中学校教師に対する保護者の信頼感の研究
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(2) 中学校教師 に対す る保護者 の信頼感 の研 究. 専. 攻 学校教 育学. コ ー ス. 学校 心理学 コー ス. 学籍番号 MO7048F 氏. 名. 横江. 第1章. 問 題 の 所 在 と研 究 目的. 第2節. 第1節. 保護 者 を め ぐる問題 の背 景. 予備 調査 の 結果 か ら,「PTT尺. 子 どもは家 庭 だ けで も,学 校 だ け で も育つ もので は な い。 家庭 と学 校 で は子 どもが 見せ る姿 も違 い,. 予 備 調 査結 果. 第3節. 度 」 を作成。. 本 調査 の 目的 と分析 方法. 予備 調 査 で作 成 した 「PTT尺 度 」の信頼性 を因子. 家 庭 と学 校 が連 携 しては じめ て,子 どもの成 長 を支. 分析 に よ り検討 す る。. え る こ とが可能 とな る。 小 学 生 ・中学 生段 階 にお い. 第4節. て は,保 護 者 が 生徒 に与 え る影 響 は大 き く,教 師 に. 和彦. 本 調 査 の結 果 お よび 考察. 因 子 分 析 の 結 果 第1因. 子 に負 荷 量 の高 か った項 目. とって は,生 徒 との人 間 関係 を築 くこ と と同様 に保. は,保. 護 者 との関係 を築 く こ とも重 要 で あ る。中学 生期 は,. て お り,「 連 携(α. 問題 行動 も多 くな り,家 庭 で も学校 で も最 も対応 が. 面 目で 正 直 な 教 師 の 特 質 を 表 して お り 「真 摯 な 人 間. 難 しい時期 で あ るた め,生 徒 の 問題 が 起 き る前 に保. 性(α=.82)」. 護 者 との信 頼 関係 を 築 い てお く事 が強 く求 め られ て. 重 し受 容 し よ う とす る 教 師 の 態 度 が 表 され て お り,. ニ.83)」 と した 。 第H因. と した 。 第 皿 因 子 は,生. 「親 和 性(α=. い る。 第2節. 護 者 と の 連 携 を 深 め よ う とす る行 動 が 表 され 子 は,真. 徒 を い つ も尊. .73)」 と し た 。 第IV因 子 は,教 師 の 熱. 心 さ と厳 し さ を 表 して お り,「指 導 力(α=,71)」. 先 行研 究. これ まで保 護 者 の 視 点 か らの調 査 は,教 育 関連 企. た 。尺 度 全 体 の α係 数 は.87あ. とし. り高 い 内 的 整 合 性 が 得. 業 が イ ン ターネ ッ トを 利 用 したネ ッ ト上 の ア ンケー. られ た 。 予 備 調 査 の 段 階 で も う少 し 人 数 を 増 や す こ. トや,教 育 委員 会 が 独 自に 行 った調 査 が散 見 され る. と に よ り,幅 広 い 層 の 保 護 者 の 意 見 を 聞 く こ と で 項. だ けで,し か も調 査 結 果 を単 に数 値 で示 して い るだ. 目数 を 増 や し,さ. けで あ り,十 分 な分 析 が な され て い る とは言 い難 い。. 尺度 に 仕上 げ て い くこ とがで きた と考 える。. 保 護 者対 応 の 多 くのマ ニ ュアル 本 も事例 検証 ばか り. 第3章. 第2研. ら に 信 頼 性 を 高 め,完. 究:中. 成 度 の 高い. 学 生 を もつ 保 護 者 と中学. で統 計的 根拠 に基 づ く もの はみ る こ とがで き ない。. 校教師間の信頼感生起に関する意識の. 第3節. 相違点について. 研 究 目的. 本研 究 の 目的 は,教 師 と保護 者 の連携 の重 要性 を. 第1節. 踏 ま えて,中 学校 教 師 の どの よ うな言動 が,保 護者. 1.調. に信 頼感 を生 起 させ,保 護 者 との連 携 を深 めて いけ. 調 査 目的 ・方 法 ・分 析 方 法 査 目 的 ・方 法 ・分 析 方 法. 第1研 究 で 作成 した 「PTT尺 度 」 を用 い,「PTT. るのか を検 討す る こ とで あ る。. 尺 度 」 の結 果及 び 質 問紙 の他 の回答 を比較検 討。. 第2章. 第2節. 第1研. 究:中. 学 校 教 師 に信 頼 感 を 生 起. 1.中 学3年. させ る保 護 者 の 体 験 につ い て 第1節. 度,Parents'TrustinTeachers)を. 間 で最 も身 に付 け て欲 しい能力 につ い. て(結 果 お よび 考 察). 予備 調 査 の 目的 と分 析 方 法. 「 中学 校教 師 に対 す る保 護 者 の信 頼 感 生起 尺 度」 (以 下PTT尺. 結 果 お よび考 察. 作. 成 す る こ と を 目的 と して 自 由 記 述 に よ る 質 問 紙 調 査 。. 中 学3年 は,κ2検. 間 で 最 も 身 に 付 け て 欲 しい 能 力 につ い て 定 の 結 果 「友 人 関係 」,「努 力 ・根 気 」,「学. 力 」 で 保 護 者 が 有 意 に 多 か っ た 。 ま た,「 モ ラル 」,. 「 社 会性 」 で教 師 の方 が 有意 に多 か った。.
(3) 中学3年 間 で身 に付 けて 欲 しい能 力 の保 護 者 と教. 分 散 分 析 を行 った が,有 意 な 差 は なか った。 この結. 師 の意 識 の相 違 は,そ れ ぞれ が 問題 と して 困 って い. 果 は,少 子化 の影 響や 男女 共 同 参 画社会 な どの考 え. る こ とを選択 して い る と思 われ る。. 方 の影 響 が考 え られ る。. 2.「PTT尺. 4.保 護 者 ・教 師 の選 ん だ最 重 要 項 目5項 目と、そ. 度 」の 分 析(結 果 お よび 考 察). 「PTT尺 度 」 の 各 下 位 尺 度 得 点 を従 属 変 数,属 と性 別 を 要 因 とす る2要. 性. 因分 散 分析 を行 った。 分散. 分 析 の 結 果,「 連 携 」 で は 属 性 に 主 効 果 が 見 られ. の項 目に対 す る保 護 者 の 学 校 評価 得 点 と教 師 自 身 の学校 評 価 得 点 の 比較 保 護 者 ・教 師 とも最 重 要 と考 え る項 目は,ほ ぼ 同. 意 に教 師 の 平均 得 点. じで あった 。 そ れ らの 評価 得 点 は,予 想 通 り保 護者. が 高 い 結 果 と な っ た 。 「真 摯 な 人 間 性 」は 属 性 に 主 効. の得 点 が有 意 に低 く,教 師へ の要 求 が,現 状 よ りさ. 果. らに 高 い もの で あ る こ とが 分 か った。. 【F(1,494)=91.62,pく.OO1】,有. 【F(1,494)=10.86,pく.01】,性. 【F(1,494)=26.07,p<.OO1】,が 者 よ りも 教 師 が,男. 別 に 主 効 果 見 られ,有. 意 に保 護. 第4章. 不信感 を抱 くプロセ スモデルお よび信. 性 よ り も女 性 の 平 均 得 点 が 高 い. 頼関係構築モデルの作成. 結 果 と な っ た 。 「親 和 性 」 は 属 性 に 主 効 果 別 の 交互 作用. 信 頼感 生 起 に関 して,保 護 者 ・教 師 の 自由記述 を. が 見 られ た 。 交 互 作 用 が 有. 分析 し,不 信感 を生 じた6ケ ー ス の プ ロセ スモデル. 純 主 効 果 の 検 定 を行 う と,. お よび対 処 法,ま た信 頼 関係 構 築 のモデ ル を作成 し. 【F(1,494)=4.95,pく.05】,属 【F(1,494)=4.05,p<.05】 意 で あ っ た こ と か ら,単. 性*性. 保 護 者 男 性/保 護 者 女 性 に お い て 単 純 主 効 果 【t(392)= -4 .077,pく001】 い て単 純 主効 果. が,ま. 第3研 究:自 由記 述 の 分 析 お よび 保 者 が. た 保 護 者 女 駐/教 師 女 陸 に お. 【t(266)=2.995,p<.01】. た。 第5章. が 見 られ,. 保 護 者 の信 頼 感 を 得 るた め の研 修 プ ロ グ ラ ム お よび 対 応 マ ニ ュ アル の作 成. 保 護 者 間 で は 有 意 に 女 性 の 平 均 得 点 が 高 く,女 性 間. 信 頼感 生 起 に関 して あ る程 度 の示 唆 は得 られ たが,. で は 女 性 保 護 者 の 方 が 女 性 教 師 よ り有 意 に 平 均 得 点. 全 て の要 望 ・苦 情 が な くな るわ けで はな く,要 望 ・. が 高 い 結 果 と な っ た 。 「指 導 力 」 は 属 性 に 主 効 果. 苦情 に対 して どの よ うな対 応 が 望 ま しいか を,イ ン. 【F(1,494)=14.48,pく.001】. が 見 られ,保. 護者 の方 が. 教 師 よ り有 意 に 高 い 平 均 得 点 を 示 した 。. 信 頼感 生 起 にお い て,「連 携 」で は保 護者 よ りも教 師 の方 が 関係 性 に気 を遣 って い る こ とが明 らか にな. タ ビューや 職 員研 修 を通 して調 査 し,「信頼 を損 なわ ない保護 者 対応 マ ニ ュ アル」 を作成 した。 第6章. 総 合 考 察 と今 後 の課 題. 今 回 の調 査 は,学 校(教 師)に とって は,ネ ガテ. っ た。 「 真 摯 な人 間性 」につ い て は,属 性 に有 意 な差. ィブ な質 問紙 で あ っ たた め,B市C中. が あ るが共 に 平均 得 点 が4点 を超 え重 要 であ ると考. のみ を対 象 と した実 施 の み に とどめ ざ る得 なか っ た。. え てい る こ とか ら,い ず れ も教 師 には 無 くて はな ら. しか し,教 師へ の信 頼感 生起 に関 して,直 接保護 者. な い重 要 な態度 で あ る と考 えて い る。 「 親 和性jに つ. の意 見 を聞 き,統 計 的 な 処理 を行 え た こ とに関 して. い て は,男 性 保 護者 ・教 師 男 女 に比 べ て女 性保 護 者. は,非 常 に有意 義 で あっ た と考 える。 ま た,統 計 的. の 平均 得 点が ひ と きわ 高 く,個 々人 の 特性 を しっか. 分析 の結 果 や 自由記 述 の結 果 か ら,教 師 が 日常か ら. り見極 め て受 容 ・共 感 す る態度 で指 導 して ほ しい と. 配 慮 して 行 わ な い とい け ない 言 動や,生 徒 指導 上 の. 考 えて い る こ とが分 か る。 「 指 導力 」につ いて は,積. 問題 に対 して の対 処 の 仕方 に 関 して,一 定度 の示唆. 極 的 に生 徒 に関 わ り,生 徒 との信 頼 関係 を しっか り. が得 られ た こ とも大 き な意 味 が あ る と考 えてい る。. 学校 の保護 者. 築 き上 げ た上 で,集 団 に対 して は時 には厳 しい指 導 を して ほ しい と考 えて い る こ とが分 か る。. 主任指導教員. 浅川 潔司. 3.保 護 者 間 につ い て(結 果 お よび考 察). 指 導 教 員. 新井 肇. 子 ど も の 性 別 ・保 護 者 の 年 齢 群 ・子 ど もの 兄 弟 関 係 に よ り,信 頼 感 生 起 に 関 して 違 い が あ る と考 え,.
