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不信感1

理 解 不 足

(進 路 ・成 績 へ の 苦情)

(教師 の対応)

受験制度 の複雑化 に よ り,教師 が丁寧 に説 明 したつ も りで も保護者 の理解 が不十分な ケー スや,受 験 に大 きな ウェー トを しめる成績評価へ の苦 情が増加 してい る。塾 な どで, 他 校生 とも繋が りのある生徒や保護者 に とっては,成 績 のつ け方や進路指導 に関す る中 学校 間の違 いが納得 できないケース もよくみ られ る。教師 は保護者 が納得す るまで,丁 寧 に分 か りや す い 説 明 を行 う必 要 が あ る。ま た,オ ー プ ンハ イ ス クー ル な どの情 報 は確 実 に保護者 に も伝 わ るよ うに工夫 し,事前 に各高校 の様子 を保護者 自身 の 目で確認す る よ うに促す こ とも大切 である。苦情が予想 され る保護者 に対 しては,ど んな連絡 も早め に教師 自身 が直接行 うよ うにす るな ど,予 防 的態度 も重要 であ る。

FIGUREII不 信 感 を 招 く プ ロ セ ス モ デ ル6と 対 応

第4節 保護 者 との信頼 関係 構築 に向けてのモデル

1.保 護 者 の 求 め る 「親 和性 」 と 「指 導 力 」

保 護 者 は教 師 に対 す る信 頼 感 生起 の た め に,・相 反 す る 「親 和性 」 と 「指 導 力 」(厳 しさ)を 求 め て お り,自 由記 述 にお い て も高圧 的 で 温 か さや親 和性 が な く教 師 を不 信 に 思 っ た とい う記 述 が20部,逆 に厳 し さや け じめ が な く馴 れ 合 い で 教 師 を不信 に 思 っ た とい う記 述 が28部 で,保 護 者 の 自由記 述 の20%を 占 めた 。第2研 究 の 分 析 結 果 も合 わせ て,そ の 関係 をFIGURE12に 示 した。

FIGURE12保 護 者 が 教 師 に 求 め る 「指 導 力 」 と 「親 和 性 」 の 関 係 モ デ ル

第2研 究 の 考 察 で も指摘 した よ うに,保 護 者 の 一 番 の 関心 は子 ど もの学 力 と友 人 関係 で あ る。落 ち着 い た授 業 で 学 力 を充 実 させ,子 どもが 良い 友 人 関係 を保 っ た め に は,多 少 な り とも厳 しい指 導 を教 師 に望 み,わ が 子 に 良い 学 習 環 境 で学 ん で欲 し い と考 え て い る。した が っ て,信 頼 は何 よ りも充 実 した 授 業 か ら生 まれ る の で あ り, 落 ち着 い た授 業 環 境 を生 徒 に提 供 す るの が教 師 の使 命 で あ る と思 わ れ る。

生 徒 指 導 に 関 して は,家 庭 の教 育力 の低 下 と ともに厳 しい 指 導 へ の 保 護i者の理 解 が 得 られ に く くな っ た こ ともあ り,か つ て 見 られ た よ うな 一 方 的 なカ の指 導 は行 わ れ な くな り,ど の 教 師 も根 気 強 く丁寧 な指 導 に努 めて い る。 しか し,一 部 の保護 者 か ら,そ の こ とが 指 導 が 甘す ぎ る よ うに映 り,何 も指 導 して い な い か の よ うに捉 え られ る の は,問 題 傾 向 の あ る生 徒 の服 装 や 態 度 が な か な か 変 わ らな い こ とへ の 苛 立 ちや わ が子 へ の 悪 影 響 を心配 して い る がた め の場 合 が多 い。保 護 者 会 等 で 学校 の 現

状 を包 み 隠 さず伝 え る と とも に,教 育 は一 朝 一 夕 に は で きな い もの で あ る こ との理 解 を 求 め,学 校 と して の取 り組 み の 目標 や 方 針,取 り組 み の経 過 と成 果 を絶 えず 発 信 して い く こ とも大 切 で あ る。この場 合 一番 気 をつ けな けれ ば な らない こ とは,取

り組 み の 方 針 や 対応 の基 準 をぶ ら さない こ と と,教 師全 員 が足 並 み をそ ろ えて指 導 に 関 わ っ て い く こ とで あ る。

2.信 頼 関係 構 築 に 関す るモ デ ル

保 護 者 と教 師 の信 頼 関係 を構 築 す るた め のモ デ ル をFIGURE13に 示 した。

(教師 に求 め られ る基本的態度)(保 護者 に期待 され る態度)

