ バー 教室 とし て 使用 する シ ステ ムを 大 学 とし て も 認可 す べき 時代 に なっ たよ う に 感じ ら れる。4 ) 技能 修 得 の場 パ ソコ ン 、英 語 、簿 記 、各 種実 務な ど を 修得 する 場 所 であ りi これ まで は 、大 学 教育 とし て 一定 の意 味を 持っ て い たが 、今 後は 大学 教育 の範 躊 とは み な さ れなく なっ て 行 く だろ う。 例 えば 、 パソ コ ン は、 今で は 小学 生 や中 学生 も使っ て い る ツ ール と なっ てい る 。 ツー ル の修 得の 原 理 は簡 単 で、

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158 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月 ) 「数時 間 もし く は数 日 で基本 的 なこ とを 学 ん だ ら、 あ とは 自 分で 自らト レ ーニン グし な け れば 技 能 は 身につ か な い」 であ る。 長 時間 のト レ ーニ ング は全 て自 宅 の勉 強 部 屋 とか 、企 業 で の勤務 、 海外 で の生 活 、 とい っ た 場 面 で実 施さ れ る 必要 があ る。 論 者 のゼミ で は 、上 級 生 が下 級 生 の面 倒を見 て いる ので 、 論 者は パ ソ コ ン の指導 を し たこ とは 無い32. イ ンタ ー ネ ット の利 用を 考え よう 。 教 室で 長 い時 間か けて 教 えこ む必 要 は無 い 。 最 初 の オリエ ン テ ー ショ ン の みは 教室 です るこ と も考 え ら れる。 し かし 、原 理的 に 、技 能 修得 の 場 は 大学 の 外で あ る から 、 学 生 の指導 にお いて は 、 オフ ギ ャン パ ス 教育 の方 式 が採 用さ れ る必 要 が ある 。 技 能 の基 礎 に 関す る 参考 書 はいく らも出 版さ れて書 店 で 購 入で き る。 オ リエ ンテ ー ショ ン後 の指 導 は 全 てQ&A とな る33 と はい え 、 パソ コ ンと同 じよ う に 、学 生 同士 の相 互 教育 と言 う 視点 か ら考 える と新 し い方 法 も 浮 かび 上が っ てく る。 流 通論 の アシ スタ ン ト のよ う に 。 指導 教員 の管 理 の下 で √ス キ ル を持 っ た学 生 がE メー ル で受 講 生 の質問 に答 え る、 と 言 う スタ イル で ある 。 学 生が持 っ てい る ス キ ルを 教 育 に役 立て つつ 、 学 生の スキ ルをさ らに向 上 さ せる 方 法 が 、こ れ から の生 涯 学習 の1 つ の モデ ル と な ると 思 わ れる 。 こうし て 考 える と、 技 能修 得 のた めのE メ ール活 用 の場 は 、学 生同 士 の 柑 互情 報 提 供と い う 生涯 学 習 のシス テ ムとし て 成り 立 つ 可能 性 もあ る 。 お わ り に 大 学 教育 の場で のE メ ール の活 用 を 、 まず 実 験し 、 つい で。 教 授法 の視点 か ら 一般 化 を 図っ た。 そ の結果 、 次 のよ うな こ とが いえ た。 ①E メー ル はコミ ュ ニケ ー ショ ン の手 段 であ り 、 ゼミ の 場 合に は、 教 室で の 教育 を 補 う手 段 とし て 十 分 役 に立つ と とも に、 教室 で の教育 に勝 る点 もあ る。 一 種の 遠 隔個 人教 授 の方 式 が 成 り立 つ 。 ②大 人 数講 義 の 場合は 、 一方 的な サ ービ スで も 良い か ら 、E メ ール を使っ て 、 教 員か ら 学 生 に情 報 提 供を する こ とが 望 まし い 。 メ ール アド レ スを アド レ ス帳 のグル ープ に登 録 する と か メー リ ン グ リ スト を 利用 す れば 、ワ ン タ ッチ で 、 講義 で は伝 え き れな い 情報 を受 講 生 全員 に 送 り込 む こ とが で きる 。 し ③ 講義 資 料を 大 人数 講義 の受 講 者 にE メ ー ルす る こ とに よ り、 コピ ー 配布 は 不必 要 と なる だけで な く 、 欠席し て いる 学 生に も 情報 が 届く よ う にな る 。 ④ 大量 の資 料 (例 えば 、見 本 とな る よ うな 学 生 のレ ポ ート ) を受 講 生 に送 り込 めば 、レ ポ ート の 質 を 格段 に向 上さ せ るこ と もで き る。