(4) 目 第1章. 先行研究の分析. 第3節. 研究 目的. QU. 第2章. 9一. 第2節. -凸. 第1節. 問題 の所在 と研究 目的 保護者をめぐる問題の背景. 次. 第1研 究:申 学校教師 に信 頼感 を生起 させ る保護 者 の体験 について 予備調査の目的 と分析方法 2.対. 象者. 3.調. 査 時期. 4.質. 問紙. 5.手. 続 き. 6.分. 析方 法. 4 4 4. 第2節. 4. 査 目的. 4. 1.調. 4. 第1節. 予備調査 の結果 1.調. 査結 果. 頼 感 を 抱 く教 師 の言 動 に つ い て. 1-3.不. 信 感 を 抱 く教 師 の 言 動 に つ い て. ρ0. 1-2.信. 第3節. 間 で身 につ け て欲 しい 力. FO. 学 校 生 活3年. PO. 1-1.中. 本調 査 の 目的 と分析方法 的. 2.方. 法. 6 6. 1.目. 2-3.保. 護 者 用 質 問紙. 2-4.教. 師 用 質 問紙. 3.分. 7. 査 時期. 7. 2-2.調. 6. 象者. 6. 2-1.対. 第4節. 析 方法. 本調 査の結果 お よび考察 2.考. 察. 8. 果. ワ・. 1.結. 第3章. 第2研 究:中 学生 をもっ保護者 と中学校教 師間の信頼感 生起 に関す る意識 の相違点 について. 第1節. 調査 目的 ・方法 ・分析方法 2.方. 法. 3.分. 析 方法. 0 0 -⊥ -←. 査 目的. 0 ■⊥. 1.調.
(5) 第2節. 結果 お よび考察 1-1.中. 学3年. 間 で最 も身 に付 けて欲 しい 能 力 につ い て の結 果 … ・ ・10. 1-2.中. 学3年. 間 で最 も身 に付 けて欲 しい 能 力 にっ い て の 考 察 … ・ ・11. 2-1.「PTT尺. 度 」 の 分 析 結 果12. 2-2.「PTT尺. 度 」 の 分 析 に つ い て の 考 察15. 3-1.保. 護 者 間 に つ い て の 結 果16. 3-2.保. 護 者 間 に つ い て の 考 察17. 4-1.保. 護 者 ・教 師 の 選 ん だ 最 重 要 項 目5項. 目 と,そ. の 項 目 に 対 す る保 護. 者 の学校評価 得点 と教 師 自身の学校評価得 点の比較 結果 ・ … ・17 4-2.保. 護者 ・教 師の選んだ最重要項 目5項 目と,そ の項 目に対す る保護 者 の学校評価得点 と教師 自身の学校評価得 点の比較考察 ・ … ・20. 第4章. 第3研. 究:自 由記 述の分析 お よび保護者 が不信感 を抱 くプ ロセスモ. デル お よび信頼 関係 構築モデル の作成 第1節. 自由記述の結果 と分類 1.保 護者 が教 師に不信感 を抱いた具体的 な出来事 の第2表 札作成 … ・21 2.教 師 が保護者対応 で困った具体的 な出来事 の第2表 札の作成 … … ・22 3.教 師が保護者 か ら信頼 され ている と感 じる具体的 な出来事 の第2表 札. の作成 第2節. 22. 自由記述 の分析 と考察 1.保. 護 者 が 教 師 に 不 信 感 を 抱 い た 具 体 的 な 出 来 事 に っ い て の 考 察 … ・23. 2.教. 師 が 保 護 者 対 応 で 困 っ た 具 体 的 な 出 来 事 に つ い て の 考 察 … … …25. 3.保. 護 者 か ら信 頼 され て い る と感 じ る 具 体 的 な 出 来 事 に つ い て の. 考察 プ ロセスモデル の作成. 対応. 1-3.プ. ロ セ ス モ デ ル3と. 対応. 1-4.プ. ロ セ ス モ デ ル4と. 対応. 1-5.プ. ロ セ ス モ デ ル5と. 対応. 1-6.プ. ロ セ ス モ デ ル6と. 対応. 保護者 との信頼 関係構築 に向 けてのモデル QU. 2.信 頼 関係構 築 に関す るモデル 3.信 頼感構築に関 して各学校 または教師個 人で努力 ・工夫 してい る こと. 37. 6. 護 者 の求 め る 「 親 和性 」 と 「 指導力 」. QU. 1.保. 4. 第4節. 3 3. ロ セ ス モ デ ル2と. 2 3. 1-2.プ. 1 3. 対応. 0 3. ロ セ ス モ デ ル1と. 9 2. 1-1.プ. 8 2. 1.保 護者 が不信感 を抱 くプロセ スモデル の作成. 7 2. 第3節. 27.
(6) 第5章 第1節. 保護 者 の信頼感 を得 るための研修 プ ログ ラムお よび対応 マ ニュアル の作成. レー ム の傾 向. 1-2.問. い 合 わ せ ・ク レ ー ム に 対 す る 基 本 姿 勢. 1-3.対. 応 の基 本 姿 勢. 1-4.対. 応 の留 意 点. 1-5.対. 応 で 良 く 使 う言 葉. 1 4. 1-1.ク. 1 4 2 4. 2.調. 査 時期. 3 4. 的. 3 4. 1.目. 2 4. 保護 者対応 のための校内研修. 2 4. 2.他 業種 か ら学ぶ保護者対応研 修会の必要性 第2節. 1 4. ク レーム対応 に関す る社 内で の取 り組 み. 1-6.. 0 4. 保護 者 との信頼 関係構築 のた めの方略40 1.民 間三社の ク レーム対応(消 費者 対応 ・顧客対応)40. 3 4 6 4. 者 法 析 象 対 方 分 例1指. 3 4. 3 4 5. 6.事. 導 の 問 題 点 の 話 し合 い(結. 果 ・感 想 ・考 察). 話 し合 い の 結 果 ・感 想. 5-2.事. 例1に. つ い て の考 察. 7.事. 例2・3の. ロ ー ル プ レ イ(結. ρ り 4. 例1の. nり 4. 6-1.事. 果 ・感 想 ・考 察). ロール プ レイ結 果. 7-2.事. 例2・3の. 7-3.研. 修 会 全 体 を通 しての 感 想. 7-4.研. 修 会 全 体 にっ い ての 考 察. ・感 想. 8 4. 例2・3の. ハ り 4. 7-1.事. 総合考察 と今後 の課題. 参 考文献一 覧. ﹁0. 今後 の課題. 4. 第2節. EO. 総合考察. qり. 第1節. Appendix. 0 5. 2. 第6章. 目 的 「 信頼 を損 なわない保護者対応マ ニュアル」. 9 4. 「 信頼 を損 なわ ない保護者 対応 マニ ュアル」 の作成. 只) 9 4 4. 1. 第3節. ロ ー ル プ レイ に つ い て の 考 察.
(7) 中学校教師 に対す る保護 者 の信頼感 の研 究 専 攻 コ ー ス. 学校教 育学 学 校 心理 学 コー ス. 学 籍 番 号MO7048F 氏. 第1章 第1節. 名. 和彦. 問題 の所在 と研究 目的 保 護者 を めぐる問題 の背 景. 文 部 科 学 省 に よ る と,公 立 学校 教員 の長 期 病 気 休 職 者 は14年 2006年. 横江. 度 に は1995年. 度 の2倍. 連 続 増 加 し続 け,. 以 上 の数 に上 った こ とが 報 告 され て い る。 な かで. も精神 疾 患 に よ る長 期 病 休者 数 は4倍. 近 くま で増 加 し,全 病 休 者 の約6割. が欝 病 な. どの 精 神 性 疾 患 に よる もの で あ る とい う。以 前 か ら,生 徒 の 問題 行 動 の深 刻 化 や 業 務 の 多 忙 に よ る ス トレス な どか ら,休 職 に追 い込 まれ る教 師 は い た が,数 年 前 か ら 保 護 者 対 応 の厳 し さに よる ス トレス か ら休 職 に 追 い 込 ま れ る教 師 の数 が 増 えて き て い る。 土 田(2006)は,教. 師 に 困 った こ とを尋 ね る と,「 ク ラス の子 ど もの指 導. が ・ ・」 とい うこ と よ りも,「 保 護 者 へ の 対応 が ・ ・」 と答 え が返 っ て くる こ とが 多 くな っ て きて い る と報告 して い る。ま た,バ ー ン ア ウ トの促 進 要 因 と して"保 護 者 との人 間 関係"を. あ げ る教 師 が増加 して い る とい う新 井(2007)に. よ る指 摘 も. あ る。 最 近 の教 師 向 け の学 術雑 誌 や 書籍 に 目を 向 け る と,「 これ で 安 心"保 ラ ブル へ の 対 応"」(土. 田,2006教. 護 者 との ト. 育 開 発 研 究 所),「 困 った 親 へ の 対 応 一 こん な. とき ど うす る?」(島 崎,2005ほ ん の 森 出版)な どの言 葉 が 並 び,テ レ ビの ニ ュ ー スや 新 聞 な どで も連 日の よ うに"保 護 者 対 応 の難 しさ"に 関す る報 道 が な され て い る。以 前 か ら新 任 の若 い 教 師 が,自 分 よ り年 上 の保 護 者 と うま く関 わ れ ず信 頼 関 係 を築 い て い け な い ケー ス はみ られ た が,最 近 で はベ テ ラ ン の教 師 や 管 理 職 ま で も が 保 護 者 対 応 に 困 り果 て,休 職 や 早期 の 退職 にま で 追 い 込 まれ て しま うケ ー ス も少 な くな い。各 地 区の 教 育委 員 会 で は,そ の現 状 を重 く見 て,支 援 チ ー ム を設 置 した り(京 都 市2007,東. 京 都2008な. に 雇 っ た り(東 京 都 港 区2007な 育 セ ン タ ー2005,岩 徳 島 市,佐. ど),保 護 者 の ク レー ム に対 応 す る弁 護 士 を独 自 ど),教. 師 向 けの マ ニ ュア ル 作 り(栃 木 県 総 合 教. 手 県教 育委 員 会2006な. ど)や 研 修 会 を開催(大. 阪市,堺. 市,. 賀 市 な ど)す るな ど様 々 な方 策 を講 じて はい る が,問 題 が 減 少 す る気 配. は 見 えず,損. 害 賠 償 にま で発 展 して しま うケ ー ス も増 え て き て い る。. 子 ど もは 家 庭 だ けで も,学 校 だ けで も育 つ もの で は ない 。家庭 と学 校 で は子 ども が 見 せ る姿 も違 い,家 庭 と学 校 が連携 して は じめて,子. ど もの成 長 を支 え る こ とが. 可 能 とな る。小 学 生 ・中学 生 段 階 にお い て は,保 護 者 が生 徒 に 与 え る影 響 は大 き く,. 1.