【相 談 ・お 願 い 事 】

・生 徒 に 関 し て の 相 談 を 隠 さ ず に して く れ る。

・任 せ て く れ る。

・信 頼 され て い る と感 じ る お 願 い ご と。

【好 意 的 態 度 】

・学 校 教 育 や 教 師 に 積 極 的 に 協 力 して くれ る。

・丁 寧 に 対 応 して くれ る。

・高 い 評 価 を して くれ る 。

【感 謝 】

・「あ りが と う ご ざ い ま す 。」

「ご 苦 労 様 で す 。」

「お 世 話 に な り ま し た 。」

等 の お 礼 や 感 謝 の 言 葉 。

・お 礼 や 感 謝 の 手 紙

【生 徒 の 変 化 】

・問 題 傾 向 の 生 徒 が 、教 師 と 保 護 者 の 連 携 ・協 力 で 、 良 好 な 変 化 を した と き 。

・家 庭 内 に お い て、 教 師 を 信 頼 し て い る話 。

信頼関係

・教 師 と し て の 自 信

・や り が い

・ さ ら な る 努 力

FIGURE13信 頼 関 係 構 築 に 関 して の モ デ ル

3.信 頼 関係 構 築 に 関 して各 学 校 ま た は教 師 個 人 で努 力 ・工 夫 して い る こ と

K地 区 の生 徒 指 導研 修 会 参加 時 に,保 護 者 との信 頼 関係 構 築 の た め に,学 校 と し て 努 力 ・工 夫 して い る こ と,教 師個 人 と して 努 力 ・工夫 して い る こ とにつ い て,10 名 の 現 職 中 学 校 教 師 にイ ン タ ビュー調 査 を実 施 した。そ の 結 果 を,学 校 と個 人(具 体 的 場 面)と に分 け て示 す と,次 の 通 りで あ る。

学 校 と して 努 力 ・工 夫 して い る こ と

・4月 の年 度 当初 に年 間行 事 計 画 を保 護 者 に配 布 し,保 護 者 参加 の行 事 に 関 して は,前 も っ て休 み を取 りや す い よ うに配 慮 し,で き る だ け 多 くの保 護 者 が 出席 で き る よ うに配 慮 。

・ 学 校 新 聞(毎 月) ,学 年 通 信(毎 月),保 健 便 り ・カ ウ ンセ ラー 通 信 ・進 路 便 り (随時),PTA広 報 新 聞(学 期 に1度)等 に よ り,で き るだ け学 校 の様 子 を知 らせ る。

・ 保 護 者 集 会(学 校 ・学 年)の 実施 。(夏 休 み 中,冬 休 み 前,緊 急 時 は随 時)

・ 部 活 動 見 学 ・部 活 動懇 談会 の実 施 。(5月 に実 施,そ の 後 は随 時実 施)

・ 家 庭 訪 問 期 間 ・三 者 懇 談 期 間 を長 め に取 り,保 護 者 の 休 み や す い 日の 選択 肢 を 増 やす。(三 者面談については授業確保 の件 もあ り,長 期休 業 中に実施す る学校

が増加)

・ 保 護 者 との親 睦球 技 大 会や 懇 親 会 。

・ 地 域 行 事 へ の 参加 ・手伝 い。(祭 りで の補 導,長 期 休 業 中の夜 の 補 導,校 区 の廃 品 回 収 に 参加 な ど)

・ 学 校 行 事 へ の保護 者 の 参加。(運 動 会,文 化 祭,参 観 日,学 校 内 の 緑 化 作 業 な ど)

・ オ ー プ ン ス クール の 実施。(学 期 ご とに1週 間程 度)

・ 通 学 路 で の 登校 指 導 ・下校 指 導 。

教 師個 人 と して努 力 ・工 夫 してい る こ と A.日 常 の 学 級 にお い て

・ 学 級 通 信 に よ りで き るだ け詳 し く 日常 の情 報 を伝 え る。(生徒 個 人 を取 り上 げ る 場 合 は,で き るだ け同等 の頻 度 で 取 り上 げ る よ うに配 慮)

・ 学 期 に1度 の割 合 で教 育相 談週 間 を実 施。

・ 欠 席 した 生 徒 へ の家 庭 訪 問。(病 気 な ど理 由 が は っ き り して い て も,2日 以 上 欠 席 した 生 徒 の 家 は 必 ず 家 庭 訪 問)

・ 授 業 時 間 以外 の,昼 休 み ・清 掃 時 間 ・放 課 後 に で き る だ け生 徒 と会 話 を持 ち, 生 徒 との 信 頼 関係 を築 いて お く。