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大 学 にお け る 教 授 法 と 教 育 シ ス テ ム の 開 発(10) 159 ⑤ 学 部 の 学 生 全 員 へ のE メ ー ル で の 公 告 も 有 効 で あ る し 、 必 要 な 情 報 を 必 要 な 学 生 個 人 個 人 に 伝 え る こ と も で き る 。 ⑥ 学 生 の 自 宅 の 勉 強 部 屋 は 、E メ ー ル な ど の 情 報 シ ス テ ム を 活 用 す れ ば 、 資 料 収 集 か ら 対話 ま で 「 時 間 と 空 間 の 制 約 な し 」 の 新 し い 教 育 が 実 現 で き る 。 ⑦ 自 由 時 間 ( 非 出 校 日 、 休 み 期 間 、 夜 間 ) は 、E メ ー ル な ど の 情 報 機 器 を 活 用 し た 遠隔 教 育 と か オ フ キ ャ ン パ ス 教 育 を 導 入 す れ ば 、 大 学 の 大 き な マ ー ケ ッ ト と な る 。 し か し 、 教 授 法 の 問 題 と 言 う よ り は 大 学 経 営 の 問 題 と な る だ ろ う 。 ⑧ 技 能 の ト レ ー ニ ン グ の 場 に あ っ て は 、 教 員 の 管 理 の 下 に 、 高 い ス キ ル を 持 っ た 学生 が 一 般 の 学 生 を 、E メ ー ル を 利 用 し て 指 導 す る 、 と い う 方 法 も 考 え ら れ る 。 生 涯 学 習 の 一 つ のモ デ ル と な る だ ろ う0 、E メ ー ル を 一 つ 採 り 上 げ た だ け で も 、 大 学 の 教 育 を こ れ ほ ど 変 え る 事 が可 能 で あ る 。 情 報 技 術 な り 情 報 シ ス テ ム を フ ル に 活 用 す る と 、 大 学 は 一 変 す る だ ろ う 。 情 報 化 が 進 む と い う こ と は 国際 化 も 同 時 に 進 む こ と で あ り 、 大 学 の 国 際 化 の 視 点 か ら も 教 授 法 の 開 発 に 関 し て も 、 今 後 と も 、真 剣 に 取 り 組 む 必 要 が あ る 。 論 者 は 、 こ れ ま で に 外 国 語 の 教 育 に 関 し て も 小 論 を 展 開 し て きて い る が 、 グ ロ ー バ ル な 視 点 か ら の 大 学 教 育 を 一 変 さ せ る よ う な 大 学 教 授 法 の 展 開 が ま す ま す必 要 と な っ て き た こ と を 感 じ て い る 。 付記 これまで「教授法」の英語訳をTeachingMethods として来たが、本論からはEducationMethods とする。 2 3 4 (注 ) 森彰 「大 学にお ける 教授 法と 教育 シス テ ムの 開発(1)」『 経営 論集 』第36号、 東洋 大学 、1990. 森 彰「大 学にお ける 教授 法と 教育 シス テ ムの 開発(2) 興 味を 持っ て自ら 学 ぶー 」『 経営 論集 』第37号 、 東 洋大学 、1991o 森 彰 「大 学にお け る 教授 法と 教育 シ ステ ム の 開発(3)一 大 人数 講義 の すす めー 」『 経営 論集 』 第38号 、 東 洋大 学、1992. 森 彰 「大学 におけ る 教授 法と 教育 シス テ ムの 開発(4)一 大人 数講 義のた め のイ ンテ リ ジェ ント 教室- 」 『経営 論集 』第39号、 東洋 大学 、1993.ibid 。、p.l27.ibid.,p.l31. 日 経4 紙 で 、「 パソ コ ン 通 信」 と 「イ ンタ ー ネ ット」 が そ れぞ れ含 まれて い る 記事 の 数を 調 べ た結 果 が次 の表で ある 。