(8) 教 師 に とっ て は,生 徒 との人 間 関係 を築 くこ と と同様 に保 護 者 との 関係 を築 く こ と も重 要 で あ る。と りわ け第2反. 抗 期 と も呼 ばれ る 中学 生 期 は,問 題 行 動 も多 くな り,. 家 庭 で も学 校 で も最 も対応 が難 しい 時期 で あ る。そ の た め,生 徒 の 問題 が 起 き る前 に保 護 者 との信 頼 関係 を築 い て お く こ とが強 く求 め られ て い る。 しか し,日 々 の仕 事 に追 われ 疲 弊 して い る教 師 に とっ て,普 段 は保 護 者 との連 携 に ま で気 を配 るの は難 しい こ とで あ る。そ の た め,家 庭 の 教 育 力 の低 下や 地域 の人 間 関係 の 希 薄 化 が進 む な か で保 護 者 との 密 接 な連 携 が 求 め られ て い る に もか か わ らず,普 段 の保 護 者 との 連 絡 は 学級 通 信 や 連 絡 帳 を用 い て の 連 絡 や 電 話 に よる 間接 的 な繋 が りが 多 くな り,直 接 会 って話 す機 会 は ご く限 られ た もの に な っ て い る。ま た,家 庭 の 学 校 へ 対 して の期 待 や 要 望 が 多様 化 して きて お り,こ れ ま で通 りの指 導 方針 で は,保 護 者 と うま く連 携 して い け な い 現 状 も浮 き彫 りに な っ て きて い る。教 師 が保 護 者 か ら信 頼 感 を得 て,両 者 が ど う連 携 して い くか が 今 後 の大 き な課 題 にな って い る。. 第2節. 先行研 究の分析. 教 師 に 対 す る信 頼 感 の研 究 と して,教 師 と児 童 ・生 徒 の信 頼 関係 を検 討 した研 究 (緒方 ・鈴 木,1997,2000)や,教 (佐竹,2003),中. 育 現 場 にお け る教 師 に対 す る生 徒 の 信 頼 感 の研 究. 学 生 の教 師 に対 す る信 頼 感 とそ の規 定 要 因 につ い て の研 究(中. 井 ・庄 司,2006)な. ど,生 徒 の視 点 か ら教 師 に対 す る信 頼 感 につ い て検 討 を加 え た. もの は,こ れ ま で も決 して少 な くない 。ま た,保 護 者 の視 点 を 取 り入 れ た研 究 と し て は,原. 田 ・鈴 木(2000)の. 生 徒 ・教 師 ・保 護 者 を対 象 と した規 範 意 識 の調 査 や. 秋 元 ・芳 賀 ・桐谷 ・中村 ・大 木 ・斎藤 ・塩 田(2000)の"生. 徒 の 基本 的 生 活習 慣". に 注 目 し教 師 の 「困 り度 」に つ い て検 討 した研 究 な どが あ り,教 師 と保 護 者 の規 範 意 識 の ズ レに つ い て 指摘 して い る。また,学 校 現場 に お け る教 師 と保 護 者 の連 携 の 困難 さに 着 目 した研 究 と して は,小. 野 田(2006)が. 校 長 ・教 頭 らの 管 理 職 を対 象. に行 った 「保 護 者 対 応 の 現 状 に 関す る調 査 」な どが あ るが,い ず れ も教 師側 か らの 視 点 にた つ もの で あ って,保 護 者 の側 か ら教 師 に対 す る信 頼感 を探 っ た もの で は な い 。. 中井 ・庄 司(2006)に. よれ ば,「 保 護 者 の 信 頼感 」 が 「生 徒 の教 師 不信 」 に負 の. 影 響 を及 ぼ して い る こ とを 明 らか に し,生 徒 の 教 師 に対 して の信 頼 感 に,家 庭 的 な 要 因 が深 く関連 して い る可 能 性 を示 唆 して い る。 しか し,こ れ ま で保 護 者 の視 点 か らの調 査 は,教. 育 関連 企 業 が イ ンター ネ ッ トを利 用 した ネ ッ ト上 の ア ン ケー トや,. 教 育 委 員 会 が独 自に行 っ た調 査 が 散 見 され るだ けで,し か も調 査 結 果 を単 に数値 で 示 して い る だ け で,十 分 な分 析 が な され て い る とは言 い難 い。 ま た"教 師 と保 護 者 の 信 頼 関係 構 築"に つ い て の 多 くのマ ニ ュ アル 本 が 出 され て い る が,い ず れ も事例 検 証 ば か りで 統 計 的根 拠 に基 づ くもの はみ る こ とが で き ない 。. 2.
(9) 第3節. 研究 目的. 本 研 究 の 目的 は,教 師 と保 護 者 の連 携 の 重 要 性 を踏 ま え て,中 学 校 教 師 の どの よ うな 言 動 が保 護 者 に信 頼感 を生 起 させ,保 護 者 との 連携 を深 めて い くの か とい うこ とを 明 らか にす る こ とで あ る。 そ の た め に,本 研 究 で は保 護 者 の視 点 か ら,教 師 を信 じて 頼 れ る と思 うよ うな気 持 ち は どん な 時 に 生起 す るの か,教 師 の どの よ うな言 動 が信 頼 感 を生 起 させ るの か を評 定 ・分 類 し,ま た,保 護 者 の どの よ うな体 験 や 情 報 が教 師へ の信 頼 感 に導 くの か を検 討 し,「 中学校 教 師 に対す る保 護 者 の信 頼 感 生 起 尺 度 」 を作 成 す る こ とを第 1の 目的 とす る。次 に,そ の 尺度 を用 い て 保 護 者 と教 師 の信 頼 感 生 起 に 対 す る意 識 の 相 違 点 を 明 らか にす る こ とを第2の. 目的 とす る。最 後 に,そ れ らの結 果 を も とに,. 保 護 者 と教 師 の信 頼 関係 構 築 のた めの方 策 を示 唆 す る こ とを第3の. 目的 とす る。. なお,信 頼 感 とい う言 葉 は 心理 学 的 には基 本 的 信 頼 感 や 自己信 頼 感 を含 め た個 人 の 特 質 と して扱 われ る こ とが多 い が(例. え ば,天. 貝,1999),本. 研 究 で は一 般 的 に. 用 い られ る 「 相 手 を信 じて 頼 る こ とが で き る気 持 ち」 と して捉 え る こ と とす る。. 3.
(10) 第2章. 第1研 究:中 学 校 教 師 に信 頼 感 を生 起 させ る保 護 者 の体 験 に ついて. 第1節 1.調. 予備調 査 の 目的 と分析方法 査 目的. 一 般 的 な教 師 の イ メ ー ジ にお い て ,信 頼 感 を生 起 させ る教 師 の 言 動 を収集 す る こ とを 目的 と して 自由記 述 に よ る質 問紙 調 査 を行 う。 そ の 結 果 の 内容 か ら,「 中学 校 教 師 に 対 す る 保 護 者 の 信 頼 感 生 起 尺 度 」(以 下PTT尺 Teachers)を. 2.対. 作 成 す る。. 象者. A県B市C中. 学校 の 学年 別 懇 談 会 に参加 した保 護 者55名(男. 名)。 懇 談 会 終 了後 に 回答 を求 め,そ. 3.調. 性10名,女. 性45. の場 で 回収 した。. 査 時期. 平 成19年7月. 4.質. 度,Parents'Trustin. 下旬 。. 問紙. 質 問 紙 の 内 容 は フ ェイ ス シー ト(性 別 ・年 齢)と 年 間 で 最 も身 につ け て ほ しい能 力(1つ),信 言 動)と. 不 信 感 を抱 かせ る教 師 の言 動(ネ. 以 下 の 内容 で あ る。 中学 校3. 頼感 を抱 く教 師 の言 動(ポ ガ テ ィ ブ言 動),ま. ジテ ィブ. た現 在 の 学 校 現 場 へ. の 要 望 を 自由記 述 に よ り尋 ね る もので あ った 。. 5.手. 続 き. 保 護 者 と教 師(学 校)の 信頼 関係 を築 い て い くた めの 調 査 で あ る こ とを説 明 し, 一 人 の 教 師 の イ メー ジ に 固 定 され な い よ う ,一 般 的 な教 師 のイ メ ー ジ を思 い浮 かべ る よ うに教 示 し,回 答 を得 た。. 6.分. 析方 法. 質 問紙 調 査 の 自由記 述 の 内容 か ら,ポ ガ テ ィブ 言 動 が記 述 され た113項. ジ テ ィブ 言 動 が記 述 され た121項. 目の デ ー タが 得 られ た 。得 られ たデ ー タの うち,. 明 らか に重 複 した もの をひ とつ の項 目に ま とめ た結 果,ポ 項 目,ネ. ガ テ ィ ブ言 動 項 目が42項. 目,ネ. ジ テ ィブ 言 動 項 目が41. 目に ま とめ られ た。 「PTT尺 度 」 を作 成 す る た. め,項 目の 文 面 はネ ガ テ ィブ言 動 と して 出 て きた もの もポ ジテ ィブ 言 動 と して書 き 換 え,さ. らに項 目の 内容 の妥 当性 と重 複 を調 べ る た め に,D大. 4. 学 院 で心 理 学 を専 攻.
(11) す る大 学 院 生2名. とと もに検 討 を行 い,そ. (*予 備 調 査 の 結 果 に つ い て は,第2節. の結 果57項. 第2節 1.調. 目に ま とめ られ た。. に記 載 。). 予備調 査 の結果 査結 果. 1-1中. 学 校 生 活3年. 中 学校 生 活3年. 間 で身 につ け て欲 しい力. 間 で,子. どもに 最 も身 に つ け て欲 しい 能 力(1つ)に. して も らった 結 果 をTABLE1に. TABLE1中. 3 4 5. 示 した 。. 学 校 生 活 で 子 ど も に 最 も 身 に つ け て 欲 しい 能 力. 身 に つ け て 欲 しい 能 力 1 2. 男. 学 力 友 人 関係 努 力や根 気 礼 儀 ・マ ナ ー. 2 0. 6 4 4. 0 2 0. 3 1 2. 3 3 2. 夢 や 目標. 1 0. 1 1. 2 1. 生 きる 力. 1. 0. 1. 社 会性 責任感. 8 9. 健 康 ・体 力. 10 11. 計. 女 2 2 0. 思 い や りの 心 モ ラル. 6 7. 1-2信. TABLE2信. 12 11. 14 13 6. ジテ ィ ブ言 動)の. 上 位 項 目につ い. 示 した。. 頼 感 を 抱 く教 師 の 言 動. 信 頼 を 感 じ る 教 師 の 言 動 1 子 供 の ことを しっか り理 解 し対 応 してくれ る 。 2. 6 4. 頼 感 を抱 く教 師 の言 動 につ い て. 保 護 者 が 教 師 に信 頼 感 を抱 く,教 師 の言 動(ポ てTABLE2に. つ い て 回答. い つ も温 か い 目 で子 供 を見 守 って くれ て い る 。. 子 供 も親 も話 しや す い ・ 相 談 しや す い 。フ レン ドリー な 感 じ。 4 親 身 に な って 相 談 に乗 って くれ る 。 5 粘 り強 く、とことん まで 関 わ って くれ る。わ か るま で 話 して くれ る 。 6 生 徒 や 親 の 話 を熱 心 に 聞 い て くれ る。(受容 して くれ る) 7 悪 い ことを した とき は 厳 しく叱 って くれ る。 8 子 供 が 家 で 楽 しそ うに 先 生 の 話 をして くれ る 。 9 誠 実 な 対 応 。誠 実 な 感 じ。 3. 5. 男. 女. 合計. 2. 9. 11. 0. 10. 10. 1. 6. 7. 0. 5. 5. 2. 3. 5. 0. 5. 5. 1 1. 4. 5. 3. 4. 2. 2. 4.
