協調的授業改善を支援するための動画共有システムVISCOの実践と評価に関する研究
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(2) 名とも「議論から得た気づきを授業に取り入れるこ. り返す.. WSC0での授業改善の条件として協調的な授業. とができた」と答えており,「来年度以降の授業に. 改善を促すために,r①普段の授業を改善する②授. も活かしていきたい」と考えている.これらのこと. 業者の二一ズに合わせた課題設定③複数回の授業. から,WSC0によって参加者の改善意欲や,積極. を撮影④相互支援を前提に⑤参加者全員が授業を. 的な情報収集と改善のための対処を引き出すこと. 公開⑥非同期での議論⑦コーディネーターとアド. ができたと考えられる.. バイザーの介入」等の条件を設定し,評価実践に臨. WSC0は特別な授業研究の場面での利用ではな. んだ.. く,授業者の普段の授業場面を協調的に改善してい. 2.結果と考察. くことを前提としている.アンケートの結果から,. WSC0を3名の教師に適用した結果,r参加者の. 意欲的に協調的な改善ができ,興味深く取り組むこ. 議論が活性化したか」,「協調的な授業改善が行われ. とができていたことが窺える.同じ世代の教師と議. たか」等について評価を行った.授業のアップロー. 論ができるよい機会を提供し,動画を共有し明示的. ドは各教師が2回行った.参加者へのアンケート(5. な環境の中で議論を進められるシステムは有益な. 件法と記述及ぴインタビュー)を行い,参加者が残. 授業改善の場となっていたと考えられる.. したログを参照しながら分析した.. 3.まとめ. アンケートでは操作に関しては概ね使いやすい. 動画のリンクに注視させることによって参加者. という結果が得られた.アンケート結果の多くは. が授業への振り返りを強化し,議論の過程で気づき. VISC0が協調的な議論を支援していることを示し. を促すことができた.議論から生み出された知見は. ている.. 授業に取り入れられ,参加者の協調的な授業改善を. 授業改善に動画を利用することに関して,参加者. 支援することができた.. の評価はいずれも高かった、文章中から動画ヘジャ. 一方で,動画や1コクを注視するには時間がかかり,. ンプするように参加者がリンクを作成した件数は. r3つの授業について動画を見ながら議論をするこ. 合計で59箇所であった.参加者全員がジャンプ機. とは,負担が増えてしまうことも確かだ.」という. 能はたいへん有用であったと評価している.. 参加者の感想も得られ,参加者が今回の議論に負担. 3名の教諭は1度目の議論から得られた改善方法. を感じていたことが例える.また,経験の浅い教師. やアイデアを授業に導入し,2度目の授業撮影を行. を想定したシステムであるため,ログの中には議論. った.この動画では,授業改善の効果があった様子. が深まらずに疑問や質問がそのままになって終わ. が認められた.A教諭は1度目の授業で試合の組み. ってしまっている箇所が見られた.. 合わせの指示をする際に話が長すぎることを指摘. 今後はVISC0の学校現場での実用化に際して,. され,2度目の授業では紙に書いたものを用意した.. 負担感を少しでも軽減しながら、活発な議論と情報. A教諭自身が,「時間短縮になって,集中力を切ら. 共有ができるような規模・形態へと適合性を高めて. す児童が少なくなったような気がします.」と報告. いくことについて検討していきたい.. している.. 0教諭は課題の解決に向けて,先輩の教諭からの アドバイス(課題の原因を特定して練習を絞込むべ き)を受けて授業を改善している.アンケートでは3. _437一. 主任指導教官 長瀬 久明. 指導教官 森広浩一郎.
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