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160 5 6 7 8 9 10 11 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月) 年 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 パソ コン 通信 0 1 4 35 168 663 763 758 663 553 イ ン ター ネット 0 1 0 1 4 14 19 11 20 3 年 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 パソコ ン通 信 524 502 535 922 1930 1514 746 458 268 82 イ ンタ ー ネット 12 7 22 545 4927 11494 9772 8670 12971 19667 ibid.,pp.133-134。 ビ デ オプ ロ ジェ クタ ー、 書 画カ メ ラ、 ビデ オ カ メラ,VTR 、 パソ コ ン、OHP 、モ デ ム 、電 話 回 線な ど の情 報機器 であ る。大 教 室では 天井 にプ ロ ジ ェク タ¬ を吊 り下げ 、200イン チ程 度の 大ス ク リー ン を設 置し た。 又 、こ れ らの機 器をコ ロ 付き の ラック に 搭載し て、 小教 室でも 使える よう にし た。 流 通 論 の 履 修 登 録 者 数 な ど は 次 の 表 の と お り で あ る 。 年 度 1997 1998 1999 2000後 期 履 修登 録数 37 55 43 60 単位取得 者 数 13 20 12 46 単 位取得 率 (%) 35 36 28 77 2000年度流 通論B (後 期) およ び 通 年の受 講 者数な ど の明細 履 修登 録者 数 メ ール アドレ ス 登 録者 数 単位 取得者 数 流通 論B (後 期) 60 46 流通論 ( 通年) 30 12 合計 90 78 58 成 績は 主 とし て 提 出 さ れた レ ポ ー ト で 評 価し 、 補 助的 に 小 テス ト の 得点 (1 回10点 ) を加 え て い る。 レ ポ ート は一 定 の水 準 にな る まで 繰 り返し 修正し て もら う。し た がっ て 、提 出さ れ たレ ポ ート で 一定 の 水準 に達し て い る も のは80 点 とし 、 問 題点 が あ るレ ポー トは そ の 程 度 に応じ て 減 点し て い る 。 一 定 の形 式 を 守 っ てい るレ ポ ート であ れば 、 提出 す れ ば 、 最 低で も40点 は 付与 し て いる 。 し た が っ て 、 一 定 水準 のレ ポ ート を提 出し た学 生は1 回 でA と なる 。 若干 の 問題点 があ るレ ポ ート を提 出 する 学 生 は2 回 提出 すればA とな る。 なお 、 最高点 は!60点 程度 とな って いる 。 十 パソ コン 自 体も 低価 格が 進 み、10 万 円以 下 のパ ソコン も 普及し て きた ので 、 パソ コ ン を 各自 が所有 するこ とは 、学 生の 過大 な 経済 的負 担 を 掛け る こと に はなら ない と思 わ れた。 又 、 パソ コ ン を自己 所有で きな い 学 生は 、大学 の パソコ ン を使 えば 良 い。 さら に、 商学科 では パソコ ンを 利用 する 科 目が 大 幅 に増え ている。 「商学 英語 」 領域 でも多 く の 科 目で パソ コ ン を利用し てい る。 大学 全体 にはLAN が 張 り巡 らされ 、 経営 学 部の学 生は 全員 がイ ンタ ー ネット プ ロ バイダ ーに 加入し てい る。 『 経営学 部 履 修 要覧』 に 掲 載さ れ てい る。 学 生向 け の論文 執 筆要項 とし て は もっ と も 使い や すい ものと な って いる と自 負し てい る。 12 授 業 の終了 後 に受 講 生は 質問 に くる が 。 論 者へ の質 問は少 なく 、 ほと んど が成 績 評価 に関 す る もので あっ た。 と ころ が、 ア シス タ ント へ の質 問 は多 く 、毎 時間5 −6 名 はお り 、次 の時 間 にな っ て も アシ スタ ント