・ 日頃 か ら教 室環 境 の整 備 を心 が け,い つ保 護 者 に見 に こ られ て も よい よ うな環 境 づ く り を 行 う。

B.家 庭 訪 問 にお い て

・ 訪 問 の 日時 の調 整。(ど うして も都 合 のつ か な い家 庭 は期 間外 ・時 間外 で も訪 問)

・ 生 徒 を褒 め る こ とを用 意 して お く。

・ ク ラ ス も新 し くな っ た と同時 に,そ の生 徒 へ の先 入 観 を捨 て,肯 定 的 に生徒 の 特 徴 を捉 え て話 す 。

・ 時 間厳 守 。(訪 問時 間 の予 定 は,余 裕 を持 って組 む)

・ 保 護 者 の 話 を十 分 に 聞 き,保 護 者 の思 いや 教 育観 を知 る。 ま た,学 校 へ の要 望 や 願 い を しっ か りと聞 く。

・ 第 一 印象 が とて も大 切 な ので ,服 装 ・態度 ・言 葉 遣 い に は 十 分 に気 をつ け る。

C.三 者 面 談 ・進 路 面 談

・ 年 度 当初 の家 庭 訪 問 に お い て,話 好 き な保 護 者 は比 較 的 あ い て い る時 間 か,最 後 に組 む よ うに して,そ の保護 者 の話 を十 分 に 聞 く と と もに,次 の保 護 者 を絶 対 に待 た せ な い。

・ 生 徒 の 学 校 生 活 で足 りな い部 分 を指 摘 す る前 に ,必 ず 頑 張 っ て い る様 子や 褒 め る こ と を伝 え る。

・ 明 るい展 望 や 希 望 が 持 て る よ うな話 にす る。

・ 進 路 面 談 にお い て は ,あ くまで 生 徒 と保 護 者 の意 思 を尊 重 し,教 師 は合 格 可 能 性 につ い て の ア ドバ イ ス に と どめ,決 して成 績 に よる輪 切 りの進 路 指 導 に な ら

な い よ うにす る。

D.学 年 保 護 者 集 会 ・学 級 懇 談 会 にお い て

・ 場 を和 ませ る よ うな,ア イ ス ブ レイ キ ン グの実 施 。

・ 学 校 の様 子 を具 体 的 に話 し,保 護 者 へ のお 願 いや 協 力 の要 請 は 丁寧 に行 う。

・ 保 護 者 との 気 さ くな意 見 交換 を大 事 にす る。

・ 保 護 者 の ニ ー ズ に最 も合 って い る話 題 の提 供 。

・ 参 加 人 数 に よ り,保 護 者 の座 る座 席 を 工夫 し話 しや す い雰 囲気 作 り。

E.生 徒 指 導 に 関す る面 談 ・相 談

・ 場 所 の設 定 。(落 ち着 い て話 せ る環 境 整 備)

・ 教 員 の人 数 に配 慮。(複 数 で対 応 す るが,多 す ぎて も威 圧 感 を与 えて しま い よ く な い)

・ 来 校 した こ とにまず は感 謝 や ね ぎ らい の言 葉 を か け る。

・ 生 徒 の これ か らの こ とを,協 力 して 一 緒 に考 えて い き ま し ょ うとい う態 度 で 対

応 。

・ 保 護 者 に来 校 を して も ら う前 に,事 実確 認 を しっか り と してお く。

・ で き るだ け早 め早 め に動 き,早 期 に解 決 で き る よ うに対 処 す る。

Eそ の 他

・ 学 年 単位 で ,勉 強 の 遅 れ て い る生 徒 に対 して補 習 。(朝,放 課 後,長 期 休 業 中等)

・ 不 登 校 傾 向 の 生徒 の 家庭 訪 問 につ い て は ,保 護 者 と よ く話 を して,生 徒や 保 護 者 の負 担 に な らな い よ うに配 慮。(多 す ぎ る と負 担 に な る し,少 なす ぎ る と学 校

に 見放 され た よ うに思 われ る こ とが あ るの で,保 護 者 とよ く相 談 す る)

・ 保 護 者 か らの要 求 や 要 望 に対 して は,早 急 に対 処 す る。

・ 自分 ひ と りで判 断 で きな い要 求 や 要 望 に対 して は ,曖 昧 な 返 答 は避iけ,学 年 主 任や 管理職 に相談 してか ら速やか に回答す る。

第5章 保 護 者 の信 頼 感 を得 るた め の研 修 プ ロ グ ラ ム お よび 対 応 マ

ドキュメント内 中学校教師に対する保護者の信頼感の研究 (ページ 39-46)

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