(12) 1-3不. 信 感 を抱 く教 師 の言 動 につ い て. 保 護 者 が教 師 に不 信感 を抱 く,教 師 の言 動(ネ てTABLE3に TABLE3不. ガ テ ィブ 言 動)の. 上位 項 目につ い. 示 した。 信感 を抱 く教 師の言動 不 信 を 感 じ る 教 師 の 言 動. 女. 男. 計. 1 頼 りな く、生 徒 か ら馬 鹿 に され て い る 。. 2. 4. 6. 2 言 って い る ことに 一 貫 性 が な い 。話 しが ころころ 変 わ る 。. 2. 4. 6. 3 生 徒 指 導 が で き な い 。怒 れ な い 、叱 れ な い 。. 1. 5. 6. 2. 4. 6. 5 割 り切 って 仕 事 を して い る 。サ ラリー マ ン 化 。. 0. 5. 5. 6 頭 ご な しに も の を 言 う。上 か らもの を言 う。威 張 って い る 。. 1. 4. 5. 0. 4. 4. 1. 3. 4. 0. 4. 4. 4. 7 8. 頭 が 硬 い 。融 通 がきか ない 。決 め 付 けてもの をいう。. うわ さや 外 見 だ けで子供 を判 断 。 生 徒 に 関 わ る時 間 が 少 ない 、関わ ろうとしない 。. 9 問 題 提 示 した とき に 、は っき り答 えな い 。あ い ま い な 返 答 。. 第3節. 本 調査 の 目的 と分析方 法. 1.目. 的. 予 備 調 査 で 作 成 した 「PTT尺 度 」の信 頼 性 を検 討 し,第2研. 究 の指標 とな る 「PTT. 尺 度 」 を 作成 す る こ とを 目的 とす る。. 2。 方. 法. 2-1対. 象者. A県B市C中. 学校1年. 者 か らは425名 名(男. ∼3年. 全 保 護 者754名. の 回答 を得 た が,未. 性167名,女. 記 入 な どの31名. 性227名)で,有. 2-2調. 。 保 護i. 象者 は394. あ っ た。教 師 か らは108. を除 い た結 果,対 象 者 は104名(男. 効 回 答 率 は68.4%で. 性63名,. あ った。. 査 時期. 平 成19年12A中. 2-3保. 中学 校 教 師152名. を除 い た結 果,対. 効 回答 率 は52.2%で. 名 の 回 答 を得 た が,未 記 入 な どの4名 女 性41名)で,有. と,B市. 旬。. 護 者 用 質 問紙. 質 問 紙 は,フ. ェイ ス シ ー ト(性 別,年. 校 で 最 も身 に つ け て ほ しい能 力)と 「PTT尺 度 」,b.「PTT尺. 齢,子. ど もの性 別 ・兄 弟 関係,子. ど もに学. 次 の質 問 に よ り構 成 。a.予 備 調 査 で 作 成 した. 度 」 の 最重 要 項 目5っ. とそ れ らの満 足度,c. .教師 に不信. 感 を抱 い た 具 体 的 な 内容 の 自由記 述 。 「PTT尺 度 」につ い て は,『以 下 の項 目に つ い て生 徒 や 他 の保 護 者 か ら聞 い た り, 直 接 会 っ た り,話. した り,実 際 に経験 して い る(又 は した)こ. 6. とが,中. 学 教 師 に対.
(13) して 貴 方 自身 が 信 頼 感 を抱 く根 拠 と して,ど れ だ け重 要 な も の に な るか を答 えて 下 さい 。 「 非 常 に 重 要 で あ る」,「重 要 で あ る」,「どち ら と もい えな い 」,「あ ま り重 要 で は ない 」,「全 く重 要 で は ない 」の5つ. の 中か ら,当 て は ま る もの に ○ をつ けて下. さい 』 と教 示 す る。 ま た,『 「PTT尺. 度 」 の 中か ら最 重 要 項 目を5つ. 選 んで も らい,そ. れ らの項 目に. っ い て,学 校 と して 中学 校 教 師 が どの程 度 や っ て くれ て い るか を,他 の保 護 者 の話 な ど を参 考 に しな が ら評価 し,「 とて も満 足 して い る」,「ま あ満 足 して い る」,「ど ち ら と もい え な い 」,「あま り満 足 して い ない 」,「全 く満 足 して い な い 」の5つ. の中. か ら,当 て は ま る もの に○ をつ け て下 さい』とい う教 示 で 回 答 を求 め る。そ の とき, 一 人 の教 師 のイ メ ー ジに 固 定 され な い よ うに ,「 回答 す る ときは,あ る特 定 の教 師 を思 い浮 か べ る の で は な く,あ くまで 中学校 の 教 師集 団 と して捉 えて 回 答 して 下 さ い 」 とい う教 示 もつ け る。. 2-4教. 師 用 質 問紙. 質 問紙 は,フ. ェイ ス シー ト(性 別,年. 齢,教. 職 年 数,生. 徒 に学校 で最 も身 につ け. て ほ しい 能 力)と 次 の質 問 に よ り構 成 。a.予備 調 査 で 作成 した 「PTT尺 度 」,b.「PTT 尺 度 」 の最 重 要 項 目5つ. とそ れ らの項 目につ い て教 師集 団 の 実践 度 評 価,c保. 護者. か ら信 頼 され て い る と感 じる 自由記 述,d.保 護 者 対 応 で 困 っ た 具体 的 な経 験 の 自由 記述。 *教 師 用 の. 「PTT尺. 度 」 は,保. 護 者 用 の質 問紙 の文 面 と教 示 を一 部 改 変 した もの. を用 い る。 教 示 は 「あ な た が保護 者 か ら信 頼 感 を得 るた め に,ど れ だ け重 要 で あ る か を答 え て くだ さい 」 と変 更 し,文 面 に 関 して は,言 動 の担 い 手 と受 け手 を考 慮 して改 変 した(い つ も笑 顔 で生徒 に接 して くれ る→ い つ も笑顔 で 生 徒 に接 して い る等)。 ま た,最. 重 要 項 目に選 ん だ5つ. につ い て,ど. の程 度 中学 校 の 教 師集 団. が 実 践 で き て い るか を,学 校 の様 子 をふ り返 りな が ら 自身 の所 属す る集 団 の評 価 と して 回答 を 求 め る。. 3.分. 析 方法. 因 子 分 析 に よ り 「PTT尺 度 」 の信 頼 性 を検討 す る。. 第4節 1.結. 本調査 の結果お よび考察 果. ま ず,「PTT尺. 度 」57項. 目の 平 均値,標. 準 偏 差 を算 出 した。そ して 天 井 効 果 お よ. び フ ロア効 果 につ いて 調 べ た。フ ロア効 果 を示 す 項 目は な か っ た が,天 井 効 果 を示 す 項 目が3項. 目あ った 。 しか し,今 回 の場 合,信 頼 感 生 起 とい うポ ジ テ ィブ な言 動. 7.
(14) を扱 って い るた め,あ る程 度 の 回答 の偏 りは致 し方 な い と考 え,あ えて3項 め た ま ま57項. 目全 て に主 因子 法 に よ る因子 分 析 を行 っ た。 そ の結 果,固. 目を含. 有 値 の減. 衰 か ら4因 子 解 を採 用 し,再 度 因子 分析(主. 因 子 法 エ カ マ ックス 回 転)を. そ こで,因. 子 以 上 に 高 い負 荷 を示 す 項 目が24項. 子 負 荷 量 が.38未 満 の 項 目 と2因. 目認 め られ た た め,そ れ ら24項 因子 法 エ カ マ ッ クス 回 転)を そ の 結 果 第1因. 目を削 除 し,33項. 目に よ る3度. 施 した 。. 目の 因子 分 析(主. 行 った 。. 子 に負 荷 量 の 高 か っ た項 目を あげ る と,「 よ く家 庭 訪 問 して くれ. る」 「 保 護 者 に 気 を遣 って くれ る」 な ど,保 護 者 との 連 携 を深 め よ うとす る行 動 を 示 す 項 目が 表 され て お り,「連 携(α=.83)」. と した。 第ll因 子 は,「 間違 っ た とき. は 自 ら非 を認 め る」 「い つ も誠 実 な態 度 で あ る」 な ど,真 面 目で 正 直 な教 師 の特 質 を表 して お り 「 真 摯 な 人 間性(α=.82)」. と した 。 第 皿 因子 は,「 生 徒 や 保 護 者 に フ. レ ン ドリー で あ る」 「生 徒 に兄姉 の よ うな感 じで接 して くれ る」 な ど,生 徒 をい っ も尊 重 し受 容 しよ うとす る教 師 の態 度 が 表 され て お り,「親 和性(or・=.73)」 と した。 第IV因 子 は,「 補 習す る な ど学 習 指 導 に力 をいれ て くれ る1「熱 心 に部 活 動 の指 導 を して くれ る」 な ど,時 間 外 も熱 心 に生 徒 に 関 わ っ て くれ る態 度 や,「 教 師 と して の 威 厳 が あ る」 「生 徒 か ら見 て怖 い存 在 で あ る」 な ど,教 てお り,「 指 導 力(α=.71)」. と した。 尺 度 全 体 の α係 数 は.87あ. が得 られ た 。 因子 分析 の結 果 をTABLE4に. 2.考. 師 の熱 心 さ と厳 し さを表 し り高 い 内的整 合性. 示 した 。. 察. 「PTT尺. 度 」 作成 の た め の予備 調 査 は,B市C校. に比 較 的 に 好 意 的 ・協力 的 な保護 者 の み55人. のみ のPTA役. 員や学校教育. を対 象 と した もので あ っ た。 また,. 回 答 者 は 女性 保 護 者 が ほ とん どで あっ た た め,地 域 と性 別 の偏 りか ら十 分 に は項 目 を収 集 で きて お らず,本 調 査 で の 因子 分 析 の 結 果 にお い て,第 皿 因子 ・第IV因 子 は, α係 数 が.70以 上 は あ る もの の,や や 低 い値 にな って しま った 。予備 調 査 の段 階 で, も う少 し人 数 を増 や す と ともに,幅. 広 い 層 の保 護 者 の意 見 を 聞 く こ とが で きれ ば,. 今 回拾 え て い な い よ うな項 目を増 や し,さ らに信 頼 性 を 高 め,完 成 度 の高 い尺 度 に 仕 上 げ て い くこ とが で き た もの と考 え る。尺 度 と して は,ま だ まだ 不 十 分 な点 が 多 く,今 後 さ らに検 討 して い く必 要 が あ る。. 8.