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大学 におけ る教 授法と 教育システム の開発(10) 161 が戻 って 来 れない こと も多 かっ た 。13 アシ スタ ント へ来 たメ ール の内容 こ の資 料は ア シスタ ント から出 さ れた 報告 書 の一 部を 使用し て 状況 を分 析し たも の で ある 。 年間 を 通し て さ まざ まな質 問 のメール など が42件、 ア シスタ ント に来 た。そ の内 容はおお む ね次 の よう にな る。D 事務 的な 連絡20 ・ 南米 調査 日記 アンケ ート に関 する 諸連 絡6 ・ メー ルアド レ ス追加 のお 願い52 ) 教育 の内 容に 関する 質問22 ・レ ポ ート に関し て12 ・ パソ コン の使 い方に 関し て8 ・そ の 他214 流 通論 で の資料 の配布Vol.0 挨拶Vol.1 海外 のe-commerce サ イト 紹 介(bestlot等) 15 Vol.2ESTEELAUDER 社 ( 化 粧 品 )、 ホ ー ム ペ ー ジ 翻 訳 サ ー ビ ス (エ キ サ イ ト )Vol.3HASBROINTERACTIVE 社 ( 玩 具 関 連 )、HALLMARKCARDS (ギ フ ト 関 連 )Vol.4 就 職 体 験 談 、Babylon 紹 介Vol.5iMi ネ ッ トVol.6Fortune500 、 レ ポ ー ト 課 題 と 成 績 評 価 、「20 世 紀 日 本 の 経 済 人 」『 日 本 経 済 新 聞 』Vol.7amaz 万on( オ ン ライ ン 書 籍 取 り 扱 い )Vol.8eluxury (フ ァ ッ シ ョ ン )、MAPBLAST! 、CNNfn ( 海 外 の 旅 サ イ ト )Vol.9 森 ゼ ミ1 年 片 桐 の フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー 情 報 ( 写 真 集 ・ イ ン タ ビ ュ ー ・ テ レ ビ )Vol.10

ビ ジ ネ ス サ ミ ッ ト 報 告 、EveryNet 、WEB 、e-pop、 楽 天 市 場 、 @ タ ッ ク ル ベ リ ーVo □1 森 ゼ ミ1 年 片 桐 ブ ラ ン ド 服Vo □2 経 営 学 会 発 表 大 会 に つ い て 、 卒 論 の 研 究 テ ー マ に つ い てVo □3iEXP02000 に み る 先 進 的 テ ク ノ ロ ジ ー 、(リ ア リ テ ィ ー バ イ ・ ジ ャ パ ン 株 式 会 社 、 カ イ ノ ア ・ テ ク ノロ ジ ー ズ 株 式 会 社 )Vo □4 流 通 論A,B の ア ン ケ ー ト 、 ア シ ス タ ン ト 完 了 の 挨 拶 こ こ で 注 意 す べ き こ と は 、 流 通 論 の レ ポ ー ト を 配 布 す る と 、 受 講 者 は そ の 内 容 ま で 真 似 し て し ま う 。 か と い っ て 、 ま っ た く 異 な る 領 域 の レ ポ ー ト を 配 布 す る と 適 切 な 情 報 提 供 と は 言 え な い 。 そ こ で 、 流 通 領 域 で は あ る が 、 そ の 内 容 は 誰 も 真 似 で き な い こ と が 望 ま し い 。 具 体 的 に 配 布 し た レ ポ ー ト は 、 論 者 の ゼ ミ の昨 年 度 の2 年 生 の 小 崎 太 郎 が 作 成 し た 下 記 の レ ポ ー ト で あ る 。 「 ト ル コ 南 西 部 に お け る ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト 実 態 調 査 ∼ ス ー パ ーPEHLIVANOGLU を 訪 れ て の 調 査 報 告 ∼ 」2000 年1 月 。 16 プ ロ ジ ェ ク タ ー を 使 っ て の レ ポ ー ト の 添 削 手 順 は 次 の と お り に な る 。 「 皆 さ ん 、 が ん ば り まし た ね 。」 「 こ こ で 、 レ ポ ー ト が ち ゃ ん と 出 来 て い る か ど う か 点 検 し ま し ょ う 。」 「今 日 レ ポ ート を 持 っ て き た 人 は 手 を 挙げ て く だ さ い 。」

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162 17 経 営 論 集 第53 号 (2001 年3 月 ) 「君 と君 と君 と君 、レポ ート を貸し てく ださ い。」 「こ れか ら、 教員 がレポ ート を チェ ック する ポイ ントを 教え てあげ ます。」 「よお ∼く 見てく だ さい 。」 / と 言っ て 、学 生 のレ ポー ト をプ ロ ジェ ク ターで 映し 出し 、プ ロ ジェ クタ ーの 上で 添 削 を する 。1 つ の添 削 を するご と に 「そ れ では皆 さ んのレ ポ ート も、 今すぐ 、 直す ところ にマ ーク をつけて おい てく ださ い。」‥‥ ‥ を繰 り返 す。そ し て、 次 の学 生の レポ ート を同 様に添 削して いく 。数 名のレ ポ ート を添 削 し 終 わっ た ら、 「 まっ たく 問 題点 が無 いレ ポ ート は今 提出し てく ださ い。」 「問 題点 があっ た 人はレ ポ ート を 修正し て来 週 に提出し てく ださ い。」 「な お 、レ ポ ート の 詳し い 書き 方は 『 レ ポ ート 執 筆要 綱』(履 修 要覧) に書い て あ り ます か ら 、そ れを 参 照し て くだ さい。」 で 講義 を終 了す れば よ い。 こ れで 充 分であ る。 論 者は2000年8 月4 日より9 月9 日 まで 、米 国( マイ アミ )、コロ ンビ ア(ボゴ タ 、 カリ )、ペ ル ー (リ マ、 クス コ )、 ジ ャマイ カ (モ ンテ ゴ ベイ ) な ど に調 査 に行っ た 。そ こ での 調査 の 内容 は 、経 営 学 教 育 、英 語 教育 、 スペ イン 語 修得 実験 、 そ の他 、で あり 、 毎日 の調 査が 終 わる とホテ ル にすぐ 帰り 、 そ の 日の 調査 結 果 を ま とめ た。 こう し て出 来 上 がっ たレ ポ ート の一 部は 「南米 訪 問 日記 」 とし て 、原 則 とし て、 海 外にい た全 期間 、毎 日、E メ ール で、 流 通論受 講 者およ び、 森ゼミ のゼ ミ生 に伝え てき た。 18 ア ンケート 調査の うち 、選 択肢 の 設問 の集 計 結果 は 次の とお り であっ た。F1: あな たの 学年 は11 年 生2622 年 生73 そ れ以 上0Ql :あな たは 、 私か らの 一 連のE メ ール を受 け取っ て、 どのよ う に感じ ました か。1E メール が入 っ てい るこ と を知 らな かっ た2 こ んなE メ ールは 迷 惑だ3 面白 くな い ので、 途 中か ら無 視し た4E メ ール は目 を通し た け ど、 役 に立つ 情報 とは思 えな かっ た。5 何回 かは感 激し て 読 んだ6 毎 回、 面白く て 、 自分 の人 生 にも大 きな 影 響がある と 思わ れた。7 そ の他 ( )Q3 :教員 か らの こうし た 本 音の 情報 は、 あな たに とって 役 に立つ と思い ます か。1 どう いう 情報 であ れ 、 教員 から のE メー ルな んかは 必要 無い。 犬2 あ まり 期待 は しな い が、 教員 か らのE メ ールが 来て も問 題はな い。3 教員 から のE メー ルは 、 欲し い。4 教員 から のE メー ルに 対し て は質 問がで き 、そ の質問 に も教員は答 えて もらい た い。5 そ の他 41 C O C N l C O L C I 4 0 11 14 O 5 1 に r a 19 ユ ニ ッ ク ス 派 と 呼 ば れ て い る 事 が 多 い 。 そ う し た 人 た ち の 一 部 は 、WORD の 添 付 フ ァイ ル が あ っ て も そ れ

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大 学にお ける 教授法 と教育 シ ステ ムの開発(10) 163 を 読 ま な い と い う 強 硬 な 態 度 を と る こ と もあ っ た 。 ウ ィ ル ス の 問 題 、 サ ー バ ー の 処 理 能 力 の 問 題 、 機 種 間 や ソ フ ト 間 の 互 換 性 の 問 題 、 を そ の 理 由 に 挙 げ て い る よ う だ 。20AOL ( ア メ リ カ ン オ ン ラ イ ン ) で は 、 複 数 の フ ァ イ ル を 添 付 す る 時 に は 。 自 動 的 に 「 圧 縮 」 す る 方 式 を 採 用 し て い る 。213 件 と も 「 非 常 に 面 白 く 読 ま せ て い た だ い て い ま す 」 と い う 内 容 で あ っ た が 、 そ の う ち の1 件 は 他 大 学 の 学 生 か ら で あ っ た 。