(15) 「PTr尺 度」の因子 分 析結 果(エ カマックス回転). TABLE4. 項 第1因 子. 1. 目. 共通性. 皿. 皿. 連 携(α=.83) 1 0. 8 0. 9 6. 25よ く家 庭 訪 問 して くれ る. 「07.48. 8 1. 2 1. 8 6. 53保 護 者 に気 を遣 ってくれ る. .01.51. 7 1. 3 1. 2 6. 54い つま でも若 々 しく、は つ らつとしている. .11.45. 9 1. 2 0. 0 6. 57校 区の ある地 域 の 行 事 に積 極 的 に参 加 してくれ る. .18,44. 8 0. 1 3. 4 5. 34ケ ガ ・ 病 気 、悪 いことだ けでなく、良 い事 も報 告 して くれ る. .08.41 「03.38. 7 0. 7 0. 0 5. 38家 庭 内 の事 にも、親 身 になってとことん相 談 に乗 ってくれ る. .05.26. 2 3. 5 1. 5 4. 26保 護 者 に気 さくに話 しか けてくれ る. .04.34. 9 1. 9 0. 0 4. 28休 み 時 間も教 室 や 廊 下 で生 徒を見 守ってくれ て いる 第 皿因 子. 1 0. 2 3. 2 5. 23保 護 者 に、いつも丁 寧 な 口調 で対応 してくれ る. .17.24. 真 摯 な 人 間 性(α=.82) 3 6. .12. 45い つも誠 実 な態 度 であ る. .18. 37ど ん な約 束 もきっち り守 ってくれる. .18. 52保 護 者 の 質 問 や 要 望 に対 して、迅 速な対 応 をしてくれる. .32. .12. .11.44. .06. .11.43. .19. .13.40. 1 6. 40間 違 ったときは 自ら非 を認 め る. 6 5 3 5 1 5. .09. 36生 徒 の 頑 張 りや 努 力をきち んと評 価 してくれ る. .15. 47生 徒 を褒 め て、伸 ばそ うとしてくれ る. .21. .21.49 .10.30. .26. .22.40. .30. .06.38. ,07. .03,33. .24. .31.31. 0 5. 39話 す ことに一 貫 性 が あ る. .22 - .11. 9 4 5 4. 46常 に言 葉 遣 い に気 をつ けている(汚 い言 葉 は使 わ ない). 34. 8 3. 17授 業 が わ か りや す い 第 皿因子. 「02. 親 和 性(α=.73) 6 6. 5 1. 3生 徒 や 保 護 者 に 対 してフレンドリーで ある. 「17. .09.50. 4 6. 0 1. 1生 徒 に 兄姉 の ような感 じで接 してくれ る. 「26 .11. 5 4. .19. .Ol.24. 1 4. 6 2. 9いつ も楽 しそうに笑 顔 で生 徒 に接 して くれ る. .18. .Ol.27. 1 4. 7 0. 12生 徒 が 悪 い ことをした 時 、叱 るよりもじっくり話 を聞い てくれ る. .27. .02.25. 9 3. 8 0. 27生 徒 の 希 望 や 意 見 を第 一 に考 えてくれ る. .17. 7 3. 第1V因 子. .17.22. 4 2. 16ユ ー モア が あり楽 しい 話 をしてくれ る. .04.48 .17.30. 1 0. 19集 団 よりも一 人一 人 の個 性 を尊 重 してくれ る. -. 9 4. 2 1. 5生 徒 か ら人 気 があ る. 一. .21. .06.26. 指 導 力(α=.71). 13生 徒 が 悪 いことをしたとき は、厳 しく叱ってくれ る. - .03. 「08. 因子寄与 寄与率. 9. .19. -. .12 .07. Qり -. 6生徒 か ら見 て怖 い 存 在 であ る. .14 -. 7' ハ∠. .26 -. 4 ハ φ. .11 - .07. 1 3. 50や んちゃな生 徒 の 指 導 が できる. Q︾ 3. 覧 胴. 4 3. .24. .22. 2 4T. .26. 9幽 4τ. ,08 .06. ハ 0 4T. 29進 路 指導 の 経 験 が 豊 富 である 42教 師 としての 威 厳 が あ る. ΩU 4. .07. Oり 4. .25. .12. O r O. .15. .12. r O F O. ,08. 30熱 心 に部 活 動 の指 導 をして くれ る. 7 P O. 31補 習す るな ど、学 習 指 導 に 力を入れ てくれ る. 3.55. 3.50. 2.83. 2」912.07. 10.44. 10.28. 8.32. 6.4535.50.
(16) 第3章. 第2研 究:中 学生 をもつ保護 者 と中学校教 師間の信 頼感 生起 に関す る意識 の相違 点 につ いて. 第1節. 調 査 目的 ・方 法 ・分 析 方 法. 1.調. 査 目的. 第1研. 究 で 作 成 した 「PTT尺. 度 」 を用 い,中. 学 生 を もつ保 護i者 と中学校 教 師 の. 信 頼 感 生 起 に 対 す る意識 の相 違 点 につ い て検 討 す る。次 に,中 学 生 を もつ保 護 者 間 で の 中学 校 教 師 に対 す る信 頼 感 生 起 に 関す る意 識 の相 違 点(性 性 別 ・子 ど もの 兄弟 関係)に. 別 ・年 齢 ・子 どもの. つ いて も比 較 検討 を行 う。ま た,現 在 の 学校 現場 の体. 制 に どの 程 度 満 足 して い るの か,ま た教 師 は保 護 者 の期 待 に対 して どの程 度 応 え ら れ て い る の か,と. 2.方. 価 得 点 を比 較 検 討 す る。. 法. 「PTT尺. 3.分. い うこ とにつ いて 回 答 を求 め,評. 度 」 の 結 果及 び質 問紙 の他 の 回 答 を比 較 検討 。. 析方 法. ① 中学 生 を もつ 保 護 者 の結 果 と 中学 校 教 師 の結 果 を分 析(分. 散 分析 等)・ 分 類 ・考. 察 す る。 ② 中学 生 を もつ 保 護 者 の結 果 を,性 別 ・年 齢 ・子 ど もの性 別 ・子 ど もの兄 弟 関係 に よ り分 析(分. 散 分 析)・ 分 類 ・考察 す る。. ③信 頼 感 生 起 の た め の最 重 要5項. 目の結 果 を分 析 ・分 類 ・考 察,な. らび に そ の項 目. に 対 して の 評 価 得 点 を分析 ・考 察す る。. 第2節. 結 果お よび考 察. 1.中 学3年. 1-1結. 間 で 最 も身 に付 けて 欲 しい 能 力 につ い て. 果. 中 学3年. 間 で 最 も 身 に 付 け て 欲 し い 能 力 に つ い て,保 護 者 と 教 師 の 意 識 の 相 違 点. をTABLE5とFIGURE1に TABLE5中. 学3年 礼優 マナー. 示 した 。 間 で 最 も身 に 付 け て 欲 しい 能 力(保. モラル 友人関係健康体 力努力根気 思いやり. 護 者n=394教. 社会性. 師n=104). 責任感 夢 目標 その他. 学力. 保護者. 50. 37. 85. 9. 73. 40. 24. 56. 13. 5. 2. 教師. 10. 30. 9. 3. 8. 17. 14. 4. 4. 2. 3. 10.
(17) 1 懸. 35%. 騨1欝 汀. 30%. 灘 …. 、叢. 1}. 欝 羅. 了 τ. 一、1・,・ 二 貞了号. …1. 袖. 麩__.漏. 125%. 轟. 鷹. -`一 ,. i割20% 1合15%. =》. 羅 ・藩. 藝. 5%. 1『. 學 一. i萎i. ξ ・. l. ・1. 薗 ぎ. 1薩. ■8一. 器. '憲. 鴨 葉鵜 -. ■保護者 ■教師. ・ 」自」. 一. 慧匪M一. 馳. 望畿 ゴ. 遭. .目 標. そ の他. 夢. 責 任 感. 学 力. 社 会 性. 思 い や り. 灘. lT謁. l」1ノ. 努 力 根 気. 健 康 体 力. .マ ナ ー. 友 人 関 係. 、〔 一 モ ラ ル. 礼 儀. 0%. ミ厩. 凋1. 藝. ;. ,ii. 証}糊. :義. 籔 騒. 騰. 10%. ㌔. "甲r. 1 ■. FIGUREI 中 学 校3年 間 で最 も身 に付 けて 欲 しい 能 力. 2×2の. κ2検. 定 の 結 果 を み る と,「. 気 」 κ2(1)=7.09,p<.05,「. 友 人 関 係 」 κ2(1)=8.97,p<.01,「. 学 力 」 κ2(1)==8.35,p<.01で,教. 努 力. ・根. 師 に比 べ保 護 者 が 有意. に 高 い 結果 で あ っ た。 ま た,「. モ ラ ル 」 κ2(1)=26.78,p<.01,「. 社 会 性 」 κ2(1)=6.34,p<.05で. は,保. 護 者 に 比 べ教 師 の方 が有 意 に高 い 結 果 で あ った。. 1-2考. 察. まず,「 学 力 」 を選 ん だ教 師 が少 な か っ た の は,学 と して 当然 の こ とで あ る と考 え,ま た1項. 力 を身 につ け させ る の は教 師. 目の み の選 択 で あ っ た こ と もあ り,こ の. よ うな結 果 に な った と考 え る こ とが で き る。身 に付 けて欲 しい能 力 の保 護 者 と教 師 の意 識 の相 違 は,そ れ ぞ れ が 現 実 問題 と して 困 っ て い る こ とを選 択 して い る と思 わ れ る。子 どもが 失敗 す る と 目に 見 え る形 で大 き な痛 手 に な り,失 敗 して欲 しくない 項 目で あ る 「友 人 関係 」 「 学 力 」,ま た,家 庭 だ け で は 身 につ け させ る こ とが難 しい 「 努 力 ・根 気 」 を選 ん だ保 護 者 が 有 意 に 多 か っ た。一 方,教. 師 は,自 分 自身 が生 徒. 指 導 上 困 っ てい る 「モ ラル 」 の 欠 如,「 社 会性 」 の 欠 如 とい う項 目を保 護 者 よ りも 有 意 に多 く選 ん で い る。背 景 に は モ ラル や 社 会 性 の 乏 しい生 徒 が年 々増 えて きて い る こ とか ら,中 学3年. 間 で 身 に付 け させ て 高校 や 社 会 に送 り出 したい とい う教 師 の. 強 い 思 い が あ る と考 え られ る。. 11.
(18) 2.「PTT尺. 度 」 の分 析. 2-1結. 果. 「PTT尺. 度 」 の各 下位 尺 度 の属 性 差(保. を検 討 す る た め,「PTT尺. 因分 散 分 析 を行 っ た。TABLE6は. 結 果(保. 護 者 ・男 性167名,女. TABLE6「PTT尺. 師)と. 性 別 差(男. 度 」 の 各 下位 尺 度 得 点 を従 属 変 数,属. す る2要. た もの で あ る。 ま た,平. 護 者,教. 属 性 別,男. 性227名)(教. 性 と性 別 を要 因 と. 女別 の 平均 値 お よび 分 散 分 析. 師 ・男 性63名,女. 均 値 を,FIGURE2∼5に. 性 ,女 性). 性41名)を. 図 示 した。. 度 」下 位 尺 度 得 点 の 属 性 ・ 性 別 に よ る2要 因 分 散 分 析 保護者 教師 主効果. 交互作用. 男性. 女性. 男性. 女性. 属性. 性別. M(SD). M(SD). M(SD). M(SD). F値. F値. [PTT尺 度] 304(55)318(55). 367(44). 369(45). 9162***. 181099. 因 子 皿真摯 な 人 間 性 因子 皿 親 和 性. 411(43)432(41). 424(42). 450(36). 1086**. 2607***042. 331(56)352(46). 329(44). 329(47). 495*. 因子IV指. 398(47)404(44). 376(46). 387(38). 1448***. 因 子1連. 携. 導力. 05〈. 316†405* 254022. †<10*p〈05**pくOl***p〈001. 380. 360. ll議1 .Il」.ぜ磐. 320. 鍔.き. 」=、. 二;・ ・ 一閂. ノ 嘩 愚慧. 鑓. 『 一. ・. 転嵩. 、1. 『. 30 4. 340. 450. 推定 周辺平 均. 推 定 周 辺 平均. = .一 ●i瞬 一 ● ぜ稲 1語1」1・二憲 乗 烈=. 10 4. 300. 性別[〒=脚. 性別玲 L-一. 連. 携 」. FIGURE3「. 一. 真 摯 な人 間性 」. ]. 山 1 1. 同. 西翫& ﹄ 臼吟 {. 、 ㍉ ㌃ y. ㌶ {⋮. 395 ﹁. 薯 ∵帆. . 討験 ∴. 瓢. 推 定周辺平均. 一. 推定 周辺 平 均. 345. 翻. 豪ぐ. FIGURE2「. 凪. 325. 375. 性 別1-i■ 一. FIGURE4「. ●. ≡陽 保 護者 ■ 教師. 性 別1司. 一 一保 護 著 一 ■. 親 和性 」. FIGURE5「. 12. 示 し. ■. 指 導 力 」. ■ 教師. F値.
(19) 分 散 分 析 の 結 果,「 連 携 」で は 属 性 に 主 効 果 が 見 られ 【F(1,494)=91.62,p<.001】, 有 意 に教 師 の 平 均 得 点 が 高 い結 果 とな っ た。 「真 摯 な 人 間 性 」 は 属 性 に 主 効 果 【F(1,494)=26.07,p<.001】. が 見 ら れ,有. 【F(1,494)=10.86,p<.01】,性. に 主 効 果. 意 に 保 護 者 よ り も 教 師 が,男. 性 よ りも女. 性 の 平 均 得 点 が 高 い 結 果 とな っ た 。 「親 和 性 」 は 属 性 に 主 効 果 【F(1,494)=4.05,p<.05】. 【F(1 ,494)=4.95,p<.05】,属. 性*性. 別 の 交互 作 用. が 見 ら れ た 。 交 互 作 用 が 有 意 で あ っ た こ と か ら,単. 純主. 効 果 の 検 定 を 行 う と,保 護 者 男 性1保 護 者 女 性 に お い て 単 純 主 効 果 【t(392)= -4 .077,p<.001】 が,ま た 保 護 者 女 性1教 師 女 性 に お い て 単 純 主 効 果 【t(266)=2.995,p<.01】. が 見 られ,保. 護 者 間 で は 有 意 に 女 性 の 平 均 得 点 が 高 く,女. 性 間 で は 女 性 保 護 者 の 方 が 女 性 教 師 よ り有 意 に 平 均 得 点 が 高 い 結 果 と な っ た 。 「 指 導 力 」 は属 性 に 主 効 果. 【F(1 ,494)=14.48,p<.001】. が 見 ら れ,保. 護者 の方が. 教 師 よ り有 意 に 高 い 平 均 得 点 を 示 した 。. さ らに,信 頼 感 生 起 に 関 して の考察 を詳 細 に行 うた め,因 子 分 析 に よ り削 除 され た 項 目も含 め てt検. 定 を行 っ た。 有意 な 差 が 見 られ た 項 目をTABLE7に. 13. 示 した。.
(20) TABLE7「PTT尺 度 」t検定 に よ り有 意 差 の あ った 項 目(平 均 、標 準 偏 差 、有 意 水 準 、因 子 番 号) 保 護 者n=394教 師n=104 23.保護 者 に、い つも丁 寧 なロ 調 で対応 してくれる 25.よ く家 庭 訪 問 して くれ る. 26.保護 者 に 気 さくに話 しかけ てくれ る 3ヘケガ ・ 病 気 、悪 いことだ けでなく、良い事 も報 告 してくれ る 38.家庭 内の 事 にも、親 身 になってとことん 相 談 に乗ってくれ る 53.保護 者 に 気 を遣 ってくれ る 54.い つ ま で も若 々 しく、は つ らつ として い る. 57.校区 の あ る地 域 の 行事 に積 極 的 に参 加 してくれ る 39話 す ことに 一 貫 性 が ある 45.いつも誠 実な 態 度 であ る 46.常に 言 葉 遣 いに 気 をつ けている(汚 い言 葉 は使 わな い) 52保 護 者 の 質 問 や 要 望 に 対 して 、迅速 な対 応 をしてくれる 1.生徒 に 兄姉 の ような感 じで接 してくれ る 5.生徒 か ら人 気 が ある 9.いつも楽 しそうに笑 顔 で生 徒 に接 してくれ る 19.集団 よりも一人 一 人の 個 性 を尊 重 してくれ る 27.生徒 の 希 望 や 意 見 を第 一 に考 えてくれる 6.生徒 か ら見 て 怖 い存 在 である 13.生 徒 が 悪 い ことを した とき は 、厳 しく叱 って くれ る. 31補 習 するな ど、学 習 指 導 に カを入 れてくれ る 42教 師 としての 威 厳 が あ る 5αや んちゃな 生徒 の 指導 が できる 2.生徒 に親 の ような立 場 で指 導 的 に接 してくれ る 4生 徒 との 間 に は一 線 を 引きけじめ をつけている 8.小さな出 来 事 で 叱った ことは 、いちいち 家庭 に連 絡 してこない 繊 寛 大 で、細 か い ことは あま り注 意 しない 11.小 さな ことに も気 が つ き 、事 細 か に 注 意 して くれ る. 14.生徒 を思 い、怒 った り泣 いた り感情 を表 してくれ る 21.生徒 の 生活 習慣 な ど保 護者 に的 確なア ドバ イスが できる 24.保護者 が相 談 しやす い 雰 囲 気を作 ってくれてい る 33漣 絡 帳 に返 事 を書 いてくれ る 35.成績 の基 準 が 明瞭 で は っきりして いる 4a生 徒 を頑 張 らせ るため に 、はっぱ(叱 咤 激 励)をか けてくれ る 49.うわ さや 外 見 だ けで生 徒 を判 断 した りしない 55.落ち着 い た態 度 で 、貫禄 が ある. 属性 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師 保護者 教師. 平均値 329 4 12 2 66 3 71 3 35 3 58 3 70 4 20 3 05 3 42 2 83 3 67 2 92 3 54 3 12 3 50 4 24 4 44 4 26 4 47 3 62 3 88 4 11 4 31 2 68 2 38 3 46 3 11 3 59 3 87 3 63 3 27 3 63 3 38 3 51 3 26 4 09 3 88 4 06 3 79 4 15 3 96 4 24 4 07 3 62 3 35 3 93 4 20 2 86 3 16 3 01 2 72 3 15 3 34 3 45 3 25 3 88 4 13 4 08 4 28 3 76 4 00 4 01 4 30 3 93 3 79 4 39 4 13 3 35 3 67. 標準偏差 0.87 0.55 0.76 073 0.90 0.65 0.8准. 0.61 0.87 082 086 072 1D3 0.87 093 0.74 065 0.60 067 0.59 0.86 071 0.68 0.65 0.93 0.89 091 0.87 092 0.85 0.85 0.69 0.83 0.66 089 0.64 0.81 0.66 069 063 0.72 0.67 0.65 0.70 082 0.90 0.82 0.60 α85 0.71 0.74 0.73 079 0.83 0.89 0.79 0.76 0.59 070 0.55 0.81 0.67 0.76 064 0.69 0.59 0.71 0.73 0.92 0.72 *P〈.05. 14. 有意水準. 因 子番 号. ***. 1. ***. 1. **. 1. ***. 1. ***. 1. ***. 1. ***. 1. ***. 1. **. ∬. **. E. **. 皿. **. 皿. **. 皿. ***. 皿. **. 皿. ***. 皿. **. 皿. **. w. *. w. ***. Iv *. w. *. w. **. 一. **. 一. ***. 一. ***. 『. *. 『. *. 一. **. 一. **. 『. **. 一. ***. 一. *. 一. **. 一. ***. 一. **p<.Ol***p〈.001.