「 経 営 学 部 の 友 だ ち に 先 生 の 手 紙 を 見 せ て も ら い ま し た 。 こ ん な す ば ら し い 教 育 を し て い る 先 生 が い る の に は 、 う ら や まし い と 感 じ ま し た 。」 と い っ た 内 容 だ っ た 。22 説 明 会 当 日 は 、 説 明 者 と し て は 教 員 と ゼ ミ 生 は 半 々 で あ っ た 。 住 谷 商 学 科 長 に よ る と 、 教 員 の ゼ ミ 説 明 は 型 ど お り の 説 明 に 終 わ る こ と が 多 か っ た が 、 ゼ ミ 生 の 説 明 は 充 分 な 準 備 に 裏 打 ち さ れ た 見 事 な プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン で あ っ た と の 事 で あ る 。 と り わ け 、 森 ゼ ミ のプ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン は 高 い 評 価 を 受 け た 。「 来 年 か ら の 説 明 会 は 商 学 科 長 が 全 体 を 仕 切 り 、 個 別 の ゼ ミ の 説 明 は 学 生 に さ せ た ほ う が 教 育 効 果 が あ る 」 と の 報 告 が あ っ た 。23

学 生 の メ ー ル ア ド レ ス の 形 式は 、[email protected] と な っ て お り 、b はbusiness 、c はcommerce 、yy

は 入 学 年 、nnn は 学 籍 連 番 、 と な っ て い る 。 し た が っ て 、 商 学 科1 年 生 の メ ー ル ア ド レ ス は 、bcOOOOOOl か らbcOO3OO と な る 。Excel の オ ー ト フ ィ ル 機 能 を 使 う と 簡 単 に メ ー ル ア ド レ ス デ ー タ を 作 り 出 す こ と が で き る 。24 論 者 が 担 当 し て い る 流 通 論 の 評 判 が 非 常 に 良 か っ た こ と 、 ゼ ミ の3 年 生 が 流 通 論 で 指 導 に あ た っ て ゼ ミ ヘ の 親 近 感 が 発 生 し た こ と 、 そ し てE メ ー ル と 説 明 会 で の 学 生 に よ る プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン が 良 か っ た こ と 、 等 が あ る 。25 そ の 内 容 は 、 ゼ ミ の 説 明 会 の 日 時 と 場 所 の 通 知 、 森 ゼ ミ の 紹 介 文 書 、 で あ っ た 。 森 ゼ ミ は 、 例 年 は1 年 生 の 応 募 者 が10 人 以 内 で 、 そ の う ち6 名 程 度 に 履 修 許 可 を 出 し て き た 。1 年 後 に は 、 出 席 者 が 半 分 程 度 に 減 り 、2 年 次 以 降 の 新 履 修 生 を 加 え て も5 名 程 度 に し か な ら な か っ た 。 と こ ろ が 、 今 年 は 様 変 わ り で あ っ た 。 受 講 希 望 者 は27 名 で あ り 、13 名 に 履 修 許 可 を 出 し た 。 最 終 的 に 履 修 し た 学 生 は7 名 で あ っ た 。26E メ ー ル が 普 及 す る 前 はFAX を 利 用 し て い た が 、 処 理 時 間 も電 話 代 も 大 変 な も の で あ っ た 。27 論 者 の パ ソ コ ン に は ゼ ミ 履 修 者 の 全 員 の メ ー ル ア ド レ ス が 入 っ て お り 、「 森 ゼ ミ 」 と い う グ ル ー プ 名 で 登 録 さ れ て い る 。 ゼ ミ 生 全 員 で も 特 定 の ゼ ミ 生 に 対 す る 連 絡 や 指 導 は 「森 ゼ ミ 」 を ク リ ッ ク し て 、 全 員 に 伝 え て い る 。 ち ょ う ど 、 ゼ ミ の時 間 に 、 特 定 の 個 人 に 話 す と き に で も 全 員 が 聞 い て い る の と 同 じ よ う に な る 。 こ の 方 法 は 非 常 に う ま く い っ て い る 。 