(21) 2-2考. 察. 信 頼感 生 起 に お い て,「 連携 」 につ い て は,保. 護 者 は学 校 で子 ど もの こ とだ け し. っ か り見 て 指 導 して も らえれ ば よい と考 えて い る の に対 して,教 師 は 生 徒 の指 導 は 保 護 者 の 協 力 が無 けれ ば 上手 くい か ない と考 え,何 とか保 護 者 とも良 い 関係 を築 い て い こ う と以 前 よ りも気 を遣 って い る こ とが 分 か る。 「 真 摯 な人 間性 」につ い て は,属 性 に有 意 な差 が 見 られ る が,と. も に平 均 が4点. を超 え て い る こ とか ら,い ずれ も教 師 に は無 くて は な らな い 重 要 な 態 度 で あ る と考 え て い る こ とが 分 か る。ま た,男 性 よ りも女 性 の方 が高 い得 点 を示 して い る こ とか ら,女 性 保 護 者 は教 師 の人 間性 に対 して 高 い 要 求 を も ち,女 性 教 師 は男 性 教 師 よ り も"教. 師 は こ うあ るべ きだ"と. い う理 想 を強 く持 って い る と考 え る こ とが で き る。. 「 親 和 性 」 につ い て は,男 性 保 護者 ・男 女 教 師 に比 べ て 女性 保 護 者 の 平 均得 点 が ひ と きわ 高 い 。集 団 を重 視 した厳 しい だ けの 指 導 で は な く,個 々 人 の 特 性 を しっ か り見極 めて 受 容 ・共感 す る態 度 で指 導 して ほ しい と考 えて い る こ とが分 か る。 「指 導 力 」につ い て は,授 業 だ けで は な く放 課 後 等 の 時 間 も積 極 的 に生 徒 に関 わ り,生 徒 との信 頼 関係 を築 き上 げ た うえで,集 団 に対 して は 時 に は厳 しい 指 導 を し て ほ しい と考 えて い る こ とが分 か る。 t検 定 の結 果 を細 か く見 て い く と,「 連 携 」 で は9項. 目中8項. 目につ い て教 師 の. 得 点 が 有 意 に 高 い値 を示 してい る。多 くの保 護 者 が"学 校 に任 せ て い る"の だ か ら 必 要 以 上 に家 庭 や保 護i者に ま で気 を遣 う必 要 は ない と考 え て い るの に対 して,教 師 は保 護 者 との連 携 を深 め る こ とが 重 要 で あ る と考 えて い る こ とが分 か る。 「 真 摯 な人 間性 」で は,8項 した が,ど. 目中4項. 目につ い て教 師 の得 点 が 有 意 に高 い値 を示. の 項 目につ い て も保 護 者 ・教 師 とも に高 い値 を示 して い る こ とか ら,両. 者 と も教 師 と して 求 め られ る基 本 的 な 態 度 で あ り,信 頼 関係 を構 築す るた め に は欠 かす こ との で き な い態 度 で あ る と考 えて い る こ とが 分 か る。 した が っ て,こ の態 度 に反 す る よ うな こ とが有 れ ば,即 座 に信 頼 感 は失 われ,回. 復 ・修 復 す るの は極 め て. 難 しい と考 え るべ きで あ ろ う。 「 親 和 性jで. は,8項. 目中5項. 目に お い て 有 意 な 差 が 見 られ た が,そ の 中で,「 い. つ も楽 しそ うに笑 顔 で生 徒 に接 して い る」 とい う項 目の み,教 師 の得 点 が 高 い値 を 示 した 。教 師 が,生 徒 との信 頼 関係 作 りの た めに,で. き る だ け 明 る く振 舞 い な が ら. 接 す る こ とが 重 要 で あ る と考 え,そ の よ うに努 め て い る こ とが 伺 え る。それ 以外 の 4項. 目,「 兄 姉 の よ うな存 在 」 「 生 徒 か ら人 気 」 「 集 団 よ りも個 性 」 「 生 徒 の希 望 や 意. 見 」につ い て は,保 護 者 と教 師 の捉 え方 の違 い が如 実 に あ らわ れ て い る。教 師 が"集 団 の 中の 個 人""環. 境 の 中の個 人"と. い う観 点 か ら,社 会 性 を基盤 に個 性 を身 にっ. け させ よ うと して い るの に対 して,保 護 者 は あ くまで も 自分 の子 ど もの個 別 性 を重 視 し,"集 団""環. 境"に. 対 す る認 識 の持 ち方 が,教 師 よ りも緩 や か で あ る こ とが分. か る。背 景 に は,少 子化 に よ る親 子 関係 の変化 と個性 重視 の社 会 的 な風 潮 が あ る と. 15.
(22) 考 え る こ と が で き る。. 「 指 導 力 」で は,7項. 目中5項. 目に お い て保 護 者 の得 点 が 有 意 に高 い 値 を示 した。. 「 親 和性 」 と相 反 す る 「 怖 い存 在 」 「 厳 し く叱 って くれ る 」 「 教 師 の威 厳 」 「 や んち ゃ な 生 徒 の 指 導 」な どの項 目の得 点 が保 護 者 の方 が高 い こ とか ら,本 来 家 庭 で 行 わ れ る べ き しつ け を学校 に委 ね てい る側 面 と,自 分 の子 どもの 学 習 環 境 を保 障 す るた め に 自分 の 子 ど もの周 囲 に対 して は厳 しい 指 導 を求 め て い る側 面 とが反 映 され た 結 果 で あ る と捉 え る こ とが で き る。 ま た,「 補 習 な どの 学 習 指 導 」 に つ い て の保 護 者 の 平 均 点 が 高 い こ とか ら,教 師 の仕 事 の 多様 化 ・多忙 化 が 進 む なか で放 課 後 に時 間 を と る こ とが難 しい状 況 で あ る とはい え,そ の状 況 の改 善 を 図 りつ つ,保 護 者 の 要 望 に応 え て い く必要 性 を感 じる。 次 に,今 回 因 子 か ら もれ て しま った項 目の うち,有 意 差 が 見 られ る もの と して 「い ち い ち 連 絡 しな い 」「 寛 大 で あま り注 意 しな い 」を あ げ る こ とが で き るが,保 護 者 ・ 教 師 と も に3点. 前 後 の得 点 で あ る こ とか ら,多 くが 「どち ら ともい え ない 」 と考 え. て い る こ とが分 か る。説 明や 注 意 につ い て は,連 絡 不 足 で保 護 者 に不 信 を抱 か せ る よ うな こ とが な い よ うにす る と とも に,過 剰 に な らない よ うに も気 を配 り,教 師 自 身 が 臨機 応 変 に 対応 して い く こ とが 望 まれ る。予備 調 査 の 自由記 述 に も,教 師 の 連 絡 ・説 明 不 足 を 問題 とす る保 護 者 と,逆 に 「 何 で も家庭 の 責 任 に して,学 して くれ れ ば 済 む こ とで もす ぐに連 絡 して く る」 「毎 日,子. 校で指導. ど もの悪 い 点 ば か り見. つ け て 注 意 を受 け,そ の こ とにつ い て 家 にま で 連 絡 が あ り嫌 に な る」な ど と指 摘 を す る保 護 者 とが 見 られ た。保 護 者 の教 育 に対 す る考 え方 や 態度 を しっか りと把握 し, 何 もか も報 告 す るの で は な く,今 す ぐに連 絡 し解 決 しな けれ ば な らな い 問題 か ど う か判 断 し,後 に 回 せ る こ とは後 の機 会 に連 絡 す る とい うよ うな 配 慮 も必 要 で あ る と 思 わ れ る。 「 成 績 の 基 準 が 明 瞭 」につ い て は,有 意 差 は あ るが,と. もに4点. 台 で あ り,両 者. と も重 要 な 項 目で あ る と捉 えて い る こ とが 分 か る。 しか し,年 々成 績 に対 して の 苦 情 が増 加 して い る現状 を考 え る と,教 師 は一 層 説 明責 任 を果 た す よ う努 め る必 要 が あ る と思 わ れ る。 「落 ち着 い た態 度 ・貫 禄 」 につ い て は,保. 護 者 以 上 に,教. 師 の方. が保 護 者 か らの信 頼 を得 るた め に は必 要 で あ る と考 えて い る こ とが分 か る。. 3.保. 護 者 間(子. 3-1結. 果. どもの性 別 ・年 齢 群 ・子 ど もの兄 弟 関係)に. 保 護 者 の 教 師 に対 す る信 頼感 生 起 に 関 して は,子 (低群31∼41歳,中 人 っ子,兄. 群42∼45歳,高. ど もの 性 別 や 保 護 者 の年 齢 群. 群46∼62歳),ま. 弟 は い るが初 めて の 中学 生,兄 弟 の 中 の2番. 16. つ いて. た 子 どもの 兄 弟 関係(一 目以 降 の 中学 生)に. よ り意.
(23) 識 に相 違 が あ る と考 え,性 別 も含 め た4要. 因 分 散 分 析 を行 っ た が,有 意 な差 は 見 ら. れ な か っ た 。 各 因子 の平 均 得 点 と標 準偏 差 をTABLE8に. 示 した 。. (性差 に つ い て は前 掲). TABLE8子. ど も性 別 ・年 令 群 ・兄 弟 関 係. 平 均 値 と標 準 偏 差. 年齢群. 子供性別. 兄弟関係 1. 男の子. 女の子. 低群(∼41) 中群(42∼45) 高群(46∼). 一人っ子. 初めての申学生 二人目以降の中学生. 連携. 3」3(.55)3」2(.55). 3.16(.52)3」6(.60). 3.03(.52)3.02(,5D. 真摯な人間性. 4.20(.41)4.27(.45). 4.25(.38)4.27(.44). 4,17(.46)4.19(.34)4.21(.43)4.26(.44). 親和性. 3.41(.53)3.45(.49). 3.42(.53)3,43(.51). 3.43(.50)3.29(,53)3.43(.54)344(.48). 指導力. 4.01(.43)4.01(.45). 3.99(.43)4.07(,47). 3.96(.45)390(.45). 3-2考. 3.10(.54)3.16(、55). 4.01(.42)4.03(.48). 察. 年 齢 群 に よ る分 析 は,年 齢 層 の幅 が狭 く差 は 出 ない と予 測 した が,子 ど もの性 別, 兄 弟 関係 に お い て は差 が 出 る と考 え て分 析 を行 っ た。 しか し,そ の2つ. の要 因 とも. に有 意 な差 は 見 られ な か った。 これ は,今 回 の調 査 で も二人 以 下 の 兄弟(一 を含 む)が. 約70%で,三. 人 兄 弟 まで が 全 体 の95%を. 占め,各. 人 っ子. 家 庭 の 子 ど もの数 の. 減 少 と と もに,二 人 以 上 の子 ども を持 つ 家 庭 で も兄 弟 間 の年 齢 差 が ほ とん どない た め に,学 校 へ の 関 わ り方 の違 い が 顕著 に あ らわれ る こ とは な い か らで あ る と思 われ る。 ま た,か. つ て は,子. どもの性 別 に よっ て,子. ど もへ の期 待 の か け方,ま. た 育児. 方 針 や 教 育 方 針 な どに 多少 の違 い が見 られ る場 合 も あ っ た が,現 在 は 少 子 化 の影 響 や 男 女 共 同参 画 社 会 な どの考 え方 を背 景 に,男 女 を 問 わず に 同 じよ うな 関わ りをす る保 護 者 が 増 加 して い るた め と考 え られ る。. 4.保 護 者 ・教 師の選んだ最重要項 目5項 目と,そ の項 目に対す る保護者 の学校評 価得 点 と教 師 自身 の学校評価得 点の比較 4-1結. 果. 保 護 者 お よび 教 師 が,57項. 目の 中で 「非 常 に重 要 で あ る」 と選 ん だ項 目の 中 か. ら最 も重 要 で あ る と考 え る項 目を5つ. 選 ん で も らっ た結 果 をTABLE9に. 「非 常 に重 要 で あ る」 を答 えた 項 目が5項 あ る」 と答 えた 項 目も含 めて5つ. 目未 満 の 対 象者 につ い て は,「 重 要 で. を選 ん で も ら うよ うに した。. 17. 示 した。.
(24) TABLE9信. 頼 感 構 築 の た め の 最 重 要5項. 目 に 選 ば れ た 上 位10項. 保護 者 最 重要5項 目の 上位10. 目. 教 師最 重要 上位5項 目の 上位10. 1. 授 業 が わ かりや すい58.4%. 授業 が わか りや すい62.7%. 2. 生 徒 の頑 張 りや 努 力をきちん と評価 してくれ る30.1%. いつも誠実 な態 度である46.1%. 3. うわさや 外見 だけで生 徒 を判 断した りしない29.3%. 生徒 の頑 張 りや 努 力をきちん と評 価す る324%. 4. 生 徒 との間 には一 線 を引きけじめ をつ けている26.5%. 話 す ことに 一 貫 性 が あ る30.4%. 5. 間 違 ったときは 自ら非を認 める21.9%. 保護 者 の質 問 や要 望 に対 して迅 速 な対 応をする28.496. 6. 生 徒 を叱るよりもじっくり話 を聞い てくれ る19.6%. 集 団 生活 の規 律 をしっか り身 に付 けさせる20.6%. 7. 生 徒 が 悪 い ことを した ときは 、厳 しく叱 って くれ る19.4%. 生徒 との間 には 一線を引きけ じめをつけている19.6%. 8. 話 す ことに 一 貫 性 が ある18.4%. 間違 ったときは 自ら非を認 める18.6%. 9. 教 師 としての威 厳 がある17.9%. 生 徒 を褒 め て 、伸 ば そ うとして い る16.7%. 10. いつ も誠 実な態度 である16.1%. いつ も優 しく、温 かい感 じで生 徒 に対応す る15.7%. 次 に,最 重 要 項 目と して選 ん だ5項. 目に つ い て,保 護 者 は 「 学 校 に どの 程度 満 足. して い るの か 」,教 師 は 「 学 校 と して どの程 度 実 践 で きて い るか 」 とい うこ とにっ い て の評 価 を求 め た。保 護 者 ・教 師 と も に15%以 評 価 得 点 をt検. 定 し,そ. 保 護 者 ・教 師 と もに5%以 値 ・標 準 偏 差 をTABLE11に 今 回 の調 査 で は,B市C中. の結 果 をTABLE10に. 上 の 回答 が あ っ た項 目につ い て, 示 した。 ま た,そ. れ 以 外 の 項 目で,. 上 の 回 答 が あ っ た項 目につ い て は,属 性 デ ー タ数 ・平均 示 した。 学校 とい う一 つ の 中学校 の保 護 者 に よ るC中. 教 師 集 団 の 取 り組 み に対 す る満 足度 の評 価 と,B市6校. 学校 の. の教 師 自身 が所 属 す る集 団. の 実 践 に対 す る評 価 との 比 較 を行 っ た。本 来 な ら比 較 は で きな い が,今 回 の研 究 で は 次 の 三 点 よ り比 較 の 対象 と して 取 り扱 うもの とす る。一 つ 目は,B市 が 広 が る人 口10万. は 田園風 景. 人 弱 の小 さな市 で あ り,生 徒 ・保護 者 の生 活 様 式 や 生活 程 度 も. 6校 区 ほ とん ど変 わ らな い こ とで あ る。二 つ 目は,B市. の沿 岸 に は大 き な 工業 地 帯. が あ って,仕 事 が 豊 富 にあ るた め保護 者 自身 も地 元 の 中学 を 卒業 して,そ の ま ま地 元 に 残 っ て い る者 が 多 く,ど の 学校 の様 子 も よ く知 った 上 で 教 師 を評 価 で き る こ と で あ る。三 つ 目は,元 々 市 内 に は 四校 の 中学 しか な く,生 徒 数 の 増加 と と もに六 校 に な った が,教. 師 の顔 ぶれ は ほ とん ど変 わ って い な い こ と もあ り,各 校 の方 針 や 取. り組 み も ほ とん ど変 わ らな い こ とで あ る。以 上 の こ とか ら,両 者 を比 較 対 象 と して 取 り扱 う もの とす る。. 18.
(25) TABIEIO保. 護 者 ・教 師 の 評 価 得 点 のt検. 項. 定 属 性. 目. 平均値. 授業がわかりやすい. 保 護者(n=230). 生徒の頑張りや努力をきちんと評価してくれる. 保 護者(n=116). うわさや外見だけで生徒を判断したりしない. 保 護者(n=115). 277 3 64 3 25 3 30 2 95. 教 師(n=16). 3 56. 保 護者(n判04) 教 師(n訓6) 保護者(n=86). 3 02. 教 師(n=19). 3 79 2 99 3 76 3 30 3 74. 教 師(nニ64). 生徒を褒めて伸ばそうとしてくれる 間違ったときは 自ら非を認める. 教 師(nニ33). 3 88 2 61. 保 護 者(n=73). 話すことに一 貫性がある. 教 師(nニ31) 保 護 者(n=63). いつも誠実な態度である. 教 師(n=49) *p<. TABLE11保. 護 者. ・ 教 師 の 評 価 得 点 の 相 違(デ 項 目. 標準偏差 076. 有意水準 ***. 0 76. 0 80 0 71 0 76 0 81 0 81 o 50 0 80 0 63 0 85. 0 71 0 78 0 79. 一. **. ***. ***. ***. **. ,05**p<.01**'p<.001. ・ 一 ・ 一 ・タ 数,平 属 性(デ ー タ数). 均 値,標. 平均値. 準 偏 差). 標 準偏差. 保 護 者(n=55). 2.65. 0.89. 教 師(n=20). 360. 067. い つも楽 しそ うに 笑 顔 で生徒 に 接 してくれ る. 保 護 者(n=17). 4.30. 0.60. 教 師(n=10). 411. 088. 生 徒 が 悪 い ことを した 時 、叱 るよりもじっくり話 を聞いてくれる. 保 護 者(n=76). 2.88. 0.86. 教 師(n=12). 350. 080. 生 徒 が 悪 い ことを した ときは 、厳 しく叱ってくれ る. 保 護 者(n=77). 2.83. 0.87. 教 師(n=6). 383. 098. 学 級 通 信 などで 、学 級 や学 校 の様 子を知 らせ てくれ る. 保 護 者(n=29) 教 師(n=11). 2.94. 1.垂3. 345. 093. 個 性 も大 事 だ が 、集 団 生 活 の規 律 をしっか り身 に付 けてくれ る. 保 護 者(n=56) 教 師(n=20). 3.02. 0.84. 355. 076. 生徒の生活習慣など保護者に的確なアドバイスができる. 保 護 者(n=17) 教 師(n=7). 2.88. 0.70. 299. 084. は っきりとした 態 度 であ る. 保 護 者(n=49) 教 師(n=10). 3.02. 0.88. 330. 084. 保護者が相談しやすい雰囲気を作ってくれている. 保 護 者(n=27) 教 師(n=14). 3.19. 1.11. 349. 076. 熱心に部活動 の指導をしてくれる. 保 護 者(n=57) 教 師(n=14). 3.40. 1.22. 成 績 の 基 準 が 明 瞭 では っきりしている. 保 護 者(n=48) 教 師(n=17). どんな約 束 もきっち り守ってくれ る. 保 護 者(n=23) 教 師(n=9). 356. 113. 保 護 者(n=37). 3.59. 0.87. 生 徒 との 間 に は 一 線 を引きけじめ をつ けている. いつも優 しく、温 か い感 じで生徒 に 対応 してくれ る. 教 師としての威厳がある やんちゃな生徒の指導ができる 保 護 者 の 質 問 や 要 望 に対 して、迅 速な対 応 をしてくれ る. 19. 386. 123. 2.81. 0.60. 441. 071. 3.22. 0.60. 教 師(n=17). 399. 050. 保 護 者(n=69). 2.46. 0.83. 教 師(n=8). 325. 保 護 者(n=58) 教 師(n=9). 2.24. 117 0.88. 311. 088. 保 護 者(n=36). 2.97. 0.77. 教 師(n=28). 364. 082.
(26) 4-2考. 察. 保 護 者 ・教 師 に選 ん で も らっ た最 重 要 項 目につ い て は,両 者 とも に 「 授業がわか りや す い 」 を筆 頭 に して,教 師 の 人 間性 に 関す る項 目が 上位 に並 び,大. き な相 違 は. 見 られ な か った 。学校 評 価 につ い て は,教 師 が 自分 の所 属 す る集 団 を 自己評 価 す る の に 対 して,保 護 者 は 純粋 に 個 人 の要 求 に対 す る満 足 度 で評 価 す るた め,保 護者 の 評 価 が 教 師 よ りも厳 し くな るの は 当然 の こ とで あ るが,こ こ で注 目 しな けれ ばな ら な い 点 が 一 つ あ る。保 護 者 に は,学 校 全 体 の 取 り組 み に対 して の評 価 をす る よ うに 求 め た が,保. 護 者 の回 答 は高 得 点 の評 価(3∼4点)を. ラ ス と,低 得 点(1点. ∼3点)を. 付 け た保 護 者 が多 くい る ク. 付 けた保 護 者 が 多 くい る ク ラ ス に分 かれ てお り,. 実 際 に は 自分 の子 ども の現 担 任 に対 す る評 価 に な っ て しま っ た き らい が あ る点 で あ る。 そ う考 え る と,自 分 の子 ど もに直 接 関 わ る機 会 の教 師 次 第 で,学 校 の評 価 は 大 き く違 っ て くる とい うこ とに な る。学 校 は,各 教 師 の 指 導 方 法 につ い て多 少 の違 い が あ る にせ よ,教 師全 員 で 同 じ 目標 に 向 か っ て進 む な か で,生 徒 一 人 ひ と りに 関 わ り,学 校 を作 り上 げて い こ うと して い る。 しか し,保 護 者 は直 接 的 に 関 わ りの多 い 教 師 の 指 導 方 法 が合 わ な けれ ば学 校 全 体 に対 す る評 価 を低 く し,学 校 へ の 不信 感 を大 き く して い る と考 え られ る。 した が って,学. 校 と して,協 働 性 を高 め て 「 教師. 全 員 で 生 徒 一 人 ひ と りを見 守 り,関 わ っ て い る」 とい うこ とを,様. 々 な行 事や 生 徒. 指 導 の 取 り組 み な どを通 して保 護 者 に知 らせ る必 要 が あ る と思 われ る。ま た,教 師 自身 に 問題 の あ る場合 も考 え られ る ので,教 師 間 相 互 の チ ェ ック機 能 を働 かせ,お 互 い の 足 りな い部 分 を補 い合 い な が ら,よ り良 い指 導 方 法 の 共 有化 を進 めて い く こ と も大切 で あ る。 全 体 と して 教 師 か ら見 た 学 校 評 価 よ りも保 護 者 の 学 校 評 価 が 有 意 に低 い とい う 事 実 を謙 虚 に受 け止 め,学 校 の 指 導 目標 ・方針 を明確 に し,各 教 師 が それ に 向 け て 全 力 で 取 り組 む体 制 作 りを進 め る と とも に,各 教 師 の指 導 力 の レベ ル ア ップ を 図 る こ とが 望 ま れ る。教 科 担 任 制 で あ る 中学校 で さ え,個 々 の教 師評 価 が この よ うな形 で 学 校 評 価 につ な が る こ とを考 え る と,学 級 担 任 性 の小 学校 にお い て は,個 々 の担 任 の指 導 力 に対 す る評 価 が学 校 へ の不 信 や 不 満 に直結 す る と考 え られ る点 か ら,保 護 者 との 関 わ りの一 層 の難 し さが 予想 され る。. 20.
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