ゼ ミ 生 同 士 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン はICQ を 導 入 し て お り 、 テ レ ホ ー ダ イ の 時 間 帯 に ゼミ 生 同 士 が チ ャ ッ ト を し て い る 。28 大 学 の サ ー バ ー や 学 部 の サ ー バ ー で メ ー リ ン グ リ ス ト を 作 る た め に は 、UNIX で フ ァ イ ル を 操 作 す る 必 要 が あ り 、 自 由 に メ ー リ ン グ リ ス ト を 作 る こ と は 出 来 な か っ た 。 近 頃 は 無 料 の メ ー リ ン グ リ ス ト サ ー ビ ス が あ り ( 例 えばe-group )、UNIX を 知 ら な い で も メ ー リ ン グ リ スト が 作 れ る よ う に な っ て き た 。29 森 、op.cit。(1 )。30 年 の 半 分 は 、GW, 夏 休 み 、 学 園 祭 、 正 月 休 、 春 休 み で あ る 。 週 の 半 分 は 授 業 を と ら な い 。1 日 の 半 分 し か 勉 強 は し な い 。 し た が っ て 、 学 生 の 生 活 時 間 の 殆 ど は 自 由 時 間 と な る 。31 論 者 の 所 属 し て い る 経 営 学 部 に は 、 学 部 の 教 員 全 員 を メ ン バ ー と し た メ ー リ ン グ リ スト が あ る 。 あ る 時 、 こ の メ ー リ ン グ リ ス ト に 一 つ の 質 問 を 出 し た 。「来 国 で は イ ン タ ー ネ ッ ト 通 販 で 消 費 者 は 平 気 で ク レ ジ ッ ト ・ カ ー ド 番 号 を 相 手 に 通 知し て 決 済 を し て い る 。 日 本 で は そ ん な こ と は 恐 ろ し く て し な い 人 が 主 流 だ 。

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164 経 営 論 集 第53 号(2001 年3 月 ) なぜ だ ?」。 色々な答 えが 返っ てき た 。 結論 は 次 のよ うに なっ た。「日本で はク レジ ッ ト カ ード 会社 か ら の 請 求 書 は く る が 、 殆 ど の人 はそ れ を 点 検 し な い。 そし て 銀行 か ら の 自動 引 き 落 と し で 支 払 わ れ て し ま う。」。 そ れ に対し て 、「米 国で は クレ ジッ ト の決 済は 、 まず 、請 求 書が 来て 、 消費 者 は そ れ を点 検し て 、 小 切手 で 支 払う 。し たが って 、 不 明な 支 払 い 項 目 に関し て は 小切 手 を切 らな い から 安 全 だ 。」 と い うこ と であ っ た。 な るほ ど、 クレ ジ ット の シス テ ム で も、 国 によっ て これ ほど運 用が 違う も のか と 理解 を 新 た に し た。32 論者 が 最新 の 情報 機器を導 入 する とき には 、 パソ コ ンの 購入 、イ ンスト ー ル作 業、 ト ラブ ル シュ ー ティ ン グ まで ゼ ミ 生が 処理し てく れ る。 ま た、 流 通 論 の受 講者 に対し て はE メール で アシ ス タ ント が対 応し て く れてい る 。33 イ ンタ ー ネット に関す る質 問の8 割 か ら9 割以 上 はい わ ゆるFAQ (FrequentlyAskedQuestion) で あ り、 そ の多 く は 、 市販 のマニ ュア ルや 参 考 書に 説明 さ れて いる 。 サポ ート 会 社やソ フト 会 社 のサ ー ビ ス窓 口 で も 聞 く こ と がで き る。 さ ら に、 友 人 、 とり わけ パソ コ ン に詳 し い友 人 に聞け ば 、 大 部 分 は解 消 す る。 し た がっ て 、 こうし た 簡単な 質 問に 安易 に 答え る サ ービ ス を大 学や 教員 が学 生に 提 供する こと は 、学 生の 自立 心や 自己 責 任の感 覚を 育てる こ とを阻 害 する と思 われる ので、 提 供は避け るべ きだろ う。 (2001 年1 月11 日受 理)

参照

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